JP3714305B2 - 冷凍装置及び冷凍装置の冷媒充填方法 - Google Patents

冷凍装置及び冷凍装置の冷媒充填方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷凍装置及び冷凍装置の冷媒充填方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の蒸気圧縮式の冷媒回路を備えた冷凍装置の一つとして、ビル等の空気調和に用いられる空気調和装置がある。このような空気調和装置は、主に、圧縮機及び熱源側熱交換器を有する熱源ユニットと、利用側熱交換器を有する複数の利用ユニットと、これらのユニット間を接続するための冷媒ガス配管及び冷媒液配管とを備えている。
【0003】
このような空気調和装置において、機器の据え付けから試運転完了に至るまでの一連の工事は、主に、以下のような工程から構成されている。
(1)機器据付工事
(2)配管・配線工事
(3)気密試験
(4)真空引き
(5)冷媒充填
(6)試運転
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような空気調和装置の工事においては、工期の短縮化が望まれている。特に、機器据付等の完了後に行われる気密試験から試運転までの工期を短縮することが望まれている。その理由として、例えば、既設ビル等における空気調和装置の更新工事において、熱源ユニットと利用ユニットとを接続する冷媒ガス配管や冷媒液配管が流用されるため、配管・配線工事の工期が短縮化されて工期全体の中で相対的に気密試験から試運転までの工程が占める割合が大きくなることが挙げられる。
【0005】
このように、気密試験から試運転に至るまでの工期の短縮化ができれば、空気調和装置の設置工事全体の工期の短縮化を実現することができる。
本発明の課題は、工期の短縮化を図ることのできる冷凍装置及び冷凍装置の冷媒充填方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の冷凍装置は、蒸気圧縮式の主冷媒回路と、第1バイパス回路とを備えている。主冷媒回路は、圧縮機と、利用側熱交換器と、熱源側熱交換器と、利用側熱交換器と熱源側熱交換器とを接続する液側冷媒回路とを含んでいる。第1バイパス回路は、液側冷媒回路を流れる冷媒液を含む冷媒が流入するように設けられ、冷媒充填前から前記主冷媒回路内に残っている非凝縮性ガスを含む冷媒ガスと冷媒液とに分離し、分離された非凝縮性ガスを含む冷媒ガスを捕集しつつ、分離された冷媒液を前記液側冷媒回路に戻すことが可能な第1容器を含んでいる。液側冷媒回路には、第1バイパス回路との分岐部間における冷媒の流れを遮断可能な主開閉装置が設けられている。
【0007】
この冷凍装置では、冷凍装置の設置後に、圧縮機を運転することによって、冷媒に含まれる非凝縮性ガスを液側冷媒回路に設置された第1バイパス回路の第1容器によって捕集することができる。しかも、液側冷媒回路から非凝縮性ガスを含む冷媒を第1容器に導入して、非凝縮性ガスを含む冷媒ガスと冷媒液とに分離するとともに分離された冷媒液を液側冷媒回路に戻すことが可能であるため、非凝縮性ガスを第1容器に閉じこめるように捕集することができる。ここで、非凝縮性ガスとは、冷媒充填前に冷媒回路内に残っている窒素ガスや酸素ガス等のことである。これにより、従来の冷凍装置において、非凝縮性ガスの除去のために行っていた真空引き工程が不要となり、工期の短縮化を図ることができる。
【0008】
請求項に記載の冷凍装置は、請求項において、第1バイパス回路は液側冷媒回路からの冷媒の流れを遮断できるように接続されている。
この冷凍装置では、液側冷媒回路から第1バイパス回路に冷媒が流れないように遮断できるため、冷凍装置を通常運転する際に、主冷媒回路内から捕集した非凝縮性ガスを第1容器内に閉じこめたまま保管しておくことが可能である。これにより、第1バイパス回路を冷凍装置に常設することができ、非凝縮性ガスを捕集した後に、第1バイパス回路を取り外す等の作業が不要となる。
【0009】
請求項に記載の冷凍装置は、蒸気圧縮式の主冷媒回路と、第1バイパス回路とを備えている。主冷媒回路は、圧縮機と、利用側熱交換器と、熱源側熱交換器と、利用側熱交換器と熱源側熱交換器とを接続する液側冷媒回路とを含んでいる。第1バイパス回路は、液側冷媒回路を流れる冷媒液を含む冷媒が流入するように設けられ、冷媒充填前から主冷媒回路内に残っている非凝縮性ガスを含む冷媒ガスと冷媒液とに分離し、分離された非凝縮性ガスを含む冷媒ガスを捕集しつつ、分離された冷媒液を前記液側冷媒回路に戻すことが可能な第1容器を含んでいる。第1バイパス回路は、液側冷媒回路からの冷媒の流れを遮断できるように接続されている。
【0010】
この冷凍装置では、冷凍装置の設置後に、圧縮機を運転することによって、冷媒に含まれる非凝縮性ガスを液側冷媒回路に設置された第1バイパス回路の第1容器によって捕集することができる。しかも、液側冷媒回路から非凝縮性ガスを含む冷媒を第1容器に導入して、非凝縮性ガスを含む冷媒ガスと冷媒液とに分離するとともに分離された冷媒液を液側冷媒回路に戻すことが可能であるため、非凝縮性ガスを第1容器に閉じこめるように捕集することができる。ここで、非凝縮性ガスとは、冷媒充填前に冷媒回路内に残っている窒素ガスや酸素ガス等のことである。これにより、従来の冷凍装置において、非凝縮性ガスの除去のために行っていた真空引き工程が不要となり、工期の短縮化を図ることができる。
【0011】
請求項に記載の冷凍装置は、請求項1〜3のいずれかにおいて、主冷媒回路は、液側冷媒回路の一部を構成する冷媒液配管と、利用側熱交換器と圧縮機とを接続するガス側冷媒回路の一部を構成する冷媒ガス配管とを含んでいる。そして、第1容器は、冷媒充填前から冷媒液配管内及び冷媒ガス配管内に残っている非凝縮性ガスを捕集する。
【0012】
請求項5に記載の冷凍装置は、請求項1〜4のいずれかにおいて、第1容器は主冷媒回路に必要な量の冷媒液を貯えておくことができる容量を有している。
この冷凍装置では、第1容器内に主冷媒回路に必要な量の冷媒液を貯えておくことができるため、非凝縮性ガスが分離された後の冷媒液を液側冷媒回路に戻す際に、第1容器内に貯えられた冷媒液を主冷媒回路に充填することが可能になる。これにより、冷媒充填用の機器を接続する等の作業が不要となる。
【0013】
請求項6に記載の冷凍装置は、請求項1〜5のいずれかにおいて、第1バイパス回路は第1容器に流入した冷媒が入口側に逆流しないようにするための逆止装置を有している。
この冷凍装置では、逆止装置によって、液側冷媒回路から第1容器に流入した冷媒が逆流して液側冷媒回路に戻ることがないため、捕集された非凝縮性ガスを確実に第1容器内に閉じこめておくことができる。
【0014】
請求項7に記載の冷凍装置は、請求項1〜6のいずれかにおいて、第1容器は容器上部から冷媒を導入し、容器下部に溜まった冷媒液を液側冷媒回路へ戻すことができる構造を有している。
