JP2003178201A - 通信装置、通信システム、通信方法、通信プログラムおよび通信プログラムを格納した記録媒体 - Google Patents

通信装置、通信システム、通信方法、通信プログラムおよび通信プログラムを格納した記録媒体

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JP2003178201A
JP2003178201A JP2001373821A JP2001373821A JP2003178201A JP 2003178201 A JP2003178201 A JP 2003178201A JP 2001373821 A JP2001373821 A JP 2001373821A JP 2001373821 A JP2001373821 A JP 2001373821A JP 2003178201 A JP2003178201 A JP 2003178201A
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JP
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communication
communication device
audio data
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JP2001373821A
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Yoshihiko Ichii
嘉彦 一井
Yoshio Tanaka
理生 田中
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オーディオデータに効果的に広告画像データ
を組み合わせることで広告効果を向上させることができ
る通信装置、通信システム、通信方法、通信プログラム
および通信プログラムを格納した記録媒体を提供する。 【解決手段】 通信システム10は、通信装置20、端
末装置30、課金サーバ40、ユーザ側金融サーバ5
0、提供者側金融サーバ60などを備えて構成される。
通信装置20は、オーディオデータおよび広告画像デー
タを提供する提供者側が所有する。端末装置30は、提
供者側から提供されるオーディオデータおよび広告画像
データを購入する使用者側が所有する。通信装置20
は、オーディオデータ記憶手段2002、広告画像デー
タ記憶手段2004、検索手段2006、合成手段20
08、通信手段2010、課金制御手段2012を備え
ており、インターネット70を介してオーディオデータ
や広告画像データを配信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オーディオデータ
と広告画像データをユーザに送信する通信装置、通信シ
ステム、通信方法、通信プログラムおよび通信プログラ
ムを格納した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】音楽配信サイトから楽曲のオーディオデ
ータを端末にダウンロードするコンテンツ配信システム
がある。このようなコンテンツ配信システムにおいて
は、ユーザがダウンロードしたい楽曲のオーディオデー
タに対する対価を支払ってオーディオデータを購入して
いる。また、楽曲のオーディオデータのダウンロードに
際しては、通信時間がかかるため、その間に広告画像デ
ータをユーザの端末に表示させることが行なわれてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のコンテンツ配信
システムでは、楽曲と広告画像データとの組み合わせに
ついては特に考慮されておらず、効果的な広告がユーザ
になされているとはいいがたいものであった。本発明
は、このような実状に鑑みてなされたものであり、その
目的とするところは、オーディオデータに効果的に広告
画像データを組み合わせることで広告効果を向上させる
ことができる通信装置、通信システム、通信方法、通信
プログラムおよび通信プログラムを格納した記録媒体を
提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の通信装置は前記
目的を達成するため、複数のオーディオデータと、これ
らオーディオデータのそれぞれに付加されたオーディオ
データ識別情報とが格納されたオーディオデータ記憶手
段と、複数の広告画像データと、これら広告画像データ
のそれぞれに関連付けられたオーディオデータ識別情報
とが格納された広告画像データ記憶手段と、ユーザから
指定された前記オーディオデータと該オーディオデータ
のオーディオデータ識別情報とを前記オーディオデータ
記憶手段から読み出し、前記読み出したオーディオデー
タ識別情報に対応する広告画像データを前記広告画像デ
ータ記憶手段から読み出す検索手段と、前記検索手段に
よって読み出された前記オーディオ識別情報および広告
画像データを合成して合成データを生成する合成手段
と、前記合成データをインターネットを介して外部に送
信する第1の通信手段とを備えることを特徴とする。そ
のため、本発明の通信装置によれば、ユーザから指定さ
れた前記オーディオデータと該オーディオデータのオー
ディオデータ識別情報とが前記オーディオデータ記憶手
段から読み出され、前記読み出されたオーディオデータ
識別情報に対応する広告画像データが前記広告画像デー
タ記憶手段から読みだされ、これら読み出されたオーデ
ィオ識別情報および広告画像データが合成された合成デ
ータがインターネットを介して外部に送信される。
【0005】また、本発明の通信システムは、第1の通
信装置と第2の通信装置とがインターネットを介して通
信可能に接続された通信システムであって、前記第1の
通信装置は、複数のオーディオデータと、これらオーデ
ィオデータのそれぞれに付加されたオーディオデータ識
別情報とが格納されたオーディオデータ記憶手段と、複
数の広告画像データと、これら広告画像データのそれぞ
れに関連付けられたオーディオデータ識別情報とが格納
された広告画像データ記憶手段と、リクエスト情報によ
って要求される前記オーディオデータと該オーディオデ
ータのオーディオデータ識別情報とを前記オーディオデ
ータ記憶手段から読み出し、前記読み出したオーディオ
データ識別情報に対応する広告画像データを前記広告画
像データ記憶手段から読み出す検索手段と、前記検索手
段によって読み出された前記オーディオ識別情報および
広告画像データを合成して合成データを生成する合成手
段と、前記リクエスト情報をインターネットを介して前
記第2の通信装置から受信するとともに前記合成データ
をインターネットを介して前記第2の通信装置に送信す
る第1の通信手段とを備えて構成され、前記第2の通信
装置は、インターネットを介して前記第1の通信装置の
送信手段から前記合成データを受信する第2の通信手段
と、前記第2の通信手段で受信した前記合成データを格
納する合成データ記憶手段と、前記合成データを再生す
る再生手段と、前記リクエスト情報を生成するととも
に、該リクエスト情報を前記第2の通信手段を介して前
記第1の通信手段に送信させる要求手段とを備えて構成
されていることを特徴とする。
【0006】また、本発明の通信方法は、第1の通信装
置と第2の通信装置とがインターネットを介して通信可
能に接続された通信システムで実行される通信方法であ
って、第1の通信装置制御ステップと、第2の通信装置
制御ステップとを含み、前記第1の通信装置制御ステッ
プは、複数のオーディオデータと、これらオーディオデ
ータのそれぞれに付加されたオーディオデータ識別情報
とをオーディオデータ記憶手段に格納させる第1の記憶
ステップと、複数の広告画像データと、これら広告画像
データのそれぞれに関連付けられたオーディオデータ識
別情報とを広告画像データ記憶手段に格納させる第2の
記憶ステップと、リクエスト情報によって要求される前
記オーディオデータと該オーディオデータのオーディオ
データ識別情報とを前記オーディオデータ記憶手段から
読み出し、前記読み出したオーディオデータ識別情報に
対応する広告画像データを前記広告画像データ記憶手段
から読み出す検索ステップと、前記検索ステップによっ
て読み出された前記オーディオ識別情報および広告画像
データを合成して合成データを生成する合成ステップ
と、前記リクエスト情報をインターネットを介して前記
第2の通信装置から受信するとともに前記合成データを
インターネットを介して前記第2の通信装置に送信する
第1の通信ステップとを含み、前記第2の通信装置制御
ステップは、インターネットを介して前記第1の通信装
置から前記合成データを受信する第2の通信ステップ
と、前記第2の通信ステップで受信した前記合成データ
を合成データ記憶手段に格納させる第3の記憶ステップ
と、前記合成データを再生する再生ステップと、前記リ
クエスト情報を生成するとともに、該リクエスト情報を
前記第1の通信装置に送信する要求ステップとを含むこ
とを特徴とする。
【0007】また、本発明の通信プログラムは、第1の
通信装置と第2の通信装置とがインターネットを介して
通信可能に接続された通信システムで実行される通信プ
ログラムであって、第1の通信装置制御ステップと、第
2の通信装置制御ステップとを含み、前記第1の通信装
置制御ステップは、複数のオーディオデータと、これら
オーディオデータのそれぞれに付加されたオーディオデ
ータ識別情報とをオーディオデータ記憶手段に格納させ
る第1の記憶ステップと、複数の広告画像データと、こ
れら広告画像データのそれぞれに関連付けられたオーデ
ィオデータ識別情報とを広告画像データ記憶手段に格納
させる第2の記憶ステップと、リクエスト情報によって
要求される前記オーディオデータと該オーディオデータ
のオーディオデータ識別情報とを前記オーディオデータ
記憶手段から読み出し、前記読み出したオーディオデー
タ識別情報に対応する広告画像データを前記広告画像デ
ータ記憶手段から読み出す検索ステップと、前記検索ス
テップによって読み出された前記オーディオ識別情報お
よび広告画像データを合成して合成データを生成する合
成ステップと、前記リクエスト情報をインターネットを
介して前記第2の通信装置から受信するとともに前記合
成データをインターネットを介して前記第2の通信装置
に送信する第1の通信ステップとを含み、前記第2の通
信装置制御ステップは、インターネットを介して前記第
1の通信装置から前記合成データを受信する第2の通信
ステップと、前記第2の通信ステップで受信した前記合
成データを合成データ記憶手段に格納させる第3の記憶
ステップと、前記合成データを再生する再生ステップ
と、前記リクエスト情報を生成するとともに、該リクエ
スト情報を前記第1の通信装置に送信する要求ステップ
とを含むことを特徴とする。
【0008】また、本発明の記録媒体は、第1の通信装
置と第2の通信装置とがインターネットを介して通信可
能に接続された通信システムで実行される通信プログラ
ムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体であっ
て、第1の通信装置制御ステップと、第2の通信装置制
御ステップとを含み、前記第1の通信装置制御ステップ
は、複数のオーディオデータと、これらオーディオデー
タのそれぞれに付加されたオーディオデータ識別情報と
をオーディオデータ記憶手段に格納させる第1の記憶ス
テップと、複数の広告画像データと、これら広告画像デ
ータのそれぞれに関連付けられたオーディオデータ識別
情報とを広告画像データ記憶手段に格納させる第2の記
憶ステップと、リクエスト情報によって要求される前記
オーディオデータと該オーディオデータのオーディオデ
ータ識別情報とを前記オーディオデータ記憶手段から読
み出し、前記読み出したオーディオデータ識別情報に対
応する広告画像データを前記広告画像データ記憶手段か
ら読み出す検索ステップと、前記検索ステップによって
読み出された前記オーディオ識別情報および広告画像デ
ータを合成して合成データを生成する合成ステップと、
前記リクエスト情報をインターネットを介して前記第2
の通信装置から受信するとともに前記合成データをイン
ターネットを介して前記第2の通信装置に送信する第1
の通信ステップとを含み、前記第2の通信装置制御ステ
ップは、インターネットを介して前記第1の通信装置か
ら前記合成データを受信する第2の通信ステップと、前
記第2の通信ステップで受信した前記合成データを合成
データ記憶手段に格納させる第3の記憶ステップと、前
記合成データを再生する再生ステップと、前記リクエス
ト情報を生成するとともに、該リクエスト情報を前記第
1の通信装置に送信する要求ステップとを含むことを特
徴とする。
【0009】そのため、本発明の通信システム、通信方
法、通信プログラムおよび通信プログラムを格納した記
録媒体によれば、第1の通信装置においては、第2の通
信装置からのリクエスト情報で指定された前記オーディ
オデータと該オーディオデータのオーディオデータ識別
情報とが前記オーディオデータ記憶手段から読み出さ
れ、前記読み出されたオーディオデータ識別情報に対応
する広告画像データが前記広告画像データ記憶手段から
読みだされ、これら読み出されたオーディオ識別情報お
よび広告画像データが合成された合成データがインター
ネットを介して第2外部に送信される。第2の通信装置
においては、インターネットを介して前記合成データが
受信された前記合成データを合成データ記憶手段に格納
させるとともに、前記合成データが再生される。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態の通信
システムとともに、通信装置、通信方法、通信プログラ
ムおよび通信プログラムを格納した記録媒体についてを
図面を参照して説明する。図1は本実施の形態の通信シ
ステムの機能ブロック図である。通信システム10は、
通信装置20(第1の通信装置)、端末装置30(第2
の通信装置)、課金サーバ40、ユーザ側金融サーバ5
0、提供者側金融サーバ60などを備えて構成され、前
記通信装置20と端末装置30の間はインターネット7
0を介して通信可能に構成されている。
【0011】前記通信装置20は、オーディオデータお
よび広告画像データを提供する提供者側が所有するもの
である。前記通信装置20は、例えばCD−ROMなど
の記録媒体を読取り可能なCD−ROMドライブを有す
るコンピュータによって構成されており、前記記録媒体
に記録されているプログラムがインストールされるよう
になっている。そして、前記コンピュータがインストー
ルされたプログラムを実行することによって後述する記
録装置20の機能が実現される。前記コンピュータに
は、図示しないが、入力装置としてのキーボードやマウ
ス、出力装置としてのディスプレイが設けられている。
【0012】前記端末装置30は、前記提供者側から提
供されるオーディオデータおよび広告画像データを購入
する使用者(ユーザ)側が所有するものである。前記端
末装置30は、例えばCD−ROMなどの記録媒体を読
取り可能なCD−ROMドライブを有するコンピュータ
によって構成されており、前記記録媒体に記録されてい
るプログラムがインストールされるようになっている。
そして、前記コンピュータがインストールされたプログ
ラムを実行することによって後述する端末装置30の機
能が実現される。前記コンピュータには、図示しない
が、入力装置としてのキーボードやマウス、出力装置と
してのディスプレイ、音声出力部などが設けられてい
る。
【0013】前記通信装置20は、オーディオデータ記
憶手段2002、広告画像データ記憶手段2004、検
索手段2006、合成手段2008、通信手段2010
(第1の通信手段)、課金制御手段2012を備えてお
り、前記インターネット70を介してオーディオデータ
や広告画像データを配信するサーバーを構成している。
前記オーディオデータ記憶手段2002には、複数のオ
ーディオデータと、これらオーディオデータのそれぞれ
に付加されたオーディオデータ識別情報とが格納されて
いる。すなわち、図2に示すように、前記オーディオデ
ータADは、楽曲のオーディオデータd11と、その楽
曲名とアーティスト名(歌手名)などを示すテキストデ
ータからなるd12とから構成されている。前記オーデ
ィオデータ識別情報IDは、前記各オーディオデータA
Dを識別するために各オーディオデータAD毎に付加さ
れている。
【0014】前記広告画像データ記憶手段2004は、
複数の広告画像データと、これら広告画像データのそれ
ぞれに関連付けられた前記オーディオデータ識別情報と
が格納されている。前記広告画像データは、動画および
/または静止画データで構成されている。すなわち、図
3に示すように、前記各広告画像データCDには、この
広告画像データCDに関連する1以上のオーディオデー
タADのオーディオデータ識別情報IDがそれぞれ関連
付けて格納されている。前記広告画像データCDとオー
ディオデータADの関連付けは、例えば、オーデォオデ
ータADのアーティストがその広告画像データCDによ
って構成される広告に出演していたり、前記広告の音楽
を担当していたりすることに基づいて行なわれる。オー
ディオデータと広告画像データとの関連付けは、それら
を組み合わせたときにこれらを視聴することで広告がよ
り効果的になされ、興味をひくものとなるように行なわ
れる。したがって、前記複数のオーディオデータADか
ら1つのオーディオデータADを選択すると、該オーデ
ィオデータADのオーディオデータ識別情報IDをキー
にして関連する広告画像データCDを特定することがで
きるように構成されている。
【0015】前記検索手段2006は、ユーザから指定
された前記オーディオデータADに対応する前記オーデ
ィオデータADおよび該オーディオデータADのオーデ
ィオデータ識別情報IDを前記オーディオデータ記憶手
段2002から読み出し、前記読み出したオーディオデ
ータ識別情報IDに対応する広告画像データCDを前記
広告画像データ記憶手段2004から読み出すように構
成されている。
【0016】前記合成手段2008は、前記検索手段2
006によって読み出された前記オーディオ識別情報I
Dおよび広告画像データCDを合成して合成データを生
成するように構成されている。図4に示すように、前記
合成データFDは、前記オーディオデータADと、前記
広告データCDと、ヘッダHとを含んで構成される。前
記ヘッダHは、前記端末装置30のプログラムを起動さ
せるためのプログラム起動コマンドを含んで構成されて
いる。
【0017】前記通信手段2010は、前記合成データ
FDを前記インターネット70を介して前記端末装置3
0に送信するように構成されており、本例では合成デー
タFの送信をTCP/IPおよびUDP/IPの2つの
プロトコルに従って同時に行うことが可能に構成されて
いる。前記通信手段2010は、前記端末装置30から
前記合成データの購入を要求する購入要求情報を受信す
るように構成されている。
【0018】前記課金制御手段2012は、前記通信手
段2010により受信された前記購入要求情報に基づい
て前記端末装置30のユーザに対する課金を行うように
構成されている。前記ユーザには、各ユーザを識別する
ためのユーザID情報と、パスワードなどの認証情報と
が割り当てられており、前記通信装置20には、自らを
識別するための通信装置ID情報が割り当てられてい
る。前記課金制御手段2012は、前記端末装置30か
ら受信される前記ユーザID情報および認証情報を、前
記オーディオデータと広告画像データの利用金額および
前記通信装置ID情報とともに前記課金サーバ40に送
信するように構成されている。前記課金処理は、図1に
示す課金サーバ40、ユーザ側金融サーバ50、提供者
側金融サーバ60によって行なわれるが、これについて
は後述する。また、前記通信手段20は、前記通信手段
2010によって送信される前記合成データFDを暗号
化する不図示の暗号化手段が設けられている。
【0019】前記端末装置30は、前記オーディオデー
タADおよび広告データCDをインターネット70を介
して前記通信装置20からダウンロードするためのもの
であり、前記インターネット70を介して前記通信装置
20にアクセス可能に構成されている。前記端末装置3
0は、通信手段3002(第2の通信手段)、記憶手段
3004(合成データ記憶手段)、インターフェース手
段3006、制御手段3008などを備えている。前記
通信手段3002は、前記インターネット70を介して
前記通信装置20とデータの授受を行うように構成され
ている。前記記憶手段3004は、前記インターネット
70を介して前記通信装置20からダウンロードされる
オーディオデータADおよび広告データCDを記憶する
ためのものであり、前記端末装置30を構成するコンピ
ュータのハードディスク装置によって構成されている。
前記インターフェース手段3006は、前記記憶手段3
004にダウンロードされたオーディオデータADおよ
び広告データCDを外部に接続されたMDレコーダ/プ
レーヤ80に出力することにより、MD(ミニディス
ク)8002に記録するためのものであり、前記オーデ
ィオデータADおよび広告データCDのMD8002へ
の記録動作については後述する。前記制御手段3008
は、前記通信手段3002、記憶手段3004、インタ
ーフェース手段3006の制御を司るものである。ま
た、前記端末装置30には、前記通信装置20の暗号化
手段で暗号化された復号データ、すなわちオーディオデ
ータおよび広告画像データを復号化して再生する不図示
の復号化手段(再生手段)が設けられている。
【0020】図5は、前記端末装置30、前記通信装置
20の課金制御手段2012、課金サーバ40、ユーザ
側金融サーバ50、提供者側金融サーバ60のおける課
金処理の説明図である。図5に示すように、前記ユーザ
側金融サーバ50は、ユーザの口座(以下顧客口座とい
う)が開設されている金融機関のサーバであり、前記顧
客口座からはユーザが購入したオーディオデータおよび
広告画像データの代金である利用金額の引き落としが可
能となるように構成されている。前記顧客口座には顧客
口座IDが割り当てられており、前記ユーザ側金融サー
バ50は前記顧客口座IDによって各顧客口座を識別す
るとともに、前記顧客口座IDと前記認証情報に基づい
て認証を行うように構成されている。また、前記顧客口
座から前記利用金額の引き落としが可能な否かを判断す
るように構成されている。
【0021】前記提供者側金融サーバ60は、前記オー
ディオデータおよび広告画像データの販売を行う提供者
の口座(以下提供者口座という)が開設されている金融
機関のサーバであり、前記顧客口座から引き落とされた
前記オーディオデータおよび広告画像データの利用金額
が振り込まれるように構成されている。
【0022】前記課金サーバ40は、前記課金制御手段
2012と通信回線を介して通信可能に構成されるとと
