JP3717015B2 - 繊維機械における張力制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、経糸糊付機やビーム巻返機等の繊維機械の巻取装置または送出装置において、作動中の張力変動を最少に抑えることができる繊維機械における張力制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
経糸糊付機等の巻取装置において、張力変動を小さくして作動することができる電気式の張力制御装置が知られている(特公平2−11504号公報、図9)。
【0003】
図9において、糸シートWは、送りモータM1 によって駆動する送りローラ1、1を介して定速走行し、ガイドローラ2a、2a付きのダンサローラ2、ガイドローラ3を介して糸ビームBに巻き取られている。糸ビームBは、減速ギヤGを介して駆動モータMに連結されており、駆動モータMは、張力制御装置10によって駆動制御されている。なお、ダンサローラ2には、糸シートWの張力Tを検出する張力検出器TDが連結されており、糸ビームBには、巻径dを検出する巻径検出器DBが付設されている。また、駆動モータMは、界磁巻線Fを有する分巻直流電動機である。
【0004】
張力制御装置10の主ループは、張力設定器11、加合せ点12、制御器20、加合せ点13、14、制御増幅器15を縦続して形成されている。すなわち、張力設定器11からの目標張力To 、張力検出器TDからの張力Tは、それぞれ加合せ点12の加算端子、減算端子に入力され、加合せ点12からの張力偏差ΔT=To −Tは、PID要素を有する制御器20を介してトルク指令値Qとなり、トルク指令値Qは、加合せ点13、14を介して補正され、補正後のトルク指令値Q1 =Q+q1 +q2 として制御増幅器15に入力されている。また、制御増幅器15の出力は、駆動モータMに接続されている。ただし、q1 は、補償器16によって算出される機械損失補正量であり、q2 は、補償器17によって算出される加減速補正量である。
【0005】
なお、補償器16には、送りモータM1 に直結する回転計TGからの糸シートWの走行速度Vが入力されており、補償器17には、走行速度Vの他、巻径検出器DBからの巻径d、図示しない制御装置からの加減速信号S1 が入力されている。また、巻径dは、界磁制御器18にも分岐入力されており、界磁制御器18の出力は、駆動モータMの界磁巻線Fに接続されている。
【0006】
張力制御装置10は、制御器20に対して最適の制御パラメータを設定することにより、張力偏差ΔT=0となるように、駆動モータMを介して糸ビームBを駆動制御し、作動中の張力変動を小さくすることができる。なお、補償器16は、糸シートWの走行速度Vを入力することによって機械損失補正量q1 を算出し、補償器17は、走行速度V、巻径dの他、加減速信号S1 を入力することにより、糸ビームBを加減速させる際に必要な余分のトルクを加減速補正量q2 として算出し、それぞれ制御器20からのトルク指令値Qを補正することができる。また、界磁制御器18は、巻径dに比例する界磁電流を界磁巻線Fに供給することにより、駆動モータMに対し、糸ビームBの巻径dに対応して回転トルクを発生させることができる。なお、糸ビームBの巻径dは、巻径検出器DBを介して検出するに代えて、糸ビームBの回転数Nと糸シートWの走行速度Vとを使用し、d=πV/Nとして算出してもよい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
かかる従来技術によるときは、制御器20に設定する制御パラメータが固定されているために、作動中に糸ビームBの巻径dが大きく変わり、その慣性GD2 が大きく変動すると、張力制御が不調になることが少なくないという問題があった。なお、このことは、界磁制御器18を設け、巻径dに比例する界磁電流を駆動モータMの界磁巻線Fに供給したとしても、なお不十分である。糸ビームBの慣性GD2 は、巻径dによって決まるとしても、巻径dに比例して変化する訳のものではないからである。
【0008】
