JP3719887B2 - Av情報処理装置及びav情報処理用プログラムが記録されたコンピュータで読取り可能な記録媒体 - Google Patents

Av情報処理装置及びav情報処理用プログラムが記録されたコンピュータで読取り可能な記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、音声情報及び音楽情報を含むオーディオ情報、動画像情報及び静止画情報を含むビデオ情報並びに当該オーディオ情報又は当該ビデオ情報のうち少なくともいずれか一方に対応するプログラムデータ又は文字データ等のデータ情報のうち少なくともいずれか一つを含むAV情報(以下、単にAV情報と称する。)を処理するためのAV情報処理装置及びAV情報処理用プログラムが記録されたコンピュータで読取り可能な記録媒体の技術分野に属し、より詳細には、使用者からの処理要求に対応した処理を行うAV情報処理装置及びAV情報処理用プログラムが記録されたコンピュータで読取り可能な記録媒体の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、AV情報が予め複数記録されているハードディスク等の情報記録媒体を複数含むAV情報処理装置から使用者が所望するAV情報を再生して視聴しようとする場合に、従来では、使用者自身が視聴したいAV情報に関する再生関連情報(具体的には曲名又は当該視聴したいAV情報が記録されている情報記録媒体を特定するための識別情報等)を予め所持し、当該所持している関連情報をAV情報処理装置に入力することで当該視聴したいAV情報を指定し、その後に再生を開始する旨の指示をAV情報処理装置に対して行うことで視聴していた。
【0003】
一方、当該情報記録媒体のいずれかに使用者が所望するAV情報を記録しようとする場合については、従来、使用者自身が当該AV情報を記録したい情報記録媒体に関する記録関連情報(具体的には当該情報記録媒体を指定する指定情報又は当該指定した情報記録媒体内における記録位置を指定する記録位置情報等)を予め所持し、当該所持している関連情報をAV情報処理装置に入力することで当該AV情報を記録したい情報記録媒体を指定し、その後に記録を開始する旨の指示をAV情報処理装置に対して行うことで記録していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したAV情報の再生を行う場合に、AV情報の記録量が膨大になると共に当該AV情報が記録されている情報記録媒体の種類及び数が(例えば、CD(Compact Disc)、DVD、カセットテープ又はMD(Mini Disc)等のように)多岐に渡ってくると、上記再生関連情報を用いたAV情報の検索手続が煩雑となり、当該AV情報処理装置を扱い慣れていない使用者にとっては取り扱い難いものとなってしまうという問題点があった。
【0005】
更に、AV情報の記録を行う場合であっても、記録すべき情報記録媒体の種類及び数が多岐に渡ってくると、記録のために必要な手続が煩雑となり、当該AV情報処理装置を扱い慣れていない使用者にとっては、再生時と同様に取り扱い難いものとなってしまうという問題点があった。
【0006】
そこで、本発明は、上記の各問題点に鑑みて為されたもので、その課題は、AV情報処理装置の取り扱いに不慣れな使用者が、膨大な種類及び量のAV情報に対して再生又は記録等の処理を行う場合であっても、簡易且つ迅速に必要な処理を行うことのできる、換言すれば、いわゆるユーザフレンドリに必要な処理を行うことができるAV情報処理装置及び当該AV情報処理用プログラムが記録されたコンピュータで読取り可能な記録媒体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、オーディオ情報、ビデオ情報並びに当該オーディオ情報又は当該ビデオ情報のうち少なくともいずれか一方に対応するデータ情報のうち少なくともいずれか一つを含むAV(Audio Visual)情報を蓄積するAV情報記録部等のAV情報蓄積手段と、前記AV情報を用いた情報処理の実行を外部から要求するためのマイク等の要求手段と、前記AV情報に関連する関連情報を蓄積するAV情報データベース等の関連情報蓄積手段と、前記要求された情報処理を実行可能な複数の異なる実行態様を前記AV情報蓄積手段内及び前記関連情報蓄積手段内において検索し、当該検索された各実行態様を示す提案情報を外部に出力することにより当該実行態様を複数提案する対話エージェント等の提案手段と、複数の前記実行態様の中から一の前記実行態様を選択するための選択手段と、を備え、前記提案手段は、複数の前記実行態様のうち現状において直ちに実行可能な実行態様である可能実行態様の実行を最初に提案すると共に、前記可能実行態様の実行が拒絶されたとき、他の前記実行態様の実行を提案する構成を有している
【0008】
よって、実行態様を複数検索し、当該検索された各実行態様を示す提案情報を外部に出力することにより実行態様を複数提案するので、使用者としては、AV情報処理装置に何らかの処理要求したとき、複数の実行態様から所望の実行態様を選択することができることとなり、不慣れな使用者であっても所望する実行態様で情報処理を実行させることができることにより不満を感じることなくAV情報処理装置を取り扱うことができ、当該AV情報処理装置としてユーザフレンドリに必要な情報処理を実行することができる。また、この際、直ちに実行可能な実行態様から順次提案するので、よりユーザフレンドリに必要な情報処理を実行することができる。
【0011】
上記の課題を解決するために、請求項に記載の発明は、請求項1に記載のAV情報処理装置において、前記提案手段は、複数の前記実行態様を音声又は画像のうち少なくともいずれか一方を用いて外部に提案するように構成される。
【0012】
よって、音声又は画像のうち少なくともいずれか一方を用いて提案情報を出力するので、使用者が認識し易い形で提案情報を出力することができる。
【0013】
上記の課題を解決するために、請求項に記載の発明は、請求項1または2に記載のAV情報処理装置において、提案したいずれかの前記実行態様が選択されたとき、当該選択された実行態様により前記情報処理を実行するAVコントロールエージェント等の実行手段を更に備える。
【0014】
よって、選択された実行態様で要求された情報処理を実行してその結果を出力することができる。
【0015】
上記の課題を解決するために、請求項に記載の発明は、請求項1からのいずれか一項に記載のAV情報処理装置において、前記要求手段は、音声による外部からの要求を受け付けるマイク等の音声受付手段を備える。
【0016】
よって、使用者が音声を用いて簡易に要求を為すことができる。
【0017】
上記の課題を解決するために、請求項に記載のCPU等のコンピュータで読取り可能なフレキシブルディスク等の情報記録媒体には、前記コンピュータを、オーディオ情報、ビデオ情報並びに当該オーディオ情報又は当該ビデオ情報のうち少なくともいずれか一方に対応するデータ情報のうち少なくともいずれか一つを含んで予め蓄積されているAV情報を用いた情報処理の実行を外部から要求するための要求手段、前記要求された情報処理を実行可能な複数の異なる実行態様を前記蓄積されているAV情報及び当該AV情報に関連して予め蓄積されている関連情報の中から検索し、当該検索された各実行態様を示す提案情報を外部に出力することにより当該実行態様を複数提案する提案手段、複数の前記実行態様の中から一の前記実行態様を選択するための選択手段、として機能させると共に、前記提案手段として機能する前記コンピュータを、複数の前記実行態様のうち現状において直ちに実行可能な実行態様である可能実行態様の実行を最初に提案すると共に、前記可能実行態様の実行が拒絶されたとき、他の前記実行態様の実行を提案するように機能させることを特徴とするAV情報処理用プログラムが記録されている。
【0018】
よって、当該コンピュータを、実行態様を複数検索し、当該検索された各実行態様を示す提案情報を外部に出力することにより実行態様を複数提案するように機能させるので、使用者としては、何らかの処理要求したとき複数の実行態様から所望の実行態様を選択することができることとなり、不慣れな使用者であっても所望する実行態様で情報処理を実行させることができることにより不満を感じることなくユーザフレンドリな環境下で必要な処理を行うことができる。またこの際、当該コンピュータに、直ちに実行可能な実行態様から順次提案させるので、よりユーザフレンドリに必要な情報処理を実行することができる。
【0021】
