JP3719396B2 - 機器制御方法、データ転送装置、記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、データ転送装置とデータ記録装置が接続され、音楽等のコンテンツデータの転送が行われるシステムにおいて好適な機器制御方法、データ転送装置、記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えばパーソナルコンピュータのHDD(ハードディスクドライブ)を一次記録媒体として扱って音楽等のコンテンツデータを格納するとともに、格納したコンテンツデータを転送して他の記録媒体(二次記録媒体)に記録し、その二次記録媒体側で音楽等の再生を楽しむという使用形態がある。なおコンテンツデータとは、例えば音楽データ、映像データ、ゲームデータ、コンピュータソフトウエアなどの配信/転送/使用の目的となる主たるデータのことである。
【0003】
この場合、HDDには、CD−DA(Compact Disc Digital Audio)やDVD(Digital Versatile Disc)などのパッケージメディアから再生された音楽等のコンテンツデータが蓄積されたり、或いはパーソナルコンピュータが接続された通信ネットワークを介して外部の音楽サーバ等からダウンロードされたコンテンツデータが蓄積される。そしてユーザーは、パーソナルコンピュータに二次記録媒体の記録装置を接続して、HDDに蓄積されたコンテンツデータを二次記録媒体にコピー(複製)又はムーブ(移動)し、当該二次記録媒体に対応する再生装置で音楽等のコンテンツデータを再生させる。
【0004】
二次記録媒体としては、例えばフラッシュメモリ等の半導体メモリを利用したメモリカードや、光磁気ディスクとしてのミニディスク、或いはCD−R(CD Recordable)、CD−RW(CD Rewitable)、DVD−RAM、DVD−R、DVD−RWなどが考えられる。
二次記録媒体に対応する記録装置、再生装置として、これらのメディア(記録媒体)に対応するレコーダ/プレーヤは、広く普及しており、据置型の記録再生装置や、ポータブルタイプの記録再生装置などとして多様に存在し、各ユーザーはそれぞれ自分の好みや所有する機器に合わせて、コンテンツデータの記録/再生を行うものとなる。
【0005】
なお、例えばこのようなコンテンツデータの使用形態を考えるときは、コンテンツデータについての著作権保護を考慮しなければならない。例えばユーザーがコンテンツデータの配信サービスを利用したり、パッケージメディアの購入を行うなどして、HDDにコンテンツデータを蓄積した後、そのコンテンツデータを無制限に二次記録媒体にコピー可能とすると、著作権者の正当な保護がはかれない事態が生ずる。このためデジタルデータとしてのコンテンツデータの扱い上で著作権保護を維持できるようにする様々な技術やデータ処理上の取り決めが提案されているが、その1つにSDMI(SECURE DIGITAL MUSIC INITIATIVE)という規格がある。
このSDMIで策定されたデータパスについては後述するが、例えば一次記録媒体としてのHDDを備えたパーソナルコンピュータに蓄積されたコンテンツ、例えばネットワークを介して外部サーバから配信されたコンテンツデータ(以下、ネットワークコンテンツ)や、例えばパーソナルコンピュータに装備されているCD−ROMドライブ等のディスクドライブ装置、或いはパーソナルコンピュータと接続されたディスクドライブ装置において再生されるCD−DA、DVD等のパッケージメディアから読み出されたコンテンツデータ(以下、ディスクコンテンツ)について、二次記録媒体への転送/記録が、著作権保護と一般ユーザーの利益(私的複製の権利)を勘案したうえで、適切に行われるようにされている。
【0006】
ところで、HDD等の一次記録媒体からミニディスクやメモリカード等の二次記録媒体へコンテンツデータを転送してコピーする場合においては、上記のように著作権保護や私的複製の権利の双方を満たすための工夫が施されている。
【0007】
即ち上記SDMI対応の二次記録媒体に対する転送については次のようになっている。
SDMI対応の二次記録媒体とは、例えばフラッシュメモリ等の半導体メモリを利用したSDMI対応のメモリカードなどが想定され、この二次記録媒体にはコンテンツが暗号化された状態で記録される。例えばHDDなどの一次記録媒体では、SDMI方式のコンテンツの場合は暗号化が施されて蓄積されるが、従って、その暗号化状態のまま二次記録媒体にコピーされるものとなる。
もちろん二次記録媒体に対する再生機器では、暗号解読機能が備えられており、従って暗号化状態でコピーされたコンテンツデータを再生させることができる。
【0008】
またSDMI対応の二次記録媒体では各コンテンツデータについての識別子となるコンテンツIDを記録する領域がフォーマット上、用意されている。
コンテンツIDは、一次記録媒体側の機器において一次記録媒体(HDD)に蓄積された各コンテンツデータについて生成し、コンテンツデータとともに格納しておくものであるが、コンテンツデータを二次記録媒体にコピーする場合には、そのコンテンツデータについてのコンテンツIDも、二次記録媒体に記録されるものとなる。
【0009】
コンテンツIDは、一次記録媒体側と二次記録媒体側でのコンテンツ権利管理に用いられる。ここでいうコンテンツ権利とは、一次記録媒体側については、二次記録媒体への転送権(二次記録媒体にコピーさせる権利)であり、二次記録媒体側については、コピーしたコンテンツデータの再生権となる。
なお、以下、一次記録媒体から二次記録媒体へのコンテンツデータの転送(権利譲渡)を「チェックアウト」といい、また二次記録媒体から一次記録媒体へのコンテンツデータの返却(実際には権利の返却)を「チェックイン」と呼ぶ。
【0010】
SDMI方式では、チェックアウト、チェックインに関しては、転送の取り扱いルール(Usage Rule)が決められる。
一例としては、1つのコンテンツデータについて、一次記録媒体から二次記録媒体へのチェックアウトは3回許される(上記転送権は「3回」となる)。
チェックアウトが行われると、権利が二次記録媒体側へ譲渡されることになり、つまり一次記録媒体側では、そのコンテンツデータの転送権の残りは2回となる。一方、二次記録媒体側では再生権を得ることになる。
また、二次記録媒体から一次記録媒体にチェックインを行うと、権利が返却されるものとなる。つまり、二次記録媒体側では再生権を失い、一次記録媒体側では転送権が1つ復活される。
【0011】
このようなチェックアウト/チェックインの管理は、各コンテンツデータ毎にコンテンツIDを用いて行われる。
そしてチェックアウトの際には、コンテンツデータ及びコンテンツIDが二次記録媒体側に記録されることで、二次記録媒体側ではコンテンツデータの再生が可能となる(再生権を得る)。一次記録媒体では、コンテンツIDを1つ譲渡したとみなして、Usage Ruleによる転送権を1つ減少させる。
またチェックインの際には、実際にはコンテンツデータの返却転送は行われず、二次記録媒体でコンテンツデータを消去し、一次記録媒体側ではコンテンツIDが返却されたとして、Usage Ruleによる転送権を1つ増加させる。二次記録媒体側では再生権を失うことになる。
【0012】
このようにSDMI対応の二次記録媒体については、コンテンツデータが暗号化状態でコピー記録されること、及びチェックアウト、チェックインに応じてコンテンツの権利が管理されることで、無制限なコピーを防止して著作権保護をはかり、又一方でユーザーの私的複製権を確保している。
【0013】
なお、例えば外部サーバから一次記録媒体としてのHDDにダウンロードされて格納されるコンテンツデータは、コンテンツキーCKで暗号化されたものである。
本明細書における説明上、一次記録媒体であるHDDには、ATRAC3方式(もちろん他の圧縮方式でもよいが)で圧縮されたコンテンツデータ「A3D」がコンテンツキーCKで暗号化されて格納されているとする。
【0014】
そして、本明細書では説明上、鍵(キー)xで暗号化されたデータyを、
E(x,y)
と表す。
またその暗号化データE(x,y)について、鍵xにより暗号化を復号したデータを、
D{x,E(x,y)}
と表すこととする。
従って、例えば上記のようにATRAC3方式の圧縮データを「A3D」とすると、コンテンツキーCKで暗号化されたコンテンツデータ「A3D」は、
E(CK,A3D)
となる。またE(CK,A3D)が、鍵CKで復号されたデータは、
D{CK,E(CK,A3D)}
と表わせられる。
【0015】
また一次記録媒体であるHDDには、暗号化コンテンツデータE(CK,A3D)とともに、ルートキーKRで暗号化された状態のコンテンツキーCK、つまり、E(KR,CK)も格納される。例えば外部サーバから暗号化コンテンツデータE(CK,A3D)とともに、暗号化コンテンツキーE(KR,CK)がダウンロードされる。
この場合、一次記録媒体であるHDDから二次記録媒体にコンテンツデータを転送する場合、暗号化コンテンツデータE(CK,A3D)と暗号化コンテンツキーE(KR,CK)を送信すればよい。
二次記録媒体側機器では、ルートキーKRを保持していることで、ルートキーKRを用いてコンテンツキーCKを復号し、さらに復号したコンテンツキーCKを用いて暗号化コンテンツデータを復号できるものとなる。
ただしルートキーKRは、著作権者側の意志や各種事情によって変更されるものであり、コンテンツデータ毎に異なるルートキーKRを設定することもできる。詳細な説明は省略するが、ルートキーKRの処理によってコンテンツ配信先を限定できる機能を有する。
このため、EKB(Enabling Key Block:有効化キーブロック)と呼ばれるデータが配信されることもあり、コンテンツデータが転送される正規の端末では、EKBによってルートキーを確認できるようにした方式も採られている。つまりEKBも上記暗号化コンテンツデータや暗号化コンテンツキーとともにサーバから配信されてHDDに格納される。