もに、前記ユーザ側金融サーバ50と通信回線を介して
通信可能に構成されており、これら課金制御手段201
2とユーザ側金融サーバ50と相互に情報を授受して課
金処理を行うように構成されている。すなわち、前記課
金サーバ40は、前記課金制御手段2012から受信し
た前記通信装置ID情報に基づいて、前記ユーザの前記
認証情報、前記顧客口座ID、前記利用金額を前記顧客
側金融サーバ50に問い合わせるように構成されてい
る。
【0023】次に、上述のように構成された通信システ
ム10の動作について、図6、図7のフローチャートを
参照して説明する。予め、前記端末装置30は、インタ
ーネット70を介して前記通信装置20に接続された状
態にあるものとする。前記通信装置20の前記オーディ
オデータ記憶手段2002に格納されているオーディオ
データのテキストデータd12に含まれる楽曲名および
歌手名は、前記端末装置30上で実行されるソフトウェ
ア(ブラウザ)によってリスト形式で表示され、前記端
末装置30のマウスなどよって希望する楽曲名および歌
手名をクリックすることによって希望のオーディオデー
タADが選択される。前記端末装置30の通信手段30
02は、前記選択されたオーディオデータADのダウン
ロードを要求するリクエスト情報をインターネット70
を介して前記通信装置20に送信する(ステップS1
0)。前記リクエスト情報には、選択されたオーディオ
データを特定する情報と、無料の視聴を希望するか、有
料のダウンロードを希望するかを示す情報とが含まれて
いる。前記通信装置20の通信手段2010がインター
ネット70を介して前記リクエスト情報を受信すると、
前記検索手段2006は、前記リクエスト情報に含まれ
るオーディオデータを特定する情報に基づいて前記オー
ディオデータ記憶手段2002からオーディオデータを
検索する(ステップS12)。
【0024】そして、前記検索手段2006は、前記リ
クエスト情報が視聴を希望するか否かを判定する(ステ
ップS14)。ステップS14の判定結果が否定
(“N”)、すなわち有料のダウンロードを希望するな
らば、前記オーディオデータ記憶手段2002から検索
されたオーディオデータに基づいて該オーディオデータ
に関連つけられた広告画像データを前記広告画像データ
記憶手段2004から検索することにより、前記オーデ
ィオデータがタイアップ広告のあるものか否かを判定す
る(ステップS16)。ステップS16の判定結果が肯
定(“Y”)ならば、前記通信手段2010は、前記端
末装置30に広告画像データの購入を確認するための情
報を前記端末装置30に送信する。これにより、図8
(A)に示すように、前記端末装置30のディスプレイ
には、ダウンロードを希望したオーディオデータADの
テキストデータである歌手名と楽曲名、利用金額、およ
びダウンロードを実行するためのボタンb1が表示され
る。前記ボタンb1をクリックすることにより、図8
(B)に示すように、広告画像データを購入するか否か
を選択するためのボタンb21、b22が表示される
(ステップS18)。次いで、前記オーディオデータと
広告画像データの双方を購入するか否かを選択する(ス
テップS20)。すなわち、前記ボタンb21をクリッ
クすることにより広告画像データの購入が選択され、ボ
タンb22をクリックすることにより広告画像データを
購入しないことが選択される。
【0025】前記ステップS20の判定結果が肯定
(“Y”)ならば、前記通信手段3002は、前記オー
ディオデータと広告画像データの双方を購入することを
要求する購入要求情報を前記通信装置20に送信する
(ステップS22)。これにより、以下に説明するよう
に課金処理が開始される。図9のフローチャートに示す
ように、前記通信手段3002は、ステップS22を実
行するとともに、前記購入要求情報を構成する、課金処
理を行うために必要な情報である前記ユーザID情報お
よび認証情報を前記通信装置20に送信する(ステップ
1101)。これにより、前記通信装置20の課金制御
手段2012は、通信手段2010で受信された前記ユ
ーザID情報および認証情報と、前記オーディオデータ
と広告画像データの利用金額および前記通信装置ID情
報とを通信手段2010により前記課金サーバ40に送
信する(ステップS1111)。前記課金サーバ40
は、前記課金制御手段2012から受信した前記通信装
置ID情報に基づいて、前記ユーザの前記認証情報、前
記顧客口座ID、前記利用金額を前記顧客側金融サーバ
50に問い合わせる(ステップS1121)。前記ユー
ザ側金融サーバ50は、受信した前記顧客口座IDと前
記認証情報に基づいて認証処理を実行し、認証結果と利
用可否を前記課金サーバ40に通知する(ステップS1
131)。前記課金サーバ40は、前記ユーザ側金融サ
ーバ50から受信した認証結果と利用可否を前記通信装
置20に通知する(ステップS1122)。前記通信装
置20の課金制御手段2012は、前記課金サーバ40
から通知された認証結果と利用可否に基づいて前記端末
装置30に通知する(ステップS1112)。
【0026】前記端末装置30は、前記課金制御手段2
012から受信した認証結果と利用可否に基づいて、決
済を承認するか否かの確認を促す表示を前記ディスプレ
イに表示する(図6のステップS24)。前記端末装置
30は、前記表示に応じてユーザにより決済を承認する
旨が入力されると、決済承認を示す情報を前記通信装置
20に送信し(ステップS1102、図6のステップS
26)、後述するようにオーディオデータのダウンロー
ドのサービスを受ける(ステップS1103)。前記通
信制御手段2012は、前記決済承認を示す情報を受信
すると、決済処理を許可する旨の情報を課金サーバ40
に通知する(ステップS1113)。前記課金サーバ4
0は、前記課金制御手段2012から受信した決済処理
を許可する旨の情報に基づいて、前記顧客口座ID、前
記利用金額、前記提供者口座IDを前記顧客側金融サー
バ50に通知する(ステップS1123)。前記顧客側
金融サーバ50は、前記顧客口座IDの口座から前記利
用金額を前記提供者口座IDの口座に振り込む(ステッ
プS1132)。また、前記ステップS20の判定結果
が否定(“N”)ならば、前記通信手段3002は、前
記オーディオデータのみを購入することを要求する購入
要求情報を前記通信装置20に送信して(ステップS2
1)、ステップS24に移行する。この場合には、前記
利用金額が前記オーディオデータのみである点を除いて
前記と同様の処理が行われる。
【0027】図6に戻って説明を続ける。ステップS2
6で決済を承認する旨を通信装置20に送信すると、前
記通信装置20の合成手段2008は、図10に示すよ
うに、前記検索手段2006によって読み出された前記
オーディオ識別情報IDおよび広告画像データCDを合
成することにより、ダウンロードファイルを構成する図
4に示す合成データFを生成する(ステップS28)。
次いで、前記合成データFを通信手段2010から前記
端末装置30に送信する(ステップS30)。この際、
合成データFは前記暗号化手段によって暗号化された状
態で送信される。また、ステップS20の判定結果が否
定(“N”)ならば、前記通信手段3002は、前記オ
ーディオデータを購入することを要求する情報を前記通
信装置20に送信し(ステップS22)、前述した図9
のフローチャートと同様の処理が行われステップS24
に移行する。また、ステップS16の判定結果が否定
(“N”)ならば、オーディオデータのみによって合成
データFが作成され(ステップS17)、ステップS3
0に移行する。また、ステップS14の判定結果が肯定
(“Y”)ならば、前記オーディオデータがタイアップ
広告のあるものか否かを判定する(ステップS32)。
ステップS32の判定結果が否定(“N”)ならば、ス
テップS17に移行し、肯定ならばステップS28に移
行する。
【0028】ステップ30が実行されると、図7に示す
ように、前記端末装置30の通信手段3002は、前記
合成データFの受信を開始する(ステップS34)。前
記合成データFのヘッダHに含まれるプログラム起動コ
マンドにより前記端末装置30の前記制御手段3008
がプログラムを起動させ、合成データFのダウンロード
用の画面が前記ディスプレイに表示される(ステップS
36)。次いで、無料視聴か否かを判定し(ステップS
37)、この判定結果が否定(“N”)ならばダウンロ
ードするデータに広告画像データが含まれているか否か
を判定する(ステップS38)。ステップS38の判定
結果が肯定(“Y”)ならば、前記端末装置30にダウ
ンロードされたオーディオデータを前記記憶手段300
4の所定の記憶領域に暗号化された状態で格納するとと
もに、ダウンロードされた広告画像データは、前記記憶
手段3004の前記オーディオデータを格納する領域と
は別に設定されたワークファイルに暗号化された状態で
格納する(ステップS40)。
【0029】そして、図11(A)、(B)に示すよう
なダウンロードの進捗状態を示す画面が端末装置30の
ディスプレイ上に表示される(ステップS42)。この
際、図11(A)、(B)に示すように、前記画面に
は、ダウンロードされている前記広告画像データCDが
表示されるとともに、データがダウンロードされている
ことを示すアニメーション画像A、ダウンロードの残り
時間T、ダウンロードの残りデータ量M、ダウンロード
しているオーディオデータの歌手名と楽曲名なども表示
される。なお、ステップ42において、前記通信手段3
002は、TCP/IPに従って受信することにより前
記オーディオデータおよび広告画像データをダウンロー
ドしている。この際、前記通信手段3002は、UDP
/IPに従って前記オーディオデータおよび広告画像デ
ータを受信してストリーミング再生を行いながら、バッ
クグラウンドでTCP/IPに従って前記オーディオデ
ータおよび広告画像データを受信することにより前記オ
ーディオデータおよび広告画像データをダウンロードす
るようにしてもよい。
【0030】前記オーディオデータADの前記記憶手段
3004への格納が完了すると(ステップS44)、前
記広告画像データを購入しない場合には(ステップS4
6で“N”)、前記記憶手段3004のワークファイル
に格納しておいた広告画像データを削除して(ステップ
S48)、ダウンロード動作を終了する。前記広告画像
データを購入する場合には(ステップS46で
“Y”)、前記記憶手段3004のワークファイルに格
納しておいた広告画像データを前記オーディオデータと
同じ所定領域に移動して(ステップS50)、ダウンロ
ード動作を終了する。
【0031】ダウンロードするデータに広告画像データ
が含まれていない場合(ステップS38で“N”)に
は、端末装置30にダウンロードされたオーディオデー
タを前記記憶手段3004の所定の記憶領域に暗号化さ
れた状態で格納する(ステップS52)。そして、図1
2(A)、(B)に示すようなダウンロードの進捗状態
を示す画面が端末装置30のディスプレイ上に表示され
る(ステップS54)。図12(A)、(B)に示すよ
うに、前記画面には、データがダウンロードされている
ことを示すアニメーション画像A、ダウンロードの残り
時間T、ダウンロードの残りデータ量M、ダウンロード
しているオーディオデータの歌手名と楽曲名なども表示
される。この際、前記通信手段3002は、UDP/I
Pに従って前記オーディオデータを受信してストリーミ
ング再生を行いながら、バックグラウンドでTCP/I
Pに従って前記オーディオデータを受信することにより
前記オーディオデータをダウンロードするようにしても
よい。前記オーディオデータADの前記記憶手段300
4への格納が完了すると(ステップS56)、ダウンロ
ード動作を終了する。また、ステップS37の判定結果
が肯定(“Y”)ならば、前記通信手段3002は、U
DP/IPに従って前記オーディオデータおよび広告画
像データを受信してストリーミング再生を行う(ステッ
プS58)。この場合には前記オーディオデータおよび
広告画像データの記憶手段3004への格納は行なわれ
ない。前記記憶手段3004に格納された前記オーディ
オデータおよび広告画像データは暗号化されているた
め、前記復号化手段によって前記オーディオデータおよ
び広告画像データが復号化されて再生される。
【0032】前記インターフェース手段3006は、前
記記憶手段3004にダウンロードされたオーディオデ
ータADおよび広告データCDを外部に接続されたMD
レコーダ/プレーヤ80に出力することにより、MD
(ミニディスク)8002に記録する。本実施の形態で
は前記インターフェース手段3006とMDレコーダ/
プレーヤ80によって特許請求の範囲の転送記録手段が
構成されている。なお、この際に行なわれる端末装置3
0からMDレコーダ/プレーヤ80を介したMD(ミニ
ディスク)8002へのデータ転送のトランザンクショ
ン処理の詳細と、MD8002におけるデータ記録構造
の詳細とについては次に説明する。
【0033】(トランザンクション処理)前記端末装置
30からMDレコーダ/プレーヤ80を介してMD80
02に前記オーディオデータおよび広告画像データを転
送して記録するということは、前記端末装置30の記憶
手段3004を一次記録媒体とし、MD8002を二次
記録媒体としたとき、一次記録媒体から二次記録媒体に
前記オーディオデータおよび広告画像データからなるコ
ンテンツデータを記録し、MD8002のコンテンツデ
ータを再生可能な二次記録媒体側で再生を行うという使
用形態をとることになる。なお、以下の説明では前記端
末装置30の記憶手段3004、すなわちハードディス
ク装置(HDD)を一次記録媒体とし、MD8002を
二次記録媒体として説明する。
【0034】このようなコンテンツデータの使用形態を
考えるときは、コンテンツデータについての著作権保護
を考慮しなければならない。例えばユーザーがコンテン
ツデータの配信サービスを利用したり、パッケージメデ
ィアの購入を行うなどして、HDDにコンテンツデータ
を蓄積した後、そのコンテンツデータを無制限に二次記
録媒体にコピー可能とすると、著作権者の正当な保護が
はかれない事態が生ずる。このためデジタルデータとし
てのコンテンツデータの扱い上で著作権保護を維持でき
るようにする様々な技術やデータ処理上の取り決めが提
案されているが、その1つに前記SDMIという規格が
ある。このSDMIで策定されたデータパスについては
後述するが、例えば一次記録媒体から読み出されたコン
テンツデータ(以下、ディスクコンテンツ)について、
二次記録媒体への転送/記録が、著作権保護と一般ユー
ザーの利益(私的複製の権利)を勘案したうえで、適切
に行われるようにされている。
【0035】ところで、一次記録媒体から二次記録媒体
へコンテンツデータを転送してコピーする場合において
は、上記のように著作権保護や私的複製の権利の双方を
満たすため、コンテンツデータ転送の一手法として、デ
ータ転送装置(一次記録媒体側機器)が転送先となるデ
ータ記録装置(二次記録媒体側機器)の認証を行い、認
証OKとなった場合のみにコンテンツデータを転送する
こと、およびコンテンツデータは暗号化状態で転送する
が、二次記録媒体へは暗号化を解いて記録する。
【0036】次に、コンテンツデータの暗号化およびそ
の復号のための手法の概略を説明する。例えば外部サー
バから上記一次記録媒体としてのHDDにダウンロード
されて格納されるコンテンツデータはコンテンツキーC
Kで暗号化されたものとする。説明上、一次記録媒体で
あるHDDには、ATRAC3方式(もちろん他の圧縮
方式でもよいが)で圧縮されたコンテンツデータ「A3
D」がコンテンツキーCKで暗号化されて格納されてい
るとする。
【0037】なお本明細書では説明上、鍵(キー)xで
暗号化されたデータyを、 E(x,y) と表す。またその暗号化データE(x,y)について、
鍵xにより暗号化を復号したデータを、 D{x,E(x,y)} と表すこととする。従って、例えば上記のようにATR
AC3方式の圧縮データを「A3D」とすると、コンテ
ンツキーCKで暗号化されたコンテンツデータ「A3
D」は、 E(CK,A3D) となる。またE(CK,A3D)が、鍵CKで復号され
たデータは、 D{CK,E(CK,A3D)} と表わせられる。
【0038】また一次記録媒体であるHDDには、暗号
化コンテンツデータE(CK,A3D)とともに、ルー
トキーKRで暗号化された状態のコンテンツキーCK、
つまり、E(KR,CK)も格納される。例えば外部サ
ーバから暗号化コンテンツデータE(CK,A3D)と
ともに、暗号化コンテンツキーE(KR,CK)がダウ
ンロードされる。この場合、一次記録媒体であるHDD
から二次記録媒体にコンテンツデータを転送する場合、
暗号化コンテンツデータE(CK,A3D)と暗号化コ
ンテンツキーE(KR,CK)を送信すればよい。二次
記録媒体側機器では、ルートキーKRを保持しているこ
とで、ルートキーKRを用いてコンテンツキーCKを復
号し、さらに復号したコンテンツキーCKを用いて暗号
化コンテンツデータを復号できるものとなる。ただしル
ートキーKRは、著作権者側の意志や各種事情によって
変更されるものであり、コンテンツデータ毎に異なるル
ートキーKRを設定することもできる。また具体例につ
いては後述するが、ルートキーKRの処理によってコン
テンツ配信先を限定できる機能を有する。このため、E
KB(Enabling Key Block:有効化キーブロック)と呼
ばれるデータが配信されることもあり、コンテンツデー
タが転送される正規の端末では、EKBによってルート
キーを確認できるようにした方式も採られている。つま
りEKBも上記暗号化コンテンツデータや暗号化コンテ
ンツキーとともにサーバから配信されてHDDに格納さ
れる。
【0039】このような事情のうえで、HDD等の一次
記録媒体からミニディスク等の二次記録媒体へコンテン
ツデータを転送してコピーする場合においては、転送処
理として、図15に示すような手順が採られることにな
る。
【0040】図13はHDDからミニディスクへ1つの
コンテンツデータを転送して記録させる場合である。ま
ず手順c1としてHDDを内蔵する一次記録媒体側機器
は、ミニディスク記録装置である二次記録媒体側機器に
ついて認証を行なう。認証OKとなったら、手順c2と
して、ルートキーKRの確認処理を行う。つまり一次記
録媒体側機器は送信しようとするコンテンツデータにつ
いてのEKBを二次記録媒体側機器に送信し、二次記録
媒体側機器でルートキーKRが判別できるようにする。
次に手順c3として、一次記録媒体側機器は暗号化され
たコンテンツキーCKを二次記録媒体側機器に送信す
る。二次記録媒体側機器では、上記確認したルートキー
KRを用いてコンテンツキーCKを復号する。そして手
順c4として一次記録媒体側機器は暗号化されたコンテ
ンツデータを二次記録媒体側機器に送信する。二次記録
媒体側機器では、上記復号したコンテンツキーCKを用
いてコンテンツデータを復号し、所定のデータ処理を行
って二次記録媒体であるミニディスクに記録する。最後
に手順c5として、二次記録媒体側機器では、コンテン
ツデータのミニディスクへの書込に伴って、ミニディス
ク上での管理情報、即ちU−TOCとして知られている
管理情報の更新を行い、記録動作を完了させる。なお、
前記U−TOCについては後述する。以上の手順を踏む
ことで、著作権保護を確保した上で1つのコンテンツデ
ータの転送/コピー記録が行われる。
【0041】次に、一次記録媒体から二次記録媒体への
コンテンツデータの転送と記録の処理について次の順序
で詳細に説明する。 1.暗号化キーのツリー構造およびEKB 2.システム構成 3.SDMIコンテンツのデータパス 4.データ転送装置の構成例(一次記録媒体側機器/P
C) 5.データ記録装置の構成例(二次記録媒体側機器/記
録再生装置) 6.認証処理 7.コンテンツ暗号化方式 8.コンテンツ転送処理
【0042】1.暗号化キーのツリー構造およびEKB まず転送システムの具体的な説明に先立って、コンテン
ツ配信に用いられる暗号化方式キーの構造を説明する。
このため図14、図15、図16を用いて、コンテンツ
配信側からコンテンツ受信側の各デバイスに暗号データ
を配信する場合における各デバイスにおける暗号処理鍵
(キー)の保有構成およびデータ配信構成を説明してい
く。
【0043】図14は、暗号化キーのツリー構造を示し
ており、図14の最下段に示すナンバDV0〜DV15
がコンテンツ受信側となる個々のデバイスである。すな
わち図示する階層ツリー構造の各葉(リーフ:leaf)がそ
れぞれのデバイスに相当する。
【0044】各デバイスDV0〜DV15は、製造時あ
るいは出荷時、あるいはその後において、図14に示す
階層ツリー構造における、自分のリーフからルートに至
るまでのノードに割り当てられた鍵(ノードキー)およ
び各リーフのリーフキーからなるキーセットをメモリに
格納する。このキーセットはDNK(Device Node Ke
y)と呼ばれるが、その具体例については後に実施の形
態の例において説明する。図14の最下段に示すK00
00〜K1111が各デバイスDV0〜DV15にそれ
ぞれ割り当てられたリーフキーであり、最上段のKR
(ルートキー)に続いて、最下段から2番目の節(ノー
ド)に記載されたキー:K0〜K111をノードキーと
する。なお文言上「ルートキー」も「ノードキー」に含
むことがある。
【0045】図14に示すツリー構成において、例えば
デバイスDV0は上記DNKとして、リーフキーK00
00と、ノードキー:K000、K00、K0、ルート
キーKRを所有する。例えばDNKにおいてはノードキ
ー:K000、K00、K0、ルートキーKRをリーフ
キーK0000によって暗号化した状態で所有する。デ
バイスDV5は同様の方式で、リーフキーK0101、
ノードキーK010、K01、K0、ルートキーKRを
所有する。デバイスDV15も同様の方式で、リーフキ
ーK1111、ノードキーK111、K11、K1、ル
ートキーKRを所有する。なお、図14のツリーにはデ
バイスがDV0〜DV15の16個のみ記載され、ツリ
ー構造も4段構成の均衡のとれた左右対称構成として示
しているが、さらに多くのデバイスがツリー中に構成さ
れ、また、ツリーの各部において異なる段数構成を持つ
ことが可能である。
【0046】これらの様々な情報処理装置(デバイ
ス)、アプリケーションが共存するシステムにおいて、
例えば図14の点線で囲んだ部分、すなわちデバイスD
V0,DV1,DV2,DV3を同一の記録媒体を用い
る1つのグループとして設定する。例えば、この点線で
囲んだグループ内に含まれるデバイスに対しては、まと
めて、共通のコンテンツを暗号化してプロバイダから送
付したり、各デバイス共通に使用するコンテンツキーを
送付したり、あるいは各デバイスからプロバイダあるい
は決済機関等にコンテンツ料金の支払データをやはり暗
号化して出力するといった処理が実行される。コンテン
