JP3716013B2 - 学習机用の椅子 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、児童が使用する学習机用の椅子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
児童用の椅子において、例えば実開昭63−197439号公報や実公平4−39705号公報に記載されているように、児童の成長に応じて座板の高さ及び前向き突出寸法を調節できるようにすることが行われている。
【0003】
これら両従来技術とも、側面視矩形に形成した左右一対の側枠体(脚体)に、座板を高さ調節自在及び前後位置調節自在に取付け、更に、両側枠体の前端間に、着座した状態の児童の足を載せるためのステップ板を装架したもので、児童の成長に合わせて座板を下げることにより、机の高さを変えることなく適正な姿勢を維持できるようにしたものである。
【0004】
この場合、身長が低い低学年の児童の場合は座板の高さが相対的に高いため、換言すると、低学年の児童の場合は座板が身体の上部に位置しているため、足をステップ板に載せると共に片手で背もたれを掴んで、椅子の斜め前方の部位からいわばよじ登るようにして着座することになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような児童用椅子とセットで使用される学習机は、一般に、側面視矩形に形成した左右一対の脚体で天板を支持すると共に、机の右側の部位には袖キャビネットを設けた構成になっており、従って、机の左脚体と袖キャビネットとの間の空間に座板を部分的に入り込ませた状態で勉強することになる。
【0006】
しかるに、前記従来技術のように椅子の側枠体を側面視で矩形に形成したものにおいては、児童は椅子の斜め前方の部位からよじ登るようにして着座するものであるため、児童は、椅子を机から離した状態で椅子に座ってから、ステップ板に載せた足を踏ん張った状態で両手で机の天板の前端縁を強く掴み、その状態で天板を引っ張るように腕に力を入れることにより、椅子を机に向けて引き寄せるようにしている。
【0007】
また、椅子から降りる場合は、机の天板の前端縁に両手を突っ張らせることによって椅子を机から離反させるようにしている。
しかし、このように、椅子に座ってから机の天板を掴んで椅子を机に向けて引き寄せたり、手を机の天板に対して突っ張らせたりすることは、非力な低学年の児童にとっては過大な負担になっているばかりか、椅子を机に遠近移動させるに際して、椅子が動かずに机が動いてしまうことがある不都合もあった。
【0008】
本発明は、このような従来技術の欠点に鑑み成されたもので、低学年の児童が使用する場合のように座板が身体の上部に位置している椅子であっても、容易に使用できるようにすることを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本願発明に係る学習机用の椅子は、座板と、該座板の左右両側に配置した左右一対の側枠体と、両側枠体の上端間に取付けた背もたれと、着座した人の足が載るよう座板よりも下方の部位において左右側枠体に取り付けたステップ板とを備えており、前記座板を、前記両側枠体に設けた支持機構の固定レールで前後動自在に支持している。
【0010】
そして、前記支持機構は後退させ切った座板の下方に配置されている一方、
前記側枠体を、その下端部を構成する前後長手の水平支持部と、水平支持部の後部に取り付けられると共に上端には前記背もたれが取り付けられた垂直部と、前記ステップ板が取り付けられると共に下端は水平支持部の前部に取り付けられ上端は垂直部の中途高さ部位に取付けられた傾斜部とを備えた形態とし、前記側枠体の傾斜部を座板の下方に位置させ、前記側枠体を机の内部に部分的に入り込ませた状態で座板を後退させると傾斜部の上方に身体を横移動させ得る空間が空くようになっており、
更に、前記座板は、非着座状態で人が縁部を手で掴んで押し引きするだけで前後移動させ得るように前記固定レールで支持されている。
【0011】
【発明の作用・効果】
この構成において、児童が椅子を使用するに当たっては、椅子は、机を適正な姿勢で使用できるように予め机の内部に入り込ませた状態にしておく。すると、机と側枠体との間には、児童の身体を横方向から入り込ませ得る空間が空く。
