JP3717845B2 - リング発振器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、クロック回路に広く用いられる発振器に関し、特に集積化に向き高周波での発振が可能なリング発振器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図13は、従来のリング発振器の構成例のブロック図である(参考文献:S.Finocchiaro他「Design of bipolar RF ring oscillators」Proceedings of 1999International Conference on Electronics, Circuits and Systems,p.35l-358)。この回路は、単位増幅器1d、単位増幅器2d、出力バッファ3dから構成されている。単位増幅器の数、すなわちリング発振器の段数は2段である場合を示しており、単位増幅器1d,2dは差動信号入力/差動信号出力タイプを例示している。発振周波数制御端子4dは各単位増幅器1d,2dの電流源に接続されており、その電流源の電流値を制御することによりリング発振器の発振周波数を制御することが可能である。5d,6dはCLK出力端子である。
【0003】
図14は、図13で示したリング発振器を構成する従来の単位増幅器の回路図である。図14においてトランジスタ11d及び電流源13dはエミッタフォロア回路を構成しており、トランジスタ12d及び電流源14dは別のエミッタフォロア回路を構成している。一方、トランジスタ15d、トランジスタ16d、抵抗器18d、抵抗器19d及び可変電流源17dは差動増幅器を構成している。両エミッタフォロア回路のエミッタ出力は差動増幅器の両トランジスタ15d,16dのべースに入力されている。20d,21dは入力端子、22d,23dは出力端子、24dは発振周波数制御端子、25dは電源端子である。
【0004】
図15は、図14で示した従来の単位増幅器の回路機能をモデル化した模式図である。図15において、入力端子20d,21dからの入力信号は、エミッタフォロア回路5ld,52dに入力され、差動増幅器53dに送出される。なお、エミッタフォロア回路5ld,52dの反転出力は図14におけるトランジスタ11d、12dのコレクタ端子を意味している。従来例では、トランジスタ11d,12dのコレクタ端子は接地されており、エミッタフォロア回路5ld,52dの反転出力は差動増幅器53dの動作に何ら影響を及ぼさない。なお、図15では説明のため抵抗器18d,19dを独立に記載したが、図14で説明したようにこの抵抗器18d,19dも差動増幅器53dの構成要素である。
【0005】
図16は、図14に示した従来の単位増幅器の各部の動作を示すタイムチャートである。図13に示した差動信号入力/差動信号出力タイプの単位増幅器を用いた2段のリング発振器では、信号は単位増幅器1dから単位増幅器2dへ通過した後、単位増幅器1dの反転入力側に入力され単位増幅器2dを通過し、再び単位増幅器1dの非反転入力側に入力され一周する。従って、ある時刻での各部(ノードA〜C)の位相を観測すると、単位増幅器一つでπ/2(90度)位相が回転することになる。エミッタフォロア回路5ld,52dの遅延時間をt1、差動増幅器53dの遅延時間をt2とすると、従来のリング発振器の発振周波数fは、
f=0.25/(t1+t2)
となる。発振周波数を高周波化したい場合には、t1またはt2(あるいは両方)を短くすれば良い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来のリング発振器の発振周波数を高周波化するには、t1またはt2(あるいは両方)を短くすれば良い。t1,t2を短くするためには、各デバイスに流す電流を増加させるか、または振幅を小さくする方法が一般に知られている。しかしながら、各デバイスに流す電流値は、デバイスの信頼性を確保するために制限されるため、上限が存在する。また、負荷抵抗を小さくするなどにより振幅を小さくすることにより高周波化が可能であるが、振幅を小さくすると出力バッファの増幅率を増加させる必要があり位相雑音が悪化してしまう。
【0007】