そこで、この発明の目的は、かかる従来技術の問題に鑑み、目標張力、糸ビームの慣性の少なくともいずれか一方を変数として使用し、それに基づいて制御器の制御パラメータを自動的に設定することによって、糸ビームの慣性等の制御対象の特性が大きく変動する場合であっても、張力制御が不調になったりすることがなく、作動中の張力変動を最少に抑えることができる繊維機械における張力制御装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するためのこの発明の構成は、張力偏差に基づいてトルク指令値を算出する制御器と、制御器からのトルク指令値によって糸ビーム駆動用の駆動モータを駆動制御する制御増幅器とを備えてなり、制御器は、目標張力、糸ビームの慣性の一方または双方に基づいて、比例ゲイン、積分ゲイン、微分ゲインの制御パラメータの少なくとも比例ゲインを変更することをその要旨とする。ただし、この発明は、最適な制御パラメータを選択して設定する場合、制御パラメータの最適値を算出して設定する場合の双方を含む。
【0010】
なお、制御器は、制御パラメータを設定するための変数として、糸の伸度に影響する糸物性を付加することができる。
【0011】
また、制御器は、糸ビームの慣性をGD2 、糸ビームの巻径をdとするとき、GD2 /d2 に比例する比例ゲインを設定してもよく、GD2 /dに比例する比例ゲインを設定してもよい。
【0012】
一方、制御器は、制御パラメータを設定するための変数として、糸ビームの巻径に基づいて算出する糸ビームの慣性を使用することもできる。
【0013】
【作用】
かかる発明の構成によるときは、制御器は、目標張力、糸ビームの慣性の少なくともいずれか一方を変数として使用し、それに基づいて制御パラメータを設定するから、糸ビームの巻径が大きく変動し、その慣性が大きく変動する場合であっても、常に適切な制御状態を実現し、全体としての張力変動を最少にすることができ、張力制御が不調になるおそれがない。また、糸物性を変数に付加することにより、制御器は、一層良好な張力制御を実現することができる。
【0014】
一般に、目標張力が小さいということは、制御対象となっている糸シートを構成する糸の伸度が大きいことを意味し、したがって、単位張力偏差が発生したとき、これに対応する糸シートの伸びも大きく、その張力偏差を解消させるために必要な糸ビームの回転量も大きい。よって、かかる大きな回転量を所定時間内に速やかに実現させ、発生した張力偏差を解消させるには、制御器に対し、大きな比例ゲインを設定することが必要である。目標張力が大きいときは、これらの事情が逆となり、小さい比例ゲインを設定しなければならない。そこで、目標張力の大小は、制御器の制御パラメータのうち、少なくとも比例ゲインの最適値を定める要因であり、制御パラメータを設定するための変数となり得る。
【0015】
同様に、糸シートを構成する糸の糸物性も、糸の伸度に影響し、制御器の制御パラメータに影響を及ぼす。ただし、ここでいう糸物性とは、たとえば、糸の材質・構造、スパン糸・フィラメント糸の別、混紡率、太さ、撚数などの物性要因の他、サイジング工程時における糊材とその濃度・湿度等の環境要因を含み、糸の伸度に影響を及ぼすすべての要因をいう。
【0016】
糸ビームの慣性GD2 、巻径dとして、GD2 /d2 に比例する比例ゲインを設定すれば、図9のように、駆動モータMとして分巻直流電動機を使用し、巻径dに比例する界磁電流を界磁巻線Fに供給する場合に特に良好な制御特性を実現することができる。その理由は、次のとおりである。
【0017】
一般に、慣性GD2 (kg- m2 )の糸ビームを加減速時間t(秒)内に回転数N(rpm )だけ加減速させるに必要な平均トルクTa (kg- m)は、重力の加速度g(m/sec2 )として、
Figure 0003717015
である。一方、このときの糸ビームの巻径d(m)、周速V(m/sec )とすると、
N=V/(πd)
であるから、
Ta =(1/375π)(GD2 /d)(V/t)
が成り立つ。すなわち、所定時間t内に周速Vを収束させ、糸シートの張力を整定させるには、(GD2 /d)を一定とし、加減速トルクTa を一定にすることが好ましく、このような加減速トルクTa を実現するためには、制御器の比例ゲインを(GD2 /d)に比例させればよい。
