JP4277869B2 - データ転送システム、データ転送装置、データ記録再生装置 - Google Patents
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Description
二次記録媒体に対応する記録装置、再生装置として、これらのメディア(記録媒体)に対応するレコーダ/プレーヤは、広く普及しており、据置型の記録再生装置や、ポータブルタイプの記録再生装置などとして多様に存在し、各ユーザーはそれぞれ自分の好みや所有する機器に合わせて、コンテンツデータの記録/再生を行うものとなる。
このSDMIで策定されたデータパスについては後述するが、例えば一次記録媒体としてのHDDを備えたパーソナルコンピュータに蓄積されたコンテンツ、例えばネットワークを介して外部サーバから配信されたコンテンツデータ(以下、ネットワークコンテンツ)や、例えばパーソナルコンピュータに装備されているCD−ROMドライブ等のディスクドライブ装置、或いはパーソナルコンピュータと接続されたディスクドライブ装置において再生されるCD−DA、DVD等のパッケージメディアから読み出されたコンテンツデータ(以下、ディスクコンテンツ)について、二次記録媒体への転送/記録が、著作権保護と一般ユーザーの利益(私的複製の権利)を勘案したうえで、適切に行われるようにされている。
SDMI対応の二次記録媒体とは、例えばフラッシュメモリ等の半導体メモリを利用したSDMI対応のメモリカードなどが想定され、この二次記録媒体にはコンテンツが暗号化された状態で記録される。例えばHDDなどの一次記録媒体では、SDMI方式のコンテンツの場合は暗号化が施されて蓄積されるが、従って、その暗号化状態のまま二次記録媒体にコピーされるものとなる。
もちろん二次記録媒体に対する再生機器では、暗号解読機能が備えられており、従って暗号化状態でコピーされたコンテンツデータを再生させることができる。
コンテンツIDは、一次記録媒体側の機器において一次記録媒体(HDD)に蓄積された各コンテンツデータについて生成し、コンテンツデータとともに格納しておくものであるが、コンテンツデータを二次記録媒体にコピーする場合には、そのコンテンツデータについてのコンテンツIDも、二次記録媒体に記録されるものとなる。
なお、以下、一次記録媒体から二次記録媒体へのコンテンツデータの転送(権利譲渡)を「チェックアウト」といい、また二次記録媒体から一次記録媒体へのコンテンツデータの返却(実際には権利の返却)を「チェックイン」と呼ぶ。
一例としては、1つのコンテンツデータについて、一次記録媒体から二次記録媒体へのチェックアウトは3回許される(上記転送権は「3回」となる)。
チェックアウトが行われると、権利が二次記録媒体側へ譲渡されることになり、つまり一次記録媒体側では、そのコンテンツデータの転送権の残りは2回となる。一方、二次記録媒体側では再生権を得ることになる。
また、二次記録媒体から一次記録媒体にチェックインを行うと、権利が返却されるものとなる。つまり、二次記録媒体側では再生権を失い、一次記録媒体側では転送権が1つ復活される。
そしてチェックアウトの際には、コンテンツデータ及びコンテンツIDが二次記録媒体側に記録されることで、二次記録媒体側ではコンテンツデータの再生が可能となる(再生権を得る)。一次記録媒体では、コンテンツIDを1つ譲渡したとみなして、Usage Ruleによる転送権を1つ減少させる。
またチェックインの際には、実際にはコンテンツデータの返却転送は行われず、二次記録媒体でコンテンツデータを消去し、一次記録媒体側ではコンテンツIDが返却されたとして、Usage Ruleによる転送権を1つ増加させる。二次記録媒体側では再生権を失うことになる。
本明細書における説明上、一次記録媒体であるHDDには、ATRAC3方式(もちろん他の圧縮方式でもよいが)で圧縮されたコンテンツデータ「A3D」がコンテンツキーCKで暗号化されて格納されているとする。
E(x,y)
と表す。
またその暗号化データE(x,y)について、鍵xにより暗号化を復号したデータを、
D{x,E(x,y)}
と表すこととする。
従って、例えば上記のようにATRAC3方式の圧縮データを「A3D」とすると、コンテンツキーCKで暗号化されたコンテンツデータ「A3D」は、
E(CK,A3D)
となる。またE(CK,A3D)が、鍵CKで復号されたデータは、
D{CK,E(CK,A3D)}
と表わせられる。
この場合、一次記録媒体であるHDDから二次記録媒体にコンテンツデータを転送する場合、暗号化コンテンツデータE(CK,A3D)と暗号化コンテンツキーE(KR,CK)を送信すればよい。
二次記録媒体側機器では、ルートキーKRを保持していることで、ルートキーKRを用いてコンテンツキーCKを復号し、さらに復号したコンテンツキーCKを用いて暗号化コンテンツデータを復号できるものとなる。
ただしルートキーKRは、著作権者側の意志や各種事情によって変更されるものであり、コンテンツデータ毎に異なるルートキーKRを設定することもできる。また具体例については後述するが、ルートキーKRの処理によってコンテンツ配信先を限定できる機能を有する。
このため、EKB(Enabling Key Block:有効化キーブロック)と呼ばれるデータが配信されることもあり、コンテンツデータが転送される正規の端末では、EKBによってルートキーを確認できるようにした方式も採られている。つまりEKBも上記暗号化コンテンツデータや暗号化コンテンツキーとともにサーバから配信されてHDDに格納される。
例えばSDMI対応のミニディスク記録装置を考える場合、そのミニディスク記録装置は、チェックアウトされたコンテンツデータについて、暗号化されたままのE(CK,A3D)の状態でミニディスクに記録するものとされる。
そして再生時にはSDMI対応のミニディスク再生装置が、D{CK,E(CK,A3D)}=A3Dとして暗号解読されたATRAC3データ(A3D)を得たうえで、所定のデコード処理を行って音楽等の再生出力を行うことになる。
従って、SDMI対応のミニディスク記録装置でコンテンツデータをミニディスクに記録したとしても、そのミニディスクに記録されたコンテンツデータを、SDMI対応でない多くのミニディスクプレーヤでは再生できないものとなる。つまり再生互換性が得られない。
これは、一般ユーザーが購入したSDMIコンテンツの適正な利用を制限するものとなり、一般ユーザに対するSDMIコンテンツ提供サービスの価値や満足度を大きく低下させることがある。
しかしながらそのようなコピーを可能とすることは、コンテンツデータのコピーを容易に可能とすることになる。これは違法なコピーが可能となる余地を残してしまうことにもなり、SDMIの本来の目的である著作権保護が実現できないおそれがある。
即ち、コンテンツデータ転送の際には、データ転送装置(一次記録媒体側機器)が転送先となるデータ記録装置(二次記録媒体側機器)の認証を行い、認証OKとなること、及びコンテンツ提供者側(著作権者等)の許諾があることを条件としてコンテンツデータを転送許可する。そしてコンテンツデータは暗号化状態で伝送路上を転送するが、二次記録媒体へは暗号化を解いて記録するものである。また、チェックアウト、チェックインについての権利管理も行われる。
これによって、非暗号化状態でのコピー記録を許容してユーザーの便宜を図ると共に、著作権保護機能が失われないようにする。
例えばSDMI対応メディアとして例にあげたメモリカードでは、記録されるコンテンツデータをFATにより管理していることで、パーソナルコンピュータと相性がよく、つまりデータ転送装置側となるパーソナルコンピュータは、チェックアウトのためのリムーバブルメディアとして接続されたメモリカードの状態(例えば容量や記録コンテンツ数その他)を、メモリカード側のFATを読み込むことのみで把握できる。
これによって例えば或るコンテンツデータをメモリカードにチェックアウトさせたい場合など、メモリカード側の容量などからチェックアウト可能か否かを判断することもできる。
このため、チェックアウト先の二次記録媒体としてミニディスク等を用いることを想定した場合は、データ転送装置(パーソナルコンピュータ)において、ミニディスク等の状態を認識できるようにする手法が求められている。
上記データ記録再生装置は、上記データ転送装置との間で、コンテンツデータの受信を含む各種データ通信を行う通信手段と、二次記録媒体に対してデータの記録再生を行う二次記録媒体ドライブ手段と、上記データ転送装置から送信されてくる暗号化されたコンテンツデータを非暗号化状態に復号する復号手段と、上記復号手段で復号されたコンテンツデータを上記二次記録媒体ドライブ手段により上記二次記録媒体に記録させる記録制御手段と、上記記録媒体に記録されたデータを再生する再生手段と、上記データ転送装置からの、二次記録媒体に関する情報を要求するコマンドに応じて上記再生手段にて再生される該要求された記録済みコンテンツデータのデータ長に基づいて求められる上記コンテンツデータの所定位置から再生されるデータに基づいて該要求された記録済みコンテンツデータの識別情報を生成する識別情報生成手段と、上記コマンドに応じて、上記識別情報生成手段で生成された識別情報が含まれた上記二次記録媒体に関する情報を上記通信手段により上記データ転送装置に送信させる情報送信制御手段と、を備える。
特に、二次記録媒体に関する情報として、上記データ記録再生装置に二次記録媒体が装填されているか否かの情報、二次記録媒体の名称情報、二次記録媒体に記録されている各コンテンツデータについての名称情報、二次記録媒体の容量情報、二次記録媒体に記録されているコンテンツデータ数の情報、二次記録媒体に記録されている各コンテンツデータについての属性情報などを取得できる。
これによって、コンテンツデータの転送(チェックアウト)に際して、チェックアウトが可能か否か、チェックアウト指定されたコンテンツデータが適切であるか否か、或いはどのコンテンツデータがチェックアウトに適切であるか、などの判断を正確に行うことができ、適切な転送動作を実現できるという効果がある。
また二次記録媒体に関する情報を取得することで、データ転送装置側でのアプリケーションによるユーザーに対する二次記録媒体側の内容のガイド表示なども可能となる。
もちろんチェックアウトによっては、二次記録媒体側が非暗号化状態でコンテンツデータを記録するため、従前機器との互換性も得られるとともに、チェックアウトに関して認証や扱いルールチェック等が課されることで著作権保護も維持される。