本発明の目的は、このような従来のリング発振器の発振周波数の高周波化に際しての制限を緩和し、振幅を大きく保ったまま高周波化することが可能なリング発振器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、複数の単位増幅器を多段に環状に接続してなるリング発振器であって、前記単位増幅器が、前段からの出力をベースに入力する一対のトランジスタからなり該各トランジスタのエミッタに電流源が接続された一対のエミッタフォロア回路と、前記一対のエミッタフォロア回路のエミッタ出力をベースに入力し共通エミッタに電流源が接続された一対のトランジスタおよび該各トランジスタのコレクタにそれぞれ接続され中間ノードをもつ負荷抵抗器を具備する差動増幅器とを有し、前記一対のエミッタフォロア回路の各コレクタを、前記差動増幅器の前記各負荷抵抗器の中間ノードにそれぞれ接続したことを特徴とするリング発振器とした。
【0010】
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記差動増幅器の電流源が、電流値を外部から制御可能な可変電流源であることを特徴とするリング発振器とした。
【0011】
請求項3に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記差動増幅器の電流源及び前記各エミッタフォロア回路の電流源が、電流値を外部から制御可能な可変電流源であることを特徴とするリング発振器とした。
【0012】
請求項4に係る発明は、請求項1、2又は3に係る発明において、前記単位増幅器の各トランジスタを、前記ベースをゲート、前記コレクタをドレイン、前記エミッタをソースに代えた電界効果トランジスタに置換したことを特徴とするリング発振器とした。
【0013】
【発明の実施の形態】
[第1の実施形態]
図1は、リング発振器の第1の実施形態のブロック図である。この回路は、単位増幅器1a、単位増幅器2a、出力バッファ3aから構成されている。単位増幅器の数、すなわちリング発振器の段数は2段であり、単位増幅器1a,2aは差動信号入力/差動信号出力タイプである。発振周波数制御端子4aは各単位増幅器1a,2aの電流源に接続されており、その電流値を制御することによりリング発振器の発振周波数を制御することが可能である。5a,6aはCLK出力端子である。ここまでは従来のリング発振器と同じである。
【0014】
図2は、図1に示したリング発振器を構成する単位増幅器の回路図である。図2において、トランジスタ11a及び電流源13aはエミッタフォロア回路を構成しており、トランジスタ12a及び電流源14aは別のエミッタフォロア回路を構成している。一方、トランジスタ15a、トランジスタ16a、抵抗器26a,27a,28a,29a及び可変電流源17aは差動増幅器を構成している。20a,21aは入力端子、22a,23aは出力端子、24aは発振周波数制御端子、25aは電源端子である。従来のリング発振器と異なり、第1の実施形態の差動増幅器の負荷抵抗は、抵抗器26a,27aの直列接続と、抵抗器28a,29aの直列接続とから構成されており、その直列接続の各負荷抵抗の中間ノードには前段のエミッタフォロア回路のトランジスタ11a,12aのコレクタ端子が接続される構成となっている。
【0015】
図3は、図2の単位増幅器の回路機能をモデル化した模式図である。図3において、入力端子20a,21aからの入力信号は、エミッタフォロア回路5la,52aに入力され、差動増幅器53aに送出される。なお、エミッタフォロア回路5la,52aの反転出力は図2におけるトランジスタ11a,12aのコレクタ端子を意味している。従来例では、トランジスタ11d,12dのコレクタ端子は接地されており、エミッタフォロア回路5ld,52dの反転出力は差動増幅器53dの動作に何ら影響を及ぼさなかった。これに対して、第1の実施形態では、トランジスタ11a,12aのコレクタ端子は差動増幅器53aの負荷抵抗(抵抗器26a,27a)、負荷抵抗(抵抗器28a,29a)の各々の中間ノードに接続されるため、エミッタフォロア回路5la,52aの反転出力は差動増幅器53aの動作に影響を及ぼすことになる。次にこれを説明する。
【0016】
図4は、図2の単位増幅器の各部の動作を示すタイムチャートである。図1に示した差動信号入力/差動信号出力タイプの単位増幅器を用いた2段のリング発振器では、信号は単位増幅器1aから単位増幅器2aへ通過した後、単位増幅器1aの反転入力側に入力され単位増幅器2aを通過し、再び単位増幅器1aの非反転入力側に入力され一周する。従って、ある時刻での各部(ノードA〜C)の位相を観測すると、単位増幅器一つでπ/2(90度)位相が回転することになる。エミッタフォロア回路51a,52aの遅延時間をt3、差動増幅器53aの遅延時間をt4とすると、第1の実施形態の発振周波数fは、
