JP3719893B2 - 投射型表示装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の液晶プロジェクタ等を組み合わせて構成された投射型表示装置に係り、特に各液晶プロジェクタ間に生じる熱の影響を軽減するとともに、ランプ交換等のメンテナンスも容易に行うことのできる投射型表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、表示装置の大画面化に伴い、画像をスクリーン等に拡大投射して表示するプロジェクタが注目されている。
【0003】
このようなプロジェクタとしては、例えば液晶パネルに入力映像信号に基づく画像を表示し、これをスクリーンに拡大投射する液晶プロジェクタなどがあり、表示装置の薄型,軽量、低電圧駆動、低消費電力の点でこの液晶プロジェクタは現在の表示装置の主流の方式となっている。
【0004】
ところで、最近では、大画面化の要望により、このような液晶プロジェクタを複数台組み合わせることにより大画面映像の表示を可能にする、いわゆるマルチディスプレイ装置が、例えば企業の宣伝や各種イベントのディスプレイ用として、実用化されている。中でも2台の液晶プロジェクタを上下方向に隣接して配設し、これら2台の液晶プロジェクタを用いて、同時に拡大投影する表示装置は、新たな表示機能を備えた表示機器として期待されている。
【0005】
一般に、このように複数台の液晶プロジェクタを組み合わせて1つのディスプレイ装置を構成する場合には、各液晶プロジェクタをそれぞれ固定し設置するためのセット装置が用いられている。このようなセット装置を用いることにより、複数の液晶プロジェクタをそれぞれ最適なアングル状態で固定し且つこの状態を保持することができ、映像品位を満足させることができる。
【0006】
ところが、このような従来の投射型表示装置では、各液晶プロジェクタ間が連接してしまうことから、光源とするランプや液晶パネル等の光学部材により生じる熱がこもってしまい、機器性能に悪影響を及ぼしてしまうという欠点がある。特に、上下2台を重ねて設置し、一方は左目用の映像を投射し、他方は右目用の映像を投射するようにした立体視可能な表示機器の場合には、この問題は顕著である。
【0007】
また、各液晶プロジェクタには、上記の如く光源としてのランプを備えていることから、ランプが寿命に到達した場合には、ランプを交換しなくてはならない。しかしながら、上記従来の投射型表示装置では、折角精度良くアングルを設定し固定したにも関わらず、ランプ交換時には取り外して交換する必要があり、再度アングル等の配置を行う必要があることから、ランプ交換やメンテナンス等を行うことは容易ではない。特に立体視可能な表示機器の場合では、重ねて設置されることから、設置された状態でランプ交換やメンテナンス等を行うことが不可能であるという問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記の如く、従来の投射型表示装置では、構造上の理由から各液晶プロジェクタ間が連接してしまうため、光源とするランプや液晶パネル等の光学部材により生じる熱がこもってしまい、機器性能に悪影響を及ぼしてしまうという欠点があり、特に、上下2台を重ねて設置した立体視可能な表示機器の場合には、この問題は顕著である。また、各液晶プロジェクタでは、ランプの交換メンテナンス等を行う必要があるが、いったん最適なアングル状態で固定した後は、ランプ交換やメンテナンス等を行うことは容易ではないという問題があった。
【0009】
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、簡単な構造で隣り合う液晶プロジェクタ間の熱による影響を軽減して機器性能を保持することができるとともに、ランプ交換やメンテナンスを容易に行うことのできる投射型表示装置の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、第1,第2のプロジェクターと、前記第1,第2のプロジェクターを載置して固定するための第1,第2の台部材と、前記第1,第2の台部材に固定されたプロジェクターを所定の間隔を置いて段積みするためのセットユニットと、上層に段積みされた台部材を、その一端を支点とし他端を回動自在に前記セットユニットに取り付けるための回動手段とを具備したことを特徴とする投射型表示装置である。
【0011】
本発明によれば、各プロジェクターは、第1,第2の台部材の上に固定された状態で段積みされてセットユニットに支持され、且つ上段の台部材は回動手段によって回動することができるようになっている。したがって両プロジェクターを所定の間隔で段積みするとともに、メンテナンス等の際には上段部分を回動することができるため、下段のプロジェクターの調整等を容易に行うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1乃至図4は本発明に係る投射型表示装置の一実施の形態を示し、図1は立体視可能な表示機器に対応した装置全体の構成を示す背面図、図2は該装置の平面図、図3は該装置の側面図、図4は該装置のランプ交換時あるいはメンテナンス実行時の動作を説明するための説明図である。
