JP3713949B2 - リング状ネットワークのデータ転送方式 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の局でリング状ネットワークを構築し、このリング状ネットワークに伝送フレームを2周させて各局で一周目と二週目とで異なる形態の処理を行うことによりデータ交換処理を完結させるプロトコルを有するリング状ネットワークのデータ転送方式に関し、より伝送効率を向上させるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
この種のリング状ネットワークのデータ転送方式としては、例えばデータを収集/配信するマスタ局と、このマスタ局に対して自局データを授受する複数のスレーブ局とが伝送路を介してリング状に接続されてリング状ネットワークを構築し、このリング状ネットワークに一つの伝送フレームを二周させ、各局が一周目と二周目とで異なる形態の操作を行うことで、データ交換処理を完結させるプロトコルを持つデータ転送システムが提案されている。
【0003】
その一例は、マスタ局が送出した一周目の伝送フレームに自局のデータを追加しながら中継送信し、さらに二周目の伝送フレームから自局が追加したデータを除去することにより、伝送効率向上を図りながらデータ交換を行うようにしている。
【0004】
各局では、自局のデータを伝送フレーム中の決められた位置に挿入するには、その伝送フレームの先頭から何バイト目、或いは何ワード目、何ビット目に挿入するかという挿入位置情報を事前に認識している必要がある。そのため、予め挿入位置情報を例えばリング状ネットワークに接続された各局を統括するマスタ局が挿入位置情報を各局に通知し、各局では、伝送フレームを受信したときには、通知された挿入位置情報をもとにカウンタ等を用いて挿入位置を検出して自局のデータを指定された位置に付加するようにしている。
【0005】
また、伝送フレームから自局が追加したデータを除去する場合にも同様にして、削除位置情報を事前にマスタ局からの通知等により認識し、指定された削除維持情報に基づいて自局のデータの格納位置を検出して自局のデータを削除するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のリング状ネットワークのデータ転送システムにあっては、各局に対してデータの挿入位置情報或いは削除位置情報を通知する手段が必要であり、さらに、局数或いはデータ数が増減した場合には、その都度、挿入位置情報或いは削除位置情報を、データの挿入或いは削除を行う局に通知しなければならない。
【0007】
これらは、データ転送とは直接関係のない伝送を行うことになり、伝送効率の低下につながるという問題がある。
すなわち、データの伝送効率は、送るべきデータの長さをA,その他の不要部分の長さをBとすると、A/(A+B)で表される。
【0008】
このため、送るべきデータ長Aが付加情報の長さBに比較して非常に多ければ伝送効率はさほど低くはならないが、本発明を適用するファクトリーオートメーション等の産業分野におけるデータ転送量は、入出力装置がリレー,スイッチ等のオン/オフ機器を制御する出力装置やリレー,スイッチ等の状態信号を入力する入力装置で構成されている場合が多く、例えば入出力装置がコントローラに送信するデータ量は、1転送で数バイト程度と小さいため、付加情報の長さBが伝送効率に与える影響は非常に大きくなる。
【0009】
そこで、この発明は上記従来の問題に着目してなされたものであり、伝送効率をより向上させることの可能なリング状ネットワークにおけるリング状ネットワークのデータ転送システムを提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係るリング状ネットワークのデータ転送方式は、複数局がリング状ネットワークに接続され、且つ、前記リング状ネットワークに1つの伝送フレームを二周させて各局が一周目に伝送データを付加しこの付加した伝送データを二周目に削除することでデータ交換処理を完結させるようにしたリング状ネットワークのデータ転送方式において、前記伝送フレームは、当該伝送フレームに付加された伝送データで構成されるデータ部の総データ量を格納するデータ量格納領域を有し、前記各局は、一巡目の伝送フレームを受信したときに、前記データ量格納領域の総データ量に基づき前記データ部の末尾を検出してこの次に自己の伝送データを挿入すると共に前記総データ量に自己の伝送データ量を加算して転送し、二巡目の伝送フレームを受信したときに、前記伝送フレームのデータ部の先頭から、予め一巡目に挿入した自己の伝送データのデータ量に設定された削除すべきデータ量に相当するデータを削除して転送するようになっていることを特徴としている。
【0011】
また、本発明の請求項2に係るリング状ネットワークのデータ転送方式は、複数局がリング状ネットワークに接続され、且つ、前記リング状ネットワークに1つの伝送フレームを二周させて各局が一周目に伝送データを付加しこの付加した伝送データを二周目に削除することでデータ交換処理を完結させるようにしたリング状ネットワークのデータ転送方式において、前記伝送フレームは、当該伝送フレームに付加された伝送データで構成されるデータ部の総データ量を格納するデータ量格納領域を有し、前記各局は、一巡目の伝送フレームを受信したときに、前記データ部の先頭に自己の伝送データを挿入すると共に前記総データ量に自己の伝送データ量を加算して転送し、二巡目の伝送フレームを受信したときに、前記データ量格納領域の総データ量を、当該総データ量から、予め一巡目に挿入した自己の伝送データのデータ量に設定された削除すべきデータ量を減算した減算値に更新すると共に、前記減算値に基づき自己が付加した伝送データの格納位置を検出し、当該格納位置から予め一巡目に挿入した自己の伝送データのデータ量に設定された削除すべきデータ量に相当するデータを削除して転送するようにしたことを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態の概略構成を示すブロック図であり、複数、例えば3台の局A〜Cが伝送路Tを介してリング状に接続されてリング状ネットワークを構築している。これら各局は、伝送フレームFを介して他局データを収集するようになっている。