f=0.25/(t3+t4)
となる。
【0017】
ここで、エミッタフォロア回路51a,52aの遅延時間t3は従来のリング発振器での遅延時間t1とほぼ等しい(t1=t3)。これに対して、差動増幅器53aの出力には、エミッタフォロア回路51a,52aの反転出力の一部が負荷抵抗の抵抗分割経由で加算される。例えばノードC(差動増幅器53a出力)における位相関係に着目すると、位相が先行するノードB(エミッタフォロア回路5la出力=エミッタフォロア回路52a反転出力)の信号が一部ノードCに加算される。このため、本来の差動増幅器53aの遅延時間が従来例と同じt2であるのに対して、第1の実施形態での差動増幅器53aの遅延時間はt4に短縮される(t2>t4)。結果として、第1の実施形態の発振周波数は、従来のリング発振器と比較して同じ電流条件にてより高周波化されることになる。なお、従来のリング発振器において差動増幅器53dの負荷抵抗を小さくして高周波化する場合にはこれに比例して振幅が小さくなってしまう問題を生ずるが、第1の実施形態では負荷抵抗を小さくせずに高周波化が可能であるため、高周波化による振幅の減少を抑圧することが可能である。
【0018】
図5は、リング発振器の第1の実施形態の振幅と発振周波数の関係を示す図である。計算には実際のデバイスのパラメータを使用し、エミッタフォロア回路51a,52a及び差動増幅器53aの電流値は一定とした。抵抗器26a,28aの抵抗値をR1、抵抗器27a,28aの抵抗値をR2とし、抵抗分割比(FF率)を、
FF率=(R1/(R1+R2))×100
で定義する。従来のリング発振器ではFF率=0%であり、第1の実施形態でR1=R2と選んだ場合にはFF率=50%となる。図5にはそれぞれのFF率について負荷抵抗を変化させた場合の振幅と発振周波数をプロットしている。図5に示すように、発振周波数を高くすると振幅が小さくなるトレードオフ関係が見られるが、第1の実施形態(FF率50%)では、従来例(FF率0%)と比較してこのトレードオフ関係が緩和されており、発振周波数を高く設計しても振幅を大きく保つことが可能であることがわかる。また、第1の実施形態では、FF率を設計することにより、発振周波数と振幅とを用途に合致するように設計することが可能である。
【0019】
[参考例]
図6は、リング発振器の参考例を示すブロック図である。この回路は、単位増幅器1b、単位増幅器2b、出力バッファ3bから構成されている。単位増幅器の数、すなわちリング発振器の段数は2段であり、単位増幅器1b,2bは差動信号入力/差動信号出力タイプである。発振周波数制御端子4bは各単位増幅器1b,2bの電流源に接続されており、その電流値を制御することによりリング発振器の発振周波数を制御することが可能である。5b,6bはCLK出力端子である。ここまでは第1の実施形態と同じである。
【0020】
図7は、図6に示したリング発振器を構成する単位増幅器の回路図である。図7において、トランジスタ11b及び電流源13bはエミッタフォロア回路を構成しており、トランジスタ12b及び電流源14bは別のエミッタフォロア回路を構成している。一方、トランジスタ15b、トランジスタ16b、抵抗器26b,28b及び可変電流源17bは差動増幅器を構成している。20b,21bは入力端子、22b,23bは出力端子、24bは発振周波数制御端子、25bは電源端子である。前記した第1の実施形態と異なり、参考例では、差動増幅器の負荷抵抗(抵抗器26b,28b)とトランジスタ15b,16bのコレクタが接続されるノードに前段のエミッタフォロア回路のトランジスタ11b,12bのコレクタ端子が接続される構成となっている。言い換えると、参考例は、第1の実施形態における抵抗分割比(FF率)を100%とした場合に相当する。
【0021】
図8は、図7に示した単位増幅器の回路機能をモデル化した模式図である。図8において、入力端子20b,21bからの入力信号は、エミッタフォロア回路51b,52bに入力され、差動増幅器53bに送出される。なお、エミッタフォロア回路51b,52bの反転出力は図7におけるトランジスタ11b,12bのコレクタ端子を意味している。第1の実施形態では、エミッタフォロア回路51b,52bの反転出力は負荷抵抗の中間ノードに接続されていたが、参考例では、エミッタフォロア回路51b,52bの反転出力は負荷抵抗(抵抗器26b,28b)の出力端子(22b,23b)側に接続されている。この結果、エミッタフォロア回路51b,52bの反転出力が差動増幅器53bの動作に影響を及ぼす影響を最大にできる。