上記の課題を解決するために、請求項に記載の情報記録媒体は、請求項に記載の情報記録媒体において、前記提案手段として機能する前記コンピュータを、複数の前記実行態様を音声又は画像のうち少なくともいずれか一方を用いて外部に提案するように機能させるための前記AV情報処理用プログラムが記録されている。
【0022】
よって、音声又は画像のうち少なくともいずれか一方を用いて提案情報が出力されるので、使用者として認識し易い形で提案情報が提供されることにより、更にユーザフレンドリな環境下で必要な処理を行うことができる。
【0023】
上記の課題を解決するために、請求項に記載の情報記録媒体は、請求項5または6に記載の情報記録媒体において、前記コンピュータを、提案したいずれかの前記実行態様が選択されたとき、当該選択された実行態様により前記情報処理を実行する実行手段として更に機能させるための前記AV情報処理用プログラムが記録されている。
【0024】
よって、選択された実行態様で要求された情報処理を実行させてその結果を出力させることができる。
【0025】
上記の課題を解決するために、請求項に記載の情報記録媒体は、請求項からのいずれか一項に記載の情報記録媒体において、前記要求手段として機能するコンピュータを、音声による外部からの要求を受け付ける音声受付手段として機能させるための前記AV情報処理用プログラムが記録されている。
【0026】
よって、使用者は音声を用いて簡易に要求を為すことができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に好適な実施の形態について、図面に基づいて説明する。
【0028】
なお、以下に説明する実施の形態は、必要なAV情報を当該AV情報が記録されているハードディスク等のAV情報記録部から再生することができると共に、他の必要なAV情報を情報記録媒体を指定してこれに記録させることが少なくとも可能なAV情報処理装置に対して本発明を適用した場合の実施の形態である。
(I)AV情報処理装置の概要構成及び動作の実施形態
始めに、実施形態に係るAV情報処理装置の概要構成について、図1を用いて説明する。なお、図1は当該AV情報処理装置の概要構成を示すブロック図である。
【0029】
図1に示すように、実施形態に係るAV情報処理装置Aは、それ自体が一の家屋内に設置されるものであり、具体的には、AV情報蓄積装置Sと、半導体(固体)メモリ又は記録可能な光ディスク(具体的には、CD−R(CD-Recordable)、DVD−R(DVD-Recordable)、DVD−RAM(DVD-Random Access Memory)等)等であるオーディオメモリに対してAV情報の記録又は再生が可能なオーディオメモリレコーダ19と、カセットデッキ21と、CDプレーヤ23と、DVDプレーヤ25と、MDプレーヤレコーダ27と、により構成されており、当該オーディオメモリレコーダ19等とAV情報蓄積装置Sとは家庭内LAN(Local Area Network)等のネットワークNにより相互に情報の授受が可能に接続されている。
【0030】
一方、AV情報蓄積装置Sは、要求手段、選択手段及び音声受付手段としてのマイク1が接続されている音声認識エージェント2と、言語解析構成エージェント3と、ユーザ学習エージェント4と、提案手段としての対話エージェント5と、編集エージェント6と、スピーカ7が接続されている音声合成エージェント8と、システム管理エージェント9と、実行手段としてのAVコントロールエージェント10と、検索エージェント11と、データベースエージェント12と、ダウンロードエージェント13と、システム管理エージェント17を含むディスプレイ18と、実際にはハードディスク及びそのドライバにより構成されているAV情報蓄積手段としてのAV情報記録部14及び関連情報蓄積手段としてのAV情報データベース15と、により構成されており、各エージェント並びにAV情報記録部14及びAV情報データベース15はバスBを介して相互に必要な情報の授受が可能となるように接続されている。
【0031】
また、ダウンロードエージェント13は、例えばインターネット等の外部ネットワーク16との間で必要な情報の授受が可能となるように接続されている。
【0032】
他方、上記オーディオメモリレコーダ19、カセットデッキ21、CDプレーヤ23、DVDプレーヤ25及びMDプレーヤレコーダ27内の各々には、ネットワークNに接続されると共に各機器の動作を制御するシステム管理エージェント20、22、24、26及び28が含まれている。
【0033】
このとき、AV情報蓄積装置S内のシステム管理エージェント9と各システム管理エージェント17、20、22、24、26及び28とが、夫々ネットワークN等を介して情報の授受が可能となるように接続されている。
【0034】
ここで、上記した各エージェントについて、当該エージェントとは、夫々のエージェントが要求されている内容に沿って何を処理し何を出力すべきかを自ら判断して実行するための自律・協調・学習機能を有するモジュール(プログラムモジュール)であり、独自の判断基準で能動的に当該要求内容に沿った処理が可能となっているものである。このとき、各エージェントは、具体的には、夫々のエージェントの機能に対応するプログラムに基づいて処理を実行するコンピュータとしてのCPU等により実現されるものである。
【0035】
また、各エージェントは夫々独立に与えられた処理を実行するので、例えばいずれか一のエージェントが何らかの原因により動作不能に陥ったとしても、他のエージェントは当該動作不能となったエージェントに関する処理以外の処理をそのまま継続実行することが可能となっている。
【0036】
なお、当該エージェントについては、例えば、「”オブジェクト指向からエージェント指向へ”,本位田真一、大須賀昭彦共著,ソフトバンク株式会社,1998年5月」等に詳しい。
【0037】
次に、各部の概要動作を説明する。
【0038】
先ず、オーディオメモリレコーダ19は、システム管理エージェント20の制御の下、AV情報蓄積装置SからネットワークNを介して出力されてくる記録すべきAV情報を指定された上記半導体メモリ等の情報記録媒体に記録すると共に、当該オーディオメモリに記録されているAV情報をネットワークNを介してAV情報蓄積装置Sに出力する。
【0039】
一方、カセットデッキ21は、システム管理エージェント22の制御の下、AV情報蓄積装置SからネットワークNを介して出力されてくる記録すべきAV情報を装填されているカセットテープに記録すると共に、当該カセットテープに記録されているAV情報をネットワークNを介してAV情報蓄積装置Sに出力する。
【0040】
また、CDプレーヤ23は、システム管理エージェント24の制御の下、装填されているCDに記録されているAV情報をネットワークNを介してAV情報蓄積装置Sに出力する。
【0041】
更に、DVDプレーヤ25は、システム管理エージェント26の制御の下、装填されているDVDに記録されているAV情報をネットワークNを介してAV情報蓄積装置Sに出力する。
【0042】
更にまた、MDプレーヤレコーダ27は、システム管理エージェント28の制御の下、AV情報蓄積装置SからネットワークNを介して出力されてくる記録すべきAV情報を装填されているMDに記録すると共に、当該MDに記録されているAV情報をネットワークNを介してAV情報蓄積装置Sに出力する。
【0043】
これら接続されている各機器と連携して、AV情報蓄積装置Sは、使用者から音声を用いて入力されてくる要求に対応して、以下に詳述する如く必要なAV情報をスピーカ7を介して家屋内に出力すると共に他のAV情報をいずれかの情報記録媒体に記録する等の処理を行う。
【0044】
次に、AV情報蓄積装置S内に含まれている各エージェント等の一般的動作について図1を用いて説明する。
【0045】
先ず、AV情報記録部14には、複数種類のAV情報が相互に識別可能且つ読み出し可能に蓄積されている。
【0046】
次に、AV情報データベース15には、AV情報記録部14内に記録されているAV情報の夫々を示す属性情報(より具体的には、記録されているAV情報の名称、その属するカテゴリ、再生必要時間、記録されている情報記録媒体を識別するための識別情報或いは映画の主題歌として用いられたことがある等の関連情報等)が相互に区別可能に記録されている。
【0047】
一方、音声認識エージェント2は、音声認識エンジンと称される機能を有して比較的低い知能度の処理を行うエージェントであり、具体的には、マイク1から入力されてくる使用者の音声(AV情報処理装置Aを用いて実行すべき処理又はスピーカ7から出力された音声に対応する回答等を示す音声)に対応した音声信号の内容を認識し、当該認識した内容を示す内容情報をバスBを介して言語解析構成エージェント3に出力する。
【0048】
