JP3713581B2 - パフ拮抗剤及びその調製方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、パフ−アセタ拮抗剤及びその調製方法に関する。なお、パフ−アセタは、paf−acetherと記され、pafは、platelet−activating factor(血小板活性化要素)の略号であり、C.R.Acad.Sci,パリー,289号,1979年の1037〜1040頁に記載されている化学構造が1−0−アルキル−2−アセチル−sn−グリセリル−3−フォスフォコリンなる物質である。
【0002】
【従来の技術】
J.Exp.Med.136号,1972年,1356〜1377頁に記載されているようにパフ−アセタが血小板の凝集を誘引することは公知である。そこでパフ−アセタ媒介の血小板活性化による疾患を、天然のギンコリド類(gingolides)を用いて治療することがFun.J.Pharmacol,1988年,152,101〜110頁で提案されている。
【0003】
ギンコリド類とはパフ−アセタ拮抗剤であり、米国特許出願番号07/259,674によると、パフ−アセタが血小板サイト(sites)に結合するのを抑制する化合物で、これによりこれらの細胞はパフ−アセタに攻撃されなくなる。
【0004】
最近になって血小板活性化は,パフ−アセタだけでなくリポプロティン(通常のまたは修飾体)、特にLDL(low density lipoproteins,低密度リポプロティン)及びLA−paf(lipoprotein−associated PAF−acether,リポプロティン結合paf−acether)によっても引き起こされることが判明した。
【0005】
更にリポプロティン(通常のまたは修飾体)及びLA−pafにより誘引された血小板活性化は、パフ−アセタ拮抗剤により抑制されることも判明した。これは、リポプロティン(通常のまたは修飾体)やLA−pafによる疾患の治療に、パフ−アセタ拮抗剤を使用し得ることを意味する。
【0006】
【構成及び作用】
本発明によれば、パフ−アセタ(paf−acether)拮抗剤として親水性または非親水性トリアゾロチエノ−ジアゼピンまたはその類似体、ギンコリド、ギンコリドの混合物、または合成ギンコリド誘導体、あるいはCV3988のようなパフ−アセタの類似体が使用可能である。上記トリアゾロチエノ−ジアゼピンとは好ましくはWEB2086,WEB2098またはBN50739であり、またギンコリド類としてはBN52020,BN52021,BN52022またはこれら化合物の混合物が好ましい。
【0007】
BN50739の化学構造は、テトラヒドロ−4,7,8,10メチル−(クロロ−2フェニル)6[ジメトキシ−3,4−フェニル)チオ]メチルチオカルボニル−9ピリド[4′,3′−4,5]チエノ[3,2−f]トリアゾロ−1,2,4[4,3−a]ジアゼピン−1,4)である。
【0008】
上述の化合物は、それぞれ下記の化学構造で示される。CV3988という化学用語は、りん酸塩rac−3−(N−n−オクタデシル−カルバモイロキシ)−2−メトキシプロピル 2−チアゾロイオエチルのことである。
【0009】
WEB2086という化学用語は、3−(4−(2−クロロフェニル)−9−メチル−6H−チエノ(3,2−f)(1,2,4)トリアゾロ−(4,3−a)−(1,4)ジアゼピン−2イル)−1−(4−モルフォリニル)−1−プロパノンのことである。
【0010】
WEB2098という化学用語は、(3−(4−(2−クロロフェニル)−9−シクロプロピル−6H−チエノ)(3,2−f)−(1,2,4)トリアゾロ−(4,3−a)(1,4)ジアゼピン−2イル)−1−(4−モルフォリニル)−1−プロパノンのことである。
【0011】
BN52020という化学用語は、9H−1、7a−(エポキシメタノ)−1H,6aH−シクロペンタ[c]フロ[2,3−b)フロ−[3′,2′:3,4]シクロペンタ[1,2−d]フラン−5,9,12(4H)−トリオン,3−tert−ブチルヘキサヒドロ−4,7b−ジヒドロキシ−8−メチルのことである。
