JP3718564B2 - Icカード - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ICカードが発行された後に、コマンドを付与することにより、リーダライタ装置等との通信条件を設定・変更することが可能なICカードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のICカードは、CPU、RAM、ROM、EEPROM等を具備しており、I/O端子を介してリーダライタ装置と通信を行い、コマンドを受信し、そのコマンドを解釈、実行していた。この場合に、コマンドは、共通コマンドとして、JIS X 6306に定められているものを使用している。
【0003】
また、ICカードは、外部と通信を行う場合には、そのICカードが属するICカードシステム(以下、単に「システム」という)において予め定められた一定の通信条件に従い行う。ここで、通信条件とは、例えば、信号の伝送速度、ストップビットの長さ、初期応答(ATR)の内容などをいう。
【0004】
従来、一つのICカードは、一つのシステムにおいてのみ使用されていたので、ICカードが従うべき通信条件は一つのみであった。このために、通信条件は、ICカードのROMに、ICカードの動作を規定するプログラムとともに格納され、ICカードがリーダライタ装置と通信を行う場合には、CPUがROMの通信条件を読みとり、その条件に沿った通信を行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ICカードは、そのセキュリティの高さ等が評価され、最近、急速に社会に普及しつつある。また、ICカードの普及に伴い、一つのICカードを異なる2以上のシステムで利用したいとの要求が増大しつつある。これに対し各システムは、システムの目的や、システムを構築したハードウェアの相違から、設定されている通信条件が異なる場合が多い。また、同一のシステムであっても、新技術の導入により通信速度を高める等、通信条件が変更となる場合がある。
【0006】
一方、従来のICカードでは、通信条件がROMに格納されていたために、その設定を後発的に変更することはできない。したがって、一つのICカードを異なる2以上のシステムにおいて使用したい場合には、システム側において通信条件を統一する必要があった。
【0007】
しかし、システム間の通信条件の統一は、場合によっては多大の設備投資を必要とするという問題を有する。
また、同一システムにおいて、通信条件を変更する場合には、新しい通信条件を格納したROMを開発・製造し、それを用いてICカードを再生産・再発行しなければならない。ところが、新しいROMの開発・生産には、多大な費用と時間が必要とされる。このために、一般にシステムの通信条件を変更することは容易でなく、関連技術が大きく進歩しているのにも関わらず、ICカードのシステムにその利益を導入できないという問題があった。
【0008】
そこで、本発明の課題は、ICカードの発行後に、その通信条件をコマンドにより用意に設定・変更することが可能なICカードを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、請求項の発明は、伝送条件に関する条件情報を格納した記憶手段を有し、前記条件情報に従い外部機器と通信を行い、前記記憶手段は、書き換え可能な記憶手段であり、前記条件情報の内容は、外部からのコマンドにより変更可能であり、前記伝送条件又は前記条件情報は、伝送速度に関する情報及び初期応答ファイルの内容の一部又は全部に関する初期応答情報であるICカードにおいて、前記伝送速度に関する情報と、前記初期応答情報との関係に関する情報を記憶する参照情報記憶手段と、前記外部からのコマンドにより、前記伝送速度に関する情報の内容が変更された場合に、前記参照情報記憶手段に記憶されている情報に基づき前記初期応答情報の内容を変更する変更手段とを有することを特徴とする。
【0010】
請求項の発明は、伝送条件に関する条件情報を格納した記憶手段を有し、前記条件情報に従い外部機器と通信を行い、前記記憶手段は、書き換え可能な記憶手段であり、前記条件情報の内容は、外部からのコマンドにより変更可能であり、前記伝送条件又は前記条件情報は、ストップビットに関する情報及び初期応答ファイルの内容の一部又は全部に関する初期応答情報であるICカードにおいて、前記ストップビットに関する情報と、前記初期応答情報との関係に関する情報を記憶する参照情報記憶手段と、前記外部からのコマンドにより、前記ストップビットに関する情報の内容が変更された場合に、前記参照情報記憶手段に記憶されている情報に基づき前記初期応答情報の内容を変更する変更手段とを有することを特徴とする。
【0011】