【0013】
前記伝送フレームFは、例えば図2に示すように構成されている。つまり、フレームの先頭を示すスタートデリミタ部SDと、収集フレームのコードを表すフレーム識別部FCと、後述のデータ部DTの総データ量を格納するデータ量格納領域としてのトータルサイズ部TSと、伝送フレームFに付加された各局の局データからなるデータ部DTと、フレームの検査を行うフレームチェックシーケンス部FCSと、フレームの終了を示すエンドデリミタ部EDと、で構成されている。
【0014】
そして、各局では、他局データを収集するときに伝送フレームFを生成してこれを伝送路T上に送信し、この伝送フレームFを受信した各局がこの伝送フレームFに自局データを付加することにより、他局データを収集するようになっている。このとき、各局では一巡目の伝送フレームFを受信したときに伝送フレームFへの自局データを付加し、二巡目の伝送フレームFを受信したときに伝送フレームFから一巡目に付加した自局データを削除し、伝送フレームFを生成した局は、伝送フレームFが伝送路Tを二巡して戻ってきたときに、この伝送フレームFを伝送路Tから除去するようになっている。
【0015】
図3は、伝送フレームFを生成するフレーム生成局での処理手順を示したものである。
フレーム生成局では、まず、ステップS1で、図2に示すフォーマットにしたがって、伝送フレームFを生成する。そして、トータルサイズTS(n)の初期値としてTS(0)を設定し、これを出力バッファに書き込む。そして、出力バッファに書き込まれた伝送フレームFを下流側の伝送路Tを介して次の局に送信する。
【0016】
次に、ステップS2に移行して、伝送フレームFを受信したか否か、つまり、伝送路Tを一巡した伝送フレームFを受信したか否かを判定し、伝送フレームFを受信していないときにはこれを受信するまで待機し、受信したときにはステップS3に移行する。このステップS3では、送信データがあるか否かを判定し、送信データがあるときにはステップS4に移行して、送信すべきデータを出力バッファに書き込み、後述の伝送制御回路10を制御して伝送フレームFに自局データを付加しステップS5に移行する。一方、ステップS3で送信すべきデータがないときにはそのままステップS5に移行する。
【0017】
このステップS5では、伝送制御回路10を制御して伝送フレームFを下流側の伝送路Tを介して次の局に送信し、次いで、ステップS6に移行して、受信バッファから伝送フレームFに書き込まれている他局データを読み込む。
【0018】
次いで、ステップS7で、伝送フレームFを受信したか否か、つまり、伝送路Tを二巡した伝送フレームFを受信したか否かを判定し、伝送フレームFを受信していないときにはこれを受信するまで待機し、受信したときには、ステップS8に移行して、伝送制御回路10を制御して伝送フレームFを伝送路Tから削除し、処理を終了する。
【0019】
一方、伝送フレームFを受信するフレーム受信局は、図4に示すように、まず、ステップS11で、伝送フレームFを受信したか否か、つまり、一巡目の伝送フレームFを受信したか否かを判定し、伝送フレームFを受信していないときにはこれを受信するまで待機し、受信したときにはステップS12に移行する。
【0020】
このステップS12では、送信すべき自局データを出力バッファに書き込み、伝送制御回路10を制御して自局データを伝送フレームFに付加し、これを下流側の伝送路Tを介して次の局に送信する(ステップS13)。
【0021】
次いで、ステップS14に移行し、伝送フレームFに付加されている他局データを読み込むか否かを判定し、読み込む場合にはステップS15に移行して、受信バッファから、伝送フレームFに書き込まれていた他局データを読み込みステップS16に移行する。一方、前記ステップS14で、他局データの読み込みを行わない場合には、そのままステップS16に移行する。
【0022】
このステップS16では、伝送フレームFを受信したか否か、つまり、二巡目の伝送フレームFを受信したか否かを判定し、伝送フレームFを受信していないときにはこれを受信するまで待機し、受信したときにはステップS17に移行する。
【0023】
このステップS17では、伝送制御回路10を制御して、一巡目の伝送フレームFに付加した自局データを伝送フレームFから除去し、これを下流側の伝送路Tを介して次の局に送信する(ステップS18)。
【0024】
次いで、ステップS19に移行して、伝送フレームFに付加されている他局データを読み込むか否かを判定し、読み込む場合にはステップS20に移行して、受信バッファから伝送フレームFに書き込まれていた他局データを読み込み処理を終了する。一方、ステップS19で他局データを読み込まない場合には、そのまま処理を終了する。
【0025】
前記伝送制御回路10は、図5に示すデータ挿入回路10a及び図6に示すデータ削除回路10bとから構成されている。