【0016】
ここで、現在広く普及しているミニディスク(光磁気ディスク)を二次記録媒体として用いることを考える。
例えばSDMI対応のミニディスク記録装置を考える場合、そのミニディスク記録装置は、チェックアウトされたコンテンツデータについて、暗号化されたままのE(CK,A3D)の状態でミニディスクに記録するものとされる。
そして再生時にはSDMI対応のミニディスク再生装置が、D{CK,E(CK,A3D)}=A3Dとして暗号解読されたATRAC3データ(A3D)を得たうえで、所定のデコード処理を行って音楽等の再生出力を行うことになる。
【0017】
一方、一般に普及しているミニディスクシステムでは、ミニディスクに暗号化データを記録するものではない。当然、ミニディスク再生装置としては暗号解読の機能はない。
従って、SDMI対応のミニディスク記録装置でコンテンツデータをミニディスクに記録したとしても、そのミニディスクに記録されたコンテンツデータを、SDMI対応でない多くのミニディスクプレーヤでは再生できないものとなる。つまり再生互換性が得られない。
これは、一般ユーザーが購入したSDMIコンテンツの適正な利用を制限するものとなり、一般ユーザに対するSDMIコンテンツ提供サービスの価値や満足度を大きく低下させることがある。
【0018】
このような点を考慮すると、SDMIコンテンツを二次記録媒体にコピー記録する際に、暗号化を解いた状態で、例えばSDMIに対応していないミニディスク記録装置に転送し、そのまま暗号化されていない状態でミニディスク等の二次記録媒体に記録できるようにすることが考えられる。
しかしながらそのようなコピーを可能とすることは、コンテンツデータのコピーを容易に可能とすることになる。これは違法なコピーが可能となる余地を残してしまうことにもなり、SDMIの本来の目的である著作権保護が実現できないおそれがある。
【0019】
そこでコンテンツデータ転送の一手法として、次のような転送方式を本出願人は先に提案している。
即ち、コンテンツデータ転送の際には、データ転送装置(一次記録媒体側機器)が転送先となるデータ記録装置(二次記録媒体側機器)の認証を行い、認証OKとなること、及びコンテンツ提供者側(著作権者等)の許諾があることを条件としてコンテンツデータを転送許可する。そしてコンテンツデータは暗号化状態で伝送路上を転送するが、二次記録媒体へは暗号化を解いて記録するものである。また、チェックアウト、チェックインについての権利管理も行われる。
これによって、非暗号化状態でのコピー記録を許容してユーザーの便宜を図ると共に、著作権保護機能が失われないようにする。
【0020】
このような手法により、上記データ転送装置をHDDを備えたパーソナルコンピュータとし、一方データ記録装置をミニディスクレコーダとして、一次記録媒体であるHDDから二次記録媒体であるミニディスクに対するコンテンツ転送を行うことが、実際上コンテンツ提供者側とユーザー側双方に好適なものとなる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のようなシステムでは、ユーザーがコンテンツデータのチェックアウト先の二次記録媒体として使用することができるものが、メモリカードやミニディスクなど、各種のものとなる。つまりメモリカード記録装置やミニディスクレコーダを任意にパーソナルコンピュータに接続して、コンテンツデータのチェックアウト/チェックインを実行しうる状態となる。
この場合、一次記録媒体側であるデータ転送装置(パーソナルコンピュータ)について考えると、メモリカード記録装置やミニディスクレコーダなどの各種のデータ記録装置に対してチェックアウト/チェックイン或いは二次記録媒体側でのコンテンツデータの処理などを制御できる機能を備えることが必要とされる。換言すれば、各種の二次記録媒体側機器に対して、それぞれ機器に応じたコマンド(制御コード)を送信できるようにするアプリケーションソフトウエアが搭載されることが要求される。
【0022】
現状では、上記メモリカード記録装置やミニディスクレコーダなどの各種機器においては、上記アプリケーションソフトウエアによる制御コマンドに関して、制御コード形態やコマンドフレーム構造などのフォーマットが共通化されていない。
このため、コンテンツデータのチェックアウト/チェックインを主たる目的とするアプリケーションに対しては、接続される二次記録媒体側機器毎に独立のアプリケーションを用意しなければならない。
【0023】
また、二次記録媒体側機器として各種のものが存在することから、二次記録媒体側機器の種別に依存する各種処理、例えばコンテンツデータの再生、録音、編集等の制御を行う場合は、これらの制御を主たる目的とする、別のローカルアプリケーションが必要となる。
ここにおいて、チェックアウト/チェックインを主たる目的とするアプリケーションが発行する制御コマンドと、二次記録媒体側機器に依存する各種処理の制御を主たる目的とするローカルアプリケーションが発行する制御コマンドは、制御コード形態やコマンドフレーム構造なども独立して存在している。
このため、処理に応じてアプリケーション及びデバイスドライバを切り換えるという煩雑な処理が必要となる。
【0024】
【課題を解決するための手段】
本発明はこのような事情に応じて、データ転送装置が、接続されたデータ記録装置に対する制御を行うためのモジュール構造を提供し、ソフトウエア構造の簡素化及び処理の効率化をはかることを目的とする。
【0025】
このため本発明では、コンテンツデータを格納した一次記録媒体を有するデータ転送装置と、二次記録媒体に対するコンテンツデータの記録が可能なデータ記録装置とが接続されることで、上記一次記録媒体に格納されたコンテンツデータを上記二次記録媒体に転送可能とされる場合において、上記データ転送装置による接続されたデータ記録装置に対する機器制御方法として、第1の制御手順と、第2の制御手順が、実行しようとする制御内容に応じて選択的に行われるようにする。
第1の制御手順は、二次記録媒体の種別によらない共通の制御内容に応じた制御コードを共通アプリケーションモジュールにより発行し、接続されたデータ記録装置に応じて変換モジュールにより制御コードの変換を行って、該変換された制御コードを、デバイスドライバを介して接続されたデータ記録装置に送信する。
第2の制御手順は、上記共通アプリケーションモジュールに用意されていない制御内容に応じた制御コードをローカルアプリケーションモジュールにより発行し、該発行された制御コードを、上記デバイスドライバを介して接続されたデータ記録装置に送信する。
【0026】
ここで、上記第2の制御手順では、上記ローカルアプリケーションモジュールは、上記変換モジュールにより変換される制御コードフォーマットに合わせた状態で、制御コードを発行する。
又は上記第2の制御手順では、上記ローカルアプリケーションモジュールは、上記変換モジュールにより変換される制御コードフォーマットとは異なるフォーマットのローカル制御コードの発行の旨を提示して、上記ローカル制御コードを発行する。
【0027】
本発明のデータ転送装置は、一次記録媒体に対してデータの記録再生を行う一次記録媒体ドライブ手段と、二次記録媒体に対して記録を行う外部のデータ記録装置との間で、上記一次記録媒体に格納されたコンテンツデータの転送を含む各種データ通信を行うことのできる通信手段と、上記通信手段により通信可能に接続される各種のデータ記録装置に対して制御コードを送信し、接続されたデータ記録装置を制御する接続機器制御手段とを備える。
そして上記接続機器制御手段は、二次記録媒体の種別によらない共通の制御内容に応じた制御コードを発行する共通アプリケーションモジュールと、上記共通アプリケーションモジュールにより発行された制御コードを、接続されるデータ記録装置に応じた制御コードに変換する変換モジュールと、上記共通アプリケーションモジュールに用意されていない制御内容に応じた制御コードを発行するローカルアプリケーションモジュールと、接続されたデータ記録装置に対応し、上記変換モジュールで変換された制御コードと、上記ローカルアプリケーションモジュールにより発行された制御コードのそれぞれを上記接続されたデータ記録装置に送信するデバイスドライバとを有して成る。
また、上記ローカルアプリケーションモジュールは、上記変換モジュールにより変換される制御コードフォーマットに合わせた状態で制御コードを発行する。或いは、上記ローカルアプリケーションモジュールは、上記変換モジュールにより変換される制御コードフォーマットとは異なるフォーマットのローカル制御コードの発行の旨を提示して、上記ローカル制御コードを発行する。
【0028】
本発明の記録媒体は、コンテンツデータを格納した一次記録媒体を有するデータ転送装置と、二次記録媒体に対するコンテンツデータの記録が可能なデータ記録装置とが接続されることで、上記一次記録媒体に格納されたコンテンツデータを上記二次記録媒体に転送可能とされる場合において、上記データ転送装置による接続されたデータ記録装置に対する制御を実行するためのプログラムモジュールとして、二次記録媒体の種別によらない共通の制御内容に応じた制御コードを発行する共通アプリケーションモジュールと、上記共通アプリケーションモジュールにより発行された制御コードを、接続されるデータ記録装置に応じた制御コードに変換する変換モジュールと、上記共通アプリケーションモジュールに用意されていない制御内容に応じた制御コードを発行するローカルアプリケーションモジュールと、接続されたデータ記録装置に対応し、上記変換モジュールで変換された制御コードと、上記ローカルアプリケーションモジュールにより発行された制御コードのそれぞれを上記接続されたデータ記録装置に送信するデバイスドライバと、が記録されている。
