JP2000344405A - ヘルパーロールの制御装置 - Google Patents
ヘルパーロールの制御装置Info
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- JP2000344405A JP2000344405A JP11155929A JP15592999A JP2000344405A JP 2000344405 A JP2000344405 A JP 2000344405A JP 11155929 A JP11155929 A JP 11155929A JP 15592999 A JP15592999 A JP 15592999A JP 2000344405 A JP2000344405 A JP 2000344405A
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- Control Of Heat Treatment Processes (AREA)
- Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 入側ロール、出側ロール、ヘルパロールを備
え、帯状の被処理材のプロセス処理するヘルパロールの
制御装置の構成を各ロールの加減速時に各ロールの回転
速度に差が生じて、各ロール間で被処理材の張力がアン
バランスになることを防止し、ヘルパーロールの揃速性
を向上させる。 【解決手段】 駆動モータの負荷電流が低下すると回転
速度が低下する垂下特性を持たせるDroop機能に対し
て、加減速時にヘルパーロール制御器のDroop機能設定
手段で設定されたDroop量と電流検出手段で検出された
駆動モータ負荷電流を入力してDroop量補償量を演算
し、速度基準発生器により演算された回転速度基準に加
算して、ヘルパーロール制御器に入力するDroop量補償
演算器を主幹制御器に設けた構成とした。
え、帯状の被処理材のプロセス処理するヘルパロールの
制御装置の構成を各ロールの加減速時に各ロールの回転
速度に差が生じて、各ロール間で被処理材の張力がアン
バランスになることを防止し、ヘルパーロールの揃速性
を向上させる。 【解決手段】 駆動モータの負荷電流が低下すると回転
速度が低下する垂下特性を持たせるDroop機能に対し
て、加減速時にヘルパーロール制御器のDroop機能設定
手段で設定されたDroop量と電流検出手段で検出された
駆動モータ負荷電流を入力してDroop量補償量を演算
し、速度基準発生器により演算された回転速度基準に加
算して、ヘルパーロール制御器に入力するDroop量補償
演算器を主幹制御器に設けた構成とした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は鉄鋼プラントにお
けるコイル状の薄鋼板等の帯状の被処理材を連続的に焼
鈍、メッキ等を行うプロセス処理区間のへルパーロール
の負荷バランスを制御するヘルパーロール装置の制御装
置に関するものである。
けるコイル状の薄鋼板等の帯状の被処理材を連続的に焼
鈍、メッキ等を行うプロセス処理区間のへルパーロール
の負荷バランスを制御するヘルパーロール装置の制御装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鉄鋼プラント等におけるコイル状に巻か
れた帯状の薄鋼板等の被処理材を連続的にプロセス処理
(焼鈍、メッキ等)を行う設備のへルパーロールの一般
的な構成を図7に示す。図において、11は入側ロール
であり、駆動モータ16により駆動される。12は上方
および下方それぞれに複数のヘルパーロール13を配置
して被処理材を円滑に通板させてプロセス処理するプロ
セス処理区間であり、ヘルパーロール13は駆動モータ
17により駆動される。14は出側ロールであり、駆動
モータ18で駆動される。21は入側ロール駆動モータ
16を制御する入側ロール制御器、22はヘルパーロー
ル駆動モータ17を制御するヘルパーロール制御器、2
3は出側ロール駆動モータ18を制御する出側ロール制
御器、30は各ロール制御器に対して回転速度基準Ns
を出力する主幹制御器である。
れた帯状の薄鋼板等の被処理材を連続的にプロセス処理
(焼鈍、メッキ等)を行う設備のへルパーロールの一般
的な構成を図7に示す。図において、11は入側ロール
であり、駆動モータ16により駆動される。12は上方
および下方それぞれに複数のヘルパーロール13を配置
して被処理材を円滑に通板させてプロセス処理するプロ
セス処理区間であり、ヘルパーロール13は駆動モータ
17により駆動される。14は出側ロールであり、駆動
モータ18で駆動される。21は入側ロール駆動モータ
16を制御する入側ロール制御器、22はヘルパーロー
ル駆動モータ17を制御するヘルパーロール制御器、2
3は出側ロール駆動モータ18を制御する出側ロール制
御器、30は各ロール制御器に対して回転速度基準Ns
を出力する主幹制御器である。
【0003】入側ロール11を駆動する駆動モータ16
は入側ロール制御器21により主幹制御器30が出力す
る回転速度基準Nsにより速度制御され、出側ロール1
4を駆動する駆動モータ18は出側ロール制御器23に
より被処理材の張力が所定の張力となるようにトルク制
御され、ヘルパーロール13は被処理材が所定の速度で
通板し、プロセス処理区間12における被処理材の円滑
な通板を助けるもので、ヘルパーロール制御器22によ
り、ロール毎に決められた通板速度Vsで通板し、決め
られた張力を保つように制御される。
は入側ロール制御器21により主幹制御器30が出力す
る回転速度基準Nsにより速度制御され、出側ロール1
4を駆動する駆動モータ18は出側ロール制御器23に
より被処理材の張力が所定の張力となるようにトルク制
御され、ヘルパーロール13は被処理材が所定の速度で
通板し、プロセス処理区間12における被処理材の円滑
な通板を助けるもので、ヘルパーロール制御器22によ
り、ロール毎に決められた通板速度Vsで通板し、決め
られた張力を保つように制御される。