この冷凍装置では、第1容器の容器上部から流入した冷媒が非凝縮性ガスを含む冷媒ガスと冷媒液とに気液分離される。そして、非凝縮性ガスを含む冷媒ガスは第1容器の上部に捕集され、冷媒液は第1容器の下部に冷媒液が溜まる。その後、第1容器の下部に溜まった冷媒液は液側冷媒回路へ戻される。これにより、液側冷媒回路へ戻される冷媒液に非凝縮性ガスが混入するのを防ぐことができる。
【0015】
請求項8に記載の冷凍装置は、請求項2又は3のいずれかにおいて、第1容器には容器上部に過圧を防止するための圧逃がし装置が設けられている。
この冷凍装置では、第1容器に過圧を防止するための圧逃がし装置が設けられているため、非凝縮性ガスを第1容器に捕集し液側冷媒回路からの冷媒の流れを遮断した後に、第1容器の圧力が非凝縮性ガスの存在によって上昇しても、容器の外部にガスを逃がして過圧になるのを防ぐことができる。
【0016】
請求項9に記載の冷凍装置は、請求項1〜8のいずれかにおいて、液側冷媒回路には第1バイパス回路が設けられた位置よりも冷媒の流れの下流側に設けられた冷媒液を溜めるための第2容器と、第2容器内の液量が所定量になったことを検出する液量検出装置とが設けられている。
この冷凍装置では、第1バイパス回路の下流側に設けられた第2容器に冷媒液を溜めて、その液量が所定量に達したことを液量検出装置によって検出することができる。このため、主冷媒回路に必要量の冷媒が充填されたときの状態に対応する第2容器の液量を所定量として設定しておくことで、主冷媒回路内に必要量の冷媒が充填されたことを検出することができる。
【0017】
請求項10に記載の冷凍装置は、請求項9において、液量検出装置は第2容器と圧縮機の吸入側との間に接続された第2バイパス回路である。第2バイパス回路は、冷媒を減圧するための減圧装置と、減圧装置の下流側の冷媒温度を検出するための温度検出装置とを有している。
この冷凍装置では、冷媒の充填が進行するとともに、第2容器に冷媒液が溜まり、所定量になった時に第2バイパス回路を通じて第2容器から圧縮機の吸入側に冷媒液が流出する。このとき、第2バイパス回路を流れる冷媒液は、減圧装置によって減圧蒸発する。この減圧蒸発した冷媒は、減圧前の冷媒よりも温度が低いため、減圧装置の下流側に設けられた温度検出装置においては、第2バイパス回路から冷媒液が流出する前の温度よりも低い温度が検出される。これにより、第2容器に所定量の冷媒が溜まったこと、すなわち、主冷媒回路内に必要量の冷媒が充填されたことを検出することができる。
【0018】
請求項11に記載の冷凍装置の冷媒充填方法は、圧縮機と、利用側熱交換器と、熱源側熱交換器と、利用側熱交換器と熱源側熱交換器とを接続する液側冷媒回路とを含む蒸気圧縮式の主冷媒回路を備えた冷凍装置の冷媒充填方法であって、圧縮機起動ステップと、ガス捕集ステップと、充填完了ステップとを備えている。圧縮機起動ステップは、機器及び配管を据え付けて主冷媒回路を構成した後に、主冷媒回路内に冷媒を充填しながら圧縮機を起動して、液側冷媒回路内を流れる冷媒の圧力を凝縮圧力まで昇圧させる。ガス捕集ステップは、圧縮機起動ステップ後に、主冷媒回路内に冷媒を充填しながら液側冷媒回路内の冷媒液に含まれる非凝縮性ガスを捕集する。充填完了ステップは、主冷媒回路内に必要量の冷媒を充填した時点で冷媒の充填を完了する。
【0019】
この冷凍装置の冷媒充填方法では、圧縮機起動ステップにおいて液側冷媒回路内の圧力を冷媒の凝縮圧力まで上昇させておき、ガス捕集ステップにおいて冷媒充填を行いつつ、液側冷媒回路内を流れる冷媒液に含まれる非凝縮性ガスを捕集する。そして、充填完了ステップにおいて冷媒充填を完了する。このように、この冷媒充填方法では、従来、主冷媒回路内の非凝縮性ガスの除去のために行っていた真空引き工程を省略することが可能である。
【0020】
請求項12に記載の冷凍装置の冷媒充填方法は、請求項11において、非凝縮性ガスには酸素ガスが含まれており、圧縮機起動ステップ前に、窒素ガスを供給することにより、主冷媒回路の酸素ガスが残留した部分の雰囲気ガスを窒素ガスに置換するガス置換ステップをさらに備えている。
この冷凍装置の冷媒充填方法では、圧縮機起動ステップ前に、ガス置換ステップおいて主冷媒回路内の雰囲気ガスを窒素ガスに置換して酸素ガスを減らしているため、圧縮機を運転する際に吸入される酸素ガスの量を減少させることができる。これにより、圧縮機の損傷等の不具合を防ぐことができる。
【0021】
請求項13に記載の冷凍装置の冷媒充填方法は、請求項11において、圧縮機起動ステップ前に主冷媒回路の気密試験を窒素ガスによって行う気密試験ステップと、気密試験ステップ後に主冷媒回路の雰囲気ガスを大気放出して減圧する減圧ステップとをさらに備えている。
この冷凍装置の冷媒充填方法では、圧縮機起動ステップ前に、気密試験ステップにおいて主冷媒回路の気密試験を窒素ガスによって行い、気密試験ステップ後に、減圧ステップにおいて主冷媒回路内の雰囲気ガスを大気放出しているため、圧縮機を運転する際に吸入される酸素ガスの量を減少させることができる。これにより、圧縮機の損傷等の不具合を防ぐことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて、本発明の冷凍装置の実施形態について説明する。
[第1実施形態]
(1)空気調和装置の全体構成
図1は、本発明の冷凍装置の一例としての第1実施形態の空気調和装置1の冷媒回路の概略図である。空気調和装置1は、1台の熱源ユニット2と、それに並列に接続された複数台(本実施形態では、2台)の利用ユニット5と、熱源ユニット2と利用ユニット5とを接続するための冷媒液配管6及び冷媒ガス配管7とを備えており、例えば、ビル等の空気調和に用いられる冷房運転及び暖房運転が可能なものである。
【0023】
空気調和装置1は、HFC系冷媒やHC系冷媒を使用するものである。本実施形態において、空気調和装置1は、既設のCFC系冷媒やHCFC系冷媒を使用した空気調和装置の熱源ユニット及び利用ユニットを熱源ユニット2及び利用ユニット5に更新して構成されたものである。すなわち、冷媒液配管6及び冷媒ガス配管7は、既設の冷媒液配管及び冷媒ガス配管を流用している。
【0024】
利用ユニット5は、主に、利用側膨張弁51と、利用側熱交換器52とを有している。本実施形態において、利用側膨張弁51は、冷媒圧力の調節や冷媒流量の調節を行うために、利用側熱交換器52の液側に接続された電動膨張弁である。本実施形態において、利用側熱交換器52は、クロスフィン式の熱交換器であり、室内の空気と熱交換するためのものである。本実施形態において、利用ユニット5は、ユニット内に室内の空気を取り込み、送り出すためのファン(図示せず)を備えており、室内の空気と利用側熱交換器52を流れる冷媒とを熱交換させることが可能である。
【0025】