上記ローカルアプリケーションモジュールは、上記変換モジュールにより変換される制御コードフォーマットに合わせた状態で、制御コードを発行するものとされる。
又は上記ローカルアプリケーションモジュールは、上記変換モジュールにより変換される制御コードフォーマットとは異なるフォーマットのローカル制御コードの発行の旨を提示して、上記ローカル制御コードを発行するものとされる。
【0029】
以上のような本発明によれば、例えばチェックアウト/チェックインを主たる目的とする共通アプリケーションモジュールによる制御コードは、変換モジュールで接続された機器に応じた制御コードとされてデバイスドライバを介して送信される。
また例えば接続された機器に依存する処理の制御を主たる目的とするローカルアプリケーションモジュールによる制御コードについては、上記デバイスドライバを共用できるものとなる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を次の順序で説明する。
1.システム構成
2.SDMIコンテンツのデータパス
3.データ転送装置の構成例(一次記録媒体側機器/PC)
4.データ記録装置の構成例(二次記録媒体側機器/記録再生装置)
5.アプリケーションモジュール構造
【0031】
1.システム構成
まず本発明の実施の形態におけるシステム構成を説明する。
図1にシステム構成例を示す。本発明のデータ転送装置に相当するのは一次記録媒体側機器1であり、本発明でいうデータ転送装置と接続されるデータ記録装置に相当するのは二次記録媒体側機器20A、20Bである。そして一次記録媒体側機器1と二次記録媒体側機器20A又は20Bによりデータ転送システムが構築される。
【0032】
一次記録媒体側機器1は、例えばパーソナルコンピュータにより形成される。以下、説明の便宜上、一次記録媒体側機器1をパーソナルコンピュータ1と表記する場合もある。ただし一次記録媒体側機器1は、必ずしもパーソナルコンピュータによって形成されるものではない。
この一次記録媒体側機器1は、例えばパーソナルコンピュータ上で起動されるSDMIコンテンツデータの蓄積/転送等を実行するソフトウエアによって、データ転送装置としての動作を実行する。また、同じくパーソナルコンピュータ上で起動されるアプリケーションモジュール群により、接続された二次記録媒体側機器20A、20Bに対する制御、即ちチェックアウト/チェックインや、二次記録媒体上でのコンテンツデータの再生、録音、編集等の制御を行う機器として機能することになる。
【0033】
またパーソナルコンピュータ1に内蔵(又は外付け)のHDD5が一次記録媒体(及び一次記録媒体ドライブ手段)とされる。
なお実施の形態の説明ではHDD5を一次記録媒体とするが、もちろん一次記録媒体に相当する記録メディアはHDDに限られず、例えば光ディスク、光磁気ディスク等のメディア、機器内蔵の半導体メモリ、可搬型の半導体メモリ(メモリカード等)など、各種のものが考えられる。
【0034】
一次記録媒体側機器1は、通信ネットワーク110を介してコンテンツサーバ91と通信可能とされ、これによって音楽等のコンテンツデータのダウンロードが可能とされる。もちろんコンテンツサーバ91は複数存在し、パーソナルコンピュータ1のユーザーは多様なデータダウンロードサービスを任意に利用できるものである。
コンテンツサーバ91からパーソナルコンピュータ1にダウンロードされるコンテンツデータとしては、SDMI準拠のコンテンツデータもあれば、SDMIに準拠していないコンテンツデータもある。
【0035】
ネットワーク110を形成する伝送路は、有線又は無線の公衆回線網とされてもよいし、パーソナルコンピュータ1とコンテンツサーバ91の専用回線としてもよい。具体的にはネットワーク110としては、例えばインターネット、衛星通信網、光ファイバー網、その他各種の通信回線が適用できる。
【0036】
また、パーソナルコンピュータ1のHDD5には、内蔵或いは外付けのディスクドライブ装置によりCD−DAやDVDなどのパッケージメディア90(以下、ディスク90ともいう)から再生された音楽等のコンテンツデータを蓄積させることもできる。
【0037】
パーソナルコンピュータ1には、二次記録媒体側機器20A又は20Bを接続し、この二次記録媒体側機器20A又は20Bに対して、HDD5に蓄積したコンテンツデータを転送(チェックアウト)可能とされる。二次記録媒体側機器20A又は20Bは、二次記録媒体に対する記録装置(記録再生装置)とされる。そしてパーソナルコンピュータ1から転送されてきたコンテンツデータを二次記録媒体にコピー記録できるものとされる。
【0038】
二次記録媒体側機器20A、20Bの具体例としては各種考えられるが、ここでいう二次記録媒体側機器20Bは、SDMI対応の記録装置である。
このSDMI対応の記録再生装置20Bでは、二次記録媒体として、例えばフラッシュメモリ等の半導体メモリを利用したSDMI対応のメモリカードが想定される。従って二次記録媒体側機器20Bとは、例えばSDMI対応のメモリカードに対する記録再生装置(メモリカードドライブ)となる。
【0039】
この場合、二次記録媒体にはSDMIコンテンツが暗号化された状態で記録されるものとなる。
またSDMI対応の二次記録媒体にはSDMIコンテンツの識別子となるコンテンツIDを格納する管理情報フォーマットが形成されている。パーソナルコンピュータ1ではHDD5にコンテンツデータを格納する際に、そのアプリケーションによってコンテンツIDが発生され、コンテンツデータと共にHDD5に格納される。またチェックアウト/チェックインの管理もコンテンツIDを用いて行われるが、SDMI対応の二次記録媒体では、コンテンツデータを記録する場合には当該コンテンツIDも記録できるものとされる。
【0040】
一方、二次記録媒体側機器20Aは、SDMI対応ではないデータ記録装置に相当し、この場合、著作権保護が要求されるSDMIコンテンツを、暗号化を解いた状態で二次記録媒体に記録するものである。ここでの二次記録媒体の例としては、ミニディスクを挙げる。従って二次記録媒体側機器20Aは、ミニディスク記録再生装置(ミニディスクレコーダ)とされる。
この場合、SDMIコンテンツを非暗号化状態で記録することによっても著作権保護機能が損なわれないように、機器の認証等がコピーの条件とされる。
【0041】
なお、二次記録媒体側機器20Aが記録再生するメディアはミニディスク以外にも、例えばフラッシュメモリ等の半導体メモリを利用したメモリカードや、光磁気ディスクとしてのミニディスク、或いはCD−R(CD Recordable)、CD−RW(CD Rewitable)、DVD−RAM、DVD−R、DVD−RWなどが考えられる。従って、二次記録媒体側機器20Aとしては、これらのメディアに対応する記録装置であればよい。
【0042】
パーソナルコンピュータ1と二次記録媒体側機器20A又は20Bとは、例えばUSB(Universal Serial Bus)、IEEE1394などの伝送規格に基づく接続が行われる。もちろん他の伝送規格の有線伝送路、或いは無線伝送路によりコンテンツデータ等の転送が可能とされるものでもよい。
【0043】
なお、以下の説明では、二次記録媒体側機器20A、20Bを区別する必要がある場合は、二次記録媒体側機器20Aをミニディスクレコーダ20Aと表記し、また二次記録媒体側機器20Bを、メモリカードドライブ20Bと表記する場合がある。
【0044】
2.SDMIコンテンツのデータパス
例えば図1のようなシステムを想定した場合の、SDMIで策定されたデータパスを図2に示す。
なお、このデータパスは、例えば一次記録媒体としてのHDD5を備えたパーソナルコンピュータ1において、音楽コンテンツの蓄積及び外部機器(二次記録媒体側機器20A、20B)への転送処理についてのデータパスであり、換言すればパーソナルコンピュータ1において音楽コンテンツの蓄積/転送処理を行うソフトウエアにより実現されるものである。
図2のデータパス上の手順/処理はDP1〜DP9の符号を付しており、以下の説明では対応箇所をこの符号で示す。
【0045】
図1に示したネットワーク110を介して外部サーバ91から配信されたコンテンツデータ(ネットワークコンテンツ)は、まずそれがSDMIに準拠した著作権保護されるコンテンツであるか否かが確認される(DP1)。
配信されるネットワークコンテンツとしては、サーバ側がSDMIに準拠したコンテンツとして送信してくるもの(以下、SDMI準拠コンテンツ)と、SDMIとは無関係なコンテンツ(以下、非SDMIコンテンツ)がある。
【0046】
そしてSDMI準拠コンテンツの場合は、そのデータは例えばDES等の鍵暗号によって、コンテンツ鍵CKで暗号化されている。コンテンツデータ自体は、元々はATRAC3などの圧縮方式でエンコードされたデータ(A3D)であるとすると、SDMI準拠コンテンツは、E(CK,A3D)の状態で配信される。
【0047】
配信されたネットワークコンテンツがSDMI準拠コンテンツであった場合は、一次記録媒体であるHDD5にSDMIコンテンツとして蓄積される(DP1→DP2)。
この場合、コンテンツデータは配信されたE(CK,A3D)の状態でHDD5に書き込まれる。或いは、暗号化が一旦復号された後、別の鍵CK’で暗号化が行われ、つまり鍵の掛け替えが行われて、E(CK’,A3D)の状態でHDD5に書き込まれることもある。
【0048】
一方、ネットワークコンテンツが非SDMIコンテンツであった場合は、ウォーターマークチェック、即ち電子透かしによるスクリーニング処理が行われる(DP1→DP3)。
さらに、例えばパーソナルコンピュータ1に装備されているCD−ROMドライブ等の内蔵ドライブ、或いはパーソナルコンピュータ1と接続されたディスクドライブ装置において再生されるCD−DA、DVD等のパッケージメディアから読み出されたコンテンツデータ(ディスクコンテンツ)については、直接ウォーターマークチェックが行われる(DP3)。