【0018】
一方、図9の駆動モータMは、界磁電流を巻径dに比例させているのであるから、上記前提を満足させるためには、制御器の比例ゲインをGD2 /d2 に比例させればよい。分巻直流電動機の回転トルクは、界磁電流に比例するからである。逆に、駆動モータMの界磁電流を一定にする場合や、駆動モータMとして直流電動機以外の可変速モータを使用し、回転トルクを可変制御する場合は、制御器の比例ゲインをGD2 /dに比例させればよい。
【0019】
なお、糸ビームの慣性GD2 は、糸シートを巻き上げる巻ビーム自体の慣性と、巻ビーム上の糸シートの慣性との和であって、前者は、巻径dによらず一定であるが、後者は、巻径dによって変動する。そこで、かかる糸ビームの慣性GD2 は、巻径dと、巻きビーム自体の慣性(一定)とから、糸シートを構成する糸の単位長さ当りの重量(密度)や本数等を反映して計算によって求めることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を以って発明の実施の形態を説明する。
【0021】
繊維機械における張力制御装置10は、張力設定器11、制御器20、制御増幅器15を備えてなる(図1)。ただし、図1において、張力検出器TD、巻径検出器DB、駆動モータMは、それぞれ図9の同符号の機器に対応しているものとする。
【0022】
張力設定器11からの目標張力To 、張力検出器TDからの張力Tは、それぞれ加合せ点12の加算端子、減算端子に入力されており、加合せ点12からの張力偏差ΔT=To −Tは、制御器20に入力されている。制御器20からのトルク指令値Qは、加合せ点13、14を介し、補正されたトルク指令値Q1 =Q+q1 +q2 として制御増幅器15に入力されており、制御増幅器15の出力は、駆動モータMに接続されている。なお、加合せ点13、14の各一方の加算端子には、それぞれ図9の補償器16、17からの機械損失補正量q1 、加減速補正量q2 が入力されており、分巻直流電動機からなる駆動モータMの界磁巻線Fには、界磁制御器18を介し、糸ビームBの巻径dに比例する界磁電流が供給されている。
【0023】
制御器20は、それぞれPID要素を有する複数の制御器21i(i=a、b…n)と、制御器21iの出力側に介装する切換回路22と、切換回路22を適宜切換え制御する切換制御回路23とを備えて構成されている(図1、図2)。各制御器21iは、P要素を有するサブ制御器21i1 (i=a、b…n)、I要素を有するサブ制御器21i2 (i=a、b…n)、D要素を有するサブ制御器21i3 (i=a、b…n)を並列接続してなり、加合せ点12からの張力偏差ΔTは、各制御器21iに対して分岐入力されている。一方、切換制御回路23には、張力設定器11からの目標張力To 、巻径検出器DBからの糸ビームBの巻径dが分岐入力される他、糸ビームBに巻き取る糸シートWを構成する糸の糸物性SQが入力されている。ただし、糸物性SQは、たとえば図示しないデータ設定器を介し、仕掛ける糸によって決まる適当な物性値を与えるものとする。
【0024】
切換制御回路23は、目標張力To 、巻径d、糸物性SQに基づいて切換信号S1 を切換回路22に送出し、切換回路22は、切換信号S1 に従って、複数の制御器21iの1組を切換え選択することができる。そこで、各制御器21iを構成するサブ制御器21i1 、21i2 、21i3 には、それぞれが有するP要素、I要素、D要素として適当な制御パラメータがあらかじめ設定されているものとすれば、制御器20は、切換制御回路23、切換回路22を介し、目標張力To 、巻径d、糸物性SQを変数として最適の制御パラメータを選択して設定することができる。すなわち、制御器20は、目標張力To 、巻径d、糸物性SQが変動しても、最適の制御パラメータに基づいてトルク指令値Qを演算して出力することができ、全体として最良の制御状態を実現することができる。
【0025】
【他の実施の形態】
図1、図2の制御器20は、種々の変形が考えられる。