【0022】
図9は、図7に示した単位増幅器の各部の動作を示すタイムチャートである。図6に示した差動信号入力/差動信号出力タイプの単位増幅器を用いた2段のリング発振器では、信号は単位増幅器1bから単位増幅器2bへ通過した後、単位増幅器1bの反転入力側に入力され単位増幅器2bを通過し、再び単位増幅器1bの非反転入力側に入力され一周する。従って、ある時刻での各部(ノードA〜C)の位相を観測すると、単位増幅器一つでπ/2(90度)位相が回転することになる。エミッタフォロア回路51b,52bの遅延時間をt5、差動増幅器53bの遅延時間をt6とすると、参考例の発振周波数fは、
t=0.25/(t5+t6)
となる。
【0023】
ここで、エミッタフォロア回路51b,52bの遅延時間t5は第1の実施形態での遅延時間t3とほぼ等しい(t3=t5)。これに対して、差動増幅器53bの出力には、エミッタフォロア回路51b,52bの反転出力が直接加算される。例えばノードC(差動増幅器53b出力)における位相関係に着目すると、位相が先行するノードB(エミッタフォロア回路51b出力=エミッタフォロア回路52b反転出力)の信号がCに電流加算される。このため、本来の差動増幅器53bの遅延時間が従来例と同じt2であるのに対して、参考例の差動増幅器53bの遅延時間はt6に短縮される(t2>t6)。結果として、参考例の発振周波数は、従来のリング発振器と比較して同じ電流条件にてより高周波化されることになる。
【0024】
従来のリング発振器においては差動増幅器53dの負荷抵抗を小さくして高周波化する場合にはこれに比例して振幅が小さくなってしまう問題を生ずるが、参考例では負荷抵抗を小さくせずに高周波化が可能であるため、高周波化による振幅の減少を抑圧することが可能である。
【0025】
図10は、リング発振器の参考例の振幅と発振周波数の関係を示す図である。計算には実際のデバイスのパラメータを使用し、エミッタフォロア回路5lb,52b及び差動増幅器53bの電流値は一定とした。参考例は、FF率100%と示したプロットに対応する。比較のため、従来のリング発振器(FF率=0%)、第1の実施形態でR1=R2と選んだ場合(FF率=50%)も掲載した。図10に示すように、発振周波数を高くすると振幅が小さくなるトレードオフ関係が見られるが、参考例(FF率100%)では、従来例(FF率0%)及び第1の実施形態(FF率50%)と比較してこのトレードオフ関係が緩和されており、発振周波数を高く設計しても振幅を大きく保つことが可能であることがわかる。ただし、大きい振幅を得ることが優先する応用に対しては、第1の実施形態が適当な場合も考えられる。
【0026】
[第2の実施形態]
図11は、リング発振器の第2の実施形態のブロック図である。この回路は、単位増幅器1c、単位増幅器2c、出力バッファ3cから構成されている。単位増幅器の数、すなわちリング発振器の段数は2段であり、単位増幅器1c,2cは差動信号入力/差動信号出力タイプである。発振周波数制御端子4cは各単位増幅器1c,2cの電流源に接続されており、その電流値を制御することによりリング発振器の発振周波数を制御することが可能である。5c,6cはCLK出力端子である。ここまでは第1の実施形態および参考例と同じである。
【0027】
図12は、図11に示したリング発振器を構成する単位増幅器の回路図である。第2の実施形態は、第1の実施形態におけるエミッタフォロア回路の電流源13a,14aを可変電流源41c,42cに置き換えた構成である。第1の実施形態ではリング発振器の発振周波数は可変電流源17aで制御されるのに対して、参考例では可変電流源17c,41c,42cで制御される。第1の実施形態では、エミッタフォロア回路の遅延時間t3は従来例の遅延時間t1と等しいが、第2の実施形態では、エミッタフォロア回路の遅延時間を可変電流源41c,42cの調整により変化させることができる。この結果、第2の実施形態では、発振周波数の可変範囲を第1の実施形態よりも拡大することができる。
【0028】
[その他の実施形態]