つまりSDMIに準拠していないコンテンツデータについては、ウォーターマークチェックが行われることになる。
【0049】
もしウォーターマークチェックに合格しない場合は、そのコンテンツデータはSDMIデータパス上でコピー不可扱いとなる(DP3→DP5)。具体的な扱いはソフトウエア設計により多様に考えられるが、例えばHDD5には格納するが、他のメディアへのコピー/ムーブのための転送が不可能なコンテンツデータと扱われるようにしたり、或いはSDMI準拠のコンテンツ処理上においてHDD5に格納されないものとすることが考えられる。
【0050】
ウォーターマークチェックに合格した場合、即ち電子透かしが存在し、かつコピーコントロールビットとしてコピー許可が確認された場合は、合法的にコピー可能なコンテンツデータと判断され、続いてそのコンテンツデータをSDMI扱いとするか否かが確認される(DP4)。このようなコンテンツデータをSDMIに準拠したものとして扱うか否かは、ソフトウエア設計やユーザー設定などに応じたものとすればよい。
【0051】
SDMI扱いとしない場合は、非SDMI扱いとして当該SDMIに準拠したコンテンツデータパスからは除外される(DP6)。例えばSDMIに対応しない記録装置への転送等を可能としてもよい。
一方、SDMI扱いとする場合は、そのコンテンツデータは暗号化され、SDMIコンテンツとしてHDD5に蓄積される(DP4→DP2)。例えばE(CK,A3D)の状態、又はE(CK’,A3D)の状態でHDD5に蓄積される。
【0052】
以上のデータパスにより、一次記録媒体としてのHDD5には、ネットワーク110を介して得られたSDMI扱いのコンテンツ(SDMIネットワークコンテンツ)や、CD−DAなどのディスク或いは他のメディアから取り出したSDMI扱いのコンテンツ(SDMIディスクコンテンツ)が蓄積されるものとなる。
またSDMIコンテンツについては、コンテンツ毎の後述するUsage Ruleの管理などのために、コンテンツ毎にユニークなデータとなるコンテンツIDが生成され、HDD5に記憶される。
【0053】
HDD5に格納されたSDMIコンテンツ(SDMIネットワークコンテンツ又はSDMIディスクコンテンツ)は、所定のルールのもとで、SDMI対応の二次記録媒体側機器20B(例えばメモリカードドライブ)に対して転送し、SDMI対応の二次記録媒体にコピー可能とされる。またSDMI対応の二次記録媒体側機器20B以外に、二次記録媒体側機器20A(例えばミニディスクレコーダ)にも、所定の条件の下で転送可能となる。
【0054】
まず、HDD5を有するパーソナルコンピュータ1にSDMI対応の二次記録媒体側機器20Bが接続されている場合は、以下のようになる。
SDMIディスクコンテンツの場合は、SDMIディスクコンテンツに対応する転送の扱いのルール(Usage Rule)が決められており、その扱いルールのもとで、SDMI対応の二次記録媒体側機器20Bに対してコピーのための転送が認められる(DP8)。
なおこのデータパスにおいて、一次記録媒体(HDD5)から二次記録媒体側機器20B(又は20A)で記録再生される二次記録媒体(メモリカード等)に対してのコピー転送が「チェックアウト」であり、逆に二次記録媒体からの一次記録媒体へのムーブ転送が「チェックイン」である。なお二次記録媒体から一次記録媒体へのムーブの場合は、二次記録媒体上では当該コンテンツデータは消去された状態となる。
【0055】
SDMIディスクコンテンツに対応する転送の扱いルールとしては、1つのコンテンツデータにつき例えば3回までのチェックアウトが許されるなど、所定のチェックアウト上限回数が定められている。従って、例えばSDMI対応の3つの二次記録媒体まではコピー(チェックアウト)が許可される。またチェックインが行われた場合は、そのコンテンツデータについてのチェックアウト回数が減算されるものとなる。従って、例え3つのSDMI対応二次記録媒体にコピーした後であっても、そのうちの1つの二次記録媒体からチェックインさせれば、そのコンテンツはさらにもう一度、SDMI対応二次記録媒体にコピー可能とされる。つまり、常に最大3つのSDMI対応二次記録媒体にコンテンツデータが併存することが許されるものとなる。
【0056】
SDMIネットワークコンテンツの場合も、SDMIネットワークコンテンツに対応する転送の扱いのルール(Usage Rule)が決められており、その扱いルールのもとで、SDMI対応の二次記録媒体側機器20Bに対してコピーのための転送が認められる(DP7)。
この扱いルールとしては、上記同様にチェックアウト回数の上限等が決められるものであるが、その上限回数などは、SDMIディスクコンテンツの場合の扱いルールと同様としてもよいし、異なる回数としてもよい。例えばチェックアウト上限を1回とすることが考えられる。その場合は、1つのコンテンツデータにつき、他の1つのSDMI対応の二次記録媒体にしかコピーできないが、その二次記録媒体からチェックインすれば、再度コピー転送が可能となる。
【0057】
これらの扱いルールに従って、SDMI対応の二次記録媒体に対してコピーするためにSDMIコンテンツが転送される場合は、その伝送線路上では暗号化状態のままデータ伝送が行われる。つまり例えば上記のE(CK,A3D)の状態又はE(CK’,A3D)の状態で転送される。
さらに、暗号化されて伝送されてきたSDMIコンテンツを受信したSDMI対応の二次記録媒体側機器20Bでは、そのSDMIコンテンツを暗号化状態のままで二次記録媒体にコピー記録することになる。
【0058】
SDMI対応の二次記録媒体側機器20Bが、二次記録媒体にコピー記録されたSDMIコンテンツを再生する場合は、二次記録媒体から読み出したコンテンツデータの暗号化を復号して再生する。つまりE(CK,A3D)の状態又はE(CK’,A3D)の状態で二次記録媒体に記録されたコンテンツデータを、鍵CK、又は鍵CK’による復号処理を行う。
即ちD{CK,E(CK,A3D)}=A3D、又はD{CK’,E(CK’,A3D)}=A3D、として暗号解読されたATRAC3データ(A3D)として元のコンテンツデータを得る。このコンテンツデータについてはATRAC3圧縮に対する伸張処理等を行うことで、例えばオーディオデータとして復調し、音楽等の再生出力を行う。
【0059】
以上のように、SDMI準拠のコンテンツデータは、SDMI対応の二次記録媒体側機器20Bにチェックアウトされるまでのデータパス、さらには二次記録媒体上に至るまで、暗号化が施されたデータとなっていることや、上記転送の扱いルールチェックによるコピー管理が行われることで、コンテンツデータについての適切な著作権保護が可能となる。
【0060】
一方、パーソナルコンピュータ1に、記録再生装置20Aが接続されている場合は、次のような処理が採られる。
なお上記のように、二次記録媒体側機器20A(例えばミニディスクレコーダ)は、SDMI対応の二次記録媒体側機器20B(例えばメモリカードドライブ)とは異なって、二次記録媒体としての例えばミニディスクなどに、暗号化を解いた状態で記録するものである。暗号化を解いた状態で記録することにより、そのミニディスクにコピー記録されたコンテンツデータは、一般に普及している通常のミニディスク再生装置によっても再生可能となり、これによってユーザーの利便性を向上させることができる。
但し、暗号化を解いた状態で記録することは、著作権保護の点で不都合が生じる。そこで、二次記録媒体側機器20Aにコンテンツデータを転送する場合には、所定の条件を満たすことが必要とされる。
【0061】
SDMIネットワークコンテンツを二次記録媒体側機器20Aに転送して暗号化を解いた状態で二次記録媒体にコピー記録することを許可する条件としては、例えば、▲1▼二次記録媒体側機器20Aが認証OKとなったこと、▲2▼転送しようとするコンテンツデータについてコピー記録を著作権者側が認めていること、▲3▼チェックアウト/チェックインとして転送の扱いのルール(Usage Rule)を満たすことの3つとされる。
この▲1▼▲2▼▲3▼の転送条件が満たされていることでSDMI対応の二次記録媒体側機器20B以外の機器に対しても、無制限なコピー転送はできず、著作権保護機能も確保される。また、転送を行う伝送路上では暗号化状態とされること(二次記録媒体側機器20A側で暗号解読を行う)でも著作権保護機能を与えることができる。
【0062】
SDMIネットワークコンテンツを二次記録媒体側機器20Aに転送する場合には、上記▲1▼▲2▼▲3▼の転送条件がチェックされる(DP9)。
即ち二次記録媒体側機器20Aについて所定の認証処理が行われる。また、コンテンツデータに含まれるフラグ情報などから、著作権者側のコピー許可の意志が確認される。さらにチェックイン/チェックアウトの扱いルールが課される。
【0063】
これらの条件に従って、SDMIネットワークコンテンツを二次記録媒体側機器20Aに転送する場合は、その伝送線路上では暗号化状態のままデータ伝送が行われる。つまり例えば上記のE(CK,A3D)の状態又はE(CK’,A3D)の状態で転送される。
そしてこの暗号化されたSDMIネットワークコンテンツは、後述する図4の構成の二次記録媒体側機器(ミニディスクレコーダ)20Aにおいて受信処理された後、復号処理部28で暗号化が復号され、例えば元のATRAC3圧縮データ(A3D)とされる。そしてその暗号化が解かれたコンテンツデータが、図4のエンコード/デコード部24によるエンコード処理を経て記録/再生部25に供給され、ミニディスク100にコピー記録されるものとなる。
【0064】
従って二次記録媒体側機器(ミニディスクレコーダ)20Aが、ミニディスク100にコピー記録したSDMIコンテンツを再生する場合は、ミニディスク100から読み出したデータについて通常のミニディスクシステムでのデコード処理、つまりEFM復調、ACIRCエラー訂正、ATRAC圧縮方式に対する伸張処理等を行えばよい。