これらのことからコンテンツデータ提供者側にも好適であり、かつユーザーに対してに使用性のよいデータ転送システムを実現できる。
1.暗号化キーのツリー構造及びEKB
2.システム構成
3.SDMIコンテンツのデータパス
4.データ転送装置の構成例(一次記録媒体側機器/PC)
5.データ記録装置の構成例(二次記録媒体側機器/記録再生装置)
6.ミニディスクの管理方式
7.認証処理
8.コンテンツ暗号化方式
9.コンテンツのチェックアウト/チェックイン
10.コンテンツIDの生成及び管理方式
11.メディア情報の取得
1.暗号化キーのツリー構造及びEKB
まず実施の形態の転送システムの具体的な説明に先立って、コンテンツ配信に用いられる暗号化方式キーの構造を説明する。
このため図1、図2、図3を用いて、コンテンツ配信側からコンテンツ受信側の各デバイスに暗号データを配信する場合における各デバイスにおける暗号処理鍵(キー)の保有構成およびデータ配信構成を説明していく。
図1の最下段に示すK0000〜K1111が各デバイスDV0〜DV15にそれぞれ割り当てられたリーフキーであり、最上段のKR(ルートキー)に続いて、最下段から2番目の節(ノード)に記載されたキー:K0〜K111をノードキーとする。なお文言上「ルートキー」も「ノードキー」に含むことがある。
デバイスDV5は同様の方式で、リーフキーK0101、ノードキーK010、K01、K0、ルートキーKRを所有する。デバイスDV15も同様の方式で、リーフキーK1111、ノードキーK111、K11、K1、ルートキーKRを所有する。
なお、図1のツリーにはデバイスがDV0〜DV15の16個のみ記載され、ツリー構造も4段構成の均衡のとれた左右対称構成として示しているが、さらに多くのデバイスがツリー中に構成され、また、ツリーの各部において異なる段数構成を持つことが可能である。
たとえば、共通に保有するノードキーK00自体をコンテンツキーとして設定すれば、新たな鍵送付を実行することなくデバイスDV0,DV1,DV2,DV3のみが共通のコンテンツキーの設定が可能である。また、新たなコンテンツキーCKをノードキーK00で暗号化した値E(K00,CK)を、ネットワークを介してあるいは記録媒体に格納してデバイスDV0,DV1,DV2,DV3に配布すれば、デバイスDV0,DV1,DV2,DV3のみが、それぞれのデバイスにおいて保有する共有ノードキーK00を用いて暗号E(K00,CK)を解いてコンテンツキーCKを得ることが可能となる。
そのためには、ノードキーK001,K00,K0、ルートキーKRをそれぞれ新たな鍵K(t)001,K(t)00,K(t)0,K(t)Rに更新し、デバイスDV0,DV1,DV2にその更新キーを伝える必要がある。ここで、K(t)aaaは、鍵Kaaaの世代(Generation):tの更新キーであることを示す。
もちろんコンテンツ配信に際して、他の事情、例えば著作権者側の要望やシステム配信上の都合などの各種事情に応じて、ノードキーやルートキーKRを更新する場合もある。
これらのことから、正規のデバイスに対してキー更新を伝える必要がある。
なお、有効化キーブロック(EKB)は、図1に示すようなツリー構造を構成する各リーフに対応するデバイスに新たに更新されたキーを配布するための暗号化キーによって構成される。有効化キーブロック(EKB)は、キー更新ブロック(KRB:Key Renewal Block)と呼ばれることもある。
例えば上記のようにキーK0011,K001,K00,K0,KRが不正に露呈された場合を想定すると、デバイスDV0,デバイスDV1は、更新キーとしてK(t)00、K(t)0、K(t)Rが必要となり、デバイスDV2は、更新キーとしてK(t)001、K(t)00、K(t)0、K(t)Rが必要となる。
また、復号により得たK(t)001を用いて、図2(a)の下から2段目の暗号化キーE(K(t)001,K(t)00)を復号可能となり、更新ノードキーK(t)00を得ることができる。以下、図2(a)の上から2段目の暗号化キーE(K(t)00,K(t)0)を復号し、更新ノードキーK(t)0を得、さらに上から1段目の暗号化キーE(K(t)0,K(t)R)を復号し更新ルートキーK(t)Rを得る。
このためデバイスDV0,DV1では、それぞれ図2(a)の上から3段目の暗号化キーE(K000,K(t)00)を復号して更新ノードキーK(t)00を取得し、また暗号化キーE(K(t)00,K(t)0)を復号して更新ノードキーK(t)0を取得し、さらに暗号化キーE(K(t)0,K(t)R)を復号して更新ルートキーK(t)Rを得る。
このようにして、デバイスDV0,DV1,DV2は更新したルートキーK(t)Rを得ることができる。なお、図2(a)のインデックスは、復号キーとして使用するノードキー、リーフキーの絶対番地を示す。
具体例として、図3に点線で示すグループ内のデバイスDV0,DV1,DV2,DV3がある記録媒体を用いており、新たな共通のコンテンツキーCK(t)が必要であるとする。このとき、デバイスDV0,DV1,DV2,DV3の共通のノードキーK00を更新したK(t)00を用いて新たな共通の更新コンテンツキーCK(t)を暗号化したデータE(K(t)00,CK(t))を図2(b)に示すEKBとともに配布する。
この配布により、デバイスDV4など、その他のグループの機器においては復号されないデータとしての配布が可能となる。
すなわち、デバイスDV0,DV1,DV2はEKBを処理して得たK(t)00を用いて上記暗号文を復号すれば、t時点でのコンテンツキーCK(t)を得ることが可能になる。
このキー構造を用いることで、各種事情に応じてルートキーKRやノードキーを更新することも容易に可能となり、正規な状態でのコンテンツ配信がフレキシブルに実行できる。
4バイトでノードキーの数が示される。
4バイトでノードキーの深さが示される。これは有効化キーブロック(EKB)の配布先のデバイスに対する階層ツリーの階層数を示す。
4バイトでEKBのバージョンが示される。なおバージョンは最新のEKBを識別する機能とコンテンツとの対応関係を示す機能を持つ。
リザーブは予備領域である。
さらに、暗号化EKBバージョンや、電子署名(Signature)が示される。電子署名は、有効化キーブロック(EKB)を発行したEKB発行局、例えば鍵管理センタ、コンテンツロバイダ、決済機関等が実行する電子署名である。EKBを受領したデバイスは署名検証によって正当な有効化キーブロック(EKB)発行者が発行した有効化キーブロック(EKB)であることを確認する。
2.システム構成
上記のキー構造を採用した本発明の実施の形態について、以下説明していく。
図4にシステム構成例を示す。本発明のデータ転送装置に相当するのは一次記録媒体側機器1であり、本発明のデータ記録装置に相当するのは二次記録媒体側機器20Aである。そして一次記録媒体側機器1と二次記録媒体側機器20Aによりデータ転送システムが構築される。
この一次記録媒体側機器1は、例えばパーソナルコンピュータ上で起動されるSDMIコンテンツデータの蓄積/転送等を実行するソフトウエアによって、本発明でいうデータ転送装置としての動作を実行する。
そしてパーソナルコンピュータ1に内蔵(又は外付け)のHDD5が一次記録媒体(及び一次記録媒体ドライブ手段)とされる。なお実施の形態の説明ではHDD5を一次記録媒体とするが、もちろん一次記録媒体に相当する記録メディアはHDDに限られず、例えば光ディスク、光磁気ディスク等のメディア、機器内蔵の半導体メモリ、可搬型の半導体メモリ(メモリカード等)など、各種のものが考えられる。
コンテンツサーバ91からパーソナルコンピュータ1にダウンロードされるコンテンツデータとしては、SDMI準拠のコンテンツデータもあれば、SDMIに準拠していないコンテンツデータもある。
このSDMI対応の記録再生装置20Bでは、二次記録媒体として、例えばフラッシュメモリ等の半導体メモリを利用したSDMI対応のメモリカードが想定される。従って二次記録媒体側機器20Bとは、例えばSDMI対応のメモリカードに対する記録再生装置となる。この場合、二次記録媒体にはSDMIコンテンツが暗号化された状態で記録されるものとなる。
またSDMI対応の二次記録媒体にはSDMIコンテンツの識別子となるコンテンツIDを格納する管理情報フォーマットが形成されている。パーソナルコンピュータ1ではHDD5にコンテンツデータを格納する際に、そのアプリケーションによってコンテンツIDが発生され、コンテンツデータと共にHDD5に格納される。またチェックアウト/チェックインの管理もコンテンツIDを用いて行われるが、SDMI対応の二次記録媒体では、コンテンツデータを記録する場合には当該コンテンツIDも記録できるものとされる。
この場合、SDMIコンテンツを非暗号化状態で記録することによっても著作権保護機能が損なわれないように、後述する認証等がコピーの条件とされる。
またこの場合のミニディスク等の二次記録媒体(つまり従来より普及しているメディア)には、コンテンツIDを格納する領域が用意されていない。このため後述するが、コンテンツIDについては、特別な管理方式が採られる。
3.SDMIコンテンツのデータパス
例えば図4のようなシステムを想定した場合の、SDMIで策定されたデータパスを図5に示す。
なお、このデータパスは、例えば一次記録媒体としてのHDD5を備えたパーソナルコンピュータ1において、音楽コンテンツの蓄積及び外部機器(二次記録媒体側機器20A、20B)への転送処理についてのデータパスであり、換言すればパーソナルコンピュータ1において音楽コンテンツの蓄積/転送処理を行うソフトウエアにより実現されるものである。
図5のデータパス上の手順/処理はDP1〜DP9の符号を付しており、以下の説明では対応箇所をこの符号で示す。
配信されるネットワークコンテンツとしては、サーバ側がSDMIに準拠したコンテンツとして送信してくるもの(以下、SDMI準拠コンテンツ)と、SDMIとは無関係なコンテンツ(以下、非SDMIコンテンツ)がある。
この場合、コンテンツデータは配信されたE(CK,A3D)の状態でHDD5に書き込まれる。或いは、暗号化が一旦復号された後、別の鍵CK’で暗号化が行われ、つまり鍵の掛け替えが行われて、E(CK’,A3D)の状態でHDD5に書き込まれることもある。
さらに、例えばパーソナルコンピュータ1に装備されているCD−ROMドライブ等の内蔵ドライブ、或いはパーソナルコンピュータ1と接続されたディスクドライブ装置において再生されるCD−DA、DVD等のパッケージメディアから読み出されたコンテンツデータ(ディスクコンテンツ)については、直接ウォーターマークチェックが行われる(DP3)。