【0026】
たとえば、切換回路22、切換制御回路23は、乗算器24、演算器25に代えてもよい(図3)。ただし、同図の制御器20は、1組のサブ制御器21a1 、21a2 、21a3 のみを有する。演算器25は、目標張力To 、巻径d、糸物性SQを入力し、これらの変数に対応するパラメータ補正量mを算出して乗算器24に送出する。そこで、乗算器24は、サブ制御器21a1 、21a2 、21a3 の出力にパラメータ補正量mを乗ずることにより、目標張力To 、巻径d、糸物性SQに対応するトルク指令値Qを発生することができる。
【0027】
また、図3において、乗算器24は、P要素を有するサブ制御器21a1 の出力側に対してのみ介装し(図4)、サブ制御器21a2 、21a3 の出力側は、加合せ点24aを介して乗算器24の出力側に接続することができる。目標張力To 、巻径d、糸物性SQに基づくパラメータ補正量mは、サブ制御器21a1 に対してのみ有効であり、制御器20は、これらの変数に基づいてサブ制御器21a1 に対応する比例ゲインのみを変化させることができ、サブ制御器21a2 、21a3 に設定する積分ゲイン、微分ゲインは、一定のままに保つことができる。一般に、大慣性の糸ビームBを駆動する場合、オフセットを補正するための積分ゲイン、急峻な外乱に対応するための微分ゲインは、一定のままに保持しても十分実用的な張力制御を達成することができるからである。
【0028】
また、図2の切換回路22は、各複数台のサブ制御器21i1 、21i2 の入力側に分割して配設し(図5)、サブ制御器21i1 、21i2 の出力側には、加算器26を介装してもよい。ただし、ここでは、D要素を有するサブ制御器21i3 は省略されており、切換回路22、22は、それぞれ、サブ制御器21i1 、21i2 を切換え選択することにより、制御器20の比例ゲイン、積分ゲインを設定することができる。また、図5において、積分ゲインを一定に保持するときは、1台の切換回路22のみを使用すればよい(図6)。さらに、複数のサブ制御器21i1 は、図3の演算器25、乗算器24の組合せに代えることもできる(図7)。
【0029】
一方、図4、図7の演算器25は、制御器20の制御パラメータのうち、比例ゲインにのみ着目しており、たとえば、図8のように構成することができる。
【0030】
図8において、巻径dは、演算器25aに入力されており、演算器25aには、糸シートWを構成する糸の単位長さ当りの重量ρと本数nとが併せ入力されている。また、演算器25aの出力は、加合せ点25b、換算器25cを介して乗算器25fに接続されており、加合せ点25bには、糸ビームBに使用する巻ビームの慣性GD2bが併せ入力されている。また、巻径dは、換算器25cにも併せ入力されている。一方、目標張力To 、糸物性SQは、それぞれ補正演算器25d、25eに入力されている。補正演算器25d、25eの各出力も、乗算器25fに接続されており、乗算器25fの出力は、パラメータ補正量mとして外部に出力されている。
【0031】
演算器25aは、巻径d、糸シートWを構成する糸の単位長さ当りの重量ρ、本数nを入力することにより、糸ビームBの慣性GD2 のうち、巻ビーム上の糸の慣性GD2wを算出することができる。そこで、加合せ点25bは、糸ビームBの慣性GD2 =GD2w+GD2bを算出することができ、換算器25cは、加合せ点25bからの慣性GD2 と巻径dとを入力することにより、GD2 /d2 に比例するパラメータ補正量mg を演算して乗算器25fに送出することができる。
【0032】
一方、補正演算器25d、25eは、それぞれ目標張力To 、糸物性SQに基づくパラメータ補正量mt 、ms を算出し、乗算器25fに出力するから、乗算器25fは、パラメータ補正量m=mg ・mt ・ms を算出して外部に出力することができる。すなわち、このときのパラメータ補正量mは、GD2 /d2 に比例するものとなっている。また、パラメータ補正量mt 、ms は、それぞれ、目標張力To の増加に対して一様に減少し、糸物性SQによって示される糸の伸度に対して一様に増加する曲線になることがわかっている。