【0004】ヘルパロール制御器22に関連する部分の
ブロック図を図8に示す。主幹制御器30は、被処理材
の通板速度Vsを発生する速度基準発生器31と速度基
準発生器31が発生した通板速度Vsをロール毎に回転
速度基準Nsを演算し、各ロール制御器に出力する回転
速度基準演算器32で構成され、ヘルパーロール制御器
22は、主幹制御器30から入力される回転速度基準N
sと駆動モータ17の回転速度Nmを入力して駆動モー
タ17のトルク分電流Itを制御する速度コントローラ
33と、駆動モータ17の電流Imが低下すると回転速
度Nmが増大する垂下特性を持たせるDroop機能を設定
するDroop機能設定手段35と、駆動モータ17の電流
Imをフィードバックして被処理材が所定の張力で通板
するようにトルク制御する電流制御手段34とを備えた
構成であり、37は駆動モータ17の回転速度Nmを検
出する回転速度検出手段である。
ブロック図を図8に示す。主幹制御器30は、被処理材
の通板速度Vsを発生する速度基準発生器31と速度基
準発生器31が発生した通板速度Vsをロール毎に回転
速度基準Nsを演算し、各ロール制御器に出力する回転
速度基準演算器32で構成され、ヘルパーロール制御器
22は、主幹制御器30から入力される回転速度基準N
sと駆動モータ17の回転速度Nmを入力して駆動モー
タ17のトルク分電流Itを制御する速度コントローラ
33と、駆動モータ17の電流Imが低下すると回転速
度Nmが増大する垂下特性を持たせるDroop機能を設定
するDroop機能設定手段35と、駆動モータ17の電流
Imをフィードバックして被処理材が所定の張力で通板
するようにトルク制御する電流制御手段34とを備えた
構成であり、37は駆動モータ17の回転速度Nmを検
出する回転速度検出手段である。
【0005】主幹制御器30の回転速度基準演算器32
は(式1)により決められた通板速度Vsから駆動モー
タの回転速度基準Nsを演算し、ヘルパーロール制御器
22の速度コントローラ33に入力される。
は(式1)により決められた通板速度Vsから駆動モー
タの回転速度基準Nsを演算し、ヘルパーロール制御器
22の速度コントローラ33に入力される。
【0006】
【数1】
【0007】ヘルパーロール制御器22のDroop機能設
定手段35は、ヘルパーロール13に直結された駆動モ
ータ17の電流Imが増加すれば駆動モータの回転速度
Nmが下がる回転速度垂下特性を設定するものである。
このように回転速度垂下特性を持つ機能をDroop機能と
呼び、例えば図9に示すように駆動モータの回転速度N
mが電流Imの増加につれて低下量が大きくなるように
設定するものであり、回転速度の低下量をDroop量Nd
という。このDroop機能を設定して速度制御を行うと、
ヘルパーロール13の間に通板されている被処理材の張
力に差が生じてヘルパーロール13の回転が不安定にな
ることが防止でき、定常状態(一定の速度の状態)では
各ヘルパロール駆動モータ17の負荷がバランスし、張
力変動の少ない安定した運転を可能にするものであり、
ヘルパーロール13の制御には不可欠の機能である。D
roop機能は駆動モータの最大回転速度Npに対する10
0%負荷電流時の垂下分のDroop量Ndを割合(%)で
表示される。しかし、各ロールのDroop量Ndを設定し
て運転した場合、加減速的にはヘルパーロール毎に微妙
なトルク差が生じ、ヘルパーロール13毎に速度差が生
じて通板されている被処理材の各ヘルパーロール13間
の張力が不揃いとなり不安定な状態になることがある。
定手段35は、ヘルパーロール13に直結された駆動モ
ータ17の電流Imが増加すれば駆動モータの回転速度
Nmが下がる回転速度垂下特性を設定するものである。
このように回転速度垂下特性を持つ機能をDroop機能と
呼び、例えば図9に示すように駆動モータの回転速度N
mが電流Imの増加につれて低下量が大きくなるように
設定するものであり、回転速度の低下量をDroop量Nd
という。このDroop機能を設定して速度制御を行うと、
ヘルパーロール13の間に通板されている被処理材の張
力に差が生じてヘルパーロール13の回転が不安定にな
ることが防止でき、定常状態(一定の速度の状態)では
各ヘルパロール駆動モータ17の負荷がバランスし、張
力変動の少ない安定した運転を可能にするものであり、
ヘルパーロール13の制御には不可欠の機能である。D
roop機能は駆動モータの最大回転速度Npに対する10
0%負荷電流時の垂下分のDroop量Ndを割合(%)で
表示される。しかし、各ロールのDroop量Ndを設定し
て運転した場合、加減速的にはヘルパーロール毎に微妙
なトルク差が生じ、ヘルパーロール13毎に速度差が生
じて通板されている被処理材の各ヘルパーロール13間
の張力が不揃いとなり不安定な状態になることがある。
【0008】ヘルパーロール制御器22は、主幹制御器
30が出力した回転速度基準Nsと、駆動モータのDro
op機能設定手段35で設定したDroop量Ndと、フィー
ドバックされた回転速度検出手段37が検出した駆動モ
ータの回転速度Nmとを速度コントローラ33に入力
し、速度コントローラ33からトルク分電流Itの基準
を電流コントローラ34に出力し、電流コントローラ3
4は電流検出手段36の検出した駆動モータ電流Imを
フィードバックしてトルク分電流Itの基準になるよう
に制御し、駆動モータ17の回転速度が回転速度基準N
sになるように制御される。
30が出力した回転速度基準Nsと、駆動モータのDro
op機能設定手段35で設定したDroop量Ndと、フィー
ドバックされた回転速度検出手段37が検出した駆動モ
ータの回転速度Nmとを速度コントローラ33に入力
し、速度コントローラ33からトルク分電流Itの基準
を電流コントローラ34に出力し、電流コントローラ3
4は電流検出手段36の検出した駆動モータ電流Imを
フィードバックしてトルク分電流Itの基準になるよう
に制御し、駆動モータ17の回転速度が回転速度基準N
sになるように制御される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来のヘ