熱源ユニット2は、主に、圧縮機21と、油分離器22と、四路切換弁23と、熱源側熱交換器24と、熱源側膨張弁25と、液側仕切弁27と、ガス側仕切弁28とを有している。本実施形態において、圧縮機21は、電動機駆動のスクロール式の圧縮機であり、吸入した冷媒ガスを圧縮するためのものである。この圧縮機21には、圧縮機内の潤滑のためにHFC系冷媒やHC系冷媒に適するエステル系又はエーテル系の油が使用されている。油分離器22は、圧縮機21の吐出側に設けられ、圧縮・吐出された冷媒ガス中に含まれる油を気液分離するための容器である。油分離器22において分離された油は、油戻し管26を介して、圧縮機21の吸入側に戻されるようになっている。四路切換弁23は、冷房運転と暖房運転との切り換え時に、冷媒の流れの方向を切り換えるための弁であり、冷房運転時には油分離器22の出口と熱源側熱交換器24のガス側とを接続するとともに圧縮機21の吸入側と冷媒ガス配管7側とを接続し、暖房運転時には油分離器22の出口と冷媒ガス配管7側とを接続するとともに圧縮機21の吸入側と熱源側熱交換器24のガス側とを接続することが可能である。本実施形態において、熱源側熱交換器24は、クロスフィン式の熱交換器であり、空気を熱源として冷媒と熱交換するためのものである。本実施形態において、熱源ユニット2は、ユニット内に屋外の空気を取り込み、送り出すためのファン(図示せず)を備えており、屋外の空気と熱源側熱交換器24を流れる冷媒とを熱交換させることが可能である。熱源側膨張弁25は、冷媒圧力の調節や冷媒流量の調節を行うために、熱源側熱交換器24の液側に接続された電動膨張弁である。液側仕切弁27及びガス側仕切弁28は、それぞれ、冷媒液配管6及び冷媒ガス配管7に接続されている。また、液側仕切弁27の冷媒液配管6側の継手部には、冷媒液配管6及び冷媒ガス配管7の気密試験時の圧力値を測定するための圧力センサからなる圧力検出装置29が設けられている。そして、圧力検出装置29において測定された圧力データは、判定装置30に取り込まれるようになっている。判定装置30は、取り込まれた圧力データを記録する機能と、外気温センサ(図示せず)によって測定される温度データに基づいて取り込まれた圧力データを温度補正する機能と、温度補正された圧力データに基づいて気密試験結果の合否を判定する機能と、記録された圧力データに基づいて気密試験やガス置換の作業の履歴を記録して後述の異物捕集装置31や圧縮機21に対して起動インターロック指令を与える機能とを備えている。尚、本実施形態において、圧力検出装置29は、液側仕切弁27側に設けられているが、ガス側仕切弁28側に設けられていてもよい。
【0026】
冷媒液配管6は、利用ユニット5の利用側熱交換器52の液側と熱源ユニット2の熱源側熱交換器24の液側との間を接続している。冷媒ガス配管7は、利用ユニット5の利用側熱交換器52のガス側と熱源ユニット2の四路切換弁23との間を接続している。ここで、利用側熱交換器52から利用側膨張弁51、冷媒液配管6及び熱源側膨張弁25を含む熱源側熱交換器24までの範囲の冷媒回路を液側冷媒回路11とする。また、利用側熱交換器52から冷媒ガス配管7、圧縮機21、油分離器22及び四路切換弁23を含む熱源側熱交換器24までの範囲の冷媒回路をガス側冷媒回路12とする。すなわち、空気調和装置1の主冷媒回路10は、液側冷媒回路11とガス側冷媒回路12とから構成されている。
【0027】
本実施形態の空気調和装置1は、液側冷媒回路11に設けられた異物捕集装置31をさらに備えている。異物捕集装置31は、冷媒充填時に、液側冷媒回路11内を流れる冷媒液に含まれる酸素や窒素等の非凝縮性ガスを捕集するとともに、冷媒液配管6及び冷媒ガス配管7に残留した既設の空気調和装置用のCFC系冷媒又はHCFC系冷媒用の油(以下、既設用油とする)を捕集するため機能を有する装置である。本実施形態において、異物捕集装置31は、熱源ユニット2に内蔵されており、液側冷媒回路11の熱源側膨張弁25と液側仕切弁27との間に設けられている。
【0028】
(2)異物捕集装置の構成
異物捕集装置31は、異物捕集容器32(第1容器)と、入口配管33と、出口配管34と、主開閉装置35とを備えたバイパス回路(第1バイパス回路)である。異物捕集容器32は、液側冷媒回路11を流れる冷媒を導入して、冷媒中の非凝縮性ガスや既設用油を分離することが可能である。具体的には、異物捕集容器32は、液側冷媒回路11に入口配管33及び出口配管34を介して接続されている。
【0029】
入口配管33は、異物捕集容器32に冷媒を導入するための配管であり、液側冷媒回路11から分岐されて、異物捕集容器32の入口に接続されている。入口配管33には、異物捕集容器32の入口へ冷媒を流通/遮断するための入口開閉装置33aと、液側冷媒回路11から異物捕集容器32への流れのみを許容する入口逆止装置33b(逆止装置)とが設けられている。本実施形態において、入口開閉装置33aは電磁弁であり、入口逆止装置33bは逆止弁である。
【0030】
出口配管34は、異物捕集容器32内で異物が分離された冷媒を液側冷媒回路11に戻すための配管であり、入口配管33との下流側の位置で液側冷媒回路11から分岐されて、異物捕集容器32の出口に接続されている。出口配管34には、異物捕集容器32から液側冷媒回路11へ冷媒を流通/遮断するための出口開閉装置34aと、異物捕集容器32から液側冷媒回路11への流れのみを許容する出口逆止装置34bとが設けられている。本実施形態において、出口開閉装置34aは電磁弁であり、出口逆止装置34bは逆止弁である。
【0031】
主開閉装置35は、液側冷媒回路11の入口配管33との分岐部と液側冷媒回路11の出口配管34との分岐部との間の冷媒の流れを遮断可能に設けられている。本実施形態において、主開閉装置35は、電磁弁である。
異物捕集容器32は、例えば、図2に示すような縦型円筒形状の容器であり、容器上部に入口が設けられ、容器下部に出口が設けられている。これにより、異物捕集容器に流入した冷媒は、容器上部に非凝縮性ガスを含む冷媒ガスが捕集され、容器下部に既設の空気調和装置用の油を含む冷媒液が溜まるようになっている。ここで、既設用油は、この空気調和装置1用の冷媒(HFC系冷媒又はHC系冷媒)及び油(HFC系冷媒又はHC系冷媒用の油)に相溶せず、かつ、冷媒よりも比重が軽いため、異物捕集容器32の下部において、冷媒液の液面上に浮かんだ状態で捕集される。これにより、液側冷媒回路11には、出口配管34を通じて冷媒液のみが戻されるようになっている。また、異物捕集容器31の容量は、主冷媒回路10に必要な冷媒量を溜めておくことができる容量を有している。
【0032】
(3)空気調和装置の動作
次に、空気調和装置1の動作について、図1を用いて説明する。
(A)通常運転(冷房運転)
まず、冷房運転について説明する。冷房運転時は、四路切換弁23が図1の実線で示される状態、すなわち、圧縮機21の吐出側が熱源側熱交換器24のガス側に接続され、かつ、圧縮機21の吸入側が利用側熱交換器52のガス側に接続された状態となっている。また、液側仕切弁27、ガス側仕切弁28及び熱源側膨張弁25は開にされ、利用側膨張弁51は冷媒を減圧するように開度調節されている。さらに、主開閉装置35は開にされ、かつ、入口開閉装置33a及び出口開閉装置34aは閉止されており、異物捕集装置31を使用しない状態になっている。