次に、言語解析構成エージェント3は、高い知能度の処理を行うエージェントであり、具体的には、取得した内容情報を解析し、音声認識エージェント2及び音声合成エージェント8以外の他のエージェントが認識可能な中間言語に翻訳しバスBに出力する。
【0049】
これに加えて、言語解析構成エージェント3は、スピーカ7を介して出力すべき応答音声又はオーディオ情報に対応する出力情報をバスBから中間言語として取得すると、これを音声合成エージェント8において合成可能な音声信号又はオーディオ情報に変換し、当該音声合成エージェント8へ出力する。
【0050】
そして、音声合成エージェント8は、音声合成エンジンと称される機能を有して比較的低い知能度の処理を行うエージェントであり、具体的には、当該変換された音声信号又はオーディオ情報を用いて出力用の音声又はオーディオ情報を実際に合成し、スピーカ7を介して家屋内の当該使用者に対して出力する。
【0051】
次に、対話エージェント5は、高い知能度の処理を行うエージェントであり、具体的には、バスBを介して、上述した音声認識処理と音声合成処理との関係を制御する処理(具体的には、言語解析構成エージェント3において音声認識処理を実行させるタイミングと音声合成処理を実行させるタイミングとの関係を制御する処理又は音声合成する内容を指定する処理等)並びに入力されて来た上記内容情報を分析・実行する処理等を実行する。
【0052】
更に、ユーザ学習エージェント4は、いわゆる学習機能を含む高い知能度の処理を行うエージェントであり、具体的には、バスBを介して上記音声認識された内容情報を取得すると、それを各使用者毎に区分して使用履歴(以下、適宜プロファイルとも称する。)として記憶し、各使用者毎に過去の使用履歴を参照してその使用者の癖や嗜好を分析・蓄積する処理を行うと共に、その時点で処理が完了していない使用者からの要求を記憶する処理を行う。
【0053】
更にまた、編集エージェント6は、中程度の知能度の処理を行うエージェントであり、具体的には、使用者からの要求に応じてAV情報データベース15からデータベースエージェント12を介して必要な情報を取得し、再生可能なAV情報の一覧表(リスト)を編集する等の処理を行う。
【0054】
また、検索エージェント11は、中程度の知能度の処理を行うエージェントであり、具体的には、使用者からの要求に応じてデータベースエージェント12を介してAV情報データベース15内を検索したり、或いは、ダウンロードエージェント13を介して外部ネットワーク16内を検索する処理を行う。
【0055】
このとき、データベースエージェント12は、比較的低い知能度の処理を行うエージェントであり、具体的には、使用者からの要求の有無に拘らず、ダウンロードエージェント13を介して外部ネットワーク16から取得したAV情報を用いてAV情報データベース15及びAV情報記録部14の内容を更新する処理を行うと共に、検索以外のAV情報データベース15内の情報の整理・管理等の処理を行う。
【0056】
更に、ダウンロードエージェント13は、中程度の知能度の処理を行うエージェントであり、具体的には、必要に応じて外部ネットワーク16からAV情報を新たに取得し、主としてデータベースエージェント12に出力する処理を行う。
【0057】
一方、AVコントロールエージェント10は、中程度の知能度の処理を行うエージェントであり、具体的には、主としてシステム管理エージェント9との間で情報の授受を行いつつ、AV情報の再生順序の制御等の再生制御並びに記録する情報記録媒体の選択等の記録制御を行う。
【0058】
最後に、システム管理エージェント9は、比較的低い知能度の処理を行うエージェントであり、具体的には、ディスプレイ18内のシステム管理エージェント17及びネットワークNに接続されている各システム管理エージェント間で情報の授受を行いつつ、AV情報蓄積装置Sに接続されているオーディオメモリレコーダ19等の各機器の状態管理処理及びインタフェース的処理を行う。
【0059】
これと並行して、システム管理エージェント9は、マイク1から入力されてくる信号の管理及びスピーカ7に出力する信号の管理をも併せて行う。
(II)AV情報処理の実施形態
次に、上述した構成及び動作を有する各エージェントを含むAV情報処理装置Aにおいて実行される本発明に係るAV情報処理について図2乃至図12を用いて説明する。
【0060】
先ず、当該AV情報処理の全体構成について図2を用いて説明する。なお、図2は当該AV情報処理を構成する各処理をモジュール的且つ模式的に示すと共に当該各処理間の関係及び情報の流れを示す流れ図である。
【0061】
図2に示すように、実施形態に係るAV情報処理が実施されると、最初にログイン処理LIが実行される。
【0062】
このログイン処理LIは、主としてシステム管理エージェント9及びユーザ学習エージェント4において実行されるものであり、具体的には、使用者がマイク1に向かって音声を入力することにより当該使用者が誰であるかの識別処理及び当該識別処理に伴う各使用者毎の使用履歴の読み出し処理等が実行される。そして、当該識別処理の結果は入力処理IP及び蓄積済み情報処理CKに出力される。なお、当該ログイン処理LIは一の使用者がAV情報処理装置Aを使用中である期間でも、当該一の使用者からの音声入力がある度に実行されるものである。
【0063】
次に、入力処理IPは、主としてシステム管理エージェント9、音声認識エージェント2及び言語解析構成エージェント3において実行されるものであり、具体的には、使用者がマイク1を介して音声により入力した処理要求(AV処理装置Aに実行させるべきAV情報処理の内容を含む処理要求)の内容を認識し、その結果をリクエスト解析処理RQに出力する。
【0064】
そして、リクエスト解析処理RQは、実施形態のAV情報処理の中核を為す処理であって、主としてユーザ学習エージェント4、対話エージェント5、検索エージェント11、データベースエージェント12、システム管理エージェント9及びAVコントロールエージェント10において実行されるものであり、具体的には、入力された使用者からの処理要求に対応する各種の処理を実行すると共に、当該処理を実行するために必要なAV情報記録又はAV情報再生を夫々再生処理AP又は記録処理ARに実行させる。
【0065】
また、リクエスト解析処理RQは、入力処理IPとの間で閉ループを形成することにより、使用者との対話形式で当該使用者の所望するAV情報処理を実行していく。
【0066】
更に、リクエスト解析処理RQは、上記使用者との対話において使用者に対して音声出力する必要性が生じたときは、出力すべき内容を示す情報を利用者応答処理URに出力する。このとき、使用者から入力された処理要求に対応する情報をAV情報処理装置Aが持ちあわせない場合には、当該処理要求に関連する情報を音声出力する旨の情報を利用者応答処理URに出力するか、又は当該持ち合わせない旨の音声出力を行う旨の情報を利用者応答処理URに出力する。
【0067】
更にまた、リクエスト解析処理RQは、上記使用者との対話により、当該使用者がAV情報処理装置Aに対する処理要求の入力を終了することが判明したときは、その旨を示す終了情報をログアウト処理LOに出力する。
【0068】
一方、ログイン処理LIから出力された識別処理の結果を受領した蓄積済み情報処理CKは、主としてユーザ学習エージェント4、対話エージェント5、検索エージェント11及びデータベースエージェント12において実行されるものであり、具体的には、前回行われたログイン処理LI以降の処理要求において未完了だった処理要求があるか否かを確認すると共に、それがある場合であってそれを完了させることができるだけのAV情報をAV情報処理装置Aが取得しているときは、それを完了させることができる旨の情報を利用者応答処理URに出力する。
【0069】
これらにより、利用者応答処理URは、リクエスト解析処理RQから出力された音声出力を行う旨の情報又は蓄積済み情報処理CKから出力された情報に対応した使用者に対する応答に用いられるべき応答文をその使用者の特徴に合わせて作成し、応答情報を出力処理OPに出力する。このとき、当該利用者応答処理URは、主としてユーザ学習エージェント4及び対話エージェント5において実行されるものである。
【0070】
次に、出力処理OPは、主として音声合成エージェント8、言語解析構成エージェント3及びシステム管理エージェント9において実行されるものであり、具体的には、利用者応答処理URから出力されてくる応答情報を実際に出力用の音声に変換し、スピーカ7を介して使用者に出力する処理を行うと共に、画像により出力すべき情報がある場合には、システム管理エージェント9及び17を介してディスプレイ18にその内容を表示する。
【0071】
