JP3716365B2 - 炊飯器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、白米、玄米等を炊飯調理する炊飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図14は特許第2874506号公報に示された従来の炊飯器を示す縦断面図、図15は従来の炊飯器の炊飯動作における各工程の内釜温度の時間的変化を示した動作タイムチャートである。
【0003】
図において31は炊飯器本体、32は炊飯器本体31内に設置され、被加熱物を入れる容器である内釜、33は内釜32の底部下方及び側部外周に間隙を有して配線された電磁誘導コイル、34は内釜32の温度を検出する内釜用温度センサ、35は内釜32の側部に電極が接触、または接着された超音波振動子、36は電磁誘導コイル33に高周波電流を流す第1インバータ、37は超音波振動子35に高周波電力を供給する第2インバータ、38は炊飯器本体31の側部に設けられた操作パネル、39は水、40は米である。
【0004】
次に、図14、15を参照しながら動作を説明する。
図において洗米した米40と適量の水39が入った内釜32を炊飯器本体31にセットして、操作パネル38に設けられた炊飯スイッチ(図示せず)をオンすると、まず、予熱工程に入る。この工程では60℃を越えない程度に、第1インバータ36を介して高周波電流を電磁誘導コイル33に供給し、内釜32内の米40と水39を加温する。この際、電磁誘導コイル33への通電量と内釜温度センサ34の検出温度に基づいて大まかな炊飯量が検知される。この炊飯量をもとに、第2インバータ37は超音波振動子35に対して超音波振動するのに必要な高周波電力を供給する。そしてこの超音波振動によって内釜32内の米40の吸水は促進される。
【0005】
炊飯開始から約15分が経過すると自動的に炊飯工程に入り、内釜32内の水を沸騰させるため、内釜32の温度は100℃になるように制御される。この制御のもと、沸騰状態は約10分間継続される。その後、電磁誘導コイル33への通電を停止して蒸らし工程に入る。蒸らし工程ではこの状態をほぼ15分間継続し、蒸らし工程終了時に操作パネル38の表示ランプと終了報知音によりユーザに炊飯終了を知らせる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来の炊飯器では予熱工程時に超音波振動により内釜32内の米40の吸水を促進させて、炊飯性能を向上させるとともに、炊飯時間を短縮させているが、米の種類によっては吸水が充分に行われず、結果として美味しいご飯を炊飯できないという課題があった。
【0007】
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、米の種類に対応して美味しいご飯が炊飯できる炊飯器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る炊飯器は、米と水を収納するための容器と、容器を加熱する加熱手段と、白米の炊飯硬さを選択するメニューキーが設けられた操作部と、白米の炊飯硬さにそれぞれ対応して制御パターンが設定され、メニューキーにより白米の炊飯硬さの何れかが選択されたとき、その選択に基づいて制御パターンを判別し、かつ判別した制御パターンに基づいて加熱手段を制御して炊飯する制御手段とを有する炊飯器において、容器内に振動を発生させる振動発生手段を備え、制御手段は、白米の炊飯硬さにそれぞれ対応して駆動制御パターンが設定され、メニューキーにより白米の炊飯硬さの何れかが選択されたとき、その選択に基づいて駆動制御パターンも判別し、かつ判別した駆動制御パターンに基づいて振動発生手段を駆動制御する。
【0009】
また、本発明は、米と水を収納するための容器と、容器を加熱する加熱手段と、おかゆ炊飯及び玄米炊飯の各メニューをそれぞれ選択するメニューキーが設けられた操作部と、おかゆ炊飯及び玄米炊飯にそれぞれ対応して制御パターンが設定され、メニューキーによりおかゆ及び玄米の何れかが選択されたとき、その選択に基づいて制御パターンを判別し、かつ判別した制御パターンに基づいて加熱手段を制御して炊飯する制御手段とを有する炊飯器において、容器内に振動を発生させる振動発生手段を備え、制御手段は、おかゆ炊飯及び玄米炊飯にそれぞれ対応して駆動制御パターンが設定され、メニューキーによりおかゆ及び玄米の何れかが選択されたとき、その選択に基づいて駆動制御パターンも判別し、かつ判別した駆動制御パターンに基づいて振動発生手段を駆動制御する。