ルパーロール制御器22はDroop量Ndを設定したこと
により、駆動モータは定常状態で安定した回転で運転さ
れるが、各ヘルパーロール13の加減速時には微妙な駆
動トルク差が生じて被処理材の各ヘルパーロール13間
の張力に差が生じて不安定な状態になる問題点、ヘルパ
ーロール制御器22は回転速度基準Nsに基づいて速度
制御が行われるが、速度コントローラ33の応答遅れが
あり、この応答遅れのバラツキによりヘルパーロール1
3の揃速性が損なわれる問題点、また、ヘルパーロール
13は慣性モーメントだけではなく、摩擦状態、被処理
材の自重等がロール毎に異なり、駆動しているヘルパー
ロール13の運転状態が安定しない場合もあるという問
題点がある。さらにヘルパロール13の表面が柔軟なゴ
ム等で形成されている場合には、外力により変形するの
で被処理材の通板速度に対応するロール径の算出が困難
であり、決められた回転速度で制御すると安定した制御
ができないという問題点もあり、加減速時にはヘルパー
ロール13の速度バランス(揃速性)が悪くなり、ヘル
パーロール間で被処理材の張力が不揃いになり、不安定
な状態になる。
ルパーロール制御器22はDroop量Ndを設定したこと
により、駆動モータは定常状態で安定した回転で運転さ
れるが、各ヘルパーロール13の加減速時には微妙な駆
動トルク差が生じて被処理材の各ヘルパーロール13間
の張力に差が生じて不安定な状態になる問題点、ヘルパ
ーロール制御器22は回転速度基準Nsに基づいて速度
制御が行われるが、速度コントローラ33の応答遅れが
あり、この応答遅れのバラツキによりヘルパーロール1
3の揃速性が損なわれる問題点、また、ヘルパーロール
13は慣性モーメントだけではなく、摩擦状態、被処理
材の自重等がロール毎に異なり、駆動しているヘルパー
ロール13の運転状態が安定しない場合もあるという問
題点がある。さらにヘルパロール13の表面が柔軟なゴ
ム等で形成されている場合には、外力により変形するの
で被処理材の通板速度に対応するロール径の算出が困難
であり、決められた回転速度で制御すると安定した制御
ができないという問題点もあり、加減速時にはヘルパー
ロール13の速度バランス(揃速性)が悪くなり、ヘル
パーロール間で被処理材の張力が不揃いになり、不安定
な状態になる。
【0010】この発明は、上記問題点を解消するために
なされたものであり、加減速時にもヘルパーロールの揃
速性を保ち被処理材の張力の変動を抑えるヘルパーロー
ルの制御装置を得ることを目的とする。
なされたものであり、加減速時にもヘルパーロールの揃
速性を保ち被処理材の張力の変動を抑えるヘルパーロー
ルの制御装置を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
るヘルパロールの制御装置は、上方と下方それぞれ複数
の駆動モータが直結されたヘルパーロールが平行配置さ
れ、帯状の被処理材を通板してプロセス処理するプロセ
ス処理区間が入側ロールと出側ロールの間に配置された
ヘルパーロール装置に対して、被処理材の通板速度を設
定する速度基準発生器と、通板速度より各ヘルパロール
に回転速度基準を演算して出力する回転速度基準演算器
とで構成された主幹制御器と、回転速度基準と駆動モー
タの回転速度信号とにより駆動モータのトルク分電流を
制御する速度コントローラと、駆動モータの電流が低下
すると回転速度が低下する垂下特性を持たせるDroop機
能設定手段と、電流検出手段が検出した駆動モータ電流
をフィードバックして被処理材が所定の張力で通板する
ようにトルク制御する電流制御手段とで構成されたヘル
パーロール制御器に対して、加減速時に上記Droop機能
設定手段により設定されたDroop量と駆動モータ電流を
入力してDroop量補償量を演算し、これを上記回転速度
基準に加算してヘルパーロール制御器の速度コントロー
ラに入力するDroop量補償量演算器を設けた構成とした
ものである。
るヘルパロールの制御装置は、上方と下方それぞれ複数
の駆動モータが直結されたヘルパーロールが平行配置さ
れ、帯状の被処理材を通板してプロセス処理するプロセ
ス処理区間が入側ロールと出側ロールの間に配置された
ヘルパーロール装置に対して、被処理材の通板速度を設
定する速度基準発生器と、通板速度より各ヘルパロール
に回転速度基準を演算して出力する回転速度基準演算器
とで構成された主幹制御器と、回転速度基準と駆動モー
タの回転速度信号とにより駆動モータのトルク分電流を
制御する速度コントローラと、駆動モータの電流が低下
すると回転速度が低下する垂下特性を持たせるDroop機
能設定手段と、電流検出手段が検出した駆動モータ電流
をフィードバックして被処理材が所定の張力で通板する
ようにトルク制御する電流制御手段とで構成されたヘル
パーロール制御器に対して、加減速時に上記Droop機能
設定手段により設定されたDroop量と駆動モータ電流を
入力してDroop量補償量を演算し、これを上記回転速度
基準に加算してヘルパーロール制御器の速度コントロー
ラに入力するDroop量補償量演算器を設けた構成とした
ものである。
【0012】この発明の請求項2に係るヘルパロールの
制御装置は、請求項1の構成の回転速度基準を入力して
駆動モータの加減速率を検出する微分器と、加減速率か
ら加減速トルク補償量を演算してヘルパーロール制御器
の電流制御手段に加算入力する加減速トルク補償量演算
器を設けた構成としたものである。
制御装置は、請求項1の構成の回転速度基準を入力して
駆動モータの加減速率を検出する微分器と、加減速率か
ら加減速トルク補償量を演算してヘルパーロール制御器
の電流制御手段に加算入力する加減速トルク補償量演算
器を設けた構成としたものである。
【0013】この発明の請求項3に係るヘルパロールの
制御装置は、請求項1の構成の回転速度基準を入力して
駆動モータの加減速率を検出する微分器と、加減速率か
ら加減速トルク補償量を演算してヘルパーロール制御器
の電流制御手段に加算入力する加減速トルク補償量演算