【0033】
この主冷媒回路10の状態で、熱源ユニット2のファン(図示せず)、利用ユニット5のファン(図示せず)及び圧縮機21を起動すると、冷媒ガスは、圧縮機21に吸入されて圧縮された後、油分離器22に送られて油と冷媒ガスとに気液分離される。その後、圧縮された冷媒ガスは、四路切換弁23を経由して熱源側熱交換器24に送られて、外気と熱交換して凝縮される。この凝縮した冷媒液は、熱源側膨張弁25及び冷媒液配管6を経由して利用ユニット5側に送られる。そして、利用ユニット5に送られた冷媒液は、利用側膨張弁51で減圧された後、利用側熱交換器52で室内空気と熱交換して蒸発される。この蒸発した冷媒ガスは、冷媒ガス配管7、四路切換弁23を経由して、再び、圧縮機21に吸入される。このようにして、冷房運転が行われる。
【0034】
(B)通常運転(暖房運転)
次に、暖房運転について説明する。暖房運転時は、四路切換弁23が図1の破線で示される状態、すなわち、圧縮機21の吐出側が利用側熱交換器52のガス側に接続され、かつ、圧縮機21の吸入側が熱源側熱交換器24のガス側に接続された状態となっている。また、液側仕切弁27、ガス側仕切弁28及び利用側膨張弁51は開にされ、熱源側膨張弁25は冷媒を減圧するように開度調節されている。さらに、主開閉装置35は開にされ、かつ、入口開閉装置33a及び出口開閉装置34aは閉止されており、異物捕集装置31を使用しない状態になっている。
【0035】
この主冷媒回路10の状態で、熱源ユニット2のファン(図示せず)、利用ユニット5のファン(図示せず)及び圧縮機21を起動すると、冷媒ガスは、圧縮機21に吸入されて圧縮された後、油分離器22に送られて油と冷媒ガスとに気液分離される。その後、圧縮された冷媒ガスは、四路切換弁23及び冷媒ガス配管7を経由して利用ユニット5に送られる。そして、利用ユニット5に送られた冷媒ガスは、利用側熱交換器52で室内空気と熱交換して凝縮される。この凝縮した冷媒液は、利用側膨張弁51及び冷媒液配管6を経由して熱源ユニット2に送られる。そして、熱源ユニット2に送られた冷媒液は、熱源側膨張弁25で減圧された後、熱源側熱交換器24で外気と熱交換して蒸発される。この蒸発した冷媒ガスは、四路切換弁23を経由して、再び、圧縮機21に吸入される。このようにして、暖房運転が行われる。
【0036】
(C)冷媒充填運転
次に、冷媒充填運転の動作について説明する。本実施形態の空気調和装置1における冷媒充填運転は、主冷媒回路10内の主として窒素ガス及び酸素ガスからなる非凝縮性ガスを主冷媒回路10から除去しつつ、主冷媒回路10内に冷媒充填を行う運転である。また、冷媒充填運転は、主冷媒回路10に充填される冷媒によって、冷媒液配管6及び冷媒ガス配管7に残留する既設用油を主冷媒回路10内から除去するための運転でもある。以下、機器据付等を含む冷媒充填運転の詳細を説明する。
【0037】
<機器据付>
まず、既設の利用ユニット及び熱源ユニットを撤去した後、新設の利用ユニット5及び熱源ユニット2を据え付けて、さらに、流用される冷媒液配管6及び冷媒ガス配管7と接続することによって、空気調和装置1の主冷媒回路10を構成する。ここで、新設の熱源ユニット2の液側仕切弁27及びガス側仕切弁28は閉止されており、熱源ユニット2の冷媒回路内は冷媒ガスで充満されている。また、異物捕集装置31の異物捕集容器32内には、主冷媒回路10に充填される冷媒が液状態で貯えられている。そして、異物捕集容器32は、入口開閉装置33a及び出口開閉装置34aが閉止され、かつ、主開閉装置35が開にされており、主冷媒回路10との接続が切れた状態になっている。
【0038】
<気密試験>
上記のようにして主冷媒回路10を構成した後、冷媒液配管6及び冷媒ガス配管7の気密試験を行う。本実施形態おいて、冷媒液配管6及び冷媒ガス配管7の気密試験は、利用ユニット5に接続された状態で行われる。
まず、冷媒液配管6及び冷媒ガス配管7を含む気密試験部分に対して、冷媒液配管6や冷媒ガス配管7等に設けられた供給口(図示せず)から窒素ガスを供給して、気密試験部分の圧力を気密試験圧力まで昇圧させる。そして、窒素ガスの供給を停止した後、気密試験部分について、所定の試験時間にわたって気密試験圧力を維持されることを確認する。ここで、気密試験部分の圧力値は、圧力検出装置29によって測定されている。測定された圧力データは、判定装置30に取り込まれている。判定装置30は、取り込んだ圧力データと外気温のデータとから気密試験部分における圧力が所定の試験時間にわたって気密試験圧力を維持できたかどうかの自動判定を行っている(気密試験ステップ)。
【0039】
気密試験が終了した後、気密試験部分の圧力を減圧するために、気密試験部分の雰囲気ガスを大気放出する。ここで、気密試験部分の雰囲気ガスには気密試験に使用された大量の窒素ガスが含まれているため、大気放出後の気密試験部分の雰囲気ガスの大部分は、窒素ガスに置換されて、酸素ガスが除去されている(減圧ステップ)。尚、判定装置30は、取り込まれた圧力データに基づいて、気密試験ステップや減圧ステップの履歴を記録できるようになっている。そして、これらのステップが完了していない場合には、判定装置30は、入口開閉装置33a、出口開閉装置34a、主開閉装置35及び圧縮機21を操作不可にするインターロック指令を各装置に与えて、次工程の冷媒充填ステップに移行できないようにしている。
【0040】
<冷媒充填>
減圧ステップが終了した後、さらに気密試験部分に窒素ガスを供給して、雰囲気ガスを窒素ガスにできる限り置換する(ガス置換ステップ)。尚、このガス置換ステップは、気密試験ステップの前に行われてもよい。
ガス置換ステップの後、熱源ユニット2の液側仕切弁27及びガス側仕切弁28を開にして、利用側ユニット5の冷媒回路と熱源ユニット2の冷媒回路とが接続された状態にする。次に、主冷媒回路10を上述の暖房運転のときと同じ回路構成にする。さらに、異物捕集装置31を使用できる回路構成にする。具体的には、主開閉装置35を閉止し、入口開閉装置33a及び出口開閉装置34aを開にする。これにより、異物捕集容器32を経由する暖房運転の回路が構成される。
【0041】