【0014】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係る炊飯器の縦断面図、図2はその制御ブロック図、図3は白米標準メニューの動作フローチャート、図4はその動作タイミングチャートである。
図において1は炊飯器の本体、2は本体1内に設けた上部に開口部を有する有底筒状の枠体であり、この枠体2は本体1の上部より垂下した筒状の上枠2aと、この上枠2aの下端に連結された有底筒状の磁性透過材(例えば耐熱樹脂)による下枠2bから構成されている。
【0015】
枠体2内に形成された空間は、開口部の外周縁に鍔部3aを形成した有底筒状の容器3を収納するための収納部2cとなる。容器3が収納部2cに収納された状態では、鍔部3aが上枠2aの上端部に懸下され、容器3の外面と枠体2の内面との間には空隙4が形成される。
ここで容器3は外側が磁性金属材(例えばオーステナイト系ステンレス材)、内側が非磁性金属材(例えばアルミニウム)で構成され、内面にはフッ素樹脂が塗布されている。
【0016】
5は下枠2bの底部外面に設けた複数ターンの底面コイル5aと、底面コイル5aから所定の間隙を設けて下枠2bの側部外面に配設された複数ターンの側面コイル5bから構成された電磁誘導コイルである。6は容器3の側部に接触して配設された超音波振動子である。
【0017】
7は容器3の外底面に当接し、容器3内の温度を検知し、その検知信号を制御装置に入力するサーミスタなどからなる底部温度センサ(以下、底センサと称す)、8、9はそれぞれ容器3内に収納されている米と水である。10は本体1の上部を開閉する蓋体であり、この蓋体10は外蓋10aと下蓋10bにより内部に空間を形成し、蒸気口10cを備えている。
【0018】
11は蓋体10の下蓋10bに着脱自在に取付けられ、通気口11a及びパッキン11bを有する内蓋である。12は操作部であり、白米標準キー12a、白米硬目キー12b、白米軟目キー12c、おかゆキー12d、玄米キー12c等の炊飯メニューを選択するキーと、炊飯を開始する炊飯キー12fと予熱なしの炊飯を行う急速炊飯キー12g、及び炊飯メニュー等を表示する表示器12hを備えている。
【0019】
13は制御装置であり、操作部12のキー入力信号に基づいて何れのキーが操作されたかを判定するキー入力判定手段13aと、各種炊飯メニューの制御パターン等を記憶した記憶手段13bと、時間をカウントするタイマ13cと、操作部12のキー入力信号や底センサ7の検知信号に基づいて電磁誘導コイル5に高周波電流を供給する第1のインバータ14、及び超音波振動子6へ電力を供給する第2のインバータ15を駆動制御する制御手段13dとから構成されている。なお超音波振動子6と第2のインバータ15から振動発生手段が構成されている。
【0020】
このように構成された炊飯器の炊飯動作を図3、4に基づいて説明する。
まず、洗米した米8と適量の水9を容器3に収納し、この容器3を枠体2により形成された収納部2c内に設置して操作部12の白米標準キー12aを操作すると(S1)、キー入力判定手段13aは選択されたキーが白米標準キー12aか否かを判定し、白米標準キー12aであれば、その情報を制御手段13dに入力する(S2)。否であれば、選択されたキーが白米硬目キー12bか否かを判定し(S20)、白米硬目キー12bであれば、その情報を制御手段13dに入力し、白米硬目の炊飯動作Aへ移行する。
また、白米硬目キー12bが否であれば、選択されたキーが白米軟目キー12cか否かを判定し(S38)、白米軟目キー12cであれば、その情報を制御手段13dに入力し、白米軟目の炊飯動作Bへ移行する。
【0021】
また、白米軟目キー12cが否であれば、選択されたキーがおかゆキー12dか否かの判定し(S55)、おかゆキー12dであれば、その情報を制御手段13dに入力し、おかゆの炊飯動作Cへ移行する。
また、おかゆキー12dが否であれば、次に選択されたキーが玄米キー12eか否かを判定し(S72)、玄米キー12eであれば、その情報を制御手段13dに入力し、玄米の炊飯動作Dへ移行する。
さらにまた、玄米キー12eが否であれば、再び白米標準キー12aか否かの判定(S2)へと戻る。