請求項の発明は、伝送条件に関する条件情報を格納した記憶手段を有し、前記条件情報に従い外部機器と通信を行い、前記記憶手段は、書き換え可能な記憶手段であり、前記条件情報の内容は、外部からのコマンドにより変更可能であり、前記伝送条件又は前記条件情報は、伝送速度に関する情報、ストップビットに関する情報及び初期応答ファイルの内容の一部又は全部に関する初期応答情報であるICカードにおいて、前記伝送速度に関する情報及び前記ストップビットに関する情報と、前記初期応答情報との関係に関する情報を記憶する参照情報記憶手段と、前記外部からのコマンドにより、前記伝送速度に関する情報及び前記ストップビットに関する情報の内容が変更された場合に、前記参照情報記憶手段に記憶されている情報に基づき前記初期応答情報の内容を変更する変更手段とを有することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面等を参照して、本発明に係る一実施形態について、さらに詳しく説明する。
図1は、本発明に係るICカード10及びリーダライタ装置20を示すブロック図である。
【0013】
はじめに、図1を用いてICカード10の構成について説明する。
図に示されるように、ICカード10には、I/Oインタフェース11、CPU12、ROM13、RAM14、EEPROM15が内蔵されている。I/Oインタフェース11は、データを送受するための入出力回路であり、CPU12は、このI/Oインタフェース11を介してリーダライタ装置20と交信する。ROM13内には、CPU12によって実行されるべきプログラムが記憶されており、CPU12はこのプログラムに基いて、ICカード10を統括制御する。RAM14は、CPU12がこのような統括制御を行う上で作業領域として使用するメモリである。一方、EEPROM15は、このICカード10に記録すべき本来のデータを格納するメモリである。
【0014】
ICカード10には、リーダライタ装置20から電源やクロックが供給される。したがって、ICカード10がリーダライタ装置20等と切り離されると、ICカード10への電源及びクロックの供給は停止する。しかしながら、EEPROM15は不揮発性メモリであるため、電源供給が停止した後もその記録内容はそのまま保持される。ただし、RAM14内のデータについては、電源供給の停止によりすべて失われる。
【0015】
ICカード10内の各メモリ13、14、15へのアクセスは、すべてCPU12を介して行われ、外部からこれらメモリを直接アクセスすることはできない。すなわち、リーダライタ装置20等からCPU12に対して所定の「コマンド」を与えると、CPU12はこの「コマンド」を解釈実行し、その結果を、リーダライタ装置20等に対して「レスポンス」として返送することになる。
【0016】
図2は、本実施形態のROM13、EEPROM15に割り付けられているアドレスの一例を示す図である。本実施形態では、ROM13にアドレス0000h〜1FFFhを、EEPROM15に8000h〜9FFFhのアドレスを割り当てている。なお、数値の末尾に付加されている「h」は、その数値が16進法に基づき表記されていることを意味する。
【0017】
本実施形態では、ICカード10がリーダライタ装置20と通信を行う際の通信条件をROM13のアドレス00A1h〜00A4hの領域と、EEPROM15のアドレス8025h以降の所定領域に格納している。
ROM13のアドレス00A1h及び00A2hには、通信信号の伝送速度に関する情報が格納されている。例えば、アドレス00A1hには、伝送速度Aとして9600(bps)、アドレス00A2hには、伝送速度Bとして19200(bps)の値が格納されている。
【0018】
また、アドレス00A3h及び00A4hには、ストップビットのビット長に関する情報が格納されている。すなわち、アドレス00A3hには、ストップビットCとして1(ビット)、アドレス00A4hには、ストップビットDとして2(ビット)の値が格納されている。
【0019】
一方、EEPROM15のアドレス8025hには、ユーザーの指定識別が格納されている。指定識別は、最初のCUSTOMIZEコマンドを受ける前までは、FFhに設定されている。指定識別がFFhである時は、別のメモリ(本実施形態ではROMの「1025h〜1029h」の領域)に、製造時に設定されたATR値、伝送条件を参照すべきこと意味する。指定識別は、CUSTOMIZEコマンドを受けた後は、内部で自動的にC3hに書き代わる。指定識別がC3hであるときは、ユーザーの設定したATR値等を参照すべきことが意味される。