つまりSDMIに準拠していないコンテンツデータについては、ウォーターマークチェックが行われることになる。
一方、SDMI扱いとする場合は、そのコンテンツデータは暗号化され、SDMIコンテンツとしてHDD5に蓄積される(DP4→DP2)。例えばE(CK,A3D)の状態、又はE(CK’,A3D)の状態でHDD5に蓄積される。
またSDMIコンテンツについては、コンテンツ毎の後述するUsage Ruleの管理などのために、コンテンツ毎にユニークなデータとなるコンテンツIDが生成され、HDD5に記憶される。
SDMIディスクコンテンツの場合は、SDMIディスクコンテンツに対応する転送の扱いのルール(Usage Rule)が決められており、その扱いルールのもとで、SDMI対応の記録再生装置20Bに対してコピーのための転送が認められる(DP8)。
なおこのデータパスにおいて、一次記録媒体(HDD5)からSDMI対応記録再生装置20B(又は20A)で記録再生される二次記録媒体(メモリカード等)に対してのコピー転送が「チェックアウト」であり、逆に二次記録媒体からの一次記録媒体へのムーブ転送が「チェックイン」である。なお二次記録媒体から一次記録媒体へのムーブの場合は、二次記録媒体上では当該コンテンツデータは消去された状態となる。
この扱いルールとしては、上記同様にチェックアウト回数の上限等が決められるものであるが、その上限回数などは、SDMIディスクコンテンツの場合の扱いルールと同様としてもよいし、異なる回数としてもよい。例えばチェックアウト上限を1回とすることが考えられる。その場合は、1つのコンテンツデータにつき、他の1つのSDMI対応の二次記録媒体にしかコピーできないが、その二次記録媒体からチェックインすれば、再度コピー転送が可能となる。
さらに、暗号化されて伝送されてきたSDMIコンテンツを受信したSDMI対応記録再生装置20Bでは、そのSDMIコンテンツを暗号化状態のままで二次記録媒体にコピー記録することになる。
即ちD{CK,E(CK,A3D)}=A3D、又はD{CK’,E(CK’,A3D)}=A3D、として暗号解読されたATRAC3データ(A3D)として元のコンテンツデータを得る。このコンテンツデータについてはATRAC3圧縮に対する伸張処理等を行うことで、例えばオーディオデータとして復調し、音楽等の再生出力を行う。
なお上記のように、記録再生装置20Aは、SDMI対応の記録再生装置20Bとは異なって、二次記録媒体としての例えばミニディスクなどに、暗号化を解いた状態で記録するものである。暗号化を解いた状態で記録することにより、そのミニディスクにコピー記録されたコンテンツデータは、一般に普及している通常のミニディスク再生装置によっても再生可能となり、これによってユーザーの利便性を向上させることができる。
但し、暗号化を解いた状態で記録することは、著作権保護の点で不都合が生じる。そこで、記録再生装置20Aにコンテンツデータを転送する場合には、所定の条件を満たすことが必要とされる。
この123の転送条件が満たされていることでSDMI対応記録再生装置20B以外の機器に対しても、無制限なコピー転送はできず、著作権保護機能も確保される。また、転送を行う伝送路上では暗号化状態とされること(記録再生装置20A側で暗号解読を行う)でも著作権保護機能を与えることができる。
即ち記録再生装置20Aについて所定の認証処理が行われる。また、コンテンツデータに含まれるフラグ情報などから、著作権者側のコピー許可の意志が確認される。さらにチェックイン/チェックアウトの扱いルールが課される。
そしてこの暗号化されたSDMIネットワークコンテンツは、後述する図7の構成の記録再生装置20Aにおいて受信処理された後、復号処理部28で暗号化が復号され、例えば元のATRAC3圧縮データ(A3D)とされる。そしてその暗号化が解かれたコンテンツデータが、図7のエンコード/デコード部24によるエンコード処理を経て記録/再生部25に供給され、ミニディスク100にコピー記録されるものとなる。
これは、当該コピー記録されたミニディスク100は、通常のミニディスク再生装置に装填した場合も、コンテンツデータが通常に再生できるものとなっていることを意味する。つまりユーザーは、上述したように、ミニディスク100にコピー記録したSDMIネットワークコンテンツを、SDMI非対応の通常のミニディスク再生装置で再生させ、音楽等を楽しむことができる。
4.データ転送装置の構成例(一次記録媒体側機器/PC)
図6に、データ転送装置となる一次記録媒体側機器1の構成を示す。なお、ここで説明する例は、パーソナルコンピュータにより一次記録媒体側機器1を形成する場合であるが、同様の機能を持つ構成が専用のハードウエアにより構築されるなどにより、データ転送専用の機器として形成されてもよい。
当該プログラムは、コンピュータに内蔵されている記録媒体としてのハードディスク(HDD)5やROM3に予め記録しておくことができる。
あるいはまた、プログラムは、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、MO(Magneto optical)ディスク、DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体90に、一時的あるいは永続的に格納(記録)しておくことができる。このようなリムーバブル記録媒体90は、いわゆるパッケージソフトウェアとして提供することができる。
そしてCPU2は、その処理結果を、必要に応じて、例えば入出力インタフェース10を介して、LCD(Liquid Crystal Display)やスピーカ等で構成される出力部6から出力、あるいは通信部8から送信、さらにはHDD5に記録等させる。
また、プログラムは、1つのコンピュータにより処理されるものであっても良いし、複数のコンピュータによって分散処理されるものであっても良い。さらに、プログラムは、遠方のコンピュータに転送されて実行されるものであっても良い。
5.データ記録装置の構成例(二次記録媒体側機器/記録再生装置)
二次記録媒体側機器(記録再生装置)20Aの構成例を図7に示す。
この例は、記録再生装置20Aを例えばミニディスクレコーダとして構成したものである。従って二次記録媒体100は、ミニディスク(光磁気ディスク)の例となる。以下「ミニディスク100」とも表記する。
なお、図7においては、二次記録媒体100としてのミニディスクに対する記録再生データの処理系、及び上記一次記録媒体側機器1からのデータ転送に対する処理系のみを示し、ミニディスク100に対する駆動系、サーボ系、再生出力系等は通常のミニディスク記録再生装置と同様であるため詳しい図示を省略している。
また再生時には、記録/再生部25から読み出されて供給されてきたデータ(RF信号)に対して二値化処理、EFM復調、ACIRC方式のエラー訂正処理などのデコード処理を行うことになる。
データ記録時には、バッファメモリ30にはATRAC/ATRAC3方式の圧縮符号化された記録データが一旦蓄積される。そして所定データ量毎に間欠的に読み出されてエンコード/デコード部24に供給され、記録処理に供される。
またデータ再生時には、ミニディスク100から読み出され、エンコード/デコード部24でデコードされたデータが一旦蓄積される。そして、蓄積されたデータは連続的に読み出されてコーデック23での圧縮デコード処理に供される。
ミニディスク100に記録されるデータは、ATRAC/ATRAC3方式の圧縮符号化が行われた後、上記エンコード処理が施されたものである。従って当該記録再生装置20Aに、圧縮符号化がされていないデータ、例えばPCMオーディオデータ等が記録データとして入力された場合は、コーデック23でATRAC方式又はATRAC3方式の圧縮符号化が行われ、その圧縮データがエンコード/デコード部24に供給されることになる。
また再生時には、記録/再生部25で読み出され、エンコード/デコード部24でデコードされたデータは、ATRAC/ATRAC3方式の圧縮符号化状態のデータである。このデータがバッファメモリ30を介してコーデック23に供給され、コーデック23でATRAC/ATRAC3方式の圧縮に対する伸張処理が行われることで、例えば44.1KHz、16ビット量子化のデジタルオーディオデータが復調される。このデジタルオーディオデータは、図示しない出力系の回路において、例えばD/A変換、アナログ信号処理、増幅処理等が行われて、スピーカ出力信号とされ、音楽等として再生される。
或いは、デジタルオーディオデータの状態で他の機器に対して出力可能とすることもできる。
例えば、パーソナルコンピュータ1との間の認証のための通信やデータ生成の指示や、パーソナルコンピュータ1からの各種コマンドのやりとり、転送されてくるコンテンツデータに対する処理などの制御を行う。またそれらの制御に応じてMD制御部21に指示を出し、ミニディスク100に対するコンテンツデータの記録/再生、管理情報の読出や更新などの制御も行う。
また図示していないが、ユーザーインターフェースとして操作部や表示部が設けられるが、操作部からのユーザー操作の監視及び操作に応じた処理や、表示部の表示制御なども行う。
通信部26によって受信されるパーソナルコンピュータ1からの通信としては、各種コマンド及びSDMIコンテンツなどがある。
なお、このコンテンツIDの生成については後述する。
フロー制御部31は、暗号化解除されたSDMIコンテンツデータを、ミニディスク100に対して記録するために、記録処理系であるMD制御部21側(コーデック23、エンコード/デコード部24、記録/再生部25、バッファメモリ30側)に転送する部位である。
そして、MD制御部21からのリクエスト(XARQ)に応じてデータを転送していく。このフロー制御部31によって、コンテンツデータの受信、暗号解読処理、及びミニディスク100に対する記録処理の間のタイミング的な調整がはかられる。
これらのコマンドはレシーバ26によって受信されるとシステム制御部32に伝えられ、システム制御部32は、これらのコマンドに応じて各種処理を行うと共に、コマンドに対するレスポンスを通信部26からパーソナルコンピュータ1に対して送信する。
6.ミニディスクの管理方式
ここで、ミニディスク100に記録されるデータ及び管理情報について説明しておく。
