JP7005934B2 - 電子情報記憶媒体、icカード、データ送信方法、データ書き込み方法、データ送信プログラム及びデータ書き込みプログラム - Google Patents

電子情報記憶媒体、icカード、データ送信方法、データ書き込み方法、データ送信プログラム及びデータ書き込みプログラム Download PDF

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IC(Integrated Circuit)チップ等の電子情報記憶媒体の技術分野に関する。
ICチップにおける一般的なファイル構造は、Master File(MF)を頂点とした木構造になっており、MFの配下にDedicated File(DF)が配置され、DFの配下にElementary File(EF)が配置される(EFはMFの配下に配置されることもある)。
EFはアプリケーションで利用される各種データを格納するためのデータファイルであって、外部機器がEFに格納されたデータにアクセスするためには、データの位置を特定してアクセスする必要があり、如何に効率的にデータにアクセスするかが重要となる。特許文献1には、効率的にデータにアクセスするための技術が開示されている。
特許5259513号公報
ところで、EFが一又は複数のレコード(データ)を含むレコード編成ファイルである場合において、外部機器が当該レコードにアクセスするためには、まず何れのファイルにアクセスするかを選択してから、当該ファイルに含まれるレコードを選択しなければならない。
国際規格ISO/IEC 7816-4に定義されているレコード操作用コマンドでは、外部機器はそのコマンドに含まれるパラメータによってファイルを指定し、更に別のパラメータによってレコードを指定することができる。ファイル指定用パラメータに設定可能なファイルは常に単一であり(カレントファイル、又はShort file identifierによる指定)、レコード指定用パラメータに設定可能なレコードは単一か、あるいは指定したレコードを起点にした連続する複数のレコードである(例えば、指定したレコードから最終レコードまで、等)。
そのため、外部機器が単一のファイルに配置され、かつ連続していない複数のレコードを操作(読み出しや書き込み)する場合や、複数のファイルに配置されたレコードを操作する場合には、パラメータを変更しながら複数のコマンドを送信しなければならず、全ての操作を完了するまでの処理時間が著しく長くなるという問題がある。
そこで、本発明は、外部機器からの読み出しコマンド又は書き込みコマンドに基づく、記憶部に記憶された複数のデータを対象とする読み出す処理又は書き込む処理の処理時間を短縮することができる電子情報記憶媒体等を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、処理部と記憶部を備える電子情報記憶媒体であって、前記記憶部は、複数のレコードにより編成される複数のファイルを記憶し、前記複数のファイルには、前記ファイルを識別するファイル識別情報と、当該ファイル識別情報により識別されるファイルに編成された前記レコードを識別するレコード識別情報との組が2組以上格納された一括指示レコードのみにより編成される一括指示ファイルが含まれ、前記処理部は、外部機器から前記一括指示レコードを識別する前記レコード識別情報を含むデータ読み出しコマンドを受信した場合に、前記一括指示ファイルに含まれ、且つ、当該レコード識別情報により識別される前記一括指示レコードに格納された前記ファイル識別情報と前記レコード識別情報の組により識別される前記レコードを全組分選択し、まとめて前記外部機器に送信することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電子情報記憶媒体であって、前記記憶部は、複数の前記一括指示ファイルを記憶し、前記処理部は、外部機器から前記一括指示ファイルを識別する前記ファイル識別情報と、前記一括指示レコードを識別する前記レコード識別情報を含む前記データ読み出しコマンドを受信した場合に、当該ファイル識別情報により識別される前記一括指示ファイルに含まれ、且つ、当該レコード識別情報により識別される前記一括指示レコードに格納された前記ファイル識別情報と前記レコード識別情報の組により識別される前記レコードを全組分選択し、まとめて前記外部機器に送信することを特徴とする。
請求項に記載の発明は、処理部と記憶部を備える電子情報記憶媒体であって、前記記憶部は、複数のレコードにより編成される複数のファイルを記憶し、前記複数のファイルには、前記ファイルを識別するファイル識別情報と、当該ファイル識別情報により識別されるファイルに編成された前記レコードを識別するレコード識別情報との組が2組以上格納された一括指示レコードのみにより編成される一括指示ファイルが含まれ、前記処理部は、外部機器から前記一括指示レコードを示す前記レコード識別情報と、複数のレコードにそれぞれ対応させて書き込む書込データと、を含むデータ書き込みコマンドを受信した場合に、前記一括指示ファイルに含まれ、且つ、当該レコード識別情報により識別される前記一括指示レコードに格納された前記ファイル識別情報と前記レコード識別情報の組により識別される前記レコードを全組分選択し、それぞれ対応する当該書込データを書き込むことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の電子情報記憶媒体であって、前記記憶部は、複数の前記一括指示ファイルを記憶し、前記処理部は、外部機器から前記一括指示ファイルを識別する前記ファイル識別情報と、前記一括指示レコードを識別する前記レコード識別情報を含む前記データ書き込みコマンドを受信した場合に、当該ファイル識別情報により識別される前記一括指示ファイルに含まれ、且つ、当該レコード識別情報により識別される前記一括指示レコードに格納された前記ファイル識別情報と前記レコード識別情報の組により識別される前記レコードを全組分選択し、それぞれに対応する当該書込データを書き込むことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1乃至4の何れか一項に記載の電子情報記憶媒体であって、前記処理部は、前記外部機器から前記一括指示レコードの追加、変更又は削除を行うことを示すコマンドを受信した場合に、当該コマンドに応じて前記一括指示レコードの追加、変更又は削除を行うことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1乃至の何れか一項に記載の電子情報記憶媒体を備えるICカードである。