【0012】
BN52021という化学用語は、9H−1,7a−(エポキシメタノ)−1H,6aH−シクロ−ペンタ[c]フロ[2,3−b]フロ−[3′,2′:3,4]シクロペンタ[1,2−d]フラン−5,9,12(4H)−トリオン、3−tert−ブチルヘキサヒドロ−4,4b−11−トリヒドロキシ−8−メチルのことである。
【0013】
BN52022という化学用語は、9H−1、7a−(エポキシメタノ)−1H,6aH−シクロペンタ[c]フロ[3′,2′:3,4]シクロペンタ[1,2−d]フラン−5,9,12(4H)−トリオン,3−tert−ブチルヘキサヒドロ−2,4,7b,11−テトラヒドロキシ−8−メチルのことである。
【0014】
パフ−アセタ拮抗剤の有効性測定に競合結合テスト(competitivebinding test)を用いるのは既に知られている。しかしパフ−アセタ拮抗剤の有効性に関しては、リポプロティン(通常のまたは修飾体)、特にLDLまたはVLDL(very low density lipoprotein,超低密度リポプロティン)の存在下あるいは不存在下で、細胞並びに標識パフ−アセタを恒温培養した時にのみ信頼すべき情報が得られる。
【0015】
パフ−アセタ受容体に対する拮抗活性に関して各物質の効果を迅速かつ簡便にテストするには、例えばスクリーニング法によりパフ−アセタ受容体への有効な拮抗剤を見つけて、前記疾患の治療に適用できるようにするには、以下のステップからなる有効性測定方法を利用したパフ−アセタ拮抗剤の調製方法が良い。
【0016】
パフ拮抗剤の調整方法であって、以下のステップ、
a)リポプロティン、LA−paf及び/又はコレステロールの存在下で、清浄細胞と、放射性、着色化若しくは蛍光化標識パフ又は標識若しくは無標識パフ類縁物質及び測定すべき拮抗剤とを混合するステップ、
b)リポプロティン、LA−paf及び/又はコレステロールの存在下で、ステップa)で用いたものと同じタイプの清浄細胞と、放射性、着色化若しくは蛍光化標識パフとを、測定すべき拮抗剤の不存在下で混合するステップ、
c)上記の混合物a)とb)各々から細胞を分離するステップ、
d)上記細胞に結合した放射性、着色化若しくは蛍光化標識パフの量を測定するステップ、及び
e)拮抗剤の有効性を、上記a)での拮抗剤存在下で細胞に結合した標識パフ量と、上記b)での拮抗剤不存在下で細胞に結合した標識パフ量との関係から判定するステップ、
を含んでなる有効パフ拮抗剤の調製方法。
【0017】
本発明方法による有効性測定方法を利用したパフ−アセタ拮抗剤の調製方法に用いる細胞としては、血小板が好ましい。
【0018】
細胞は例えば洗浄やゲル濾過により正常化処理をするのが望ましく、また好ましくはアスピリン(アセチルサリチル酸)を添加する。アスピリン添加により、本発明のパフ−アセタ拮抗剤の調製ステップに及ぼすプロスタグランジン(prostaglandin)の悪影響が取り除かれる。アスピリン添加とプロスタグランジン拮抗剤の添加効果も測定可能となる。
【0019】
血小板を使用する際は、その後正常細胞を脱脂した血清albuminを含有し、カルシウムイオンを全く含まない等張緩衝液中に分散させるのが好ましい。血小板は、請求項1記載の方法のステップa)及びb)に使用する前に、カルシウム及びマグネシウムイオン存在下で数倍、例えば10倍に濃縮する。
【0020】
標識リガンド(ligand)としては、例えばトリチウム標識パフ−アセタまたは標識WEB2086のような標識拮抗剤が使用できる。標識または未標識のパフ−類縁物質や着色化あるいは蛍光化標識化合物等も用いることができる。
【0021】
請求項1記載のステップa)及びb)による混合は20℃の温度で行うのが好ましい。混合後は、細胞を10分以上恒温培養するのが望ましく、その後本発明方法のステップc)により分離する。恒温培養期間は10分以上が好ましい。ステップc)による細胞分離は、濾過または遠心分離によって行う。
【0022】
血小板の他に、本発明では、単核マクロファージ様細胞を使用してパフ−アセタ拮抗剤を調製することもできる。この場合は、脱脂培養基中でリポプロティン(通常のまたは修飾体)及びコレステロールで刺激した単核マクロファージ様細胞を用いる。