ミニディスクシステムのようなデジタル記録/再生システムでは、記録媒体にデータの記録動作や再生動作を制御するための管理情報としてTOC(Table of Contents)が記録されており、記録再生装置側では予めディスク等の記録媒体からこのTOC情報を読み出してメモリに保持しておき、記録再生動作の際に、このTOC情報を参照して記録位置や読出位置を把握して記録再生のためのアクセス動作を実行できるようにしている。
なおU−TOCには、ディスク上に記録されるオーディオデータ等のコンテンツデータがトラックと呼ばれる単位で管理される。つまり1つのトラックは、例えば1つの楽曲に相当するものとなる。
ミニディスクシステムでの記録トラックとしては図8のようにクラスタCLが連続して形成されており、1クラスタが記録時の最小単位とされる。
1セクタは2352バイトで形成されるデータ単位である。
そして、TOCデータ、オーディオデータ等の記録は32セクターのメインセクターSC00〜SC1Fに行なわれる。
つまり図示するように、セクターSC00などの偶数セクターと、セクターSC01などの奇数セクターの連続する2つのセクターに、サウンドグループSG00〜SG0Aが含まれる状態となっている。1つのサウンドグループは424バイトで形成されており、11.61msec の時間に相当する音声データ量となる。
1つのサウンドグループSG内にはデータがLチャンネルとRチャンネルに分けられて記録される。例えばサウンドグループSG00はLチャンネルデータL0とRチャンネルデータR0で構成され、またサウンドグループSG01はLチャンネルデータL1とRチャンネルデータR1で構成される。
なお、Lチャンネル又はRチャンネルのデータ領域となる212バイトをサウンドフレームとよんでいる。
図9(a)はディスク最内周側から最外周側までのエリアを示しており、光磁気ディスクとしてのミニディスク100は、最内周側はエンボスピットにより再生専用のデータが形成されるピット領域とされており、ここにP−TOCが記録されている。
ピット領域より外周は光磁気領域とされ、記録トラックの案内溝としてのグルーブが形成された記録再生可能領域となっている。
この光磁気領域の最内周側のクラスタ0〜クラスタ49までの区間が管理エリアとされ、実際の楽曲等がそれぞれ1つのトラックとして記録されるのは、クラスタ50〜クラスタ2251までのプログラムエリアとなる。プログラムエリアより外周はリードアウトエリアとされている。
管理エリアにおいてクラスタ0,1はピット領域との緩衝エリアとされている。クラスタ2はパワーキャリブレーションエリアPCAとされ、レーザー光の出力パワー調整等のために用いられる。
クラスタ3,4,5はU−TOCが記録される。U−TOCの内容について詳しくは後述するが、1つのクラスタ内の32個の各メインセクター(SC00〜SC1F)においてデータフォーマットが規定され、それぞれ所定の管理情報が記録される。即ちプログラムエリアに記録されている各トラックのアドレス、フリーエリアのアドレス等が記録され、また各トラックに付随するトラックネーム、記録日時などの情報が記録できるようにU−TOCセクターが規定されている。このようなU−TOCデータとなるセクターを有するクラスタが、クラスタ3,4,5に3回繰り返し記録される。
クラスタ47,48,49は、プログラムエリアとの緩衝エリアとされる。
なお斜線部PDは、後述するプリペイド情報の記録領域として設定することができる。
なおP−TOCは図9で説明したようにディスク90の最内周側のピットエリアに形成されるもので、読出専用の情報である。そして、P−TOCによってディスクの記録可能エリア(レコーダブルユーザーエリア)や、リードアウトエリア、U−TOCエリアなどの位置の管理等が行なわれる。なお、全てのデータがピット形態で記録されている再生専用の光ディスクでは、P−TOCによってROM化されて記録されている楽曲の管理も行なうことができるようにされ、U−TOCは形成されない。P−TOCについては詳細な説明を省略する。
U−TOCセクターとしてはセクター0〜セクター32まで設けることができる。即ち上記した1クラスタ内のメインセクターSC00〜SC1Fに相当して記録されるセクターとなる。
例えばミニディスク100に或る楽曲の録音を行なおうとする際には、MD制御部21は、U−TOCセクター0からディスク上のフリーエリアを探し出し、ここにデータを記録していくことになる。また、再生時には再生すべき楽曲が記録されているエリアをU−TOCセクター0から判別し、そのエリアにアクセスして再生動作を行なう。
続いてクラスタアドレス(Cluster H) (Cluster L) 及びセクターアドレス(Sector)となるアドレスが3バイトにわたって記録され、さらにモード情報(MODE)が1バイト付加され、以上でヘッダとされる。ここでの3バイトのアドレスは、そのセクター自体のアドレスである。
なお、同期パターンやアドレスが記録されるヘッダ部分については、このU−TOCセクター0に限らず、P−TOCセクター、プログラムエリアでのセクターでも同様であり、セクター単位にそのセクター自体のアドレス及び同期パターンが記録されている。
なおパーツとは1つのトラック内で時間的に連続したデータが物理的に連続して記録されているトラック部分のことをいう。
そしてスタートアドレス、エンドアドレスとして示されるアドレスは、1つの楽曲(トラック)を構成する1又は複数の各パーツを示すアドレスとなる。
これらのアドレスは短縮形で記録され、クラスタ、セクター、サウンドグループを指定する。
つまりU−TOCセクター0におけるテーブル部においては、1つのパーツテーブルは1つのパーツを表現しており、例えば3つのパーツが連結されて構成される楽曲についてはリンク情報によって連結される3つのパーツテーブルによって、そのパーツ位置の管理が行われる。
なお、実際にはリンク情報は所定の演算処理によりU−TOCセクター0内のバイトポジションとされる数値で示される。即ち、304+(リンク情報)×8(バイト目)としてパーツテーブルを指定する。
未使用のパーツテーブルが複数存在する場合は、ポインタP-EMPTY によって指定されたパーツテーブルからリンク情報によって順次パーツテーブルが指定されていき、全ての未使用のパーツテーブルがテーブル部上で連結される。
例えば第1トラックとされた楽曲がディスク上でトラックが分断されずに、つまり1つのパーツで記録されている場合は、その第1トラックの記録領域はポインタP-TNO1で示されるパーツテーブルにおけるスタート及びエンドアドレスとして記録されている。
このように例えば2曲目を構成するデータが記録された全パーツが順次指定されて記録されていることにより、このU−TOCセクター0のデータを用いて、2曲目の再生時や、その2曲目の領域への上書き記録を行なう際に、記録再生ヘッドをアクセスさせ離散的なパーツから連続的な音楽情報を取り出したり、記録エリアを効率使用した記録が可能になる。
1バイトを構成する8ビットを、d1(MSB)〜d8(LSB)とすると、このトラックモードは次のように定義されている。
d1・・・0:ライトプロテクテッド(上書消去、編集禁止)
1:ライトパーミッテッド
d2・・・0:著作権有り、1:著作権無し
d3・・・0:オリジナル、1:第1世代以上
d4・・・0:オーディオデータ、1:未定義
d5,d6・・・01:ノーマルオーディオ、その他:未定義
d7・・・0:モノラル、1:ステレオ
d8・・・0:エンファシスオフ、1:エンファシスオン
そして、例えばポインタP-TNA1によって指定されるスロットには第1トラックに対応してユーザーが入力した文字が記録されることになる。また、スロットがリンク情報によりリンクされることで、1つのトラックに対応する文字入力は7バイト(7文字)より大きくなっても対応できる。
なお、スロット(00h) としての8バイトはディスクネームの記録のための専用エリアとされており、ポインタP-TNA(x)によっては指定されないスロットとされている。
このU−TOCセクター1でもポインタP-EMPTY は使用していないスロットを管理する。
ただし、セクター4は漢字や欧州文字に対応するコードデータが記録されるものであり、図12のセクター1のデータに加えて、所定バイト位置にキャラクタコードとして使用する文字コードの属性が記録される。
そしてU−TOCセクター4の文字情報の管理も、セクター1と同様に文字スロット指示データ部としてスロットポインタP-TNA1〜P-TNA255及びスロットポインタP-TNA1〜P-TNA255によって指定される255単位のスロット(01h) 〜(FFh) によって行なわれる。
そして、このようなU−TOCセクター0の構造により、ミニディスク100に記録されたトラックについては、トラックの分割、複数トラックの1トラックへの連結、消去などの編集が、U−TOCを書き換えるのみで可能であることが理解される。
またU−TOCセクター1、又はセクター4が形成されることで、ディスクタイトルとしての文字情報や、各トラックに対応した曲名等の文字情報を登録するという編集が可能となる。
なお、コンテンツデータ(トラック)の記録や、記録されているトラックの編集などが行われる場合、U−TOCセクターの更新処理は、一旦バッファメモリ30に記憶されたU−TOCデータに対して行われる。
そして所定時点でバッファメモリ30に記憶されている(更新された)TOC情報がミニディスク100に書き込まれることで、ディスク上でのU−TOC更新が行われる。
7.認証処理
SDMIデータパスの説明において言及したように、ミニディスク100に対して暗号化を解いた状態でコンテンツデータを記録する記録再生装置20Aについては、その転送/記録(チェックアウト)の条件の一つとして、パーソナルコンピュータ1からの認証がOKとならなければならない。認証とは、非暗号化状態でのコンテンツデータの記録動作が許可された機器として正当なものであるかを確認する処理となる。
ここで暗号鍵Ke、復号鍵Kdは鍵のペアと呼ばれ、一方は公開鍵として公開し、他方は秘密鍵として所定部位に保持されるものである。
以下説明する認証処理では、鍵のペアKe、Kdのうちで公開鍵をP、秘密鍵をSとして表して説明する。上述したようにこの場合、記録再生装置20Aは、復号処理部28(又はシステム制御部32)に暗号鍵Ke、復号鍵Kdとなる、公開鍵P、秘密鍵Sを記憶していることになる。
一次記録媒体側機器1のCPU2は、公開鍵Pを受信したら、続いて処理S2として、乱数rを発生させる。そして処理S3として、二次記録媒体側機器20Aに乱数rを送信する。