前記データ挿入回路10aは、図5に示すように、入力側の伝送路Tに接続されて伝送フレームFを受信する入力側信号線11と、この入力側信号線11に、遅延バッファ12,切換回路13及び14を介して接続され他端が出力側の伝送路Tに接続された出力側信号線15と、前記切換回路13と14との間に接続され、選択的に前記遅延バッファ12及び出力側信号線15と接続される例えばシフトレジスタ構成の出力バッファ16と、前記入力側信号線11とスイッチング回路17を介して接続された、前記伝送フレームFのデータサイズTS(n)を書き込むためのTSバッファ18と、このTSバッファ18の出力と送信する自局データのバイト数等のデータサイズとを加算する加算器19と、を備えている。前記遅延バッファ12の遅延時間は、TSバッファ18の出力と自局データバイト数とを加算器19で演算する演算時間に基づいて設定されている。
【0026】
また、データ挿入回路10aは、入力側信号線11に接続されたフレーム検出回路20を有し、さらに、切換回路13と14との間のスルー信号線21にスイッチング回路22を介して接続された受信バッファ23を有する。
【0027】
前記フレーム検出回路20は、伝送フレームFの先頭に位置するスタートデリミタ部SD及び末尾に位置するエンドデリミタ部EDを抽出するもので、スタートデリミタ部SD及びエンドデリミタ部EDの抽出は、予めスタートデリミタ部SD及びエンドデリミタ部EDに特別な符号を持たせ、これを検出することにより行う。
【0028】
また、このフレーム検出回路20は、例えばPLL(フェイス ロックド ループ)回路を含んで構成され、例えば伝送フレームFのスタートデリミタ部SDの前に“1”“0”を繰り返す同期確立用のプリアンブル部を設け、このプリアンブル部を受信したときに、これに同期してバイト数単位のオンオフ信号を生成し、これを挿入カウンタ25に出力する。
【0029】
そして、この挿入カウンタ25を制御して、フレーム検出回路20は、切換回路13及び14,スイッチング回路17,22の切換を行う。すなわち、初期状態では、切換回路13の接点ta と接点tb1とを接続し、切換回路14の接点ta1と接点tb とを接続し、スイッチング回路17及び22を遮断状態に制御する。入力側信号線11は、遅延バッファ12,スルー信号線21を介して出力側信号線15と接続されるから、伝送フレームFのスタートデリミタ部SD及びフレーム識別部FCは、遅延バッファ12,切換回路13及び14を介して出力側信号線15に出力される。
【0030】
次いで、予め設定されたスタートデリミタ部SD,フレーム識別部FC及びトータルサイズ部TSのバイト数と遅延バッファ12の遅延時間をもとにスタートデリミタ部SD及びフレーム識別部FCを受信したことを検出したときスイッチング回路17を接続状態にし、トータルサイズ部TSを受信したことを検出したときスイッチング回路17を遮断状態にする。そして、スタートデリミタ部SD及びフレーム識別部FCが出力側信号線15へ出力されたことを検出したとき切換回路14の接点ta3と接点tb とを接続状態にする。スイッチング回路17が接続状態に制御されるとフレーム識別部FCの次に受信するトータルサイズ部TSがTSバッファ18に入力され、予め設定した自局が送信する自局データのデータサイズに応じたバイト数と、トータルサイズ部TSに格納されているトータルサイズTS(n)とが加算器19で加算されてこれが新たなトータルサイズ部TSとして出力側信号線15に出力される。
【0031】
次いで、加算器19からトータルサイズ部TSが出力側信号線15へ出力されたことを検出したとき切換回路14の接点ta1と接点tb とを接続すると共に挿入カウンタ25を起動し、さらに、スイッチング回路22を接続状態にする。これにより、トータルサイズ部TSに続いて受信するデータ部DTつまり他局データが加算器19からのトータルサイズ部TSに続いて出力側信号線15へ出力されると共に、スイッチング回路22を介して受信バッファ23に格納され、また、挿入カウンタ25が起動してフレーム検出回路20からのバイト数単位のオンオフ信号により減算を開始する。この挿入カウンタ25には、TSバッファ16が保持するトータルサイズTS(n)が初期値としてロードされる。
【0032】
そして、挿入カウンタ25のカウント値が零となったとき、切換回路13の接点ta とtb2とを接続し、切換回路14の接点ta2とtb とを接続し、スイッチング回路22を遮断状態にする。出力側信号線15は出力バッファ16の出力側と接続され、出力バッファ16に予め書き込まれている自局データが出力され、また、スイッチング回路22が遮断状態に制御されるから、受信バッファ23へのデータの格納が中止される。そして、出力バッファ16に書き込まれている自局データが出力されると共に、フレームチェックシーケンス部FCS及びエンドデリミタ部EDが遅延バッファ12を介して出力バッファ16に自局データに続いて格納され、自局データに続いて出力側信号線15に出力される。
【0033】
そして、フレーム検出回路20でエンドデリミタEDを検出し、送信した自局データ数に応じたバイト数と、遅延バッファ12の遅延時間とをもとにエンドデリミタEDが出力側信号線15に出力されたことを検出したとき、切換回路13の接点ta と接点tb1とを接続し、切換回路14の接点ta1とtb とを接続する。これにより、入力側信号線11と出力側信号線15とが遅延バッファ12,スルー信号線21を介して接続されて初期状態となる。
【0034】
一方、前記データ削除回路10bは、図6に示すように、前記入力側信号線11が、切換回路31及び32を介して出力側信号線15に接続され、また、切換回路31と32との間に遅延バッファ33が接続され、切換回路31及び32を切り換えることにより、入力側信号線11と出力側信号線15とを直接接続、又は遅延バッファ33を介して接続するようになっている。この遅延バッファ33の遅延時間は、伝送フレームFから削除すべき自局データのデータサイズに基づいて設定されている。
【0035】