この回路構成において、圧縮機21を起動して、上述の暖房運転と同様な運転を行う。このとき、圧縮機21の吐出側から液側冷媒回路11の熱源側膨張弁25までの範囲は、熱源側膨張弁25の開度調節によって、冷媒の凝縮圧力まで昇圧される(圧縮機起動ステップ)。すなわち、異物捕集容器32は、冷媒の凝縮圧力まで昇圧されている。これにより、異物捕集容器32には、非凝縮性ガス(主に窒素ガス)を含む飽和状態の気液混相の冷媒が流入する。この異物捕集容器32に流入した冷媒は、非凝縮性ガスを含む冷媒ガスと冷媒液とに気液分離される。そして、非凝縮性ガスを含む冷媒ガスは異物捕集容器32の容器上部(図2の領域Aを参照)に捕集され、冷媒液は異物捕集容器32の容器下部(図2の領域Bを参照)に溜まる。容器下部に溜まった冷媒液は、冷媒充填用として異物捕集容器32に貯えられていた冷媒とともに液側冷媒回路11に戻される。すわなち、異物捕集容器32は、流入する冷媒を非凝縮性ガスを含む冷媒ガスと冷媒液とに気液分離して冷媒液を液側冷媒回路11に戻すとともに主冷媒回路10に冷媒充填を行っている。詳細には、熱源ユニット2のファン(図示せず)の風量調節等により熱源側熱交換器24における冷媒の蒸発負荷を調節することによって、異物捕集容器32から液側冷媒回路11に供給される冷媒液量を調節して主冷媒回路10に冷媒充填を行っている。このような運転を継続して、主冷媒回路10内の非凝縮性ガスを異物捕集容器32内に捕集しつつ、主冷媒回路10に冷媒を充填する(ガス捕集ステップ、冷媒充填ステップ)。
【0042】
このようにして、主冷媒回路10に必要量の冷媒が充填されたら、異物捕集装置31を使用しない回路構成に変更する。具体的には、主開閉装置35を開、入口開閉装置33a及び出口開閉装置34aを閉止する(充填完了ステップ)。
<配管洗浄>
ガス捕集ステップの際、主として冷媒液配管6及び冷媒ガス配管7に残留した既設用油は、主冷媒回路10を循環する冷媒によって洗い流されて非凝縮性ガスを含む冷媒とともに異物捕集容器32に流入している。この既設用油は、非凝縮性ガスを含む冷媒ガスと気液分離された後、冷媒液とともに異物捕集容器32の容器下部に溜まる。ここで、既設用油は、冷媒液に溶解せず、かつ、冷媒液よりも低比重であるため、冷媒液の液面上に浮かんだ状態(図2の領域Cを参照)で捕集される。このようにして、冷媒液配管6及び冷媒ガス配管7に残留した既設用油が異物捕集容器32によって捕集される(油捕集ステップ)。すなわち、異物捕集装置31は、非凝縮性ガス及び既設用油を含む冷媒から非凝縮性ガス及び既設用油を捕集しつつ冷媒液だけを液側冷媒回路11に戻している。
【0043】
(4)空気調和装置の特徴
本実施形態の空気調和装置1には、以下のような特徴がある。
(A)真空引きが省略可能な装置構成及び冷媒充填方法
本実施形態の空気調和装置1では、機器据付後に、主冷媒回路10内に冷媒を充填しながら圧縮機21を運転することによって、冷媒に含まれる非凝縮性ガスを液側冷媒回路11に設置された異物捕集装置31によって捕集することができる。これにより、冷媒充填に前に、非凝縮性ガスの除去のために行っていた真空引き工程が不要となり、工期の短縮化を図ることができる。
【0044】
(B)配管洗浄が可能な装置構成
本実施形態の空気調和装置1では、圧縮機起動ステップ後に、液側冷媒回路11から冷媒液を異物捕集装置31に導入して既設用油を捕集できるようになっている。本実施形態において、異物捕集装置31は液側冷媒回路11に接続されているため、既設用油と冷媒との分離は二液分離によって行われている。このため、例えば、ガス側冷媒回路12に異物捕集装置を設ける場合に比べて、異物捕集装置を構成する異物捕集容器のサイズを小さくすることができる。そして、異物捕集装置31のサイズが小さいため、異物捕集装置31を熱源ユニット2に内蔵することが可能である。
【0045】
また、本実施形態において、油捕集ステップは、冷媒充填ステップと同時に行われているため、配管洗浄運転の時間が短縮されている。
(C)異物捕集装置の構造
本実施形態の空気調和装置1では、液側冷媒回路11から非凝縮性ガス及び既設用油を含む冷媒を異物捕集容器32に導入して、非凝縮性ガスを含む冷媒ガスと既設用油を含む冷媒液とに気液分離し、さらに、分離された既設用油を含む冷媒液を既設用油と冷媒液とに二液分離して、冷媒液のみを液側冷媒回路11に戻すことが可能であるため、非凝縮性ガスを異物捕集容器32に閉じこめるように捕集することができる。より具体的には、異物捕集容器32には、容器上部に入口が設けられ容器下部に出口が設けられているため、異物捕集容器32に流入した冷媒は、非凝縮性ガス及び既設用油を含む冷媒ガスと冷媒液とに気液分離される。そして、非凝縮性ガスを含む冷媒ガスは異物捕集容器32の上部に捕集され、既設用油を含む冷媒液は、異物捕集容器32の下部に溜まる。そして、容器下部に溜まった油を含む冷媒液は、既設用油と冷媒液との溶解性及び両者の比重差を利用して二液分離される。その後、異物捕集容器32の下部に溜まった冷媒液は、液側冷媒回路11へ戻されるため、液側冷媒回路11に戻される冷媒液へ非凝縮性ガス及び既設用油が混入するのを防ぐことができる。
【0046】
また、入口配管33には入口逆止装置33bが設けられているため、液側冷媒回路11から異物捕集容器32に流入した冷媒が逆流して液側冷媒回路11に戻ることがない。これにより、異物捕集容器32に捕集された非凝縮性ガスを確実に異物捕集容器32内に閉じこめておくことができる。
さらに、空気調和装置1では、液側冷媒回路11から異物捕集容器32に冷媒が流れないように遮断できるため、空気調和装置1を通常運転する際に、主冷媒回路10内から捕集した非凝縮性ガス及び既設用油を異物捕集容器32内に保管することが可能である。これにより、第1バイパス回路を空気調和装置1に常設することができ、非凝縮性ガス及び既設用油を捕集した後に、異物捕集装置31を取り外す等の作業が不要となる。
【0047】
さらに、空気調和装置1では、異物捕集容器32内に主冷媒回路10に必要な量の冷媒液を貯えておくことができるため、非凝縮性ガス及び既設用油が分離された冷媒液を液側冷媒回路11に戻す際に、異物捕集容器32に貯えられた冷媒液を主冷媒回路10に充填することが可能になる。これにより、冷媒充填用の機器を接続するための作業が不要となる。
【0048】
(D)気密試験やガス置換を含めた冷媒充填方法
本実施形態の空気調和装置1の冷媒充填方法では、圧縮機起動ステップ前に、気密試験ステップにおいて冷媒液配管6及び冷媒ガス配管7の気密試験を窒素ガスによって行い、気密試験ステップ後に、減圧ステップにおいて冷媒液配管6及び冷媒ガス配管7内の雰囲気ガスを大気放出しているため、圧縮機21を運転する際に吸入される酸素ガスの量を減少させることができる。これにより、圧縮機の損傷等の不具合を防ぐことができる。
【0049】
また、空気調和装置1には、圧力検出装置29及び判定装置30を備えており、気密試験ステップ及び減圧ステップにおける冷媒液配管6及び冷媒ガス配管7の圧力値のデータ履歴から気密試験ステップや減圧ステップが完了しているかどうかを記録できるようになっている。そして、これらのステップが完了していない場合には、判定装置30は、異物捕集装置31の入口開閉装置33a、出口開閉装置34a、主開閉装置35及び圧縮機21の操作を不可にするようなインターロック指令を各装置に与えて次工程の冷媒充填ステップに移行できないようにしている。これにより、主冷媒回路10内に残存する酸素ガス量が多い状態のまま異物捕集装置31を使用したり、圧縮機21を運転することがないように運転管理を行うことができる。