一方、再生処理APは、主としてAV情報処理装置Aに対してネットワークNを介して接続されていると共にAV情報の再生機能を有する各機器のシステム管理エージェントにおいて実行されるものであり、具体的には、リクエスト解析処理RQからの指示情報に基づいてAV情報の再生処理全般を行い、再生されたAV情報及び再生が終了した旨の制御情報等をリクエスト解析処理RQにフィードバックする。
【0072】
他方、記録処理ARは、主としてAV情報処理装置Aに対してネットワークNを介して接続されていると共にAV情報の記録機能を有する各機器及びAV情報の再生機能を有する各機器のシステム管理エージェントにおいて実行されるものであり、具体的には、リクエスト解析処理RQからの指示情報に基づいてAV情報の再生処理及び再生されたAV情報の記録処理全般を行い、記録が終了した旨の制御情報等をリクエスト解析処理RQにフィードバックする。
【0073】
また、ログアウト処理LOは、主として全てのシステム管理エージェント及びユーザ学習エージェント4において実行されるものであり、具体的には、リクエスト解析処理RQからの終了情報に基づいてAV情報処理装置A自体のリセット処理及び終了処理並びに接続されている各機器のリセット処理及び終了処理を行うと共に、終了すべき今回のAV情報処理において未完了だったAV情報処理がある場合にはその旨を記憶する処理を行った後、実施形態のAV情報処理全体を終了させる。なお、ログアウト処理LO終了後にAV情報処理装置A自体の電源がオフとされない場合には、次のログイン処理LIの開始を待機することとなる。
【0074】
最後に、情報ダウンロード処理DLは、これまで説明した各処理とは別個に独立して常時(ログイン処理LIが実行されてAV情報処理が開始されているか否かに拘わらず)実行されているものであって、主としてユーザ学習エージェント4及びダウンロードエージェント13において実行されるものであり、具体的には、未完了であったAV情報処理を完了させるためのAV情報を外部ネットワーク16から取得してAV情報記録部14に記録すると共にAV情報データベース15を更新する処理を行う。
【0075】
次に、図2を用いて説明した各処理の細部について、図3乃至12を用いて説明する。
【0076】
先ず、図3を用いて、ログイン処理LIの細部について説明する。なお、図3は当該ログイン処理LIの細部を示すフローチャートである。
【0077】
当該ログイン処理LIにおいては、先ず、マイク1からの音声信号を管理するシステム管理エージェント9を介して使用者がAV情報処理装置Aの操作を開始したことが認識されると、その利用者が直前にAV情報処理装置Aを使用していた使用者と同一か否かがユーザ学習エージェント4において確認される(ステップS1)
そして、直前の使用者と同一であるときは(ステップS1;No)、ユーザ学習エージェント4内の使用者履歴を取得又は更新する必要がないとして、そのまま入力された音声の内容を入力処理IPの一部を実行するシステム管理エージェント9及び蓄積済み情報処理CKの一部を実行するユーザ学習エージェント4に出力する。
【0078】
一方、ステップS1の判定において、直前の使用者と同一でないときは(ステップS1;Yes)、次に、その認識した使用者の過去の使用履歴(すなわち、使用者毎に蓄積されているAV情報処理装置Aの使用履歴のうち認識した使用者のもの)がユーザ学習エージェント4内に存在するか否かが当該ユーザ学習エージェント4において確認される(ステップS2)。そして、存在するときは(ステップS2;Yes)、該当する使用履歴をユーザ学習エージェント4からリクエスト解析処理RQに読み出す(ステップS3)と共に、入力された音声の内容を入力処理IPの一部を実行するシステム管理エージェント9及び蓄積済み情報処理CKの一部を実行するユーザ学習エージェント4に出力する。
【0079】
また、ステップS2の判定において、認識した使用者の過去の使用履歴がユーザ学習エージェント4内に存在しないときは(ステップS2;No)、当該認識した使用者に対応する新たな使用履歴をユーザ学習エージェント4内に作成し(ステップS4)、その後入力された音声の内容を入力処理IPの一部を実行するシステム管理エージェント9及び蓄積済み情報処理CKの一部を実行するユーザ学習エージェント4に出力する。
【0080】
なお、上述したログイン処理LIにおいては、使用者が音声を発することによりログイン処理LIを開始するが、これ以外に、例えば各使用者が所持する識別カード内の識別情報を図示しないカードリーダにより読み取ることで各使用者を識別してログイン処理LIを開始するように構成することもできる。
【0081】
次に、図4を用いて、入力処理IPの細部について説明する。なお、図4は当該入力処理IPの細部を示すフローチャートである。
【0082】
当該入力処理IPにおいては、先ず、ログイン処理LIから出力されてきた情報が音声情報であるか否かがシステム管理エージェント9において判定され(ステップS5)、音声情報であるときは(ステップS5;Yes。実施形態においては、通常は「Yes」となる。)、当該音声情報を音声認識エージェント2において認識し(ステップS6)、その後当該認識された音声情報を言語解析構成エージェント3において中間言語に翻訳し(ステップS7)、当該翻訳した意味内容(使用者が処理要求として音声入力した意味内容)を示す情報をリクエスト解析処理RQの一部を実行する対話エージェント5に出力する。
【0083】
一方、AV情報処理装置Aが、例えば手書きされた文字を認識し当該手書き文字による処理要求を受け付ける機能又は予め用意されているリモコンを用いた処理要求を受け付ける機能をも併せ持つ場合であって、ステップS5の判定においてログイン処理LIから出力されてきた情報が当該文字認識結果又はリモコンによる入力結果である場合には(ステップS5;No)、システム管理エージェント9等により当該各入力内容を直接認識し(ステップS8)、認識した入力内容を示す情報をリクエスト解析処理RQの一部を実行する対話エージェント5に出力する。
【0084】
次に、図5を用いて、リクエスト解析処理RQの細部について説明する。なお、図5は当該リクエスト解析処理RQの細部を示すフローチャートである。
【0085】
当該リクエスト解析処理RQにおいては、先ず、対話エージェント5に入力されている音声認識結果に基づいて、ユーザ学習エージェント4に格納されている各使用者に対応した使用履歴を再度確認してその内容(AV情報処理装置Aを使用する頻度等)を更新し(ステップS9)、次に、当該対話エージェント5において、入力された音声認識結果に含まれる使用者の処理要求に対応する処理がAV情報処理装置Aにおいて実行可能であるか否かが判定される(ステップS10)。
【0086】
そして、当該処理要求に対応する処理がAV情報処理装置Aにおいて実行可能なものでないときは(ステップS10;No)、次に、検索エージェント11及びデータベースエージェント12を用いてAV情報データベース15内及び外部ネットワーク16内を検索し、当該処理要求に関連する情報を検索する(具体的には、例えば当該処理要求が、ある歌手のある曲を再生せよという処理要求である場合には、その歌手の有する他の曲を検索する又はその歌手と同じジャンルの他の歌手が有する曲を検索する或いはその歌手の最新の曲を検索する等の処理を行う。ステップS11)。
【0087】
そして、何らかの検索結果が得られたか否かが検索エージェント11により判定され(ステップS12)、検索結果が得られたときは(ステップS12;Yes)、得られた検索結果に対応する音声出力を合成する処理を対話エージェント5において実行し(ステップS14)、その結果を利用者応答処理URの一部を行うユーザ学習エージェント4に出力する。
【0088】
一方、ステップS12の判定において、何等検索結果が得られなかったときは(ステップS12;No)、例外メッセージ(具体的には、「ご要望にはお応えできません」等のメッセージ)を対話エージェント5において作成し(ステップS13)、対応する音声出力を合成する処理を実行する(ステップS14)。
【0089】
他方、ステップS10の判定において、使用者からの当該処理要求に対応する処理がAV情報処理装置Aにおいて実行可能なものであるときは(ステップS10;Yes)、次に、その処理要求が、使用者の希望する情報の提示(具体的には、例えば、ある共通の特徴を有する一群の歌の検索表示又は現在頻繁に再生されている曲の提示等)を要求する内容であるか否かが対話エージェント5において判定される(ステップS15)。
【0090】