ツプロバイダ、あるいは決済処理機関等、各デバイスと
のデータ送受信を行なう機関は、図16の点線で囲んだ
部分、すなわちデバイスDV0,DV1,DV2,DV
3を1つのグループとして一括してデータを送付する処
理を実行する。このようなグループは、図14のツリー
中に複数存在する。コンテンツプロバイダ、あるいは決
済処理機関等、各デバイスとのデータ送受信を行なう機
関は、メッセージデータ配信手段として機能する。
【0047】なお、ノードキー、リーフキーは、ある1
つの鍵管理センタによって統括して管理してもよいし、
各グループに対する様々なデータ送受信を行なうプロバ
イダ、決済機関等のメッセージデータ配信手段によって
グループごとに管理する構成としてもよい。これらのノ
ードキー、リーフキーは例えばキーの漏洩等の場合に更
新処理が実行され、この更新処理は鍵管理センタ、プロ
バイダ、決済機関等が実行する。
【0048】このツリー構造において、図14から明ら
かなように、1つのグループに含まれる3つのデバイス
DV0,DV1,DV2,DV3はノードキー/ルート
キーとして共通のキーK00、K0、KRを保有する。
このノードキー共有構成を利用することにより、例えば
共通のコンテンツキーをデバイスDV0,DV1,DV
2,DV3のみに提供することが可能となる。たとえ
ば、共通に保有するノードキーK00自体をコンテンツ
キーとして設定すれば、新たな鍵送付を実行することな
くデバイスDV0,DV1,DV2,DV3のみが共通
のコンテンツキーの設定が可能である。また、新たなコ
ンテンツキーCKをノードキーK00で暗号化した値E
(K00,CK)を、ネットワークを介してあるいは記
録媒体に格納してデバイスDV0,DV1,DV2,D
V3に配布すれば、デバイスDV0,DV1,DV2,
DV3のみが、それぞれのデバイスにおいて保有する共
有ノードキーK00を用いて暗号E(K00,CK)を
解いてコンテンツキーCKを得ることが可能となる。
【0049】また、ある時点tにおいて、デバイスDV
3の所有するキーK0011,K001,K00,K0,K
Rが攻撃者(ハッカー)により解析されて露呈したこと
が発覚した場合、それ以降、システム(デバイスDV
0,DV1,DV2,DV3のグループ)で送受信され
るデータを守るために、デバイスDV3をシステムから
切り離す必要がある。そのためには、ノードキーK00
1,K00,K0、ルートキーKRをそれぞれ新たな鍵
K(t)001,K(t)00,K(t)0,K(t)
Rに更新し、デバイスDV0,DV1,DV2にその更
新キーを伝える必要がある。ここで、K(t)aaa
は、鍵Kaaaの世代(Generation):tの更新キーで
あることを示す。もちろんコンテンツ配信に際して、他
の事情、例えば著作権者側の要望やシステム配信上の都
合などの各種事情に応じて、ノードキーやルートキーK
Rを更新する場合もある。これらのことから、正規のデ
バイスに対してキー更新を伝える必要がある。
【0050】更新キーの配布処理ついて説明する。キー
の更新は、例えば、図16(a)に示す有効化キーブロ
ック(EKB:Enabling Key Block)と呼ばれるブロッ
クデータによって構成されるテーブルを、たとえばネッ
トワーク、あるいは記録媒体に格納してデバイスに供給
することによって実行される。例えば上記のようにデバ
イスDV3を切り離す場合は、EKBをデバイスDV
0,DV1,DV2に供給する。なお、有効化キーブロ
ック(EKB)は、図14に示すようなツリー構造を構
成する各リーフに対応するデバイスに新たに更新された
キーを配布するための暗号化キーによって構成される。
有効化キーブロック(EKB)は、キー更新ブロック
(KRB:Key Renewal Block)と呼ばれることもあ
る。
【0051】図15(a)に示す有効化キーブロック
(EKB)には、ノードキーの更新の必要なデバイスの
みが更新可能なデータ構成を持つブロックデータとして
構成される。図15の例は、図14に示すツリー構造中
のデバイスDV0,DV1,DV2において、世代tの
更新ノードキーを配布することを目的として形成された
ブロックデータである。例えば上記のようにキーK00
11,K001,K00,K0,KRが不正に露呈され
た場合を想定すると、デバイスDV0,デバイスDV1
は、更新キーとしてK(t)00、K(t)0、K
(t)Rが必要となり、デバイスDV2は、更新キーと
してK(t)001、K(t)00、K(t)0、K
(t)Rが必要となる。
【0052】図15(a)のEKBに示されるように、
この場合EKBには複数の暗号化キーが含まれる。最下
段の暗号化キーは、E(K0010,K(t)001)
である。これはデバイスDV2の持つリーフキーK00
10によって暗号化された更新ノードキーK(t)00
1であり、デバイスDV2は、自身の持つリーフキーに
よってこの暗号化キーを復号し、K(t)001を得る
ことができる。また、復号により得たK(t)001を
用いて、図15(a)の下から2段目の暗号化キーE
(K(t)001,K(t)00)を復号可能となり、
更新ノードキーK(t)00を得ることができる。以
下、図15(a)の上から2段目の暗号化キーE(K
(t)00,K(t)0)を復号し、更新ノードキーK
(t)0を得、さらに上から1段目の暗号化キーE(K
(t)0,K(t)R)を復号し更新ルートキーK
(t)Rを得る。
【0053】一方、デバイスDV0,DV1においてそ
れぞれリーフキーK0000、K0001、およびノー
ドキーK000は更新する対象に含まれておらず、更新
キーとして必要なのは、K(t)00、K(t)0、K
(t)Rである。このためデバイスDV0,DV1で
は、それぞれ図15(a)の上から3段目の暗号化キー
E(K000,K(t)00)を復号して更新ノードキ
ーK(t)00を取得し、また暗号化キーE(K(t)
00,K(t)0)を復号して更新ノードキーK(t)
0を取得し、さらに暗号化キーE(K(t)0,K
(t)R)を復号して更新ルートキーK(t)Rを得
る。このようにして、デバイスDV0,DV1,DV2
は更新したルートキーK(t)Rを得ることができる。
なお、図15(a)のインデックスは、復号キーとして
使用するノードキー、リーフキーの絶対番地を示す。
【0054】また、図14に示すツリー構造の上位段の
ノードキーK(t)0,K(t)Rの更新が不要であ
り、ノードキーK00のみの更新処理が必要である場合
には、図15(b)の有効化キーブロック(EKB)を
用いることで、更新ノードキーK(t)00をデバイス
DV0,DV1,DV2に配布することができる。
【0055】図15(b)に示すEKBは、例えば特定
のグループにおいて共有する新たなコンテンツキーを配
布する場合に利用可能である。具体例として、図16に
点線で示すグループ内のデバイスDV0,DV1,DV
2,DV3がある記録媒体を用いており、新たな共通の
コンテンツキーCK(t)が必要であるとする。このと
き、デバイスDV0,DV1,DV2,DV3の共通の
ノードキーK00を更新したK(t)00を用いて新た
な共通の更新コンテンツキーCK(t)を暗号化したデ
ータE(K(t)00,CK(t))を図15(b)に
示すEKBとともに配布する。この配布により、デバイ
スDV4など、その他のグループの機器においては復号
されないデータとしての配布が可能となる。すなわち、
デバイスDV0,DV1,DV2はEKBを処理して得
たK(t)00を用いて上記暗号文を復号すれば、t時
点でのコンテンツキーCK(t)を得ることが可能にな
る。
【0056】以上のようにキー構造がツリー構造とされ
るとともに、上記例のようなEKBによって任意に各キ
ーを更新することが可能となる。このキー構造を用いる
ことで、各種事情に応じてルートキーKRやノードキー
を更新することも容易に可能となり、正規な状態でのコ
ンテンツ配信がフレキシブルに実行できる。
【0057】図16に有効化キーブロック(EKB)の
フォーマット例を示す。4バイトでノードキーの数が示
される。4バイトでノードキーの深さが示される。これ
は有効化キーブロック(EKB)の配布先のデバイスに
対する階層ツリーの階層数を示す。4バイトでEKBの
バージョンが示される。なおバージョンは最新のEKB
を識別する機能とコンテンツとの対応関係を示す機能を
持つ。リザーブは予備領域である。
【0058】オフセットアドレスとして16バイトの位
置から、16×Mバイトの領域にEKBの実内容となる
暗号化されたノードキー(1又は複数)が示される。つ
まり図15(a)(b)で説明したような暗号化キーで
ある。さらに、暗号化EKBバージョンや、電子署名
(Signature)が示される。電子署名は、有効化キーブ
ロック(EKB)を発行したEKB発行局、例えば鍵管
理センタ、コンテンツロバイダ、決済機関等が実行する
電子署名である。EKBを受領したデバイスは署名検証
によって正当な有効化キーブロック(EKB)発行者が
発行した有効化キーブロック(EKB)であることを確
認する。
【0059】2.システム構成 上記のキー構造を採用した本発明の実施の形態につい
て、以下説明していく。図17にシステム構成例を示
す。以下の説明において、本発明の端末装置30に相当
するのは一次記録媒体側機器1、本発明のMDレコーダ
/プレーヤ80に相当するのは二次記録媒体側機器12
0、本発明の通信装置20に相当するのはコンテンツサ
ーバ91、本発明のインターネット70に相当するのは
ネットワーク110である。
【0060】一次記録媒体側機器1は、例えばパーソナ
ルコンピュータにより形成される。以下、説明の便宜
上、一次記録媒体側機器1をパーソナルコンピュータ1
と表記する場合もある。ただし一次記録媒体側機器1
は、必ずしもパーソナルコンピュータによって形成され
るものではない。この一次記録媒体側機器1は、例えば
パーソナルコンピュータ上で起動されるSDMIコンテ
ンツデータの蓄積/転送等を実行するソフトウエアによ
って動作を実行する。そしてパーソナルコンピュータ1
に内蔵(又は外付け)のHDD5が一次記録媒体とされ
る。
【0061】一次記録媒体側機器1は、通信ネットワー
ク110を介してコンテンツサーバ91と通信可能とさ
れ、これによって音楽等のコンテンツデータのダウンロ
ードが可能とされる。もちろんコンテンツサーバ91は
複数存在し、パーソナルコンピュータ1のユーザーは多
様なデータダウンロードサービスを任意に利用できるも
のである。
【0062】ネットワーク110を形成する伝送路は、
有線又は無線の公衆回線網とされてもよいし、パーソナ
ルコンピュータ1とコンテンツサーバ91の専用回線と
してもよい。具体的にはネットワーク110としては、
例えばインターネット、衛星通信網、光ファイバー網、
その他各種の通信回線が適用できる。
【0063】また、パーソナルコンピュータ1のHDD
5には、内蔵或いは外付けのディスクドライブ装置によ
りCD−DAやDVDなどのパッケージメディア90
(以下、ディスク90ともいう)から再生された音楽等
のコンテンツデータを蓄積させることもできる。
【0064】パーソナルコンピュータ1には、二次記録
媒体側機器120を接続し、この二次記録媒体側機器1
20に対して、HDD5に蓄積したコンテンツデータを
転送可能とされる。二次記録媒体側機器120は、二次
記録媒体に対する記録装置(記録再生装置)とされる。
そしてパーソナルコンピュータ1から転送されてきたコ
ンテンツデータを二次記録媒体にコピー記録できるもの
とされる。
【0065】二次記録媒体側機器120は、著作権保護
が要求されるSDMIコンテンツを、暗号化を解いた状
態で二次記録媒体に記録するものである。ここでの二次
記録媒体の例としては、ミニディスクを挙げる。従って
二次記録媒体側機器120は、ミニディスク記録再生装
置とされる。以下、二次記録媒体側機器120を、記録
再生装置120と表記する場合もある。
【0066】パーソナルコンピュータ1と二次記録媒体
側機器120とは、例えばUSB(Universal Serial B
us)、IEEE1394などの伝送規格に基づく接続が
行われる。もちろん他の伝送規格の有線伝送路、或いは
無線伝送路によりコンテンツデータ等の転送が可能とさ
れるものでもよい。
【0067】3.SDMIコンテンツのデータパス 例えば図17のようなシステムを想定した場合の、SD
MIで策定されたデータパスを図18に示す。なお、こ
のデータパスは、例えば一次記録媒体としてのHDD5
を備えたパーソナルコンピュータ1において、音楽コン
テンツの蓄積および外部機器(二次記録媒体側機器12
0)への転送処理についてのデータパスであり、換言す
ればパーソナルコンピュータ1において音楽コンテンツ
の蓄積/転送処理を行うソフトウエアにより実現される
ものである。図18のデータパス上の手順/処理はDP
1〜DP7の符号を付しており、以下の説明では対応箇
所をこの符号で示す。
【0068】図17に示したネットワーク110を介し
て外部サーバ91から配信されたコンテンツデータ(ネ
ットワークコンテンツ)は、まずそれがSDMIに準拠
した著作権保護されるコンテンツであるか否かが確認さ
れる(DP1)。配信されるネットワークコンテンツと
しては、サーバ側がSDMIに準拠したコンテンツとし
て送信してくるもの(以下、SDMI準拠コンテンツ)
と、SDMIとは無関係なコンテンツ(以下、非SDM
Iコンテンツ)がある。
【0069】そしてSDMI準拠コンテンツの場合は、
そのデータは例えばDES等の鍵暗号によって、コンテ
ンツ鍵CKで暗号化されている。コンテンツデータ自体
は、元々はATRAC3などの圧縮方式でエンコードさ
れたデータ(A3D)であるとすると、SDMI準拠コ
ンテンツは、E(CK,A3D)の状態で配信される。
【0070】配信されたネットワークコンテンツがSD
MI準拠コンテンツであった場合は、一次記録媒体であ
るHDD5にSDMIコンテンツとして蓄積される(D
P1→DP2)。この場合、コンテンツデータは配信さ
れたE(CK,A3D)の状態でHDD5に書き込まれ
る。或いは、暗号化が一旦復号された後、別の鍵CK’
で暗号化が行われ、つまり鍵の掛け替えが行われて、E
(CK’,A3D)の状態でHDD5に書き込まれるこ
ともある。
【0071】一方、ネットワークコンテンツが非SDM
Iコンテンツであった場合は、ウォーターマークチェッ
ク、即ち電子透かしによるスクリーニング処理が行われ
る(DP1→DP3)。
【0072】もしウォーターマークチェックに合格しな
い場合は、そのコンテンツデータはSDMIデータパス
上でコピー不可扱いとなる(DP3→DP5)。具体的
な扱いはソフトウエア設計により多様に考えられるが、
例えばHDD5には格納するが、他のメディアへのコピ
ー/ムーブのための転送が不可能なコンテンツデータと
扱われるようにしたり、或いはSDMI準拠のコンテン
ツ処理上においてHDD5に格納されないものとするこ
とが考えられる。
【0073】ウォーターマークチェックに合格した場
合、即ち電子透かしが存在し、かつコピーコントロール
ビットとしてコピー許可が確認された場合は、合法的に
コピー可能なコンテンツデータと判断され、続いてその
コンテンツデータをSDMI扱いとするか否かが確認さ
れる(DP4)。このようなコンテンツデータをSDM
Iに準拠したものとして扱うか否かは、ソフトウエア設
計やユーザー設定などに応じたものとすればよい。
【0074】SDMI扱いとしない場合は、非SDMI
扱いとして当該SDMIに準拠したコンテンツデータパ
スからは除外される(DP6)。例えばSDMIに対応
しない記録装置への転送等を可能としてもよい。一方、
SDMI扱いとする場合は、そのコンテンツデータは暗
号化され、SDMIコンテンツとしてHDD5に蓄積さ
れる(DP4→DP2)。例えばE(CK,A3D)の
状態、又はE(CK’,A3D)の状態でHDD5に蓄
積される。
【0075】以上のデータパスにより、一次記録媒体と
してのHDD5には、ネットワーク110を介して得ら
れたSDMI扱いのコンテンツ(SDMIネットワーク
コンテンツ)が蓄積されるものとなる。
【0076】パーソナルコンピュータ1に、記録再生装
置120が接続されている場合は、次のような処理が採
られる。なお上記のように、記録再生装置120は、S
DMI対応の記録再生装置とは異なって、二次記録媒体
としてミニディスクに、暗号化を解いた状態で記録する
ものである。暗号化を解いた状態で記録することによ
り、そのミニディスクにコピー記録されたコンテンツデ
ータは、一般に普及している通常のミニディスク再生装
置によっても再生可能となり、これによってユーザーの
利便性を向上させることができる。但し、暗号化を解い
た状態で記録することは、著作権保護の点で不都合が生
じる。そこで、記録再生装置120にコンテンツデータ
を転送する場合には、所定の条件を満たすことが必要と
される。
【0077】SDMIネットワークコンテンツを記録再
生装置120に転送して暗号化を解いた状態で二次記録
媒体にコピー記録することを許可する条件としては、例
えば、記録再生装置120が認証OKとなったこと、
転送しようとするコンテンツデータについてコピー記
録を著作権者側が認めていること、チェックインは不
可とされることおよびチェックアウト回数として転送の
扱いのルール(UsageRule)を満たすことの3つとされ
る。このの転送条件が満たされていることでSD
MI対応記録再生装置120B以外の機器に対しても、
無制限なコピー転送はできず、著作権保護機能も確保さ
れる。また、転送を行う伝送路上では暗号化状態とされ
ること(記録再生装置120側で暗号解読を行う)でも
著作権保護機能を与えることができる。
【0078】SDMIネットワークコンテンツを記録再
生装置120に転送する場合には、上記の転送条
件がチェックされる(DP7)。即ち記録再生装置12
0について所定の認証処理が行われる。また、コンテン
ツデータに含まれるフラグ情報などから、著作権者側の
コピー許可の意志が確認される。さらにチェックイン/
チェックアウトの扱いルールが課される。
【0079】これらの条件に従って、SDMIネットワ
ークコンテンツを記録再生装置20Aに転送する場合
は、その伝送線路上では暗号化状態のままデータ伝送が
行われる。つまり例えば上記のE(CK,A3D)の状
態又はE(CK’,A3D)の状態で転送される。そし
てこの暗号化されたSDMIネットワークコンテンツ
は、後述する図20の構成の記録再生装置120におい
て受信処理された後、復号処理部28で暗号化が復号さ
れ、例えば元のATRAC3圧縮データ(A3D)とさ
れる。そしてその暗号化が解かれたコンテンツデータ
が、エンコード/デコード部24によるエンコード処理
を経て記録/再生部25に供給され、ミニディスク10
0にコピー記録されるものとなる。
【0080】従って記録再生装置120が、ミニディス
ク100にコピー記録したSDMIコンテンツを再生す
る場合は、ミニディスク100から読み出したデータに
ついて通常のミニディスクシステムでのデコード処理、
つまりEFM復調、ACIRCエラー訂正、ATRAC
圧縮方式に対する伸張処理等を行えばよい。これは、当
該コピー記録されたミニディスク100は、通常のミニ
ディスク再生装置に装填した場合も、コンテンツデータ
が通常に再生できるものとなっていることを意味する。
つまりユーザーは、上述したように、ミニディスク10
0にコピー記録したSDMIネットワークコンテンツ
を、SDMI非対応の通常のミニディスク再生装置で再
生させ、音楽等を楽しむことができる。
【0081】なお、図18のデータパスにおいて、DP
7の扱いルールチェック等によって転送許可がされない
場合は、記録再生装置120に対する転送が行われない
ことはいうまでもない。
【0082】4.データ転送装置の構成例(一次記録媒
体側機器/PC) 図19に、データ転送装置となる一次記録媒体側機器1
の構成を示す。なお、ここで説明する例は、パーソナル
コンピュータにより一次記録媒体側機器1を形成する場
合であるが、同様の機能を持つ構成が専用のハードウエ
アにより構築されるなどにより、データ転送専用の機器
として形成されてもよい。
【0083】本例の場合は、パーソナルコンピュータ1
にデータ転送装置としての機能を実行させるソフトウエ
アプログラムがインストールされることでデータ転送装
置となる一次記録媒体側機器が実現される。なお、本明
細書で「パーソナルコンピュータ」又は「コンピュー
タ」といっているのは、いわゆる汎用コンピュータとし
ての広義の意味である。当該プログラムは、コンピュー
タに内蔵されている記録媒体としてのハードディスク
(HDD)5やROM3に予め記録しておくことができ
る。あるいはまた、プログラムは、フロッピー(登録商
標)ディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only
Memory)、MO(Magneto optical)ディスク、DVD(Dig
ital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリな
どのリムーバブル記録媒体90に、一時的あるいは永続
的に格納(記録)しておくことができる。このようなリ
ムーバブル記録媒体90は、いわゆるパッケージソフト
ウェアとして提供することができる。
【0084】なお、プログラムは、上述したようなリム
ーバブル記録媒体90からコンピュータにインストール
する他、ダウンロードサイトから、ディジタル衛星放送
用の人工衛星を介して、コンピュータに無線で転送した
り、LAN(Local Area Network)、インターネットとい
ったネットワークを介して、コンピュータに有線で転送
し、コンピュータでは、そのようにして転送されてくる
プログラムを、通信部8で受信し、内蔵するHDD5に
インストールすることができる。
【0085】図19のコンピュータ1は、CPU(Centr
al Processing Unit)2を内蔵している。CPU2に
は、バス12を介して、入出力インタフェース10が接
続されている。CPU2は、入出力インタフェース10
を介して、ユーザによって、キーボードや、マウス、マ
イク等で構成される入力部7が操作等されることにより
指令が入力されると、それに従って、ROM(Read Only
Memory)3に格納されているプログラムを実行する。あ
るいはまた、CPU2は、HDD5に格納されているプ
ログラム、衛星若しくはネットワークから転送され、通
信部8で受信されてHDD5にインストールされたプロ
グラム、またはドライブ9に装着された光ディスク等の
リムーバブル記録媒体90から読み出されてHDD5に
インストールされたプログラムを、RAM(Random Acce
ss Memory)4にロードして実行する。これにより、CP
U2は、後述するSDMIコンテンツに対してのデータ
転送装置としての処理を実行する。そしてCPU2は、