器と、加減速時にヘルパーロール制御器の電流検出手段
が検出した駆動モータ電流を入力して加減速トルクを演
算し、この加減速トルクから実際の慣性モーメントを求
め、上記加減速トルク補償量演算器に入力する慣性モー
メント補正演算器とを設けた構成としたものである。
制御装置は、請求項1の構成の回転速度基準を入力して
駆動モータの加減速率を検出する微分器と、加減速率か
ら加減速トルク補償量を演算してヘルパーロール制御器
の電流制御手段に加算入力する加減速トルク補償量演算
器と、加減速時にヘルパーロール制御器の電流検出手段
が検出した駆動モータ電流を入力して加減速トルクを演
算し、この加減速トルクから実際の慣性モーメントを求
め、上記加減速トルク補償量演算器に入力する慣性モー
メント補正演算器とを設けた構成としたものである。
【0014】この発明の請求項4に係るヘルパロールの
制御装置は、請求項1乃至請求項3に対して、被処理材
の通板速度と駆動モータ電流とを取り込み、速度検出手
段が検出した駆動モータの回転速度を入力し、駆動モー
タ電流が安定した状態における駆動モータの回転速度と
被処理材の通板速度とによりロール径を演算する実ロー
ル径演算器と、回転速度基準演算器で演算された回転速
度基準を実ロール径演算器が演算した実ロール径により
補正する実ロール径補正演算器とを設けた構成としたも
のである。
制御装置は、請求項1乃至請求項3に対して、被処理材
の通板速度と駆動モータ電流とを取り込み、速度検出手
段が検出した駆動モータの回転速度を入力し、駆動モー
タ電流が安定した状態における駆動モータの回転速度と
被処理材の通板速度とによりロール径を演算する実ロー
ル径演算器と、回転速度基準演算器で演算された回転速
度基準を実ロール径演算器が演算した実ロール径により
補正する実ロール径補正演算器とを設けた構成としたも
のである。
【0015】
【発明の実施の形態】実施の形態1.実施の形態1は、
従来の技術欄で図7に示したヘルパロール装置の各ヘル
パーロールが個別に駆動制御されているために生じるD
roop機能のDroop量Ndに微少な差が生じるのを補償す
ることで各ヘルパーロールの揃速性を得る実施の形態で
ある。実施の形態1のヘルパロールの制御装置のヘルパ
ーロール制御器に関する部分のブロック図を図1に示
す。図において、ヘルパーロール駆動モータ17、ヘル
パーロール制御器22、速度基準発生器31、回転速度
基準演算器32、速度コントローラ33、電流コントロ
ーラ34、Droop機能設定手段35、電流検出手段3
6、速度検出手段37は従来の構成図の図7およびブロ
ック図の図8に示した部分と同一である。40は主幹制
御器、41は主幹制御器40の部分に配置されたDroop
量補償量Ndhを演算するDroop量補償量演算器である。
従来の技術欄で図7に示したヘルパロール装置の各ヘル
パーロールが個別に駆動制御されているために生じるD
roop機能のDroop量Ndに微少な差が生じるのを補償す
ることで各ヘルパーロールの揃速性を得る実施の形態で
ある。実施の形態1のヘルパロールの制御装置のヘルパ
ーロール制御器に関する部分のブロック図を図1に示
す。図において、ヘルパーロール駆動モータ17、ヘル
パーロール制御器22、速度基準発生器31、回転速度
基準演算器32、速度コントローラ33、電流コントロ
ーラ34、Droop機能設定手段35、電流検出手段3
6、速度検出手段37は従来の構成図の図7およびブロ
ック図の図8に示した部分と同一である。40は主幹制
御器、41は主幹制御器40の部分に配置されたDroop
量補償量Ndhを演算するDroop量補償量演算器である。
【0016】この構成では、Droop機能設定手段35で
設定されたDroop量Ndと電流検出手段36で検出され
た駆動モータ電流Imを主幹制御器40に配置されたD
roop量補償量演算器41にて(式2)による演算を行
い、演算結果のDroop量補償量Ndhを回転速度基準演算
器32から出力される回転速度基準Nsに加算してヘル
パーロール制御器22の速度コントローラ33に入力す
る構成である。
設定されたDroop量Ndと電流検出手段36で検出され
た駆動モータ電流Imを主幹制御器40に配置されたD
roop量補償量演算器41にて(式2)による演算を行
い、演算結果のDroop量補償量Ndhを回転速度基準演算
器32から出力される回転速度基準Nsに加算してヘル
パーロール制御器22の速度コントローラ33に入力す
る構成である。
【0017】
【数2】
【0018】このようにDroop量補償量演算器41によ
り、Droop機能設定手段35で設定されたDroop量Nd
にDroop量補償量をNdhを加算する制御を行うことによ
り、各ヘルパーロール13の駆動トルクには微妙なトル
ク差が生じ、被処理材の各ヘルパーロール13間の張力
に差が生じて不安定になることがなくなり、加減速時の
ヘルパーロール13の揃速性がよくなる。
り、Droop機能設定手段35で設定されたDroop量Nd
にDroop量補償量をNdhを加算する制御を行うことによ
り、各ヘルパーロール13の駆動トルクには微妙なトル
ク差が生じ、被処理材の各ヘルパーロール13間の張力
に差が生じて不安定になることがなくなり、加減速時の
ヘルパーロール13の揃速性がよくなる。
【0019】実施の形態2.実施の形態2は、従来の技
術欄に示した図7の構成のヘルパーロール装置のヘルパ
ーロール13の駆動モータの速度コントローラ33の応
答遅れを補償する実施の形態である。実施の形態2のヘ
ルパーロールの制御装置のヘルパーロール制御器に関す
る部分のブロック図を図2に示す。図において、ヘルパ
ーロール駆動モータ17、ヘルパーロール制御器22、
速度基準発生器31、回転速度基準演算器32、速度コ
ントローラ33、電流コントローラ34、Droop機能設
定手段35、電流検出手段36、速度検出手段37、主
幹制御器40、Droop量補償量演算器41は実施の形態
1の図1と同一である。50は主幹制御器、51は回転
速度基準Nsを入力して駆動モータの加減速率αを検出