【0023】
単核マクロファージ様細胞を使用すると、本発明方法は、特に迅速で簡便なものになる。単核マクロファージ様細胞は、市販されており、培養に支障はない。コレステロールまたはLDLやVLDLのようなリポプロティンで刺激した培養基からある量の細胞を、結合検査の前に採取するだけで良い。これらの操作や結合検査自体は、実験室での通常操作でできるので、市販の自動装置を使用することが可能である。従って、本発明方法を自動的に行うことができて、スクリーニング法では、非常に重要な意味を持つ。
【0024】
単核マクロファージ様細胞を使用すると、動脈硬化症の予防と治療用のパフ−アセタ拮抗剤活性測定にも、本発明方法を用いることができる。動脈硬化症のみならず炎症性疾患やガンの病因においても単核マクロファージ様細胞及びLDLのようなリポプロティン(通常のまたは修飾体)及びそこに含まれるコレステロールは、相当重要なものとなっている。
【0025】
従って本発明方法では、生体内で動脈硬化症を引き起こすLDLとコレステロールと共に、同様の細胞がガラス内で使用される。
【0026】
単核マクロファージ様細胞としては、U937細胞が特に好ましい。単核マクロファージ様細胞は、血清特に子牛胎児血清を含有する培養基で培養される。テストの前に単核マクロファージ様細胞を脱脂血清、特に脱脂した子牛胎児血清を含有する培養基中で数時間培養するのが好ましい。培養開始から24時間後に、LDLとコレステロールを添加して細胞を刺激するのが良い。単核マクロファージ様細胞の培養基は、L−グルタミンを含有しているのが望ましい。培養及び恒温培養は、それぞれ高温例えば37℃で行われる。
【0027】
更に、単核マクロファージ様細胞の単純培養は、それら細胞が懸濁液中にあるので、従来の市販装置で正確な量を調合できる本質的な利点がある。
【0028】
細胞は結合検査に使用する前に、洗浄等の方法で清浄にして、アセチルヒドロラーゼ分解パフ−アセタのような酵素を取り除く。
【0029】
単核マクロファージ様細胞を使用する場合は、フォスフォリパーゼやアセチルヒドロラーゼのような単核マクロファージ様細胞に含有される酵素によりパフ−アセタが分解されるのを防ぐために、結合検査は、20℃未満、好ましくは2〜6℃の温度で行う。本発明の有効性測定方法を利用した調製方法のステップa)及びb)による混合後、単核マクロファージ様細胞を使用した時は、10分から1−4時間の恒温培養をするのが望ましい。
【0030】
パフ−アセタは水に溶けにくいフォスフォリピドなので、結合検査は、牛の血清アルブミン等の血清アルブミンを脱脂したものの存在下で行うのが好ましく、この時カルシウム及びマグネシウムイオンを添加するとよい。
【0031】
血清アルブミンは、パフ−アセタと特定単核マクロファージ様細胞と結合していない拮抗剤とを結合させる役割を果たし、これにより、パフ−アセタと拮抗剤のこの部分は、それぞれ単核マクロファージ様細胞から除かれる。
【0032】
このように処理した単核マクロファージ様細胞を液状媒体から分離するには、濾過によることが良い。というのは濾過方式が大変簡単であるからである。同時に特定の結合をしていない残留標識パフ−アセタを細胞から分離するのに、濾過が、比較的に正確で、なおかつ非常に効果的な方法であるからである。
【0033】
次に細胞に(特定)結合している標識パフ−アセタの量を測定する。放射能標識のパフ−アセタを使用したのであればフィルター中に残った細胞の放射能のみを測定する。測定数値から細胞のないフィルター中の放射能数値を差し引く。
【0034】
上記ステップa)に従い拮抗剤の量を変えてテストした結果を目盛りグラフに表わすと、50%の抑制値で拮抗剤の有効性が得られた。即ちある量の細胞に対して、拮抗剤量は可逆性パフ−アセタ結合の50%を抑制した。
【0035】
単核マクロファージ様細胞を用いた本発明の効力測定方法では、親水性トリアゾロチエノ−ジアゼピンとしてWEB2086を使用してテストした時に特に優れた結果を示した。
【0036】