【0033】
なお、糸ビームBを駆動する駆動モータMの界磁巻線Fに一定の界磁電流を供給するとき、図8の換算器25cは、GD2 /d2 に代えて、GD2 /dに比例するパラメータ補正量mg を算出すればよい。駆動モータMが分巻直流電動機以外の可変速モータである場合も同様である。また、図8において、演算器25a、加合せ点25bを削除し、巻径dを入力する換算器25cのみによってパラメータ補正量mg を算出してもよい。このときの換算器25cは、GD2 /d2 またはGD2 /dに比例するパラメータ補正量mg に代えて、巻径dを変数としてパラメータ補正量mg を算出し、制御器20の比例ゲインを設定することができる。
【0034】
また、図1、図2の切換制御回路23、図3、図4、図7の演算器25に入力させる目標張力To 、巻径d、糸物性SQは、糸物性SQを省略し、前2者の一方または双方のみとしてもよい。すなわち、制御器20は、目標張力To のみ、糸ビームBの慣性GD2 または巻径dのみを変数として、または、これらの組合せを変数として、あるいは、これらに糸物性SQを付加したものを変数として制御パラメータを最適に設定し、作動させることができる。
【0035】
なお、この発明は、経糸糊付機やビーム巻返機等の巻取装置のみならず、同種の繊維機械の送出装置に対してもそのまま適用することができる。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、目標張力と、糸ビームの慣性との少なくともいずれか一方を変数として使用し、それに基づいて制御器の制御パラメータを設定することによって、制御器は、制御対象である糸シートの目標張力や糸ビームの巻径が変動し、制御特性が大きく変動する場合であっても、常に最適の制御パラメータにより作動させることができるから、張力制御が不調になったりするおそれがなく、張力変動を最少に抑えることができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 全体構成ブロック系統図
【図2】 図1の要部詳細ブロック系統図
【図3】 他の実施の形態を示す図2相当図(1)
【図4】 他の実施の形態を示す図2相当図(2)
【図5】 他の実施の形態を示す図2相当図(3)
【図6】 他の実施の形態を示す図2相当図(4)
【図7】 他の実施の形態を示す図2相当図(5)
【図8】 他の実施の形態を示す要部詳細ブロック系統図
【図9】 従来技術を示す全体ブロック系統説明図
【符号の説明】
M…駆動モータ
B…糸ビーム
GD2 …慣性
d…巻径
T…張力
To …目標張力
SQ…糸物性
Q…トルク指令値
10…張力制御装置
15…制御増幅器
20…制御器

Claims (5)

  1. 張力偏差に基づいてトルク指令値を算出する制御器と、該制御器からのトルク指令値によって糸ビーム駆動用の駆動モータを駆動制御する制御増幅器とを備えてなり、前記制御器は、目標張力、糸ビームの慣性の一方または双方に基づいて、比例ゲイン、積分ゲイン、微分ゲインの制御パラメータの少なくとも比例ゲインを変更することを特徴とする繊維機械における張力制御装置。
  2. 前記制御器は、制御パラメータを設定するための変数として、糸の伸度に影響する糸物性を付加することを特徴とする請求項1記載の繊維機械における張力制御装置。
  3. 前記制御器は、糸ビームの慣性をGD2 、糸ビームの巻径をdとするとき、GD2 /d2 に比例する比例ゲインを設定することを特徴とする請求項1または請求項2記載の繊維機械における張力制御装置。
  4. 前記制御器は、糸ビームの慣性をGD2 、糸ビームの巻径をdとするとき、GD2 /dに比例する比例ゲインを設定することを特徴とする請求項1または請求項2記載の繊維機械における張力制御装置。
  5. 前記制御器は、制御パラメータを設定するための変数として、糸ビームの巻径に基づいて算出する糸ビームの慣性を使用することを特徴する請求項1または請求項2記載の繊維機械における張力制御装置。
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