請求項に記載の発明は、処理部と記憶部を備える電子情報記憶媒体におけるデータ送信方法であって、前記記憶部が、複数のレコードにより編成される複数のファイルを記憶し、前記複数のファイルには、前記ファイルを識別するファイル識別情報と、当該ファイル識別情報により識別されるファイルに編成された前記レコードを識別するレコード識別情報との組が2組以上格納された一括指示レコードのみにより編成される一括指示ファイルが含まれ、前記処理部が、外部機器から前記一括指示レコードを示す前記レコード識別情報を含むデータ読み出しコマンドを受信した場合に、前記一括指示ファイルに含まれ、且つ、当該レコード識別情報により識別される前記一括指示レコードに格納された前記ファイル識別情報と前記レコード識別情報の組により識別される前記レコードを全組分選択し、まとめて前記外部機器に送信する工程、を含むことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、処理部と記憶部を備える電子情報記憶媒体におけるデータ書き込み方法であって、前記記憶部が、複数のレコードにより編成される複数のファイルを記憶し、前記複数のファイルには、前記ファイルを識別するファイル識別情報と、当該ファイル識別情報により識別されるファイルに編成された前記レコードを識別するレコード識別情報との組が2組以上格納された一括指示レコードのみにより編成される一括指示ファイルが含まれ、前記処理部が、外部機器から前記一括指示レコードを示す前記レコード識別情報と、複数のレコードにそれぞれ対応させて書き込む書込データと、を含むデータ書き込みコマンドを受信した場合に、前記一括指示ファイルに含まれ、且つ、当該レコード識別情報により識別される前記一括指示レコードに格納された前記ファイル識別情報と前記レコード識別情報の組により識別される前記レコードを全組分選択し、それぞれ対応する当該書込データを書き込む工程、を含むことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、処理部と記憶部を備え、前記記憶部が、複数のレコードにより編成される複数のファイルを記憶前記複数のファイルには、前記ファイルを識別するファイル識別情報と、当該ファイル識別情報により識別されるファイルに編成された前記レコードを識別するレコード識別情報との組が2組以上格納された一括指示レコードのみにより編成される一括指示ファイルが含まれる、電子情報記憶媒体における前記処理部を、外部機器から前記一括指示レコードを示す前記レコード識別情報を含むデータ読み出しコマンドを受信した場合に、前記一括指示ファイルに含まれ、且つ、当該レコード識別情報により識別される前記一括指示レコードに格納された前記ファイル識別情報と前記レコード識別情報の組により識別される前記レコードを全組分選択し、まとめて前記外部機器に送信する送信手段、として機能させることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、処理部と記憶部を備え、前記記憶部が、複数のレコードにより編成される複数のファイルを記憶前記複数のファイルには、前記ファイルを識別するファイル識別情報と、当該ファイル識別情報により識別されるファイルに編成された前記レコードを識別するレコード識別情報との組が2組以上格納された一括指示レコードのみにより編成される一括指示ファイルが含まれる、電子情報記憶媒体における前記処理部を、外部機器から前記一括指示レコードを示す前記レコード識別情報と、複数のレコードにそれぞれ対応させて書き込む書込データと、を含むデータ書き込みコマンドを受信した場合に、前記一括指示ファイルに含まれ、且つ、当該レコード識別情報により識別される前記一括指示レコードに格納された前記ファイル識別情報と前記レコード識別情報の組により識別される前記レコードを全組分選択し、それぞれ対応する当該書込データを書き込む書き込み手段、として機能させることを特徴とする。
本発明によれば、外部機器は、データ読み出しコマンド又はデータ書き込みコマンドにおいて、読み出し又は書き込みの対象となる複数のデータのそれぞれの記憶領域を示す記憶領域情報を含む位置データを識別する識別情報を設定することにより、記憶部に記憶された複数のデータを一括して読み出す又は書き込むことができ、これらの処理に要する処理時間を短縮することができる。
本実施形態に係るICカード1に搭載されるICチップ1aのハードウェア構成例を示す図である。 (A)は、本実施形態に係るICチップ1aのファイル構造の一例を示す図であり、(B)は、本実施形態に係るEF203bの一例を示す図であり、(C)は、本実施形態に係るEF203cの一例を示す図である。 本実施形態に係るEF203aの一例を示す図である。 (A)は、従来の読み出しコマンドの例を示す図であり、(B)、(C)は、本実施形態に係る一括読み出しコマンドの例を示す図である。 本実施形態に係るCPU10による一括読み出しコマンド受信時処理を示すフローチャートの一例である。 (A)は、従来の書き込みコマンドの例を示す図であり、(B)、(C)は、変形例1に係る一括書き込みコマンドの例を示す図である。 変形例1に係るCPU10による一括書き込みコマンド受信時処理を示すフローチャートの一例である。 変形例5に係るEF203aの一例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。以下に説明する実施形態は、ICチップを搭載するICカードに対して本発明を適用した場合の実施の形態である。