【0013】
図1、図2に示すように、本実施の形態の投射型表示装置1は、複数台の液晶プロジェクタを重ねて搭載したもので、例えば2台の液晶プロジェクタ(以下、プロジェクタと称す)3,5を用いて立体表示を可能にしたものである。
【0014】
具体的には、図に示すように投射型表示装置1は、セットの主体となるセットユニット部2と、このセットユニット部2内に取り付けられ、第1のプロジェクタ3を載せて固定する第1のアングル台2aと、セットユニット部2の片側面上に回動可能に取り付けられ、第2のプロジェクタ4を載せて固定する第2のアングル台4とを具備して構成されている。
【0015】
セットユニット部2は、鉄あるいはアルミ等の材質からなる枠状部材を用いて前面及び一方の側面に開口を有するようにコの字状に形成されるとともに、その内部に第1のプロジェクタ3を収容可能に構成されている。
【0016】
第1のプロジェクタ3は、固定手段により第1のアングル台2aに取り付けられている。この第1のアングル台2aは、該第1のプロジェクタ3の側面よりも大きな形状に形成された板形状のものであり、この第1のアングル台2aとセットユニット部2の取付位置を適宜変更することによって該第1のプロジェクタ3のアングルが決定され且つ固定されるようになっている。
【0017】
この第1のアングル台2aには、このアングル台2aをセットユニット部2の上面に取付るための取付部材6を挿通する孔が複数設けられ、これらの孔に取付部材6を挿通し、アングル台2aを挟むように固定ナット6aを螺合することにより、アングル台2aがセットユニット部2に固定される。こうして、第1のプロジェクタ3を固定した第1のアングル台2aが図に示すようにセットユニット部2に固定されるようになっている。
【0018】
尚、第1のプロジェクタ3は、各取付部材6に取り付けた固定ナット6aを適宜回転することにより、高さ位置及び傾きを調整可能である。また、取付部材6は3箇所に設けられている。
一方、第2のプロジェクタ5は、第2のアングル台4に取り付けられている。この第2のアングル台4は、前記第1のアングル台2aよりも大きな形状に形成された板形状のものである。
【0019】
この第2のアングル台4には、前記セットユニット部2の枠部材2bにアングル台を取付るための取付部材7を挿通する孔が複数設けられ、これらの孔に取付部材7を挿通し、第2のアングル台4を挟むように固定ナット7aを螺合することにより、第2のアングル台4がセットユニット部2の枠部材2bに固定される。こうして、第2のプロジェクタ4を固定した第2のアングル台4がセットユニット部2に固定されるようになっている。尚、取付部材7も3箇所に設けられている。
この場合、本実施の形態では、お互いのプロジェクタ3,5の発生する熱の影響を軽減するために、前記取付部材7の長さを利用して、第1のプロジェクタェクタ3とは熱の影響を受けない程度の所定の隙間距離L(図1参照)を設けて第2のプロジェクタ5を配置するようにしている。これにより、第1,第2のプロジェクタ3,5の駆動時に互いに熱が発生した場合でも、このように設けられた隙間によってその熱が外気によって冷却されると同時に上方向へと上昇するように排気することができるので、お互いのプロジェクタ本体への熱の影響を軽減することが可能となり、機器性能を保持することができる。
【0020】
尚、上記隙間距離Lは、第2のアングル台4を固定している各取付部材7のナット7aを適宜回転させて第2のアングル台4の取付位置を変更することにより任意に設定可能であり、最適な隙間距離Lとなるように設定すれば良い。また第2のプロジェクタ5についても同様に高さ位置や傾きを、調整することが可能である。
【0021】
また本実施の形態の投射型表示装置1では、回転手段9を設けた点に特徴がある。
【0022】
この特徴となる部分を説明すると、図3に示すように前記セットユニット部2の背面側上部には、前記枠部材2bが回転手段9によって回動可能に取り付けられている。
【0023】
つまり、枠部材2bは、取付部材7によって固定された第2のアングル台4及び第2のプロジェクタ5とともに、該装置1の背面方向へと回動することが可能である。尚、回転手段9としては、枠部材2bがセットユニット部2の背面側基端部に対して回動可能であればどのような機構であっても良く、例えばヒンジ機構が一例としてあげられる。尚、図中10は投射レンズを示している。
このような回転手段9を備えた投射型表示装置のランプ交換時あるいはメンテナンス時における動作を図4を参照しながら説明する。