【0050】
さらに、空気調和装置1の冷媒充填方法では、圧縮機起動ステップ前に、ガス置換ステップおいて冷媒液配管6及び冷媒ガス配管7内の雰囲気ガスを窒素ガスに置換して酸素ガスをさらに減らしているため、圧縮機21を運転する際に吸入される酸素ガスの量をさらに減少させることができる。これにより、圧縮機の損傷等の不具合を防ぐことができる。
【0051】
(5)異物捕集容器の変形例
本実施形態の異物捕集装置31において、図3に示すように、異物捕集容器32の容器上部に圧逃がし装置36を設けて、通常運転時に異物捕集容器32内の圧力が上昇する場合に、容器外部に非凝縮性ガスを含んだ冷媒ガスを逃がすようにしてもよい。これにより、異物捕集容器32の過圧を防ぐことができる。尚、本変形例では、逃がしたガスを圧縮機21の吐出側に戻すようにしている。
【0052】
[第2実施形態]
(1)空気調和装置の構成
図4は、第2実施形態の空気調和装置101の冷媒回路の概略図である。空気調和装置101は、第1実施形態の空気調和装置1と基本的には同じ構成であり、液側冷媒回路111において、熱源側熱交換器24と異物捕集装置31との間にブリッジ回路137とレシーバ138(第2容器)と液量検出装置139とが設けられている点が異なる。以下の空気調和装置101の説明では、第1実施形態の空気調和装置1と同じ構成については説明を省略し、第1実施形態の空気調和装置1との相違点について説明する。
【0053】
レシーバ138は、例えば、図5に示すような縦型円筒形状の容器であり、液側冷媒回路111を流れる冷媒液を一時的に溜めるための容器である。レシーバ138は、容器上部に入口を有しており、容器下部に出口を有している。これにより、レシーバ138に流入する冷媒は、常に冷媒液だけが戻されるようになっている。
【0054】
ブリッジ回路137は、熱源側膨張弁25と、3つの逆止弁137a、137b、137cとから構成されており、液側冷媒回路111を流れる冷媒が熱源側熱交換器24側から流入する場合及び利用側熱交換器52側から流入する場合のどちらの場合においても、レシーバ138の入口を通じてレシーバ138に冷媒を流入させ、かつ、レシーバ138の出口から冷媒液を戻すことができるようにするための回路である。
【0055】
液量検出装置139は、レシーバ138の容器中部と圧縮機21の吸入側との間に接続されたバイパス回路(第2バイパス回路)であり、レシーバ138内に冷媒液が溜まり容器中部に到達したときにオーバーフローする冷媒液を減圧して圧縮機21の吸入側に戻すことができるようになっている。ここで、レシーバ138の容器中部の液量検出装置139が接続される位置は、液側冷媒回路111とガス側冷媒回路112とからなる主冷媒回路110に必要量の冷媒が充填されたときの状態に対応するレシーバ138に溜められる冷媒液量に相当する位置(図5の位置Lを参照)である。液量検出装置139は、電磁弁からなる出口開閉装置139aと、出口開閉装置139aの下流側に設けられた冷媒を減圧するためのキャピラリからなる減圧装置139bと、減圧装置139bの下流側の位置に設けられたサーミスタからなる温度検出装置139cとを備えている。
【0056】
(2)空気調和装置の動作
上記のようなレシーバ138及び液量検出装置139を備えた空気調和装置101の構成において、冷媒充填運転を行うときの動作について説明する。尚、機器据付、気密試験及びガス置換ステップについては、第1実施形態の空気調和装置1の動作と同じであるので省略し、ガス置換ステップ後の動作について説明する。
【0057】
ガス置換ステップの後、熱源ユニット102の液側仕切弁27及びガス側仕切弁28を開にして、利用側ユニット5の冷媒回路と熱源ユニット102の冷媒回路とが接続された状態にする。次に、主冷媒回路110を上述の暖房運転のときと同じ回路構成にする。さらに、異物捕集装置31を使用できる回路構成にする。具体的には、主開閉装置35を閉止し、入口開閉装置33a及び出口開閉装置34aを開にする。また、液量検出装置139の出口開閉装置139aも開にしておく。これにより、異物捕集容器32を経由する暖房運転の回路が構成される。
【0058】
この回路構成において、圧縮機21を起動して、上述の暖房運転と同様な運転を行う。このとき、圧縮機21の吐出側から液側冷媒回路111の熱源側膨張弁25までの範囲は、熱源側膨張弁25の開度調節によって、冷媒の凝縮圧力まで昇圧される(圧縮機起動ステップ)。すなわち、異物捕集容器32及びレシーバ138は、冷媒の凝縮圧力まで昇圧されている。これにより、異物捕集容器32には、非凝縮性ガス(主に窒素ガス)を含む飽和状態の気液混相の冷媒が流入する。この異物捕集容器32に流入した冷媒は、非凝縮性ガスを含む冷媒ガスと冷媒液とに気液分離される。そして、非凝縮性ガスを含む冷媒ガスは異物捕集容器32の容器上部に捕集され、冷媒液は異物捕集容器32の容器下部に溜まる。容器下部に溜まった冷媒液は、冷媒充填用として異物捕集容器32に貯えられていた冷媒とともに液側冷媒回路111に戻される。すわなち、異物捕集容器32は、流入する冷媒を非凝縮性ガスを含む冷媒ガスと冷媒液とに気液分離して、冷媒液を液側冷媒回路11に戻すとともに主冷媒回路110に冷媒を充填している。このような運転を継続して、主冷媒回路110内の非凝縮性ガスを異物捕集容器32内に捕集しつつ、主冷媒回路110に冷媒を充填する(ガス捕集ステップ、冷媒充填ステップ)。
【0059】
そして、液側冷媒回路111に戻された冷媒液は、ブリッジ回路137の逆止弁137bを通じてレシーバ138に流れ込んで一時的にレシーバ138に溜められる。このレシーバ138に溜められた冷媒液のうち、熱源側熱交換器24の蒸発負荷に相当する量の冷媒液がブリッジ回路137の熱源側膨張弁25を通じて液側冷媒回路111に戻される。これにより、レシーバ138に冷媒液が除々に溜まる。その後、冷媒液がレシーバ138の容器中部(図5の位置Lを参照)まで到達すると、冷媒液がオーバーフローして液量検出装置139に流れ込む。このとき、冷媒液は、減圧装置139bによって減圧されて蒸発するため、減圧装置139bの下流側に設けられた温度検出装置139cで測定される冷媒温度が急激に低下する。これにより、主冷媒回路110内に所定量の冷媒が充填されたことが検出される。
【0060】
このようにして、主冷媒回路110に所定量の冷媒が充填された後、異物捕集装置31を使用しない回路構成に変更する。具体的には、主開閉装置35を開、入口開閉装置33a及び出口開閉装置34aを閉止する。また、液量検出装置139の出口開閉装置139aも閉止する(充填完了ステップ)。
また、ガス捕集ステップの際、第1実施形態の空気調和装置1と同様に、主として冷媒液配管6及び冷媒ガス配管7は、冷媒によって洗浄されて、冷媒液配管6及び冷媒ガス配管7に残留した既設用油が異物捕集容器32によって捕集される(油捕集ステップ)。
