JP3718904B2 - プレス成形方法及びプレス成形型 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、板状をなす被加工材の端縁部に直角に曲げ成形されている直角折曲部の先端に、内側に曲げられた負角折曲部を形成するためのプレス成形方法及びこれに用いるプレス成形型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、図10に示すように、板状をなす被加工材1の端縁部に直角に曲げ成形されている直角折曲部1Aの先端部に、内側に曲げられた負角折曲部1Bを成形する場合、次のような方法が採られていた。
【0003】
直角折曲部1Aが成形済みの被加工材1を図9に示すプレス機2に移し替え、楔形の駆動カム3を下降させることにより、下型4に設けた従動インナカム5を直角折曲部1Aに対して内側から接近させると同時に、従動インナカム5に設けた従動アウタカム6を直角折曲部1Aに対して外側から接近させ、従動インナカム5の曲刃5Aと従動アウタカム6の曲刃6Aとの間で直角折曲部1Aの先端部を内側へ曲げ変形させ、もって負角折曲部1Bを得る。
【0004】
負角折曲部1Bの成形後は、駆動カム3を上方へ退避させると、復帰バネ7A,7Bの弾力によって従動インナカム5と従動アウタカム6とが直角折曲部1A及び負角折曲部1Bから離間する。すると、従動インナカム5が図9に二点鎖線で示すように負角折曲部1Bの先端縁よりもさらに内側の位置に退避するため、負角折曲部1Bの成形が済んだ被加工材1を上方へ抜き取るようにして取り出すことができるようになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように直角折曲部1Aを内側と外側から曲刃5A,6Aで挟むように押圧して負角折曲部1Bを成形する場合には、その曲刃5A,6Aを移動させるためのカム機構が必要であるため、プレス機構の構造が複雑になると共に大型化するという問題がある。
尚、この対策として曲刃5Aを固定して設けることが考えられるが、成形後の被加工材1の取り出しのために負角折曲部1Bよりも内側の位置へ退避させる必要があるため、カム機構は必要となり、やはり構造の複雑化と大型化を避けることはできない。
【0006】
本願発明は上記事情に鑑みて創案されたものであって、プレス機構の構造の簡素化と小型化を図ることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、板状をなす被加工材の端縁部に直角に曲げ成形されている直角折曲部の先端に、内側に曲げられた負角折曲部を形成するためのプレス成形方法であって、直角曲刃を前記直角折曲部の外面に沿わせた状態でその直角折曲部と平行に被加工材を変位させることで、前記直角折曲部の基端側部分における直角姿勢を保持しつつ、前記直角折曲部の先端縁を変位方向に対して傾斜した傾斜曲刃により内側へ誘導してストッパに突き当てることにより、前記直角折曲部の先端部を前記直角曲刃と前記傾斜曲刃とに沿う形状に座屈させて前記負角折曲部を成形するところに特徴を有する。
【0008】
請求項2の発明は、板状をなす被加工材の端縁部に直角に曲げ成形されている直角折曲部の先端に、内側に曲げられた負角折曲部を形成するためのプレス成形方法であって、被加工材における前記直角折曲部の基端の角縁部に、部分的に内側へ突出することにより前記直角折曲部を直角姿勢に保持する補強部を形成し、前記直角折曲部と平行に前記被加工材を変位させることで、前記直角折曲部の基端側部分における直角姿勢を保持しつつ、前記直角折曲部の先端縁を内側へ湾曲した湾曲曲刃に摺接させることにより、前記補強部よりも先端側の部分を内側へ湾曲させて前記負角折曲部を成形するところに特徴を有する。
【0009】
請求項3の発明は、板状をなす被加工材の端縁部に直角に曲げ成形されている直角折曲部の先端に、内側に曲げられた負角折曲部を形成するために用いるプレス成形型であって、直角曲刃を前記直角折曲部の外面に沿わせた状態でその直角折曲部と平行に被加工材を変位させることで、前記直角折曲部の基端側部分を直角姿勢に保持する可動型と、この可動型の変位方向に対して傾斜し前記直角折曲部の先端縁を内側へ誘導する傾斜曲刃と、この傾斜曲刃により誘導された前記直角折曲部の先端縁が突き当てられるストッパとを備えてなり、前記直角折曲部の先端部を前記ストッパに突き当てることにより前記直角曲刃と前記傾斜曲刃とに沿う形状に座屈させて前記負角折曲部を成形する構成としたところに特徴を有する。