【0012】
従って、児童は、椅子の側方(一般に机に向かって椅子の左側)に立って、片手(右手)で背もたれを掴むと共に片足(左足)をステップ板の縁(又は一方の側枠体のうちステップ板が取付いた部位)に載せ、その状態で、ステップ板及び側枠体と机との間に形成された空間によじ登るようにして身体を横方向から入り込ませることにより、身体を中腰の状態にし、次いで、ステップ板に両足を載せた中腰の状態で両手で座板を掴み、その状態で座板を前進させてから着座すれば良い。
【0013】
椅子から降りるときは前記と逆の手順で行えば良い。
【0014】
このように本発明においては、座板を机の内部に部分的に入り込ませた状態のままで、座板に乗り降りすることができるから、低学年の児童のように座板の高さが身体の上部に位置する場合であっても、椅子に座ったり降りたりすることを容易に行うことができると共に、椅子の使用に際して机が動いてしまう不都合を解消できる。
【0015】
また、請求項2の構成にすると、児童の成長に応じて座板及びステップ板の高さを変えることができるから、児童用の椅子として特に好適である。
また、乗り降り時のような非着座状態では低学年の児童でも座板を手で簡単に前後動させることができる一方、着座すると、座板を任意の前後位置で前後動不能に保持されるため、児童は勉強するのに適正な姿勢を保持できる。
【0016】
【実施例】
次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1〜図13は第1実施例を示す。これらの図のうち図1において椅子1の全体を示しており、この椅子1は、木製等の座板2と、該座板2の左右両側に配置した左右一対の側枠体3と、左右両側枠体3の上端間に固着した背もたれ4と、左右両側枠体3の下部間に装架したステップ板5とを備えている。
【0017】
前記側枠体3は、木製等の板材で形成しており、キャスター6を有する水平支持部3aと、該水平支持部3aの後端から立設した垂直部3bと、水平支持部3aから後傾状に延びると共に上端を平坦部3c′に形成して成る第1傾斜部3cと、該第1傾斜部3cの上端後面から垂直部3bの中途高さ部位に向けて後傾状に延びる第2傾斜部3dとから成っている。
【0018】
従って、左右両側枠体3は、側面視で、ステップ板5と背もたれ4とを結ぶ線Aに向けて凹状に形成されており、その結果、ステップ板5の上方及び後方に、児童の身体を座板2に向けて横移動させ得る空間Bが形成される。
左右両側枠体3における水平支持部3aは、前後一対の連結棒7で連結されている。
【0019】
図2に明瞭に示すように、左右両側枠体3における第1傾斜部3cの内面には、椅子1の前方及び内側に向けて開口した水平状の係合溝8が上下適宜間隔で複数段形成されており、この係合溝8に前記ステップ板5の左右両端部を嵌め込んで、左右両第1傾斜部3cに貫通したねじ9をステップ板5にねじ込むことにより、ステップ板5をそれら第1傾斜部3cに高さ調節自在に固定している。
【0020】
他方、左右両側枠体3における垂直部3bの上端には上下適宜間隔で複数個の穴10が穿設されており、この穴10に貫通したねじ11で背もたれ4を固着している。この場合、背もたれ4の端面から突設したダボ12を一つの穴10に嵌め込んでいる(図2参照)。本実施例では、穴10を余分に空けることにより、背もたれ4の上下高さを2段階に調節できるようにしている。
【0021】
なお、背もたれ4は高さ調節不能に固定しても良いし、3段以上に高さ調節できるようにしても良いし、更に、側枠体3の垂直部3bに対して前後移動調節可能に取付けても良い。
【0022】
次に、図3〜図10に基づいて座板2の取付け構造を説明する。
図3は座板2を支持する機構の分解斜視図、図4のうち(a)は図1のIV−IV視断面図で(b)のa−a視断面図、(b)は(a)のb−b視図、(c)は(a)のc−c視断面図、図5は座板2の支持機構の要部を示す一部破断斜視図、図6は図5のVI−VI視断面図、図7のうち(a)は図6のa−a視断面図、(b)は図6のb−b視断面図、(c)は図6のc−c視断面図、図8は可動レールの部分斜視図、図9は着座した状態での座板の支持機構の断面図、図10は座板を持ち上げた状態での断面図である。