【0061】
(3)空気調和装置の特徴
本実施形態の空気調和装置101には、以下のような特徴がある。
本実施形態の空気調和装置101では、異物捕集装置31の下流側に設けられたレシーバ138に冷媒液を溜めて、その液量が所定量に達したことを液量検出装置139によって検出することができる。このため、主冷媒回路110に必要量の冷媒が充填されたときの状態に対応するレシーバ138の液量を所定量として設定しておくことで、主冷媒回路110内に必要量の冷媒が充填されたことを検出することができる。
【0062】
また、空気調和装置101では、冷媒の充填が進行するとともに、レシーバ138に冷媒液が溜まり、所定量になった時に液量検出装置139を通じてレシーバ138から圧縮機21の吸入側に冷媒液が流出する。このとき、液量検出装置139を流れる冷媒液は、減圧装置139bによって減圧蒸発する。この減圧蒸発した冷媒は、減圧前の冷媒よりも温度が低いため、減圧装置139bの下流側に設けられた温度検出装置139cにおいては、冷媒液がレシーバ138から流出する前の温度よりも低い温度が検出される。これにより、レシーバ138に所定量の冷媒が溜まったこと、すなわち、主冷媒回路110内に必要量の冷媒が充填されたことを検出することができる。
【0063】
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
(1)第1実施形態の空気調和装置1は、暖房運転を行うことによって、非凝縮性ガスを異物捕集容器32に捕集することができる構成であったが、図6に示すように、冷房運転を行って非凝縮性ガスを異物捕集容器232に捕集することができる構成を有する空気調和装置201にしてもよい。
【0064】
空気調和装置201は、第1実施形態の空気調和装置1と基本的には同じ構成であり、液側冷媒回路211とガス側冷媒回路212からなる主冷媒回路210を備えている。そして、液側冷媒回路211の熱源側熱交換器24と熱源側膨張弁25との間には、異物捕集装置231が設けられている。異物捕集装置231は、異物捕集容器232と、異物捕集容器232の入口と液側冷媒回路211とを接続するように設けられた入口逆止装置233bを含む入口配管233と、異物捕集容器232の出口と液側冷媒回路211とを接続するように設けられた出口配管234とを備えている。ここで、出口配管234は、液側冷媒回路211と入口配管233との接続位置よりも熱源側膨張弁25側に接続されている。このような回路構成にすれば、冷房運転を行いつつ非凝縮性ガスを異物捕集容器232に捕集することが可能となり、第1実施形態と同様、真空引き工程を省略することができる。
【0065】
(2)前記実施形態においては、本発明を空気調和装置に適用したものが開示されているが、他の蒸気圧縮式の冷媒回路を備えた冷凍装置に適用してもよい。
(3)前記実施形態においては、圧縮機が1台のものが開示されているが、複数台の圧縮機を備えたものでもよい。また、圧縮機の型式は、前記実施形態に限定されない。
【0066】
【発明の効果】
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
請求項1かかる発明では、冷凍装置の設置後に、主冷媒回路内に冷媒を充填しながら圧縮機を運転することによって、冷媒に含まれる非凝縮性ガスを液側冷媒回路に設置された第1バイパス回路の第1容器によって捕集することができる。しかも、液側冷媒回路か ら非凝縮性ガスを含む冷媒を第1容器に導入して、非凝縮性ガスを含む冷媒ガスと冷媒液とに分離するとともに分離された冷媒液を液側冷媒回路に戻すことが可能であるため、非凝縮性ガスを第1容器に閉じこめるように捕集することができる。これにより、真空引き工程が不要となり、工期の短縮化を図ることができる。
【0067】
請求項にかかる発明では、液側冷媒回路から第1バイパス回路に冷媒が流れないように遮断できるため、第1バイパス回路を冷凍装置に常設することができる。
請求項にかかる発明では、冷凍装置の設置後に、主冷媒回路内に冷媒を充填しながら圧縮機を運転することによって、冷媒に含まれる非凝縮性ガスを液側冷媒回路に設置された第1バイパス回路の第1容器によって捕集することができる。しかも、液側冷媒回路から非凝縮性ガスを含む冷媒を第1容器に導入して、非凝縮性ガスを含む冷媒ガスと冷媒液とに分離するとともに分離された冷媒液を液側冷媒回路に戻すことが可能であるため、非凝縮性ガスを第1容器に閉じこめるように捕集することができる。これにより、真空引き工程が不要となり、工期の短縮化を図ることができる。
【0068】
請求項5にかかる発明では、第1容器内に主冷媒回路に必要な量の冷媒液を貯えておくことができるため、非凝縮性ガスが分離された後の冷媒液を液側冷媒回路に戻す際に、第1容器内に貯えられた冷媒液を主冷媒回路に充填することが可能になる。
請求項6にかかる発明では、逆止装置によって、液側冷媒回路から第1容器に流入した冷媒が逆流して液側冷媒回路に戻ることがないため、捕集された非凝縮性ガスを確実に第1容器内に閉じこめておくことができる。
【0069】
請求項7にかかる発明では、第1容器は容器上部から冷媒を導入し、容器下部に溜まった冷媒液を液側冷媒回路へ戻すことができる構造を有しているため、液側冷媒回路へ戻される冷媒液に非凝縮性ガスが混入するのを防ぐことができる。
請求項8にかかる発明では、第1容器に過圧を防止するための圧逃がし装置が設けられているため、第1容器が過圧になるのを防ぐことができる。
【0070】
請求項9にかかる発明では、液側冷媒回路には第1バイパス回路が設けられた位置よりも冷媒の流れの下流側に設けられた冷媒液を溜めるための第2容器と、第2容器内の液量が所定量になったことを検出する液量検出装置とが設けられているため、主冷媒回路内に必要量の冷媒が充填されたことを検出することができる。
【0071】
請求項10にかかる発明では、液量検出装置は冷媒を減圧するための減圧装置と、減圧装置の下流側の冷媒温度を検出するための温度検出装置とを有しているため、主冷媒回路内に必要量の冷媒が充填されたことを検出することができる。
請求項11にかかる発明では、圧縮機起動ステップにおいて液側冷媒回路内の圧力を冷媒の凝縮圧力まで上昇させておき、ガス捕集ステップにおいて冷媒充填を行いつつ、液側冷媒回路内を流れる冷媒液に含まれる非凝縮性ガスを捕集する。そして、充填完了ステップにおいて冷媒充填を完了する。これにより、真空引き工程を省略することが可能である。
【0072】
請求項12にかかる発明では、圧縮機起動ステップ前に、ガス置換ステップおいて主冷媒回路内の雰囲気ガスを窒素ガスに置換して酸素ガスを減らしているため、圧縮機を運転する際に吸入される酸素ガスの量を減少させることができる。