図4に示すように、第1,第2のプロジェクタ3,5の上面には、内蔵された光源ランプ(図示せず)を交換するのに必要なランプ交換扉8がそれぞれ設けられている。このため、第2のプロジェクタ5のランプ交換する場合には、そのまの状態で第2のプロジェクタ5のランプ交換扉8を開き、新たなランプと交換すれば良い。また、他のメンテナンスを行う場合にも第1のプロジェクタ5の本体が露出しているので同様に簡単に行うことが可能である。
【0024】
一方、第1のプロジェクタ3のランプ交換を行う場合には、図4に示すように、第2のアングル台4を固定した枠部材2bを、回動手段9を軸にして図中に示す矢印A方向に回動させる。
【0025】
すると、第1の液晶プロジェクタ3の一側面に設けられたランプ交換扉8が露出することになるので、作業者はこの状態にてランプ交換を行えば良い。また、他のメンテナンスを行う場合にも、前記第2のプロジェクタ5と同様に行うことができる。
【0026】
したがって、本実施の形態によれば、投射型表示装置1において、第1,第2のプロジェクタ3,5間に隙間を設けるように各プロジェクタ3,5を配置固定しているので、隣り合う液晶プロジェクタ間の熱による影響を軽減して機器性能を保持することができる。また、第2のプロジェクタ5を固定した第2のアングル台4を枠部材2bとともに、回転手段9によって回動させることが可能な構成となっているので、第1,第2のプロジェクタ3,5のランプ交換やメンテナンスを容易に行うことができる。これにより、2台のプロジェクタの保持及び調整も容易に行えることは勿論、作業者にとって使い勝手の良い投射型表示装置を実現できる。
【0027】
尚、本発明に係る実施の形態においては、2台の液晶プロジェクタを備えた投射型表示装置について説明したが、これに限定されるものではなく、それ以上の台数のプロジェクタを搭載したディスプレイ装置にも適応させることが可能である。この場合、セットユニット部2を複数組み合わせるように設けるとともに、この組み合わせに応じて枠部材等の形状や組立を変えればよい。
【0028】
また、本実施の形態においては、ランプ交換時あるいはメンテナンス時に枠部材2bが回動手段9により回動することになるが、該表示機器の使用時においては、各プロジェクタのアングル状態を保持して良好な表示映像を得るために、枠部材2bの基端部をセットユニット部2に確実に固定し且つこの状態を保持するためのロック手段を設けても良い。これにより、枠部材2bが不用意に開くこともなく、第1,第2のプロジェクタ3,5のアングルを予め設定された状態に常に保持することができるので、安定した表示映像が得られる。
【0029】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明によれば、簡単な構造で積層する液晶プロジェクタ間の熱による影響を軽減して機器性能を保持することができるとともにランプ交換やメンテナンスを容易に行うことができる投射型表示装置の実現が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の投射型表示装置の一実施の形態の概略構成を示す背面図。
【図2】図1の投射型表示装置の平面図。
【図3】図1のプロジェクタ装置の側面図。
【図4】ランプ交換等のメンテナンス時の動作を説明するための説明図。
【符号の説明】
1…投射型表示装置、
2…セットユニット部、
2a…第1のアングル台、
2b…枠部材、
3…第1のプロジェクタ、
4…第2のアングル台、
5…第2のプロジェクタ、
6、7…取付部材、
6a、7a…固定ナット、
8…ランプ交換扉、
9…回動手段。
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の液晶プロジェクタ等を組み合わせて構成された投射型表示装置に係り、特に各液晶プロジェクタ間に生じる熱の影響を軽減するとともに、ランプ交換等のメンテナンスも容易に行うことのできる投射型表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、表示装置の大画面化に伴い、画像をスクリーン等に拡大投射して表示するプロジェクタが注目されている。
【0003】
このようなプロジェクタとしては、例えば液晶パネルに入力映像信号に基づく画像を表示し、これをスクリーンに拡大投射する液晶プロジェクタなどがあり、表示装置の薄型,軽量、低電圧駆動、低消費電力の点でこの液晶プロジェクタは現在の表示装置の主流の方式となっている。
【0004】
ところで、最近では、大画面化の要望により、このような液晶プロジェクタを複数台組み合わせることにより大画面映像の表示を可能にする、いわゆるマルチディスプレイ装置が、例えば企業の宣伝や各種イベントのディスプレイ用として、実用化されている。中でも2台の液晶プロジェクタを上下方向に隣接して配設し、これら2台の液晶プロジェクタを用いて、同時に拡大投影する表示装置は、新たな表示機能を備えた表示機器として期待されている。
【0005】
