JP3715768B2 - ブラシホルダー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンドブラケットの樹脂成形部に金属製の枠体を確実に固定することが可能なブラシホルダーに関する。
【0002】
【従来の技術】
合成樹脂製のエンドブラケットに一体成形されたブラシホルダーにおいては、モータから発生する熱により合成樹脂製のブラシホルダーが熱変形してしまうという問題を有する。そこで、ブラシを保持する耐熱性である金属製の枠体をエンドブラケットに固定して使用するブラシホルダーが知られる。
金属製の枠体を固定する方法としては、例えば、エンドブラケットと枠体とをネジ止めする方法や、枠体にかしめ爪を設け、このかしめ爪に適合するかしめ穴をエンドブラケットに設け、このかしめ穴にかしめ爪を挿入してかしめて固定する方法等が知られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記した固定方法では、ネジ穴やかしめ穴を合成樹脂製のエンドブラケットに貫通させる必要が生じる。特に水密性および小型化を要求される合成樹脂材料と金属板とを一体成形したエンドブラケットを用いるタイプのモータにおいては、この貫通した穴から水等が漏洩してしまうという問題を有する。
また、貫通した穴を設けずに合成樹脂製のエンドブラケットにタップを設けてネジ止めする場合では、樹脂成形部分におけるブラシホルダーの取付強度が低下してしまうという問題を有する。
【0004】
本発明は、上記した問題点に鑑みてなされたものであり、簡単な構成により確実に金属製の枠体をエンドブラケットの合成樹脂部に固定することが可能なブラシホルダーを提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、ブラシを保持する金属製の枠体を該ブラシの先端が整流子に対向するように合成樹脂製のエンドブラケットに固定したモータのブラシホルダーにおいて、前記枠体は、その両側面の前記整流子と反対側の一端からモータの回転軸の周方向に延びて前記整流子側に折り曲げ可能な一対の爪と、前記枠体の側面から前記回転軸の軸方向に延びる凸部とを有し、且つ前記エンドブラケットは、前記枠体の両側面を保持する一対の保持壁と、前記保持壁の前記ブラシと反対側の側面に設けられ前記爪を折り曲げるときに該爪を案内する溝部と、前記凸部をはめ込む凹部とを有し、前記爪を前記溝部に沿って折り曲げることにより前記保持壁を抱え込むように固定することを特徴とする。
【0007】
更に、前記爪を折り曲げるときに前記溝部の一部に食い込むように前記爪に前記回転軸の軸方向に突出する突起を設けたことを特徴とする。
【0008】
このような構成において、金属製の枠体をエンドブラケットの保持壁に沿って移動させ、ブラシホルダーの側面からモータの回転軸の軸方向に延びる凸部を合成樹脂製のエンドブラケットに設けた凹部にはめ込む。この動作により枠体がエンドブラケットに固定される位置に位置する。
次いで、枠体の側面の端部から回転軸の周方向に延びる爪を保持壁に設けた溝部に沿って折り曲げ、爪を保持壁に抱え込ませて固定する。このとき爪に設けた回転軸の軸方向に突出する突起が溝部の一部に食い込み、枠体が確実にエンドブラケットに固定される。
【0009】
【発明の実施の形態】
この発明の好適な実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明によるブラシホルダー1の平面図を示し、具体的には、合成樹脂材料により成形されたブラケット2に設けた保持壁に金属製の枠体3を固定した状態のブラシホルダー1を示す。図2には図1のブラシホルダー1の側面図を示す。
ブラシホルダー1は、エンドブラケット2の樹脂材料の部分に金属製の枠体3を固定したものであり、エンドブラケット2は金属板4と合成樹脂材料5とにより一体成形成形されている。
符号6は不図示のピックテールの移動を規制するピンであり、符号7は電極を示す。また、符号8は軸穴を示しており、その近傍に設けた外周面9にベアリング等を介してモータの回転軸を軸支している。
【0010】
枠体3について図3乃至5図に基づき詳細に説明する。
図3は、枠体の正面図を示し、図4は、枠体の平面図を示し、図5は枠体の側面図を示す。枠体3は、モータの回転軸に設けた整流子に向かう面を開放しており、また、底面はエンドブラケット2により形成した面がブラシに当接するために開放されている。従ってブラシは枠体3の側面10および上面11によってブラシを囲むような形状をしており、後述する爪を設けた側面10と、ブラシに接続されたピックテールを枠体内で移動可能とさせるための切り欠き13を有する上面11と、上面11の一部を折り曲げて形成した前面13とを有する。前面13とブラシとの間にスプリングを介してブラシの先端を整流子に接触させる。
【0011】
枠体3は、側面10の一端を延長させ、ほぼ直角に折り曲げられた一対の爪14を有しており、枠体3を後述するエンドブラケット2の保持壁の間に挿入したときにモータの回転軸の周方向に向かって延びるように折り曲げ可能に設けられている。好ましくは、爪の先端側近傍には後述する溝部の一部に食い込みながら枠体3とエンドブラケット2とを確実に固定する少なくとも一つ以上の突起15が設けられている。また、側面10にはエンドブラケット2への取り付け時に回転軸の軸方向に向かって延びる凸部17が設けられており、後述するエンドブラケットの内面に設けた凹部に挿入される。
【0012】
上記した枠体の例では、枠体3の形状を上面11および側面10の3方向からブラシを保持させているが、上述した前面11を更に延長させ、前面11の一部を更に軸芯方向に折り曲げて底面を形成しても良い。
突起15は、図3で見て上方向に向かって突出しているが下方に向かって突出させても良く、また、上下両方向に向かって突出するように設けても良い。
【0013】
エンドブラケット2について図6および図7を用いて説明する。図6はエンドブラケットの平面図を示し、図7は、エンドブラケットの側面図を示す。
