JP3714807B2 - 電子楽器におけるパネル取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子ピアノ等の電子楽器において、たとえばコントロールパネルを鍵盤ユニットの後部に支持固定する場合等、この種のパネル材を取り付けるためのパネル取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば電子ピアノ等の電子楽器において、図4および図5の例のように両側の腕木101の間に鍵盤ユニット110が配置され、この鍵盤ユニット110をたとえばスライド式に開閉する鍵盤蓋102を備えている。電子ピアノ等にあっては図5に示されるように、各種操作スイッチ類等を有するコントロールパネル103が鍵盤ユニット110の後部に取り付けられている。
【0003】
コントロールパネル103には、複数のコントロールノブもしくは操作ツマミが配置されている。通常、音源パラメータ等のコントロールノブを含み、演奏中にこれらのコントロールノブを操作して音色等を変化させることができる。
【0004】
図6は、上述の電子ピアノにおけるコントロールパネル103および鍵盤ユニット110まわりの構成例を示している。図において鍵盤ユニット110の後部にコントロールパネル103が配置される。鍵盤ユニット110は、白鍵111および黒鍵112を含み、これらを打鍵することによりハンマー113が作動するようになっている。
【0005】
コントロールパネル103は、薄鋼板等を折曲成形してなり、黒鍵112の後側に沿って鍵盤ユニット110のほぼ全幅に対応配置される。そして、このコントロールパネル103を取り付ける場合、コントロールパネル103の左右両端に金具104をスポット溶接等によって固定しておく。腕木101の内側面には金具105がいわゆるタッピンネジ106等で固定されており、金具104と金具105とをネジ107によって結合することでコントロールパネル103を取り付けることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来のコントロールパネル103の取付構造では、コントロールパネル103の前端部103a付近は自由端となっており、特別な支持構造を有していない。つまりコントロールパネル103を左右両端の金具104で支持する構造であるため、金具104に大きな剛性強度が必要となる。また、左右両端で支持されるコントロールパネル103の中央部付近が撓み易くなり、薄鋼板等の材料を使用する限りコントロールパネル103自体ばかりでなく、これを支持する支持構造の剛性確保が容易でなかった。
【0007】
本発明はかかる実情に鑑み、簡素な構成でコントロールパネルを適正かつ確実に取り付けることができる電子楽器におけるパネル取付構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の電子楽器におけるパネル取付構造は、電子楽器のコントロールパネルを鍵盤ユニットの後部に支持固定するためのパネル取付構造であって、前記コントロールパネルの前端部においてフックまたはピン部材を設ける一方、腕木の内側面には前記フックまたはピン部材と係合するピン部材またはフックを設けるとともに、前記フックおよびピン部材の間に緩衝材を介在させ、前記コントロールパネルの前端部を前記フックおよびピン部材を介して前記腕木に掛止し、その後端部をブラケットを介して前記鍵盤ユニットの一部に固定することを特徴とする。
【0010】
また、本発明の電子楽器におけるパネル取付構造において前記ブラケットは、鍵盤ユニットのリブに結合されることを特徴とする。
【0011】
また、本発明の電子楽器におけるパネル取付構造は、電子楽器のコントロールパネルを鍵盤ユニットの後部に支持固定するためのパネル取付構造であって、前記コントロールパネルの前端部においてフックまたはピン部材を設ける一方、腕木の内側面には前記フックまたはピン部材と係合するピン部材またはフックを設けるとともに、前記フックおよびピン部材の間に緩衝材を介在させ、前記コントロールパネルの後端部において左右にブラケットを設け、前記コントロールパネルの前端部を前記フックおよびピン部材を介して前記腕木に掛止し、その後端部を前記ブラケットを介して前記腕木内側面に固定することを特徴とする。
【0013】