【0011】
【発明の作用及び効果】
請求項1〜請求項3の発明においては、負角折曲部の成形に際して、直角折曲部を内側と外側から曲刃で挟んで曲げ変形させるのではなく、直角折曲部の先端縁を誘導手段に当接させて内側へ誘導することにより曲げ変形を生じさせるようになっている。したがって、直角折曲部に対して内側と外側の両方向から曲刃を接離させるためのカム機構が不要となり、プレス機構の構造の簡素化と小型化を図ることができる。
【0012】
請求項1及び請求項3の発明においては、直角折曲部の先端縁を内側へ誘導してストッパに突き当てることにより直角折曲部が座屈して負角折曲部が成形される。座屈変形するときに直角折曲部が直角曲刃と傾斜曲刃によって案内されるため、負角折曲部を所定角度に成形することができる。
請求項2の発明においては、直角折曲部の先端部が湾曲曲刃に沿って内側へ誘導されることにより次第に湾曲変形させられて負角折曲部が成形される。湾曲変形させられるときに、直角折曲部の基端側部分は補強部によって直角姿勢に保持されるため、負角折曲部を所定形状に成形することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
<実施形態1>
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図4を参照して説明する。
本実施形態のプレス成形型10は、図示しない床面上に固定して設けられた下型11と、この下型11の上方において図示しない駆動機構により昇降駆動される上型(本発明の構成要件である可動型)12とを備えて構成されている。
下型11の上面には上方へ開放された凹部13が形成されている。この凹部13内には、被加工材20を下から受けて水平に支承するためのパッド14が昇降自由に嵌合して取り付けられ、パッド14は凹部13内に設けた圧縮コイルバネ15によって弾性的に支承されている。
【0014】
下型11の水平な上面における凹部13の両側部分は「V」字形断面に切欠されている。この切欠部分における外側の傾斜面は傾斜曲刃(本発明の構成要件である誘導手段)16となっていて、この傾斜曲刃16は、被加工材20の直角折曲部22の先端縁22Aを当接させることにより内側へ誘導するようになっている。また、内側の傾斜面における最も深い位置はストッパ17となっていて、このストッパ17には、傾斜曲刃16によって誘導された直角折曲部22の先端縁22Aが突き当たるようになっている。
【0015】
上型12の下面はパッド14と平行な押圧面18となっており、この押圧面18とパッド14の上面との間で被加工材20を挟圧して保持するようになっている。上型12における押圧面18の両端位置には、直角曲刃(本発明の構成要件である保持手段)19が下方へ突出して形成されている。直角曲刃19は、押圧面18に対して直角をなし、パッド14に載置された被加工材20の直角折曲部22の外面に沿うようになっている。
【0016】
一方、本実施形態のプレス成形型10によって成形される被加工材20は、予め図示しないプレス機により平坦な天板部21の両側縁部から直角下向きに曲げ加工された直角折曲部22を有し、全体として「コ」字形をなしている。この被加工材20の各部の寸法については次のように設定されている。図4に示すように、板厚寸法をtとし、直角折曲部22と負角折曲部23との境界の座屈部における曲率半径をt/2とし、負角折曲部23の長さ寸法をaとし、直角折曲部22の負角折曲部23よりも上方の領域の上下寸法の最小値を2aとし、負角折曲部23と直角折曲部22に対する最大傾斜角度を45°としたときに、t=0.5〜1.0mmの場合には、a≧10tを満たすようにaとtの寸法が設定され、t>1.0mmの場合には、a≧4tを満たすようにaとtの寸法が設定されている。かかる条件に基づいた寸法設定がなされることにより、後述する直角折曲部22の座屈変形が良好に行われるようになる。
【0017】
次に、本実施形態の作用について説明する。
予め直角折曲部22の成形されている被加工材20は、図1に示すように、パッド14の上に載置される。この状態において、直角折曲部22の先端は傾斜曲刃16における最も外側に近い位置を指向するように配される。また、被加工材20の天板部21における両縁部分はパッド14から外側へはみ出して片持ち状態とされ、直角折曲部22の内面とパッド14の外側面との間には、負角折曲部23が成形されたときのその直角折曲部22から内側へ突出する量よりも少し大きい間隔が空けられている。