また、アドレス8026hには、ROM13に格納されている伝送速度A、Bのいずれに従って通信を行うか、すなわち、伝送速度を指定するフラグ(以下「伝送速度フラグ」という)が格納されている。伝送速度フラグは、例えば、第3ビット目のみが「1」に設定されていれば伝送速度Aに従い、また、第3ビット目及び第1ビット目が「1」に設定されているときは、伝送速度Bに従い通信を行うべきことを示す。
【0020】
EEPROM16のアドレス8027hには、ストップビットのビット長をROM13に格納されているストップビットC、Dのいずれに設定すべきかを示すフラグ(以下「ストップビットフラグ」という)が、第1ビット目から第7ビット目までに格納されている。ストップビットフラグは、例えば、第1ビット目が「1」に設定されていればストップビットAに示されるビット長のストップビットを使用し、「0」に設定されていればストップビットBに示されるビット長のストップビットを使用して通信を行うべきことを示す。
【0021】
アドレス8027hの第8ビット目には、スリープモードフラグが設定されている。スリープモードとは、コマンド受信待ち状態において、低消費電力モードに自動的に移行するというICカードの動作態様の一つである。スリープモードフラグは、「1」のときにスリープモードを使用することを、「0」のときにスリープモードを使用しないことを示す。
【0022】
アドレス8029hには、初期応答ファイルの一部または全部を構成すべき情報が格納されている。図3は、初期応答ファイルの項目とその内容を示した図である。初期応答ファイルの内容は、ISOに規格化されており、フォーマットキャラクタ、インターフェイスキャラクタ等から構成される。本実施形態では、初期応答ファイルの内容のうち、インターフェイスキャラクタの内容をアドレス8029hに格納している。また、アドレス8028hには、そのインタフェースキャラクターの長さ(バイト数)が格納されている。
【0023】
本実施形態では、ICカード10がリーダライタ装置20と通信を行う場合には、CPU12がEEPROM15のアドレス8025h以降の領域を参照し、それに格納されている情報に基づいて通信条件を設定する。すなわち、ICカード10では、通信を開始する前に、EEPROM15に格納されている伝送速度フラグ及びストップビットフラグが確認される。次に、確認された伝送速度フラグ等により指定された伝送速度及びストップビット長がROM13より読み出され、それらの内容に従った条件により通信が行われる。また、リーダライタ装置に対し初期応答(ATR)を行うときには、アドレス8028h以降に格納されているインターフェースキャラクタが参照され、その内容を反映した初期応答ファイルが初期応答としてリーダライタ装置に送信される。
【0024】
図4は、本実施形態に係るICカードで使用されるCUSTOMIZEコマンドのAPDUを示す図である。
CUSTOMIZEコマンドは、EEPROM16に格納されている伝送速度フラグ,ストップビットフラグ及びインターフェースキャラクタ等の設定・変更を行なうためのコマンドである。CUSTOMIZEコマンドを使用して、伝送速度フラグ等の内容を設定・変更した場合には、設定・変更後の内容は、ICカードを次回活性化した後から有効となる。
【0025】
CUSTOMIZEコマンドの第1バイト目から第4バイト目には、順にコマンドのクラス(CLA)、種別コード(INS)、パラメータ(P1、P2)が配置されている。また、第6バイト目以降は、コマンドのデータフィールド(DATA)である。データフィールドには、先頭から伝送速度フラグ、スリープモードフラグ及びストップビットフラグ、インターフェースキャラクタ長、及びインターフェースキャラクタが配置されている。なお、CLAからLCまでには、例えば図4に示す各値が割り当てられている。
【0026】
図5は、CUSTOMIZEコマンドを処理するICカード10の動作を示す流れ図である。
ICカード10は、リーダライタ装置20からCUSTOMIZEコマンドを受信すると、はじめにコマンドの実行前チェックを行う(S101)。実行前チェックは、例えば、LCが存在し、かつ、その値が適正であるか、DATAの内容が存在するか等、受信したコマンドがCUSTOMIZEコマンドとして必要な情報を備えているか否かについて行われる。実行前チェックを行った結果、エラーが発見された場合には(S102、No)、その旨のエラーメッセージが生成される(S103)。生成されたエラーメッセージは、レスポンスとしてリーダライタ装置20に送信され(S117)、これをもってコマンドの処理は終了される。
【0027】