また、入力側信号線11に、スイッチング回路34を介して、伝送フレームFのトータルサイズTS(n)を書き込むためのTSバッファ35が接続され、TSバッファ35の出力側は、減算器36に接続されている。この減算器36は、TSバッファ35の出力から、自局で送信した自局データのデータサイズを減算し、切換回路32を介して出力側信号線15に出力するようになっている。
【0036】
また、データ削除回路10bは、入力側信号線11に接続されたフレーム検出回路37を有し、さらに、切換回路31と32とが直接接続されたスルー信号線38にスイッチング回路39を介して接続された受信バッファ40を有する。
【0037】
前記フレーム検出回路37は、前記フレーム検出回路20と同様に、伝送フレームFの先頭に位置するスタートデリミタ部SD及び末尾に位置するエンドデリミタ部EDを抽出し、また、バイト数単位のオンオフ信号を生成して、これを削除カウンタ41に出力する。
【0038】
また、フレーム検出回路37は削除カウンタ41を制御して、切換回路31及び32,スイッチング回路34及び39の制御を行う。すなわち、初期状態では、切換回路31の接点ta と接点tb1とを接続し、切換回路32の接点ta1と接点tb とを接続し、また、スイッチング回路34及び39を遮断状態にする。入力側信号線11は、遅延バッファ33を介して出力側信号線15と接続されるから、伝送フレームFのスタートデリミタ部SD及びフレーム識別部FCは、切換回路31,遅延バッファ33,切換回路32を介して出力側信号線15に出力される。
【0039】
次いで、予め設定されたスタートデリミタ部SD,フレーム識別部FC及びトータルサイズ部TSのバイト数と遅延バッファ33の遅延時間とをもとに、スタートデリミタ部SD及びフレーム識別部FCを受信したことを検出したときスイッチング回路34を接続状態にし、トータルサイズ部TSを受信したことを検出したときスイッチング回路34を遮断状態にする。また、スタートデリミタ部SD及びフレーム識別部FCが出力側信号線15へ出力されたことを検出したとき切換回路32の接点ta3と接点tb とを接続する。これにより、スイッチング回路34が接続状態に制御されるから、フレーム識別部FCの次に受信するトータルサイズ部TSがTSバッファ35に入力され、トータルサイズ部TSに格納されているトータルサイズTS(n)から、予め設定された自局が送信した自局データのデータサイズに応じたバイト数が減算されこれが新たなトータルサイズ部TSとして、フレーム識別部FCに続いて、切換回路32を介して出力側信号線15に出力される。
【0040】
次いで、自局データのデータサイズをもとに伝送フレームFの自局データを受信したことを検出したとき、切換回路31の接点ta とtb2とを接続し、減算器36からトータルサイズ部TSが出力側信号線15へ出力されたことを検出したとき、切換回路32の接点ta2と接点tb とを接続して、入力側信号線11をスルー信号線38を介して出力側信号線15に接続する。ここで、上述のように、各局では一巡目の伝送フレームFに自局データを付加し、二巡目の伝送フレームFから付加した自局データを削除すると共に、データ挿入回路10aでは、自局データを他局データの後に挿入するようにしているから、伝送路Tを一巡して戻ってきた伝送フレームFにおいて、自局データはデータ部DTの先頭、つまり、トータルサイズ部TSの直後に付加されていることになる。遅延バッファ33の遅延時間は、自局データのデータサイズに応じて設定されているから、トータルサイズ部TSの次に受信する自局データは遅延バッファ33に格納される。よって、この状態で切換回路31及び32を切り換えると、自局データは遅延バッファ33に取り残されることになって、自局データの次に送信される他局の局データはトータルサイズ部TSに続いてスルー信号線38を介して出力側信号線15に出力され、すなわち、伝送フレームFから自局データが削除されることになる。また、このとき、削除カウンタ41を起動すると共にスイッチング回路39を接続状態に制御する。これにより、削除カウンタ41には、減算器36で更新したトータルサイズ部TSが初期値としてロードされ、フレーム検出回路37からのバイト数単位のオンオフ信号に基づき減算する。この間、スルー信号線38を通過する他局データがスイッチング回路39を介して受信バッファ40に格納される。
【0041】
そして、削除カウンタ41のカウント値が零となったとき、スイッチング回路39を遮断状態に制御し、受信バッファ40への他局データの格納を終了する。そして、他局データに続いてフレームチェックシーケンス部FCS及びエンドデリミタ部EDがスルー信号線38を介して出力側信号線15に出力される。
【0042】
次いで、フレーム検出回路37でエンドデリミタEDが出力側信号線15に出力されたことを検出したとき、切換回路31及び32を切り換えて入力側信号線11と出力側信号線15とを遅延バッファ33を介して接続し、初期状態にする。
【0043】
次に、上記第1の実施の形態の動作を図7に基づいて説明する。
今、局Aが、他局B及びCが保持する局データを収集するものとすると、局Aでは図2に示すフォーマットにしたがって、伝送フレームFを生成し、図7(a)に示すように、トータルサイズTS(n)をTS(0)として送信する(ステップS1)。
【0044】
これを受信した局Aの下流の局Bでは(ステップS11)、送信すべき局データを出力バッファ16に書き込み(ステップS12)、データ挿入回路10aを駆動する(ステップS13)。これにより、図7(b)に示すように、スタートデリミタ部SD,フレーム識別部FCに続いて、加算器19から出力される自局の局データのバイト数例えばbバイトが加算されたトータルサイズTS(b)からなるトータルサイズ部TSが出力され、さらに出力バッファ16に書き込んだ自局データDT−Bが出力された後、フレームチェックシーケンス部FCS及びエンドデリミタ部EDが、出力側信号線15に出力される。つまり、受信した伝送フレームFに自局データDT−Bが付加された伝送フレームFが出力され、これが下流の局Cに出力される(ステップS13)。