する微分器、52は加減速率αから加減速トルク補償量
Tbhを演算し、ヘルパーロール制御器22の電流制御手
段に加算入力する加減速トルク補償量演算器である。
術欄に示した図7の構成のヘルパーロール装置のヘルパ
ーロール13の駆動モータの速度コントローラ33の応
答遅れを補償する実施の形態である。実施の形態2のヘ
ルパーロールの制御装置のヘルパーロール制御器に関す
る部分のブロック図を図2に示す。図において、ヘルパ
ーロール駆動モータ17、ヘルパーロール制御器22、
速度基準発生器31、回転速度基準演算器32、速度コ
ントローラ33、電流コントローラ34、Droop機能設
定手段35、電流検出手段36、速度検出手段37、主
幹制御器40、Droop量補償量演算器41は実施の形態
1の図1と同一である。50は主幹制御器、51は回転
速度基準Nsを入力して駆動モータの加減速率αを検出
する微分器、52は加減速率αから加減速トルク補償量
Tbhを演算し、ヘルパーロール制御器22の電流制御手
段に加算入力する加減速トルク補償量演算器である。
【0020】この構成では、微分器51に回転速度基準
演算器32の出力する回転速度基準Nsを入力し、(式
3)により駆動モータ17の加減速トルクTmを求め、
(式4)により駆動モータの定格トルクTpを求めて
(式5)により加減速トルク補償量Tbhを演算し、ヘル
パーロール制御器22の電流コントローラ34に加算入
力する。
演算器32の出力する回転速度基準Nsを入力し、(式
3)により駆動モータ17の加減速トルクTmを求め、
(式4)により駆動モータの定格トルクTpを求めて
(式5)により加減速トルク補償量Tbhを演算し、ヘル
パーロール制御器22の電流コントローラ34に加算入
力する。
【0021】
【数3】
【0022】加減速トルク補償量Tbhを電流コントロー
ラ34に入力することにより、速度コントローラ33の
応答遅れを補償することができる。
ラ34に入力することにより、速度コントローラ33の
応答遅れを補償することができる。
【0023】実施の形態3.実施の形態3は、従来の技
術欄に示した図7の構成のヘルパーロール装置の動作状
態において、無駆動ロールがあったり、ロールのスパン
が長く被処理材の自重が大きな負荷となるような場合の
駆動モータの負荷となる慣性モーメントを補正する実施
の形態である。実施の形態3のヘルパロール装置の制御
装置のヘルパーロール制御器に関する部分のブロック図
を図3に示す。図において、ヘルパーロール駆動モータ
17、ヘルパーロール制御器22、速度基準発生器3
1、回転速度基準演算器32、速度コントローラ33、
電流コントローラ34、Droop機能設定手段35、電流
検出手段36、速度検出手段37、Droop量補償量演算
器41は実施の形態1の図1と同一である。回転速度基
準Nsを入力して駆動モータの加減速率を検出する微分
器51は、加減速率から加減速トルク補償量を演算し、
ヘルパーロール制御器22の電流制御手段に加算入力す
る加減速トルク補償量演算器52は実施の形態2の図2
の相当部分と同一である。60は主幹制御器、61は慣
性モーメント補正演算器である。
術欄に示した図7の構成のヘルパーロール装置の動作状
態において、無駆動ロールがあったり、ロールのスパン
が長く被処理材の自重が大きな負荷となるような場合の
駆動モータの負荷となる慣性モーメントを補正する実施
の形態である。実施の形態3のヘルパロール装置の制御
装置のヘルパーロール制御器に関する部分のブロック図
を図3に示す。図において、ヘルパーロール駆動モータ
17、ヘルパーロール制御器22、速度基準発生器3
1、回転速度基準演算器32、速度コントローラ33、
電流コントローラ34、Droop機能設定手段35、電流
検出手段36、速度検出手段37、Droop量補償量演算
器41は実施の形態1の図1と同一である。回転速度基
準Nsを入力して駆動モータの加減速率を検出する微分
器51は、加減速率から加減速トルク補償量を演算し、
ヘルパーロール制御器22の電流制御手段に加算入力す
る加減速トルク補償量演算器52は実施の形態2の図2
の相当部分と同一である。60は主幹制御器、61は慣
性モーメント補正演算器である。
【0024】慣性モーメント補正演算器61は、ヘルパ
ーロール13の加減速時の駆動モータの電流Ibを入力
し、(式6)により加減速トルクTbmを演算し、加減速
トルクTbmから(式7)により慣性モーメントGDa2を
逆算し、加減速トルク補償量演算器52の慣性モーメン
トGD2 を補正する。
ーロール13の加減速時の駆動モータの電流Ibを入力
し、(式6)により加減速トルクTbmを演算し、加減速
トルクTbmから(式7)により慣性モーメントGDa2を
逆算し、加減速トルク補償量演算器52の慣性モーメン
トGD2 を補正する。
【0025】
【数4】
【0026】演算された慣性モーメントGDa2を加減速
トルク補正演算器52の慣性モーメントGD2 として演
算することにより、駆動モータの実際の負荷となってい
る慣性モーメントGD2 の加減速トルク分を補正するこ
とができる。
トルク補正演算器52の慣性モーメントGD2 として演
算することにより、駆動モータの実際の負荷となってい
る慣性モーメントGD2 の加減速トルク分を補正するこ
とができる。
【0027】実施の形態4.実施の形態4は、主幹制御
器の回転速度基準演算器32により、回転速度基準Ns
を演算するとき、ロール表面が弾力性のあるゴム等で形
成されているときは外力により変形するので、被処理材
を通板させる速度が基準ロール径Dsに比例しない構成
の場合の被処理材の設定された通板速度から制御上のヘ
ルパーロール直径を算出する実施の形態である。図4に
実施の形態1の図1に示す制御器にヘルパーロール直径
を算出する実ロール径算出演算器を設けた場合のブロッ
ク図を示す。図において、ヘルパーロール駆動モータ1
7、ヘルパーロール制御器22、速度基準発生器31、
回転速度基準演算器32、速度コントローラ33、電流
コントローラ34、Droop機能設定手段35、電流検出