一般に、このように複数台の液晶プロジェクタを組み合わせて1つのディスプレイ装置を構成する場合には、各液晶プロジェクタをそれぞれ固定し設置するためのセット装置が用いられている。このようなセット装置を用いることにより、複数の液晶プロジェクタをそれぞれ最適なアングル状態で固定し且つこの状態を保持することができ、映像品位を満足させることができる。
【0006】
ところが、このような従来の投射型表示装置では、各液晶プロジェクタ間が連接してしまうことから、光源とするランプや液晶パネル等の光学部材により生じる熱がこもってしまい、機器性能に悪影響を及ぼしてしまうという欠点がある。特に、上下2台を重ねて設置し、一方は左目用の映像を投射し、他方は右目用の映像を投射するようにした立体視可能な表示機器の場合には、この問題は顕著である。
【0007】
また、各液晶プロジェクタには、上記の如く光源としてのランプを備えていることから、ランプが寿命に到達した場合には、ランプを交換しなくてはならない。しかしながら、上記従来の投射型表示装置では、折角精度良くアングルを設定し固定したにも関わらず、ランプ交換時には取り外して交換する必要があり、再度アングル等の配置を行う必要があることから、ランプ交換やメンテナンス等を行うことは容易ではない。特に立体視可能な表示機器の場合では、重ねて設置されることから、設置された状態でランプ交換やメンテナンス等を行うことが不可能であるという問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記の如く、従来の投射型表示装置では、構造上の理由から各液晶プロジェクタ間が連接してしまうため、光源とするランプや液晶パネル等の光学部材により生じる熱がこもってしまい、機器性能に悪影響を及ぼしてしまうという欠点があり、特に、上下2台を重ねて設置した立体視可能な表示機器の場合には、この問題は顕著である。また、各液晶プロジェクタでは、ランプの交換メンテナンス等を行う必要があるが、いったん最適なアングル状態で固定した後は、ランプ交換やメンテナンス等を行うことは容易ではないという問題があった。
【0009】
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、簡単な構造で隣り合う液晶プロジェクタ間の熱による影響を軽減して機器性能を保持することができるとともに、ランプ交換やメンテナンスを容易に行うことのできる投射型表示装置の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、第1,第2のプロジェクターと、前記第1,第2のプロジェクターを載置して固定するための第1,第2の台部材と、前記第1,第2の台部材に固定されたプロジェクターを所定の間隔を置いて段積みするためのセットユニットと、上層に段積みされた台部材を、その一端を支点とし他端を回動自在に前記セットユニットに取り付けるための回動手段とを具備したことを特徴とする投射型表示装置である。
【0011】
本発明によれば、各プロジェクターは、第1,第2の台部材の上に固定された状態で段積みされてセットユニットに支持され、且つ上段の台部材は回動手段によって回動することができるようになっている。したがって両プロジェクターを所定の間隔で段積みするとともに、メンテナンス等の際には上段部分を回動することができるため、下段のプロジェクターの調整等を容易に行うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1乃至図4は本発明に係る投射型表示装置の一実施の形態を示し、図1は立体視可能な表示機器に対応した装置全体の構成を示す背面図、図2は該装置の平面図、図3は該装置の側面図、図4は該装置のランプ交換時あるいはメンテナンス実行時の動作を説明するための説明図である。
【0013】
図1、図2に示すように、本実施の形態の投射型表示装置1は、複数台の液晶プロジェクタを重ねて搭載したもので、例えば2台の液晶プロジェクタ(以下、プロジェクタと称す)3,5を用いて立体表示を可能にしたものである。
【0014】
具体的には、図に示すように投射型表示装置1は、セットの主体となるセットユニット部2と、このセットユニット部2内に取り付けられ、第1のプロジェクタ3を載せて固定する第1のアングル台2aと、セットユニット部2の片側面上に回動可能に取り付けられ、第2のプロジェクタ4を載せて固定する第2のアングル台4とを具備して構成されている。
【0015】
セットユニット部2は、鉄あるいはアルミ等の材質からなる枠状部材を用いて前面及び一方の側面に開口を有するようにコの字状に形成されるとともに、その内部に第1のプロジェクタ3を収容可能に構成されている。
【0016】
第1のプロジェクタ3は、固定手段により第1のアングル台2aに取り付けられている。この第1のアングル台2aは、該第1のプロジェクタ3の側面よりも大きな形状に形成された板形状のものであり、この第1のアングル台2aとセットユニット部2の取付位置を適宜変更することによって該第1のプロジェクタ3のアングルが決定され且つ固定されるようになっている。
