JP3715043B2 - ワーク取付用ハンガー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワークの電着塗装、電気メッキ及びアルマイト処理等の表面処理、及びワークの洗浄等を行なうときに使用するワーク取付用ハンガーに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ワーク取付用ハンガーとしては図6に示すようなものが知られている。ワーク取付用ハンガー1は、枠体2と、フック3と、吊下棒4とを備えている。枠体2は、ステンレスパイプ等よりなり上部管材5、下部管材6及び2本の側部管材7によりほぼ正方形形状に形成されており、側部管材7と側部管材7との間には3本の垂直管材8が側部管材7と平行に等間隔を形成して設けられている。また、上部管材5と下部管材6との間には3本の水平管材9が上部管材5と平行に等間隔を形成して設けられている。そして、垂直管材8と水平管材9との交点にはステンレス棒等よりなり先端の尖ったフック3が枠体2で作られる平面に対して垂直となるように固着されている。
【0003】
また、上部管材5の中央部にはステンレス棒等よりなるステッキ形状の吊下棒4が固着されている。
【0004】
ワーク取付用ハンガー1はこのように構成されているので、例えば、図6〜図8に示すようにコップ状で中心に孔部10が形成されているワーク11をフック3に突き刺すようにして取付け、吊下棒4を例えばチェインブロックに掛けて図示しない処理槽の処理液に浸漬することによりワーク11の表面処理が行なわれるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに上記のワーク取付用ハンガー1において、ワーク11が図8のAに示すようにフック3の軸線とワーク11の軸線とが一致、もしくは、平行としてワーク11がフック3に取付けられている場合は問題はないが、図8のBあるいはCに示すようにフック3の軸線とワーク11の軸線とが角度を形成してワーク11がフック3に取付けられると問題が生じる。即ち、Bの状態でワーク11を処理槽の処理液へ浸漬すると、Pの部分のエアーが処理液に押されてとじ込められエアーポケットを生じるのでPの部分はエアーポケットが邪魔をして処理液による表面処理が行なわれない未処理部が生じる。一方、Cの状態でワーク11を処理槽から出すと、Qの部分に処理液がたまって残留し、表面処理にむらが生じる。したがってワーク11のフック3への取付けが少し傾いただけでワーク11が不良になる等の問題があった。
【0006】
本発明はこれに鑑み、ワーク取付用ハンガーにワークを取付けて処理液に浸漬し、表面処理を行なう場合、ワークに未処理部あるいは処理液の残留が生ずることのないワーク取付用ハンガーを提供することを目的としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記従来技術の課題を解決するため本発明のワーク取付用ハンガーは、枠体にワークを取付ける複数のフックを設け、枠体の上部部材の中央部に枠体を吊下げる吊下部材を設けたワーク取付用ハンガーにおいて、前記枠体の上部部材に平行として、先端でワークを係止する複数のフックが固着され両端部が枠体の縦部材に枢着される複数の横部材と、上下方向に並んだ複数のフックに挿通されるレバー部材と、前記横部材の一つに一端部が固着されるとともに他端部には当接部材を有し、前記当接部材に枠体外に設けられる部材を当接させることによりレバー部材を介して前記フックをその先端に向かって下がり傾斜に傾いた姿勢に傾動させるリンク部材と、を備え、処理液からハンガーを取り出したときに、前記フックがその先端に向かって上り傾斜に傾いた姿勢に傾動するように、おもりを前記各フックの尾端部に取り付けたことを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1〜図5を参照して説明する。
ワーク取付用ハンガー20は、枠体21と、フック22と、リンク部材23と、レバー部材24とを有している。
【0009】
枠体21は、ステンレスの帯材等よりなる2本の縦部材25及び上部部材26、下部部材27によりほぼ正方形形状に形成されており、縦部材25間にはステンレスパイプ等よりなる3本の横部材28が上部部材26と平行に等間隔を形成して回動自在に枢着されている。そして、これらの横部材28にはステンレス棒等よりなり先端の尖ったフック22が等間隔を形成して横方向に3本、先端部を枠体21で形成される平面に対して垂直とし、全長のほぼ2/3の点で固着されている。そして、フック22の後端部にはフック22の先端に取付けられるワーク11の重量よりも10〜15%重い重量とされるおもり29が棒材30を介して横部材28に固着されている。また、上部部材26の中央部にはステンレス棒等よりなるステッキ形状の吊下部材31が固着されている。
【0010】
リンク部材23は、ステンレスの帯材等よりなり、取付部材32と、第1リンク部材33と、第2リンク部材34と、第3リンク部材35と、ステンレス棒等よりなる当接部材36とを備えている。
【0011】
取付部材32は、図1〜図3に示すように枠体21の上部部材26の中央部において水平方向に突出するように固着されている。
【0012】
第1リンク部材33はくの字形状で折り曲り部の近傍で取付部材32にピン37を介して軸支され一端部には後述の当接部材36が固着されている。そして、他端部には後述の第2リンク部材34がピン38を介して軸支されている。
【0013】
第2リンク部材34は直線形状で一端部は第1リンク部材33に軸支され他端部には第3リンク部材35がピン39を介して軸支されている。
【0014】
第3リンク部材35は直線形状で一端部は第2リンク部材34に軸支され、他端部は図1に示すように一番上の横部材28に固着されている。
【0015】
当接部材36はステンレスの丸棒等よりなりコ字状に形成され中央部は第1リンク部材33に固着されている。なお、軸支部分にはテフロン加工が施こされている。
【0016】
レバー部材24は、ステンレスの帯材等よりなり、一番上の孔部40が図1に示す中央一番上のフック22に挿通され、中央の孔部40は中央上から二番目のフック22に、一番下の孔部40は中央一番下のフック22にそれぞれ挿通されている。
【0017】
なお、41,42は、フック22の傾斜を制限するストッパーを示している。
次に、このワーク取付用ハンガー20の作用をトロリーコンベア43を用い処理槽44の処理液45に浸漬する場合について、図4〜図5を参照して説明する。
【0018】