[1.ICチップ1aの構成及び機能概要]
まず、図1を参照して、本実施形態に係るICカード1に搭載されるICチップ1aの構成及び機能概要について説明する。図1は、ICカード1に搭載されるICチップ1aのハードウェア構成例を示す図である。ICカード1は、キャッシュカード、クレジットカード、ポイントカード、社員カード等として使用される。或いは、ICカード1は、スマートフォンや携帯電話機等の通信機器に組み込まれる。或いは、ICチップ1aが通信機器の回路基板上に直接組み込まれて構成されるようにしてもよい。なお、ICチップ1aは、本発明の電子情報記憶媒体の一例である。
図1に示すように、ICチップ1aは、CPU(Central Processing Unit)10、RAM(Random Access Memory)11、ROM(Read Only Memory)12、不揮発性メモリ13、及びI/O回路14を備えて構成される。CPU10は、ROM12又は不揮発性メモリ13に記憶された各種プログラムを実行するプロセッサ(コンピュータ)である。なお、I/O回路14は、外部機器2とのインターフェイスを担う。これにより、ICチップ1aは、ICリーダ・ライタを備える外部機器2との間で接触又は非接触で通信を行うことができる。接触式のICチップ1aの場合、I/O回路14には、例えば、C1~C8の8個の端子が備えられている。例えば、C1端子は電源端子(ICチップ1aへ電源供給する端子)、C2端子はリセット端子、C3端子はクロック端子、C5端子はグランド端子、C7端子は外部機器2との間で通信を行うための端子である。一方、非接触式のICチップ1aの場合、I/O回路14には、例えば、アンテナ、及び変復調回路が備えられている。なお、外部機器2の例としては、ICカード発行機、ATM、改札機、認証用ゲート等が挙げられる。或いは、ICチップ1aが通信機器に組み込まれる場合、外部機器2には通信機器の機能を担う制御部が該当する。
不揮発性メモリ13には、例えばフラッシュメモリが適用される。不揮発性メモリ13に記憶される各種プログラム及びデータの一部は、ROM12に記憶されてもよい。なお、不揮発性メモリ13は、「Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory」であってもよい。本実施形態において、ROM12と不揮発性メモリ13との何れかに記憶されるプログラムには、オペレーティングシステム(Operating System、以下、「OS」という)、アプリケーションプログラム等が含まれる。
ここで、アプリケーションプログラムは、ICカード1においてアプリケーションインスタンスの機能(言い換えれば、モジュール)を実現するためのプログラムである。これにより、CPU10は、アプリケーションの機能を実現する。
また、不揮発性メモリ13には、種々のアプリケーションやデータを格納するファイルを記憶する。具体的には、図2(A)に示すように、MF201、DF202a、202b(総称してDF202という場合がある)及びEF203a~203e(総称してEF203という場合がある)を記憶する。MF201は、ICチップ1aのファイル構造の根幹となるファイルである。DF202は、MF201の下位に配置され、アプリケーションなどを格納するファイルである。EF203は、DF202の下位に配置され、様々なデータを格納するためのファイルである。なお、MFの直下にEFが配置される場合もある(例えば、EF203a)。また、各データファイルには識別子が付与されている(図2(A)では「MF」、「DF」、「EF」の右横に識別子を記載している)。
次に、図2(B)、(C)を参照して、識別子「6F01」、「6F02」が付与されたEF203b及びEF203cについて説明する。EF203b及びEF203cはレコード編成ファイルであって、複数のレコードにより編成されている(EFは1のレコードのみにより編成される場合もある)。
図2(B)に示すように、EF203bは4つのレコードにより編成されている。第1レコード(レコード番号「1」のレコード)301には「個人ID」、第2レコード(レコード番号「2」のレコード)302には「氏名」、第3レコード(レコード番号「3」のレコード)303には「出生地(都道府県)」、第4レコード(レコード番号「4」のレコード)304には「生年月日」を示す情報がそれぞれ格納される。なお、第1レコード301-第4レコード304のレコード長(Length)は全て10バイトである。
また、図2(C)に示すように、EF203cは4つのレコードにより編成されている。第1レコード311には「自宅住所」、第2レコード312には「自宅電話番号」、第3レコード313には「勤務先住所」、第4レコード314には「勤務先電話番号」を示す情報がそれぞれ格納される。なお、第1レコード311-第4レコード314のレコード長(Length)は全て20バイトである。
このように、EF203b及びEF203cには、例えば、ICカード1の所有者の個人情報が格納される。また、それぞれの情報はファイルの識別子及びレコード番号の組み合わせにより特定することができる。例えば、識別子「6F01」及びレコード番号「2」の組み合わせにより、「氏名」という情報を特定することができる。