【0022】
ここでは白米標準キー12aが選択された場合の動作フローについて説明する。制御手段13dは白米標準キー12aの入力信号に基づき、記憶手段13bに格納されている制御パターンの中より白米標準の制御パターンを選択する(S3)。白米標準の制御パターンを選択した後、操作部12の炊飯キー12fを操作すると(S4)、制御手段13dは白米標準の制御パターンに基づく予熱工程からスタートする(S5)。
【0023】
制御手段13dによって制御がスタートすると、第1のインバータ14を駆動し、電磁誘導コイル5に高周波電力を供給する。電磁誘導コイル5には交番磁界を発生し、この磁界により容器3の磁性金属材であるステンレス材が発熱し、容器3内の米8と水9を加熱する。同時にタイマ13cが時間のカウントを開始し(S6)、第2のインバータ15は、超音波振動子6を所定の時間サイクルで強駆動(時間t0)と停止(時間t1)を交互に繰返すように駆動する。この結果、容器3内の温度が上昇し、超音波が発生する(S7)。
また、容器3内の温度Tは底センサ7によって検出され、制御手段13dに入力される。制御手段13dは、この温度Tと制御パターンに予め設定された所定の温度T0を比較する(S8)。
【0024】
この比較結果が(温度T)≧(温度T0)であれば、制御手段13dは第1のインバータ14を介し電磁誘導コイル5の駆動と停止が交互サイクルになるように制御する(S9)。
そしてタイマ13bのカウント時間tと、制御手段13dが予め制御パターンによって設定した所定時間t2とを比較し(S10)、比較結果が(時間t)≧(時間t2)であれば炊飯工程に移行する(S11)。
炊飯工程に移行すると、制御手段13dは第1のインバータ14を駆動し電磁誘導コイル5に高周波電力を連続供給して、容器3を加熱する(S12)。
この間、第2のインバータ15は予熱工程時と同様の強駆動・停止を繰返すことで容器3内に超音波を断続して発生させている。同時に容器3内の温度Tは、制御手段13dによって予め制御パターンとして設定された所定の沸騰温度T1(100℃)と比較される(S13)。
【0025】
その比較結果が(温度T)≧(温度T1)であれば、制御手段13dは第2のインバータ15の駆動を停止して、超音波振動子6の駆動を停止する(S14)。その後は、制御手段13dは第1のインバータ14を制御して、所定の通電率で電磁誘導コイル5を駆動制御する(S15)。
やがて、容器3内の水9が少なくなり、底センサ7の検出温度が予め制御パターンに設定された所定の温度T2(120℃)に近づくと、制御手段13dは(温度T)≧(温度T2)か否かを判定し(S16)、(温度T)≧(温度T2)であれば第1のインバータ14の駆動を停止して(S17)蒸らし工程を実行し、所定時間経過後、炊飯を完了させる(S18)。
【0026】
ここで、洗米した米8と適量の水9を収納した容器3を、超音波振動子6により加振した場合の効果について具体的な実験データをもとに説明する。
図5は米と水を収納した容器に、超音波振動の強さをパラメータにとって超音波振動の印加時間と水の吸光度との関係を求めたものである。図から明らかなように同じ時間で比べると、超音波振動で強く加振する程、米粒の表層から米の微粉が剥離し、水が濁って吸光度が増大することがわかる。
このような多量の米の微粉を含む水9で炊飯すると、水が沸騰してなくなった後、懸濁している米の微粉は糊状になって炊き上がった白米の表面に付着し、白米に粘り気を与える。
【0027】
また図6は米と水を収納した容器に、超音波の強さをパラメータにとり、超音波の印加時間と米粒に対する含水率との関係を求めたものである。図から明らかなように超音波振動で強く加振する程、米粒における吸水が促進されることがわかる。
【0028】
以上のように超音波振動を加えることにより、米粒の表層が米の微粉として剥離するとともに、米粒における吸水が促進される。
したがって炊飯動作をスタートし、予熱工程から炊飯工程における沸騰時まで、超音波振動子6によって容器3を加振し、米に超音波振動を与えることにより、米8の吸水が促進され、炊き上がった白米に対し米の微粉が糊状になって付着するとともに、容器3内に対流が促進される。このようにして、均一で粘り気のある白米による美味しいご飯を得ることができる。
【0029】
実施の形態2.
