JP3716044B2 - 非常用給水装置 - Google Patents

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    • Y02A20/00Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use

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  • Domestic Plumbing Installations (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、災害時あるいは渇水時でも給水可能な非常用給水装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、災害時あるいは渇水時における生活用水または飲料水の確保手段としては、家庭用ポリタンクに水道水を貯めたり、あるいはペットボトルに入った飲料水を購入することで行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した前者の家庭用ポリタンクに水道水を貯める手段にあっては、その作業が面倒であり、保管場所にもかなりのスペースを有し、また後者のように、ペットボトルに入った飲料水を購入して貯蔵したとしても、長期間となると保存は水質が変化するため、逐次取替えなければならなかった。
【0004】
そこで水道水の途中に設置され、常時使用される水によってタンク内の水が循環する非常用タンクが、実開昭53−40673号等で開示されている。しかし、このシステムはタンクの容量が大きく、地中に埋設しなければならないため、設置工事が大変なものである。また、非常時に水を汲み上げるために、エアーポンプ等を利用しなけらばならず、故障率が高いばかりか、電源の確保も考えなければならなかった。
【0005】
さらに、実公昭51−39212号には蛇口の側部に設置される循環式のタンクが開示されているが、やはり設置場所としてのスペースを取ってしまう。
【0006】
さらに、これら従来技術に共通した問題点としては、水道使用時、常時水道水がタンク内に流れ込み、水の流動はあるものの、タンクの径が大きいため死水域が発生し易く、流動を与えられない水がタンク内に残存してしまい非常用に供給される水の水質に問題があった。
【0007】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、極めて薄型でスペースをとらず、非常時にはこれらの薄型の貯水部から水を容易に取り出すことのできる非常用給水装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の非常用給水装置は、一端に導入口を、そして他端部に排水口を有する管状部材を横向きに複数本上下方向に配置し、これら管状部材の両端を一対の側板に液密に連結保持して枠体を構成し、前記各側板に単一の管状部材の排水口と他の管状部材の導入口とを順次連通する連通部を形成し、最上部の管状部材の導入口を片側側板の上部に設けて上水道配管に連通させ、さらに最下部の管状部材の排水口を他方の側板下端に設けて水取出部に連通させるとともに、これらによって構成される流水路の最上部に空気弁を設置したことを特徴としている。
この特徴により、水道水の使用によって順次水が流れ、死水のない状態で、これら管状部材によって構成される流水路に水が常時確保されている。非常時には、下方の水取出部を開くことにより、水圧で常時閉塞している空気弁が開くため、これら管状部材内に蓄えられた水を自然落下により大量に使用できる。特にこの給水装置は、独立した管状部材を集合した枠体で構成されているため、強度が高く、また配管組立作業が効率化される。
【0009】
本発明の非常用給水装置は、単一の管状部材の排水口と他の管状部材の導入口とを連通する前記連通部の位置と相対する前記両管状部材の端部が、前記連通部よりも流水抵抗大きな連通部で連通されていることが好ましい。
この特徴により、複数の管状部材内の水は抵抗の大きな連通部を通過することなく、抵抗の少ない連通部を積極的に流下するため、流れが短絡することがない。そのため、平常時の水の使用時、十分な水の流動が得られ、上質な水をいつも確保出来ることになる。
【0010】
本発明の非常用給水装置は、前記流水抵抗の大きな連通部が、前記各側板に形成されるスリット状の連通部であることが好ましい。
この特徴により、所定長さのスリット状の排水穴に赤錆等の細かい粒子が一部詰まっても、この詰りは部分的なため連通部が閉塞されにくくなる。