【0018】
この状態から上型12が下降すると、上型12の押圧面18が天板部21の上面に当接して被加工材20をパッド14の上面との間で挟んで固定すると共に、直角折曲部22の外面におけるほぼ上半分の領域に対して直角曲刃19が横から当接するようになる。この状態からさらに上型12が下降すると、圧縮コイルバネ15が弾縮しつつパッド14及び被加工材20が下降し、直角折曲部22の先端縁22Aが傾斜曲刃16に当接する。そして、この直角折曲部22の先端縁22Aは傾斜曲刃16の傾斜にしたがって内側へ誘導され、これに伴って直角折曲部22は全体として内側へ姿勢を変化させ、直角折曲部22の先端縁22Aがストッパ17に突き当たる状態に至る。
【0019】
この状態では直角折曲部22の先端縁22Aがそれ以上内側へは移動できないにも拘わらず、直角折曲部22には上型12によって下向きの押圧力が作用するため、直角折曲部22はその先端縁22Aから所定寸法だけ上方の位置において外側へ座屈することになる。座屈するときに、直角折曲部22の上半分の領域は直角曲刃19に当たると共に直角折曲部22の先端部分は傾斜曲刃16に当たり、これによって直角折曲部22が必要以上に外側へ変形しないように規制されつつ直角折曲部22の形状が決められる。その結果、図2に示すように、直角折曲部22の先端部が傾斜曲刃16に沿って直角折曲部22よりも内側へ屈曲変形されて負角折曲部23が成形されると共に、直角折曲部22の負角折曲部23よりも上方の領域が直角曲刃19によって直角下向きの姿勢に保持される。
【0020】
このようにして負角折曲部23が成形された後は、図3に示すように、上型12が上方へ退避すると共に、パッド14及びこれに載置されている被加工材20が圧縮コイルバネ15の弾性復元力によって上動し、負角折曲部23が下型11から離間する。この状態において、被加工材20を上方へ持ち上げるか、直角折曲部22と平行に水平移動させることにより、パッド14から取り出すことができる。このとき、直角折曲部22とパッド14の外側面との間には所定の間隔が空けられているため、被加工材20を持ち上げて外す場合に負角折曲部23がパッド14に引っ掛かる虞はない。
【0021】
上述のように、本実施形態では、負角折曲部23を成形する手段として、従来のように直角折曲部を内側と外側の双方向から曲刃で挟み付けて曲げ変形させるのではなく、直角折曲部22の先端縁22Aを傾斜曲刃16の傾斜にしたがって内側へ誘導すると共にストッパ17に突き当てることにより直角折曲部22を座屈させるようになっている。したがって、直角折曲部に対して内側と外側から2つの曲刃を接離させるためのダブルカム機構は勿論、一切のカム機構が不要となっており、プレス機構の構造が簡素化されていると共に小型化されている。
【0022】
<実施形態2>
次に、本発明を具体化した実施形態2を図5乃至図8を参照して説明する。
本実施形態のプレス成形型30は、図示しない床面上にホルダ31を介して固定して設けられた下型32と、この下型32の上方において図示しない駆動機構により昇降駆動される上型33とを備えて構成されている。
下型32は上下方向に貫通した筒形をなし、ホルダ31の上面に嵌合して取り付けられている。この下型32における上面側の開口縁には全周に亘って湾曲曲刃(本発明の構成要件である誘導手段)34が形成されている。湾曲曲刃34は、下型32の上面に対して直角をなす鉛直面34Aと、下型32の内周面に対して直角をなす水平面34Bと、鉛直面34Aと水平面34Bとを滑らかに連続させる円弧面34Cとから構成されている。
【0023】
下型32内には、被加工材50を下から受けて水平に支承するためのパッド35が、ホルダ31に螺合したボルト36に案内されることにより昇降自由に取り付けられている。パッド35は、ホルダ31との間に設けた圧縮コイルバネ37により上方へ付勢され、常にはボルト36の頭部とパッド35の凹部38の内底面との係止により所定の高さに保持されている。
上型33の下面はパッド35と平行な押圧面39となっており、この押圧面39とパッド35の上面との間で被加工材50を挟圧して保持するようになっている。上型33の下面における周縁には全周に亘って下方へ突出する保持部40が形成されている。押圧面39の周縁部と保持部40は、被加工材50の天板部51の周縁から直角折曲部52に亘る角縁部に対して外側から密着するようになっている。また、押圧面39から保持部40の内側面に亘る部分には、後述する被加工材50の補強部53と整合する複数の突出部41が形成されている。