【0023】
図3に示すように、左右両側枠体3の第2傾斜部3dには、その長手方向に沿って並ん だ主取付け穴13が適宜間隔で多数穿設されており、この主取付け穴13に外側からねじ込んだねじ14にて、左右両第2傾斜部3dの内面にスペーサ板15を高さ調節自在に固着し、これら左右両スペーサ板15の内面に、上向きに延びる座受け板16をねじ止めにて固着している。
【0024】
前記左右両座受け板16の略上半部は、椅子1の正面視で外向きコ字状に形成されており、左右座受け板16における上端の相互間は側面視山形の補強部材17で連結されている。左右両座受け板16における上端の水平片16aの上面には、スライド阻止手段の一例として、ゴムのように摩擦係数の大きい素材から成る軟質弾性板18を固着している。
【0025】
更に、左右両座受け板16の上部外面には、椅子1の正面視で断面L字状の固定レール19を固着している。両固定レール19は、座受け板16の前後両方にはみ出しており、図5に示すように、これら左右両固定レール19の前部に、固定レール19の側板19aに密接した状態で前後方向に延びる揺動体20を配置し、この揺動体20の後端部を、固定レール19に設けたブラケット21に水平状のピン22にて枢着し、更に、揺動体20の前端部には、左右方向の軸線回りに回転自在なローラ23を軸支している。
【0026】
前記揺動体20における前端部の下端には爪部20aが内向きに突設されている一方、前記固定レール19における側板19aの前端には、前記爪部20aと平面視で重なるストッパー片24が前向き突設されている。また、揺動体20の前後中途部と固定レール19との間には圧縮ばね25が介挿されている。
【0027】
従って、揺動体20は、ピン22を中心にして上向き回動する方向に圧縮ばね25にて常時付勢されており、且つ、圧縮ばね25に抗して揺動体20を下向き回動させることができる。また、爪部20aがストッパー片24に当たることにより、揺動体20の上向き回動姿勢が規制される。
【0028】
図6及び図7(a)に示すように、揺動体20の爪部20aが固定レール19のストッパー片24に当たった状態で、ローラ23の上面が座受け板16の上面よりも上方に突出するように設定している。
【0029】
両固定レール19における側板19aの後端部には、合成樹脂のように摩擦係数の小さい素材から成る略角形のスライド補助具26を固着している。スライド補助具26は、その下方に隙間が空いた状態で固定レール19に取付けられている。
【0030】
図6及び図7(a)に明示するように、座板2の下面のうち前記左右両固定レール19に対応した部位には、前記ローラ23及びスライド補助具26を外側から抱持した状態で前後方向に沿って延びる断面略コ字状の可動レール27を固着している。従って、座板2に荷重が作用していない状態では、図6に示すように座板2は、圧縮ばね25及びローラ23にて上向きに付勢されており、このため、低学年の児童であっても手で容易に前後移動させることができる。
【0031】
図5及び図6に明示しているように、前記可動レール27の前後両端にはそれぞれストッパー板27a,27bが曲げ形成されており、前部ストッパー板27aがローラ23に当たることによって座板2の後退位置が規制され、後部ストッパー板27bがスライド補助具26に当たることによって座板2の前進位置が規制される。
【0032】
座板2をローラ23で押し上げた状態で、可動レール27の上端部と軟質弾性板18との間の間隔寸法よりも、可動レール27の下面と固定レール19との間の間隔寸法が大きくなるように設定している。
【0033】
また、図6及び図8に示すように、可動レール27のうち座板2を前進させ切った状態でローラ23の下方に位置する部位に、ローラ23に部分的に被嵌し得る切欠き28を形成している。
【0034】
図3及び図4に示すように、座板2の下面には、前記固定レール19や可動レール27等を覆う上向き開口のカバー29がねじ30’にて固着されている。このカバー29には、前記左右座受け板16の上部に被嵌する長溝30が後方に向けて切り開き形成されている。従って、カバー29を座板2に固着したままで座板2を前後動させることができる。