次に、図3を参照して、識別子「2F01」が付与されたEF203aについて説明する。EF203aもEF203b及びEF203cと同様に複数のレコード351-353により編成される。図3に示すように、EF203aの各レコードには、ファイルの識別子及びレコード番号の組み合わせが一組以上記述されている。例えば、EF203aの第1レコード351には「6F01 01 6F02 03 6F02 04」という情報が格納されており、このうち、「6F01 01」は、EF203b(6F01)の第1レコードである「個人ID」を示しており、同様に、「6F02 03」は、EF203c(6F02)の第3レコードである「勤務先住所」を示しており、「6F02 04」は、EF203c(6F02)の第4レコードである「勤務先電話番号」を示している。EF203a(2F01)に含まれる各レコード351-353は、ICカード1の発行時に発行者が設定する。
なお、以下、EF203a(2F01)を「一括指示ファイル」といい、「一括指示ファイル」に含まれる各レコードを「一括指示データ」という。
[2.読み出しコマンド]
次に、外部機器2からICカード1に送信される読み出しコマンド(ICカード1が記憶するデータを読み出すためのコマンド)について説明する。ここでは、外部機器2が次の(1)-(3)のレコードを読み出す場合を具体例として用いる。
(1)EF203b(6F01)の第1レコード
(2)EF203c(6F02)の第3レコード
(3)EF203c(6F02)の第4レコード
従来の国際規格ISO/IEC 7816-4準拠のコマンドを利用して(1)-(3)のデータを読み出す場合、次の(A)-(E)の手順を踏む必要がある。
(A)EF203b(6F01)の選択
(B)第1レコードの読み出し
(C)EF203c(6F02)の選択
(D)第3レコードの読み出し
(E)第4レコードの読み出し
このように従来の手法では、(A)、(C)で選択コマンドを送信し、(B)、(D)、(E)で読み出しコマンドを送信する必要があり、合計5つのコマンドを送信することとなる。また、仮にEF203b(6F01)及びEF203c(6F02)に国際規格で定められている短縮ファイルIDが割り当てられている場合は、ファイルとレコードを同時に指定できるため(A)及び(C)の処理が不要となるが、それでも(B)、(D)、(E)の3つの読み出しコマンドを送信する必要がある。
これに対して、本実施形態では、新たに一括読み出しコマンドを設け、(A)-(E)の処理を一つの処理として実現する。
図4(A)は、従来の読み出しコマンドの例を示す図である。「INS」(1バイト)には「READ RECORD」コマンドを示す値が格納され、「P1(パラメータ1)」(1バイト)には読み出し対象のレコードのレコード番号が格納され、「P2(パラメータ2)」(1バイト)にはレコード番号で読み出し対象を指定することを示す値が格納される。
図4(B)は、一括読み出しコマンドの一例(例1)である。「INS」には「READ RECORD」コマンドを示す値が格納され、「P1(パラメータ1)」には一括読み出しに用いる一括指示データ(レコード)のレコード番号が格納され、「P2(パラメータ2)」には一括読み出しすることを示す値が格納される。
例1におけるICチップ1aのCPU10は、外部機器2から、「P2」に一括読み出しすることを示す値が格納された一括読み出しコマンドを受信すると、図3のEF203a(2F01)に含まれる一括指示データ(ファイルの識別子及びレコード番号の組み合わせが一組以上記述されているレコード)であって、「P1」に格納されているレコード番号で特定される一括指示データを取得する。次いで、CPU10は、取得した当該一括指示データに記述されているファイルの識別子及びレコード番号の組み合わせのそれぞれに基づいて、該当レコードを全て取得し、これらを連結して、外部機器2に対して一括読み出しコマンドのレスポンスとして送信する。
図4(C)は、一括読み出しコマンドの一例(例2)である。「INS」には一括読み出しコマンドを示す値が格納され、「P1(パラメータ1)」には一括読み出しに用いる一括指示データ(レコード)のレコード番号が格納され、「P2(パラメータ2)」は使用しない。
例2におけるICチップ1aのCPU10は、外部機器2から、「INS」に一括読み出しコマンドを示す値が格納されたコマンドを受信すると、例1の場合と同様に、図3のEF203a(2F01)に含まれる一括指示データ(ファイルの識別子及びレコード番号の組み合わせが一組以上記述されているレコード)であって、「P1」に格納されているレコード番号で特定されるレコードを取得する。次いで、CPU10は、取得した当該一括指示データに記述されているファイルの識別子及びレコード番号の組み合わせのそれぞれに基づいて、該当レコードを全て取得し、これらを連結して、外部機器2に対して一括読み出しコマンドのレスポンスとして送信する。
[3.CPU10による一括読み出しコマンド受信時処理]
次に、図5を用いて、ICチップ1aのCPU10による一括読み出しコマンド受信時処理について説明する。一括読み出しコマンド受信時処理は、ICチップ1aが外部機器2から一括読み出しコマンド(図4の(B)又は(C)に示すコマンド)を受信した場合に実行される。
まず、CPU10は、一括読み出しコマンドを受信すると、一括指示ファイル(図3のEF203a(2F01))を選択する(ステップS101)。
次に、CPU10は、ステップS101の処理で選択した一括指示ファイルに含まれるレコードのうち、一括読み出しコマンドの「P1」で指定されたレコード(一括指示データ)を読み出す(ステップS102)。
次に、CPU10は、ステップS102の処理で読み出した一括指示データからファイルの識別子及びレコード番号の組み合わせを取得する(ステップS103)。なお、ステップS103の処理は、ステップS103~ステップS109のループ処理において、一括指示データに記述された組み合わせの数分だけ実行されるが、CPU10はステップS103の処理を実行する度に、一括指示データに記述されたファイルの識別子及びレコード番号の組み合わせを先頭から順に一組ずつ取得する。
次に、CPU10は、ステップS103の処理で取得したファイルの識別子に対応するファイルを選択する(ステップS104)。