その処理結果を、必要に応じて、例えば入出力インタフ
ェース10を介して、LCD(Liquid Crystal Display)
やスピーカ等で構成される出力部6から出力、あるいは
通信部8から送信、さらにはHDD5に記録等させる。
【0086】本例の場合、通信部8は、図17のネット
ワーク110を介した各種サーバとの通信が可能とされ
る。即ちコンピュータ1は、外部のコンテンツサーバ9
1から音楽コンテンツ等のネットワークコンテンツのダ
ウンロードが可能とされる。ダウンロードされるネット
ワークコンテンツは、上述したデータパスに則って、S
DMI対応のコンテンツとしての処理、もしくはSDM
I非対応のコンテンツとしての処理が行われ、例えば少
なくともSDMI対応の処理としてはSDMIコンテン
ツとしてHDD5に蓄積される。HDD5に蓄積された
SDMIコンテンツは、認証された二次記録媒体側機器
(記録再生装置)120に対する転送対象のコンテンツ
となる。
【0087】接続部11は、二次記録媒体側機器120
との間でデータ通信可能に接続される部位である。例え
ばUSBインターフェース、IEEE1394インター
フェースなどの例が考えられる。もちろん他の規格の有
線インターフェースや、赤外線や電波を用いた無線イン
ターフェースであってもよい。
【0088】なお、図18で説明したデータパスを実現
するための各種処理は、それぞれ時系列に処理する必要
はなく、並列的あるいは個別に実行される処理(例え
ば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)も含む
ものである。また、プログラムは、1つのコンピュータ
により処理されるものであっても良いし、複数のコンピ
ュータによって分散処理されるものであっても良い。さ
らに、プログラムは、遠方のコンピュータに転送されて
実行されるものであっても良い。
【0089】5.データ記録装置の構成例(二次記録媒
体側機器/記録再生装置) 二次記録媒体側機器(記録再生装置)120の構成例を
図20に示す。この例は、記録再生装置120を例えば
ミニディスクレコーダとして構成したものである。従っ
て二次記録媒体100は、ミニディスク(光磁気ディス
ク)の例となる。以下「ミニディスク100」とも表記
する。なお、図20においては、二次記録媒体100と
してのミニディスクに対する記録再生データの処理系、
および上記一次記録媒体側機器1との間の認証処理やデ
ータ転送に対する処理系のみを示し、ミニディスク10
0に対する駆動系、サーボ系、再生出力系等は通常のミ
ニディスク記録再生装置と同様であるため詳しい図示を
省略している。
【0090】CPU21は記録再生装置120としての
全体を制御するシステムコントローラとなる。具体的に
は、ミニディスク100に対する記録再生のために、回
転駆動、スピンドルサーボ、フォーカスサーボ、トラッ
キングサーボ、スレッドサーボなどの制御、光学ヘッド
/磁気ヘッドのレーザ光や磁界印加動作の制御、記録再
生データのエンコード/デコード処理の制御などを行
う。また、パーソナルコンピュータ1との間の認証のた
めの通信やデータ生成の指示や、パーソナルコンピュー
タ1からの各種コマンドのやりとり、転送されてくるコ
ンテンツデータに対する処理などの制御も行う。また図
示していないが、ユーザーインターフェースとして操作
部や表示部が設けられるが、操作部からのユーザー操作
の監視および操作に応じた処理や、表示部の表示制御な
ども行う。
【0091】記録/再生部25は、光学ヘッド、磁気ヘ
ッド、ディスク回転駆動系、サーボ系等が備えられ、実
際にミニディスク100に対してデータの記録/再生を
行う部位である。
【0092】エンコード/デコード部24は、ミニディ
スク100に対する記録データのエンコード、およびミ
ニディスク100から再生された再生データのデコード
を行う。公知のようにミニディスクシステムの場合は、
記録データはACIRCエラー訂正符号のエンコード処
理やEFM変調処理が施される。エンコード/デコード
部24は、記録データに対してACIRCエンコードお
よびEFMエンコードを行って記録/再生部25に供給
することになる。また再生時には、記録/再生部25か
ら読み出されて供給されてきたデータ(RF信号)に対
して二値化処理、EFM復調、ACIRC方式のエラー
訂正処理などのデコード処理を行うことになる。
【0093】コーデック23は、ATRAC/ATRA
C3方式の圧縮符号化による圧縮処理、および伸張処理
を行う部位である。ミニディスク100に記録されるデ
ータは、ATRAC又はATRAC3方式の圧縮符号化
が行われた後、上記エンコード処理が施されたものであ
る。従って当該記録再生装置120に、圧縮符号化がさ
れていないデータ、例えばPCMオーディオデータ等が
記録データとして入力された場合は、コーデック23で
ATRAC/ATRAC3方式の圧縮符号化が行われ、
その圧縮データがエンコード/デコード部24に供給さ
れることになる。また再生時には、記録/再生部25で
読み出され、エンコード/デコード部24でデコードさ
れたデータは、ATRAC/ATRAC3方式の圧縮符
号化状態のデータである。このためコーデック23でA
TRAC又はATRAC3方式の圧縮に対する伸張処理
が行われることで、例えば44.1KHz、16ビット
量子化のデジタルオーディオデータが復調される。この
デジタルオーディオデータは、図示しない出力系の回路
において、例えばD/A変換、アナログ信号処理、増幅
処理等が行われて、スピーカ出力信号とされ、音楽等と
して再生される。或いは、デジタルオーディオデータの
状態で他の機器に対して出力可能とすることもできる。
【0094】以上の構成は、通常のミニディスクシステ
ムの記録再生装置にも備えられる構成要素であるが、本
例の記録再生装置120では、一次記録媒体側機器1と
してのパーソナルコンピュータに対応する部位として、
インターフェース部26および復号部29が設けられ
る。
【0095】インターフェース部26は、図19のパー
ソナルコンピュータ1の接続部11との間で接続され、
パーソナルコンピュータ1との間でデータ通信を行う部
位である。このため、送受信データのバッファリングを
行うバッファ部27、およびインターフェース上の信号
処理を行う送受信処理部28が設けられる。例えばUS
B又はIEEE1394などの通信方式に対応する信号
処理を行う。インターフェース部26を介してパーソナ
ルコンピュータ1との通信としては、パーソナルコンピ
ュータ1からの各種コマンドの受信や、後述する認証処
理のためのデータの送受信、およびSDMIコンテンツ
の受信などがある。
【0096】復号部29は、SDMIコンテンツの暗号
化処理に対応するための部位であり、鍵記憶部30、復
号処理部31を備える。鍵記憶部30には、暗号化され
て転送されてくるSDMIコンテンツを復号するための
鍵情報が格納される。SDMIコンテンツはコンテンツ
キーCK、CK’で暗号化されているため、少なくとも
コンテンツキーCK、CK’を認識できる情報が格納さ
れる。具体的には後述するが、上記図14の説明で言及
したDNK(Device Node Key)が格納されることにな
る。この記録再生装置120は、図14における1つの
デバイス(DVx)に相当するものとなるが、そのた
め、DNKにおいてリーフキーや、リーフキーによって
暗号化されたノードキー、ルートキーが格納されるもの
となる。そしてそのようなDNKを用いて、また場合に
よっては送信されてくる上述したEKBを用いて、コン
テンツキーCKを認識できる。
【0097】SDMIコンテンツに対するコンテンツキ
ーCKを認識可能な情報であるDNKが格納されている
ことで、復号処理部31は、コンテンツキーCKで暗号
化された状態で送信されてきたてSDMIコンテンツ、
即ち例えばE(CK、A3D)の状態のコンテンツを、
復号することができる。つまりD{CK,E(CK、A
3D)}=A3Dとして、復号されたATRAC3圧縮
状態のデータを得ることができる。このようにして復号
されたATRAC3圧縮データは、エンコード/デコー
ド部24でのエンコード処理を経て、記録/再生部25
でミニディスク100に記録できる。
【0098】なお、SDMIコンテンツは、必ずしもA
TRAC3圧縮データが暗号化されたものではない。例
えばリニアPCMデータが鍵CKで暗号化されたものな
ども考えられる。つまり例えばE(CK、PCM)の状
態のコンテンツが転送入力去る場合もある。その場合
は、当然ながら復号処理部でD{CK,E(CK、PC
M)}=PCMとして、復号されたリニアPCMデータ
が得られる。その場合は、当該PCMデータは、コーデ
ック23でATRAC3圧縮処理が行われた後、エンコ
ード/デコード部24でのエンコード処理を経て、記録
/再生部25でミニディスク100に記録できる。
【0099】鍵記憶部30は、さらに認証処理のための
鍵を記憶する場合もある。後述する認証処理例では記録
再生装置120が記憶している公開鍵P、秘密鍵Sを使
用する。その場合は公開鍵P、秘密鍵Sも、鍵記憶部3
0に格納されることになる。
【0100】6.認証処理 ミニディスクに対して暗号化を解いた状態でコンテンツ
データを記録する記録再生装置120については、その
転送/記録の条件の一つとして、パーソナルコンピュー
タ1からの認証がOKとならなければならない。認証と
は、非暗号化状態でのコンテンツデータの記録動作が許
可された機器として正当なものであるかを確認する処理
となる。
【0101】この認証処理は、パーソナルコンピュータ
1の接続部11に、SDMI対応記録再生装置以外の記
録再生装置が接続された場合に行われる。
【0102】本例での認証処理は、非対称暗号(公開鍵
暗号)を用いた認証方式を実行するものとしている。非
対称暗号では、暗号化の鍵と復号化の鍵が異なる。い
ま、暗号前のデータをDb、暗号鍵をKe、復号鍵をK
dとすると、暗号化データCは、C=E(Ke,Db)
で暗号化が行われ、またD(Kd,C)=Dbでデータ
Dbが復号される。ここで暗号鍵Ke、復号鍵Kdは鍵
のペアと呼ばれ、一方は公開鍵として公開し、他方は秘
密鍵として所定部位に保持されるものである。以下説明
する認証処理では、鍵のペアKe、Kdのうちで公開鍵
をP、秘密鍵をSとして表して説明する。上述したよう
にこの場合、記録再生装置120は、鍵記憶部30に暗
号鍵Ke、復号鍵Kdとなる、公開鍵P、秘密鍵Sを記
憶していることになる。
【0103】認証処理に際しては、例えば一次記録媒体
側機器(パーソナルコンピュータ)1のCPU2が、二
次記録媒体側機器(記録再生装置)120のCPU21
に対して認証要求のコマンドを送信した後、CPU2
(一次記録媒体側機器(パーソナルコンピュータ)1)
と、CPU21(二次記録媒体側機器(記録再生装置)
120)の間で図21のような処理が行われることにな
る。
【0104】認証処理が開始されると、まず二次記録媒
体側機器120のCPU21は、処理S1として、鍵記
憶部30に記憶している公開鍵Pをインターフェース部
26から一次記録媒体側機器1に送信させる。なお、公
開鍵Pは一次記録媒体側機器1側も知っている鍵であ
る。一次記録媒体側機器1のCPU2は、公開鍵Pを受
信したら、続いて処理S2として、乱数rを発生させ
る。そして処理S3として、二次記録媒体側機器20A
に乱数rを送信する。次に二次記録媒体側機器120の
CPU21は、処理S4として受信された乱数rを、鍵
記憶部30に格納された秘密鍵Sを用いて暗号化する。
そして処理S5として、暗号化データE(S,r)を一
次記録媒体側機器1に送信する。
【0105】一次記録媒体側機器1のCPU2は、暗号
化データE(S,r)を受信したら、処理S6として、
暗号化データE(S,r)を、公開鍵Pにより復号す
る。つまりD{P,E(S,r)}の処理を行う。そし
て処理S7として、上記処理S2で発生させた乱数r
と、上記処理S6での復号結果D{P,E(S,r)}
を比較する。ここで、公開鍵Pと秘密鍵Sが適正な鍵の
ペアであったとすると、r=D{P,E(S,r)}の
結果が得られるはずである。そこで、比較結果が一致し
ていた場合は、当該二次記録媒体側機器120が、公開
鍵Pに対する秘密鍵Sを保持していることが確認された
ことになるため、処理S8から処理S9に進み、当該二
次記録媒体側機器120を正当な接続相手として認証す
る。一方、比較結果が一致していなければ処理S8から
処理S10に進み、接続された二次記録媒体側機器は、
正当な接続相手(即ちSDMIコンテンツを転送してよ
い機器)ではないとして認証NGとする。
【0106】例えば以上のような認証処理により、接続
された機器が、本例の二次記録媒体側機器120が認証
されると、一次記録媒体側機器1は、その接続された機
器に対してSDMIコンテンツの転送を許可する条件の
1つが満たされたと認識することになる。
【0107】7.コンテンツ暗号化方式 本例のシステムにおいて、図14に示した構造の最下段
のデバイスに相当するのは記録再生装置120となる
が、図14に示したような暗号化構造を当該システムに
おいて実現する場合の例を説明する。
【0108】まず図22はコンテンツデータおよびキー
の流れを示している。図17に示した外部サーバ91か
らパーソナルコンピュータ1に或るコンテンツデータC
T1が配信される場合、この1単位のコンテンツデータ
CT1については、E(CK,A3D)、E(KR,C
K)、およびEKBが送信されてHDD5に格納される
ことになる。E(CK,A3D)はコンテンツキーCK
で暗号化されたATRAC3圧縮コンテンツデータであ
り、つまり配信目的たる実際の音楽その他の情報であ
る。E(KR,CK)は、コンテンツデータの暗号解読
のためのコンテンツキーCKを、図14で説明したルー
トキーKRで暗号化した情報である。EKBは図14〜
図17で説明した有効化キーブロックの情報であり、本
実施の形態の説明においては、ルートキーKRを更新す
るための情報であるとする。
【0109】1つのコンテンツデータの配信に応じて、
これらがセットで配信され、図示するようにHDD5に
は、これらのセットとしてのコンテンツデータCT1、
CT2・・・が格納されるものとなる。
【0110】パーソナルコンピュータ1が記録再生装置
120に対してコンテンツデータ転送を行う場合は、こ
のセットとしての情報としてE(CK,A3D)、E
(KR,CK)、およびEKBを、後述する手順で送信
する。図14で説明したデバイス(端末)に相当する記
録再生装置120では、それぞれ固有のリーフIDが設
定されており、またDNK(Device Node Key)を記憶
している。
【0111】そしてパーソナルコンピュータ1から上記
セットのコンテンツデータが送信されてくることに応じ
て、コンテンツデータの暗号解読を行い(又は暗号化状
態のまま)、二次記録媒体に記録する。そして、記録再
生装置120では記録時において暗号解読を行う。
【0112】この暗号解読の処理としては、図示するよ
うに、まず記憶しているDNKと送信されてくるEKB
を用いてルートキーKRを解読する。続いて解読したル
ートキーKRを用いてコンテンツキーCKを解読する。
そして解読したコンテンツキーCKを用いることで、暗
号化を解除したコンテンツデータA3Dを得ることがで
きる。
【0113】記録再生装置120の場合のDNKおよび
暗号解読手順を図23,図24で具体的に説明する。
今、図23(a)のようなキーのツリー構造を想定し、
例えば記録再生装置20Aに、リーフID=SET0、
リーフキー=K000が設定されているとする。この場
合、記録再生装置120に格納されるDNKは、図23
(b)のような情報を有する。まずリーフIDとして
「SET0」が格納される。またリーフキーとして「K
000」が格納される。そしてリーフキー「K000」
から図23(a)の構造でルートキーKRまでをたどる
ことのできる情報が格納される。つまり、ノードキーK
00、K0、ルートキーKRが格納される。但しこのノ
ードキーK00、K0、ルートキーKRは、リーフキー
K000によって暗号化された状態で格納される。即ち
図示するように、 E(K000,K00) E(K000,K0) E(K000,KR) が格納されるものとなる。
【0114】このようなDNKが格納されていること
で、記録再生装置120は、転送されてきたコンテンツ
データE(CK,A3D)を、同じく転送されてきたE
(KR,CK)を用いて暗号解読できる。即ちこの場合
は、記録再生装置120はリーフキーK000を用いて
D{K000,E(K000,KR)}の復号を行うこ
とでルートキーKRを得ることができる。そして復号し
たルートキーKRを用いてD{KR,E(KR,C
K)}の復号を行うことでコンテンツキーCKを得るこ
とができる。さらに復号したコンテンツキーCKを用い
てD{CK,E(CK,A3D)}の復号を行うことで
暗号解読されたコンテンツデータA3Dを得ることがで
きる。
【0115】但し、上述したように常にルートキーKR
やノードキーは不変のものではなく多様な事情により変
更される。そしてこの例のようにコンテンツキーCKを
ルートキーKRで暗号化して転送するシステムの場合
は、コンテンツデータ毎にルートキーKRを変更するこ
ともあり得る。例えば音楽配信業者によっては1つのコ
ンテンツデータ毎にルートキーKRを変更し、これによ
って著作権保護を強化する場合がある。このために、上
記のようにEKBを同時に送信して、正規のデバイスに
対して変更したルートキーKRが確認できるようにして
いる。
【0116】いま、図24に示すように、或るコンテン
ツデータE(CK,A3D)について、変更したルート
キーKR’で暗号化したコンテンツキーE(KR’,C
K)、およびEKBが送信されてくるとする。この場合
EKBには、例えばノードキーK0で暗号化した更新ル
ートキーKR’としてE(K0,KR’)の情報が含ま
れていたとする。なお更新ルートキーKR’をノードキ
ーK0で暗号化することは、例えば図23のデバイス
(SET0)〜(SET3)のみに対して、新たなルー
トキーKR’を通知する場合などに行われる例となる。
もちろんデバイス(SET0)(SET1)のみを通知
対象とするなら、更新ルートキーKR’をノードキーK
00で暗号化したE(K00,KR’)の情報が含むE
KBを発行すればよい。
【0117】一方、記録再生装置120のDNKは、図
23(b)で説明したように、リーフキーK000と、
リーフキーで暗号化されたノードキーおよびルートキー
としてE(K000,K00)、E(K000,K
0)、E(K000,KR)が記憶されている。この状
態において、コンテンツデータA3Dを復号するまでの
手順を図24に〜で示している。
【0118】 EKBとしてE(K0,KR’)の情
報が送られてきたことに応じて、まずDNKからK0を
得る。即ちリーフキーK000を用いてD{K000,
E(K000,K0)}の復号を行うことでノードキー
K0を得る。 次にノードキーK0を用いて、EKBによるE(K
0,KR’)を解読する。即ちD{K0,E(K0,K
R’)}の復号を行うことで更新ルートキーKR’を得
る。 解読した更新ルートキーKR’を用いて、送信され
てきたコンテンツキーE(KR’,CK)を解読する。
つまりD{KR’,E(KR,CK)}の復号を行うこ
とでコンテンツキーCKを得る。 復号したコンテンツキーCKを用いてD{CK,E
(CK,A3D)}の復号を行うことで暗号解読された
コンテンツデータA3Dを得る。
【0119】以上の手順により、記録再生装置120で
は、転送されてきたコンテンツデータの暗号化を解除し
て、ミニディスク100に記録することができる。
【0120】8.コンテンツ転送処理 続いてパーソナルコンピュータ1のHDD5に格納され
たコンテンツデータのうち1又は複数のコンテンツデー
タを記録再生装置120に転送し、ミニディスク100
に記録する際の処理を図25、図26で説明する。図2
5,図26では、パーソナルコンピュータ1のCPU2
が実行する制御処理をステップF101〜F111と
し、また記録再生装置120のCPU21の制御処理を
ステップF201〜F213として示している。
【0121】HDD5に格納されている或るコンテンツ
データの転送を行う場合は、CPU2は図25のステッ
プF101として記録再生装置120に対して認証開始
要求を行う。これに対して記録再生装置120はパーソ
ナルコンピュータ1に対してステップF201は認証開
始許可を通知する。するとパーソナルコンピュータ1は
ステップF102としてリーフIDを要求し、これに応
じて記録再生装置120はステップF202で記憶して
いるリーフIDを送信する。
【0122】なお、パーソナルコンピュータ1は接続さ
れた記録再生装置120を、このようにリーフIDを確
認して、現在有効なリーフIDの機器であるか否かを確
認するなどの認証を行なうが、同時にSDMI非対応、
つまり暗号化を解いてコンテンツデータを二次記録媒体
に記録する記録再生装置120の場合は、図21で説明
した認証処理も行う(図25では省略)。
【0123】認証が完了したら続いてパーソナルコンピ
ュータ1はステップF103として、これから転送しよ
うとするコンテンツデータについてのEKBを記録再生
装置120に送信する。記録再生装置120では、EK
Bが送信されてきたら、まずステップF203でEKB
のバージョンナンバを記憶する(図16参照)。さらに
ステップF204で、受信したEKBと、記憶している
DNKを用いて、図24で説明した手順のようにし
て、今回の転送にかかるコンテンツデータのルートキー
KRを探索し、得られたルートキーKRを記憶する。そ
してステップF205で、ルートキーKRの探索完了を
パーソナルコンピュータ1側に通知する。
【0124】次にパーソナルコンピュータ1はステップ
F104で、今回転送しようとするコンテンツデータに
係る、暗号化コンテンツキーE(KR,CK)を送信す
る。これを受けた記録再生装置120ではステップF2
06で上記図24の手順のように、記憶したルートキ
ーKRを用いて、暗号化コンテンツキーE(KR,C
K)を復号し、コンテンツキーCKを解読する。そして
ステップF207で、パーソナルコンピュータ1に対し
てコンテンツキーCKの解読完了を通知する。
【0125】コンテンツキーCKの解読完了通知によ
り、パーソナルコンピュータ1は記録再生装置120側
でコンテンツデータ解読のための準備が完了したことを
認識できるため、次にステップF105としてコンテン
ツデータの転送を実行する。即ちコンテンツキーCKで
暗号化されたコンテンツデータE(CK,A3D)を送
信する。記録再生装置120側ではステップF208と
して、送信されてきたコンテンツデータE(CK,A3
D)の受信処理、図24の手順のようにコンテンツキ
ーCKを用いた復号処理、および復号されたコンテンツ
データA3Dのミニディスク100への記録処理を行う
ことになる。