【0035】
上記のような座板2の取付け構造において、座板2に荷重が作用していな状態では座板2は、低学年の児童でも手で軽く前後動させることができる。他方、座板2に児童が座ると、図9に示すように、ローラ23が圧縮ばね25に抗して押し下げられて、可動レール27が固定レール19の軟質弾性体18に密着するため、軟質弾性体18の摩擦によって座板2は前後動不能に保持される。
【0036】
すなわち、座板2は児童の手で容易に前後動させることができると共に、児童の着座によって任意の前後位置で前後動不能に保持されるのである。なお、着座した状態で座板2を前後動不能に保持するためのスライド阻止部材としては、実施例のような軟質弾性板18に限らない。
【0037】
また、座板2を前進させ切った状態で座板2を上向きに持ち上げると、図10に示すように、可動レール27に形成した切欠き28がローラ23に下方から嵌まり係合するため、座板2は前後動不能に保持され、従って、座板2を持ち上げて椅子1を移動させることを容易に行える。
【0038】
次に、上記のように構成した椅子1の使用方法を図11〜図13に基づいて説明する。
図13は児童Cが机Dにて適正な姿勢で勉強している状態の図であり、この状態で椅子1は机Dの内部(机Dの左脚体D1と袖キャビネットD2及びセンター抽斗D3との間)に部分的に入り込んでいる。そして、椅子1は、図13のように児童Cが適正な姿勢で勉強し得るように、予め机Dの内部に入り込ませておく。
【0039】
そして、児童Cが椅子1に座るに当たっては、図11に示すように、予め座板2を後退させておいてから、椅子1の側方(一般に机Dに向かって椅子1の左側)に立って、片足(左足)を側枠体3における第1傾斜部3cの平坦部3c′又はステップ板5にかけると共に片手(右手)で背もたれ4を掴み、その状態で、ステップ板5及び側枠体3と机Dとの間に形成された空間から、よじ登るようにした身体を机Dと左右側枠体3との間の空間に入り込ませることにより、図12のように、上半身を座板2の上方に位置させた中腰の状態にする。
【0040】
それから、両足をステップ板5に載せた状態で、両手で座板2の左右両側縁を掴むことにより、姿勢を保持しつつ座板2を前進動させ、座板2を適正な位置まで引き出したら着座する。これにより、図13のように適正な姿勢で勉強することができる。椅子1から降りるのは前記逆の手順で行えば良い(但し、降りる場合は必ずしも座板2を後退させる必要はない)。
【0041】
このように、椅子1を机Dの内部に予め入り込ませた状態で、児童Cが椅子1に乗り降りすることができるから、児童Cに過大な負担がかかることはない。
なお、机Dに向かって椅子1の右側から乗り降りすることもできる。また、側枠体は1枚に形成しても良い。
【0042】
実施例のように、側枠体3の第2傾斜部3dに沿って座板2を下降させる構成にすると、スペーサ板15を下向き移動させるに連れて背もたれ4からの座板2の突出寸法が徐々に大きくなるため、座板2を下降調節するだけで、座板2の高さと前向き突出位置とを児童Cの成長に適合するように同時に調節できる利点がある。
【0043】
また、実施例のように側枠体3における第1傾斜図3cの上端を平坦部3c′に形成すると、児童Cは椅子1に乗り降りするに際して姿勢を安定させることができるから、椅子1への乗り降りをより容易に行うことができる。
【0044】
なお、実施例では、左右両側枠体3にスペーサ板15を固着するにおいて、図2に示すように、最上段の主取付け穴13の後方と上下中途高さの主取付け穴13の後方との2段の高さ位置に、水平方向に並ぶ第1補助取付け穴13aを穿設し、また、最も手前に位置した主取付け穴13の箇所と前後中途部に位置した主取付け穴13の箇所との前後2カ所の部位に、主取付け穴13と上下方向に並ぶ第2補助取付け穴13bを穿設している。
【0045】
主取付け穴13と補助取付け穴13a,13bの並びをこのように構成すると、上段の第1補助取付け穴13aと下段の第1補助取付け穴13aとにスペーサ板15を固定することにより、座板2は最上段の高さで奥行き寸法だけを調節できるので、例えば最上段に位置した状態で児童の太股がセンター抽斗D3の下面に当たることを防止できる(座板2を単に第2傾斜部3dに沿って傾斜方向に高さ調節するだけでは、座板2の奥行きを調節するために座板2を後退させると座板2も上昇するため、児童の太股がセンター抽斗D3の下面につかえてしまうことがある。)。