次に、CPU10は、ステップS104の処理でファイルを選択できたか否かを判定する(ステップS105)。このとき、CPU10は、ファイルを選択できなかったと判定した場合には(ステップS105:NO)、エラーレスポンスを外部機器2に出力し(ステップS111)、一括読み出しコマンド受信時処理を終了する。
一方、CPU10は、ファイルを選択できたと判定した場合には(ステップS105:YES)、当該ファイルに含まれるレコードであって、ステップS103の処理で取得したレコード番号に対応するレコードを選択する(ステップS106)。
次に、CPU10は、ステップS106の処理でレコードを選択できたか否かを判定する(ステップS107)。このとき、CPU10は、レコードを選択できなかったと判定した場合には(ステップS107:NO)、エラーレスポンスを外部機器2に出力し(ステップS111)、一括読み出しコマンド受信時処理を終了する。
一方、CPU10は、レコードを選択できたと判定した場合には(ステップS107:YES)、選択したレコードを読み出して、RAM11又は不揮発性メモリ13に一時保存する(ステップS108)。
次に、CPU10は、一括指示データに記述されたファイルの識別子及びレコード番号の組み合わせを全て取得したか否かを判定する(ステップS109)。このとき、CPU10は、ファイルの識別子及びレコード番号の組み合わせを全て取得していないと判定した場合には(ステップS109:NO)、ステップS103の処理に移行する。
一方、CPU10は、ファイルの識別子及びレコード番号の組み合わせを全て取得したと判定した場合には(ステップS109:YES)、ステップS108の処理で一時保存したレコードを連結してレスポンスとして外部機器2に出力し(ステップS110)、一括読み出しコマンド受信時処理を終了する。
以上のように、本実施形態のICチップ1aは、CPU10(「処理部」の一例)と不揮発性メモリ13(「記憶部」の一例)を備え、不揮発性メモリ13は、不揮発性メモリ13に記憶される複数のレコード(「データ」の一例)のそれぞれの記憶領域を示すファイルの識別子及びレコード番号の組み合わせ(「記憶領域情報」の一例)を含む一括指示データ(「位置データ」の一例)を記憶し、CPU10は、外部機器2から一括読み出しに用いる一括指示データのレコード番号(「識別情報」の一例)を含む一括読み出しコマンド(「データ読み出しコマンド」の一例)を受信した場合に、当該レコード番号により識別される一括指示データに含まれるファイルの識別子及びレコード番号の組み合わせが示す複数の記憶領域のそれぞれに記憶されているレコードをまとめて外部機器2に送信する。
したがって、本実施形態のICチップ1aによれば、外部機器2は、一括読み出しコマンドにおいて、読み出し対象となる複数のレコードのそれぞれの記憶領域を示すファイルの識別子及びレコード番号の組み合わせを含む一括指示データを識別するレコード番号を設定することにより、不揮発性メモリ13に記憶された複数のレコードを一括して読み出すことができ、この処理に要する処理時間を短縮することができる。
[4.変形例]
次に、上記実施形態の変形例について説明する。なお、以下に説明する変形例は上記実施形態や他の変形例と適宜組み合わせることができる。
[4.1.変形例1]
上記実施形態では、一括読み出しコマンドを設け、複数のレコードを一括して読み出す場合について説明したが、これに代えて又は加えて、一括書き込みコマンドを設け、複数のレコードに一括して書き込みを行うこととしてもよい。
[4.1.1.書き込みコマンド]
まず、外部機器2が次の(1)-(3)のレコードに書き込みする場合を具体例として用いて説明する。
(1)EF203b(6F01)の第1レコード
(2)EF203c(6F02)の第3レコード
(3)EF203c(6F02)の第4レコード
従来の国際規格ISO/IEC 7816-4準拠のコマンドを利用して(1)-(3)のデータに書き込みを行う場合、次の(A)-(E)の手順を踏む必要がある。
(A)EF203b(6F01)の選択
(B)第1レコードの書き込み
(C)EF203c(6F02)の選択
(D)第3レコードの書き込み
(E)第4レコードの書き込み
このように従来の手法では、(A)、(C)で選択コマンドを送信し、(B)、(D)、(E)で書き込みコマンドを送信する必要があり、合計5つのコマンドを送信することとなる。また、仮にEF203b(6F01)及びEF203c(6F02)に国際規格で定められている短縮ファイルIDが割り当てられている場合は、ファイルとレコードを同時に指定できるため(A)及び(C)の処理が不要となるが、それでも(B)、(D)、(E)の3つの読み出しコマンドを送信する必要がある。
これに対して、変形例1では、新たに一括書き込みコマンドを設け、(A)-(E)の処理を一つのコマンドで実現する。
図6(A)は、従来の書き込みコマンドの例を示す図である。「INS」には、「UPDATE RECORD」コマンドを示す値が格納され、「P1(パラメータ1)」には書き込み対象のレコードのレコード番号が格納され、「P2(パラメータ2)」にはレコード番号で書き込み対象を指定することを示す値が格納される。
図6(B)は、一括書き込みコマンドの一例(例1)である。「INS」には、「UPDATE RECORD」コマンドを示す値が格納され、「P1(パラメータ1)」には一括書き込みに用いる一括指示データ(レコード)のレコード番号が格納され、「P2(パラメータ2)」には一括書き込みすることを示す値が格納される。また、「Lc(レコード長)」には「DATA」の長さが記述される。更に、「DATA」には、書き込み対象となる各レコードに書き込むべきデータ(書き込みデータ)がそれぞれ連続して記述されている。例えば、EF203b(6F01)の第1レコード301(個人ID)と、EF203c(6F02)の第3レコード313(勤務先住所)を書き込み対象とする場合には、「DATA」の先頭から10バイト目までに書き込むべき個人IDが記述され、「DATA」の11バイト目から30バイト目までに書き込むべき勤務先住所が記述される。