そして、当該処理要求が情報の提示を要求するものであるときは(ステップS15;Yes)、次に、対話エージェント5から検索エージェント11に対して当該処理要求に該当する情報をAV情報データベース15内及び外部ネットワーク16内において検索する旨の指示が出され、これにより当該検索エージェント11及びデータベースエージェント12において該当する情報を検索する(ステップS16)。
【0091】
そして、該当する情報が得られたか否かが検索エージェント11において判定され(ステップS17)、得られたときは(ステップS17;Yes)その得られた情報に対応する音声出力を合成する処理を対話エージェント5において実行し(ステップS14)、その結果を利用者応答処理URの一部を行うユーザ学習エージェント4に出力する。
【0092】
一方、ステップS17の判定において、該当する情報が得られなかったときは(ステップS17;No)、今回の情報提示要求には応じられなかったこととなるので、次に、未処理の処理要求である旨の情報を対話エージェント5からユーザ学習エージェント4に出力すると共に当該ユーザ学習エージェント4において該当する使用履歴にその旨を登録し(ステップS29)、更に当該処理要求に関連する情報を検索すべくステップS11に移行して、以後ステップS11乃至S14の処理を行う。
【0093】
他方、上記ステップS15の判定において、当該処理要求が情報の提示を要求するものでないときは(ステップS15;No)、次に、当該処理要求が使用者の希望する曲等の一覧表の提示であるか否かが対話エージェント5において判定される(ステップS18)。
【0094】
そして、当該処理要求が一覧表の提示を要求するものであるときは(ステップS18;Yes)、次に、対話エージェント5から編集エージェント6に対して編集すべき一覧表における編集条件等を出力すると共に、対話エージェント5から検索エージェント11に対して当該一覧表とすべき情報をAV情報データベース15内及び外部ネットワーク16内において検索する旨の指示が出され、これにより当該検索エージェント11及びデータベースエージェント12において該当する情報を検索する(ステップS19)。
【0095】
そして、得られた情報をデータベースエージェント12から編集エージェント6へ出力すると共に当該編集エージェント6において一覧表の編集作業を実行する(ステップS20)。
【0096】
その後、必要な一覧表が編集できたか否かが編集エージェント6において判定され(ステップS21)、編集できたときは(ステップS21;Yes)、得られた一覧表をディスプレイ18において表示するための処理を対話エージェント5において実行し(ステップS14)、その結果を利用者応答処理URの一部を行うユーザ学習エージェント4に出力する。
【0097】
一方、ステップS21の判定において、必要な情報が検索できなかった等の理由により必要な一覧表が編集できなかったときは(ステップS21;No)、今回の一覧表作成要求には応じられなかったこととなるので、次に、上記ステップS29に移行し、更に当該一覧表編集要求に関連する情報を検索すべくステップS11に移行して、以後ステップS11乃至S14の処理を行う。
【0098】
他方、上記ステップS18の判定において、当該処理要求が一覧表の表示を要求するものでないときは(ステップS18;No)、次に、当該処理要求が使用者の希望する曲等のAV情報の記録(録音)又は再生(具体的には、例えば、AV情報記録部14に記録されている曲のMDへの録音等)であるか否かが対話エージェント5において判定される(ステップS22)。
【0099】
そして、当該処理要求がAV情報の記録又は再生を要求するものであるときは(ステップS22;Yes)、次に、対話エージェント5からシステム管理エージェント9に対してAV情報蓄積装置Sに接続されている各機器の動作状態を検出する旨の指示を出力し、当該システム管理エージェント9においてネットワークNを介して接続されている各機器の動作状態(電源のオン/オフ状態又は故障の発生状態等)を確認しその結果を対話エージェント5に出力する(ステップS23、S24)。
【0100】
ステップS24の確認の結果、当該処理要求に含まれている記録又は再生処理が実行不可能であるときは(ステップS24;No)、上記ステップS29に移行し、更に当該記録又は再生処理要求に関連する情報を検索すべくステップS11に移行して、以後ステップS11乃至S14の処理を行う。
【0101】
一方、ステップS24の確認において、当該処理要求に含まれている記録又は再生処理が実行可能であるときは(ステップS24;Yes)、その旨を使用者に提示し、次に、対話エージェント5を介して使用者から処理開始了承を示す入力があったか否かがシステム管理エージェント9において確認される(ステップS25)。
【0102】
そして、処理開始が了承されたときは(ステップS25;Yes)、システム管理エージェント9からAVコントロールエージェント10へ該当する記録又は再生処理を開始する旨の通知が為されると共に、これを受けたAVコントロールエージェント10からシステム管理エージェント9へ記録又は再生における曲順の指定或いは記録又は再生態様の指定に関する情報が出力されて、実際の記録又は再生処理がシステム管理エージェント9が各機器におけるシステム管理エージェント20、22、24、26又は28を管理することで実行される(ステップS27)。このとき、当該ステップS27の処理を実行するに当たっては、上記した再生処理APを行う再生装置(より具体的には、AV情報を再生する機能を有する機器のシステム管理エージェント)との間又は上記した記録処理ARを行う記録装置(より具体的には、AV情報を記録する機能を有する機器のシステム管理エージェント)との間で情報の授受が為されつつ当該記録又は再生処理が実行されることとなる。
【0103】
その後、必要な記録又は再生処理が完了すると、使用者に対してその旨を表示するメッセージ作成処理がAVコントロールエージェント10において行われ(ステップS28)、その作成結果が対話エージェント5に出力されて上記ステップS14以降の処理が実行される。
【0104】
一方、ステップS25の判定において、処理開始が確認されないときは(ステップS25;No)、当該処理開始を確認する旨の使用者への確認メッセージをAVコントロールエージェント10において作成し(ステップS26)、これを対話エージェント5を介して使用者に出力する(ステップS14)。
【0105】
ここで、上記ステップS26の処理においては、上記ステップS23及びS24において検出した各機器の状態に基づいて、使用者が要求した処理を実行可能な複数の異なる方法を含む確認メッセージを作成して当該使用者に提示する。
【0106】
より具体的には、例えば、複数の曲の録音を使用者が要求している場合は、当該録音はカセットテープを用いる場合の他にMD又はオーディオメモリを用いて行うことが可能であるので、これらの録音方法を各機器の状態により実行可能な順番で使用者に提示していずれの方法を用いるかを確認するための確認メッセージを作成する。
【0107】
このとき、当該確認メッセージに対応する使用者からの回答は、上記ステップS14及び利用者応答処理UR並びに出力処理OPを経て音声出力された当該確認メッセージに基づいて再度入力された使用者の音声を、ログイン処理LI、入力処理IPを介してリクエスト解析処理RQにおける上記ステップS23及びS24を実行するシステム管理エージェント9が受領することによりその内容が確認される(ステップS24)。
【0108】
他方、ステップS22の判定において、当該処理要求がAV情報の記録又は再生を要求するものでもないときは(ステップS22;No)、次に、対話エージェント5において、使用者が情報の提示、一覧表の作成或いはAV情報の記録又は再生以外の処理要求をしている場合も考えられるので、念のため当該使用者がAV処理装置Aの使用を終了するためにログアウト処理LOを要求しているか否かを確認し(ステップS30)、ログアウト処理LOを要求しているときは(ステップS30;Yes)、そのまま上記ログアウト処理LOに終了情報を出力し、一方要求していないときは(ステップS30;No)、使用者が欲している処理の内容をAV情報処理装置A側から能動的に確認すべく、ステップS11へ移行して情報の提示、一覧表の作成或いはAV情報の記録又は再生以外の処理に関連する情報を検索し(ステップS11)、その後、上記ステップS12乃至S14を実行する。
【0109】
次に、図6を用いて、蓄積済み情報処理CKの細部について説明する。なお、図6は当該蓄積済み情報処理CKの細部を示すフローチャートである。
【0110】
当該蓄積済み情報処理CKにおいては、先ず、対話エージェント5に入力されている音声認識結果に基づいて、ユーザ学習エージェント4がAV情報データベース15が更新されているか否かをデータベースエージェント12を介して確認する(ステップS31)。