【0126】1つのコンテンツデータ(例えば1つの楽
曲)について、パーソナルコンピュータ1からの転送お
よびミニディスク100への記録が完了したら、その時
点でミニディスク100上のU−TOCの更新が必要に
なる。ミニディスク100では、例えば1曲の単位とし
てのトラックのスタートアドレス/エンドアドレスその
他を、ディスク内周部に記録されるU−TOCにおいて
管理するものであり、トラックの再生時にはU−TOC
からディスク上のアドレスを把握するものであるためで
ある。但し本例では、1つのコンテンツデータについて
のミニディスク100への記録が終了した時点では、ス
テップF209として示すように、メモリ上でU−TO
Cを更新するのみにとどめ、ミニディスク100上でU
−TOCを更新することは行わない。例えばCPU21
が内部メモリにおいてミニディスク100から読み込ん
だU−TOCデータを保持しているが、このステップF
209では、今回のコンテンツデータの書込に伴ったU
−TOC内容の更新を当該内部メモリにおいてのみ行う
ものとする。そして、メモリ上でU−TOC更新を完了
したら、ステップF210でパーソナルコンピュータ1
に対してTOC更新通知、つまり1つのコンテンツデー
タの書込に関する処理を完了したことを通知する。
【0127】パーソナルコンピュータ1側では、これに
応じてステップF106で、当該転送したコンテンツデ
ータに関して扱いルール(Usage Rule)を更新する。例
えば上述のようにチェックアウト回数をインクリメント
する。
【0128】続いてパーソナルコンピュータ1側の処理
は「P1」として示すように図26のステップF107
に進み、また記録再生装置120側の処理は「R1」と
して示すように図26のステップF211に進む。パー
ソナルコンピュータ1では、図26のステップF107
において、今回転送対象となっている1又は複数のコン
テンツデータの全てについて転送が完了したか否かを判
断する。
【0129】もし、全てのコンテンツデータについて転
送が完了したのであれば、ステップF108として記録
再生装置120に対して終了通知を行ない、一連の処理
を終了する。一方、引き続き次のコンテンツデータの転
送を行う場合は、ステップF109で、記録再生装置1
20に対して機器ステータスを要求する。
【0130】記録再生装置120では、ステップF21
1で、送信されてくる情報が終了通知であるか機器ステ
ータス要求であるかにより処理を分岐する。機器ステー
タス要求があった場合は、引き続きコンテンツデータの
転送が行われることになるが、そのために記録再生装置
120はステップF213に進んで、現在記憶している
EKBのバージョンをパーソナルコンピュータ1に報告
する。つまりステップF203で記憶したバージョンナ
ンバである。
【0131】パーソナルコンピュータ1では、EKBの
バージョンナンバの通知を受けたら、ステップF110
で次に転送しようとしているコンテンツデータについて
のEKBのバージョンナンバを確認し、そのバージョン
ナンバが、上記通知されたバージョンナンバと同一であ
るか否かをチェックする。ここでバージョンナンバが同
じであるということは、コンテンツキーCKを暗号化し
ているルートキーが同一であることを意味している。パ
ーソナルコンピュータ1では、バージョンナンバが同一
であるか否かにより処理を分岐する。
【0132】まず、転送しようとするコンテンツデータ
のEKBのバージョンナンバが、記録再生装置120に
格納されているEKBのバージョンナンバと異なってい
た場合は、当該コンテンツデータについてのコンテンツ
キーCKを得るためのEKBを記録再生装置120が保
持していないことになるため、「P2」として示すよう
に図25のステップF103に戻り、転送しようとする
コンテンツデータのEKBを送信する。この場合、記録
再生装置120側の処理は、「R2」として示すように
図25のステップF203から行われることになる。そ
して上述した場合と同様に、ステップF203,F20
4,F205としてEKBバージョンの記憶、ルートキ
ーKRの探索、探索完了通知が行われる。そしてパーソ
ナルコンピュータのステップF104、記録再生装置1
20のステップF206,F207でコンテンツキーC
Kについての確認が行われ、ステップF105、F20
8でのコンテンツデータの転送/記録が行われる。
【0133】一方、図26のステップF111で、次に
転送しようとするコンテンツデータのEKBのバージョ
ンナンバが、記録再生装置120に格納されているEK
Bのバージョンナンバと同一であった場合は、当該コン
テンツデータについてのコンテンツキーCKを得るため
のルートキーKRは既に記録再生装置120側で確認済
のものである。そこでパーソナルコンピュータ1の処理
は「P3」として示すように図25のステップF104
に戻り、暗号化コンテンツキーの転送を行う。つまりこ
の場合はEKB送信は行わない。この場合、記録再生装
置120側の処理は、「R3」として示すように図25
のステップF206から行われることになる。そしてス
テップF206,F207でコンテンツキーCKについ
ての確認が行われ、ステップF105、F208でのコ
ンテンツデータの転送/記録が行われる。
【0134】転送対象となった全てのコンテンツデータ
の転送/記録が完了した場合は、パーソナルコンピュー
タ1の処理は図26のステップF107からF108に
進み、終了通知を行うが、記録再生装置120は終了通
知があることに応じて処理をステップF211からF2
12に進め、この時点で、CPU21の内部メモリに保
持しているU−TOCデータを記録/再生部25に転送
し、ミニディスク100にU−TOCデータを書き込ま
せる。つまり1つのコンテンツデータがミニディスク1
00に記録されるたびにステップF209においてCP
U21の内部メモリでU−TOCデータが更新される
が、このため転送対象となった全コンテンツデータがミ
ニディスク100に記録された時点において、CPU2
1の内部メモリでのU−TOCデータは、その書き込ん
だ全コンテンツデータを反映したものとなっている。こ
の最新のU−TOCデータをミニディスク100に記録
することで、ミニディスク100上で、書き込んだコン
テンツデータを有効(再生可能)なものとする。そして
U−TOC書込を完了したら一連の処理を終える。
【0135】以上のように本例では、連続して複数のコ
ンテンツデータを転送する場合、EKBバージョンが同
一であれば、EKB送信およびそれに伴うルートキーK
Rの探索処理を省略している。また認証処理は一連の処
理の最初に行うのみとしている。さらにミニディスク1
00上でのU−TOC更新処理は、一連のコンテンツデ
ータの書込が完了した最後の時点で行うようにしてい
る。これにより複数のコンテンツデータの転送/記録処
理が効率化され、転送/記録に要する時間を大幅に短縮
できる。
【0136】図27に、本例の転送時の処理手順を示し
た。図27(a)は、3つのコンテンツデータの転送/
記録を行う場合において、これら3つのコンテンツデー
タのEKBバージョンが同一であった場合である。この
場合は、最初に手順A1として二次記録媒体側の認証処
理が行われ、次に手順A2としてEKB送信によるルー
トキーKRの確認が行われる。そして手順A3でコンテ
ンツキーCKの確認処理が行われ、手順A4でコンテン
ツデータの転送/記録が行われる。ここでミニディスク
上でのU−TOC更新は行われずに、次の手順A5とし
て2番目のコンテンツデータについてのコンテンツキー
CKの確認処理が行われ、手順A6で2番目のコンテン
ツデータの転送/記録が行われる。さらに手順A7とし
て3番目のコンテンツデータについてのコンテンツキー
CKの確認処理が行われ、手順A8で3番目のコンテン
ツデータの転送/記録が行われる。そして最後に手順A
9として、ミニディスク100上でのU−TOC更新処
理が行われる。
【0137】また、図27(b)は3つのコンテンツデ
ータの転送/記録を行う場合において、これら3つのコ
ンテンツデータのEKBバージョンがそれぞれ異なって
いた場合である。この場合は、最初に手順B1として二
次記録媒体側の認証処理が行われ、次に手順B2として
EKB送信によるルートキーKRの確認が行われる。そ
して手順B3でコンテンツキーCKの確認処理が行わ
れ、手順B4でコンテンツデータの転送/記録が行われ
る。ここでミニディスク上でのU−TOC更新は行われ
ずに、次の手順B5として2番目のコンテンツデータに
ついてのEKB送信によるルートキーKRの確認が行わ
れる。そして手順B6で2番目のコンテンツデータにつ
いてのコンテンツキーCKの確認処理が行われ、手順B
7で2番目のコンテンツデータの転送/記録が行われ
る。さらに手順B8として3番目のコンテンツデータに
ついてのEKB送信によるルートキーKRの確認が行わ
れ、手順B9として3番目のコンテンツデータについて
のコンテンツキーCKの確認処理が行われ、手順B10
で3番目のコンテンツデータの転送/記録が行われる。
そして最後に手順B11として、ミニディスク100上
でのU−TOC更新処理が行われる。
【0138】以上、実施の形態としての例を説明してき
たが、本発明は上記例に限定されるものではない。具体
的な処理の変形例としては、例えば記録再生装置120
は図25のステップF203で記憶するEKBバージョ
ンおよびEKB(又は探索したルートキーKR)を、可
能な限り長期的に保存するようにしておくことが考えら
れる。即ち、一旦送信されてきたEKBについては蓄積
保持しておくことで、その後同一のEKBバージョンの
コンテンツデータが転送される場合は、EKB転送およ
びルートキーKRの確認処理を省略できる。例えば全て
EKBバージョンの異なる複数のコンテンツデータを転
送する場合においても、或るコンテンツデータのEKB
と同一のバージョンのEKBを記録再生装置120側が
記憶していれば、そのコンテンツデータについてのルー
トキーKRの確認処理が省略できる。もちろんこの場合
は、複数ではなく1つのコンテンツデータを転送する場
合においても、記憶している過去のEKB(又はルート
キーKR)に該当するものがあれば、新たにEKBを転
送してルートキーKRを探索するという処理を省略でき
る。また、コンテンツキーCKはルートキーKRで暗号
化される例で説明したが、より下層のノードキーによっ
てコンテンツキーCKが暗号化されて転送される場合も
あり得る。
【0139】(ミニディスクの記録構造)図28(A)
は、本実施の形態のMDレコーダ/プレーヤ80が対応
するMD8002のエリア構造の概略説明図、図28
(B)はMD8002のエリア構造の詳細な説明図であ
る。図28(A)はディスク最内周側から最外周側めで
のエリアを示している。MD8002は、最内周側はエ
ンボスピットにより再生専用のデータが形成されるピッ
ト領域とされており、ここにP−TOCが記録されてい
る。ピット領域より外周は、光磁気領域とされ、記録ト
ラックの案内溝としてのグルーブが形成された記録再生
可能領域となっている。この光磁気記録領域最内周側の
クラスタ0〜クラスタ49までの区間が管理エリアとさ
れ、実際の楽曲等のプログラム(オーディオデータ)が
記録されるのは、クラスタ50〜クラスタ2251まで
のプログラムエリアとなる。プログラムエリアより外周
はリードアウトエリアとされている。
【0140】図28(B)は横方向にセクタ0、縦方向
にクラスタを示している。管理エリアにおいてクラスタ
0、1はピット領域との緩衝領域とされている。クラス
タ2はパワーキャリブレーションエリアPCAとされ、
レーザー光の出力パワー調整などのために用いられる。
クラスタ3、4、5はU−TOCが記録される。U−T
OCの内容は後述するが、1つのクラスタ内の各セクタ
ーにおいてデータフォーマットが規定され、それぞれ所
定の管理情報が記録される。このようなU−TOCデー
タとなるセクターを有するクラスタが、クラスタ3、
4、5に3回繰り返し記録される。
【0141】クラスタ6、7、8は、AUX−TOCが
記録される。AUX−TOCについても後述するが、1
つのクラスタ内の各セクターにおいてデータフォーマッ
トが規定され、それぞれ所定の管理情報が記録される。
このようなAUX−TOCデータとなるセクターを有す
るクラスター、クラスタ6、7、8に3回繰り返して記
録される。
【0142】クラスタ9からクラスタ46までの領域
は、前記端末装置30によってダウンロードされた広告
画像データがAUXデータとして記録される領域とな
る。AUXデータとしてのデータファイルはセクター単
位で形成され、後述する静止画ファイルとしてのピクチ
ャファイルセクター、文字情報ファイルとしてのテキス
トファイルセクター、プログラムに同期した文字情報フ
ァイルとしてのカラオケテキストファイルセクターなど
が形成される。そして、このAUXデータとしてのデー
タファイルや、AUXデータエリア内でAUXデータフ
ァイルを記録可能な領域などは、AUX−TOCによっ
て管理されることになる。
【0143】なお、AUXデータエリアでのデータファ
イルの記録容量は、エラー訂正方式モード2として考え
た場合に2.8Mバイトとなる。また、例えばプログラ
ムエリアの後半部分やプログラムエリアより外周側の領
域(例えばリードアウト部分)に、第2のAUXデータ
エリアを形成して、データファイルの記憶容量を拡大す
ることも考えられる。
【0144】クラスタ47、48、49は、プログラム
エリアとの緩衝エリアとされる。クラスタ50(=32
h)以降のプログラムエリアには、1または複数の楽曲
等の音声(オーディオデータ)がATRACと呼ばれる
圧縮形式で記録される。記録される各プログラムや記録
可能な領域は、U−TOCによって管理される。なお、
プログラム領域における各クラスタにおいて、セクター
FFhは、サブデータとしての何らかの情報の記録に用
いることができる。
【0145】前述したように、MD8002に対してプ
ログラム(トラック)の記録/再生動作を行うために
は、予めMD8002に記録されている管理情報として
のP−TOC、U−TOCを読み出しておき、必要時に
これを参照することになる。P−TOCはディスク最内
周側に形成されるもので、読み出し専用の情報である。
そして、P−TOCによってディスクの記録可能エリア
(レコーダブルユーザーエリア)や、リードアウトエリ
ア、U−TOCエリアなどの位置の管理が行われる。以
下ではP−TOCについては詳細な説明は省略し、ここ
では記録可能な光磁気ディスクに設けられるU−TOC
について説明する。
【0146】図29はU−TOCセクター0のフォーマ
ットを示すものである。なお、U−TOCセクターとし
てはセクター0〜セクター32まで設けることができ、
その中ではセクター1、セクター4は文字情報、セクタ
ー2は録音日時を記録するエリアとされている。まず最
初にMD8002の記録/再生動作に必ず必要となるU
−TOCセクター0について説明する。
【0147】U−TOCセクター0は、主にユーザが録
音を行った楽曲等のプログラムが録音可能なフリーエリ
アについての管理情報が記録されているデータ領域とさ
れる。例えばMD8002にある楽曲の録音を行おうと
する際には、U−TOCセクター0からディスク上のフ
リーエリアを探し出し、ここにオーディオデータを記録
していくことになる。また、再生時には再生すべき楽曲
が記録されているエリアをU−TOCセクター0から判
別し、そのエリアにアクセスして再生動作を行う。
【0148】U−TOCセクター0のデータ領域(4バ
イト×588の2352バイト)は、先頭位置にオール
0またはオール1の1バイトデータが並んで形成される
同期パターンが記録される。続いてクラスタアドレス
(Cluster H)(Cluster L)および
セクターアドレス(Sector)となるアドレスが3
バイトにわたって記録され、されにモード情報(MOD
E)が1バイト付加され、以上でヘッダとされる。ここ
での3バイトのアドレスは、そのセクター自体のアドレ
スである。
【0149】同期パターンやアドレスが記録されるヘッ
ダ部分については、このU−TOCセクター0に限らず
P−TOCセクター、AUX−TOCセクター、AUX
ファイルセクター、プログラムセクターでも同様であ
り、後述する図30以降の各セクターについてはヘッダ
部分の説明を省略する。セクター単位にそのセクター自
体のアドレスおよび同期パターンが記録されている。な
お、セクター自体のアドレスとして、クラスタアドレス
は、上位アドレス(Cluster H)と下位アドレ
ス(Cluster L)の2バイトで記され、セクタ
ーアドレス(Sector)は1バイトで記される。つ
まりこのアドレスは短縮形式ではない。
【0150】続いて所定バイト位置に、メーカーコー
ド、モデルコード、最初のトラックのトラックナンバ
(First TNO)、最後のトラックのトラックナ
ンバ(Last TNO)、セクター使用状況(Use
d sectors)、ディスクシリアルナンバ、ディ
スクシリアルナンバ、ディスクID等のデータが記録さ
れる。
【0151】さらに、ユーザーが録音を行って記録され
ているトラック(楽曲等)の領域やフリーエリアなどを
後述するテーブル部に対応させることによって識別た
め、ポインタ部として各種のポインタ(P−DFA、P
−EMPTY、P−FRA、P−TNO1〜P−TNO
255)が記録される領域が用意されている。
【0152】そして、ポインタ(P−TNO1〜P−T
NO255)に対応させることになるテーブル部として
(01h)〜(FFh)までの255のパーツテーブル
が設けられ、それぞれのパーツテーブルには、或るパー
ツについて起点となるスタートアドレス、終端となるエ
ンドアドレス、そのパーツのモード情報(トラックモー
ド)が記録されている。さらに各パーツテーブルで示さ
れるパーツが他のパーツへ続いて連結される場合あるた
め、その連結されるパーツのスタートアドレスおよびエ
ンドアドレスが記録されているパーツテーブルを示すリ
ンク情報が記録できるようにされている。なお、パーツ
とは1つのトラック内で時間的に連続したデータが物理
的に連続して記録されているトラック部分のことをい
う。そして、スタートアドレス、エンドアドレスとして
示されるアドレスは、1つの楽曲(トラック)を構成す
る1つまたは複数の各パーツを示すアドレスとなる。こ
れらのアドレスは短縮形で記録され、クラスタ、セクタ
ー、サウンドグループを指定する。
【0153】この種の記録再生装置では、1つの楽曲
(プログラム/トラック)のデータを物理的に不連続
に、即ち複数のパーツにわたって記録されていてもパー
ツ間でアクセスしながら再生して行くことにより再生動
作に支障はないため、ユーザーが録音する楽曲などにつ
いては、録音可能エリアの効率使用等の目的から、複数
パーツに分けて記録することもある。
【0154】そのため、リンク情報が設けられ、例えば
各パーツテーブルに与えられたナンバ(01h)〜(F
Fh)によって、連結すべきバーツテーブルを指定する
ことによってパーツテーブルを連結できるようにされて
いる。つまり、U−TOCセクター0における管理テー
ブル部においては、1つのパーツテーブルは1つのパー
ツを表現しており、例えば3つのパーツが連結されて構
成される楽曲についてはリンク情報によって連結される
3つのパーツテーブルによって、そのパーツ位置の管理
が行われる。なお、実際にはリンク情報は所定の演算処
理によりU−TOCセクター0内のバイトポジションと
される数値で示される。すなわち、304+(リンク情
報)×8(バイト目)としてパーツテーブルを指定す
る。
【0155】U−TOCセクター0のテーブル部におけ
る(01h)〜(FFh)までの各パーツテーブルは、
ポインタ部におけるポインタ(P−DFA、P−EMP
TY、P−FRA、P−TNO1〜P−TNO255)
によって、以下のようにそのパーツの内容が示される。
【0156】ポインタP−DFAはMD8002上の欠
陥領域について示しており、傷などによる欠陥領域とな
るトラック部分(=パーツ)が示された1つのパーツテ
ーブル又は複数のパーツテーブル内の先頭のパーツテー
ブルを指定している。つまり、欠陥パーツが存在する場
合はポインタP−DFAにおいて(01h)〜(FF
h)のいずれかが記録されており、それに相当するパー
ツテーブルには、欠陥パーツがスタートおよびエンドア
ドレスによって示されている。また、他にも欠陥パーツ
が存在する場合は、そのパーツテーブルにおけるリンク
情報として他のパーツテーブルが指定され、そのパーツ
テーブルにも欠陥パーツが示されている。そして、さら
に他の欠陥パーツがない場合はリンク情報は例えば
「(00h)」とされ、以降リンクなしとされる。
【0157】ポインタP−ENMPTYは管理テーブル
における1又は複数の未使用のパーツテーブルの先頭の
パーツテーブルを示すものであり、未使用のパーツテー
ブルが存在する場合は、ポインタP−EMPTYとして
(01h)〜(FFh)のうちいずれかが記録される。
未使用のパーツテーブルが複数存在する場合は、ポイン
タP−ENMPTYによって指定されたパーツテーブル
からリンク情報によって順次パーツテーブルが指定され
ていき、全ての未使用のパーツテーブルが管理テーブル
部上で連結される。
【0158】ポインタP−FRAはMD8002上のデ
ータの書込み可能なフリーエリア(消去領域を含む)に
ついて示しており、フリーエリアとなるトラック部分
(=パーツ)が示された1又は複数のパーツテーブル内
の先頭のパーツテーブルを指定している。つまり、フリ
ーエリア存在する場合はポインタP−FRAにおいて
(01h)〜(FFh)のいずれかが記録されており、
それに相当するパーツテーブルには、フリーエリアであ
るパーツがスタートおよびエンドアドレスによって示さ
れている。また、このようなパーツが複数個有り、つま
りパーツテーブルが複数個有る場合はリンク情報によ
り、リンク情報が「(00h)」となるパーツテーブル
まで順次指定されている。
【0159】図31にパーツテーブルにより、フリーエ
リアとなるパーツの管理状態を模式的に示す。これはパ
ーツ(03h)(18h)(1Fh)(2Bh)(E3
h)がフリーエリアとされている時に、この状態がポイ
ンタP−FRAに引き続きパーツテーブル(03h)
(18h)(1Fh)(2Bh)(E3h)のリンクに
よって表現されている状態を示している。なお、上記し
た欠陥領域や未使用パーツテーブルの管理形態もこれと
同様となる。
【0160】ポインタP−TNO1〜P−TNO255
は、MD8002にユーザーが記録を行った楽曲などの
トラックについて示しており、例えばポインタP−TN
O1では第1トラックのデータが記録された1又は複数
のパーツのうちの時間的に先頭となるパーツが示された
パーツテーブルを指定している。例えば第1トラック
(第1プログラム)とされた楽曲がディスク上でトラッ
クが分断されずに、つまり1つのパーツで記録されてい