【0024】
一方、本実施形態のプレス成形型30によって成形される被加工材50は、予め図示しないプレス機により平坦な天板部51の周縁から全周に亘って直角下向きに曲げ加工された直角折曲部52を有し、全体として下面側が開放された箱状をなしている。天板部51と直角折曲部52との境界である角縁部には、その長さ方向に所定間隔を空けて複数の補強部53が成形されている。この補強部53は、同じ板厚のままで内側へ反転させるように突出しており、この補強部53により直角折曲部52が天板部51に対して直角な姿勢に保持されるようになっている。また、補強部53よりも下側(先端側)の部分は全周に亘って天板部51に対して直角なままとなっており、この部分を曲げ変形させることによって負角折曲部54が成形されるようになっている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
予め直角折曲部52の成形されている被加工材50は、パッド35の上に載置される。この状態において、直角折曲部52の先端縁部(下端縁部)は湾曲曲刃34内に嵌合されてその鉛直面34Aと接触している。また、天板部51の周縁部における補強部53の形成されている領域はパッド35から外側へはみ出しており、直角折曲部52の内面とパッド35の外側面との間には、負角折曲部54が成形されたときのその直角折曲部52から内側へ突出する量よりも少し大きい間隔が空けられている。
【0025】
この状態から上型33が下降すると、図6に示すように、上型33の押圧面39が天板部51の上面に当接して被加工材50をパッド35の上面との間で挟んで固定すると共に、突出部41が補強部53の外面に整合するようになる。この状態からさらに上型33が下降すると、圧縮コイルバネ37が弾縮しつつパッド35及び被加工材50が下降し、直角折曲部52の先端縁52Aが湾曲曲刃34の円弧面34Cに摺接するようになる。これにより、直角折曲部52の先端縁52Aは円弧面34Cの弧形状にしたがって内側へ誘導されるのであるが、このときに直角折曲部52の基端側(上側)部分は補強部53によって直角姿勢に保持されているため、図7に示すように、補強部53よりも先端側(下側)の部分が内側へ強制的に湾曲変形させられ、もって負角折曲部54が成形される。
【0026】
このようにして負角折曲部54が成形された後は、図8に示すように、上型33が上方へ退避すると共に、パッド35及びこれに載置されている被加工材50が圧縮コイルバネ37の弾性復元力によって上動し、負角折曲部54が湾曲曲刃34から離間する。そして、上型33が被加工材50よりも上方へ退避した後、被加工材50を上方へ持ち上げることによってパッド35から取り出すことができる。このとき、直角折曲部52とパッド35の外側面との間には所定の間隔が空けられているため、負角折曲部54がパッド35に引っ掛かる虞はない。
【0027】
上述のように、本実施形態では、負角折曲部54を成形する手段として、従来のように直角折曲部を内側と外側の双方向から曲刃で挟み付けて曲げ変形させるのではなく、直角折曲部52の基端部分を補強部53によって直角姿勢に保持した状態で直角折曲部52の先端縁52Aを湾曲曲刃34の弧形状にしたがって内側へ曲げ変形させるようになっている。したがって、直角折曲部に対して内側と外側から2つの曲刃を接離させるためのカム機構が不要となっており、プレス機構の構造が簡素化されていると共に小型化されている。
【0028】
また、本実施形態では、天板部51と直角折曲部52との間の角縁部に補強部53を形成して直角折曲部52を直角姿勢に保持するようになっているため、上記実施形態1の被加工材20に比べると寸法設定上の制約が緩和されている。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【0029】
(1)上記実施形態1ではパッドから天板部の側縁部がはみ出してパッドの外側面と直角折曲部との間に空間を空けることにより、負角折曲部の成形後に被加工材を上方へ抜いて取り出すことができるようにしたが、本発明によれば、パッドの外側面に突出部を設け、この突出部と直角曲刃とで直角折曲部を挟み付けた状態で直角折曲部の先端縁を傾斜曲刃に当接させて曲げ変形させる構成としてもよい。かかる構成とした場合には、直角折曲部がその突出部と直角曲刃とで挟み付けられる領域の下端位置において確実に屈曲されることになる。したがって、突出部と直角曲刃による挟み付け領域を変更することにより、負角折曲部の曲げ位置を容易に設定することができ、直角折曲部の寸法設定に関して上記実施形態1よりも自由度が高くなる。尚、パッドの外側面に突出部を設けるとその突出部が負角折曲部の上方に位置することになるため、成形済みの被加工材は上方へ抜くことができず、被加工材は直角折曲部と平行に水平移動させて取り外さなければならない。したがって、この構成は、被加工材が「コ」字形をなす場合に適用することが可能である。