これは、当該コピー記録されたミニディスク100は、通常のミニディスク再生装置に装填した場合も、コンテンツデータが通常に再生できるものとなっていることを意味する。つまりユーザーは、上述したように、ミニディスク100にコピー記録したSDMIネットワークコンテンツを、SDMI非対応の通常のミニディスク再生装置で再生させ、音楽等を楽しむことができる。
【0065】
なお、図2のデータパスにおいて、DP7,DP8,DP9の扱いルールチェック等によって転送許可がされない場合は、記録再生装置20A、20Bに対する転送が行われないことはいうまでもない。
【0066】
3.データ転送装置の構成例(一次記録媒体側機器/PC)
図3に、データ転送装置となる一次記録媒体側機器1の構成を示す。なお、ここで説明する例は、パーソナルコンピュータにより一次記録媒体側機器1を形成する場合であるが、同様の機能を持つ構成が専用のハードウエアにより構築されるなどにより、データ転送専用の機器として形成されてもよい。
【0067】
本例の場合は、パーソナルコンピュータ1にデータ転送装置としての機能、即ち接続されている二次記録媒体側機器20A又は20Bとの間でのチェックアウト/チェックインや、二次記録媒体側でのコンテンツデータの記録、再生、編集等を指示する制御機能を実行させるソフトウエアプログラムがインストールされることでデータ転送装置となる一次記録媒体側機器が実現される。このソフトウエアプログラムは、図5でアプリケーションモジュール群として後述する。
なお、本明細書で「パーソナルコンピュータ」又は「コンピュータ」といっているのは、いわゆる汎用コンピュータとしての広義の意味である。
【0068】
図5で後述する当該ソフトウエアプログラムは、コンピュータに内蔵されている記録媒体としてのハードディスク(HDD)5やROM3に予め記録しておくことができる。
あるいはまた、ソフトウエアプログラムは、フロッピーディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、MO(Magneto optical)ディスク、DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体90に、一時的あるいは永続的に格納(記録)しておくことができる。このようなリムーバブル記録媒体90は、いわゆるパッケージソフトウェアとして提供することができる。
【0069】
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体90からコンピュータにインストールする他、ダウンロードサイトから、ディジタル衛星放送用の人工衛星を介して、コンピュータに無線で転送したり、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介して、コンピュータに有線で転送し、コンピュータでは、そのようにして転送されてくるプログラムを、通信部8で受信し、内蔵するHDD5にインストールすることができる。
【0070】
図3のコンピュータ1は、CPU(Central Processing Unit)2を内蔵している。CPU2には、バス12を介して、入出力インタフェース10が接続されている。CPU2は、入出力インタフェース10を介して、ユーザによって、キーボードや、マウス、マイク等で構成される入力部7が操作等されることにより指令が入力されると、それに従って、ROM(Read Only Memory)3に格納されているプログラムを実行する。あるいはまた、CPU2は、HDD5に格納されているプログラム、衛星若しくはネットワークから転送され、通信部8で受信されてHDD5にインストールされたプログラム、またはドライブ9に装着された光ディスク等のリムーバブル記録媒体90から読み出されてHDD5にインストールされたプログラムを、RAM(Random Access Memory)4にロードして実行する。これにより、CPU2は、後述するSDMIコンテンツに対してのデータ転送装置としての処理を実行する。
そしてCPU2は、その処理結果を、必要に応じて、例えば入出力インタフェース10を介して、LCD(Liquid Crystal Display)やスピーカ等で構成される出力部6から出力、あるいは通信部8から送信、さらにはHDD5に記録等させる。
【0071】
本例の場合、通信部8は、図1のネットワーク110を介した各種サーバとの通信が可能とされる。即ちコンピュータ1は、外部のコンテンツサーバ91から音楽コンテンツ等のネットワークコンテンツのダウンロードが可能とされる。ダウンロードされるネットワークコンテンツは、上述したデータパスに則って、SDMI対応のコンテンツとしての処理、もしくはSDMI非対応のコンテンツとしての処理が行われ、例えば少なくともSDMI対応の処理としてはSDMIコンテンツとしてHDD5に蓄積される。HDD5に蓄積されたSDMIコンテンツは、SDMI対応の二次記録媒体側機器20B、又は認証された二次記録媒体側機器(記録再生装置)20Aに対する転送対象のコンテンツとなる。
【0072】
接続部11は、二次記録媒体側機器20A、20Bとの間でデータ通信可能に接続される部位である。例えばUSBインターフェース、IEEE1394インターフェースなどの例が考えられる。もちろん他の規格の有線インターフェースや、赤外線や電波を用いた無線インターフェースであってもよい。
【0073】
なお、図2で説明したデータパスを実現するための各種処理は、それぞれ時系列に処理する必要はなく、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)も含むものである。
また、プログラムは、1つのコンピュータにより処理されるものであっても良いし、複数のコンピュータによって分散処理されるものであっても良い。さらに、プログラムは、遠方のコンピュータに転送されて実行されるものであっても良い。
【0074】
4.データ記録装置の構成例(二次記録媒体側機器/記録再生装置)
二次記録媒体側機器20Aの構成例を図4に示す。
この例は、二次記録媒体側機器20Aを例えばミニディスクレコーダとして構成したものである。従って二次記録媒体100は、ミニディスク(光磁気ディスク)の例となる。以下「ミニディスク100」とも表記する。
なお、図4においては、二次記録媒体100としてのミニディスクに対する記録再生データの処理系、及び上記一次記録媒体側機器1からのデータ転送に対する処理系のみを示し、ミニディスク100に対する駆動系、サーボ系、再生出力系等は通常のミニディスク記録再生装置と同様であるため詳しい図示を省略している。
【0075】
MD制御部(CPU)21はミニディスクレコーダ20Aにおいてミニディスク100に対しての記録再生動作の制御を行うコントローラとなる。具体的には、ミニディスク100に対する記録再生のために、回転駆動、スピンドルサーボ、フォーカスサーボ、トラッキングサーボ、スレッドサーボなどの制御、光学ヘッド/磁気ヘッドのレーザ光や磁界印加動作の制御、記録再生データのエンコード/デコード処理の制御などを行う。
【0076】
記録/再生部25は、光学ヘッド、磁気ヘッド、ディスク回転駆動系、サーボ系等が備えられ、実際にミニディスク100に対してデータの記録/再生を行う部位である。
【0077】
エンコード/デコード部24は、ミニディスク100に対する記録データのエンコード、及びミニディスク100から再生された再生データのデコードを行う。公知のようにミニディスクシステムの場合は、記録データはACIRCエラー訂正符号のエンコード処理やEFM変調処理が施される。エンコード/デコード部24は、記録データに対してACIRCエンコード及びEFMエンコードを行って記録/再生部25に供給することになる。
また再生時には、記録/再生部25から読み出されて供給されてきたデータ(RF信号)に対して二値化処理、EFM復調、ACIRC方式のエラー訂正処理などのデコード処理を行うことになる。
【0078】
バッファメモリ30は、ミニディスク100に対する記録データ、再生データのバッファリングを行う。特にショックプルーフ機能として知られているバッファリング機能も行う。
データ記録時には、バッファメモリ30にはATRAC/ATRAC3方式の圧縮符号化された記録データが一旦蓄積される。そして所定データ量毎に間欠的に読み出されてエンコード/デコード部24に供給され、記録処理に供される。またデータ再生時には、ミニディスク100から読み出され、エンコード/デコード部24でデコードされたデータが一旦蓄積される。そして、蓄積されたデータは連続的に読み出されてコーデック23での圧縮デコード処理に供される。
【0079】
コーデック23は、ATRAC/ATRAC3方式の圧縮符号化による圧縮処理、及び伸張処理を行う部位である。
ミニディスク100に記録されるデータは、ATRAC/ATRAC3方式の圧縮符号化が行われた後、上記エンコード処理が施されたものである。従って当該ミニディスクレコーダ20Aに、圧縮符号化がされていないデータ、例えばPCMオーディオデータ等が記録データとして入力された場合は、コーデック23でATRAC方式又はATRAC3方式の圧縮符号化が行われ、その圧縮データがエンコード/デコード部24に供給されることになる。
また再生時には、記録/再生部25で読み出され、エンコード/デコード部24でデコードされたデータは、ATRAC/ATRAC3方式の圧縮符号化状態のデータである。このデータがバッファメモリ30を介してコーデック23に供給され、コーデック23でATRAC/ATRAC3方式の圧縮に対する伸張処理が行われることで、例えば44.1KHz、16ビット量子化のデジタルオーディオデータが復調される。このデジタルオーディオデータは、図示しない出力系の回路において、例えばD/A変換、アナログ信号処理、増幅処理等が行われて、スピーカ出力信号とされ、音楽等として再生される。