次に二次記録媒体側機器20Aのシステム制御部32は、処理S4として受信された乱数rを、復号処理部28に記憶された秘密鍵Sを用いて暗号化する。そして処理S5として、暗号化データE(S,r)を一次記録媒体側機器1に送信する。
そして処理S7として、上記処理S2で発生させた乱数rと、上記処理S6での復号結果D{P,E(S,r)}を比較する。
ここで、公開鍵Pと秘密鍵Sが適正な鍵のペアであったとすると、r=D{P,E(S,r)}の結果が得られるはずである。
そこで、比較結果が一致していた場合は、当該二次記録媒体側機器20Aが、公開鍵Pに対する秘密鍵Sを保持していることが確認されたことになるため、処理S8から処理S9に進み、当該二次記録媒体側機器20Aを正当な接続相手として認証する。
一方、比較結果が一致していなければ処理S8から処理S10に進み、接続された二次記録媒体側機器は、正当な接続相手(即ちSDMIコンテンツを転送してよい機器)ではないとして認証NGとする。
8.コンテンツ暗号化方式
本例のシステムにおいて、図1に示した構造の最下段のデバイスに相当するのは記録再生装置20A,20Bとなるが、図1に示したような暗号化構造を当該システムにおいて実現する場合の例を説明する。
図4に示した外部サーバ91からパーソナルコンピュータ1に或るコンテンツデータCT1が配信される場合、この1単位のコンテンツデータCT1については、E(CK,A3D)、E(KR,CK)、及びEKBが送信されてHDD5に格納されることになる。
E(CK,A3D)はコンテンツキーCKで暗号化されたATRAC3圧縮コンテンツデータであり、つまり配信目的たる実際の音楽その他の情報である。
E(KR,CK)は、コンテンツデータの暗号解読のためのコンテンツキーCKを、図1で説明したルートキーKRで暗号化した情報である。
EKBは図1〜図3で説明した有効化キーブロックの情報であり、本実施の形態の説明においては、ルートキーKRを更新するための情報であるとする。
図1で説明したデバイス(端末)に相当する記録再生装置20A、20Bでは、それぞれ固有のリーフIDが設定されており、またDNK(Device Node Key)を記憶している。
続いて解読したルートキーKRを用いてコンテンツキーCKを解読する。
そして解読したコンテンツキーCKを用いることで、暗号化を解除したコンテンツデータA3Dを得ることができる。
今、図15(a)のようなキーのツリー構造を想定し、例えば記録再生装置20Aに、リーフID=SET0、リーフキー=K000が設定されているとする。
この場合、記録再生装置20Aに記憶されるDNKは、図15(b)のような情報を有する。
まずリーフIDとして「SET0」が記憶される。
またリーフキーとして「K000」が記憶される。
そしてリーフキー「K000」から図15(a)の構造でルートキーKRまでをたどることのできる情報が記憶される。つまり、ノードキーK00、K0、ルートキーKRが記憶される。但しこのノードキーK00、K0、ルートキーKRは、リーフキーK000によって暗号化された状態で記憶される。即ち図示するように、
E(K000,K00)
E(K000,K0)
E(K000,KR)
が記憶されるものとなる。
即ちこの場合は、記録再生装置20AはリーフキーK000を用いてD{K000,E(K000,KR)}の復号を行うことでルートキーKRを得ることができる。
そして復号したルートキーKRを用いてD{KR,E(KR,CK)}の復号を行うことでコンテンツキーCKを得ることができる。
さらに復号したコンテンツキーCKを用いてD{CK,E(CK,A3D)}の復号を行うことで暗号解読されたコンテンツデータA3Dを得ることができる。
例えば音楽配信業者によっては1つのコンテンツデータ毎にルートキーKRを変更し、これによって著作権保護を強化する場合がある。このために、上記のようにEKBを同時に送信して、正規のデバイスに対して変更したルートキーKRが確認できるようにしている。
なお更新ルートキーKR’をノードキーK0で暗号化することは、例えば図15のデバイス(SET0)〜(SET3)のみに対して、新たなルートキーKR’を通知する場合などに行われる例となる。もちろんデバイス(SET0)(SET1)のみを通知対象とするなら、更新ルートキーKR’をノードキーK00で暗号化したE(K00,KR’)の情報が含むEKBを発行すればよい。
フキーK000と、リーフキーで暗号化されたノードキー及びルートキーとしてE(K000,K00)、E(K000,K0)、E(K000,KR)が記憶されている。
この状態において、コンテンツデータA3Dを復号するまでの手順を図16に1〜4で示している。
2 次にノードキーK0を用いて、EKBによるE(K0,KR’)を解読する。即ちD{K0,E(K0,KR’)}の復号を行うことで更新ルートキーKR’を得る。
3 解読した更新ルートキーKR’を用いて、送信されてきたコンテンツキーE(KR’,CK)を解読する。つまりD{KR’,E(KR,CK)}の復号を行うことでコンテンツキーCKを得る。
4 復号したコンテンツキーCKを用いてD{CK,E(CK,A3D)}の復号を行うことで暗号解読されたコンテンツデータA3Dを得る。
また記録再生装置20Bの場合では、暗号化された状態で二次記録媒体に記録したコンテンツデータを再生する際に、上記手順によって暗号化を解除し、音楽等の再生を行うことができる。
9.コンテンツのチェックアウト/チェックイン
続いてパーソナルコンピュータ1のHDD5に格納されたコンテンツデータを記録再生装置20Aにチェックアウトさせる場合、及びチェックアウトさせたコンテンツデータをチェックインさせる場合のそれぞれについて、パーソナルコンピュータ1と記録再生装置20Aで行われる処理を説明する。
なお、実際には1つの通信セッションで複数のコンテンツデータのチェックアウト/チェックインが行われることも多いが、説明の簡略化のため、1つのコンテンツデータのチェックアウト/チェックインとしての処理の流れを説明することとする。
なお、通信セッションは各種のコントロールコマンドとそれに対応するレスポンスコマンドにより行われる。
これに対して記録再生装置20Aはパーソナルコンピュータ1に対してステップF201で認証開始許可を通知する。即ち認証開始レスポンスコマンドを送信する。
なお、パーソナルコンピュータ1は接続された記録再生装置20Aを、このようにリーフIDを確認して、現在有効なリーフIDの機器であるか否かを確認する。
記録再生装置20Aでは、EKBが送信されてきたら、まずステップF203でEKBのバージョンナンバを記憶する(図3参照)。さらにステップF204で、受信したEKBと、記憶しているDNKを用いて、図16で説明した手順12のようにして、今回の転送にかかるコンテンツデータのルートキーKRを探索し、得られたルートキーKRを記憶する。
そしてステップF205で、ルートキーKRの探索完了をパーソナルコンピュータ1側に通知する。
なお、このセッション開始のコントロールコマンド及びレスポンスコマンドの際には、図13で説明した認証処理も行われることになる。
つまり、SDMI非対応であって、暗号化を解いてコンテンツデータを二次記録媒体に記録する記録再生装置20Aとして、正規なものであるか否かの認証が行われる。図17には示していないが、もちろん認証NGとなればチェックアウトセッションは中止される。
これを受けた記録再生装置20AではステップF207で上記図16の手順3のように、記憶したルートキーKRを用いて、暗号化コンテンツキーE(KR,CK)を復号し、コンテンツキーCKを解読する。そしてステップF208で、パーソナルコンピュータ1に対してコンテンツキーCKの解読完了を通知する。
一次記録媒体側のコンテンツデータフォーマット(Download Format Track Attribute)とは、HDD5に格納されている、送信しようとするコンテンツデータの圧縮方式及びビットレートの情報や、コンテンツデータを伝送路に送出する際のコンテンツデータの圧縮方式及びビットレートの情報である。
二次記録媒体におけるコンテンツ属性(Track Mode)とは、ミニディスク100へ記録する際の圧縮方式の指定情報や、ステレオ・モノラルその他の属性情報である。圧縮方式としては、例えばATRAC、ATRAC3の132kbps、ATRAC3の66kbpsのいずれかが指定される。
記録再生装置20A側では「R1」で示すように図18のステップF209に進み、送信されてきたコンテンツデータE(CK,A3D)の受信処理、図16の手順4のようにコンテンツキーCKを用いた復号処理、及び復号されたコンテンツデータA3Dのミニディスク100への記録処理を行うことになる。
さらに、受信され非暗号化状態に復号したコンテンツデータから、コンテンツIDを生成する処理も行う。
ミニディスク100では、上述したように例えば1曲の単位としてのトラックのスタートアドレス/エンドアドレスその他を、ディスク内周部に記録されるU−TOCにおいて管理するものであり、トラックの再生時にはU−TOCからディスク上のアドレスを把握するものであるためである。
そして、バッファメモリ30上でU−TOC更新を完了したら、ステップF211でパーソナルコンピュータ1に対して、レコードオブジェクトレスポンスコマンドを送信する。
これにより、1つのコンテンツデータの書込に関する処理を完了し、かつ、そのコンテンツデータについてステップF209の際に生成したコンテンツIDをパーソナルコンピュータ1に通知する。
レコードオブジェクトレスポンスコマンドは62バイトとされ、オペレーションコードとして「レコードオブジェクト」が示され、通信結果(result)、通信対象機器の識別コード(Destination List ID)、チェックアウトコンテンツについての二次記録媒体側でのトラックナンバ(new object position number)、コンテンツデータのタイプ(content type)、一次記録媒体側のコンテンツデータフォーマット(Download Format Track Attribute)、二次記録媒体におけるコンテンツ属性(Track Mode)、コンテンツデータのデータ長(Content Size)、コンテンツデータのバルクデータ長(Bulk Data Size)としての各情報ビットが用意される。
そしてさらにレスポンスコマンドの場合は、32バイトのセッションデータとして、記録再生装置20Aにおいて算出されたコンテンツIDの情報をパーソナルコンピュータ1に通知する領域が用意されている。