【0111】
そして、更新されていないときは(ステップS31;No)、使用者に新たに提供する情報はないとして当該更新がされるまで待機し、更新されているときは(ステップS31;Yes)、次に、ユーザ学習エージェント4から、当該ユーザ学習エージェント4内に格納されている使用履歴の中にある未完了の処理に対応する情報を再度検索する旨の依頼が検索エージェント11に対して為されると共に、これを受けた検索エージェント11からデータベースエージェント12に対して検索条件又は検索パラメータ等の送信が行われて実際の検索が行われる。その後、検索結果の有無が確認され(ステップS32)、未完了の処理に対応する新たな検索結果が得られなかったときは(ステップS32;No)、次にAV情報データベース15が更新されるまで待機し、一方、当該新たな検索結果が得られたときは(ステップS32;Yes)、その検索結果をユーザ学習エージェント4から対話エージェント5へ出力しそれを使用者に提示する準備を行う(ステップS33)。そして、その準備結果を利用者応答処理URの一部を行うユーザ学習エージェント4にフィードバックする。
【0112】
次に、図7を用いて、利用者応答処理URの細部について説明する。なお、図7は当該利用者応答処理URの細部を示すフローチャートである。
【0113】
当該利用者応答処理URにおいては、リクエスト解析処理RQにおいて作成された(ステップS14参照)応答情報又は蓄積済み情報処理CKにおいて作成された(ステップS33参照)検索結果が入力されると、先ず、対話エージェント5からユーザ学習エージェント4に対して、現在AV情報処理装置Aを使用している使用者が、処理結果の出力の態様について何らかの指定(例えば、当該出力を音声で行う旨の指定又は画像表示により行う旨の指定等)を行っているか否かを確認し(ステップS34)、何らかの出力指定が為されているときは(ステップS34;Yes)、対応する出力方法を対話エージェント5において選択して(ステップS35)ステップS37へ移行する。
【0114】
一方、ステップS34の確認において、出力方法が何等指定されていないときは(ステップS34;No)、予め設定されているいずれかの出力方法を選択し(ステップS36)、次に、出力方法が画像表示である場合にその表示方法の指定(具体的には、出力のための画面レイアウトの指定等)が使用者において為されているか否かが対話エージェント5からユーザ学習エージェント4に対して確認され(ステップS37)、何らかの表示方法の指定があるときは(ステップS37;Yes)、当該指定されている表示態様で処理結果を表示するようにフォーマットを行い(ステップS38)、そのフォーマット結果を応答情報として上記出力処理OPの一部を行う言語解析エージェント3(音声出力の場合)又はシステム管理エージェント9(画像表示出力の場合)に出力する。
【0115】
一方、ステップS37の確認において、表示方法の指定がないときは(ステップS37;No)、予め設定されているいずれかの表示態様で処理結果を表示するようにフォーマットを行い(ステップS39)、そのフォーマット結果を応答情報として上記出力処理OPの一部を行う言語解析エージェント3又はシステム管理エージェント9に出力する。
【0116】
次に、図8を用いて、出力処理OPの細部について説明する。なお、図8は当該出力処理OPの細部を示すフローチャートである。
【0117】
当該出力処理OPにおいては、先ず、利用者応答処理URにおいて指定された出力方法が音声によるものか否かが判定される(ステップS40)。
【0118】
そして、音声によるものと判定されたときは(ステップS40;Yes)、言語解析構成エージェント3において中間言語によって構成されている処理結果の内容を状況にあった応答文に変換し、その変換結果を音声合成エージェント8へ出力する(ステップS41)。
【0119】
次に、これを受けた音声合成エージェント8において対応する音声を合成し、スピーカ7を介して使用者に出力する(ステップS42)。
【0120】
一方、ステップS40の判定において、利用者応答処理URにおいて指定された出力方法が画像表示によるものであると判定されたときは(ステップS40;No)、対応する画像をシステム管理エージェント9及び17において合成して使用者に出力する(ステップS43)。
【0121】
次に、図9を用いて、再生処理APの細部について説明する。なお、図9は当該再生処理APの細部を示すフローチャートである。
【0122】
当該再生処理APにおいては、先ず、システム管理エージェント9からAV情報再生の対象となっている再生機能を有する機器のシステム管理エージェントに対して再生準備を行う旨の依頼がネットワークNを介して出力され(ステップS44)、次に、その再生対象となっている機器が再生機能に関して異常を来しているか否かがシステム管理エージェント9において確認される(ステップS45)。
【0123】
そして、異常を来たしているときは(ステップS45;Yes)、そのままでは所望の再生機能が発揮できないのでその旨をリクエスト解析処理RQを実行するシステム管理エージェント9に出力する(上記ステップS23参照)。
【0124】
一方、何等異常が無いときは(ステップS45;No)、次に、再生対象となっている機器のシステム管理エージェントにおいて実際の再生処理を実行する(ステップS46)。
【0125】
その後、再生対象の機器側のシステム管理エージェントからシステム管理エージェント9に対して再生終了である旨の制御情報が出力されたか否かが確認され(ステップS47)、出力されているときは(ステップS47;Yes)、上記ステップS27の処理を実行しているAVコントロールエージェント10に対してその旨をシステム管理エージェント9から出力する。
【0126】
一方、ステップS47の判定において再生が未だ終了していないときは(ステップS47;No)、再生対象となっている機器において異常が発生していないか否かを常に監視し(ステップS48)、異常が発生していないときは(ステップS48;No)ステップS47に戻って引き続き再生処理を継続すると共に、異常が発生して再生処理を継続することができないときは(ステップS48;Yes)、その旨を上記ステップS27の処理を実行しているAVコントロールエージェント10に対してシステム管理エージェント9から出力する。
【0127】
次に、図10を用いて、記録処理ARの細部について説明する。なお、図10は当該記録処理ARの細部を示すフローチャートである。
【0128】
当該記録処理ARにおいては、先ず、システム管理エージェント9からAV情報記録に伴う再生処理の対象となっている再生機能を有する機器のシステム管理エージェントに対して再生準備を行う旨の依頼がネットワークNを介して出力され(ステップS49)、次に、その再生対象となっている機器が再生機能に関して異常を来しているか否かがシステム管理エージェント9において確認される(ステップS50)。
【0129】
そして、異常を来たしているときは(ステップS50;Yes)、そのままでは所望の再生及び記録機能が発揮できないのでその旨をリクエスト解析処理RQを実行するシステム管理エージェント9に出力する(上記ステップS23参照)。
【0130】
一方、何等異常が無いときは(ステップS50;No)、次に、システム管理エージェント9からAV情報記録の対象となっている記録機能を有する機器のシステム管理エージェントに対して記録準備を行う旨の依頼がネットワークNを介して出力され(ステップS51)、次に、その記録対象となっている機器が記録機能に関して異常を来しているか否かがシステム管理エージェント9において確認される(ステップS52)。
【0131】
そして、異常を来たしているときは(ステップS52;Yes)、そのままでは所望の記録機能が発揮できないのでその旨をリクエスト解析処理RQを実行するシステム管理エージェント9に出力する(上記ステップS23参照)。
【0132】
一方、何等異常が無いときは(ステップS52;No)、次に、再生対象となっている機器のシステム管理エージェントにおいて実際の再生処理を実行すると共に、記録対象となっている機器のシステム管理エージェントにおいて当該再生されたAV情報を記録する処理を実行する(ステップS53)。
【0133】
その後、再生対象の機器側のシステム管理エージェントからシステム管理エージェント9に対して再生終了である旨の情報が出力されたか否かが確認され(ステップS54)、出力されているときは(ステップS54;Yes)、上記ステップS27の処理を実行しているAVコントロールエージェント10に対してその旨をシステム管理エージェント9から出力する。
【0134】