【0011】
本発明の非常用給水装置は、前記複数の管状部材は、前記一対の側板と共に一方向に傾斜されて構成された枠体であることを特徴としている。
この特徴により、非常時における水の流下がスムーズになるとともに、非常用給水装置内に再度水が流れ込む際に、空気が片側に集り易く、効率よく空気が排出される。
【0012】
本発明の非常用給水装置は、一端に導入口を、そして他端部に排水口を有する管状部材を横向きに複数本上下方向に配置させ、前記単一の管状部材の導入口と他の管状部材の排水口とを順次連結部で連結して一体化した流動式の流水路を形成するとともに、少なくとも前記複数の一体化された管状部材の最上部付近に空気弁を設置し、最上部の管状部材の導入口を上水道配管に連結させ、さらに最下部の管状部材の排水口を水取出部に連通させ、単一の管状部材の導入口と他の管状部材の排水口との連通部と相対するそれぞれの管状部材の端部を、前記連通部の流水抵抗よりも大きな連通部で連結した非常用給水装置において、この流水抵抗の大きな連通部をスリット状に形成したことを特徴としている。
この特徴により、所定長さのスリット状の排水穴に赤錆等の細かい粒子が一部詰まっても、この詰りは部分的なため連通部が閉塞されにくくなる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態を挙げ図面に基づいて本発明を説明する。図1は本発明の一実施形態を示す非常用給水装置の全体図である。図1に示される台所1は、主に流し台2、該流し台2に設けられたシンク部3、シンク部3の上部に設けられた給水カラン4等で構成され、シンク部3の下部には給排水系の配管などを配設した収納庫5が形成されている。
【0014】
6は非常用給水装置であって、この非常用給水装置6は、図2に示すように、横方向に片側に傾斜させて設置された複数の管状部材7と、該複数の管状部材7の両端を連結保持する一対の側板8、9とで枠体Fが構成され、該側板8、9内部には、上下に隣接する管状部材7間を連通するように後述する連通部が形成されている。
【0015】
複数の管状部材7は、内面が防錆に適するステンレス等で形成され、その両端は側板8、9により液密に連結保持されている。側板8、9につき図3に基づいてさらに詳しく説明する。図3および図4の(a)および(b)に示すように、側板8、9はそれぞれ保持板8a、9aと連通板8b、9bの2枚の板を互いに液密に接合して成り、保持板8a、9aには、各管状部材7の両端が挿嵌可能に形成された貫通穴11が所定の間隔で配設され、貫通穴11に挿嵌された管状部材7の両端はOリング12でシールされるようになっている。
【0016】
そして連通板8b、9bは、図3および図4(a)のA−A断面図を示す図4の(b)に示されるように保持板8a、9aとの接合面に後述する連通部となる長円形の浅溝13が、またその下方には連通部である長円形の深溝14がそれぞれ形成され、これら浅溝13と深溝14は、連通板8b、9bに等間隔で交互に配設される。
【0017】
なお、片側の連通板9bに交互に形成される浅溝13と深溝14は、これらに対応する他方の連通板8bとの配置関係が逆になっている。
【0018】
これら両側の側板8、9は、保持板8a、9aと連通板8b、9bとを夫々接着剤やボルト15を利用して液密に接合して一体化され、各管状部材7の両端が連通板9bの接合面に当接するまで差込まれ液密に挿嵌される。これにより複数の管状部材7の両端は、側板8、9により連結保持されて枠体Fが構成される。
【0019】
側板8、9内の浅溝13と深溝14は、図3および図4の(a)、(b)に示すように、上下の管状部材7、7を各両端にて連通する連通部を構成し、下方の管状部材7の導入口16と上方の管状部材7の排水口17との連通部である深溝14の位置と相対するそれぞれの管状部材7の端部が、該深溝14の流水抵抗よりも大きな通路の連通部である浅溝13で連結されるようになっている。
【0020】
このように、長円形の浅溝13は、上下の管状部材7、7を連通させる流水抵抗の大きなスリット状の連通部Hとして構成され、またその下方に位置する長円形の深溝14は、上方の管状部材7一端の最下端部と下方の管状部材一端の最上端部とを繋いで連通させる流水抵抗の少ない連通部Rとして構成される。
【0021】
上記のように構成された枠体Fは、各側板8、9を最下端の管状部材7の一端を保持する片側の側板9の該管状部材7より下端を、他方の側板8より長く延設させることにより、連結保持される各管状部材7は、一方向に傾斜させて配置される。
【0022】