またパーソナルコンピュータ1は、このようにチェックアウトを行なうことに応じて、ステップF110で、当該コンテンツデータに関して扱いルール(Usage Rule)を更新する。即ち転送許可回数としてのコンテンツ権利を1つ減算する。
なお、このとき、当該コンテンツデータに対応するU−TOCセクター0のトラックモードにおいて、上述したビットd1=1とされており、つまり当該コンテンツデータはライトプロテクト状態とされる。
そして、記録再生装置20Aは、チェックアウトにかかるU−TOC更新を終了することに応じて、ステップF213でチェックアウトレスポンスコマンドを送信し、完了を通知する。
以上でチェックアウト、つまりコンテンツ権利の譲渡が完了する。
チェックアウトコントロールコマンドは25バイトで構成され、チェックアウトレスポンスコマンドは17バイトで構成される。
またチェックアウトレスポンスコマンドは、図22に示すように、オペレーションコードとして「チェックアウト」が示され、通信結果(result)、通信対象機器の識別コード(List ID)、チェックアウトコンテンツについての二次記録媒体側でのトラックナンバ(object position number)としての各情報ビットが用意される。
またパーソナルコンピュータ1はステップF112で、認証状態を終了させるコントロールコマンドを送信し、記録再生装置20AはステップF215で、認証状態終了を了承するレスポンスコマンドを送信する。
以上で、チェックアウトのための一連の通信が終了される。
またEKBバージョンが異なるコンテンツデータを連続して転送する場合は、コンテンツに対応してEKB転送も行えばよい。
図23において、パーソナルコンピュータ1のCPU2が実行する制御処理をステップF101〜F156とし、また記録再生装置20Aのシステム制御部32、復号処理部28等によって実行される制御処理をステップF201〜F257として示している。
この場合も、通信セッションは各種のコントロールコマンドとそれに対応するレスポンスコマンドにより行われる。
これに応じて記録再生装置20AはステップF250で、レスポンスコマンドを返す。
なお、この場合にも、図13で説明した認証処理が行われる。
記録再生装置20Aは、これに応じて、まずステップF251で、当該指定されたコンテンツデータ(トラック)が、チェックイン可能なコンテンツデータであるか否かを判断する。この判断はトラックに対応してU−TOCに記録されている書込制御フラグの状態(トラックモードのd1)で判別できる。
ここで判断するチェックイン可能なコンテンツデータとは、チェックアウトされたコンテンツデータであって、しかもミニディスク100側で編集が行われていないコンテンツデータである。
このd1ビットは、ミニディスク100上に記録されたチェックアウトコンテンツについての書込制御フラグとして機能するものとなる。
d1ビットは、ミニディスクシステムにおいていわゆるライトプロテクトフラグとなる。つまりd1ビットがたてられたトラックは、消去や分割、連結などの編集が禁止される。つまり現在普及している従前のミニディスクレコーダであれ、上記記録再生装置20Aとしてのミニディスクレコーダであれ、d1ビットがたてられたトラックについては消去や分割等の編集は、行われない。
ただし、実際にはミニディスクシステムにおいては、ミニディスク100上に記録されたトラックについて自動的にd1ビットがたてられることはない。
従って、d1ビットは、そのトラックが編集禁止とされるだけでなく、パーソナルコンピュータ1からチェックアウトされたコンテンツであることを明示する情報となる。
そしてステップF253で、コンテンツIDをパーソナルコンピュータ1に送信する。
なお、チェックイン可能なコンテンツデータでなかった場合は、その旨をパーソナルコンピュータ1に通知し、以降はエラー処理となる。
そして照合OKであればステップF153で実際にチェックインを指示する。照合NGであればエラー処理となる。
図24にチェックインコントロールコマンド、図26にチェックインレスポンスコマンドの各フォーマットを示す。
チェックインコントロールコマンドは17バイトで構成され、チェックインレスポンスコマンドは25バイトで構成される。
ここで、サブファンクションは図25のように定義され、これによってチェックインコマンドによる指示内容が指定される。
サブファンクションの値が「00h」であれば、そのチェックインコントロールコマンドは、コンテンツIDを要求するものとなる。これは二次記録媒体側の再生権を返却させる実際のチェックインとしての指示となる。
サブファンクションの値「01h」はリザーブとされる。但し実際のチェックイン処理過程における指示に用いてもよい。
サブファンクションの値がそれら以外の場合は、そのチェックインコントロールコマンドは、プリペイド情報等の二次記録媒体に記録された固有情報を要求するものとなる。この場合は、チェックインコントロールコマンドは、あくまでプリペイド情報等の読出を指示するものであって、チェックイン(再生権の返却)は行われない。
そして更にHASH関数処理で形成されたコンテンツIDをパーソナルコンピュータ1側に通知するための8バイト(Hash MAC)が用意される。
また、チェックイン指示に応じてステップF154で、当該コンテンツデータについての扱いルール(Usage Rule)を更新する。即ち転送許可回数としてのコンテンツ権利を1つ復活させる。
そしてステップF255で図26のチェックインレスポンスコマンドを送信する。
以上でチェックイン、つまりコンテンツ権利の返却が完了する。
またパーソナルコンピュータ1はステップF156で、認証状態を終了させるコントロールコマンドを送信し、記録再生装置20AはステップF257で、認証状態終了を了承するレスポンスコマンドを送信する。
以上で、チェックインのための一連の通信が終了される。
10.コンテンツIDの生成及び管理方式
チェックアウト/チェックインにおけるUsage Ruleは、各コンテンツ毎にコンテンツIDを用いて管理される。
上述したが、SDMI対応の二次記録媒体では、コンテンツIDが格納できる記録フォーマットが採られている。従って、チェックアウト/チェックインの際も、パーソナルコンピュータ1とSDMI対応の記録再生装置20Bの間では、元々パーソナルコンピュータ1側で生成したコンテンツIDにより、対象となっているコンテンツデータを特定できる。
二次記録媒体側でコンテンツIDが管理できなければ、チェックアウトは可能でもチェックインの際にはコンテンツデータの照合がとれないため、チェックイン不能となる。
そしてパーソナルコンピュータ1側では、パーソナルコンピュータ1側で発生させた第1のコンテンツIDと、記録再生装置20A側で生成した第2のコンテンツIDを照合できるようにテーブルデータを用意するものとしている。
コンテンツID生成においては、非暗号化状態に復号されたコンテンツデータについて、そのコンテンツデータの長さ(コンテンツサイズ)やトラック情報に加えて、コンテンツデータストリーム内の特定のデータをサンプリングしてCBC_MAC演算をする手段などがあげられる。
このコンテンツデータに対して、例えばポイントP1,P2をサンプリングポイントとして設定し、サウンドユニット(斜線部)のデータを抽出する。1つのサウンドユニットは、例えば424バイトのデータ、つまり図8で説明した1つのサウンドグループに相当するデータなどとすればよい。ただしもちろんそれに限定されない。
ここで、サンプリングポイントは、無音データであることが多いことが予想されるコンテンツの先頭又は終端は避けるとともに、上記P1,P2のように2箇所設けることでユニークデータとしての確率を高めることができる。つまり各コンテンツデータ毎に異なる、識別子としての機能を十分に備えたコンテンツIDを算出できる。もちろんサンプリングポイントは3カ所以上としてもよい。また先頭又は終端を避ければ、1カ所であっても不十分ではない。
具体的にはサンプリングポイントP1,P2は、例えばコンテンツデータのサイズ(レングス)から1/3の位置、及び2/3の位置などとして設定されればよい。もちろん1/3の位置,2/3の位置に限らず、レングスに対して1/2の位置、1/4の位置、3/4の位置、1/5の位置、2/5の位置、3/5の位置、4/5の位置、1/6の位置、5/6の位置・・・・など、レングスに対する或る相対的なポイントが規定されればよい。
Content ID=CBC_MAC (Key hash,IV,Stream(P1)//Stream(P2))・・・(1)
ここで「Key hash」は8バイトの固有鍵データである。
Stream(P1)は、サンプリングポイントP1の1サウンドグループのデータ、Stream(P2)は、サンプリングポイントP2の1サウンドグループのデータである。そして//は連結を示しており、つまり「Stream(P1)//Stream(P2)」は、サンプリングポイントP1,P2の2つのサウンドユニットを繋げた(424×2)バイトのデータを示している。
また「IV」は8バイトのCBCモードの初期値であり、4バイトのコンテンツ長length、1バイトのトラック情報TrackModeByteを用いて次の(2)式で与えられる。
IV={length//TrackModeByte//32bits Padding with Zero} ・・・(2)
この場合、4バイトのコンテンツ長length、及び1バイトのトラック情報TrackModeByteは、図19に示したレコードオブジェクトコントロールコマンドによって通知される、4バイトのコンテンツサイズ(Content Size)と1バイトのトラックモード(Track Mode)の情報を用いることができる。
またレコードオブジェクトコントロールコマンドにおけるコンテンツサイズ(Content Size)によりコンテンツデータが転送される前に、コンテンツデータのレングスが確認できるため、コンテンツデータのレングスの例えば1/3,2/3の位置としてのサンプリングポイントP1,P2も確認できる。
従って、実際にコンテンツデータの転送が開始され、サンプリングポイントP1,P2のデータが得られた時点以降は、上記式(1)の演算によりコンテンツIDを算出できるものである。
またチェックアウト時にレコードオブジェクトコントロールコマンドで通知されるトラックモード(Track Mode)の情報が、U−TOCセクター0におけるトラックモードに記録されることで、U−TOCデータから上記式(2)の算出が可能となる。