【0045】
このとき、伝送フレームFに他局データは付加されていないから、他局データの読み込みは行わない(ステップS14,S15)。
局Cでは、この伝送フレームFを受信すると(ステップS11)、同様にして、送信すべき局データを出力バッファ16に書き込み(ステップS12)、データ挿入回路10aを駆動する(ステップS13)。これにより、図7(c)に示すように、スタートデリミタ部SD,フレーム識別部FCに続いて、加算器19から出力される自局の局データのバイト数例えばcバイトが加算されたトータルサイズTS(b+c)からなるトータルサイズ部TSが出力され、さらに付加されている局データDT−Bが出力された後、データ部DTの先頭から更新前のトータルサイズTS(b)に相当するデータが出力された後、出力バッファ16に書き込んだ自局データDT−Cが出力され、続いてフレームチェックシーケンス部FCS及びエンドデリミタ部EDが、出力側信号線15に出力される。よって、受信した伝送フレームFのデータ部DTの後部に自局データDT−Cが挿入された伝送フレームFが出力され、これが下流の局Aに出力される(ステップS13)。
【0046】
このとき、必要であれば、受信バッファ23に格納されている他局のデータ、つまり、局Bの局データDT−Bを読み込む(ステップS14,S15)。
局Aでは、伝送路Tを一巡して戻ってきた伝送フレームFを受信すると(ステップS2)、他局に送信すべき局データがあるときには、局データを出力バッファ16に書き込み(ステップS2)、データ挿入回路10aを駆動する(ステップS4)。これにより、図7(d)に示すように、トータルサイズTS(n)として、自局の局データのバイト数例えばaバイトが加算されたTS(b+c+a)が設定され、さらに、データ部DTの先頭から、更新前のトータルサイズTS(b+c)に相当するデータが出力された後、出力バッファ16に書き込んだ自局データDT−Aが出力され、局データDT−B,DT−Cに続いてDT−Aが付加された伝送フレームFが下流の局Bに送信される。
【0047】
一方、局Bでは、二巡目の伝送フレームFを受信すると(ステップS16)、データ削除回路10bを駆動し、受信したトータルサイズTS(b+c+a)から、自局が付加した局データDT−Bのデータサイズ、すなわち、bバイトを減算したトータルサイズTS(c+a)を新たなトータルサイズとして設定し、データ部DTの先頭から自局データのバイト数b分のデータを削除して、伝送フレームFを下流の局Cに出力する(ステップS17,S18)。
【0048】
ここで、一巡目に伝送フレームFのデータ部DTの後部に局データを挿入するようにしているから、伝送路Tを一巡した伝送フレームFのデータ部DTには、図7(e)に示すように、挿入した順に局データが付加されていることになる。したがって、伝送フレームFに局データを付加した局が、局データを付加した順にデータ部DTの先頭から付加した局データのバイト数分だけデータを削除すれば、すなわち、自局が付加した局データを削除することになる。したがって、局Bにより、局データDT−Bが削除されて、図7(f)に示すように、局データDT−C及びDT−Aが付加された伝送フレームFが局Cに送信される。
【0049】
このとき、受信した伝送フレームF(図7(e))には、他局データつまり、局データDT−C及びDT−Aが付加されていて、これが受信バッファ40に格納されているから、必要であれば、受信バッファ40からこれらデータを読み込む(ステップS19,S20)。
【0050】
局Cでも同様に、二巡目の伝送フレームFを受信すると(ステップS16)、データ削除回路10bを駆動し、そのトータルサイズTS(c+a)から、自局が付加した局データDT−Cのデータサイズ、cバイトを減算して新たなトータルサイズTS(a)として更新設定し、トータルサイズ部TSの直後から自局データDT−Cのバイト数cバイト数分のデータを削除し、図7(g)に示すように、伝送フレームFから局データDT−Cが削除された伝送フレームFを下流の局Cに出力する。
【0051】
このとき、受信した伝送フレームF(図7(f))には、他局データDT−Aが付加されているから、必要であれば、受信バッファ40からこれを読み込む(ステップS19,S20)
この伝送路Tを二巡して戻ってきた伝送フレームFを受信した局Aでは、この伝送フレームFを伝送路Tから削除し、これによって、局Aにおける局B及びCの局データの収集が終了する。
【0052】
したがって、上述のように、伝送フレームFを伝送するときに、予め各局の局データの格納位置或いはそのデータサイズの情報等を通知する必要がないから、ネットワークシステムにおける処理を削減することができ、ネットワーク上のデータ伝達を効率よく行うことができる。
【0053】
また、データ部DTのトータルサイズTS(n)と自局の局データのデータサイズとから自局データの格納すべき位置或いは格納されている位置を検出することができるから、リング状ネットワークを構築する局数が増減したり、また、局データのデータサイズが変化した場合でも、確実に自己の局データの格納すべき位置或いは格納されている位置を検出することができる。
【0054】
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。