或いは、デジタルオーディオデータの状態で他の機器に対して出力可能とすることもできる。
【0080】
以上の構成は、通常のミニディスクシステムの記録再生装置にも備えられる構成要素であるが、本例のミニディスクレコーダ20Aでは、一次記録媒体側機器1としてのパーソナルコンピュータに対応する部位がさらに設けられる。すなわち転送されてくるコンテンツデータについての受信・復号等の処理を行う部位として、通信部26、DMA27、復号処理部28、キャッシュメモリ29、フロー制御部31、システム制御部32が設けられる。
【0081】
システム制御部32(CPU)は、当該ミニディスクレコーダ20Aの全体の制御を行う部位である。
例えば、パーソナルコンピュータ1との間の認証のための通信やデータ生成の指示や、パーソナルコンピュータ1との各種コマンドのやりとり、転送されてくるコンテンツデータに対する処理などの制御を行う。またそれらの制御に応じてMD制御部21に指示を出し、ミニディスク100に対するコンテンツデータの記録/再生、管理情報の読出や更新などの制御も行う。
また図示していないが、ユーザーインターフェースとして操作部や表示部が設けられるが、操作部からのユーザー操作の監視及び操作に応じた処理や、表示部の表示制御なども行う。
【0082】
通信部26は、図3のパーソナルコンピュータ1の接続部11との間で接続され、パーソナルコンピュータ1との間でデータ通信を行う部位である。例えばUSB又はIEEE1394などの通信方式に対応する信号処理を行う。
通信部26によって受信されるパーソナルコンピュータ1からの通信としては、各種コマンド及びSDMIコンテンツなどがある。
【0083】
通信部26で受信されたSDMIコンテンツとしてのデータは、DMA(Direct Memory Access)27の制御により、キャッシュメモリ29に格納されていく。なおもちろん、DMA27ではなくCPU制御によって、キャッシュメモリ29へのデータ移動を行うようにしてもよい。
【0084】
復号処理部28は、SDMIコンテンツの暗号化処理に対応するための部位である。即ちキャッシュメモリ29に記憶されたコンテンツデータについての暗号解読処理を行う。そして非暗号化状態に解読したコンテンツデータは、キャッシュメモリ29の別の領域に記憶していく。
【0085】
SDMIコンテンツはコンテンツキーCK又はCK’で暗号化されているため、少なくともコンテンツキーCK、CK’を認識できる情報が記憶される。
SDMIコンテンツに対するコンテンツキーCKを認識可能な情報が記憶されていることで、復号処理部28は、コンテンツキーCKで暗号化された状態で送信されてきたてSDMIコンテンツ、即ち例えばE(CK、A3D)の状態のコンテンツを、復号することができる。つまりD{CK,E(CK、A3D)}=A3Dとして、復号されたATRAC3圧縮状態のデータを得ることができる。このようにして復号されたATRAC3圧縮データは、エンコード/デコード部24でのエンコード処理を経て、記録/再生部25でミニディスク100に記録できる。
【0086】
なお、SDMIコンテンツは、必ずしもATRAC3圧縮データが暗号化されたものではない。例えばリニアPCMデータが鍵CKで暗号化されたものなども考えられる。つまり例えばE(CK、PCM)の状態のコンテンツが転送入力去る場合もある。その場合は、当然ながら復号処理部でD{CK,E(CK、PCM)}=PCMとして、復号されたリニアPCMデータが得られる。その場合は、当該PCMデータは、コーデック23でATRAC3圧縮処理が行われた後、エンコード/デコード部24でのエンコード処理を経て、記録/再生部25でミニディスク100に記録できる。
【0087】
復号処理部28は、さらに認証処理のための鍵を記憶する場合もある。例えば公開鍵や秘密鍵を記憶する。
また秘密鍵を用いた暗号化処理を行う場合もある。
また復号処理部28は、ハッシュエンジンも搭載しており、いわゆるハッシュ(HASH)関数演算により、コンテンツIDを生成する処理も行う。
コンテンツIDとは、コンテンツデータのチェックアウト/チェックインの管理のための識別情報であり、パーソナルコンピュータ1側での管理のために生成される。
【0088】
暗号化が解除されたSDMIコンテンツデータ、例えばATRAC3方式の圧縮データや、PCMデータの状態のコンテンツデータは、キャッシュメモリ29からフロー制御部31に転送されることになる。
フロー制御部31は、暗号化解除されたSDMIコンテンツデータを、ミニディスク100に対して記録するために、記録処理系であるMD制御部21側(コーデック23、エンコード/デコード部24、記録/再生部25、バッファメモリ30側)に転送する部位である。
そして、MD制御部21からのリクエスト(XARQ)に応じてデータを転送していく。このフロー制御部31によって、コンテンツデータの受信、暗号解読処理、及びミニディスク100に対する記録処理の間のタイミング的な調整がはかられる。
【0089】
以上の構成により、パーソナルコンピュータ1から送信されたSDMIコンテンツデータとしてE(CK、A3D)の状態のデータ、又はE(CK、PCM)の状態のデータは、非暗号化状態とされ、ATRAC3圧縮データの状態でエンコード/デコード部24でのエンコード処理を経て、記録/再生部25でミニディスク100に記録されるものとなる。
【0090】
ところで、パーソナルコンピュータ1からミニディスクレコーダ20Aに対しては、コンテンツデータのチェックアウト/チェックイン、その他の通信セッションの際には、各種コマンドも送信してくる。
これらのコマンドはレシーバ26によって受信されるとシステム制御部32に伝えられ、システム制御部32は、これらのコマンドに応じて各種処理を行うと共に、コマンドに対するレスポンスを通信部26からパーソナルコンピュータ1に対して送信する。
【0091】
5.アプリケーションモジュール構造
パーソナルコンピュータ1において、接続された二次記録媒体側機器20A又は20Bに対してチェックアウト/チェックインや、二次記録媒体側でのコンテンツデータの記録、再生、編集等の処理に関しての制御を行うためのアプリケーションモジュール群の構造を図5で説明する。
このアプリケーションモジュール群は、図3のROM3又はHDD5にインストールされたプログラムとしての構成であり、CPU2が当該アプリケーションモジュール群に基づいて所要の処理を行うことで、パーソナルコンピュータ1が、接続されている二次記録媒体側機器20A、20Bへの制御が実行されるものである。
なお、二次記録媒体上でのコンテンツデータの編集とは、例えば二次記録媒体としてのミニディスク100などにおいて、コンテンツデータの分割、連結、移動などのことをいう。
【0092】
本例のアプリケーションモジュール群としては、図示するように、共通アプリケーションモジュール70、コマンド変換モジュール71,73、デバイスドライバ72,74、切換機能75,76、ローカルアプリケーションモジュール77,78を備える。
切換機能75,76は例えばプログラム上のモジュール選択機能である。
【0093】
共通アプリケーションモジュール70は、コンテンツデータのチェックアウト/チェックインを主たる目的とするアプリケーションモジュールであり、本システムにおいて二次記録媒体と成り得るミニディスクやメモリカードなどのメディアに対して記録を行う二次記録媒体側機器(20A,20B等)が接続された際に、チェックアウト/チェックイン及びそれに付随する各種処理の制御を行うモジュールである。
この共通アプリケーションモジュール70は、接続される二次記録媒体側機器の種別に関わらず、共通の制御内容のコマンド(制御コード)を発行する。つまり各種の制御内容に応じて各種コマンドを発行するが、それらのコマンドは、接続された二次記録媒体側機器の種別に応じて異なるものではない。
【0094】
一方、例えばメモリカードを二次記録媒体とする二次記録媒体側機器(メモリカードドライブ)20Bと、ミニディスクを二次記録媒体とする二次記録媒体側機器(ミニディスクレコーダ)20Aとでは、対応できるコマンドのコード形態やコマンドフレーム構造などのフォーマットが異なる。
このため、プラグインモジュールとして、コマンド変換モジュール71,73が用意される。
【0095】
コマンド変換モジュール71は、共通アプリケーションモジュール70から発行された共通コマンドを、メモリカードドライブ20Bに対応する制御コード及びコマンドフレーム構造に変換して発行するモジュールである。
パーソナルコンピュータ1にメモリカードドライブ20Bが接続されている場合は、共通アプリケーションモジュール70から発行された共通コマンドはコマンド変換モジュール71によって、メモリカードドライブ20Bが対応可能なフォーマットに変換され。そして当該変換コマンドが、メモリカードドライブ20Bに対応するデバイスドライバ72を介してメモリカードドライブ20Bに供給される。
この系により、メモリカードドライブ20Bが接続された際のチェックアウト/チェックイン制御が行われる。
【0096】
コマンド変換モジュール73は、共通アプリケーションモジュール70から発行された共通コマンドを、ミニディスクレコーダ20Aに対応する制御コード及びコマンドフレーム構造に変換して発行するモジュールである。
パーソナルコンピュータ1にミニディスクレコーダ20Aが接続されている場合は、共通アプリケーションモジュール70から発行された共通コマンドはコマンド変換モジュール73によって、ミニディスクレコーダ20Aが対応可能なフォーマットに変換される。そして当該変換コマンドが、ミニディスクレコーダ20Aに対応するデバイスドライバ74を介してミニディスクレコーダ20Aに供給される。