【0017】
この第1のアングル台2aには、このアングル台2aをセットユニット部2の上面に取付るための取付部材6を挿通する孔が複数設けられ、これらの孔に取付部材6を挿通し、アングル台2aを挟むように固定ナット6aを螺合することにより、アングル台2aがセットユニット部2に固定される。こうして、第1のプロジェクタ3を固定した第1のアングル台2aが図に示すようにセットユニット部2に固定されるようになっている。
【0018】
尚、第1のプロジェクタ3は、各取付部材6に取り付けた固定ナット6aを適宜回転することにより、高さ位置及び傾きを調整可能である。また、取付部材6は3箇所に設けられている。
一方、第2のプロジェクタ5は、第2のアングル台4に取り付けられている。この第2のアングル台4は、前記第1のアングル台2aよりも大きな形状に形成された板形状のものである。
【0019】
この第2のアングル台4には、前記セットユニット部2の枠部材2bにアングル台を取付るための取付部材7を挿通する孔が複数設けられ、これらの孔に取付部材7を挿通し、第2のアングル台4を挟むように固定ナット7aを螺合することにより、第2のアングル台4がセットユニット部2の枠部材2bに固定される。こうして、第2のプロジェクタ4を固定した第2のアングル台4がセットユニット部2に固定されるようになっている。尚、取付部材7も3箇所に設けられている。
この場合、本実施の形態では、お互いのプロジェクタ3,5の発生する熱の影響を軽減するために、前記取付部材7の長さを利用して、第1のプロジェクタェクタ3とは熱の影響を受けない程度の所定の隙間距離L(図1参照)を設けて第2のプロジェクタ5を配置するようにしている。これにより、第1,第2のプロジェクタ3,5の駆動時に互いに熱が発生した場合でも、このように設けられた隙間によってその熱が外気によって冷却されると同時に上方向へと上昇するように排気することができるので、お互いのプロジェクタ本体への熱の影響を軽減することが可能となり、機器性能を保持することができる。
【0020】
尚、上記隙間距離Lは、第2のアングル台4を固定している各取付部材7のナット7aを適宜回転させて第2のアングル台4の取付位置を変更することにより任意に設定可能であり、最適な隙間距離Lとなるように設定すれば良い。また第2のプロジェクタ5についても同様に高さ位置や傾きを、調整することが可能である。
【0021】
また本実施の形態の投射型表示装置1では、回転手段9を設けた点に特徴がある。
【0022】
この特徴となる部分を説明すると、図3に示すように前記セットユニット部2の背面側上部には、前記枠部材2bが回転手段9によって回動可能に取り付けられている。
【0023】
つまり、枠部材2bは、取付部材7によって固定された第2のアングル台4及び第2のプロジェクタ5とともに、該装置1の背面方向へと回動することが可能である。尚、回転手段9としては、枠部材2bがセットユニット部2の背面側基端部に対して回動可能であればどのような機構であっても良く、例えばヒンジ機構が一例としてあげられる。尚、図中10は投射レンズを示している。
このような回転手段9を備えた投射型表示装置のランプ交換時あるいはメンテナンス時における動作を図4を参照しながら説明する。
図4に示すように、第1,第2のプロジェクタ3,5の上面には、内蔵された光源ランプ(図示せず)を交換するのに必要なランプ交換扉8がそれぞれ設けられている。このため、第2のプロジェクタ5のランプ交換する場合には、そのまの状態で第2のプロジェクタ5のランプ交換扉8を開き、新たなランプと交換すれば良い。また、他のメンテナンスを行う場合にも第1のプロジェクタ5の本体が露出しているので同様に簡単に行うことが可能である。
【0024】
一方、第1のプロジェクタ3のランプ交換を行う場合には、図4に示すように、第2のアングル台4を固定した枠部材2bを、回動手段9を軸にして図中に示す矢印A方向に回動させる。
【0025】
すると、第1の液晶プロジェクタ3の一側面に設けられたランプ交換扉8が露出することになるので、作業者はこの状態にてランプ交換を行えば良い。また、他のメンテナンスを行う場合にも、前記第2のプロジェクタ5と同様に行うことができる。
【0026】
したがって、本実施の形態によれば、投射型表示装置1において、第1,第2のプロジェクタ3,5間に隙間を設けるように各プロジェクタ3,5を配置固定しているので、隣り合う液晶プロジェクタ間の熱による影響を軽減して機器性能を保持することができる。また、第2のプロジェクタ5を固定した第2のアングル台4を枠部材2bとともに、回転手段9によって回動させることが可能な構成となっているので、第1,第2のプロジェクタ3,5のランプ交換やメンテナンスを容易に行うことができる。これにより、2台のプロジェクタの保持及び調整も容易に行えることは勿論、作業者にとって使い勝手の良い投射型表示装置を実現できる。