実行前チェックにおいてエラーが発見されなかった場合(S102、Yes)には、次にCUSTOMIZEコマンドのデータフィールド(DATA)の内容が確認される(S104、S107、S110)。はじめに、ICカード10は、データフィールドの第1バイト目(伝送速度)のチェックを行い、上位,下位それぞれの4ビットが0100b,0101b,0110bのいずれかの値であるか否かを判断する(S104、S105)。その結果、第1バイト目の内容が上記いずれかの値に該当しなかった場合には(S105、No)、該当するデータがない旨のエラーメッセージを生成して(S106)、これをレスポンスとしてリーダライタ装置20へ送信する(S117)。レスポンスの送信が終了すると、コマンドの処理は終了される。
【0028】
S104、S105において、第1バイト目のデータが正常であることが確認されると、次に、データフィールドの第2バイト目(ストップビット)のチェックが行われる(S107)。チェックの結果、第1ビット及び第8ビットが、0、1以外の値を有する場合には(S108、No)、該当するデータがない旨のエラーメッセージを生成する(S109)。生成されたエラーメッセージは、レスポンスとしてリーダライタ装置20へ送信され(S117)、その後にコマンドの処理が終了される。
【0029】
S107、S108において、第2バイト目のデータが適正なものであることが確認されると、次に、データフィールドの第3バイト目(インターフェースキャラクタ長)のチェックが行われる(S110)。チェックの結果、第3バイト目の内容が15を超える値を有する場合には(S111、No)、該当するデータがない旨のエラーメッセージが生成される(S112)。生成されたエラーメッセージは、リーダライタに送信され(S117)、これによりコマンドの処理は終了する。
【0030】
データフィールドの第1バイト目から第3バイト目までのチェックが全て終了し、データフィールドの内容が適正なものであることが確認されると、次に、データフィールドの内容をEEPROM15に書き込む処理が実行される(S113)。具体的には、まず、アドレス8025hのユーザー指定識別が「FFh」から「C3h」に書き直される。
次に、CUSTOMIZEコマンドのデータフィールドの内容が、アドレスの8026h以降に順に書き込まれる。すなわち、EEPROM15に格納されていた伝送速度フラグ等の内容は、CUSTOMIZEコマンドのデータフィールドの内容に変更される。書き込みが正常に行なわれた場合には、その旨のメッセージが生成され(S116)、レスポンスとしてリーダライタ装置20に送信される(S117)。レスポンス送信後、ICカード10は、CUSTOMIZEコマンドの処理を終了する。
【0031】
以上説明したように、本実施形態では、CUSTOMIZEコマンドを用いてICカード10の通信条件を設定・変更することが可能となっている。
例えば、伝送速度は、9600bps又は19200bps(CLK=3.5712供給時)のいずれか一方に自由に設定することが可能である。つまり、本実施形態では、従来、出荷時に一義的に設定されていた伝送速度を、ICカードが発行された後に、ユーザー側で使用するリーダライタ装置20の速度に対応させて、設定することが可能となっている。
【0032】
また、本実施形態では、ストップビットの長さもCUSTOMIZEコマンドを用いて設定・変更することが可能である。ストップビットは、1バイトのデータを送るときに、データが送り終わったことを示すビットである。ストップビットが短い場合には、リーダライタ装置20の処理能力によっては、RAM14にデータを格納するのに時間がかかり、データを取り込みきれないことがある。この実施形態では、上記のような場合に、ストップビットを長くして、問題を解消することができる。また、処理速度をあげるために、ストップビットを短くすることも可能である。
【0033】
さらに、本実施形態では、初期応答ファイルの内容を変えることができる。初期応答ファイルの内容は、ICカードシステムにより異なる場合が多い。このために、使用されるコマンドの内容が同一である2つのシステムが存在しても、それぞれのシステムにおいて規定されている初期応答ファイルの内容が異なる場合には、一つのICカードをその双方のシステムにおいて使用できないこととなる。これに対し、本実施形態では、予めCUSTOMIZEコマンドを用いてEEPROM15に格納されているインターフェイスキャラクタ等の内容を変更することにより、上記問題を解決し、一つのICカードを複数のシステムにおいて使用可能とすることができる。
【0034】
(その他の実施形態)
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
【0035】
上記実施形態では、CUSTOMIZEコマンドにより、EEPROM15に格納されているインターフェイスキャラクタを設定・変更することとしているが、これは、ICカード10がEEPROM15に格納されている伝送速度、ストップビットの設定値を参照して、自動的にインターフェイスキャラクタを設定・変更することとしてもよい。