従って、ミニディスク100上に記録されたコンテンツデータについては、どのような時点でもコンテンツIDを算出できるものとなる。
ただし、これがパーソナルコンピュータ1において生成され、HDD5に格納されたコンテンツIDと対応づけられなければ適切に利用できない。
上述したようにHDD5に格納されるコンテンツIDとは、パーソナルコンピュータ1側のアプリケーションにより、コンテンツデータについて生成されたものである。このアプリケーションによって予め求められたコンテンツIDは、HDD5などの一次記録媒体を有する機器側(パーソナルコンピュータ1)に固有な情報、例えば機器にインストールされたアプリケーション毎のユニークID、HDD5に格納された時間情報や乱数などで構成される。
このようなパーソナルコンピュータ1側で生成された(第1の)コンテンツIDと、上記記録再生装置20A側で生成された(第2の)コンテンツIDは、図28のようなテーブルデータにより、パーソナルコンピュータ1側で対応づけられる。
なお従って、該テーブルデータは、HDD5などの一次記録媒体を有する機器毎にユニークな組み合わせになる。
図28では3つのコンテンツデータについて、それぞれ第1、第2のコンテンツIDが対応づけられた状態を例示している。
上記のようにミニディスク100上にはコンテンツIDを格納する領域が存在しないが、記録再生装置20A側ではミニディスク100に記録されているコンテンツデータについてはコンテンツIDを算出できる。
これが図23のステップF151,F152、F252、F253の処理の意味である。
11.メディア情報の取得
ここまで、ミニディスク100を二次記録媒体としてのチェックアウト/チェックインについて説明してきた。
ところが、このようにミニディスク100を二次記録媒体としてチェックアウトを行う場合、パーソナルコンピュータ1は、予め接続された記録再生装置20Aに装填されているミニディスク100に関する情報を取得することが必要である。
このメディア情報取得処理を図29、図30により説明する。図29においてステップF180〜F188はパーソナルコンピュータ1(パーソナルコンピュータ1を転送装置として機能させるアプリケーションソフトウエア)の処理であり、ステップF280〜F286は記録再生装置20A(システム制御部32))の処理である。
この場合、図31のイクスクルーシブログインコントロールコマンドを送信する。
イクスクルーシブログインコントロールコマンドでは、サブユニットタイプ(subunit type)、サブユニットID(subunit ID)により制御対象機器が示される。そしてプライオリティ(priorty)の値により、制御レベルが指示される。
つまりこのコマンドは、これらの動作処理はあくまでもパーソナルコンピュータ1側から指示されるものとする状態に遷移させるコマンドである。
例えば、記録再生装置20Aに対して、
制御レベル4:パーソナルコンピュータ1以外の一切の指示に対応する処理を禁止する。
制御レベル3:パーソナルコンピュータ1以外の指示による電源制御、イジェクト、トラックの分割、連結、消去を禁止する。
制御レベル2:パーソナルコンピュータ1以外の指示によるトラックの分割、連結、消去を禁止する。
制御レベル1:チェックアウトコンテンツではないトラックについては編集や消去を許可する。
制御レベル0:制限無し
などのように各種状態を設定できる。もちろん、このような制御レベルの設定は一例であり、実際には制御レベルの段階数や内容は多様に考えられる。
このイクスクルーシブログアウトコントロールコマンドは、記録再生装置20Aに対する排他的制御を解除するためのコマンドであり、この場合はプライオリティ(priorty)の値を「00h」とし、フリー状態の制御レベルであることを指示するコマンドとして形成されている。
これに応じて記録再生装置20Aは、ステップF281で図34のゲットディスクステータスレスポンスコマンドを返信する。返信に応じてパーソナルコンピュータ1はディスクリプタをクローズする。
従ってパーソナルコンピュータ1は当該レスポンスコマンドの「disc in drive」フィールドを調べることで、記録再生装置20Aにミニディスク100が装填されているか否かを確認できる。
例えば、ミニディスク100が装填されていない場合は、パーソナルコンピュータ1は1秒毎など、所定の時間間隔でメディアステータス取得要求を実行していく。
これに応じて記録再生装置20Aのシステム制御部32は、ミニディスク100のU−TOCセクター1に記録されているディスクネームの情報を確認し、ステップF282として図36のゲットディスクネームレスポンスコマンドを発行してパーソナルコンピュータ1に送信する。返信に応じてパーソナルコンピュータ1はディスクリプタをクローズする。
パーソナルコンピュータ1は当該レスポンスコマンドの「N-Bytes Disc Title Text」フィールドを調べることで、記録再生装置20Aに装填されているミニディスク100についての名称情報を確認できる。
これに応じて記録再生装置20Aのシステム制御部32は、ミニディスク100のU−TOCセクター0の情報を確認し、ステップF283として図38及び図39に示したゲットディスクキャパシティレスポンスコマンドを発行してパーソナルコンピュータ1に送信する。返信に応じてパーソナルコンピュータ1はディスクリプタをクローズする。
また、オフセットバイト22h〜26hの「Hours」「Minutes」「Seconds」「Frames」の各フィールドで、最大録音時間の情報としての「時」「分」「秒」「フレーム」の値が示される。また、この「Hours」〜「Frames」のフィールドとしてのバイト数(データサイズ)がオフセットバイト20h、21hの「maximum recording capacity length」において示される。最大録音時間とは、ミニディスク100の全容量としての再生時間である。
さらに、オフセットバイト29h〜2Dhの「Hours」「Minutes」「Seconds」「Frames」の各フィールドで、残り時間の情報としての「時」「分」「秒」「フレーム」の値が示される。また、この「Hours」〜「Frames」のフィールドとしてのバイト数(データサイズ)がオフセットバイト27h、28hの「remaining recording capacity length」において示される。残り時間とは、現在ミニディスク100に記録可能な残りの録音時間である。つまり上記最大録音時間から上記全演奏時間を引いた値に相当する。
パーソナルコンピュータ1は当該レスポンスコマンドの上記各フィールドを調べることで、記録再生装置20Aに装填されているミニディスク100についての容量情報として、全演奏時間、最大録音時間、残り時間を確認できる。
これに応じて記録再生装置20Aのシステム制御部32は、ミニディスク100のU−TOCセクター0の情報を確認し、ステップF284として図41のゲットナンバーオブオーディオトラックスレスポンスコマンドを発行してパーソナルコンピュータ1に送信する。返信に応じてパーソナルコンピュータ1はディスクリプタをクローズする。
パーソナルコンピュータ1は当該レスポンスコマンドの「number of items」フィールドを調べることで、記録再生装置20Aに装填されているミニディスク100に記録されているコンテンツデータ数を確認できる。
まず、パーソナルコンピュータ1はステップF186でオープンディスクリプタを行い、図42のゲットオーディオトラックネームコントロールコマンドを送信して、トラック#xの名称取得要求を行う。この場合、オフセットバイト07h、08hの「object position」フィールドでミニディスク100上でのトラックナンバを指定する。
これに応じて記録再生装置20Aのシステム制御部32は、ミニディスク100のU−TOCセクター1に記録されているトラック#xのトラックネームの情報を確認し、ステップF285として図43のゲットオーディオトラックネームレスポンスコマンドを発行してパーソナルコンピュータ1に送信する。
パーソナルコンピュータ1は当該レスポンスコマンドの「M-Bytes Audio Track Title Text」フィールドを調べることで、記録再生装置20Aに装填されているミニディスク100のトラック#xについての名称情報を確認できる。
即ち、パーソナルコンピュータ1はステップF187で、トラック#xの属性取得要求のゲットオーディオトラックインフォコントロールコマンド送信を行う。
このゲットオーディオトラックインフォコントロールコマンドは、図44のリードインフォブロックフォートラックアトリビュートコントロールコマンドと、図46のリードインフォブロックフォートラックモードコントロールコマンドと、図48のリードインフォブロックフォートラックサイズコントロールコマンドとから構成される。
またこれらの各コントロールコマンドに対して、記録再生装置20Aのシステム制御部32は、図45のリードインフォブロックフォートラックアトリビュートレスポンスコマンド、図47のリードインフォブロックフォートラックモードレスポンスコマンド、図49のリードインフォブロックフォートラックサイズレスポンスコマンドを、それぞれ返信することになる。
これに対してシステム制御部32は、U−TOCセクター0のトラックモードを確認して、図45のリードインフォブロックフォートラックアトリビュートレスポンスコマンドを発行する。この場合、「object position」フィールドで示すトラックについてのライトプロテクト情報が、オフセットバイト0Fhの「disc subunit object attributes」フィールドで示される。
パーソナルコンピュータ1では、このフィールドの値が「01h」であればトラック#xはロック(ライトプロテクト状態)、「00h」であればアンロックと確認できる。
これに対してシステム制御部32は、図47のリードインフォブロックフォートラックモードレスポンスコマンドを発行する。
この場合、「object position」フィールドで示すトラックについてのサンプリング周波数が、オフセットバイト19hの「audio recording sample rate」フィールドで示される。
また、量子化ビット数が、オフセットバイト1Ahの「audio recording sample size」フィールドで示される。