ICチップ1aのCPU10は、外部機器2から、「P2」に一括書き込みすることを示す値が格納された一括書き込みコマンドを受信すると、一括指示ファイルであるEF203a(2F01)に含まれる一括指示データであって、「P1」に格納されているレコード番号で特定される一括指示データを取得する。次いで、CPU10は、取得した当該一括指示データに記述されているファイルの識別子及びレコード番号の組み合わせを示す情報に基づいて、該当レコードをそれぞれ選択して、一括書き込みコマンドの「DATA」に記述された書き込みデータを書き込む。
図6(C)は、一括書き込みコマンドの一例(例2)である。「INS」には、一括書き込みコマンドを示す値が格納され、「P1(パラメータ1)」には一括書き込みに用いる一括指示データ(レコード)のレコード番号が格納され、「P2(パラメータ2)」は使用しない。また、「Lc(レコード長)」には「DATA」の長さが記述される。更に、「DATA」には、書き込み対象となる各レコードに書き込むべきデータ(書き込みデータ)がそれぞれ連続して記述されている。
ICチップ1aのCPU10は、外部機器2から、「INS」に一括書き込みコマンドを示す値が格納されたコマンドを受信すると、例1の場合と同様に、一括指示ファイルであるEF203a(2F01)に含まれる一括指示データであって、「P1」に格納されているレコード番号で特定される一括指示データを取得する。次いで、CPU10は、取得した当該一括指示データに記述されているファイルの識別子及びレコード番号の組み合わせを示す情報に基づいて、該当レコードをそれぞれ選択して、一括書き込みコマンドの「DATA」に記述された書き込みデータを書き込む。
[4.1.2.CPU10による一括書き込みコマンド受信時処理]
次に、図7を用いて、ICチップ1aのCPU10による一括書き込みコマンド受信時処理について説明する。一括書き込みコマンド受信時処理は、ICチップ1aが外部機器2から一括書き込みコマンド(図6の(B)又は(C)に示すコマンド)を受信した場合に実行される。
まず、CPU10は、一括書き込みコマンドを受信すると、一括指示ファイル(図3のEF203a(2F01))を選択する(ステップS201)。
次に、CPU10は、ステップS201の処理で選択した一括指示ファイルに含まれるレコードのうち、一括読み出しコマンドの「P1」で指定されたレコード(一括指示データ)を読み出す(ステップS202)。
次に、CPU10は、ステップS202の処理で読み出した一括指示データからファイルの識別子及びレコード番号の組み合わせを取得する(ステップS203)。なお、ステップS203の処理は、ステップS203~ステップS210のループ処理において、一括指示データに記述された組み合わせの数分だけ実行されるが、CPU10はステップS203の処理を実行する度に、一括指示データに記述されたファイルの識別子及びレコード番号の組み合わせを先頭から順に一組ずつ取得する。
次に、CPU10は、ステップS203の処理で取得したファイルの識別子に対応するファイルを選択する(ステップS204)。
次に、CPU10は、ステップS204の処理でファイルを選択できたか否かを判定する(ステップS205)。このとき、CPU10は、ファイルを選択できなかったと判定した場合には(ステップS205:NO)、エラーレスポンスを外部機器2に出力し(ステップS212)、一括書き込みコマンド受信時処理を終了する。
一方、CPU10は、ファイルを選択できたと判定した場合には(ステップS205:YES)、選択したファイルのレコード長を取得する(ステップS206)。例えば、選択したファイルがEF203b(6F01)である場合にはレコード長「10バイト」を取得する。
次に、CPU10は、ステップS204の処理で選択したファイルに含まれるレコードであって、ステップS203の処理で取得したレコード番号に対応するレコードを選択する(ステップS207)。
次に、CPU10は、ステップS207の処理でレコードを選択できたか否かを判定する(ステップS208)。このとき、CPU10は、レコードを選択できなかったと判定した場合には(ステップS208:NO)、エラーレスポンスを外部機器2に出力し(ステップS212)、一括書き込みコマンド受信時処理を終了する。
一方、CPU10は、レコードを選択できたと判定した場合には(ステップS208:YES)、一括書き込みコマンドの「DATA」に記述された書き込みデータを書き込む(ステップS209)。なお、上述したように、一括書き込みコマンドの「DATA」には、各レコードに書き込む書き込みデータが、当該レコードのレコード長で連続して記述されている。ステップS209の処理は、ステップS203~ステップS210のループ処理において、一括指示データに記述された組み合わせの数分だけ実行されるが、CPU10はステップS209の処理を実行する度に、一括書き込みコマンドの「DATA」に記述された複数の書き込みデータを先頭から順に、直前のステップS206の処理で取得したレコード長分ずつ書き込む。
次に、CPU10は、一括指示データに記述されたファイルの識別子及びレコード番号の組み合わせを全て取得したか否かを判定する(ステップS210)。このとき、CPU10は、ファイルの識別子及びレコード番号の組み合わせを全て取得していないと判定した場合には(ステップS210:NO)、ステップS203の処理に移行する。
一方、CPU10は、ファイルの識別子及びレコード番号の組み合わせを全て取得したと判定した場合には(ステップS210:YES)、正常終了レスポンスを外部機器2に出力し(ステップS211)、一括書き込みコマンド受信時処理を終了する。