この状態で枠体Fは、堅固な矩形の箱形に形成されたフレーム18内に片側に傾いた状態で収納され、非常用給水装置6が構成される。このように構成された非常用給水装置6は、図1に示すようにシンク部3の下部の収納庫5内に設置される。
【0023】
この非常用給水装置6の片側の側板9には、図3に示されるように最上端の管状部材7の一端に連通する連通板9b上部の導入口16に水道管19が連通接続され、他方の側板8の最下端に位置する管状部材7の排出口17には図1に示す給水カラン4に接続された連通管20が連通接続され、該連通管20より分岐された可撓管21には給水栓22が取付けられる。なお、水道管19に限らないが、鉛直方向で最も高い位置に空気弁10が取付けられている。
【0024】
ここで、重要な点は、図3に示すように側板8、9内の連通部Rの開口面積は連通部Hの開口面積よりも大きくなっており、従って、水道管19から給水される水道水は、そのほとんどが連通部Rを介して隣接する管状部材7内を順次左右に流動しつつ最下端の排水口17に流下し、排水口17に連結されている連通管20を介して給水カラン4から排水される。
【0025】
このように、水道水の使用によって順次水が流れ、死水のない状態で、これら管状部材によって構成される流水路に水が常時確保されていることになる。すなわち、非常時、例えば時間断水、地震等による水道管破裂時、水圧がなくなり、給水が断たれた場合等にあっても常時流水路に水が存在している。
【0026】
ここで、流水路内の水が欲しい場合、単に給水栓22を開くのみで管状部材内の水をほとんど全て流出させることができる。その理由は、管内に常時かかっている水圧により空気弁10は閉塞されているが、上流からの水圧が解除されることにより、空気弁10が大気を流水路内に導入すべく自動的に開放される。このため、連通部Hを介して連通している各管状部材7内の水道水は、負圧による拘束が解け、水の重量で上から順次流下し排水口17を介して給水栓22から流出されていく。
【0027】
さらに、流水抵抗の大きな連通部Hの開口面積は、単一の管状部材7の排水口17と他の導入口16とを連通する連通部Rの開口面積より小さくなっており、通常の水の使用時にはこの連通部Hにはほとんど流れないが、非常時において管状部材7が傾いている場合等に下流側の連通部Hは残留する水を下方の管状部材7に流下させる働きをし、また、上流側の連通部Hは空気の流通に寄与する。
【0028】
なお、非常用給水装置6内の水がほとんど使用され、再び水道水が上流から流れ、管状部材7内に流入した場合には、最上部に存在する空気が排水口や導入口を介して空気弁10から効率良く排出され、水道水使用時のウォータハンマー等の問題もなくなる。
【0029】
また、隣接する管状部材7の間を連通する連通部Hが側板8、9内に浅溝13によりスリット状に形成されるので、長い間に流されてきた赤錆等の細かい粒子がスリットに詰まっても部分的なため連通部Hが直ちに目詰まりして閉塞されることがなくなる。
【0030】
次に図5には第2の実施形態が示され、箱体内部を隔壁により仕切って複数の管状部材を構成したものである。
【0031】
液密に形成された箱体25は、その内部を複数の隔壁26a、26bで仕切って複数の部屋27a、27bおよび27cを区画している。
【0032】
各部屋27a〜27cの両端には連通穴28b、28c、排水穴29a、29bが形成され、箱体25の上下端には導入口30および排水口31が形成されている。また、水道管28aは、複数の部屋の内、最上部に位置する部屋27aの上端の導入口30に連結されている。
【0033】
ここで連通穴28bは、前述した実施形態の深溝で形成された連通部Rに相当し、また、中段の部屋27bと最下段の部屋27cとを仕切る隔壁26bの排水穴29bの反対の他端にも前述した実施形態における連通部Rに相当する連通穴28cが形成されている。
【0034】
さらに、隔壁26a、26bの連通穴28b、28cと反対側端部に形成された排水穴29a、29bの開口面積は、連通部としての連通穴28b、28cの開口面積より小さく形成されており、前述した連通部Hに相当している。
【0035】
また、最下段の部屋27cの一端下部の排水口31には連通管28dが連結されており、この連通管28dは、常時使用される給水カラン4に連結されている。
【0036】
尚、箱体25の水道管28a接続側の底部には突出部33が設けられており、これを水平な床面に設置すれば各部屋27a〜27cを片側に傾斜した状態で使用することができる。
【0037】
このように、本実施形態の非常用給水装置は、液密に形成された箱体の内部を複数の隔壁で横方向に仕切るだけで前記実施形態の管状部材に相当する複数の部屋が形成されるので、各部屋の大きさ等は自由に変更設計できる。