【0027】
尚、本発明に係る実施の形態においては、2台の液晶プロジェクタを備えた投射型表示装置について説明したが、これに限定されるものではなく、それ以上の台数のプロジェクタを搭載したディスプレイ装置にも適応させることが可能である。この場合、セットユニット部2を複数組み合わせるように設けるとともに、この組み合わせに応じて枠部材等の形状や組立を変えればよい。
【0028】
また、本実施の形態においては、ランプ交換時あるいはメンテナンス時に枠部材2bが回動手段9により回動することになるが、該表示機器の使用時においては、各プロジェクタのアングル状態を保持して良好な表示映像を得るために、枠部材2bの基端部をセットユニット部2に確実に固定し且つこの状態を保持するためのロック手段を設けても良い。これにより、枠部材2bが不用意に開くこともなく、第1,第2のプロジェクタ3,5のアングルを予め設定された状態に常に保持することができるので、安定した表示映像が得られる。
【0029】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明によれば、簡単な構造で積層する液晶プロジェクタ間の熱による影響を軽減して機器性能を保持することができるとともにランプ交換やメンテナンスを容易に行うことができる投射型表示装置の実現が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の投射型表示装置の一実施の形態の概略構成を示す背面図。
【図2】図1の投射型表示装置の平面図。
【図3】図1のプロジェクタ装置の側面図。
【図4】ランプ交換等のメンテナンス時の動作を説明するための説明図。
【符号の説明】
1…投射型表示装置、
2…セットユニット部、
2a…第1のアングル台、
2b…枠部材、
3…第1のプロジェクタ、
4…第2のアングル台、
5…第2のプロジェクタ、
6、7…取付部材、
6a、7a…固定ナット、
8…ランプ交換扉、
9…回動手段。
Claims (4)
- 第1,第2のプロジェクターと、
前記第1,第2のプロジェクターを載置して固定するための第1,第2の台部材と、
前記第1,第2の台部材に固定されたプロジェクターを所定の間隔を置いて段積みするためのセットユニットと、
上層に段積みされた台部材を、その一端を支点とし他端を回動自在に前記セットユニットに取り付けるための回動手段とを具備したことを特徴とする投射型表示装置。 - 前記第1,第2のプロジェクターは、前記第1,第2の台座部材の上に高さ位置及び傾きを調整可能に取り付けられたことを特徴とする請求項1に記載の投射型表示装置。
- 前記回動手段は、ヒンジ構造で成ることを特徴とする請求項1に記載の投射型表示装置。
- 前記第1,第2の台部材に固定された第1,第2のプロジェクターは、投射部が前記回動手段を設けた側とは反対側を向くように配置されたことを特徴とする請求項1に記載の投射型表示装置。
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JP37466499A JP3719893B2 (ja) | 1999-12-28 | 1999-12-28 | 投射型表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP37466499A JP3719893B2 (ja) | 1999-12-28 | 1999-12-28 | 投射型表示装置 |
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JP2001189901A JP2001189901A (ja) | 2001-07-10 |
JP3719893B2 true JP3719893B2 (ja) | 2005-11-24 |
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ID=18504226
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP37466499A Expired - Fee Related JP3719893B2 (ja) | 1999-12-28 | 1999-12-28 | 投射型表示装置 |
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1999
- 1999-12-28 JP JP37466499A patent/JP3719893B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2001189901A (ja) | 2001-07-10 |
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