なお、以上の第1の実施形態、参考例および第2の実施形態では、トランジスタとしてバイポーラトランジスタを使用したが、電界効果トランジスタを使用することもできる。この場合は、バイポーラトランジスタのベース、エミッタ、コレクタの接続点に、電界効果トランジスタのゲート、ソース、ドレインをそれぞれ接続すればよい。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のリング発振器は、振幅を維持したまま、発振周波数を高周波化することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 リング発振器の第1の実施形態のブロック図である。
【図2】 図1のリング発振器を構成する単位増幅器の回路図である。
【図3】 図2の単位増幅器の回路機能をモデル化した模式図である。
【図4】 図2の単位増幅器の各部の動作を示すタイムチャートである。
【図5】 図1のリング発振器の振幅と発振周波数の関係を示す図である。
【図6】 リング発振器の参考例のブロック図である。
【図7】 図6のリング発振器を構成する単位増幅器の回路図である。
【図8】 図7の単位増幅器の回路機能をモデル化した模式図である。
【図9】 図7の単位増幅器の各部の動作を示すタイムチャートである。
【図10】 図6のリング発振器の振幅と発振周波数の関係を示す図である。
【図11】 リング発振器の第2の実施形態のブロック図である。
【図12】 図11のリング発振器を構成する単位増幅器の回路図である。
【図13】 従来のリング発振器のブロック図である。
【図14】 図13のリング発振器を構成する単位増幅器の回路図である。
【図15】 図13の単位増幅器の回路機能をモデル化した模式図である。
【図16】 図13の単位増幅器の各部の動作を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1a,1b,1c,1d:単位増幅器
2a,2b,2c,2d:単位増幅器
3a,3b,3c,3d:出力バッファ
4a,4b,4c,4d:発振周波数制御端子
5a,5b,5c,5d:CLK出力端子
6a,6b、6c,6d:CLK出力端子
11a,11b,11c,11d:トランジスタ
12a,12b,12c,12d:トランジスタ
13a,13b,13d:電流源
14a,14b,14d:電流源
15a,15b,15c,15d:トランジスタ
16a,16b,16c,16d:トランジスタ
17a,17b,17c,17d:可変電流源
18d:抵抗器
19d:抵抗器
20a,20b,20c,20d:入力端子
21a,21b,21c,21d:入力端子
22a,22b,22c,22d:出力端子
23a,23b,23c,23d:出力端子
24a,24b,24c,24d:発振周波数制御端子
25a,25b,25c,25d:電源端子
26a,26b,26c:抵抗器
27a,27c:抵抗器
28a,28b,28c:抵抗器
29a,29c:抵抗器
41c:可変電流源
42c:可変電流源
51a,51b,51c,51d:エミッタフォロア回路
52a,52b,52c,52d:エミッタフォロア回路
53a,53b,53c,53d:差動増幅器
Claims (4)
- 複数の単位増幅器を多段に環状に接続してなるリング発振器であって、
前記単位増幅器が、前段からの出力をベースに入力する一対のトランジスタからなり該各トランジスタのエミッタに電流源が接続された一対のエミッタフォロア回路と、前記一対のエミッタフォロア回路のエミッタ出力をベースに入力し共通エミッタに電流源が接続された一対のトランジスタおよび該各トランジスタのコレクタにそれぞれ接続され中間ノードをもつ負荷抵抗器を具備する差動増幅器とを有し、
前記一対のエミッタフォロア回路の各コレクタを、前記差動増幅器の前記各負荷抵抗器の中間ノードにそれぞれ接続したことを特徴とするリング発振器。 - 請求項1に記載のリング発振器において、
前記差動増幅器の電流源は、電流値を外部から制御可能な可変電流源であることを特徴とするリング発振器。 - 請求項1に記載のリング発振器において、
前記差動増幅器の電流源及び前記各エミッタフォロア回路の電流源は、電流値を外部から制御可能な可変電流源であることを特徴とするリング発振器。 - 請求項1、2又は3に記載のリング発振器において、
前記単位増幅器の各トランジスタを、前記ベースをゲート、前記コレクタをドレイン、前記エミッタをソースに代えた電界効果トランジスタに置換したことを特徴とするリング発振器。
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