図4は、トロリーコンベア43と処理槽44の配設関係を示し、図5は、トロリーコンベア43に吊り下げたワーク取付用ハンガー20と当接部材36に当接させる部材としての当て棒46の取付け状態を示している。なお、47は当て棒46に固着されているスプリングを示している。
【0019】
ワーク取付用ハンガー20のフック22の尖った先端に、例えば、底部に孔部10があいているコップ状のワーク11の孔部10を挿入してフック22にワーク11を取付け、吊下部材31をトロリーコンベア43に懸吊する。この場合、フック22の端部にはおもり29が固着されているので、フック22に取付けられているワークは、図4の左(あるいは図2)に示すようにおもり29よりも上方に位置している。
【0020】
トロリーコンベア43が走行し処理槽44の上部へ来るとトロリーコンベア43は、取付けられたワーク取付用ハンガー20のワーク11が処理槽44の処理液45へ浸漬するようにスロープが形成されているので、ワーク取付用ハンガー20は、スロープに沿って下降しワーク11は処理液45に浸漬し始めると図4の中央(あるいは図3)に示すようにトロリーコンベア43の側方に設けられている当て棒46にリンク部材23の当接部材36が当接し図4の中央(あるいは図3)に示すようにリンク部材23とレバー部材24が作動してフック22が傾動しフック22に取付けられているワーク11の開口部は上向きとなりワーク11内のエアーは処理液45に押されて開口部48へ押し出されエアーが閉じと込められることはなく処理液45に充分浸漬されるので未処理部の生じることはない。なお、この場合、当て棒46にはスプリング47が設けられているので当て棒46の当接部材36への当接はスプリング47の反発力によって瞬間ではなく少時持続されるのでワーク11の開口部48の上向きも処理槽44内にある間持続される。
【0021】
次いで、トロリーコンベア43が走行してワーク11が処理液45から出てくると当接部材36への当て棒46の当接は解除されているので、図4の右に示すようにワーク11はおもり29によってワーク11の開口部48が下向きとなり、ワーク11の内部にたまっていた処理液45は開口部48から処理槽44へ落下するので処理液45がワーク11の内部に残留することはなく、均一な表面処理が行なわれる。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、処理液内ではフックは傾斜してワークも傾斜し、ワーク内のエアーは処理液に押されて排出され、ワーク内にエアーポケットが生ずることはない。一方、処理液からワークを取出すとおもりの重さによってワークは傾斜するので処理液はワークから流出し、ワークにたまることはない。したがって、ワークの表面処理はきれいに行なわれ不良品の発生することが防止できる。そして、本発明のワーク取付用ハンガーは、簡単な機構なので故障することはなく安価に目的が達成できる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のワーク取付用ハンガーの一つの実施の形態を示す斜視図。
【図2】ワーク取付用ハンガーの側面図。
【図3】ワーク取付用ハンガーに当て棒が当接した状態を示す側面図。
【図4】ワーク取付用ハンガーの作用を示す説明図。
【図5】ワーク取付用ハンガーと当て棒との関係を示す正面図。
【図6】従来のワーク取付用ハンガーの斜視図。
【図7】フックへのワークの取付状態を示す斜視図。
【図8】従来のワーク取付用ハンガーのフックに対するワークの取付け状態を示す説明図。
【符号の説明】
11 ワーク
20 ワーク取付用ハンガー
21 枠体
22 フック
23 リンク部材
24 レバー部材
28 横部材
29 おもり
31 吊下部材
43 トロリーコンベア
44 処理槽
45 処理液
46 当て棒
Claims (1)
- 枠体にワークを取付ける複数のフックを設け、枠体の上部部材の中央部に枠体を吊下げる吊下部材を設けたワーク取付用ハンガーにおいて、
前記枠体の上部部材に平行として、先端でワークを係止する複数のフックが固着され両端部が枠体の縦部材に枢着される複数の横部材と、
上下方向に並んだ複数のフックに挿通されるレバー部材と、
前記横部材の一つに一端部が固着されるとともに他端部には当接部材を有し、前記当接部材に枠体外に設けられる部材を当接させることによりレバー部材を介して前記フックをその先端に向かって下がり傾斜に傾いた姿勢に傾動させるリンク部材と、を備え、
処理液からハンガーを取り出したときに、前記フックがその先端に向かって上り傾斜に傾いた姿勢に傾動するように、おもりを前記各フックの尾端部に取り付けたことを特徴とするワーク取付用ハンガー。
Priority Applications (1)
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JP25351996A JP3715043B2 (ja) | 1996-09-25 | 1996-09-25 | ワーク取付用ハンガー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25351996A JP3715043B2 (ja) | 1996-09-25 | 1996-09-25 | ワーク取付用ハンガー |
Publications (2)
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---|---|
JPH1099767A JPH1099767A (ja) | 1998-04-21 |
JP3715043B2 true JP3715043B2 (ja) | 2005-11-09 |
Family
ID=17252505
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP25351996A Expired - Lifetime JP3715043B2 (ja) | 1996-09-25 | 1996-09-25 | ワーク取付用ハンガー |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3715043B2 (ja) |
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-
1996
- 1996-09-25 JP JP25351996A patent/JP3715043B2/ja not_active Expired - Lifetime
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