手段36、速度検出手段37、41はDroop量補償量N
dhを演算するDroop量補償量演算器であり、実施の形態
1の図1に示すブロック図の図1に示した部分と同一で
ある。70は主幹制御器、71は主幹制御器70の部分
に配置された実ロール径演算器、72は実ロール径補正
演算器である。
器の回転速度基準演算器32により、回転速度基準Ns
を演算するとき、ロール表面が弾力性のあるゴム等で形
成されているときは外力により変形するので、被処理材
を通板させる速度が基準ロール径Dsに比例しない構成
の場合の被処理材の設定された通板速度から制御上のヘ
ルパーロール直径を算出する実施の形態である。図4に
実施の形態1の図1に示す制御器にヘルパーロール直径
を算出する実ロール径算出演算器を設けた場合のブロッ
ク図を示す。図において、ヘルパーロール駆動モータ1
7、ヘルパーロール制御器22、速度基準発生器31、
回転速度基準演算器32、速度コントローラ33、電流
コントローラ34、Droop機能設定手段35、電流検出
手段36、速度検出手段37、41はDroop量補償量N
dhを演算するDroop量補償量演算器であり、実施の形態
1の図1に示すブロック図の図1に示した部分と同一で
ある。70は主幹制御器、71は主幹制御器70の部分
に配置された実ロール径演算器、72は実ロール径補正
演算器である。
【0028】実ロール径演算器71に被処理材の通板速
度Vsと回転速度基準Nsと駆動モータ電流Imを取り
込み、モータ回転速度が一定になって駆動モータ電流I
mが安定した状態の駆動モータ17の速度検出手段37
が検出した駆動モータの回転速度Nmを入力して(式
8)により実ロール径Daを演算し、実ロール径補正演
算器72に入力する。
度Vsと回転速度基準Nsと駆動モータ電流Imを取り
込み、モータ回転速度が一定になって駆動モータ電流I
mが安定した状態の駆動モータ17の速度検出手段37
が検出した駆動モータの回転速度Nmを入力して(式
8)により実ロール径Daを演算し、実ロール径補正演
算器72に入力する。
【0029】
【数5】
【0030】実ロール径補正演算器72では回転速度基
準Nsを(式9)により実ロール径Daにより回転速度
基準補正値Nshを演算してヘルパーロール制御器22の
速度コントローラ33に入力する。
準Nsを(式9)により実ロール径Daにより回転速度
基準補正値Nshを演算してヘルパーロール制御器22の
速度コントローラ33に入力する。
【0031】
【数6】
【0032】この補正によりヘルパーロール13の表面
が弾性体で形成されている場合においても補正された精
度のよい回転速度基準補正値Nshが得られ、ヘルパー
ロール13の揃速性の向上が得られる。
が弾性体で形成されている場合においても補正された精
度のよい回転速度基準補正値Nshが得られ、ヘルパー
ロール13の揃速性の向上が得られる。
【0033】上記は実施の形態1に実ロール径演算器7
1、実ロール径補正演算器72の実ロール径補正手段を
付加した構成を示したが、実施の形態2に付加した場合
のブロック図を図5に、実施の形態3に付加した場合の
ブロック図を図6に示す。実施の形態2、実施の形態3
においても実施の形態1に付加した場合と同様に、ヘル
パーロール13の表面が弾性体で形成されている場合に
おいても精度のよい回転速度基準が得られ、ヘルパーロ
ールの揃速性が得られる。
1、実ロール径補正演算器72の実ロール径補正手段を
付加した構成を示したが、実施の形態2に付加した場合
のブロック図を図5に、実施の形態3に付加した場合の
ブロック図を図6に示す。実施の形態2、実施の形態3
においても実施の形態1に付加した場合と同様に、ヘル
パーロール13の表面が弾性体で形成されている場合に
おいても精度のよい回転速度基準が得られ、ヘルパーロ
ールの揃速性が得られる。
【0034】
【発明の効果】この発明の請求項1に係るヘルパーロー
ルの制御装置は、被処理材の通板速度を設定する速度基
準発生器と、通板速度より各ヘルパロールに回転速度基
準を演算して出力する回転速度基準演算器とで構成され
た主幹制御器と、回転速度基準と駆動モータの回転速度
信号とにより駆動モータのトルク分電流を制御する速度
コントローラと、駆動モータの電流が増大すると回転速
度が低下する垂下特性を持たせるDroop機能設定手段
と、電流検出手段が検出した駆動モータ電流をフィード
バックして被処理材が所定の張力で通板するようにトル
ク制御する電流制御手段とで構成されたヘルパーロール
制御器に対して、加減速時に上記Droop機能設定手段に
より設定されたDroop量と駆動モータ電流を入力してD
roop量補償量を演算し、これを上記回転速度基準に加算
してヘルパーロール制御器の速度コントローラに入力す
るDroop量補償量演算器を設けた構成としたので、各ヘ
ルパーロールの駆動トルクに微妙なトルク差が生じてヘ
ルパーロール毎に微少な速度差が発生して通板されてい
る被処理材の張力に差が生じて不安定な状態になること
が解消され、加減速時のヘルパーロールの揃速性がよく
なる。
ルの制御装置は、被処理材の通板速度を設定する速度基
準発生器と、通板速度より各ヘルパロールに回転速度基
準を演算して出力する回転速度基準演算器とで構成され
た主幹制御器と、回転速度基準と駆動モータの回転速度
信号とにより駆動モータのトルク分電流を制御する速度
コントローラと、駆動モータの電流が増大すると回転速
度が低下する垂下特性を持たせるDroop機能設定手段
と、電流検出手段が検出した駆動モータ電流をフィード
バックして被処理材が所定の張力で通板するようにトル
ク制御する電流制御手段とで構成されたヘルパーロール
制御器に対して、加減速時に上記Droop機能設定手段に
より設定されたDroop量と駆動モータ電流を入力してD
roop量補償量を演算し、これを上記回転速度基準に加算
してヘルパーロール制御器の速度コントローラに入力す
るDroop量補償量演算器を設けた構成としたので、各ヘ
ルパーロールの駆動トルクに微妙なトルク差が生じてヘ
ルパーロール毎に微少な速度差が発生して通板されてい