一方、ステップS54の判定において再生が未だ終了していないときは(ステップS54;No)、再生対象及び記録対象となっている機器において異常が発生していないか否かを常に監視し(ステップS55)、異常が発生していないときは(ステップS55;No)ステップS54に戻って引き続き再生及び記録処理を継続すると共に、異常が発生して再生及び記録処理を継続することができないときは(ステップS55;Yes)、その旨を上記ステップS27の処理を実行しているAVコントロールエージェント10に対してシステム管理エージェント9から出力する。
【0135】
次に、図11を用いて、ログアウト処理LOの細部について説明する。なお、図11は当該ログアウト処理LOの細部を示すフローチャートである。
【0136】
当該ログアウト処理LOにおいては、リクエスト解析処理RQにおけるステップS30においてログアウト要求が為されて終了情報が出力された場合に(ステップS30;Yes)、先ず、対話エージェント5からAVコントロールエージェント10に対してAV情報の記録又は再生が実行中であるか否かが確認され(ステップS56)、実行中であるときは(ステップS56;Yes)、対話エージェント5からの要求に基づいて、ログアウトを実行するために全てのシステム管理エージェントにおいて初期化処理を実行し(ステップS57)ステップS58へ移行する。
【0137】
一方、ステップS56の判定において、AV情報の記録又は再生を行っていないときは(ステップS56;No)、次に、対話エージェント5において未完了の処理要求があるか否かを確認し(ステップS58)、使用者が処理途中で席を立つ等の理由により未完了の処理要求があるときは(ステップS58;Yes)、ユーザ学習エージェント4内に格納されている使用履歴のうち現在の使用者に対応する使用履歴に対して未完了の処理要求が残置した旨の登録を行い(ステップS59)、次のログインを待つべく、待機状態に移行する。
【0138】
一方、ステップS58の判定において、未完了の処理要求が無いときは(ステップS58;No)、そのまま処理を終了しても構わないこととなるので、次のログインを待つべく、そのまま待機状態に移行する。
【0139】
最後に、図12を用いて、情報ダウンロード処理DLの細部について説明する。なお、図12は当該情報ダウンロード処理DLの細部を示すフローチャートである。
【0140】
当該情報ダウンロード処理DLは、AV情報処理装置Aに対する使用者からのログインの有無に拘らず、所定の時間間隔毎に常に実行されている処理である。
【0141】
すなわち、当該情報ダウンロード処理DLにおいては、先ず、ユーザ学習エージェント4内に格納されている使用履歴を全て読み出し(ステップS60)、その中に未完了の処理要求があるか否かを当該ユーザ学習エージェント4において確認する(ステップS61)。
【0142】
そして、未完了の処理要求が無いときは(ステップS61;No)、所定の時間間隔で当該情報ダウンロード処理DLを繰り返すべくステップS60に戻り、一方、未完了の処理要求があるときは(ステップS61;Yes)、次に、ユーザ学習エージェント4からダウンロードエージェント13に対して未完了の処理要求を完了させるために必要な情報の取得をする旨の要求が為され、これに対応してダウンロードエージェント13が外部ネットワーク16内を検索する(ステップS62)。
【0143】
その後、検索の結果該当する情報があったか否かがダウンロードエージェント13において確認され(ステップS63)、該当する情報が無いときは(ステップS63;No)、次回の情報ダウンロード処理DLにおいて同様の処理を繰り返すべくステップS60に戻り、一方、該当する情報が検索できたときは(ステップS63;Yes)、ダウンロードエージェント13において当該情報を取得し(ステップS64)、更にデータベースエージェント12を介してAV情報データベース15及びAV情報記録部14の内容を取得した情報により更新して(ステップS65)一回の情報ダウンロード処理DLを終了する。
【0144】
【実施例】
次に、上述した各処理を纏めて、本発明に係る具体的なAV情報処理部Aの動作態様について、例示しつつ説明する。
【0145】
上述したAV情報処理装置AにおけるAV情報処理による場合、使用者が録音したい五つの曲のうち最初の二曲がCDに記録されており、後の三曲がオーディオメモリ内に記録されている場合において、例えば、使用者が、
「バラード集に登録されている五曲を録音したい」
の如くマイク1に向かって話し掛けたとすると、AV情報処理装置Aからの回答としては、例えば、
「お任せ下さい。録音に必要な合計時間は40分です。現在、録音可能時間が60分のカセットテープが選択されていますので、AB両面を使って録音します。
【0146】
なお、MDの方がよろしければ、MDを装填して下さい。MDですと、曲のタイトル等も同時に登録されます。よろしいですか?」
というような回答が返ってくることとなる。なお、当該回答は、上述した処理のうち、主としてステップS23乃至S26により可能となるものである。
【0147】
更に、当該回答に対して使用者が、
「それでは、MDを装填するので、よろしく。」
の如くマイク1に向かって話し掛けたとすると、AV情報処理装置Aからの回答としては、例えば、
「バラード集の一曲目から五曲目までMDに録音します。少々お待ち下さい。(一曲目がCDからMDに転送・録音された後に)一曲目終了。(二曲目がCDからMDに転送・録音された後に)二曲目終了。(三曲目がオーディオメモリからMDに転送・録音された後に)三曲目終了。(四曲目がオーディオメモリからMDに転送・録音された後に)四曲目終了。(五曲目がオーディオメモリからMDに転送・録音された後に)五曲目終了。録音が終了しました。」
というような回答が返ってくることとなる。なお、当該回答は、上述した処理のうち、主としてステップS27及びS28により可能となるものである。
【0148】
以上説明したように、実施形態のAV情報処理装置Aの動作によれば、使用者の要求を実現するための複数の方法を検索し、当該検索された各方法を示す提案情報を外部に出力することにより当該方法を複数提案するので、使用者としては、AV情報処理装置Aに何らかの処理要求したとき、複数の異なった実行方法から所望の実行方法を選択することができることとなり、不慣れな使用者であっても所望する実行方法で情報処理を実行させることができることにより不満を感じることなくAV情報処理装置Aを取り扱うことができ、当該AV情報処理装置Aとしてユーザフレンドリに必要な情報処理を実行することができる。
【0149】
また、直ちに実行可能な実行方法から順次提案するので、よりユーザフレンドリに必要な情報処理を実行することができる。
【0150】
更に、音声又は画像のうち少なくともいずれか一方を用いて上記提案情報を出力するので、使用者が認識し易い形で提案情報を出力することができる。
【0151】
更にまた、提案したいずれかの実行方法が選択されたとき、当該選択された実行方法により情報処理を実行するので、選択された実行方法で要求された情報処理を実行してその結果を出力することができる。
【0152】
また、音声により使用者からの要求を受け付けるので、使用者が音声を用いて簡易に処理要求を為すことができる。
【0153】
なお、上述した実施形態においては、使用者とAV情報処理装置Aとの間の情報授受の方法として音声を用いた方法について主として説明したが、これ以外に、例えば、文字認識と画像表示とを用いた情報の授受又はリモコン等と画像表示及び音声出力を用いた情報の授受を行う場合についても本発明は適用可能である。
【0154】
また、上述した各エージェントにおける処理を実行するためのプログラムを情報記録媒体としてのフレキシブルディスクに格納し、これを一般のパーソナルコンピュータ(上述したAV情報記録部14及びAV情報データベース15としてのハードディスクを有している必要がある。)により読み出して実行することにより、当該パーソナルコンピュータを上述したAV情報処理装置Aとして機能させることができる。
【0155】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、実行態様を複数検索し、当該検索された各実行態様を示す提案情報を外部に出力することにより実行態様を複数提案するので、使用者としては、AV情報処理装置に何らかの処理要求したとき、複数の実行態様から所望の実行態様を選択することができることとなり、不慣れな使用者であっても所望する実行態様で情報処理を実行させることができることにより不満を感じることなくAV情報処理装置を取り扱うことができ、当該AV情報処理装置としてユーザフレンドリに必要な情報処理を実行することができる。またこの際、直ちに実行可能な実行態様から順次提案するので、よりユーザフレンドリに必要な情報処理を実行することができる。