エンドブラケット2は、上述した枠体3の側面10をガイドして位置決めする一対の保持壁16と、保持壁16に沿ってエンドブラケット2の内面側に向かって上述した枠体3の凸部17を挿入させるための凹部18と、上述した枠体3の爪14を折り曲げるときに案内する溝部19と、ブラシの一面に接触して枠の一部を形成する底面とを有する。
【0014】
一対の保持壁16の間隔は、枠体3の側面10の外周面の幅とほぼ同じ幅を有し、枠体3を保持壁16間に挿入する時にがたつかない程度に形成されている。実施例において凹部18は、枠体3の凸部17の形状に合わせた形状をしており、一方の側面10に対して2ヶ所設けられている。このように凸部17と凹部18とが合わさったときに枠体3がエンドブラケット2の半径方向に移動してしまうのを規制している。
【0015】
溝部19の軸方向における幅は上記した爪14の幅とほぼ同じ幅であって、上述した突起15を含めた爪14の幅であっては、わずかに溝部19の幅が狭くなるように設けられている。溝部19の溝の深さについては、枠体3を取り付けたときに枠体3が保持壁16を抱え込むように保持し、この状態で枠体3がエンドブラケット2からはずれない程度の深さであれば良い。
【0016】
このような構成により、枠体3をエンドブラケット2に取り付ける手順について説明する。
枠体3を保持壁16の内面にスライド移動させ、凸部17を凹部18に挿入して位置決めする。次いで爪14をエンドブラケット2の中心に向かうように折り曲げる。爪2は溝部19に沿って保持壁16を抱え込むように案内され、且つ突起15により溝部19の一部に食い込むように作用して枠体3がエンドブラケット2に固定される。
【0017】
その後ブラシホルダー1内にスプリングを介してブラシを挿入し、周知の方法によりモータの組立が行われる。
尚、実施例においては、ブラシホルダー1を2組設けた構成で説明したが、この数に限定はない。
【0018】
【発明の効果】
本発明のブラシホルダーは、金属製の枠体をはめ込んで爪を折り曲げるという簡便な方法によりエンドブラケットに貫通穴を設けることなく合成樹脂材料の部分のみに確実に取り付けすることができ、整流子とブラシとの接触により発生する熱からエンドブラケットが変形してしまうのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるブラシホルダーを示す平面図。
【図2】 本発明によるブラシホルダーを示す側面図。
【図3】 枠体を示す正面図。
【図4】 枠体を示す平面図。
【図5】 枠体を示す側面図。
【図6】 エンドブラケットを示す平面図。
【図7】 エンドブラケットを示す側面図。
【符号の説明】
1 ブラシホルダー
2 エンドブラケット
3 枠体
4 金属板
5 合成樹脂材料
6 ピン
7 電極
8 軸穴
9 外周面
10 側面
11 上面
12 切り欠き
13 前面
14 爪
15 突起
16 保持壁
17 凸部
18 凹部
19 溝部
20 底面
Claims (2)
- ブラシを保持する金属製の枠体を該ブラシの先端が整流子に対向するように合成樹脂製のエンドブラケットに固定したモータのブラシホルダーにおいて、
前記枠体は、その両側面の前記整流子と反対側の一端からモータの回転軸の周方向に延びて前記整流子側に折り曲げ可能な一対の爪と、前記枠体の側面から前記回転軸の軸方向に延びる凸部とを有し、且つ前記エンドブラケットは、前記枠体の両側面を保持する一対の保持壁と、前記保持壁の前記ブラシと反対側の側面に設けられ前記爪を折り曲げるときに該爪を案内する溝部と、前記凸部をはめ込む凹部とを有し、前記爪を前記溝部に沿って折り曲げることにより前記保持壁を抱え込むように固定することを特徴とするブラシホルダー。 - 前記爪を折り曲げるときに前記溝部の一部に食い込むように前記爪に前記回転軸の軸方向に突出する突起を設けたことを特徴とする請求項1記載のブラシホルダー。
Priority Applications (1)
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JP36706997A JP3715768B2 (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | ブラシホルダー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP36706997A JP3715768B2 (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | ブラシホルダー |
Publications (2)
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JPH11187607A JPH11187607A (ja) | 1999-07-09 |
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Family Applications (1)
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JP36706997A Expired - Fee Related JP3715768B2 (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | ブラシホルダー |
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Families Citing this family (1)
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-
1997
- 1997-12-24 JP JP36706997A patent/JP3715768B2/ja not_active Expired - Fee Related
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