【0046】
また、手前側の第2補助取付け穴13bと奥側の第2補助取付け穴13bとにスペーサ板15を固定することにより、座板2は最も手前の位置で高さだけ調節できるので、椅子1を体格の大きい子供が使用する場合のように、ステップ板5を取り外した状態で使用するに際して便利である。
【0047】
つまり、ステップ板5を取り外した状態で使用するに際して座板2の高さが高過ぎることがあり、その場合、単に座板2を第2傾斜部3dに沿って下降させたのでは座板2も前進するため、座板2の奥行きが深くなり過ぎて適正な姿勢を確保できない場合があるが、第2補助取付け穴13bを設けると、座板2の奥行きは変えることなく高さのみを変えることができるので、体格の大きい子供が使用する場合であっても適正な姿勢を確保できるのである。
【0048】
図14に示すのは第2実施例であり、この実施例では、左右側枠体3に肘当て31を後ろ向き回動自在に枢着している。この実施例では、肘当て31を後ろ向きに回動させた状態で椅子1に乗り降りする。
【0049】
本発明の具体的態様は上記各実施例に限るものではなく、他の種々の形態をとることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る椅子の斜視図である。
【図2】背もたれ及びステップ板の取付け関係を示す分解斜視図である。
【図3】座板を支持する機構の分解斜視図である。
【図4】(a)は図1のIV−IV視断面図で(b)のa−a視断面図、(b)は(a)のb−b視図、(c)は(a)のc−c視断面図である。
【図5】座板の支持機構の要部を示す一部破断斜視図である。
【図6】図5のVI−VI視断面図である。
【図7】(a)は図6のa−a視断面図、(b)は図6のb−b視断面図、(c)は図6のc−c視断面図である。
【図8】可動レールの部分斜視図である。
【図9】着座した状態での座板の支持機構の断面図である。
【図10】座板を持ち上げた状態での断面図である。
【図11】椅子に座る途中の状態を示す平面図である。
【図12】椅子に座る途中の状態を示す側面図である。
【図13】椅子の使用状態を示す側面図である。
【図14】第2実施例を示す図である。
【符号の説明】
1 椅子
2 座板
3 側枠体
4 背もたれ
5 ステップ板
15 スペーサ板
16 座受け板
18 軟質弾性板
19 固定レール
20 揺動体
23 ローラ
25 圧縮ばね
29 可動レール
A ステップ板と背もたれを結ぶ線
B 空間
C 児童
D 机
Claims (2)
- 座板と、該座板の左右両側に配置した左右一対の側枠体と、両側枠体の上端間に取付けた背もたれと、着座した人の足が載るよう座板よりも下方の部位において左右側枠体に取り付けたステップ板とを備えており、前記座板を、前記両側枠体に設けた支持機構の固定レールで前後動自在に支持してなる椅子であって、
前記支持機構は後退させ切った座板の下方に配置されている一方、
前記側枠体を、その下端部を構成する前後長手の水平支持部と、水平支持部の後部に取り付けられると共に上端には前記背もたれが取り付けられた垂直部と、前記ステップ板が取り付けられると共に下端は水平支持部の前部に取り付けられ上端は垂直部の中途高さ部位に取付けられた傾斜部とを備えた形態とし、前記側枠体の傾斜部を座板の下方に位置させ、前記側枠体を机の内部に部分的に入り込ませた状態で座板を後退させると傾斜部の上方に身体を横移動させ得る空間が空くようになっており、
更に、前記座板は、非着座状態で人が縁部を手で掴んで押し引きするだけで前後移動させ得るように前記固定レールで支持されている、
学習机用の椅子。 - 前記座板及びステップ板を左右の側枠に高さ調節自在に取り付けており、
更に、人が着座すると座板を前後動不能に保持するスライド阻止部材を設けている、
請求項1に記載した学習机用の椅子。
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