る被処理材の張力に差が生じて不安定な状態になること
が解消され、加減速時のヘルパーロールの揃速性がよく
なる。
【0035】この発明の請求項2に係るヘルパーロール
の制御装置は、請求項1の構成の回転速度基準を入力し
て駆動モータの加減速率を検出する微分器と、加減速率
から加減速トルク補償量を演算してヘルパーロール制御
器の電流制御手段に加算入力する加減速トルク補償量演
算器を設けた構成としたので、速度コントローラ33の
応答遅れが補償され、加減速時にも被処理材の張力の不
揃いがなくなり、ヘルパーロールの揃速性が向上する。
の制御装置は、請求項1の構成の回転速度基準を入力し
て駆動モータの加減速率を検出する微分器と、加減速率
から加減速トルク補償量を演算してヘルパーロール制御
器の電流制御手段に加算入力する加減速トルク補償量演
算器を設けた構成としたので、速度コントローラ33の
応答遅れが補償され、加減速時にも被処理材の張力の不
揃いがなくなり、ヘルパーロールの揃速性が向上する。
【0036】この発明の請求項3に係るヘルパーロール
の制御装置は、請求項1の構成の回転速度基準を入力し
て駆動モータの加減速率を検出する微分器と、加減速率
から加減速トルク補償量を演算してヘルパーロール制御
器の電流制御手段に加算入力する加減速トルク補償量演
算器と、加減速時にヘルパーロール制御器の電流検出手
段が検出した駆動モータ電流を入力して加減速トルクを
演算し、この加減速トルクから実際の慣性モーメントを
求め、加減速トルク補償量演算器に入力する慣性モーメ
ント補正演算器とを設けた構成としたので、駆動モータ
の実際の負荷となっている慣性モーメントの加減速トル
ク分を補償することができ、加減速時にも被処理材の張
力の不揃いがなくなり、ヘルパーロールの揃速性が向上
する。
の制御装置は、請求項1の構成の回転速度基準を入力し
て駆動モータの加減速率を検出する微分器と、加減速率
から加減速トルク補償量を演算してヘルパーロール制御
器の電流制御手段に加算入力する加減速トルク補償量演
算器と、加減速時にヘルパーロール制御器の電流検出手
段が検出した駆動モータ電流を入力して加減速トルクを
演算し、この加減速トルクから実際の慣性モーメントを
求め、加減速トルク補償量演算器に入力する慣性モーメ
ント補正演算器とを設けた構成としたので、駆動モータ
の実際の負荷となっている慣性モーメントの加減速トル
ク分を補償することができ、加減速時にも被処理材の張
力の不揃いがなくなり、ヘルパーロールの揃速性が向上
する。
【0037】この発明の請求項4に係るヘルパーロール
の制御装置は、請求項1〜請求項3の構成に対して、被
処理材の通板速度と駆動モータ電流とを取り込み、速度
検出手段が検出した駆動モータの回転速度を入力し、駆
動モータ電流が安定した状態における駆動モータの回転
速度と被処理材の通板速度とによりロール径を演算する
実ロール径演算器と、回転速度基準演算器で演算された
回転速度基準を実ロール径演算器が演算した実ロール径
により補正する実ロール径補正演算器とを設けた構成と
したので、ヘルパーロールの表面が弾性体で形成されて
いる場合においても補正された精度のよい回転速度基準
が得られ、ヘルパーロールの揃速性が向上する。
の制御装置は、請求項1〜請求項3の構成に対して、被
処理材の通板速度と駆動モータ電流とを取り込み、速度
検出手段が検出した駆動モータの回転速度を入力し、駆
動モータ電流が安定した状態における駆動モータの回転
速度と被処理材の通板速度とによりロール径を演算する
実ロール径演算器と、回転速度基準演算器で演算された
回転速度基準を実ロール径演算器が演算した実ロール径
により補正する実ロール径補正演算器とを設けた構成と
したので、ヘルパーロールの表面が弾性体で形成されて
いる場合においても補正された精度のよい回転速度基準
が得られ、ヘルパーロールの揃速性が向上する。
【図1】 実施の形態1のヘルパーロールの制御装置の
ヘルパーロール制御器部分のブロック図である。
ヘルパーロール制御器部分のブロック図である。
【図2】 実施の形態2のヘルパーロールの制御装置の
ヘルパーロール制御器部分のブロック図である。
ヘルパーロール制御器部分のブロック図である。
【図3】 実施の形態3のヘルパーロールの制御装置の
ヘルパーロール制御器部分のブロック図である。
ヘルパーロール制御器部分のブロック図である。
【図4】 実施の形態1の構成に実ロール径補正手段を
付加したヘルパーロールの制御装置のヘルパーロール制
御器部分のブロック図である。
付加したヘルパーロールの制御装置のヘルパーロール制
御器部分のブロック図である。
【図5】 実施の形態2の構成に実ロール径補正手段を
付加したヘルパーロールの制御装置のヘルパーロール制
御器部分のブロック図である。
付加したヘルパーロールの制御装置のヘルパーロール制
御器部分のブロック図である。
【図6】 実施の形態3の構成に実ロール径補正手段を
付加したヘルパーロールの制御装置のヘルパーロール制
御器部分のブロック図である。
付加したヘルパーロールの制御装置のヘルパーロール制
御器部分のブロック図である。
【図7】 従来のヘルパーロールの制御装置の構成図で
ある。
ある。
【図8】 従来のヘルパーロールの制御装置のヘルパー
ロール制御器部分のブロック図である。
ロール制御器部分のブロック図である。
【図9】 駆動モータの駆動モータの回転速度垂下機能
のDroop機能の例を示す例である。
のDroop機能の例を示す例である。
17 ヘルパーロール駆動モータ、20 ヘルパーロー
ル制御器、31 速度基準発生器、32 回転速度基準
演算器、33 速度コントローラ、34 電流コントロ
ーラ、35 Droop機能設定手段、36 電流検出手
段、37 回転速度検出手段、40 主幹制御器、41
Droop量補正量演算器、50 主幹制御器、51 微
分器、52 加減速演算器、60 主幹制御器、61
慣性モーメント補正演算器、70 主幹制御器、71
実ロール径演算器、72 実ロール径補正演算器。
ル制御器、31 速度基準発生器、32 回転速度基準
演算器、33 速度コントローラ、34 電流コントロ