本発明によれば、コントロールパネルの前端部を腕木に掛止し、その後端部を鍵盤ユニットの一部にあるいは腕木内側面に固定する。この場合コントロールパネルの前端部はフックを介して、また後端部はブラケットを介してそれぞれ支持され、コントロールパネル自体および結合剛性に優れた支持構造を実現することができる。また特にコントロールパネルの後端部をブラケットを介して鍵盤ユニットのリブに結合することで、コントロールパネル中央部での支持構造を可能にして高い剛性強度を確保することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明による電子楽器におけるパネル取付構造の好適な実施の形態を説明する。なお、従来例と実質的に同一または対応する部材には同一符号を用いるものとする。
【0015】
図1は、本発明の第1の実施形態における電子ピアノのコントロールパネル1および鍵盤ユニット10のまわりの構成例を示している。コントロールパネル1は前述したように、図示されていない複数のコントロールノブもしくは操作ツマミ等を備え、この例では図1に示されるように鍵盤ユニット10の後部上方に取り付けられる。またコントロールパネル1は、図示のように前下がりに傾斜して配置される構成となっている。
【0016】
ここでまず、鍵盤ユニット10は既に図5に示したように両側の腕木101の間に配置され、白鍵11および黒鍵12を含んでいる。これらの鍵を打鍵することにより鍵後端に付設されたキャプスタンスクリュー14を介してハンマー13が作動するようになっている。そして、ハンマー13の回動動作で鍵盤スイッチ15をON/OFFさせるようになっているが、これらの部材はリブ16によって支持または固定されている。このリブ16は、鍵盤ユニット10の高音領域から低音領域に沿って所定間隔(たとえば1オクターブごと)で複数個配置されている。
【0017】
コントロールパネル1は薄鋼板等を折曲成形してなり、黒鍵12の後側に沿って鍵盤ユニット10のほぼ全幅に対応配置される。この実施形態ではコントロールパネル1の前端部1aは腕木101に掛止され、またその後端部1bは鍵盤ユニット10の一部に固定されるようになっている。
【0018】
この場合コントロールパネル1の前端部1aには、薄鋼板等でなるフック2が固着されている。また、腕木101の内側面には、フック2と係合するピン部材3が植設されている。コントロールパネル1の前端部1aは、フック2およびピン部材3を介して腕木101の内側面に掛止される。
【0019】
ここで図2に示すように、ピン部材3としては、腕木101の内側面に固定されたビス等によって構成することができる。フック2にはピン部材3と係合するための凹部2aが形成されている。ピン部材3の周囲には緩衝材4が巻回され、すなわちフック2とピン部材3の間に緩衝材4を介在させる構造になっている。緩衝材4はたとえば、フェルト材等をパイプ状に形成し、これをピン部材3に嵌め込んだものであってよい。
【0020】
またコントロールパネル1の後端部1bは、薄鋼板等を折曲成形してなるブラケット5を介して鍵盤ユニット10の一部に固定される。この実施形態ではブラケット5は、鍵盤ユニット10のリブ16に結合される。図1に示されるようにコントロールパネル1の後端部1bはビス6によって、ブラケット5に結合される。ブラケット5はビス7によって、リブ16に結合される。
【0021】
ブラケット5はコントロールパネル1の左右両端で少なくとも2つ設けられるが、好ましくは中央部を含む両端間で合計3つ以上の複数のブラケット5を設けるとよい。なお、ブラケット5は、一定の剛性強度を有するものであればプラスチック等の材料で形成することもできる。
【0022】
上記構成において、コントロールパネル1の前端部1aを腕木101によって掛止し、その後端部1bを鍵盤ユニット10の一部に固定する。このようにコントロールパネル1の特に前部は、フック2をピン部材3にひっかけるだけで腕木101に掛止される。しかもコントロールパネル1の前後を支持するようにしたことで、コントロールパネル1に対する結合剛性に優れた支持構造を実現することができる。
【0023】
この場合従来のように腕木101の内側面には特別な取付用の金具等を使用しないで済むため、構造の簡素化を図るとともにコントロールパネル1を容易かつ的確に取り付けることができる。また、コントロールパネル1をその左右両端と中央部にて複数のブラケット5によって支持することにより、コントロールパネル1の高い結合もしくは剛性強度を確保することができる。
【0024】
つぎに、本発明による電子楽器におけるパネル取付構造の第2の実施形態を説明する。
図3は、本発明の第2の実施形態における電子ピアノのコントロールパネル1および鍵盤ユニット10のまわりの構成例を示している。この例ではコントロールパネル1の前端部1aは、第1の実施形態の場合と実質的に同様にフック2およびピン部材3を介して腕木101の内側面に掛止される。
【0025】