【0157】
請求項に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、音声又は画像のうち少なくともいずれか一方を用いて提案情報を出力するので、使用者が認識し易い形で提案情報を出力することができる。
【0158】
請求項に記載の発明によれば、請求項1または2に記載の発明の効果に加えて、提案したいずれかの実行態様が選択されたとき、当該選択された実行態様により情報処理を実行するので、選択された実行態様で要求された情報処理を実行してその結果を出力することができる。
【0159】
請求項に記載の発明によれば、請求項1からのいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、音声による外部からの要求を受け付けるので、使用者が音声を用いて簡易に要求を為すことができる。
【0160】
請求項に記載の情報記録媒体に記録されているAV情報処理用プログラムによれば、当該コンピュータを、実行態様を複数検索し、当該検索された各実行態様を示す提案情報を外部に出力することにより実行態様を複数提案するように機能させるので、使用者としては、何らかの処理要求したとき複数の実行態様から所望の実行態様を選択することができることとなり、不慣れな使用者であっても所望する実行態様で情報処理を実行させることができることにより不満を感じることなくユーザフレンドリな環境下で必要な処理を行うことができる。またこの際、当該コンピュータに直ちに実行可能な実行態様から順次提案させるので、よりユーザフレンドリに必要な情報処理を実行することができる。
【0162】
請求項に記載の情報記録媒体に記録されているAV情報処理用プログラムによれば、請求項に記載のAV情報処理用プログラムによる効果に加えて、音声又は画像のうち少なくともいずれか一方を用いて提案情報が出力されるので、使用者として認識し易い形で提案情報が提供されることにより、更にユーザフレンドリな環境下で必要な処理を行うことができる。
【0163】
請求項に記載の情報記録媒体に記録されているAV情報処理用プログラムによれば、請求項5または6に記載のAV情報処理用プログラムによる効果に加えて、提案したいずれかの実行態様が選択されたとき、当該選択された実行態様により情報処理を実行するので、選択された実行態様で要求された情報処理を実行させてその結果を出力させることができる。
【0164】
請求項に記載の情報記録媒体に記録されているAV情報処理用プログラムによれば、請求項からのいずれか一項に記載のAV情報処理用プログラムによる効果に加えて、音声による外部からの要求を受け付けるので、使用者は音声を用いて簡易に要求を為すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】AV情報処理装置の概要構成を示すブロック図である。
【図2】AV情報処理を構成する各処理の流れをモジュール的且つ模式的に示す流れ図である。
【図3】ログイン処理の細部を示すフローチャートである
【図4】入力処理の細部を示すフローチャートである。
【図5】リクエスト解析処理の細部を示すフローチャートである。
【図6】蓄積済み情報処理の細部を示すフローチャートである。
【図7】利用者応答処理の細部を示すフローチャートである。
【図8】出力処理の細部を示すフローチャートである。
【図9】再生処理の細部を示すフローチャートである。
【図10】記録処理の細部を示すフローチャートである。
【図11】ログアウト処理の細部を示すフローチャートである。
【図12】情報ダウンロード処理の細部を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…マイク
2…音声認識エージェント
3…言語解析構成エージェント
4…ユーザ学習エージェント
5…対話エージェント
6…編集エージェント
7…スピーカ
8…音声合成エージェント
9、17、20、22、24、26、28…システム管理エージェント
10…AVコントロールエージェント
11…検索エージェント
12…データベースエージェント
13…ダウンロードエージェント
14…AV情報記録部
15…AV情報データベース
16…外部ネットワーク
18…ディスプレイ
19…オーディオメモリレコーダ
21…カセットデッキ
23…CDプレーヤ
25…DVDプレーヤ
27…MDプレーヤレコーダ
A…AV情報処理装置
S…AV情報蓄積装置
B…バス
N…ネットワーク

Claims (8)

  1. オーディオ情報、ビデオ情報並びに当該オーディオ情報又は当該ビデオ情報のうち少なくともいずれか一方に対応するデータ情報のうち少なくともいずれか一つを含むAV(Audio Visual)情報を蓄積するAV情報蓄積手段と、
    前記AV情報を用いた情報処理の実行を外部から要求するための要求手段と、
    前記AV情報に関連する関連情報を蓄積する関連情報蓄積手段と、
    前記要求された情報処理を実行可能な複数の異なる実行態様を前記AV情報蓄積手段内及び前記関連情報蓄積手段内において検索し、当該検索された各実行態様を示す提案情報を外部に出力することにより当該実行態様を複数提案する提案手段と、
    複数の前記実行態様の中から一の前記実行態様を選択するための選択手段と、を備え
    前記提案手段は、
    複数の前記実行態様のうち現状において直ちに実行可能な実行態様である可能実行態様の実行を最初に提案すると共に、
    前記可能実行態様の実行が拒絶されたとき、他の前記実行態様の実行を提案する
    ことを特徴とするAV情報処理装置。
  2. 請求項1に記載のAV情報処理装置において、
    前記提案手段は、複数の前記実行態様を音声又は画像のうち少なくともいずれか一方を用いて外部に提案することを特徴とするAV情報処理装置。
  3. 請求項1または2に記載のAV情報処理装置において、
    提案したいずれかの前記実行態様が選択されたとき、当該選択された実行態様により前記情報処理を実行する実行手段を更に備えることを特徴とするAV情報処理装置。
  4. 請求項1からのいずれか一項に記載のAV情報処理装置において、
    前記要求手段は、音声による外部からの要求を受け付ける音声受付手段を備えることを特徴とするAV情報処理装置。
  5. コンピュータを、
    オーディオ情報、ビデオ情報並びに当該オーディオ情報又は当該ビデオ情報のうち少なくともいずれか一方に対応するデータ情報のうち少なくともいずれか一つを含んで予め蓄積されているAV情報を用いた情報処理の実行を外部から要求するための要求手段、
    前記要求された情報処理を実行可能な複数の異なる実行態様を前記蓄積されているAV情報及び当該AV情報に関連して予め蓄積されている関連情報の中から検索し、当該検索された各実行態様を示す提案情報を外部に出力することにより前記実行態様を複数提案する提案手段、
    複数の前記実行態様の中から一の前記実行態様を選択するための選択手段、
    として機能させると共に、
    前記提案手段として機能する前記コンピュータを、複数の前記実行態様のうち現状において直ちに実行可能な実行態様である可能実行態様の実行を最初に提案すると共に、前記可能実行態様の実行が拒絶されたとき、他の前記実行態様の実行を提案するように機能させることを特徴とするAV情報処理用プログラムが記録された前記コンピュータで読取り可能な情報記録媒体。
  6. 請求項に記載の情報記録媒体において、
    前記提案手段として機能する前記コンピュータを、複数の前記実行態様を音声又は画像のうち少なくともいずれか一方を用いて外部に提案するように機能させることを特徴とする前記AV情報処理用プログラムが記録された前記コンピュータで読取り可能な情報記録媒体。
  7. 請求項5または6に記載の情報記録媒体において、
    前記コンピュータを、提案したいずれかの前記実行態様が選択されたとき、当該選択された実行態様により前記情報処理を実行する実行手段として更に機能させることを特徴とする前記AV情報処理用プログラムが記録された前記コンピュータで読取り可能な情報記録媒体。
  8. 請求項からのいずれか一項に記載の情報記録媒体において、
    前記要求手段として機能するコンピュータを、音声による外部からの要求を受け付ける音声受付手段として機能させることを特徴とする前記AV情報処理用プログラムが記録された前記コンピュータで読取り可能な情報記録媒体。
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