上記第1の実施の形態では、自局データを伝送フレームFにおいてデータ部DTの後部に挿入し、データ部DTの先頭から削除するようにしているが、この第2の実施の形態では、データ部DTの先頭に挿入し、データ部DTの後部から削除するようにしている。前記切換回路,スイッチング回路及び各カウンタを駆動するタイミングが異なること以外は、上記第1の実施の形態と同様であるので、同一部の詳細な説明は省略する。
【0055】
第2の実施の形態におけるデータ挿入回路10aでは、出力バッファ16に格納された自局データをデータ部DTの先頭に挿入する。
すなわち、フレーム検出回路20では、初期状態では、切換回路13及び14をスルー信号線21側に接続し、また、スイッチング回路17及び22を遮断状態に制御する。そして、スタートデリミタ部SD及びフレーム識別部FCを出力側信号線15へ出力し、また、フレーム識別部FCを受信したこと検出したときスイッチング回路17を接続状態にしてTSバッファ18にトータルサイズ部TSを格納し、格納後スイッチング回路17を遮断状態にする。また、スタートデリミタ部SD及びフレーム識別部FCが出力側信号線15へ出力されたことを検出したとき、切換回路14を切り換えて、加算器19と出力側信号線15とを接続し、加算器19で、受信した伝送フレームFのトータルサイズTS(n)に自局データバイト数を加算して更新したトータルサイズTS(n)を出力する。そして、加算器19からトータルサイズ部TSが出力側信号線15へ出力されたことを検出したとき切換回路14を切り換えて、出力バッファ16に格納されている自局データを出力する。また、切換回路13を切り換えてトータルサイズ部TSに続いて入力されるデータを出力バッファ16の自局データに続いて格納する。
【0056】
そして、フレーム検出回路20では、自局データのバイト数から、自局のデータが出力されたことを検出すると、挿入カウンタ25を起動すると共に、スイッチング回路22を接続状態にする。
【0057】
これにより、自局データに続いて受信した伝送フレームFのトータルサイズ部TS以後に付加されているデータが出力側信号線15に出力されると共に、データ部DTの他局データが受信バッファ23に格納される。挿入カウンタ25では、TSバッファ18で保持する更新前のトータルサイズTS(n)が初期値としてロードされ、カウント値が零となったとき、スイッチング回路22を遮断状態にして受信バッファ23への他局データの格納を中止する。
【0058】
そして、フレーム検出回路20でエンドデリミタEDを検出し、自局の送信データ数に応じたバイト数と、遅延バッファ12の遅延時間とをもとにエンドデリミタEDが出力側信号線15に出力されたことを検出したとき、切換回路13及び14が切り換えられて入力側信号線11をスルー信号線21を介して出力側信号線15と接続し、初期状態となる。
【0059】
一方、第2の実施の形態におけるデータ削除回路10bでは、伝送フレームFのデータ部DTの後部から自局データを削除し、他局データを遅延バッファ33の出力側から取り出すようになっている。
【0060】
すなわち、フレーム検出回路37は、初期状態では、切換回路31及び32を遅延バッファ33側に切り換えて、伝送フレームFのスタートデリミタ部SD及びフレーム識別部FCを出力側信号線15に出力し、フレーム識別部FCを受信したことを検出したとき、スイッチング回路34を接続状態に制御してフレーム識別部FCの次に送信されるトータルサイズTS(n)をTSバッファ35に格納する。そして、フレーム識別部FCが出力側信号線15に出力されたことを検出したとき切換回路32を切り換えて、減算器36と出力側信号線15とを接続する。これにより伝送フレームFで通知されてTSバッファ35に格納されたトータルサイズTS(n)から、予め設定した削除すべき自局データのデータサイズが減算されて、これが新たなトータルサイズTS(n)として出力側信号線15に出力される。
【0061】
次いで、フレーム検出回路37では、トータルサイズ部TSが出力側信号線15に出力されたことを検出したとき、切換回路32を切り換えて遅延バッファ33と出力側信号線15とを接続し、遅延バッファ33で遅延されたデータ部DTに付加された他局データを出力側信号線15に出力する。また、このとき、削除カウンタ41を起動すると共にスイッチング回路39を接続状態にし、遅延バッファ33の出力側から他局データを受信バッファ40に格納する。
【0062】
そして、削除カウンタ41では更新前のトータルサイズ部TSが初期値としてロードされてこれをバイト数単位で減算し、カウント値が零となったとき、つまり、他局データを出力側信号線15に出力しおえたとき、スイッチング回路39を遮断状態にして受信バッファ40への他局データの格納を中止すると共に、切換回路31及び32をスルー信号線38側に切り換える。ここで、遅延バッファ33の遅延時間は、削除すべき自局データのデータサイズに応じて設定されているから、他局データに続いて入力される自局データは、遅延バッファ33に取り残されることになり、自局データの次に送信されるフレームチェックシーケンス部FCS及びエンドデリミタ部EDが、スルー信号線38を介して出力側信号線15に出力され、伝送フレームFから自局データが削除されることになる。
【0063】
そして、フレーム検出回路37でエンドデリミタEDが検出されると、切換回路31及び32が切換えられて、入力側信号線11と出力側信号線15とが遅延バッファ33を介して接続される初期状態となる。
【0064】
次に、上記第2の実施の形態の動作を図8に基づいて説明する。
今、局Aが、他局B及びCが保持する局データを収集するものとすると、局Aでは図2に示すフォーマットにしたがって、伝送フレームFを生成し、図8(a)に示すように、トータルサイズTS(n)としてTS(0)を設定して送信する(ステップS1)。
【0065】