特にコントロールパネル1の後端部1bは、薄鋼板等を折曲成形してなるブラケット8を介して腕木101の内側面に固定される。すなわち、図3に示されるようにコントロールパネル1の後端部1bはビス6によって、ブラケット8に結合される。また、ブラケット8はビス7′によって、腕木101の内側面に結合される。なお、ブラケット8は、一定の剛性強度を有するものであればプラスチック等の材料で形成することもできる。
【0026】
第2の実施形態においても特別な取付用の金具等を使用することなく、コントロールパネル1の前端部1aのフック2をピン部材3にひっかけ、後端部1bをブラケット8に固定するだけでコントロールパネル1を簡単かつ的確に取り付けることができる。
【0027】
以上本発明を好適な実施形態について説明したが、本発明の範囲を逸脱しない範囲で種々変形等が可能である。
たとえば、コントロールパネル1の前端部1aを固定するためのフック2とピン部材3は上記とは逆の関係で配置構成することができる。すなわち、コントロールパネル1の前端部1aにピン部材3(もしくはこれと同等なもの)を設けるとともに、腕木101の内側面にフック2(もしくはこれと同等なもの)を設けるようにしてもよい。
【0028】
また、電子ピアノ等のコントロールパネル1を取り付ける場合の例で説明したが、コントロールパネル1に限らずこの種のパネル材に対して本発明を有効に適用可能であり、上記実施形態と同様な作用効果を得ることができる。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、この種の電子楽器においてたとえば特にコントロールパネルの前端部を腕木にひっかけ、後端部を鍵盤ユニットの一部にあるいは腕木内側面に結合するだけで簡単かつ確実に取り付けることができる。また、コントロールパネルの剛性強度を有効に向上し得る支持構造を実現することができる等の利点を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における電子ピアノのコントロールパネルおよび鍵盤ユニットのまわりの構成例を示す断面図である。
【図2】本発明に係るコントロールパネル前端部の支持構造を示す斜視図である。
【図3】本発明の第2の実施形態における電子ピアノのコントロールパネルおよび鍵盤ユニットのまわりの構成例を示す断面図である。
【図4】電子ピアノ等の電子楽器の例を示す外観斜視図である。
【図5】鍵盤蓋を開いた状態の電子ピアノの例を示す外観斜視図である。
【図6】従来例に係る電子ピアノのコントロールパネルおよび鍵盤ユニットのまわりの構成例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 コントロールパネル
1a 前端部
1b 後端部
2 フック
2a 凹部
3 ピン部材
4 緩衝材
5 ブラケット
6,7 ビス
8 ブラケット
10 鍵盤ユニット
11 白鍵
12 黒鍵
13 ハンマー
14 キャプスタンスクリュー
15 鍵盤スイッチ
16 リブ
101 腕木
Claims (3)
- 電子楽器のコントロールパネルを鍵盤ユニットの後部に支持固定するためのパネル取付構造であって、
前記コントロールパネルの前端部においてフックまたはピン部材を設ける一方、腕木の内側面には前記フックまたはピン部材と係合するピン部材またはフックを設けるとともに、前記フックおよびピン部材の間に緩衝材を介在させ、
前記コントロールパネルの前端部を前記フックおよびピン部材を介して前記腕木に掛止し、その後端部をブラケットを介して前記鍵盤ユニットの一部に固定することを特徴とする電子楽器におけるパネル取付構造。 - 前記ブラケットは、前記鍵盤ユニットのリブに結合されることを特徴とする請求項1に記載の電子楽器におけるパネル取付構造。
- 電子楽器のコントロールパネルを鍵盤ユニットの後部に支持固定するためのパネル取付構造であって、
前記コントロールパネルの前端部においてフックまたはピン部材を設ける一方、腕木の内側面には前記フックまたはピン部材と係合するピン部材またはフックを設けるとともに、前記フックおよびピン部材の間に緩衝材を介在させ、前記コントロールパネルの後端部において左右にブラケットを設け、
前記コントロールパネルの前端部を前記フックおよびピン部材を介して前記腕木に掛止し、その後端部を前記ブラケットを介して前記腕木内側面に固定することを特徴とする電子楽器におけるパネル取付構造。
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1998
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