この系により、ミニディスクレコーダ20Aが接続された際のチェックアウト/チェックイン制御が行われる。なお、共通アプリケーションモジュール70が共通コマンドを発行する場合は、切換機能75はt1側、つまりコマンド変換モジュール73の変換コマンドを選択する状態にある。
【0097】
コマンド変換モジュール73によるミニディスクレコーダ20Aに対応する変換コマンドとしては、例えば図6のようなコマンドフレームにおいて制御コードが発行されるようにされている。
この場合、オフセットアドレス「02h」におけるオペレーションコードにおいて、接続される機器、即ちミニディスクレコーダ20Aのフォーマットライセンス発行者が決めたベンダーディペンデントなコードであることが宣言される。そして、オフセットアドレス「0Ah」において、実際のオペレーションコード(制御コード)が記述される。つまりベンダーディペンデントコードVDCとしてのオペレーションコードである。オフセットアドレス「0Bh」以降は、制御コードの引数フィールドとされる。
【0098】
また、オフセットアドレス「03h」〜「05h」は、カンパニーIDとして、例えばIEEEによって定められたカンパニーユニークコードが記述される。つまりこの場合は、接続されるミニディスクレコーダ20Aのフォーマットライセンス発行者のコードが記述される。
オフセットアドレス「06h」〜「09h」は、該フォーマットライセンス発行者側で設定できるデータフィールドとなる。
【0099】
即ちこのような変換コマンドにより、共通コマンドが、ミニディスクレコーダ20Aのフォーマットライセンス発行者の規定した制御コード形態に変換されて接続されているミニディスクレコーダ20Aに供給されることになる。
【0100】
ここまで説明したモジュール構造、即ち共通アプリケーションモジュール70が共通コマンドを発行し、プラグインモジュールとして接続機器に応じたコマンド変換モジュール71,73が設けられて、それぞれ対応する機器に応じた変換コマンドを発行する構成を採ることで、パーソナルコンピュータ1においてはチェックアウト/チェックインのための基本的なアプリケーションとして共通アプリケーションモジュール70を備えればよく、接続が想定される機器に応じて対応するコマンド変換モジュール(71,73等)をプラグインすればよいものとなる。これにより効率的かつ自由度の高いソフトウエア構造が実現できる。
【0101】
ただし、共通アプリケーションモジュール70は、各種の二次記録媒体に対して共通して実行する制御に関しての制御コードとしての共通コマンド発行を司るものとなる。
ところが、二次記録媒体として各種のメディアの特性、及び二次記録媒体側機器としてのメディアに応じた処理機能などの違いにより、特定の二次記録媒体側機器が接続された場合に発行したい制御コードも想定される。つまり共通アプリケーションモジュール70によっては発行されない制御内容の制御コード(ローカルコマンド)を発行したい場合であり、このために、接続機器に応じたローカルアプリケーションモジュールが用意されるものとなる。
【0102】
本例では、ミニディスクレコーダ20Aが接続された場合に、二次記録媒体となるミニディスク100におけるコンテンツデータの編集等の制御指示を、二次記録媒体に依存した制御内容として、ローカルアプリケーションモジュール77又は78により制御コードを発行する例で説明する。
【0103】
ローカルアプリケーションモジュール77は、ミニディスクレコーダ20Aに対する編集等の指示のためのローカルコマンドを、上記図6のようなミニディスクレコーダ20Aに対応した変換コマンドフォーマットに合わせた状態に予め変換して発行するモジュールである。
即ち、この場合、ローカルアプリケーションモジュール77からは図7に示すようなコマンドフレームにおいて制御コードが発行される。
【0104】
図7の変換コマンドフレームは、図6の変換コマンドフレームを拡張し、オフセットアドレス「02h」におけるオペレーションコードとして、対象機器、例えば本例の場合のミニディスクレコーダ20Aのフォーマットライセンス発行者に加えて機器製造者(ミニディスクレコーダ20Aのメーカー)が決めたベンダーディペンデントなコードであることが宣言される。
そして、オフセットアドレス「06h」以降が、実際の制御コード(及び引数等)が自由に設定できるフィールドとされ、このフィールドにおいてローカルコマンドとしての情報が記述される。
【0105】
また、オフセットアドレス「03h」〜「05h」は、カンパニーIDとして、例えばIEEEによって定められたカンパニーユニークコードが記述される。この場合は、接続されるミニディスクレコーダ20Aの製造者のコードが記述される。製造者とは、フォーマットのライセンサ又はライセンシとなる。
【0106】
ローカルアプリケーションモジュール77から、このような変換コマンドが発行される場合は、切換機能76がt3側、切換機能75がt2側として機能し、該変換コマンドがデバイスドライバ74を介してミニディスクレコーダ20Aに供給されることになる。これが、ミニディスクレコーダ20Aに固有の機能を制御する制御系となる。
そして、上記コマンド変換モジュール73からの変換コマンドと、ローカルアプリケーションモジュール77からの変換コマンドは、同様のコマンドフレーム構造を採用しているため、ミニディスクレコーダ20A側のファームウエアアプリケーションでは、共通の解釈モジュールで、コマンドを受信できることになる。
【0107】
以上のように共通アプリケーションモジュール70とローカルアプリケーションモジュール77が設けられることで、ミニディスクレコーダ20Aが接続された際に、チェックアウト/チェックインだけでなく、ミニディスクレコーダ20Aに特有のコンテンツ編集等の処理の制御も可能となる。ところが、場合によっては、ローカルアプリケーションモジュール77のように予め変換コマンドフレームを発行するのではなく、ローカルコマンドをそのまま発行させるローカルアプリケーションモジュール78を搭載したい場合もある。
そこで本例では、ローカルアプリケーションモジュール78で、上記のような変換を行うことなくローカルコマンドを発行するモジュール構造も用意する。
【0108】
上述したように、パーソナルコンピュータ1とミニディスクレコーダ20Aとの間は例えばUSBなどの伝送路で接続される。
USBなどの伝送路では、図8(a)のセンドコントロールコマンド、図8(b)のレシーブレスポンスコマンドに示すように、「bmRequestType」フィールド、「bRequest」フィールドが用意される。
これらのフィールドは、パーソナルコンピュータ1側のアプリケーションから二次記録媒体側機器(20A、20B)に対して、コントロールコマンドを発行するか、或いは二次記録媒体側機器(20A、20B)からパーソナルコンピュータ1側のアプリケーションに対してコントロールコマンドのレスポンスを受信するか、を予め決めるために使用される。
【0109】
具体的には、「bmRequestType」フィールドのMSBが、図8(a)のように「0」であれば、パーソナルコンピュータ1から二次記録媒体側機器(20A,20B)というコマンド方向(センド方向)を示し、一方、図8(b)のようにMSBが「1」であれば、二次記録媒体側機器(20A,20B)からパーソナルコンピュータ1というコマンド方向(レシーブ方向)を示すものとされる。
また「bRequest」フィールドの値が「80h」の場合は、図8(a)のようにコントロールコマンドであることを示し、「bRequest」フィールドの値が「81h」の場合は、図8(b)のようにレスポンスコマンドであることを示す。
【0110】
従って、図8(a)の場合は、パーソナルコンピュータ1から二次記録媒体側機器(20A,20B)への制御コマンドとなり、図8(b)の場合は、二次記録媒体側機器(20A,20B)からパーソナルコンピュータ1へのレスポンスコマンドとなる。
そして例えばこの図8(a)(b)は、パーソナルコンピュータ1側のアプリケーションから二次記録媒体側機器(20A、20B)に対して発行される、チェックアウト/チェックインを主たる目的とする共通コマンドと、それに対するレスポンスとなる。
【0111】
ローカルアプリケーションモジュール78でローカルコマンドを発行する場合は、この図8の構造を拡張定義する。
図9(a)(b)は、ローカルアプリケーションモジュール78で発行するローカルコマンドの構造である。
即ち「bRequest」フィールドの値として「FFh」の場合は、例えばミニディスクレコーダ20Aの製造者が自由に決めたローカルアプリケーションモジュール78からのローカルコマンドであることを示すものと定義する。
なお、「bmRequestType」フィールドのMSBは、上記同様にコマンド方向を示し、従って本例についていえば、図9(a)は、ローカルアプリケーションモジュール78からミニディスクレコーダ20Aに対するローカルコントロールコマンドの構造であり、図9(b)はローカルコントロールコマンドに対するミニディスクレコーダ20Aからローカルアプリケーションモジュール78へのローカルレスポンスコマンドの構造となる。
そしてこの図9(a)(b)のローカルコマンドの場合、ベンダーディペンデントデータとして示すフィールドで、機器製造者が自由に設定したコマンドデータ内容及びそれに応じたレスポンスデータ内容が記述されることになる。
【0112】
この場合、ローカルアプリケーションモジュール78で図9(a)のローカルコマンドの発行に応じて、切換機能76がt4側、切換機能75がt2側を選択するようにし、ローカルアプリケーションモジュール78で発行したローカルコマンドが直接デバイスドライバ74に供給され、ミニディスクレコーダ20Aに供給されるようにする。
また、図9(b)の構造により切換機能75、76が同様にt2側、t4側を選択することで、ローカルアプリケーションモジュール78が、直接デバイスドライバ74から、ミニディスクレコーダ20Aで発行したレスポンスコマンドを受信できるようにするものである。
【0113】