これを受信した局Aの下流の局Bでは(ステップS11)、送信すべき局データを出力バッファ16に書き込み(ステップS12)、データ挿入回路10aを駆動する(ステップS13)。これにより、図8(b)に示すように、受信した伝送フレームFに自局データDT−Bが付加された伝送フレームFが出力され、これが下流の局Cに出力される(ステップS13)。
【0066】
局Cでは、この伝送フレームFを受信すると(ステップS11)、同様にして、送信すべき局データを出力バッファ16に書き込み(ステップS12)、データ挿入回路10aを駆動する(ステップS13)。これにより、図8(c)に示すように、スタートデリミタ部SD,フレーム識別部FCに続いて、加算器19から出力される自局の局データのバイト数例えばcバイトが加算されたトータルサイズつまりTS(b+c)からなるトータルサイズ部TSが出力され、トータルサイズ部TSの直後、つまり、予め付加されていた局データDT−Bの前に、出力バッファ16に書き込んだ自局データDT−Cが挿入されてこれが下流の局Aに出力される(ステップS13)。そして、必要であれば、受信バッファ23に書き込まれた局Bの局データDT−Bを読み込む。
【0067】
局Aでは、伝送路Tを一巡して戻ってきた伝送フレームFを受信すると(ステップS2)、他局に送信すべき局データがあるときには、局データを出力バッファ16に書き込み(ステップS2)、データ挿入回路10aを駆動する(ステップS4)。これにより、図8(d)に示すように、トータルサイズTS(n)として、自局の局データのバイト数例えばaバイトが加算されたTS(b+c+a)が設定され、さらに、トータルサイズ部TSの直後に自局データDT−Aが挿入され、局データがDT−A,DT−C,DT−Bの順に付加された伝送フレームFが下流の局Bに送信される。
【0068】
局Bでは、二巡目の伝送フレームFを受信すると(ステップS16)、データ削除回路10bを駆動し、受信したトータルサイズTS(b+c+a)から、自局が付加した局データDT−Bのデータサイズ、bバイトを減算したトータルサイズTS(c+a)を新たなトータルサイズとして設定し、データ部DTの先頭から、更新後のトータルサイズTS(c+a)に相当するデータを出力し、これ以後のデータを、自局データのバイト数b分削除して、伝送フレームFを下流の局Cに出力する(ステップS17,S18)。
【0069】
ここで、一巡目に伝送フレームFのデータ部DTの先頭に局データを挿入するようにしているから、伝送路Tを一巡した伝送フレームFのデータ部DTには、図8(e)に示すように、後から挿入したものが先頭にくるように付加されていることになる。したがって、伝送フレームFに局データを付加した局が、局データを付加した順に、データ部DTの先頭から、データ部DTに付加されている全体のトータルサイズTS(n)から自局で削除すべきデータサイズを減算したデータサイズに相当するデータを出力した後、次のデータから自局で削除すべきデータサイズ分のデータを削除すれば、これはすなわち、自局が付加した局データを削除することになる。したがって、データ部DTの後部に付加されている局Bが付加した局データDT−Bが削除されて、図8(f)に示す伝送フレームFが局Cに送信される。
【0070】
局Cでも同様に、二巡目の伝送フレームFを受信すると(ステップS16)、データ削除回路10bを駆動し、そのトータルサイズTS(c+a)から、自局が付加した局データDT−Cのデータサイズ、つまりcバイトを減算して新たなトータルサイズTS(a)として更新設定し、トータルサイズ部TSの直後から更新後のトータルサイズTS(a)に相当するデータを出力した後、これ以後の自局データDT−Cのバイト数cバイト数分のデータを削除し、図8(g)に示すように、伝送フレームFから局データDT−Cが削除された伝送フレームFを下流の局Cに出力する。
【0071】
そして、この伝送路Tを二巡して戻ってきた伝送フレームFを受信した局Aでは、この伝送フレームFを伝送路Tから削除し、これによって、局Aにおける局B及びCの局データの収集が終了する。
【0072】
したがって、この第2の実施の形態においても、上記第1の実施の形態と同等の作用効果を得ることができる。
なお、上記第1及び第2の実施の形態においては、データサイズの単位としてバイトを用いた場合について説明したが、これに限らず任意に設定することができ、例えばビット単位、或いはワード単位でもよい。
【0073】
また、上記各実施の形態においては、フレーム生成局では、伝送フレーム生成時に自局データを付加せずに送信するようにした場合について説明したが、伝送フレーム生成時に、自局データを付加して送信するようにしてもよく、この場合には、伝送フレーム生成局では、伝送フレームFが伝送路Tを一巡して戻ってきたときに、自局データを削除するようにすればよい。
【0074】
また、上記各実施の形態においては、フレーム受信局では一巡目の伝送フレームFを受信したとき、局データを付加するようにした場合について説明したが、送信すべき局データがない場合には付加しなくてよく、この場合には、二巡目の伝送フレームFを受信したときには、局データの削除を行う必要がなくそのまま下流の局に中継すればよい。
【0075】
また、上記各実施の形態においては、説明を簡易化するためにネットワークを構成する装置数が少ない場合について説明したが、これに限定されるものではなく、任意数の装置をネットワークに接続することができる。また、局Aがフレーム生成局となる場合について説明したが、これに限らず、何れの局でもフレーム生成局になることができる。
【0076】
また、上記各実施の形態においては、各局において他局データを読み取るようにした場合について説明したが、例えばフレーム生成局のみがデータを読み取る場合には、フレーム生成局を除く各局のデータ挿入回路及びデータ削除回路に、受信バッファを設ける必要はない。