る場合は、その第1トラックの記録領域はポインタP−
TNO1で示されるパーツテーブルにおけるスタートお
よびエンドアドレスとして記録されている。
【0161】また、例えば第2トラック(第2プログラ
ム)とされた楽曲がディスク上で複数のパーツに離散的
に記録されている場合は、その第2トラックの記録位置
を示すため各パーツが時間的な順序に従って指定され
る。つまり、ポインタP−TNO2に指定されたパーツ
テーブルから、さらにリンク情報によってたのパーツテ
ーブルが準じ時間的な順序に従って指定されて、リンク
情報が「(00h)」となるパーツテーブルまで連結さ
れる(上記、図31と同様の形態)。このように例えば
2曲目を構成するデータが記録された全パーツが順次指
定されて記録されていることにより、このU−TOCセ
クター0のデータを用いて2曲目の再生時や、その2曲
面の領域への上書き記録を行う際に、光学ヘッドおよび
磁気ヘッドをアクセスさせ離散的なパーツから連続的な
音楽情報を取出したり、記録エリアを効率使用した記録
が可能になる。
【0162】以上のように、書き替え可能なMD800
2については、ディスク上のエリア管理はP−TOCに
よってなされ、またレコーダブルユーザーエリアのいて
記録された楽曲やフリーエリアなどはU−TOCにより
行なわれる。
【0163】U−TOCセクター1 次に図30にU−TOCセクター1のフォーマットを示
す。このセクター1は録音された各トラックにトラック
ネームをつけたり、ディスク自体の名称などの情報とな
るディスクネームを付ける場合に、入力された文字情報
を記録するデータ領域とされる。
【0164】このU−TOCセクター1には、記録され
た各トラックに相当するポインタ部としてポインタP−
TNA1〜P−TNA255が用意され、またこのポイ
ンタP−TNA1〜P−TNA255によって指定され
るスロット部が1単位8バイトで255単位のスロット
(01h)〜(FFh)および同じく8バイトの1つの
スロット(00h)が用意されており、上述したU−T
OCセクター0とほぼ同様の形態で文字データを管理す
る。
【0165】スロット(01h)〜(FFh)にはディ
スクタイトルやトラックネームとしての文字情報がアス
キーコードで記録される。そして、例えばポインタP−
TNA1によって指定されるスロットには第1とラック
に対応してユーザーが入力した文字が記録されることに
なる。また、1つのトラックに対応する文字入力は7バ
イトより大きくなっても対応できる。なお、スロット
(00h)としての8バイトはディスクネームの記録の
ための専用エリアとされており、ポインタP−TNA
(x)によっては指定されないスロットとされている。
このU−TOCセクター1でもポインタP−EMPTY
は使用してないスロットを管理する。
【0166】U−TOCセクター2 図32はU−TOCセクター2のフォーマットを示して
おり、このセクター2は、主にユーザーが録音を行った
楽曲の録音日時を記録するデータ領域とされる。
【0167】このU−TOCセクター2には、記録され
た各トラックに相当するポインタ部としてポインタP−
TRD1〜P−TRD255によって指定されるスロッ
ト部が用意される。スロット部には1単位8バイトで2
55単位のスロット(01h)〜(FFh)が形成され
ており、上述したU−TOCセクター0とほぼ同様の形
態で日時データを管理する。
【0168】スロット(01h)〜(FFh)には楽曲
(トラック)の録音日時が6バイトで記録される。6バ
イトはそれぞれ1バイトずつ、年、月、日、時、分、秒
に相当する数値が記録される。また、残りの2バイトは
メーカーコードおよびモデルコードとされ、その楽曲を
録音した記録装置の製造者を示すコードデータ、および
録音した記録装置の機種を示すコードデータが記録され
る。
【0169】例えばMD8002に第1曲目としてトラ
ックが録音されると、ポインタP−TRD1によって指
定されるスロットにはその録音日時および録音装置のメ
ーカーコード、モデルコードが記録される。録音日時デ
ータはシステムコントローラ11が内部時計を参照して
自動的に記録することになる。
【0170】また、スロット(00h)としての8バイ
トはディスク単位の録音日時の記録のための専用エリア
とされており、ポインタP−TRD(x)によっては指
定されないスロットとされている。なお、このU−TO
Cセクター2でもスロットポインタP−EMPTYは使
用していないスロットを管理するものである。使用して
いないスロットについては、モデルコードに代えてリン
ク情報が記録されており、スロットポインタP−EMP
TYを先頭に各未使用のスロットがリンク情報でリンク
されて管理されている。
【0171】U−TOCセクター4 図33はU−TOCセクター4を示し、このセクター4
は、上記したセクター1と同様に、ユーザーが録音を行
ったトラックに曲名(トラックネーム)をつけたり、デ
ィスクネームを付ける場合に、入力された文字情報を記
録するデータ領域とされ、図33と図30を比較してわ
かるようにフォーマットはセクター1とほぼ同様であ
る。ただし、このセクター4は漢字や欧州文字に対応す
るコードデータ(2バイトコード)が記録できるように
されるものであり、図30のセクター1のデータに加え
て、所定バイト位置に文字コードの属性が記録される。
このU−TOCセクター4の文字情報の管理は、セクタ
ー1と同様にポインタP−TNA1〜P−TNA255
およびポインタP−TNA1〜P−TNA255によっ
て指定される255単位のスロット(01h)〜(FF
h)によって行なわれる。
【0172】次に、AUX−TOCについて詳細に説明
する。本例のMD8002では、図28で説明したよう
にAUXデーターファイルおよびAUX−TOCを記録
する領域が設定され、AUXデータファイルとして楽曲
等のトラック(プログラム)すなわちオーディオデータ
とは独立した文字情報や画像情報(広告画像データ)な
どを記録できる。そして、このAUX−TOCは、3ク
ラスタにわたって3回繰り返して記録され、従って管理
データ構造としてはU−TOCと同様に、1クラスタ内
の32セクターを使用できる。本例では、以下説明して
行くようにAUX−TOCセクター0〜セクター5を設
定してAUXデータファイルの管理を行う。
【0173】まず、AUX−TOCセクター0のフォー
マットを図34で説明する。AUX−TOCのセクター
0は、主にAUXデータ領域の全体として、AUXデー
タ領域におけるフリーエリア(空きエリア)の管理を行
うエリアアロケーションテーブルとされる。そして、図
34に示されるようにこのセクター0では、ヘッダ(セ
クターアドレス(Sector)=00h、モード情報
(MODE)=02hとされている)に続いて、所定バ
イト位置に、「M」、「D」、「A」、「D」の4文字
がASCIIコードにより4バイト分の領域を用いて記
録される。この「M」、「D」、「A」、「D」の文字
は、フォーマットIDを示すもので、以降説明するAU
X−TOCセクターに対しても同じ位置に記録されてい
る。また上記フォーマットIDに続く所定バイト位置に
メーカコード、モデルコードが記録され、更に、その後
ろの所定バイト位置にユーズセクター情報が記録され
る。
【0174】上記ユーズドセクター情報には、AUX−
TOC内のセクター使用状況が示される。Used S
ector0を形成するd8−d1の8ビットは、それ
ぞれ0−7セクターに対応する。以下同様にして、Us
ed Sector1のd8−d1は、それぞれ8−1
5セクターに対応する。Used Sector2のd
8−d1は、それぞれ16−23セクターに対応する。
Used Sector3のd8−d1は、それぞれ2
4−315セクターに対応する。
【0175】このAUX−TOCセクター0では、ポイ
ンタP−EMPTY、P−BLANKによりポインタ部
が形成される。そして、テーブル部においてスタートア
ドレス、エンドアドレス、リンク情報が記録される各8
バイトのパーツテーブルが99単位形成され、上述した
U−TOCセクター0と同様の形態で、AUXデータエ
リアの管理が行われる。但し、この場合には、パーツテ
ーブル(01h)〜(63h)までがテーブル部として
使用され、残りのパーツテーブル(64h)〜(FF
h)は使用しないものとしてALL「0」(zero
s)がセットされる。なお、パーツテーブル(64h)
以降をテーブル部として使用してもかまわないのである
が、実用上は、99単位のパーツテーブルによる管理で
充分とされる。ここで、有効なテーブル部としてパーツ
テーブル(01h)〜(63h)までとしているのは、
バッファメモリ13としての特定の容量に対応して決め
られたものである。
【0176】ポインタP−EMPTYは、このAUX−
TOCセクター0内での未使用のパーツテーブルをリン
ク形態で管理する。
【0177】ポインタP−BLANKは、AUXデータ
エリア内でのフリーエリア、つまりAUXデータファイ
ルを記録して行くことができる未記録領域を、U−TO
Cセクター0におけるポインタP−FRAと同様にパー
ツテーブルのリンク形態で管理する。
【0178】なお、スタートアドレス、エンドアドレス
は短縮形態とされ、サウンドグループ位置までの指定が
可能とされている。但し、本実施の形態のAUX−TO
Cセクター0では、クラスタ単位までによるアドレス指
定とすることが規定されており、セクター、スタートア
ドレス、エンドアドレスにおいてサウンドグループ単位
を示すデータ位置にはALL「0」がセットされる。以
下説明するAUX−TOCセクター1〜セクター5まで
のテーブル部もしくはスロット部において3バイトで記
録されるスタートアドレス、エンドアドレスも短縮形態
とされる。また、スタートアドレス、エンドアドレスと
してどのデータ単位まで指定するのかという規定は、各
セクター内容によって異なるため、以降において適宜説
明していく。
【0179】AUX−TOCセクター1 AUX−TOCセクター1〜セクター3は、静止画情報
としてのピクチャファイルの管理に用いられる。図35
に示すAUX−TOCセクター1はピクチャーアロケー
ションテーブルとしての管理セクターとなり、AUXデ
ータエリアにおいてピクチャファイルとして記録された
各データファイルの管理を行う。
【0180】このAUX−TOCセクター1では、U−
TOCセクター0と同様の形式でP苦茶ファイルの管理
を行う。本実施の形態では、AUXデータエリアに記録
される静止画1枚のピクチャファイルとしてのファイル
長は特に規定されていない。但し、本実施の形態では、
後述するように表紙画像(Cover Pictur
e)を含め最大で100のピクチャファイルが管理可能
に構成される。従って実質的に記録可能なピクチャファ
イルも100となる。なお、表紙画像は、例えばディス
クジャケットなどとなる表紙ピクチャとされる。
【0181】AUX−TOCセクター1の場合、ヘッダ
においては、セクターアドレス(Sector)=01
h、モード情報(MODE)=02hが記録される。
【0182】表紙画像以外の99枚となる各ピクチャフ
ァイルの管理に用いられるポインタP−PNO(x)と
して、AUX−TOCセクター1内にはポインタP−P
NO1〜P−PNO99が形成される。ポインタP−P
NO99より後ろからテーブル部直前までの各バイト位
置には「00h」が記録される。但し、AUXデータエ
リアの将来的な拡張やファイルサイズの変更などによ
り、より多数のピクチャファイルの記録が可能となる場
合に対応できるように、ポインタP−PNO(x)とし
て、ポインタP−PNO1〜P−PNO99に続くバイ
ト位置から、図35内に括弧で示すポインタP−PNO
255までのバイト位置に対して、ポインタP−PNO
100〜P−PNO255を設定することはできる。
【0183】また、メーカコード、モデルコードに続く
2バイトの領域は、ポインタFirst PNO、La
st PNOとされる。ポインタFirst PNOに
は、ポインタP−PNO1〜P−PNO99のうち使用
されている最初のポインタP−PNO(x)のナンバx
が記録され、ポインタLast PNOは、使用されて
いる最後のポインタP−PNO(x)のナンバxが記録
される。例えば、ポインタP−PNO1〜P−PNO9
9のうち、ポインタP−PNO1〜P−PNO5まで使
用されているとすると、ポインタFirst PNO=
01h、ポインタLast PNO=05hが記録され
る。
【0184】また、ポイント部において、ポインタP−
PFRA、P−EMPTYも形成される。そして、テー
ブル部において各ポインタに対応される各8バイトのパ
ーツテーブルとして、スタートアドレス、エンドアドレ
ス、画像モード(S.Pict.モード)が記録される
99単位のパーツテーブル(01h)〜(63h)が形
成される。この場合もAUX−TOCセクター0と同
様、残りのパーツテーブル(64h)〜(FFh)は使
用しないものとして、ALL「0」(zeros)がセ
ットされる。
【0185】また、パーツテーブル(00h)はポイン
タによっては指定されないパーツテーブルとなるが、こ
こは表示画像(Cover Picture)として位
置づけられたピクチャファイルのアドレス管理に専用に
用いられる。上記した画像モード(S.Pict.モー
ド)は、表紙画像のパーツテーブル(00h)にも同様
に設けられる。
【0186】ポインタP−PNO1〜P−PNO99
は、それぞれ1つのピクチャファイルが記録された領域
を、特定のパーツテーブルを指定することで管理する。
例えばポインタポインタP−PNO1で指定されるパー
ツテーブルには、1枚目としての画像データとなるピク
チャファイルのスタートアドレス、エンドアドレス、画
像モード(S.Pict.モード)が記録された状態と
される。なお、このAUX−TOCセクター1ではリン
ク情報(Link−P)によるパーツテーブルをリンク
させて行うファイル管理は行われない。つまり、1つの
ピクチャファイルは物理的に離れた区間に分けて記録さ
れることはない。
【0187】但し、このセクター内での未使用のパーツ
テーブルについてはポインタP−EMPTYを起点とす
るリンク形態(パーツテーブルの8バイト目がリンク情
報とされる)によって管理される。
【0188】また、AUX−TOCセクター1でのポイ
ンタP−PFRAは、AUXデータエリア内の1クラス
タの領域に対して1クラスタ未満のピクチャーデータが
記録されており、かつ、その1クラスタ内においてピク
チャデータが記録されていない領域が未記録領域(記録
完了領域)、即ちフリーエリアとされている場合に、こ
のフリーエリアを管理するポインタとされる。つまり、
ポインタP−PFRAで指定されるパーツテーブルにフ
リーエリアとしての区間のアドレスが記録される。
【0189】また、AUX−TOCセクター1での各パ
ーツテーブルにおける画像モード(S.Pict.モー
ド)は、各パーツテーブルにより指定されるアドレスに
記録されているピクチャファイルについて、コピーステ
ータスを含むモード情報を示すものとされる。
【0190】画像モード(S.Pict.モード)は、
例えば、図36(A)に示すようにして定義される。画
像モードはd1−d8の8ビットとされるが、d1−d
2からなる2ビットによりコピーステータスが示され
る。コピーステータスとは、対応するピクチャファイル
についてのコピーの許可/不許可に関して設定された情
報である。この場合、コピーステータスが(0h)とさ
れた場合には、コピー許可であることを示し、そのピク
チャファイルは何回でもコピーが可能とされる。コピー
ステータス(1h)とされた場合には、そのピクチャフ
ァイルについて、あと1回のみのコピーが許可されてい
ることを示す。コピーステータスが(2h)とされた場
合には、そのピクチャファイルについて、認証されたデ
ータバスを介して1回のみのコピーが許可されているこ
とを示す。逆にいえば、認証されないデータバスを介し
た場合には、コピーは不許可になる。コピーステータス
が(3h)とされた場合には、そのピクチャファイルに
ついては、コピーが禁止されていることを示す。残るd
3−d8の6ビットについては、ここでは未定義とされ
ている。
【0191】また、或るピクチャファイルについてデー
タのコピーが行なわれた場合には、そのコピー前のピク
チャファイルに対応して与えられたコピーステータスの
内容に対応して、コピー後のピクチャファイルに対応し
て与えられるコピーステータスは図36(B)に示すよ
うにして更新されるべきことになる。つまり、或るピク
チャファイルについて、コピー前においてはコピーステ
ータスが「0h」とされていた場合には、コピー後にお
いてもそのピクチャファイルには、コピーステータス
「0h」が与えられる。つまり、何回でもコピーが可能
とされる。これに対して、コピー前においてはコピース
テータスが「1h」或いは「2h」とされていた場合に
は、コピー後においては、コピーステータスが「3h」
とされて以降のコピーは禁止されることが示される。
【0192】AUX−TOCセクタ−2 図37にAUX−TOCセクター2のフォーマットを示
す。このセクター2はピクチャインフォメーションテー
ブルとされ、記録された各ピクチャファイルにピクチャ
ネーム、記録日時、およびインターネットのURL(U
niform Resourse Locators)
の情報(本実施の形態では、これらの情報をピクチャイ
ンフォメーションという)を付ける場合に、これらピク
チャインフォメーションとしての各情報を文字情報とし
て記録するデータ領域とされる。
【0193】ここで、AUX−TOCセクター2の説明
に先立ち、AUX−TOCセクター2のテーブル部に記
録されるピクチャインフォメーションファイルの構造に
ついて図38により説明しておく。ここでいうピクチャ
インフォメーションファイルとは、1ピクチュアファイ
ルに対応するピクチャファイルインフォメーションの情
報である。
【0194】この図38に示すように、ピクチャインフ
ォメーションファイルは、まず先頭にピクチャネームと
してのデータユニットがアスキーコードその他の文字コ
ードで配置される。このピクチャネームは、図33に示
したU−TOCセクター4のスロットに記録される文字
情報のフォーマットに準じる。ピクチャネームとしての
データユニットに続いては、データユニット間の区切り
を示す「1Fh」が配置され、この後ろに記録日時のデ
ータユニットが配置される。この記録日時は、図32に
示したU−TOCセクター2のスロットに記録される録
音日時のフォーマットに準じ、前述したようにして6バ
イトを使用して記録される。記録日時のデータユニット
に続けても上記「1Fh」が配置され、この後ろにUR
Lとしての文字情報が配置される。このURLに関して
は、後述する文字コード(charactor.cod
e)に依らず、アスキーコードによりMSBから記録す
ることができる。そして、ファイルの最後は「00h」
により締めくくられる。
【0195】なお、ピクチャネーム、記録日時、および
URLのデータユニットのうち或るものについて実体的
な内容が無いとされる場合には、そのデータユニットに
代えて「00h」を記録するものとされる。
【0196】また、上記URLであるが、例えばそのピ
クチャファイルがインターネットのホームページからダ
ウンロードして得られるものであるような場合に、その
ホームページのURLがピクチャファイルに対して付さ
れるものである。
【0197】図37に戻り、AUX−TOCセクター2
について説明する。まず、AUX−TOCセクター2の
ヘッダにおいては、セクターアドレス(Sector)
=02h、モード情報(MODE)=02hが記録され
る。
【0198】また、AUX−TOCセクター2には、記
録された各ピクチャファイルに対応するためにポインタ
部にポインタP−PIF1〜P−PIF99(ただしP
−PIF255まで拡張可能)が用意され、またスロッ
ト部には、ポインタ部P−PIF1〜P−PIF99に
よって指定可能な、単位8バイトで255単位のスロッ
ト(01h)〜(FFh)および同じく8バイトの1つ
のスロット(00h)が用意されている。そして、メー
カコード、モデルコードに続く2バイトの領域は、ポイ
ンタFirst PIF、Last PIFとされる。
ポインタFirst PIFは、ポインタP−PIF1
〜P−PIF99のうち、使用されている最初のポイン
タP−PIFのナンバが記録され、ポインタLast
PIFは、使用されている最後のポインタP−PIFの
ナンバが記録される。
【0199】スロット(00h)〜(FFh)にはピク
チャインフォメーションファイルとしての文字情報がア
スキーコードその他の文字コードで記録される。記録さ
れる文字の種別は、AUX−TOCセクター2上の所定
バイト位置に記録された文字コード(図においてはch
ara.codeと記述)により規定される。
【0200】文字コードは、例えば「00h」がアスキ
ーコード、「01h」がモディファイドISO.885
9−1、「02h」がミュージックシフテッドJIS、
「03h」がKS C 5601−1989(韓国
語)、「04h」がGB2312−80(中国語)など
のように定義されている。
【0201】ポインタP−PIF1〜P−PIF99
は、各ポインタのナンバに対応するファイルナンバのピ
クチャインフォメーションファイルが記録された特定の
パーツテーブルを指定する。例えばポインタP−PIF
1によって指定されるスロットには第1のピクチャファ
イルの画像に対応した文字が記録されることになる。な
お、スロット(00h)としての8バイトは表紙ピクチ
ャに対応するピクチャインフォーメーションファイルの
記録開始のための専用エリアとされており、ポインタP
−PIF(x)によって指定されないスロットとされて
いる。これら各スロットはリンク情報によりリンクされ
ることで、1つのピクチャファイルに対応するピクチャ
インフォメーションファイルは7バイトより大きくても
対応できるようにされている。また、ポインタP−EM
PTYは使用していないスロットをリンク形態で管理す
る。
【0202】なお、ピクチャネーム、記録日時、および
URLごとにそれぞれ異なるAUX−TOCセクターを
設定して、個別的に管理するようにしてもかまわない。
しかし、図37および図38に示すようにしてAUX−
TOCセクター2によりピクチャファイルに関して付さ
れる各種文字情報をピクチャインフォメーションファイ
ルとして一括管理することでピクチャネーム、記録日
時、およびURLごとにそれぞれ異なるAUX−TOC
セクターを設けて管理する場合より、管理情報として必
要とされるデータ量(TOCセクター数)は少なくな
り、ディスクの記録領域は有効利用されるものである。
【0203】AUX−TOCセクター3 図39に示すAUX−TOCセクター3は、ピクチャプ
レイバックシーケンステーブルとされている。これは楽
曲などのプログラムの再生に同期してピクチャファイル
の出力(つまり画像表示)を行うための管理情報とな