【0030】
(2)上記実施形態1では「コ」字形をなす被加工材に対して負角折曲部を成形するためのプレス成形機について説明したが、この実施形態1のプレス成形型は、全周に亘って直角折曲部の形成されている箱形状をなす被加工材に負角折曲部を成形するためのプレス成形型にも適用することが可能である。
(3)上記実施形態2では全周に亘って直角折曲部の形成されている箱形状をなす被加工材に負角折曲部を成形するためのプレス成形型について説明したが、この実施形態2のプレス成形型によれば、「コ」字形をなす被加工材に負角折曲部を成形することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1において負角折曲部の成形前の状態をあらわす断面図
【図2】実施形態1において負角折曲部の成形途中の工程をあらわす断面図
【図3】実施形態1において負角折曲部の成形が完了した状態をあらわす断面図
【図4】実施形態1において成形される被加工材の寸法をあらわす説明図
【図5】実施形態2において負角折曲部が成形された被加工材の一部切欠斜視図
【図6】実施形態2において負角折曲部の成形途中の工程をあらわす断面図
【図7】実施形態2において負角折曲部の成形途中の工程をあらわす断面図
【図8】実施形態2において負角折曲部の成形が完了した状態をあらわす断面図
【図9】従来例のプレス成形型における負角折曲部の成形工程をあらわす説明図
【図10】従来例において被加工材における負角折曲部の成形前と成形済みの状態をあらわす斜視図
【符号の説明】
12…上型(可動型)
16…傾斜曲刃(誘導手段)
17…ストッパ
19…直角曲刃(保持手段)
20…被加工材
22…直角折曲部
23…負角折曲部
34…湾曲曲刃(誘導手段)
50…被加工材
52…直角折曲部
53…補強部
54…負角折曲部

Claims (3)

  1. 板状をなす被加工材の端縁部に直角に曲げ成形されている直角折曲部の先端に、内側に曲げられた負角折曲部を形成するためのプレス成形方法であって、
    直角曲刃を前記直角折曲部の外面に沿わせた状態でその直角折曲部と平行に被加工材を変位させることで、前記直角折曲部の基端側部分における直角姿勢を保持しつつ、
    前記直角折曲部の先端縁を変位方向に対して傾斜した傾斜曲刃により内側へ誘導してストッパに突き当てることにより、前記直角折曲部の先端部を前記直角曲刃と前記傾斜曲刃とに沿う形状に座屈させて前記負角折曲部を成形することを特徴とするプレス成形方法。
  2. 板状をなす被加工材の端縁部に直角に曲げ成形されている直角折曲部の先端に、内側に曲げられた負角折曲部を形成するためのプレス成形方法であって、
    被加工材における前記直角折曲部の基端の角縁部に、部分的に内側へ突出することにより前記直角折曲部を直角姿勢に保持する補強部を形成し、
    前記直角折曲部と平行に前記被加工材を変位させることで、前記直角折曲部の基端側部分における直角姿勢を保持しつつ、
    前記直角折曲部の先端縁を内側へ湾曲した湾曲曲刃に摺接させることにより、前記補強部よりも先端側の部分を内側へ湾曲させて前記負角折曲部を成形することを特徴とするプレス成形方法。
  3. 板状をなす被加工材の端縁部に直角に曲げ成形されている直角折曲部の先端に、内側に曲げられた負角折曲部を形成するために用いるプレス成形型であって、
    直角曲刃を前記直角折曲部の外面に沿わせた状態でその直角折曲部と平行に被加工材を変位させることで、前記直角折曲部の基端側部分を直角姿勢に保持する可動型と、
    この可動型の変位方向に対して傾斜し前記直角折曲部の先端縁を内側へ誘導する傾斜曲刃と、
    この傾斜曲刃により誘導された前記直角折曲部の先端縁が突き当てられるストッパとを備えてなり、
    前記直角折曲部の先端部を前記ストッパに突き当てることにより前記直角曲刃と前記傾斜曲刃とに沿う形状に座屈させて前記負角折曲部を成形する構成としたことを特徴とするプレス成形型。
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