次に白米硬目を炊飯する動作Aについて説明する。
本動作は図3のS20において白米硬目キー12bを選択した後に続く動作である。図7、8にそれぞれ白米硬目メニューに対応した動作フローチャート(S21〜S36)と、動作タイムチャートを示す。これら図をもとに動作を説明する。
まず、図7の白米硬目メニューの動作フローチャートにおけるS21〜S36と、図3の白米標準メニューの動作フローチャートにおけるS3〜S18は一致しているので、説明を省略する。また図8の動作タイムチャートにおいて電磁誘導コイルの駆動制御パターンも同じであるので、説明を省略する。
【0030】
ここで白米硬目と白米標準では、超音波振動子6の駆動制御パターンが異なっている。以下、この点について説明する。まず炊きあげた白米が標準より硬目ということは、吸水の少ない(含水率の低い)米粒で炊飯した白米を意味している。一方、図6で示したように超音波振動子6による加振の強弱と米粒の吸水(含水率)との間には相関があり、強く加振するほど含水率が高くなる。したがって超音波振動子6による加振を白米標準の場合より弱く設定することにより、米粒における含水率を減らし、硬目のご飯を得ることができる。
【0031】
ただし、超音波振動子6による加振を全くしない場合には、米粒の表層から米の微粉が剥離することはほとんどなくなり、対流も促進されないため、炊きあがり後の白米は、粘り気が少なく、均一性も悪くなる。
したがって、図8に示すように炊飯動作がスタートし、予熱工程から炊飯工程における沸騰時まで、白米標準の場合より弱く加振することが好ましい。
【0032】
ここで、白米標準の場合より弱く加振するということは、図4に示した振動の強さの平均レベルより小さいという意味である。したがって、交互サイクルにおいて駆動時間t0を小さく、停止時間t1を大きくしても(デュティ比を変えても)良いし、図4に示した振動の強さの平均レベルより小さいレベルで、予熱工程から炊飯工程における沸騰時までの間、連続的に加振してもよい。また実現方法は、これらに限るものでないことは言うまでもない。
【0033】
以上のように予熱工程から炊飯工程における沸騰時まで、超音波振動子6を弱で連続して駆動し、容器3を加振するようにしたので、容器3内に対流が促進されるとともに、米8の吸水は白米標準時より少なくなり、炊きむらがない硬目のご飯を得ることができる。
【0034】
実施の形態3.
次に白米軟目を炊飯する動作Bについて説明する。
本動作は図3のS38において白米軟目メニューを選択した後に続くものである。図9は白米軟目メニューの動作タイムチャートである。図をもとに動作を説明する。
従来例もしくは実施の形態1と同一もしくは同一相当部分には同じ符号を付し説明を省略し、異なる点につき説明する。まず、図示していないが、白米軟目メニューの動作フローチャートにおけるステップと、図3の白米標準メニューの動作フローチャートにおけるステップ(S3〜S19)は一致しており、説明を省略する。
また図9の動作タイムチャートにおいて電磁誘導コイルの駆動制御パターンは同じであるので、説明を省略する。
【0035】
ここで白米軟目と白米標準では、超音波振動子6の駆動制御が異なっている。以下、この点について説明する。まず白米が標準より軟目ということは、充分に吸水した含水率の高い米粒で炊飯した白米を意味している。一方、図6で示したように超音波振動子6による加振の強弱と米粒に浸入する水分(含水率)との間には相関があり、強く加振するほど含水率が高くなる。したがって超音波振動子6による加振を白米標準の場合より高く設定することにより、米粒に対する含水率を増やし、軟目のご飯を得ることができる。
【0036】
また、このような加振は、炊飯動作がスタートし、予熱工程から炊飯工程における沸騰時までが好ましい。
以上のことから、予熱工程から炊飯工程における沸騰時まで、超音波振動子6を強で連続して駆動することにより容器3に振動を加え、超音波を発生させるので米8の吸水は白米標準時より多くなるとともに、容器3内に対流が促進されることで炊きむらがなく、均一で軟目の美味しいご飯を得ることができる。
【0037】
実施の形態4.