【0038】
また、箱体25の内部に形成される各部屋27a、27bおよび27cが隔壁26a、26bに形成された連通穴28b、28c、および排水穴29a、29bを介して内部で連通されるので、隣接する各管状部材間を外部配管等で連結して配管が外部に露出することがなく、これら配管等や前記実施形態の管状部材の両端を連結保持する側板を省略することができる。
【0039】
また、排水穴29a、29bがスリット状に形成されるので長い間に流されてきた赤錆等の細かい粒子がこのスリットに詰まっても部分的なため排水穴29a、29bが直ちに目詰まりして閉塞されることがなくなる。
【0040】
次に、図6には第3の実施形態が示され、この実施形態は、前述した管状部材と、これらに連結される各部材を、対向する2枚の例えば繊維強化プラスチックから成る板材を対称凹形に成形し、これら板材を互いに液密に張合わせてパネル状に形成したものである。
【0041】
すなわち、これら2枚の板材34a、34bを互いに張合わせてなるパネル34には、対向する1組の対称凹部で形成される排水口39側を下に傾斜させて複数の管状部材35a〜35cを成形すると共に、最上段の管状部材35a端部に連通口36aが成形されている。
【0042】
最上段の管状部材35aは、その一端下部と中段の管状部材35bの一端上部が連通穴36bで連結され、同様に上・中段管状部材35a、35bの他端下部と上部は断面スリット状の排水穴37aで連結されている。
【0043】
また中段の管状部材35bは、その一端下部と最下段管状部材35cの一端上部が断面スリット状の排水穴37bで連結され、同様に中・下段管状部材35b、35cの他端下部と上部は連通穴36cで連結されている。なお、断面スリット状の排水穴37a、37bは、上下の管状部材の一部に形成されているが、管状部材の端から端まで形成してもよい。
【0044】
さらに、最下段管状部材35cの一端下部には排水口36dが形成されており、この排水口36dは、常時使用される図示しない給水カランに連結されている。
【0045】
そして、最上段の管状部材35aの給水側端部の上部には、空気弁10を連結するための接続口38が成形されている。
【0046】
このように成形された2枚の繊維強化プラスチックからなる板材34a、34bを互いに液密に接合することにより、パネル34が完成される。
【0047】
このパネル34は、図示しない薄形の箱体内に収納設置して、これを例えば台所の収納庫5内に設置することができるし、壁面に吊るすこともできる。
【0048】
またパネル34が、透明な繊維強化プラスチックで構成されれば、内部の水の残存状態や流れを監視することができる。
【0049】
このようにパネル34によって構成された各管状部材の内部は、水道水の使用によって死水のない状態で順次水が流れ、これら管状部材によって構成される流水路に水が常時確保される。
【0050】
また、非常時には、水道圧がなくなり、下方の給水カランを開くことにより、空気弁が開くため、各管状部材35a〜35c内の水道水は、排水穴37a、37bを介して大気圧に押される。
【0051】
これにより、貯留されている水は、連通穴36b、排水穴37bを通して流下し、順次最下段の管状部材35cから流出して行き排水口36dに接続口39を介して連結されている給水カランから全て排出することが可能となる。
【0052】
以上、本発明の実施形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成はこれら実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0053】
例えば、実施形態では、非常用給水装置を台所の収納庫内に設置した例を示したが、洗面台下の収納庫等に設置しても良く、壁に対して基台やフレームを利用して固定しても良い。
【0054】
【発明の効果】
本発明は次の効果を奏する。
【0055】
(a)請求項1に記載の発明によれば、水道水の使用によって順次水が流れ、死水のない状態で、これら管状部材によって構成される流水路に水が常時確保されている。非常時には、下方の給水用カランを開くことにより、水圧で常時閉塞している空気弁が開くため、これら管状部材内に蓄えられた水を自然落下により大量に使用できる。特にこの給水装置は、独立した管状部材を集合した枠体で構成されているため、強度が高く、また配管組立作業が効率化される。
【0056】
(b)請求項2に記載の発明によれば、複数の管状部材内の水は抵抗の大きな通路の連通部を通過することなく抵抗の少ない連通部を積極的に流下するため、流れが短絡することがない。そのため、平常時の水の使用時、十分な水の流動が得られ、上質な水をいつも確保出来ることになる。