【0077】
さらに、上記各実施の形態においては、データ挿入回路及びデータ削除回路を電子回路を組み合わせて構成した場合について説明したが、これに限るものではなく、マイクロコンピュータで構築するようにしてもよい。
【0078】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1に係るリング状ネットワークのデータ転送方式によれば、伝送フレームに、この伝送フレームに付加された伝送データで構成されるデータ部の総データ量を格納するデータ量格納領域を設け、各局が、一巡目の伝送フレームを受信したときに、データ量格納領域の総データ量に基づき前記データ部の末尾位置を検出してこの次に自己の伝送データを挿入すると共にデータ量格納領域の総データ量に自己の伝送データ量を加算して転送し、二巡目の伝送フレームを受信したときに、データ部の先頭から、予め一巡目に挿入した自己の伝送データのデータ量に設定された削除すべきデータ量に相当するデータを削除して転送するようにしたから、予め各局にデータの格納位置或いは削除位置を通知する必要がなく、その分ネットワークシステムの伝送効率を向上させることができ、また、システム構成が変化した場合でも容易に対処することができる。
【0079】
また、請求項2に係るリング状ネットワークのデータ転送方式によれば、伝送フレームに、この伝送フレームに付加された伝送データで構成されるデータ部の総データ量を格納するデータ量格納領域を設け、各局が、一巡目の伝送フレームを受信したときに、データ部の先頭に自己の伝送データを挿入すると共に総データ量に自己の伝送データ量を加算して転送し、二巡目の伝送フレームを受信したときに、データ量格納領域の総データ量を、総データ量から、予め一巡目に挿入した自己の伝送データのデータ量に設定された削除すべきデータ量を減算した減算値に更新すると共に、この減算値に基づき自己が付加した伝送データの格納位置を検出し、予め一巡目に挿入した自己の伝送データに設定された削除すべきデータ量に相当するデータを削除するようにしたから、予め各局にデータの格納位置或いは削除位置を通知する必要がなく、その分ネットワークシステムの伝送効率を向上させることができ、また、システム構成が変化した場合でも容易に対処することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す概略構成図である。
【図2】伝送フレームFの一例を示す構成図である。
【図3】フレーム生成局の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図4】フレーム受信局の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図5】データ挿入回路の一例を示すブロック図である。
【図6】データ削除回路の一例を示すブロック図である。
【図7】第1の実施の形態における伝送フレームの変化状況を示す説明図である。
【図8】第2の実施の形態における伝送フレームの変化状況を示す説明図である。
【符号の説明】
A〜C 局
T 伝送路
10 伝送制御回路
10a データ挿入回路
10b データ削除回路
19 加算器
25 挿入カウンタ
36 減算器
41 削除カウンタ
12,33 遅延バッファ
17,35 TSバッファ
20,37 フレーム検出回路

Claims (2)

  1. 複数局がリング状ネットワークに接続され、且つ、前記リング状ネットワークに1つの伝送フレームを二周させて各局が一周目に伝送データを付加しこの付加した伝送データを二周目に削除することでデータ交換処理を完結させるようにしたリング状ネットワークのデータ転送方式において、
    前記伝送フレームは、当該伝送フレームに付加された伝送データで構成されるデータ部の総データ量を格納するデータ量格納領域を有し、
    前記各局は、一巡目の伝送フレームを受信したときに、前記データ量格納領域の総データ量に基づき前記データ部の末尾を検出してこの次に自己の伝送データを挿入すると共に前記総データ量に自己の伝送データ量を加算して転送し、
    二巡目の伝送フレームを受信したときに、前記伝送フレームのデータ部の先頭から、予め一巡目に挿入した自己の伝送データのデータ量に設定された削除すべきデータ量に相当するデータを削除して転送するようになっていることを特徴とするリング状ネットワークのデータ転送方式。
  2. 複数局がリング状ネットワークに接続され、且つ、前記リング状ネットワークに1つの伝送フレームを二周させて各局が一周目に伝送データを付加しこの付加した伝送データを二周目に削除することでデータ交換処理を完結させるようにしたリング状ネットワークのデータ転送方式において、
    前記伝送フレームは、当該伝送フレームに付加された伝送データで構成されるデータ部の総データ量を格納するデータ量格納領域を有し、
    前記各局は、一巡目の伝送フレームを受信したときに、前記データ部の先頭に自己の伝送データを挿入すると共に前記総データ量に自己の伝送データ量を加算して転送し、二巡目の伝送フレームを受信したときに、前記データ量格納領域の総データ量を、当該総データ量から、予め一巡目に挿入した自己の伝送データのデータ量に設定された削除すべきデータ量を減算した減算値に更新すると共に、前記減算値に基づき自己が付加した伝送データの格納位置を検出し、当該格納位置から予め一巡目に挿入した自己の伝送データのデータ量に設定された削除すべきデータ量に相当するデータを削除して転送するようにしたことを特徴とするリング状ネットワークのデータ転送システム。
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