インターフェイスキャラクタを構成するデータの内容は、ISO規格により定められている。ISO規格によれば、ストップビットが「1」である場合には、インターフェイスキャラクタのTC1(図参照)は「FF」、ストップビットが「2」である場合には「00」に設定される。また、クロック周波数3.5712MHzにおいて、伝送速度が9600bpsである場合には、TA1は「11」に、19200bpsの場合には「12」に設定される。したがって、ROM13に必要とされるISO規格の所定データを予め格納し、EEPROM15において、伝達速度又はストップビットに関する情報が変更等された場合に、CPU12がROM13に格納されているデータを参照して、必要に応じてEEPROM15に格納されているインターフェイスキャラクタを書き換えることであってもよい。
【0036】
また、上記実施形態では、EEPROM15に伝送速度フラグ、ストップビットフラグを格納することとしているが、これは、9600、19200(bps)等の伝送速度の値や、1ビット、2ビット等のストップビット長の値を直接EEPROM15に格納・変更することとしてもよい。
【0037】
【発明の効果】
以上詳しく説明したように、本発明によれば、ICカードが発行された後に、ユーザー側で使用するリーダライタ装置の仕様等に対応させて、ICカードの通信条件を設定することが可能となっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るICカード及びリーダライタ装置を示すブロック図である。
【図2】ROM13、EEPROM15に割り付けられているアドレスの一例を示す図である。
【図3】初期応答ファイルの項目とその内容を示した図である。
【図4】CUSTOMIZEコマンドのAPDUを示す図である。
【図5】CUSTOMIZEコマンドを処理するときのICカードの動作を示す流れ図である。
【符号の説明】
11 I/Oインタフェース
12 CPU
13 ROM
14 RAM
15 EEPROM
20 取引端末装置

Claims (3)

  1. 伝送条件に関する条件情報を格納した記憶手段を有し、
    前記条件情報に従い外部機器と通信を行い、
    前記記憶手段は、書き換え可能な記憶手段であり、
    前記条件情報の内容は、外部からのコマンドにより変更可能であり、
    前記伝送条件又は前記条件情報は、伝送速度に関する情報及び初期応答ファイルの内容の一部又は全部に関する初期応答情報であるICカードにおいて、
    前記伝送速度に関する情報と、前記初期応答情報との関係に関する情報を記憶する参照情報記憶手段と、
    前記外部からのコマンドにより、前記伝送速度に関する情報の内容が変更された場合に、前記参照情報記憶手段に記憶されている情報に基づき前記初期応答情報の内容を変更する変更手段と
    を有することを特徴とするICカード。
  2. 伝送条件に関する条件情報を格納した記憶手段を有し、
    前記条件情報に従い外部機器と通信を行い、
    前記記憶手段は、書き換え可能な記憶手段であり、
    前記条件情報の内容は、外部からのコマンドにより変更可能であり、
    前記伝送条件又は前記条件情報は、ストップビットに関する情報及び初期応答ファイルの内容の一部又は全部に関する初期応答情報であるICカードにおいて、
    記ストップビットに関する情報と、前記初期応答情報との関係に関する情報を記憶する参照情報記憶手段と、
    前記外部からのコマンドにより、前記ストップビットに関する情報の内容が変更された場合に、前記参照情報記憶手段に記憶されている情報に基づき前記初期応答情報の内容を変更する変更手段と
    を有することを特徴とするICカード。
  3. 伝送条件に関する条件情報を格納した記憶手段を有し、
    前記条件情報に従い外部機器と通信を行い、
    前記記憶手段は、書き換え可能な記憶手段であり、
    前記条件情報の内容は、外部からのコマンドにより変更可能であり、
    前記伝送条件又は前記条件情報は、伝送速度に関する情報、ストップビットに関する情報及び初期応答ファイルの内容の一部又は全部に関する初期応答情報であるICカードにおいて、
    前記伝送速度に関する情報及び前記ストップビットに関する情報と、前記初期応答情報との関係に関する情報を記憶する参照情報記憶手段と、
    前記外部からのコマンドにより、前記伝送速度に関する情報及び前記ストップビットに関する情報の内容が変更された場合に、前記参照情報記憶手段に記憶されている情報に基づき前記初期応答情報の内容を変更する変更手段と
    を有することを特徴とするICカード。
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