次におかゆを炊飯する動作Cについて説明する。本動作は図3のS55において白米軟目キー12cを選択した後に続く動作である。図10、11にそれぞれおかゆメニューに対応した動作フローチャート(S56〜S71)と、動作タイムチャートを示す。これら図をもとにおかゆを炊飯する動作について説明する。
まず、図7のおかゆメニューの動作フローチャートにおけるステップ(S56〜S67)と、図3の白米標準メニューの動作フローチャートにおけるステップ(S3〜S14)は一致しているので、説明を省略する。
【0038】
ステップ67以降(S67〜S71)について説明する。
炊飯工程において内釜温度Tが沸騰温度T1以上になった後、制御手段13dは第1のインバータ14により、電磁誘導コイルを駆動と停止を繰返し制御するとともに、タイマ13cが時間tのカウントを開始する(S67)。この時間tを予め設定された時間t3(20分)と比較する(S68)。この比較結果が(時間t)≧(時間t3)であれば制御手段13dは第1のインバータ14を介して電磁誘導コイル5を停止させ(S69)、第2のインバータ15を介して超音波振動子6の駆動を停止して(S70)、むらし工程を実行しておかゆ炊飯を完了する(S71)。
【0039】
このように図11の動作タイムチャートにおいて、おかゆは、白米標準と比べると、電磁誘導コイルと超音波振動子6の駆動制御パターンが異なっている。
以下、この点について説明する。まず、おかゆは白米と比べると、加水量が多くて沸騰後も自由水が残っているため、沸騰後も加振し続けることができ、米の吸水と米の水への溶け込みを高めることができる。したがって超音波振動による加振はできるだけ強く、むらし工程の直前までするのが好ましい。
【0040】
以上のように予熱工程から炊飯工程の全工程まで超音波振動子により容器を強く加振しているので、米の吸水がさらに促進されるとともに、容器内の対流も多くなり、炊きむらがなく均一で軟らかい美味しいおかゆを得ることができる。
【0041】
実施の形態5.
次に玄米を炊飯する動作Dについて説明する。本動作は図3のS72において玄米キー12dを選択した後に続く動作である。図12、13にそれぞれ玄米メニューに対応した動作フローチャート(S73〜S88)と、動作タイムチャートを示す。これら図をもとに玄米を炊飯する動作について説明する。
まず、図9の玄米メニューの動作フローチャートにおけるS73〜S84と、図3の白米標準メニューの動作フローチャートにおけるS3〜S14は一致しているので、説明を省略する。
【0042】
ステップ84以降について説明する。
炊飯工程において内釜温度Tが沸騰温度T1以上になった後、制御手段13dは第1のインバータ14により、電磁誘導コイルを駆動と停止を繰返し制御するとともに、タイマ13cが時間tのカウントを開始する(S84)。その経過時間tが予め制御パターンに設定された所定の時間t4(60分)に到達したか否かを判定する(S85)。その判定結果がt≧t4であれば電磁誘導コイル5の駆動時間を短く、停止時間を長くした制御で駆動・停止を繰返す(S86)。やがて、容器3の温度が上昇し制御パターンに予め設定された所定温度T2に到達したか否かを判定する(S87)。判定結果がT≧T2であればむらし工程を実行して(S88)玄米炊飯を完了する。
【0043】
このように図13の動作タイムチャートにおいて、玄米は、白米標準と比べると、電磁誘導コイルと超音波振動子6の駆動制御パターンが異なっている。
以下、この点について説明する。まず玄米は米と比べると、吸水しにくいため、できるだけ長時間、超音波により強く加振させる必要がある。そして白米と比べると、加水量が多くて沸騰後も自由水が残っている。このことから沸騰後も加振を続けることができる。したがって超音波振動による加振は強く、むらし工程の手前までするのが好ましい。
【0044】
以上のように予熱工程から炊飯工程の沸騰後、所定時間まで超音波振動子により容器に強振動を加え、超音波を発生させるので玄米の吸水が促進されると共に容器内に対流も多くなり、炊きむらがなく均一で軟らかく美味しい玄米炊飯を行うことができる。
【0045】
なお、以上の実施の形態では容器内に振動を発生させる手段として超音波振動子を使用したが、これに限定されるものでなく容器内の水、米等に振動を発生できるものであればよい。
また以上の実施の形態では予熱工程−炊飯工程−むらし工程としたが、予熱工程を省略し(急速炊飯キー)て炊飯しても同様の効果が得られる。
さらにまた、以上の実施の形態では内釜を加熱するために、電磁誘導コイルを用いた場合について説明したが、これに限るものではない。電気ヒータによる加熱であってもよいのは言うまでもない。
【0046】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、メニューキーにより白米の炊飯硬さの何れかが選択されたとき、その選択に基づいて制御パターン及び駆動制御パターンをそれぞれ判別し、かつ判別した制御パターンに基づいて加熱手段を制御して炊飯すると共に、判別した駆動制御パターンに基づいて振動発生手段を駆動制御するようにしたので、均一で粘り気のある、使用者が望む硬さの美味しいご飯を得ることができる。