以上のような図5のモジュール構造によれば、共通アプリケーションモジュール70で対応できない、接続機器に特有の制御に関しては、ローカルアプリケーションモジュール77又は78で対応できる構造となる。また、その際にデバイスドライバ74は共有できるため、ローカルアプリケーションモジュール77、78の導入に応じてデバイスドライバも導入することは不要となる。
また、ローカルアプリケーションモジュール77のように、変換コマンドを発行するモジュールを用いることで、ミニディスクレコーダ20A側のファームウエア処理が容易となる。
一方、ローカルアプリケーションモジュール78のようにローカルコマンドを発行することで、予め機種依存のローカルコマンドを、変換コマンドのフォーマットに合わせて発行する必要をなくすこともできる。
【0114】
以上、実施の形態としての例を説明してきたが、本発明は上記例に限定されるものではない。
特に、ローカルアプリケーションモジュール77、78については、ミニディスクレコーダ20Aに対応するものとしての例を挙げたが、当然図5の構成においてメモリカードドライブ20Bに対応するローカルアプリケーションモジュールが用いられることも考えられる。
もちろん二次記録媒体側機器としてはミニディスクレコーダやメモリカードドライブに限られず、他の種の機器も想定される。例えば二次記録媒体100としては、CD−R、CD−RW、DVD−RAM、DVD−R、DVD−RWなどのディスクメディア、固体メモリによるメディア、テープメディアなどであってもよい。従って二次記録媒体側機器は、これらのメディアに対応する各種の記録装置が想定されるが、それら接続が想定される機器に応じたモジュール構成が採られればよい。
【0115】
【発明の効果】
以上の説明からわかるように本発明によれば、例えばチェックアウト/チェックインを主たる目的とする共通アプリケーションモジュールによる制御コードは、変換モジュールで接続された機器に応じた制御コードとされてデバイスドライバを介して送信される。これによって接続される機器の種類毎にアプリケーションモジュールを搭載する必要がなくなる。
また例えば接続された機器に依存する処理の制御を主たる目的とするローカルアプリケーションモジュールによる制御コードについては、上記デバイスドライバを共用できるものとなる。このため処理に応じて起動されるアプリケーションを切り換えるという処理は不要となる。
特に、上記ローカルアプリケーションモジュールは、上記変換モジュールにより変換される制御コードフォーマットに合わせた状態で、制御コードを発行することで、デバイスドライバの共用が容易に可能となる。
また、上記ローカルアプリケーションモジュールは、上記変換モジュールにより変換される制御コードフォーマットとは異なるフォーマットのローカル制御コードの発行の旨を提示して、上記ローカル制御コードを発行するようにしても、デバイスドライバを共用できる。特にこの場合は、ローカル制御コードとして接続される機器に応じた自由度の高い制御方式が可能となる。
これらのことから、データ転送装置が、接続されたデータ記録装置に対する制御を行うためのモジュール構造の簡素化及び処理の効率化が実現できる。
また本発明の記録媒体によれば、上記の効果を得る機器制御方法を実行するデータ転送装置を、例えばパーソナルコンピュータ等により容易に実現できるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のシステム構成のブロック図である。
【図2】実施の形態のSDMIコンテンツのデータパス例の説明図である。
【図3】実施の形態の一次記録媒体側機器のブロック図である。
【図4】実施の形態の二次記録媒体側機器のブロック図である。
【図5】実施の形態のアプリケーションモジュール構造の説明図である。
【図6】実施の形態のプラグインモジュールによる変換コマンドフレームの説明図である。
【図7】実施の形態のローカルアプリケーションによる変換コマンドフレームの説明図である。
【図8】実施の形態のセンドコントロールコマンド及びレシーブレスポンスコマンドの説明図である。
【図9】実施の形態のセンドベンダーコマンド及びレシーブベンダーコマンドの説明図である。
【符号の説明】
1 一次記録媒体側機器(パーソナルコンピュータ)、2 CPU、5 HDD(一次記録媒体)、8 通信部、9 ディスクドライブ、11 接続部、20A 二次記録媒体側機器(記録再生装置)、21 MD制御部(CPU)、25記録/再生部、26 インターフェース部、28 復号部、30 バッファメモリ、31 システム制御部、70 共通アプリケーションモジュール、71,73 コマンド変換モジュール、72,74 デバイスドライバ、75,76 切換機能、77,78 ローカルアプリケーションモジュール、100 二次記録媒体(ミニディスク)
Claims (9)
- コンテンツデータを格納した一次記録媒体を有するデータ転送装置と、二次記録媒体に対するコンテンツデータの記録が可能なデータ記録装置とが接続されることで、上記一次記録媒体に格納されたコンテンツデータを上記二次記録媒体に転送可能とされる場合において、上記データ転送装置による接続されたデータ記録装置に対する機器制御方法として、
二次記録媒体の種別によらない共通の制御内容に応じた制御コードを共通アプリケーションモジュールにより発行し、接続されたデータ記録装置に応じて変換モジュールにより制御コードの変換を行って、該変換された制御コードを、デバイスドライバを介して接続されたデータ記録装置に送信する第1の制御手順と、上記共通アプリケーションモジュールに用意されていない制御内容に応じた制御コードをローカルアプリケーションモジュールにより発行し、該発行された制御コードを、上記デバイスドライバを介して接続されたデータ記録装置に送信する第2の制御手順と、
が実行しようとする制御内容に応じて選択的に行われることを特徴とする機器制御方法。 - 上記第2の制御手順では、上記ローカルアプリケーションモジュールは、上記変換モジュールにより変換される制御コードフォーマットに合わせた状態で、制御コードを発行することを特徴とする請求項1に記載の機器制御方法。
- 上記第2の制御手順では、上記ローカルアプリケーションモジュールは、上記変換モジュールにより変換される制御コードフォーマットとは異なるフォーマットのローカル制御コードの発行の旨を提示して、上記ローカル制御コードを発行することを特徴とする請求項1に記載の機器制御方法。
- 一次記録媒体に対してデータの記録再生を行う一次記録媒体ドライブ手段と、
二次記録媒体に対して記録を行う外部のデータ記録装置との間で、上記一次記録媒体に格納されたコンテンツデータの転送を含む各種データ通信を行うことのできる通信手段と、
上記通信手段により通信可能に接続される各種のデータ記録装置に対して制御コードを送信し、接続されたデータ記録装置を制御する接続機器制御手段と、
を備え、
上記接続機器制御手段は、
二次記録媒体の種別によらない共通の制御内容に応じた制御コードを発行する共通アプリケーションモジュールと、
上記共通アプリケーションモジュールにより発行された制御コードを、接続されるデータ記録装置に応じた制御コードに変換する変換モジュールと、
上記共通アプリケーションモジュールに用意されていない制御内容に応じた制御コードを発行するローカルアプリケーションモジュールと、
接続されたデータ記録装置に対応し、上記変換モジュールで変換された制御コードと、上記ローカルアプリケーションモジュールにより発行された制御コードのそれぞれを上記接続されたデータ記録装置に送信するデバイスドライバと、
を有して成ることを特徴とするデータ転送装置。 - 上記ローカルアプリケーションモジュールは、上記変換モジュールにより変換される制御コードフォーマットに合わせた状態で、制御コードを発行することを特徴とする請求項4に記載のデータ転送装置。
- 上記ローカルアプリケーションモジュールは、上記変換モジュールにより変換される制御コードフォーマットとは異なるフォーマットのローカル制御コードの発行の旨を提示して、上記ローカル制御コードを発行することを特徴とする請求項4に記載のデータ転送装置。
- コンテンツデータを格納した一次記録媒体を有するデータ転送装置と、二次記録媒体に対するコンテンツデータの記録が可能なデータ記録装置とが接続されることで、上記一次記録媒体に格納されたコンテンツデータを上記二次記録媒体に転送可能とされる場合において、上記データ転送装置による接続されたデータ記録装置に対する制御を実行するためのプログラムモジュールとして、
二次記録媒体の種別によらない共通の制御内容に応じた制御コードを発行する共通アプリケーションモジュールと、
上記共通アプリケーションモジュールにより発行された制御コードを、接続されるデータ記録装置に応じた制御コードに変換する変換モジュールと、
上記共通アプリケーションモジュールに用意されていない制御内容に応じた制御コードを発行するローカルアプリケーションモジュールと、
接続されたデータ記録装置に対応し、上記変換モジュールで変換された制御コードと、上記ローカルアプリケーションモジュールにより発行された制御コードのそれぞれを上記接続されたデータ記録装置に送信するデバイスドライバと、
が記録されていることを特徴とする記録媒体。 - 上記ローカルアプリケーションモジュールは、上記変換モジュールにより変換される制御コードフォーマットに合わせた状態で、制御コードを発行するものとされていることを特徴とする請求項7に記載の記録媒体。
- 上記ローカルアプリケーションモジュールは、上記変換モジュールにより変換される制御コードフォーマットとは異なるフォーマットのローカル制御コードの発行の旨を提示して、上記ローカル制御コードを発行するものとされていることを特徴とする請求項7に記載の記録媒体。
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