更に、本発明方法は、パフ−アセタに対する天然の拮抗剤であるアセチルヒドロラーゼに対する特定の化合物であの活性有効性の測定にも使用できる。また、LDLとコレステロールは、アセチルヒドロラーゼの細胞内形成を刺激するので本発明方法をアセチルヒドロラーゼとその拮抗体の形成にも使用できる。
【0037】
更に、本発明方法により、患者の、望ましくは高コレステロール血症患者に対する、LDL製剤の病原性とアセロゲニティ(atherogenity)を個別に、臨床的にテストできるし、また、アポリポプロティン(a)またはアポリポプロティンB(100)等の病原性リポプロティン中のLA−paf量と相関させることもできる。
【0038】
更には、コレステロールのみならず、コルチコステロイドまたは性ホルモン等の他のステロイド類の効果も、本発明方法のスクリーニング手段によりテストできる。
【0039】
受容体調節プロティンであるpafやLA−paf用の結合位置及びpaf拮抗剤例えばWEB2086用の結合位置は、LDL及びコレステロール処理した単核マクロファージ様細胞のような分化細胞ラインを用いて形成することができる。このようなシステムにより各種疾患の治療や診断に使用し得るモノクロナル抗体を合成することができる。診断テスト用にLA−paf等の化合物のようなpafにおけるプロティン部位に対抗するモノクロナル抗体も形成できる。LA−pafは、単核マクロファージ様細胞中(血小板及びリポプロティン中でも同様)に形成されるので、これらの細胞をLA−pafまたは標識LA−pafの合成に使用することができる。
【0040】
ドイツ特許公開公報DE 37 35 524A1に提示されるように、血小板表面上のpafまたはpaf様化合物の結合増加がこれら化合物の簡易定量に用いることができる。細胞結合したpafまたはLA−paf等のpaf様化合物は、介在する細胞への付着性、血小板凝集、あるいは着色化または蛍光化の抗体への反応を含む種々の母材との反応等に関し、その潜在力を測定する。血小板等の血液細胞は、フォスフォリピド抽出と、濾過または遠心分離によるHPLC分析をしなくても、容易に単離される。
【0041】
濾過法では、自動装置付きの器具が市販されている。最後にpaf受容体は、5日間は安定しており、市販の特殊テスト容器に採血して、ドイツ実用新案登録公告番号5716004に示されるように、少量の血液量に修正後、中央研究施設で血液細胞の受容体状態を検査することができる。
【0042】
pafまたは LA−paf等のpaf様化合物の特定結合は、細胞のカルシウム流と密接な相関関係にあるので、それらが細胞カルシウム流に及ぼす効果を、合成パフ−アセタの目盛りグラフと比較することで、本発明方法をパフ−アセタまたはpaf様血液成分の測定に用いることができる。カルシウム測定を自動化するのに、市販の自動装置を用いても良い。
【実施例】
【0043】
下記の実施例により本発明を詳細に説明する。
1.リポプロティンの単離
J.Clin Invest,1955年,34号,1345〜1353頁に記載されているように、超遠心分離と、0.15モル NaCl/1ミリモル EDTA,pH7.5に対する透析によりLDLが得られた。リポプロティン分留は、4℃で保存され、1週間以内に使用された。
【0044】
2.洗浄血小板の用意と血小板凝集
Br.J.Haematol,1983年,53号,513頁に従い、Eur.J.Pharmacol,1988年,152号,101〜110頁により修正した方法で健康な男性有志から血小板を採取した。人血がACD(Acid Citrate Dextrose,酸・クエン酸塩・ぶどう糖)7:1で前腕の静脈から採血され、遠心分離(100×g,15分)して血小板富有の血漿を得た。
【0045】