る。
【0204】AUX−TOCセクター3のヘッダのにお
いては、セクターアドレス(sector)=03h、
モード情報(MODE)=02hが記録される。
【0205】また、記録された各ピクチャファイルに対
応するためにポインタ部として、ポインタP−TNP1
〜P−TNP99(ただしP−PIF255まで拡張可
能)まで用意される。このポインタP−TNP1〜P−
TNP99は、プログラムエリアにトラック単位で記録
されたオーディオデータのトラックナンバに対応する。
つまり、第1トラック〜第99トラックに対応する。テ
ーブル部には、ポインタP−TNP1〜P−TNP99
によって指定される、単位8バイトで99単位のパーツ
テーブル(01h)〜(63h)および同じく8バイト
の1つのパーツテーブル(00h)が用意されている。
この場合も、使用しないパーツテーブル(64h)〜
(FFh)にはALL「00h」が記録される。メーカ
コード、モデルコードに続くポインタFirstTN
P、Last TNPにはそれぞれポインタP−TNP
1〜P−TNP99のうち、使用されている最初のポイ
ンタP−TNPのナンバと、使用されている最後のポイ
ンタP−TNPのナンバが記録される。
【0206】ポインタP−TNP1〜P−TNP99に
よって指定される各パーツテーブルには、そのトラック
の先頭位置アドレスからオフセットアドレス形態でスタ
ートアドレス、エンドアドレスが記録される。AUX−
TOCセクター3ではサウンドグループの単位までによ
るアドレス指定が行われる。また、各パーツテーブルの
4バイト目には、ポインタP−PNOjとして特定のピ
クチャファイルが示されている。ポインタP−PNOj
はAUX−TOCセクター1で管理される各ピクチャフ
ァイル(P−PNO1〜99)に相当する値となる。さ
らにリンク情報によって他のパーツテーブルをリンクで
きる。つまり、同一トラックにおいて複数のピクチャフ
ァイルを表示させるように規定できる。
【0207】例えば第1トラックとしての楽曲の再生を
行う際に、その再生中の特定のタイミングで第1のピク
チャファイルの画像を出力したい場合は、第1トラック
に対応するポインタP−TNP1で指定されるパーツテ
ーブルに、画像出力期間としてのスタートアドレス、エ
ンドアドレスを記録し、また出力すべき画像としてポイ
ンタP−PNOjで特定のピクチャファイルを示す。仮
に、第1トラック再生開始から1分0秒を経過した時点
から1分30秒を経過するまでの期間に、第1のピクチ
ャファイルの画像を表示出力したい場合を考えると、ポ
インタP−TNP1で指定されるパーツテーブルに、ス
タートアドレス、エンドアドレスとして、第1トラック
再生開始から1分0秒に相当するアドレス地点、および
1分30秒に相当すRうアドレスが、オフセットアドレ
スにより記録される。そしてポインタP−PNOjは第
1のピクチャファイルを指定するために、P−PNO1
の値とされる。また1つのトラックの再生中に複数の画
像を切換表示したい場合は、パーツテーブルがリンクさ
れて、出力すべきピクチャファイルおよび出力期間が管
理されることになる。
【0208】なお、パーツテーブル(00h)は、表紙
ピクチャ(Cover Pictur)に対応するので
あるが、表紙ピクチャはオーディオトラックの再生に同
期した画像出力は原則として行わないものとしているこ
とから、ここでは、パーツテーブル(00h)のスター
トアドレスおよびエンドアドレスとしてはALL「0」
が記録されるものとしている。
【0209】ところで、或るトラックに対応されたパー
ツテーブルにおけるスタートアドレス、エンドアドレス
が両方ともALL「0」であった場合には、そのトラッ
クの音声出力期間中にわたって指定されたピクチャファ
イル(ポインタP−PNOjで示される)の画像が表示
されるようにする。また、エンドアドレスについてのみ
ALL「0」である場合は、そのトラックの再生期間内
において次に表Jすべきピクチャファイルのスタートア
ドレスに至るまで、ポインタP−PNOjで指定された
ピクチャファイルを出力する。また、スタートアドレ
ス、エンドアドレスが両方ともALL「0」でHなく、
かつ、同じ値とされている場合には、ピクチャファイル
の表示出力は禁止される。またこのAUX−TOCセク
ター5でもポインタP−EMPTYからのリンクで使用
していないパーツテーブルを管理する。
【0210】AUX−TOCセクター4 AUX−TOCセクター4、セクタ−5はテキストファ
イルの管理に用いられる。まず、図40に示すAUX−
TOCセクター4はテキストアロケーションテーブルと
しての管理セクターとなり、AUXデータエリア内にお
いてテキストファイルとして記録された各データファイ
ルの管理を行う。
【0211】このAUX−TOCセクター4では、U−
TOCセクター0と同様の形式でテキストファイルの管
理を行う。仮にAUXデータエリアをすべてテキストフ
ァイルの記録に用いるとすると、38クラスタ(×32
セクター×2324バイト)分のテキストデータが記録
できるが、このテキストデータはAUX−TOCセクタ
ー4において最大255個のファイルとして管理でき
る。但し、ここでは後述するように、1枚の表紙テキス
トを含めて100ファイルまで管理するものとする。な
お、テキストファイルの1つのファイル長はセクター単
位とされる。
【0212】1つの特定のテキストファイルは、いわゆ
るディスクの表紙ピクチャに対応するテキストファイル
(表紙テキスト:Cover Text)として位置づ
けできる。
【0213】このAUX−TOCセクター4のヘッダに
おいては、セクターアドレス(sector)=04
h、モード情報(MODE)=02hが記録される。
【0214】そして、各テキストファイルの管理に用い
られるポインタP−TXNO(x)として、AUX−T
OCセクター6内にはポインタP−TXNO1〜P−T
EXNO99(ただしP−TXNO255まで拡張可
能)が形成される。ポインタP−TXNO1〜P−TE
XNO99は、オーディオトラックのトラックナンバに
対応する。つまり、ここでは、最大で第1〜第99のオ
ーディオトラックに対応づけされた99のテキストファ
イルが管理可能とされる(表紙テキストは除く)。ま
た、ポインタ部において、ポインタP−PFRA、P−
ENPTYも形成される。そして、テーブル部において
各ポインタに対応される8バイトのパーツテーブルとし
て、スタートアドレス、エンドアドレス、テキストモー
ドが記録される99単位のパーツテーブル(01h)〜
(63h)が形成される(パーツテーブル(64h)〜
(FFh)は不使用としてALL「0」が記録され
る)。なお、テキストモードの定義内容については後述
する。
【0215】また、パーツテーブル(00h)はポイン
タによっては指定されないパーツテーブルとなるが、こ
こは表紙テキストとして位置づけられたテキストファイ
ルのアドレスおよびテキストモードの管理に専用に用い
られる。
【0216】ポインタP−TXNO1〜P−TXN99
は、それぞれ1つのテキストファイルが記録された領域
を、解く手のパーツテーブルを指定することで管理す
る。例えば、ポインタP−TXNO1で指定されるパー
ツテーブルには、ファイルナンバとして第1のテキスト
ファイルのスタートアドレス、エンドアドレス、テキス
トモードが記録された状態とされる。
【0217】なお、上記したようにテキストファイルは
セクター単位であるので、上記スタートアドレス、エン
ドアドレスとしては、セクター単位までにより記述さ
れ、サウンドグループ単位のアドレスを示すデータ位置
には、「0h」がセットされる。
【0218】また、このAUX−TOCセクター4では
リンク情報によるパーツテーブルをリンクさせて行うフ
ァイル管理は行なわれない。つまり1つのテキストファ
イルは物理的に離れた区間に分けられて記録されること
はない。
【0219】ただし、このセクター内での未使用のパー
ツテーブルについてはポインタP−EMPTYを起点と
するリンク形態(パーツテーブルの8バイト目がリンク
除法とされる)によって管理される。また、AUX−T
OCセクター4でのポインタP−PFRAは、AUXデ
ータエリア内の1クラスタの領域に対して1クラスタ未
満のテキストファイルのデータが記録されており、か
つ、その1クラスタ内においてデータが記録されていな
い領域が未記録領域(記録可能領域)、すなわちフリー
エリアとされている場合に、このフリーエリアを管理す
るポインタとされる。つまり、ポインタP−PFRAで
指定されるパーツテーブルにフリーエリアとしての区間
のアドレスが記録される。そして、このフリーエリア管
理にもパーツテーブルの8バイト目がリンク情報とされ
てパーツテーブルがリンクされ、複数の離れた区間がフ
リーエリアとして管理される場合がある。
【0220】ここで、AUX−TOCセクター4の各パ
ーツテーブルに指定されるテキストモード(Textモ
ード)の定義内容について、図41を参照して説明して
おく。テキストモードは、各パーツテーブルにおける第
4バイトの位置にある領域であり、d1−d8の8ビッ
ト(1バイト)により形成される。これらd1−d8の
うち、d1−d2からなる2ビットはコピーステータス
を示すが、これについては先に図36(A)により説明
したピクチャファイルについてのコピーステータス
(S.Pict.モード)と同様となるため、ここでの
説明は省略する。
【0221】d3−d4からなる2ビットは、そのテキ
ストファイルの内容を示す。この場合、d3−d4が
「0h」であればsung textであることが示さ
れる。すなわち、そのテキストファイルは、これが対応
するオーディオトラックとしての楽曲の歌詞であること
を示し、「1h」であれば、対応するオーディオトラッ
クとしての楽曲を演奏するアーティスト情報(アーティ
スト名その他)を記述したテキストであることが示され
る。「2h」であれば、いわゆるライナーノーツ(アル
バムに添え付けられた解説など)であることが示され、
「3h」は、その他の情報としてのテキストであること
が示される。
【0222】d5の1ビットは、そのテキストファイル
におけるタイムスタンプの挿入の有無を示し、「0」で
あればタイムスタンプが無いことを示し、「1」であれ
ばタイムスタンプが有ることを示す。なお、タイムスタ
ンプがどのようなものであるかについては、図42によ
り後述する。
【0223】d6−d7−d8からなる3ビットは、文
字コードを示す。文字コードは、例えば「0h」がアス
キーコード、「1h」がモディファイドISO、「2
h」がミュージックシフテッドJIS、「3h」がKS
C 5601−1989(韓国語)「4h」がGB2
312−80(中国語)として定義されている。「5
h」「6h」は未定義(Reserved)とされる。
「7h」は、プレインテキスト(Plain Tex
t)とされ、そのテキストファイルをプレインテキスト
として定義することで、文字コードとしての拡張性を与
えることが可能となる。
【0224】AUX−TOCセクター5 図43にAUX−TOCセクター5のフォーマットを示
す。このセクター5はテキストインフォメーションテー
ブルとされ、記録された各テキストファイルにテキスト
ネーム、記録日時、およびインターネットのURLの情
報(本実施の形態では、これらの情報をテキストインフ
ォメーションという)を付ける場合に、これらテキスト
インフォメーションとしての各情報を文字情報として記
録するデータ領域とされる。
【0225】なお、AUX−TOCセクター5のテーブ
ル部に記録されるテキストインフォメーションファイル
の構造は、先に図38に示したピクチャインフォメーシ
ョンファイルに準ずる。つまり、図38におけるピクチ
ャーネームのデータユニットがテキストネームのデータ
ユニットとされる以外は同様の構造を有する。
【0226】図43に示すAUX−TOCセクター5の
フォーマットとして、ヘッダにおいては、セクタアドレ
ス(Sector)=05h、モード情報(MODE)
=02hが記録される。
【0227】また、AUX−TOCセクター5には、記
録された各テキストファイルに対応するためにポインタ
部にポインタP−TXIF1〜P−TXIF99(ただ
しP−TXIF255まで拡張可能)が用意され、また
スロット分には、ポインタP−TXIF1〜P−TXI
F99によって指定可能な、単位8バイトで255単位
のスロット(01h)〜(FFh)が用意されている。
そして、メーカコード、モデルコードに続くポインタF
irst TXIF、Last TXIFは、それぞれ
ポインタP−TXIF1〜P−TXIF99のうち、使
用されている最初のポインタP−TXIFのナンバが記
録され、ポインタLast TXIFは、使用されてい
る最後のポインタP−TXIFのナンバが記録される。
【0228】テーブル部としてのスロット(00h)〜
(FFh)にはテキストインフォメーションファイルと
しての文字情報がアスキーコードその他の文字コードで
記録される。記録される文字の種別は、AUX−TOC
セクター2上の所定バイト位置に記録された文字コード
(chara.code)により規定される。
【0229】この場合も、文字コードは、AUX−TO
Cセクター2と同様、例えば「00h」がアスキーコー
ド、「01h」がモディファイドISO、「02h」が
ミュージックシフテッドJIS、「03h」がKS C
5601−1989(韓国語)「04h」がGB23
12−80(中国語)などのように定義されている。
【0230】ポインタP−TEXIF1〜P−TEXI
F99は、各ポインタのナンバに対応するファイルナン
バのテキストインフォメーションファイルが記録された
特定のパーツテーブルを指定する。例えば、P−TEX
IF1によって指定されるスロットには第1のテキスト
ファイルの画像に対応した文字が記録されることにな
る。なお、スロット(00h)としての8バイトは表紙
テキストに対応する表紙テキストインフォメーションフ
ァイルの記録開始のための専用エリアとされており、ポ
インタP−TEXIF(x)によっては指定されないス
ロットとされている。これら各スロットはリンク情報に
よりリンクされることで、1つのテキストファイルに対
応するテキストファイルインフォメーションファイルは
7バイトより大きくても対応できるようにされている。
また、ポインタP−EMPTYは使用していないスロッ
トをリンク形態で管理する。
【0231】なお、この場合にも、テキストネーム、記
録日時、およびURLごとにそれぞれ異なるAUX−T
OCセクターを設定して、個別的に管理するようにして
もかまわないが、AUX−TOCセクター5によりピク
チャファイルに関して付される文字情報をテキストイン
フォメーションファイルとして一括管理することで、イ
ンフォメーションファイルの場合と同様に、管理情報と
して必要とされるデータ料(TOCセクター数)を少な
くするように配慮しているものもある。
【0232】データファイル ピクチャファイルセクター 以上のように形成される各AUX−TOCセクターによ
って管理されるAUXデータファイルである、ピクチャ
ファイルとテキストファイルの2種のデータファイルに
ついて説明して行く。
【0233】まず、ピクチャファイルとしては、静止画
1枚のファイル長は任意とされる。静止画としてのイメ
ージサイズは640×480ドットとし、ピクチャファ
イルはJPEGフォーマットベースラインとする。そし
て、ピクチャファイルの管理はAUX−TOCで行うた
めに、ファイルのビットストリームはJPEG規定のS
OI(Start Or Image)マーカーからE
OI(End Of Image)マーカーまでとな
る。また、セクターフォーマットはモード2とし、3r
dレイヤECCは無しとするために、1セクターの画像
データ容量としての有効バイトは2324バイトとな
る。一例としてJPEGのピクチャファイルが1クラス
タ(=32セクター)であるものとすると、実際のデー
タサイズは、72045(=2324×31+1)バイ
トから74368バイト(=2324×32)となる。
【0234】このようなピクチャファイルを構成するセ
クターのフォーマットは例えば図44のようになる。先
頭には、同期パターン、クラスタアドレス(Clust
erH、Cluster L)、セクターアドレス(S
ector)、モード情報(02h)による16バイト
のヘッダが設けられ、続く8バイトは未定義(Rese
rved)とされる。そして、データDP0〜DP23
23として示すように、2324バイトの画像データが
記録されるデータエリアとしての領域が設けられる。最
後の4バイトには、それぞれ「00h」が記録される
が、誤り検出パリティを記録することも考えられる。
【0235】テキストファイルセクター 次にテキストファイルとしては、AUX−TOCセクタ
ー4のテキストモードにより規定されるASCII、M
odified ISO 8859−1、Music
Shifted JIS、その他のテキストデータを記
録できる。
【0236】テキストファイルを構成するセクターのフ
ォーマットは例えば図45のようになり、ピクチャファ
イルと同様に先頭からヘッダ(16バイト)、未定義
(Reserved)領域(8バイト)が設けられ、こ
れに続いてデータDT0〜DT2323として示すよう
に、2324バイトのテキストファイルとしてのデータ
が記録されるデータエリアが設けられる。最後の4バイ
トには、それぞれ「00h」が記録されるが、誤り検出
パリティを記録することも考えられる。
【0237】ここで、テキストファイルセクターに記録
されるテキストファイルのデータ構造を図42に示す。
ただし、ここで示すテキストファイルは、AUX−TO
Cセクター4のテキストモードとして、タイムスタンプ
有り(d5=「1」)が設定されている場合に対応する
データ構造とされる。この図に示すように、テキストフ
ァイルとしては、先ずテキストファイル毎の区切りを示
す「1Eh」が配置され、続いて、タイムスタンプを示
すデータユニット(3byte pure binar
y)が配置される。タイムスタンプとは、対応するオー
ディオトラックの再生に同期したテキストファイルの表
示出力タイミングを規定するもので、タイおするオーデ
ィオトラックのオフセットアドレスにより示される。続
いて、パラグラフのデータユニットのデータ長を示すパ
ラグラフ長のデータユニット(3byte pure
binary)が配置される。そして、1Fhのデータ
に続けてパラグラフ(実体的な文字情報)のデータユニ
ットが配置されて形成される。
【0238】したがって、本実施の形態によれば、オー
ディオデータに関連する広告画像データを組み合わせて
配信することができるので、広告画像データによる広告
効果を向上させる上で有利である。
【0239】また、前記広告画像データを有料で販売す
ることができるので、新たなビジネスの形態を実現する
ことができる。MDにオーディオデータと該オーディオ
データに関連する広告画像データを格納することができ
るので、MDレコーダ/プレーヤを用意することによ
り、時と場所を選ばずにオーディオデータと該広告画像
データの視聴が可能となる。
【0240】
【発明の効果】以上説明したように本発明の通信装置、
通信システム、通信方法、通信用プログラムおよび記録
媒体によれば、オーディオデータに関連する広告画像デ
ータを組み合わせて配信することができるので、広告画
像データによる広告効果を向上させる上で有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の通信システムの機能ブロック図
である。
【図2】オーディオデータのデータ構造の説明図であ
る。
【図3】広告画像データのデータ構造の説明図である。
【図4】合成データのデータ構造の説明図である。
【図5】課金処理の説明図である。
【図6】通信システムの動作を示すフローチャートであ
る。
【図7】通信システムの動作を示すフローチャートであ
る。
【図8】ディスプレイの表示画面を示す説明図である。
【図9】通信システムの端末装置、課金制御手段、課金
サーバ、金融サーバの動作を示すフローチャートであ
る。
【図10】通信装置の構成を示す説明図である。
【図11】ディスプレイの表示画面を示す説明図であ
る。
【図12】ディスプレイの表示画面を示す説明図であ
る。
【図13】コンテンツデータの転送/記録時の処理のフ
ローチャートである。
【図14】本発明の実施の形態で利用される暗号化方式
のツリー構造の説明図である。
【図15】実施の形態で利用される暗号化方式のEKB
の説明図である。
【図16】実施の形態で利用される暗号化方式のEKB
の構造の説明図である。
【図17】実施の形態のシステム構成のブロック図であ
る。
【図18】実施の形態のSDMIコンテンツのデータパ
ス例の説明図である。
【図19】実施の形態の一次記録媒体側機器のブロック
図である。
【図20】実施の形態の二次記録媒体側機器のブロック
図である。
【図21】実施の形態の認証処理のフローチャートであ
る。
【図22】実施の形態の配信/転送されるコンテンツデ
ータ及び暗号化状態の説明図である。
【図23】実施の形態の暗号化方式例及びDNKの説明
図である。
【図24】実施の形態のコンテンツデータの暗号解除手
順の説明図である。
【図25】実施の形態のコンテンツデータ転送/記録時
の処理のフローチャートである。
【図26】実施の形態のコンテンツデータ転送/記録時
の処理のフローチャートである。
【図27】実施の形態のコンテンツデータ転送/記録時
の処理手順の説明図である。
【図28】本実施の形態のMDレコーダ/プレーヤが対
応するMDのエリア構造の概略説明図、図28(B)は
MDのエリア構造の詳細な説明図である。
【図29】U−TOCセクター0の説明図である。
【図30】U−TOCセクター1の説明図である。
【図31】パーツの管理状態を説明する模式図である。
【図32】U−TOCセクター2の説明図である。
【図33】U−TOCセクター4の説明図である。
【図34】AUX−TOCセクター0の説明図である。
【図35】AUX−TOCセクター1の説明図である。
【図36】画像モード(S.Pict.モード)の説明
図である。
【図37】AUX−TOCセクター2の説明図である。
【図38】ピクチャインフォメーションファイルの説明
図である。
【図39】AUX−TOCセクター3の説明図である。
【図40】AUX−TOCセクター4の説明図である。
【図41】テキストモード(Textモード)の定義内
容の説明図である。
【図42】テキストファイルのデータ構造の説明図であ
る。
【図43】AUX−TOCセクター5の説明図である。
【図44】ピクチャファイルを構成するセクターの説明
図である。
【図45】テキストファイルを構成するセクターの説明
図である。
【符号の説明】
10……通信システム、20……通信装置、30……端
末装置、40……課金サーバ、50……ユーザ側金融サ
ーバ、60……提供者側金融サーバ、70……インター