以上のように、本実施形態のICチップ1aは、CPU10(「処理部」の一例)と不揮発性メモリ13(「記憶部」の一例)を備え、不揮発性メモリ13は、不揮発性メモリ13に記憶される複数のレコード(「データ」の一例)のそれぞれの記憶領域を示すファイルの識別子及びレコード番号の組み合わせ(「記憶領域情報」の一例)を含む一括指示データ(「位置データ」の一例)を記憶し、CPU10は、外部機器2から一括読み出しに用いる一括指示データのレコード番号(「識別情報」の一例)と、当該レコード番号により識別される一括指示データに含まれるファイルの識別子及びレコード番号の組み合わせが示す複数の記憶領域にそれぞれ対応させて書き込む書込データと、を含む一括書き込みコマンド(「データ書き込みコマンド」の一例)を受信した場合に、当該複数の記憶領域に、それぞれ対応する当該書込データを書き込む。
したがって、本実施形態のICチップ1aによれば、外部機器2は、一括書き込みコマンドにおいて、書き込み対象となる複数のレコードのそれぞれの記憶領域を示すファイルの識別子及びレコード番号の組み合わせを含む一括指示データを識別するレコード番号を設定することにより、不揮発性メモリ13に記憶された複数のレコードに一括して書き込むことができ、この処理に要する処理時間を短縮することができる。
[4.2.変形例2]
上記実施形態では、一括指示ファイルが図3のEF203a(2F01)の一つだけ存在し、一括読み出しコマンドを受信したCPU10は、EF203a(2F01)に含まれるレコードに基づいて一括読み出しを行うこととした。これに代えて、変形例2では、一括指示ファイルを複数設ける。
具体的には、まず、ISO/IEC 7816-4に定義されている短縮ファイルID(5ビット)を複数の一括指示ファイルのそれぞれに割り当てる。そして、図4(C)の一括読み出しコマンドでは、「P2」(上記実施形態では使用しないこととした)に短縮ファイルIDを記述して、何れの一括指示ファイルを用いるか指定する。そして、CPU10は、図5のステップS101の処理で、「P2」に記述された短縮ファイルIDで識別される一括指示ファイルを選択することとする。
上記実施形態では、ICチップ1aは一括指示ファイルを一つしか保持できなかったため、当該一括指示ファイルが記憶することのできるレコード数(255個)以上の一括指示データを記憶させることができなかった。変形例2では、短縮ファイルIDを採用することにより、最大30の一括指示ファイルを設けることができる(短縮ファイルIDは5ビットの情報であり、使用することのできない「00000」と「11111」を除くと最大30となる)ことから、ICチップ1aが記憶することのできるレコード数は7650と飛躍的に増加し、一括読み出しコマンドの汎用性を向上させることができる。
[4.3.変形例3]
EF203a(2F01)に含まれる各レコードは、外部機器2が所定のルールに則って追加・変更・削除することとしてもよい。EF203a(2F01)に含まれるレコードの追加・変更・削除は、CPU10が外部機器2から受信したコマンドに基づいて実行する。変形例3によれば、一括読み出し又は一括書き込みしたいレコードを外部機器2側で設定することができ、利便性が向上する。
[4.4.変形例4]
上記実施形態では、図3のEF203a(2F01)のように、一括指示ファイルはレコード構造のファイルであったが、一括指示データを一つだけ設定する場合には、一括指示ファイルを透過構造としてもよい。
[4.5.変形例5]
上記実施形態では、図3のEF203a(2F01)のように、第1レコード351には「6F01 01 6F02 03 6F02 04」というように、ファイルの識別子及びレコード番号の組み合わせを3組記述したが、「6F02 03」と「6F02 04」については同じファイルに含まれるレコードであるので、省略形の記述方法を採用することとしてもよい。例えば、「6F02 03」と「6F02 04の組み合わせを、図8に示すように、「6F02 03 04」というように記載することとしてもよい。
1 ICカード
1a ICチップ
10 CPU
11 RAM
12 ROM
13 不揮発性メモリ
14 I/O回路
2 外部機器

Claims (10)

  1. 処理部と記憶部を備える電子情報記憶媒体であって、
    前記記憶部は、複数のレコードにより編成される複数のファイルを記憶し、
    前記複数のファイルには、前記ファイルを識別するファイル識別情報と、当該ファイル識別情報により識別されるファイルに編成された前記レコードを識別するレコード識別情報との組が2組以上格納された一括指示レコードのみにより編成される一括指示ファイルが含まれ、
    前記処理部は、外部機器から前記一括指示レコードを示す前記レコード識別情報を含むデータ読み出しコマンドを受信した場合に、前記一括指示ファイルに含まれ、且つ、当該レコード識別情報により識別される前記一括指示レコードに格納された前記ファイル識別情報と前記レコード識別情報の組により識別される前記レコードを全組分選択し、まとめて前記外部機器に送信することを特徴とする電子情報記憶媒体。
  2. 請求項1に記載の電子情報記憶媒体であって、
    前記記憶部は、複数の前記一括指示ファイルを記憶し、
    前記処理部は、外部機器から前記一括指示ファイルを識別する前記ファイル識別情報と、前記一括指示レコードを識別する前記レコード識別情報を含む前記データ読み出しコマンドを受信した場合に、当該ファイル識別情報により識別される前記一括指示ファイルに含まれ、且つ、当該レコード識別情報により識別される前記一括指示レコードに格納された前記ファイル識別情報と前記レコード識別情報の組により識別される前記レコードを全組分選択し、まとめて前記外部機器に送信することを特徴とする電子情報記憶媒体。
  3. 処理部と記憶部を備える電子情報記憶媒体であって、
    前記記憶部は、複数のレコードにより編成される複数のファイルを記憶し、