ーラ、35 Droop機能設定手段、36 電流検出手
段、37 回転速度検出手段、40 主幹制御器、41
Droop量補正量演算器、50 主幹制御器、51 微
分器、52 加減速演算器、60 主幹制御器、61
慣性モーメント補正演算器、70 主幹制御器、71
実ロール径演算器、72 実ロール径補正演算器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C23C 2/40 C23C 2/40
Claims (4)
- 【請求項1】 上方と下方それぞれ複数の駆動モータが
直結されたヘルパーロールが平行配置され、帯状の被処
理材を通板してプロセス処理するプロセス処理区間が入
側ロールと出側ロールの間に配置され、被処理材の通板
速度を設定する速度基準発生器と、設定された通板速度
より各ヘルパロールに回転速度基準を演算して出力する
回転速度基準演算器とで構成された主幹制御器と、回転
速度基準と駆動モータの回転速度信号とにより駆動モー
タのトルク分電流を制御する速度コントローラと、駆動
モータの電流が増大すると回転速度が低下する垂下特性
を持たせるDroop機能設定手段と、電流検出手段が検出
した駆動モータ電流をフィードバックして被処理材が所
定の張力で通板するようにトルク制御する電流制御手段
とで構成されたヘルパーロール制御器とで制御されるヘ
ルパーロールの制御装置において、加減速時に上記Dro
op機能設定手段により設定されたDroop量と駆動モータ
電流を入力してDroop量補償量を演算し、これを上記回
転速度基準に加算してヘルパーロール制御器の速度コン
トローラに入力するDroop量補償量演算器を設けたこと
を特徴とするヘルパーロールの制御装置。 - 【請求項2】 回転速度基準を入力して駆動モータの加
減速率を検出する微分器と、加減速率から加減速トルク
補償量を演算してヘルパーロール制御器の電流制御手段
に加算入力する加減速トルク補償量演算器を設けたこと
を特徴とする請求項1記載のヘルパーロールの制御装
置。 - 【請求項3】 回転速度基準を入力して駆動モータの加
減速率を検出する微分器と、加減速率から加減速トルク
補償量を演算してヘルパーロール制御器の電流制御手段
に加算入力する加減速トルク補償量演算器と、加減速時
にヘルパーロール制御器の電流検出手段が検出した駆動
モータ電流を入力して加減速トルクを演算し、この加減
速トルクから実際の慣性モーメントを求め、上記加減速
トルク補償量演算器に入力する慣性モーメント補正演算
器とを設けたことを特徴とする請求項1記載のヘルパー
ロールの制御装置。 - 【請求項4】 被処理材の通板速度と駆動モータ電流と
を取り込み、速度検出手段が検出した駆動モータの回転
速度を入力し、駆動モータ電流が安定した状態における
駆動モータの回転速度と被処理材の通板速度とによりロ
ール径を演算する実ロール径演算器と、回転速度基準演
算器で演算された回転速度基準を実ロール径演算器が演
算した実ロール径により補正する実ロール径補正演算器
とを設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のい
ずれかに記載のヘルパーロール装置の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11155929A JP2000344405A (ja) | 1999-06-03 | 1999-06-03 | ヘルパーロールの制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11155929A JP2000344405A (ja) | 1999-06-03 | 1999-06-03 | ヘルパーロールの制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000344405A true JP2000344405A (ja) | 2000-12-12 |
Family
ID=15616607
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11155929A Pending JP2000344405A (ja) | 1999-06-03 | 1999-06-03 | ヘルパーロールの制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000344405A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009208957A (ja) * | 2008-03-06 | 2009-09-17 | Yaskawa Electric Corp | 張力制御装置およびその制御方法、ならびに張力制御装置を備えた搬送装置 |
-
1999
- 1999-06-03 JP JP11155929A patent/JP2000344405A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009208957A (ja) * | 2008-03-06 | 2009-09-17 | Yaskawa Electric Corp | 張力制御装置およびその制御方法、ならびに張力制御装置を備えた搬送装置 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20040315 |
|
A977 | Report on retrieval |
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|
A131 | Notification of reasons for refusal |
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A02 | Decision of refusal |
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