【0047】
また、本発明によれば、メニューキーによりおかゆ及び玄米の何れかが選択されたとき、その選択に基づいて制御パターン及び駆動制御パターンをそれぞれ判別し、かつ判別した制御パターンに基づいて加熱手段を制御して炊飯すると共に、判別した駆動制御パターンに基づいて振動発生手段を駆動制御するようにしたので、均一で柔らかい美味しいおかゆ又は玄米ご飯を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る炊飯器の縦断面図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る炊飯器の制御ブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係る炊飯器の白米標準メニューの動作フローチャートである。
【図4】本発明の実施の形態1に係る炊飯器の白米標準メニューにおける各工程の内釜温度の時間的変化を示した動作タイムチャートである。
【図5】超音波振動子によって加振した時間と水の吸光度との関係を示したものである。
【図6】超音波振動子によって加振した時間と米の含水率との関係を示したものである。
【図7】本発明の実施の形態2に係る炊飯器の白米硬目メニューの動作フローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態2に係る炊飯器の白米硬目メニューにおける各工程の内釜温度の時間的変化を示した動作タイムチャートである。
【図9】本発明の実施の形態3に係る炊飯器の白米軟目メニューにおける各工程の内釜温度の時間的変化を示した動作タイムチャートである。
【図10】本発明の実施の形態4に係る炊飯器のおかゆメニューの動作フローチャートである。
【図11】本発明の実施の形態4に係る炊飯器のおかゆメニューにおける各工程の内釜温度の時間的変化を示した動作タイムチャートである。
【図12】本発明の実施の形態5に係る炊飯器の玄米メニューの動作フローチャートである。
【図13】本発明の実施の形態5に係る炊飯器の玄米メニューにおける各工程の内釜温度の時間的変化を示した動作タイムチャートである。
【図14】従来の炊飯器を示す縦断面図である。
【図15】従来の炊飯器の炊飯動作における各工程の内釜温度の時間的変化を示した動作タイムチャートである。
【符号の説明】
1 本体、2 枠体、2a 上枠、2b 下枠、2c 収納部、3 容器、3a鍔部、4 空隙、5 電磁コイル、5a 底面コイル、5b 側面コイル、6超音波振動子、7 底センサ、8 米、9 水、10 蓋体、10a 外蓋、10b 下蓋、10c 蒸気口、11 内蓋、11a 通気口、11b通気口、11b パッキン、12 操作部、12a 白米標準キー、12b 白米硬目キー、12c 白米軟目キー、12d おかゆキー、12e 玄米キー、12f 炊飯キー、12g 急速炊飯、12h 表示器、13 制御部、13a キー入力判定手段、13b 記憶手段、13c タイマ、13d 制御手段、14 第1のインバータ、15 第2のインバータ

Claims (2)

  1. 米と水を収納するための容器と、該容器を加熱する加熱手段と、白米の炊飯硬さを選択するメニューキーが設けられた操作部と、白米の炊飯硬さにそれぞれ対応して制御パターンが設定され、前記メニューキーにより白米の炊飯硬さの何れかが選択されたとき、その選択に基づいて制御パターンを判別し、かつ判別した制御パターンに基づいて前記加熱手段を制御して炊飯する制御手段とを有する炊飯器において、
    前記容器内に振動を発生させる振動発生手段を備え、
    前記制御手段は、白米の炊飯硬さにそれぞれ対応して駆動制御パターンが設定され、前記メニューキーにより白米の炊飯硬さの何れかが選択されたとき、その選択に基づいて駆動制御パターンも判別し、かつ判別した駆動制御パターンに基づいて前記振動発生手段を駆動制御することを特徴とする炊飯器。
  2. 米と水を収納するための容器と、該容器を加熱する加熱手段と、おかゆ炊飯及び玄米炊飯の各メニューをそれぞれ選択するメニューキーが設けられた操作部と、おかゆ炊飯及び玄米炊飯にそれぞれ対応して制御パターンが設定され、前記メニューキーによりおかゆ及び玄米の何れかが選択されたとき、その選択に基づいて制御パターンを判別し、かつ判別した制御パターンに基づいて前記加熱手段を制御して炊飯する制御手段とを有する炊飯器において、
    前記容器内に振動を発生させる振動発生手段を備え、
    前記制御手段は、おかゆ炊飯及び玄米炊飯にそれぞれ対応して駆動制御パターンが設定され、前記メニューキーによりおかゆ及び玄米の何れかが選択されたとき、その選択に基づいて駆動制御パターンも判別し、かつ判別した駆動制御パターンに基づいて前記振動発生手段を駆動制御することを特徴とする炊飯器。
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