ネット、2002……オーディオデータ記憶手段、20
04……広告画像データ記憶手段、2006……検索手
段、2008……合成手段、2010……通信手段、3
002……通信手段、3004……記憶手段、3006
……インターフェース手段、3008……制御手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G10K 15/02 G10K 15/02 H04N 7/16 H04N 7/16 C 7/173 620 7/173 620D 640 640A

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のオーディオデータと、これらオー
    ディオデータのそれぞれに付加されたオーディオデータ
    識別情報とが格納されたオーディオデータ記憶手段と、 複数の広告画像データと、これら広告画像データのそれ
    ぞれに関連付けられたオーディオデータ識別情報とが格
    納された広告画像データ記憶手段と、ユーザから指定さ
    れた前記オーディオデータと該オーディオデータのオー
    ディオデータ識別情報とを前記オーディオデータ記憶手
    段から読み出し、前記読み出したオーディオデータ識別
    情報に対応する広告画像データを前記広告画像データ記
    憶手段から読み出す検索手段と、 前記検索手段によって読み出された前記オーディオ識別
    情報および広告画像データを合成して合成データを生成
    する合成手段と、 前記合成データをインターネットを介して外部に送信す
    る第1の通信手段と、を備えることを特徴とする通信装
    置。
  2. 【請求項2】 前記第1の通信手段は前記ユーザから前
    記合成データの購入を要求する購入要求情報を受信する
    ように構成され、前記第1の通信手段により受信された
    前記購入要求情報に基づいて前記ユーザに対する課金お
    よび決済を行う課金制御手段を設けたことを特徴とする
    請求項1記載の通信装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の通信手段は、前記合成データ
    を送信する通信プロトコルとしてTCP/IPおよびU
    DP/IPの双方が可能に構成され、前記課金制御手段
    による決済が行なわれたときに前記合成データの送信を
    TCP/IPおよびUDP/IPの双方で行ない、前記
    課金制御手段による決済が行なわれないときに前記合成
    データの送信をUDP/IPのみで行なうように構成さ
    れていることを特徴とする請求項2記載の通信装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の通信手段は、前記合成データ
    を送信する通信プロトコルとしてTCP/IPおよび/
    またはUDP/IPを使用することを特徴とする請求項
    1記載の通信装置。
  5. 【請求項5】 前記広告画像データは、静止画データお
    よび/または動画データを含むことを特徴とする請求項
    1記載の通信装置。
  6. 【請求項6】 第1の通信装置と第2の通信装置とがイ
    ンターネットを介して通信可能に接続された通信システ
    ムであって、 前記第1の通信装置は、 複数のオーディオデータと、これらオーディオデータの
    それぞれに付加されたオーディオデータ識別情報とが格
    納されたオーディオデータ記憶手段と、 複数の広告画像データと、これら広告画像データのそれ
    ぞれに関連付けられたオーディオデータ識別情報とが格
    納された広告画像データ記憶手段と、 リクエスト情報によって要求される前記オーディオデー
    タと該オーディオデータのオーディオデータ識別情報と
    を前記オーディオデータ記憶手段から読み出し、前記読
    み出したオーディオデータ識別情報に対応する広告画像
    データを前記広告画像データ記憶手段から読み出す検索
    手段と、 前記検索手段によって読み出された前記オーディオ識別
    情報および広告画像データを合成して合成データを生成
    する合成手段と、 前記リクエスト情報をインターネットを介して前記第2
    の通信装置から受信するとともに前記合成データをイン
    ターネットを介して前記第2の通信装置に送信する第1
    の通信手段とを備えて構成され、 前記第2の通信装置は、 インターネットを介して前記第1の通信装置の送信手段
    から前記合成データを受信する第2の通信手段と、 前記第2の通信手段で受信した前記合成データを格納す
    る合成データ記憶手段と、 前記合成データを再生する再生手段と、 前記リクエスト情報を生成するとともに、該リクエスト
    情報を前記第2の通信手段を介して前記第1の通信手段
    に送信させる要求手段とを備えて構成されている、 ことを特徴とする通信システム。
  7. 【請求項7】 前記第2の通信装置は、前記合成データ
    の購入を要求する購入要求情報を生成して前記第2の通
    信手段によって送信させる購入要求情報生成手段を有
    し、前記第1の通信装置は、前記第1の通信手段によっ
    て受信された前記購入要求情報に基づいて前記第2の通
    信装置のユーザに対する課金および決済を行う課金制御
    手段を有することを特徴とする請求項6記載の通信シス
    テム。
  8. 【請求項8】 前記第1の通信手段は、前記合成データ
    を送信する通信プロトコルとしてTCP/IPおよびU
    DP/IPの双方が可能に構成され、前記課金制御手段
    による決済が行なわれたときに前記合成データの送信を
    TCP/IPおよびUDP/IPの双方で行ない、前記
    課金制御手段による決済が行なわれないときに前記合成
    データの送信をUDP/IPのみで行なうように構成さ
    れていることを特徴とする請求項7記載の通信システ
    ム。
  9. 【請求項9】 前記課金制御手段による決済が行なわれ
    たときに、前記第2の通信装置の合成データ記憶手段は
    TCP/IPによって受信された合成データを格納し、
    かつ、前記第2の通信装置の再生手段はUDP/IPで
    受信された合成データをストリーミング再生することを
    特徴とする請求項8記載の通信システム。
  10. 【請求項10】 前記購入要求情報は、前記合成データ
    のうちオーディオデータのみを購入するか、オーディオ
    データと広告画像データの双方を購入するかを示すよう
    に構成され、前記第2の通信装置は、前記購入要求情報
    がオーディオデータのみの購入を示すものであるとき
    に、前記第2の通信装置の合成データ記憶手段に格納さ
    れた合成データのうち、前記広告画像データを削除する
    削除手段を有することを特徴とする請求項9記載の通信
    システム。
  11. 【請求項11】 前記第2の通信装置は、前記合成デー
    タ記憶手段に格納された合成データをミニディスクに転
    送して記録する転送記録手段を有して構成されているこ
    とを特徴とする請求項6記載の通信システム。
  12. 【請求項12】 前記広告画像データは、静止画データ
    および/または動画データを含むことを特徴とする請求
    項6記載の通信システム。
  13. 【請求項13】 第1の通信装置と第2の通信装置とが
    インターネットを介して通信可能に接続された通信シス
    テムで実行される通信方法であって、 第1の通信装置制御ステップと、第2の通信装置制御ス
    テップとを含み、 前記第1の通信装置制御ステップは、 複数のオーディオデータと、これらオーディオデータの
    それぞれに付加されたオーディオデータ識別情報とをオ
    ーディオデータ記憶手段に格納させる第1の記憶ステッ
    プと、 複数の広告画像データと、これら広告画像データのそれ
    ぞれに関連付けられたオーディオデータ識別情報とを広
    告画像データ記憶手段に格納させる第2の記憶ステップ
    と、 リクエスト情報によって要求される前記オーディオデー
    タと該オーディオデータのオーディオデータ識別情報と
    を前記オーディオデータ記憶手段から読み出し、前記読
    み出したオーディオデータ識別情報に対応する広告画像
    データを前記広告画像データ記憶手段から読み出す検索
    ステップと、 前記検索ステップによって読み出された前記オーディオ
    識別情報および広告画像データを合成して合成データを
    生成する合成ステップと、 前記リクエスト情報をインターネットを介して前記第2
    の通信装置から受信するとともに前記合成データをイン
    ターネットを介して前記第2の通信装置に送信する第1
    の通信ステップとを含み、 前記第2の通信装置制御ステップは、 インターネットを介して前記第1の通信装置から前記合
    成データを受信する第2の通信ステップと、 前記第2の通信ステップで受信した前記合成データを合
    成データ記憶手段に格納させる第3の記憶ステップと、 前記合成データを再生する再生ステップと、 前記リクエスト情報を生成するとともに、該リクエスト
    情報を前記第1の通信装置に送信する要求ステップとを
    含む、 ことを特徴とする通信方法。
  14. 【請求項14】 前記第2の通信装置制御ステップは、
    前記合成データの購入を要求する購入要求情報を生成し
    て前記第2の通信装置によって送信させる購入要求情報
    生成ステップを含み、 前記第1の通信装置制御ステップは、前記広告画像デー
    タの購入を要求する購入要求情報を受信する受信ステッ
    プと、前記受信ステップにより受信された前記購入要求
    情報に基づいて前記第2の通信装置のユーザに対する課
    金および決済を行う課金制御ステップとを含むことを特
    徴とする請求項13記載の通信方法。
  15. 【請求項15】 前記第1の通信ステップは、前記合成
    データを送信する通信プロトコルとしてTCP/IPお
    よびUDP/IPの双方が可能に構成され、前記課金制
    御ステップによる決済が行なわれたときに前記第1の通
    信ステップによる合成データの送信をTCP/IPおよ
    びUDP/IPの双方で行ない、前記課金制御ステップ
    による決済が行なわれないときに前記第1の通信ステッ
    プによる合成データの送信をUDP/IPのみで行なう
    ことを特徴とする請求項14記載の通信システム。
  16. 【請求項16】 前記課金制御ステップによる決済が行
    なわれたときに、前記第2の通信装置制御ステップは、
    TCP/IPによって受信された合成データを合成デー
    タ記憶手段に格納する第3の記憶ステップと、UDP/
    IPで受信された合成データをストリーミング再生する
    ストリーミング再生ステップとを含むことを特徴とする
    請求項15記載の通信システム。
  17. 【請求項17】 前記購入要求情報は、前記合成データ
    のうちオーディオデータのみを購入するか、オーディオ
    データと広告画像データの双方を購入するかを示すよう
    に構成され、 前記第2の通信装置制御ステップは、前記購入要求情報
    がオーディオデータのみの購入を示すものであるとき
    に、前記第2の通信装置の合成データ記憶手段に格納さ
    れた合成データのうち、前記広告画像データを削除する
    削除ステップを含むことを特徴とする請求項16記載の
    通信方法。
  18. 【請求項18】 前記第2の通信装置制御ステップは、
    前記合成データ記憶手段に格納された合成データをミニ
    ディスクに転送して記録する転送記録ステップを含むこ
    とを特徴とする請求項13記載の通信方法。
  19. 【請求項19】 前記広告画像データは、静止画データ
    および/または動画データを含むことを特徴とする請求
    項13記載の通信方法。
  20. 【請求項20】 第1の通信装置と第2の通信装置とが
    インターネットを介して通信可能に接続された通信シス
    テムで実行される通信プログラムであって、 第1の通信装置制御ステップと、第2の通信装置制御ス
    テップとを含み、 前記第1の通信装置制御ステップは、 複数のオーディオデータと、これらオーディオデータの
    それぞれに付加されたオーディオデータ識別情報とをオ
    ーディオデータ記憶手段に格納させる第1の記憶ステッ
    プと、 複数の広告画像データと、これら広告画像データのそれ
    ぞれに関連付けられたオーディオデータ識別情報とを広
    告画像データ記憶手段に格納させる第2の記憶ステップ
    と、 リクエスト情報によって要求される前記オーディオデー
    タと該オーディオデータのオーディオデータ識別情報と
    を前記オーディオデータ記憶手段から読み出し、前記読
    み出したオーディオデータ識別情報に対応する広告画像
    データを前記広告画像データ記憶手段から読み出す検索
    ステップと、 前記検索ステップによって読み出された前記オーディオ
    識別情報および広告画像データを合成して合成データを
    生成する合成ステップと、 前記リクエスト情報をインターネットを介して前記第2
    の通信装置から受信するとともに前記合成データをイン
    ターネットを介して前記第2の通信装置に送信する第1
    の通信ステップとを含み、 前記第2の通信装置制御ステップは、 インターネットを介して前記第1の通信装置から前記合
    成データを受信する第2の通信ステップと、 前記第2の通信ステップで受信した前記合成データを合
    成データ記憶手段に格納させる第3の記憶ステップと、 前記合成データを再生する再生ステップと、 前記リクエスト情報を生成するとともに、該リクエスト
    情報を前記第1の通信装置に送信する要求ステップとを
    含む、 ことを特徴とする通信プログラム。
  21. 【請求項21】 前記第2の通信装置制御ステップは、
    前記合成データの購入を要求する購入要求情報を生成し
    て前記第2の通信装置によって送信させる購入要求情報
    生成ステップを含み、 前記第1の通信装置制御ステップは、前記広告画像デー
    タの購入を要求する購入要求情報を受信する受信ステッ
    プと、前記受信ステップにより受信された前記購入要求
    情報に基づいて前記第2の通信装置のユーザに対する課
    金および決済を行う課金制御ステップとを含むことを特
    徴とする請求項20記載の通信プログラム。
  22. 【請求項22】 前記第1の通信ステップは、前記合成
    データを送信する通信プロトコルとしてTCP/IPお
    よびUDP/IPの双方が可能に構成され、前記課金制
    御ステップによる決済が行なわれたときに前記第1の通
    信ステップによる合成データの送信をTCP/IPおよ
    びUDP/IPの双方で行ない、前記課金制御ステップ
    による決済が行なわれないときに前記第1の通信ステッ
    プによる合成データの送信をUDP/IPのみで行なう
    ことを特徴とする請求項21記載の通信プログラム。
  23. 【請求項23】 前記課金制御ステップによる決済が行
    なわれたときに、前記第2の通信装置制御ステップは、
    TCP/IPによって受信された合成データを合成デー
    タ記憶手段に格納する第3の記憶ステップと、UDP/
    IPで受信された合成データをストリーミング再生する
    ストリーミング再生ステップとを含むことを特徴とする
    請求項22記載の通信プログラム。
  24. 【請求項24】 前記購入要求情報は、前記合成データ
    のうちオーディオデータのみを購入するか、オーディオ
    データと広告画像データの双方を購入するかを示すよう
    に構成され、 前記第2の通信装置制御ステップは、前記購入要求情報
    がオーディオデータのみの購入を示すものであるとき
    に、前記第2の通信装置の合成データ記憶手段に格納さ
    れた合成データのうち、前記広告画像データを削除する
    削除ステップを含むことを特徴とする請求項23記載の
    通信プログラム。
  25. 【請求項25】 前記第2の通信装置制御ステップは、
    前記合成データ記憶手段に格納された合成データをミニ
    ディスクに転送して記録する転送記録ステップを含むこ
    とを特徴とする請求項20記載の通信プログラム。
  26. 【請求項26】 前記広告画像データは、静止画データ
    および/または動画データを含むことを特徴とする請求
    項20記載の通信プログラム。
  27. 【請求項27】 第1の通信装置と第2の通信装置とが
    インターネットを介して通信可能に接続された通信シス
    テムで実行される通信プログラムを記録したコンピュー
    タ読取り可能な記録媒体であって、 第1の通信装置制御ステップと、第2の通信装置制御ス
    テップとを含み、 前記第1の通信装置制御ステップは、 複数のオーディオデータと、これらオーディオデータの
    それぞれに付加されたオーディオデータ識別情報とをオ
    ーディオデータ記憶手段に格納させる第1の記憶ステッ
    プと、 複数の広告画像データと、これら広告画像データのそれ
    ぞれに関連付けられたオーディオデータ識別情報とを広
    告画像データ記憶手段に格納させる第2の記憶ステップ
    と、 リクエスト情報によって要求される前記オーディオデー
    タと該オーディオデータのオーディオデータ識別情報と
    を前記オーディオデータ記憶手段から読み出し、前記読
    み出したオーディオデータ識別情報に対応する広告画像
    データを前記広告画像データ記憶手段から読み出す検索
    ステップと、 前記検索ステップによって読み出された前記オーディオ
    識別情報および広告画像データを合成して合成データを
    生成する合成ステップと、 前記リクエスト情報をインターネットを介して前記第2
    の通信装置から受信するとともに前記合成データをイン
    ターネットを介して前記第2の通信装置に送信する第1
    の通信ステップとを含み、 前記第2の通信装置制御ステップは、 インターネットを介して前記第1の通信装置から前記合
    成データを受信する第2の通信ステップと、 前記第2の通信ステップで受信した前記合成データを合
    成データ記憶手段に格納させる第3の記憶ステップと、 前記合成データを再生する再生ステップと、 前記リクエスト情報を生成するとともに、該リクエスト
    情報を前記第1の通信装置に送信する要求ステップとを
    含む、 ことを特徴とする通信プログラムを記録したコンピュー
    タ読取り可能な記録媒体。
  28. 【請求項28】 前記第2の通信装置制御ステップは、
    前記合成データの購入を要求する購入要求情報を生成し
    て前記第2の通信装置によって送信させる購入要求情報
    生成ステップを含み、 前記第1の通信装置制御ステップは、前記広告画像デー
    タの購入を要求する購入要求情報を受信する受信ステッ
    プと、前記受信ステップにより受信された前記購入要求
    情報に基づいて前記第2の通信装置のユーザに対する課
    金および決済を行う課金制御ステップとを含むことを特
    徴とする請求項27記載の通信プログラムを記録したコ
    ンピュータ読取り可能な記録媒体。
  29. 【請求項29】 前記第1の通信ステップは、前記合成
    データを送信する通信プロトコルとしてTCP/IPお
    よびUDP/IPの双方が可能に構成され、前記課金制
    御ステップによる決済が行なわれたときに前記第1の通
    信ステップによる合成データの送信をTCP/IPおよ
    びUDP/IPの双方で行ない、前記課金制御ステップ
    による決済が行なわれないときに前記第1の通信ステッ
    プによる合成データの送信をUDP/IPのみで行なう
    ことを特徴とする請求項28記載の通信プログラムを記
    録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
  30. 【請求項30】 前記課金制御ステップによる決済が行
    なわれたときに、前記第2の通信装置制御ステップは、
    TCP/IPによって受信された合成データを合成デー
    タ記憶手段に格納する第3の記憶ステップと、UDP/
    IPで受信された合成データをストリーミング再生する
    ストリーミング再生ステップとを含むことを特徴とする
    請求項29記載の通信プログラムを記録したコンピュー
    タ読取り可能な記録媒体。
  31. 【請求項31】 前記購入要求情報は、前記合成データ
    のうちオーディオデータのみを購入するか、オーディオ
    データと広告画像データの双方を購入するかを示すよう
    に構成され、 前記第2の通信装置制御ステップは、前記購入要求情報
    がオーディオデータのみの購入を示すものであるとき
    に、前記第2の通信装置の合成データ記憶手段に格納さ
    れた合成データのうち、前記広告画像データを削除する
    削除ステップを含むことを特徴とする請求項30記載の
    通信プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記
    録媒体。
  32. 【請求項32】 前記第2の通信装置制御ステップは、
    前記合成データ記憶手段に格納された合成データをミニ
    ディスクに転送して記録する転送記録ステップを含むこ
    とを特徴とする請求項27記載の通信プログラムを記録
    したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
  33. 【請求項33】 前記広告画像データは、静止画データ
    および/または動画データを含むことを特徴とする請求
    項27記載の通信プログラムを記録したコンピュータ読
    取り可能な記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007018190A (ja) * 2005-07-06 2007-01-25 Ic Agency:Kk 配信管理サーバ及びコンテンツ配信方法
JP2016099907A (ja) * 2014-11-26 2016-05-30 コミュニケーションデータシステム株式会社 広告画像表示加点システム

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