請求項13にかかる発明では、圧縮機起動ステップ前に、気密試験ステップにおいて主冷媒回路の気密試験を窒素ガスによって行い、気密試験ステップ後に、減圧ステップにおいて主冷媒回路内の雰囲気ガスを大気放出しているため、圧縮機を運転する際に吸入される酸素ガスの量を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の空気調和装置の冷媒回路の概略図。
【図2】 第1実施形態の異物捕集容器を示す図。
【図3】 本発明の第1実施形態の変形例の空気調和装置の冷媒回路の概略図。
【図4】 本発明の第2実施形態の空気調和装置の冷媒回路の概略図。
【図5】 第2実施形態のレシーバを示す図。
【図6】 本発明の他の実施形態の空気調和装置の冷媒回路の概略図。
【符号の説明】
1、101、201 空気調和装置(冷凍装置)
10、110、210 主冷媒回路
11、111、211 液側冷媒回路
21 圧縮機
24 熱源側熱交換器
31、231 異物捕集装置(ガス捕集装置、第1バイパス回路)
32、232 異物捕集容器(第1容器)
33b、233b 入口逆止装置(逆止装置)
52 利用側熱交換器
138 レシーバ(第2容器)
139 液量検出装置(第2バイパス回路)
139b 減圧装置
139c 温度検出装置

Claims (13)

  1. 圧縮機(21)と、利用側熱交換器(52)と、熱源側熱交換器(24)と、前記利用側熱交換器と前記熱源側熱交換器とを接続する液側冷媒回路(11、111、211)とを含む蒸気圧縮式の主冷媒回路(10、110、210)と、
    前記液側冷媒回路を流れる冷媒液を含む冷媒が流入するように設けられ、冷媒充填前から前記主冷媒回路内に残っている非凝縮性ガスを含む冷媒ガスと冷媒液とに分離し、分離された非凝縮性ガスを含む冷媒ガスを捕集しつつ、分離された冷媒液を前記液側冷媒回路に戻すことが可能な第1容器(32、232)を含む第1バイパス回路(31、231)とを備え、
    前記液側冷媒回路には、前記第1バイパス回路との分岐部間における冷媒の流れを遮断可能な主開閉装置(35)が設けられている、
    冷凍装置(1、101、201)。
  2. 前記第1バイパス回路(31、231)は、前記液側冷媒回路(11、111、211)からの冷媒の流れを遮断できるように接続されている、請求項に記載の冷凍装置(1、101、201)。
  3. 圧縮機(21)と、利用側熱交換器(52)と、熱源側熱交換器(24)と、前記利用側熱交換器と前記熱源側熱交換器とを接続する液側冷媒回路(11、111、211)とを含む蒸気圧縮式の主冷媒回路(10、110、210)と、
    前記液側冷媒回路を流れる冷媒液を含む冷媒が流入するように設けられ、冷媒充填前から前記主冷媒回路内に残っている非凝縮性ガスを含む冷媒ガスと冷媒液とに分離し、分離された非凝縮性ガスを含む冷媒ガスを捕集しつつ、分離された冷媒液を前記液側冷媒回路に戻すことが可能な第1容器(32、232)を含む第1バイパス回路(31、231)とを備え、
    前記第1バイパス回路(31、231)は、前記液側冷媒回路(11、111、211)からの冷媒の流れを遮断できるように接続されている、
    冷凍装置(1、101、201)。
  4. 前記主冷媒回路(10、110、210)は、前記液側冷媒回路の一部を構成する冷媒液配管(6)と、前記利用側熱交換器(52)と前記圧縮機(21)とを接続するガス側冷媒回路(12、112、212)の一部を構成する冷媒ガス配管(7)とを含んでおり、
    前記第1容器(32、232)は、冷媒充填前から前記冷媒液配管内及び前記冷媒ガス配管内に残っている非凝縮性ガスを捕集する、
    請求項1〜3のいずれかに記載の冷凍装置(1、101、201)。
  5. 前記第1容器(32、232)は、前記主冷媒回路(10、110、210)に必要な量の冷媒液を貯えておくことができる容量を有している、請求項1〜4のいずれかに記載の冷凍装置(1、101、201)。
  6. 前記第1バイパス回路(31、231)は、前記第1容器(32、232)に流入した冷媒が入口側に逆流しないようにするための逆止装置(33b、232b)を有している、請求項1〜5のいずれかに記載の冷凍装置(1、101、201)。
  7. 前記第1容器(32、232)は、容器上部から冷媒を導入し、容器下部に溜まった冷媒液を前記液側冷媒回路(11、111、211)へ戻すことができる構造を有している、請求項1〜6のいずれかに記載の冷凍装置(1、101、201)。
  8. 前記第1容器(31)には、容器上部に過圧を防止するための圧逃がし装置(36)が設けられている、請求項2又は3に記載の冷凍装置(1)。
  9. 前記液側冷媒回路(111)には、前記第1バイパス回路(31、231)が設けられた位置よりも冷媒の流れの下流側に設けられた冷媒液を溜めるための第2容器(138)と、前記第2容器内の液量が所定量になったことを検出する液量検出装置(139)とが設けられている、請求項1〜8のいずれかに記載の冷凍装置(101)。
  10. 前記液量検出装置(139)は、前記第2容器(138)と前記圧縮機(21)の吸入側との間に接続された第2バイパス回路(139)であり、
    前記第2バイパス回路は、冷媒を減圧するための減圧装置(139b)と、前記減圧装置の下流側の冷媒温度を検出するための温度検出装置(139c)とを有している、
    請求項9に記載の冷凍装置(101)。
  11. 圧縮機(21)と、利用側熱交換器(52)と、熱源側熱交換器(24)と、前記利用側熱交換器と前記熱源側熱交換器とを接続する液側冷媒回路(11、111、211)とを含む蒸気圧縮式の主冷媒回路(10、110、210)を備えた冷凍装置(1、101、201)の冷媒充填方法であって、
    機器及び配管を据え付けて前記主冷媒回路を構成した後に、前記主冷媒回路に冷媒を充填しながら前記圧縮機を起動して、前記液側冷媒回路内を流れる冷媒の圧力を凝縮圧力まで昇圧させる圧縮機起動ステップと、
    前記圧縮機起動ステップ後に、前記冷媒回路内に冷媒を充填しながら前記液側冷媒回路内を流れる冷媒に含まれる非凝縮性ガスを捕集するガス捕集ステップと、
    前記主冷媒回路内に必要量の冷媒を充填した時点で冷媒の充填を完了する充填完了ステップと、
    を備えた冷凍装置の冷媒充填方法。
  12. 前記非凝縮性ガスには、酸素ガスが含まれており、
    前記圧縮機起動ステップ前に、窒素ガスを供給することにより、前記主冷媒回路(10、110、210)の酸素ガスが残留した部分の雰囲気ガスを窒素ガスに置換するガス置換ステップをさらに備えている、請求項11に記載の冷凍装置の冷媒充填方法。
  13. 前記圧縮機起動ステップ前に、前記主冷媒回路(10、110、210)の気密試験を窒素ガスによって行う気密試験ステップと、
    前記気密試験ステップ後に、前記主冷媒回路の雰囲気ガスを大気放出して減圧する減圧ステップと、
    をさらに備えている、請求項11に記載の冷凍装置の冷媒充填方法。
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