    前記複数のファイルには、前記ファイルを識別するファイル識別情報と、当該ファイル識別情報により識別されるファイルに編成された前記レコードを識別するレコード識別情報との組が2組以上格納された一括指示レコードのみにより編成される一括指示ファイルが含まれ、
    前記処理部は、外部機器から前記一括指示レコードを示す前記レコード識別情報と、複数のレコードにそれぞれ対応させて書き込む書込データと、を含むデータ書き込みコマンドを受信した場合に、前記一括指示ファイルに含まれ、且つ、当該レコード識別情報により識別される前記一括指示レコードに格納された前記ファイル識別情報と前記レコード識別情報の組により識別される前記レコードを全組分選択し、それぞれ対応する当該書込データを書き込むことを特徴とする電子情報記憶媒体。
  4. 請求項3に記載の電子情報記憶媒体であって、
    前記記憶部は、複数の前記一括指示ファイルを記憶し、
    前記処理部は、外部機器から前記一括指示ファイルを識別する前記ファイル識別情報と、前記一括指示レコードを識別する前記レコード識別情報を含む前記データ書き込みコマンドを受信した場合に、当該ファイル識別情報により識別される前記一括指示ファイルに含まれ、且つ、当該レコード識別情報により識別される前記一括指示レコードに格納された前記ファイル識別情報と前記レコード識別情報の組により識別される前記レコードを全組分選択し、それぞれ対応する当該書込データを書き込むことを特徴とする電子情報記憶媒体。
  5. 請求項1乃至4の何れか一項に記載の電子情報記憶媒体であって、
    前記処理部は、前記外部機器から前記一括指示レコードの追加、変更又は削除を行うことを示すコマンドを受信した場合に、当該コマンドに応じて前記一括指示レコードの追加、変更又は削除を行うことを特徴とする電子情報記憶媒体。
  6. 請求項1乃至の何れか一項に記載の電子情報記憶媒体を備えるICカード。
  7. 処理部と記憶部を備える電子情報記憶媒体におけるデータ送信方法であって、
    前記記憶部が、複数のレコードにより編成される複数のファイルを記憶し、
    前記複数のファイルには、前記ファイルを識別するファイル識別情報と、当該ファイル識別情報により識別されるファイルに編成された前記レコードを識別するレコード識別情報との組が2組以上格納された一括指示レコードのみにより編成される一括指示ファイルが含まれ、
    前記処理部が、外部機器から前記一括指示レコードを示す前記レコード識別情報を含むデータ読み出しコマンドを受信した場合に、前記一括指示ファイルに含まれ、且つ、当該レコード識別情報により識別される前記一括指示レコードに格納された前記ファイル識別情報と前記レコード識別情報の組により識別される前記レコードを全組分選択し、まとめて前記外部機器に送信する工程、
    を含むことを特徴とするデータ送信方法。
  8. 処理部と記憶部を備える電子情報記憶媒体におけるデータ書き込み方法であって、
    前記記憶部が、複数のレコードにより編成される複数のファイルを記憶し、
    前記複数のファイルには、前記ファイルを識別するファイル識別情報と、当該ファイル識別情報により識別されるファイルに編成された前記レコードを識別するレコード識別情報との組が2組以上格納された一括指示レコードのみにより編成される一括指示ファイルが含まれ、
    前記処理部が、外部機器から前記一括指示レコードを示す前記レコード識別情報と、複数のレコードにそれぞれ対応させて書き込む書込データと、を含むデータ書き込みコマンドを受信した場合に、前記一括指示ファイルに含まれ、且つ、当該レコード識別情報により識別される前記一括指示レコードに格納された前記ファイル識別情報と前記レコード識別情報の組により識別される前記レコードを全組分選択し、それぞれ対応する当該書込データを書き込む工程、
    を含むことを特徴とするデータ書き込み方法。
  9. 処理部と記憶部を備え、前記記憶部が、複数のレコードにより編成される複数のファイルを記憶前記複数のファイルには、前記ファイルを識別するファイル識別情報と、当該ファイル識別情報により識別されるファイルに編成された前記レコードを識別するレコード識別情報との組が2組以上格納された一括指示レコードのみにより編成される一括指示ファイルが含まれる、電子情報記憶媒体における前記処理部を、
    外部機器から前記一括指示レコードを示す前記レコード識別情報を含むデータ読み出しコマンドを受信した場合に、前記一括指示ファイルに含まれ、且つ、当該レコード識別情報により識別される前記一括指示レコードに格納された前記ファイル識別情報と前記レコード識別情報の組により識別される前記レコードを全組分選択し、まとめて前記外部機器に送信する送信手段、
    として機能させることを特徴とするデータ送信プログラム。
  10. 処理部と記憶部を備え、前記記憶部が、複数のレコードにより編成される複数のファイルを記憶前記複数のファイルには、前記ファイルを識別するファイル識別情報と、当該ファイル識別情報により識別されるファイルに編成された前記レコードを識別するレコード識別情報との組が2組以上格納された一括指示レコードのみにより編成される一括指示ファイルが含まれる、電子情報記憶媒体における前記処理部を、
    外部機器から前記一括指示レコードを示す前記レコード識別情報と、複数のレコードにそれぞれ対応させて書き込む書込データと、を含むデータ書き込みコマンドを受信した場合に、前記一括指示ファイルに含まれ、且つ、当該レコード識別情報により識別される前記一括指示レコードに格納された前記ファイル識別情報と前記レコード識別情報の組により識別される前記レコードを全組分選択し、それぞれ対応する当該書込データを書き込む書き込み手段、
    として機能させることを特徴とするデータ書き込みプログラム。
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