【0057】
(c)請求項3に記載の発明によれば、所定長さのスリット状の排水穴に赤錆等の細かい粒子が一部詰まっても、この詰りは部分的なため連通部が閉塞されにくくなる。
【0058】
(d)請求項4に記載の発明によれば、非常時における水の流下がスムーズになるとともに、非常用給水装置内に再度水が流れ込む際に、空気が片側に集り易く、効率よく空気が排出される。
【0059】
(e)請求項5に記載の発明によれば、所定長さのスリット状の排水穴に赤錆等の細かい粒子が一部詰まっても、この詰りは部分的なため連通部が閉塞されにくくなる。
【0060】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す非常用給水装置の全体斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施形態を示す非常用給水装置の全体斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施形態を示す非常用給水装置の正面図である。
【図4】図における(a)は本発明の第1の実施形態を示す非常用給水装置の部分拡大断面図であり、(b)は(a)のA−A断面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態を示す箱体で構成された横形の非常用給水装置の全体斜視図である。
【図6】本発明の第3の実施形態を示すパネルで構成された非常用給水装置の全体斜視図である。
【符号の説明】
1 台所
2 流し台
3 シンク部
4 給水カラン(水取出部)
5 収納庫
6 非常用給水装置
7 管状部材
8、9 側板
10 空気弁
11 貫通穴
12 Oリング
13 浅溝(連通部H)
14 深溝(連通部R)
15 ボルト
16 導入口
17 排水口
18 フレーム
19 水道管
20 連通管
21 可撓管
22 給水栓(水取出部)
25 箱体
26a、26b 隔壁
27a、27b、27c 部屋(管状部材)
28a 水道管
28b、28c 連通穴(連通部R)
29a、29b 排水穴(連通部H)
30 導入口
31 排水口
33 突出部
34 パネル
34a、34b 板材
35a、35b、35c 管状部材
36a 連通口
36b、36c 連通穴(連通部R)
36d 排水口
37a、37b 排水穴(連通部H)
38 接続口
39 接続口
F 枠体
H 排水穴
R 連通穴

Claims (5)

  1. 一端に導入口を、そして他端部に排水口を有する管状部材を横向きに複数本上下方向に配置し、これら管状部材の両端を一対の側板に液密に連結保持して枠体を構成し、前記各側板に単一の管状部材の排水口と他の管状部材の導入口とを順次連通する連通部を形成し、最上部の管状部材の導入口を片側側板の上部に設けて上水道配管に連通させ、さらに最下部の管状部材の排水口を他方の側板下端に設けて水取出部に連通させるとともに、これらによって構成される流水路の最上部に空気弁を設置したことを特徴とする非常用給水装置。
  2. 単一の管状部材の排水口と他の管状部材の導入口とを連通する前記連通部の位置と相対する前記両管状部材の端部が、前記連通部よりも流水抵抗大きな連通部で連通されている請求項1に記載の非常用給水装置。
  3. 前記流水抵抗の大きな連通部が、前記各側板に形成されるスリット状の連通部である請求項2に記載の非常用給水装置。
  4. 前記複数の管状部材は、前記一対の側板と共に一方向に傾斜されて構成された枠体であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の非常用給水装置。
  5. 一端に導入口を、そして他端部に排水口を有する管状部材を横向きに複数本上下方向に配置させ、前記単一の管状部材の導入口と他の管状部材の排水口とを順次連結部で連結して一体化した流動式の貯水流路を形成するとともに、少なくとも前記複数の一体化された管状部材の最上部付近に空気弁を設置し、最上部の管状部材の導入口を上水道配管に連結させ、さらに最下部の管状部材の排水口を水取出部に連通させ、単一の管状部材の導入口と他の管状部材の排水口との連通部と相対するそれぞれの管状部材の端部を、前記連通部の流水抵抗よりも大きな連通部で連結した非常用給水装置において、この流水抵抗の大きな連通部をスリット状に形成したことを特徴とする非常用給水装置。
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