また、圧縮モード(ATRAC又はATRAC3などのモード)が、オフセットバイト1Bhの「audio recording compression mode」フィールドで示される。
また、ステレオ/モノラル等のチャンネル情報が、オフセットバイト1Chの「audio recording channel mode」フィールドで示される。
パーソナルコンピュータ1では、これらのフィールドの値から、トラック#xについてのサンプリング周波数、量子化ビット数、圧縮モード、チャンネルモードを確認できる。
これに対してシステム制御部32は、図49のリードインフォブロックフォートラックサイズレスポンスコマンドを発行する。
この場合、「object position」フィールドで示すトラックについてのデータサイズが、オフセットバイト1Ah〜1Ehの「Hours」「Minutes」「Seconds」「Frames」の各フィールドにより、「時」「分」「秒」「フレーム」の値としてのデータサイズが示される。
パーソナルコンピュータ1では、これらのフィールドの値から、トラック#xのデータサイズを確認できる。
これを、ミニディスク100に記録されている各トラックについて繰り返し行う。つまり、パーソナルコンピュータ1はステップF188で、ミニディスク100に記録されている全トラックについてのトラックネーム及び属性情報の取得が完了したと判断されるまで、ステップF186に戻って処理を繰り返す。即ち上記各コントロールコマンドにおける「object position」フィールドで示すトラックナンバの値を変更させて、次のトラックについてのトラックネーム及び属性情報の取得を行う。
そして、ステップF185,F284で取得したトラック数に相当する全てのトラックについてのトラックネーム及び属性情報の取得が完了したら、ディスクリプタをクローズし、一連の処理を終える。
また、複数のコンテンツデータのチェックアウトが指示された場合に、容量的に不可能である場合は、一部のコンテンツデータのみをチェックアウトさせるなどの対応処理も可能となる。
もちろんユーザーがチェックインを指示する場合にも、上記表示がガイドとなり、さらには、チェックインによってミニディスク100側の容量を確保し、指定したコンテンツデータをチェックアウトさせるなどの処理にも好適である。
即ち、二次記録媒体側の情報を得ることで、転送システムとして適切な動作処理が可能となる。
システム動作としての暗号化、データパス、チェックアウト/チェックイン方式、認証方式、コンテンツID生成方式、コンテンツID管理方式、二次記録媒体側の情報取得方式などは、それぞれ発明の要旨の範囲内で各種変形例が考えられる。
また一次記録媒体はHDD以外に多様に考えられる。
もちろん二次記録媒体、二次記録媒体側機器20Aとしてもミニディスク、ミニディスク記録装置に限らず、多様な例が考えられる。二次記録媒体100としては、CD−R、CD−RW、DVD−RAM、DVD−R、DVD−RW、各種メモリカードなどであってもよい。従って二次記録媒体側機器20Aは、これらのメディアに対応する記録装置であればよい。
Claims (20)
- データ転送装置と、データ記録再生装置とから成るデータ転送システムにおいて、
上記データ転送装置は、
一次記録媒体に対してデータの記録再生を行う一次記録媒体ドライブ手段と、
コンテンツデータを暗号化した状態で上記一次記録媒体に格納させる格納制御手段と、
上記データ記録再生装置との間で、コンテンツデータの転送を含む各種データ通信を行う通信手段と、
上記データ記録再生装置に対して、二次記録媒体に関する情報を要求するコマンドを、上記通信手段により送信させるコマンド送信制御手段と、
上記データ記録再生装置から送信されてきた二次記録媒体に関する情報を取得する情報取得手段と、
を備え、
上記データ記録再生装置は、
上記データ転送装置との間で、コンテンツデータの受信を含む各種データ通信を行う通信手段と、
二次記録媒体に対してデータの記録再生を行う二次記録媒体ドライブ手段と、
上記データ転送装置から送信されてくる暗号化されたコンテンツデータを非暗号化状態に復号する復号手段と、
上記復号手段で復号されたコンテンツデータを上記二次記録媒体ドライブ手段により上記二次記録媒体に記録させる記録制御手段と、
上記記録媒体に記録されたデータを再生する再生手段と、
上記データ転送装置からの、二次記録媒体に関する情報を要求するコマンドに応じて上記再生手段にて再生される該要求された記録済みコンテンツデータのデータ長に基づいて求められる上記コンテンツデータの所定位置から再生されるデータに基づいて該要求された記録済みコンテンツデータの識別情報を生成する識別情報生成手段と、
上記コマンドに応じて、上記識別情報生成手段で生成された識別情報が含まれた上記二次記録媒体に関する情報を上記通信手段により上記データ転送装置に送信させる情報送信制御手段と、
を備えたことを特徴とするデータ転送システム。 - 上記二次記録媒体に関する情報とは、上記データ記録再生装置に二次記録媒体が装填されているか否かの情報であることを特徴とする請求項1に記載のデータ転送システム。
- 上記二次記録媒体に関する情報とは、上記データ記録再生装置に装填されている二次記録媒体の名称情報、又は二次記録媒体に記録されている各コンテンツデータについての名称情報であることを特徴とする請求項1に記載のデータ転送システム。
- 上記二次記録媒体に関する情報とは、上記データ記録再生装置に装填されている二次記録媒体の容量情報であることを特徴とする請求項1に記載のデータ転送システム。
- 上記二次記録媒体に関する情報とは、上記データ記録再生装置に装填されている二次記録媒体に記録されているコンテンツデータ数の情報であることを特徴とする請求項1に記載のデータ転送システム。
- 上記二次記録媒体に関する情報とは、上記データ記録再生装置に装填されている二次記録媒体に記録されている各コンテンツデータについての属性情報であることを特徴とする請求項1に記載のデータ転送システム。
- 上記データ転送装置は、上記情報取得手段により取得した、上記二次記録媒体に関する情報に基づいて、一次記録媒体に格納されたコンテンツデータについての上記データ記録再生装置への転送の判断を行うことを特徴とする請求項1に記載のデータ転送システム。
- 一次記録媒体に対してデータの記録再生を行う一次記録媒体ドライブ手段と、
コンテンツデータを暗号化した状態で上記一次記録媒体に格納させる格納制御手段と、
二次記録媒体に対して記録再生を行う外部のデータ記録再生装置との間で、コンテンツデータの転送を含む各種データ通信を行う通信手段と、
上記データ記録再生装置に対して、データ長に基づいて求められる上記コンテンツデータの所定位置から再生されるデータに基づいて生成される識別情報を含む二次記録媒体に関する情報を要求するコマンドを、上記通信手段により送信させるコマンド送信制御手段と、
上記データ記録再生装置から送信されてきた二次記録媒体に関する情報を取得する情報取得手段と、
を備えたことを特徴とするデータ転送装置。 - 上記二次記録媒体に関する情報とは、上記データ記録再生装置に二次記録媒体が装填されているか否かの情報であることを特徴とする請求項8に記載のデータ転送装置。
- 上記二次記録媒体に関する情報とは、上記データ記録再生装置に装填されている二次記録媒体の名称情報、又は二次記録媒体に記録されている各コンテンツデータについての名称情報であることを特徴とする請求項8に記載のデータ転送装置。
- 上記二次記録媒体に関する情報とは、上記データ記録再生装置に装填されている二次記録媒体の容量情報であることを特徴とする請求項8に記載のデータ転送装置。
- 上記二次記録媒体に関する情報とは、上記データ記録再生装置に装填されている二次記録媒体に記録されているコンテンツデータ数の情報であることを特徴とする請求項8に記載のデータ転送装置。
- 上記二次記録媒体に関する情報とは、上記データ記録再生装置に装填されている二次記録媒体に記録されている各コンテンツデータについての属性情報であることを特徴とする請求項8に記載のデータ転送装置。
- 上記情報取得手段により取得した、上記二次記録媒体に関する情報に基づいて、一次記録媒体に格納されたコンテンツデータについての上記データ記録再生装置への転送の判断を行うことを特徴とする請求項8に記載のデータ転送装置。
- 外部のデータ転送装置との間で、コンテンツデータの受信を含む各種データ通信を行う通信手段と、
二次記録媒体に対してデータの記録再生を行う二次記録媒体ドライブ手段と、
上記データ転送装置から送信されてくる暗号化されたコンテンツデータを非暗号化状態に復号する復号手段と、
上記復号手段で復号されたコンテンツデータを上記二次記録媒体ドライブ手段により上記二次記録媒体に記録させる記録制御手段と、
上記データ転送装置からの、二次記録媒体に関する情報を要求するコマンドに応じて、該要求された記録済みコンテンツデータの識別情報をデータ長に基づいて求められる上記コンテンツデータの所定位置から再生されるデータに基づいて生成する識別情報生成手段と、
上記コマンドに応じて、上記識別情報生成手段で生成された識別情報が含まれた上記二次記録媒体に関する情報を上記通信手段により上記データ転送装置に送信させる情報送信制御手段と、
を備えたことを特徴とするデータ記録再生装置。 - 上記情報送信制御手段は、上記データ転送装置からの要求に応じて、二次記録媒体が装填されているか否かの情報を送信させることを特徴とする請求項15に記載のデータ記録再生装置。
- 上記情報送信制御手段は、上記データ転送装置からの要求に応じて、装填されている二次記録媒体の名称情報、又は二次記録媒体に記録されている各コンテンツデータについての名称情報を送信させることを特徴とする請求項15に記載のデータ記録再生装置。
- 上記情報送信制御手段は、上記データ転送装置からの要求に応じて、装填されている二次記録媒体の容量情報を送信させることを特徴とする請求項15に記載のデータ記録再生装置。
- 上記情報送信制御手段は、上記データ転送装置からの要求に応じて、装填されている二次記録媒体に記録されているコンテンツデータ数の情報を送信させることを特徴とする請求項15に記載のデータ記録再生装置。
- 上記情報送信制御手段は、上記データ転送装置からの要求に応じて、装填されている二次記録媒体に記録されている各コンテンツデータについての属性情報を送信させることを特徴とする請求項15に記載のデータ記録再生装置。
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