次に血小板は、ACD9:1(pH6.4)タイロード(Tyrode)緩衝液中で3回遠心分離(900×g, 10分)して洗浄され、最後の洗浄の前にリジン−アスピリン(100μモル)と共に30分間恒温培養された。血小板の最終濃縮は、クルター計数器を用いてml当たり血小板数1×108 に調整された。最終洗浄後ACDとCa2+(血小板数ml当たり109 )を含まない0.25%BSA(脂肪酸牛血清アルブミン)含有のpH6.4のタイロード緩衝液中に懸濁し、結合実験の前に0.25%BSAと1.3ミリモルCa2+含有のpH7.4のタイロード緩衝液で直接希釈した。Br.J.Haematol,1983年,53号,513頁に記載されているように、37℃で攪拌しながら異なる濃度のWEB2086を含有するまたは含有していない人のフィブリノーゲンの存在下で、合成paf(50nモル)、LA−pafまたはトロンピン(1U)を用いて血小板凝集を行った。
【0046】
3.リポプロティン、血小板及び単核マクロファージ様U937細胞からのLA−pafの単離
Can.J.Biochem.Physiol,1959年 37号 911〜917頁に記載の方法で、Eur.j.Pharmacal,1988年,152号 101〜110頁に従って修正したフォスフォリピド抽出をした。フォスフォリピドは、リポプロティンまたは超音波処理血小板、単核マクロファージ様U937細胞(RPMI培養基を含む標準10%牛胎児血清(Fcs)中で培養)から抽出した。ジクロメタン/メタノール(1/2,体積比)を4℃で一昼夜添加してから、2%の酢酸を含有するジクロメタン/水(1/1,体積比)を添加した。
【0047】
有機相を採取し、水相は/体積部のジクロメタンで3回洗浄をした。サンプルを高圧液相クロマトグラフィー(hplc)ミクロポラシルカラム(内径3.9mm×長300mm)にかけ、次にC.R.Acrd.Sci.(パリ),1977年・289号,1037〜1040頁に記述されているように1ml/分の流速に希釈した。フォスフォコリン(PC),スフィンゴミエリン,合成paf並びにリゾフォスファチジルコリンの放射性標準と対照してLA−pafを特定した。
【0048】
フォスフォリピドはジクロメタンを蒸発させてから4℃で保存し、1週間内にアスピリン化及びCP,CPK−(クレアチンフォスフェイト/クレアチンフォスフォキナーゼ)処理した兎血小板(ml当たり3×108 血小板数)を用いて、J.Exp.Med,1972年,136号,1356〜1377頁の記載法を一部修正した方法で、即ち、上述した人の血小板の処理と同様に兎血小板も洗浄して、凝集による定量を行った。
【0049】
血小板を最終洗浄する前にリジンアスピリン(100μモル)を30分間恒温培養した。CP(1ミリモル)とCPK(ml当たり10U)を凝集測定前に直接添加した。LA−pafの凝集活性は、合成pafの標準と比較してng paf同等活性として表わされ、合成pafの分子量を基にnモルで算出される。paf−介在血小板の凝集に及ぼすWEB2086の抑制効果は、LA−pafまたは合成pafの濃度を用いてテストした。この濃度は、WEB2086が種々の濃度で37℃1分の予備恒温培養後でも極大光透過率の80%(EC80)を媒介する。グラフからIC50値は、抑止制WEB2086濃度の50%と算出された。
【0050】
4.洗浄人血小板に対する 3H−paf結合検査
血小板への添加に先立ち、標識(Amersham Bucks U.K.による26.1nCiを使用する0.065または0.65nモル)を付けた又は未標識合成paf(0.01〜50nモル)、またはWEB2086(1μモル)をBSA含有緩衝液(0.25%,重量/体積)に添加して、paf結合検査をした(Thrombos.Res,1986年,41号,699〜706頁参照のこと。)。また血小板添加の前にLDL(最終濃度、50μl当たり20μg)LA−paf(1nモル)、未標識合成paf(1nモル)、または賦形剤を細胞を含まない緩衝液に添加してもよい。次に50μlの標識pafを添加してから、400μlの緩衝液に50μlの血小板懸濁を添加して、結合実験を開始した。20℃で30分間の恒温培養の後、真空濾過法により上澄みから血小板を分離した。
【0051】
除感検査用として、標識及び未標識合成pafの添加の前にLA−paf、合成paf(10nモル)またはLDL(500μl当たり85μg)を血小板と共に3分間恒温培養した。これらの実験では、最終洗浄の前に20℃で40分間、人のリポプロティンに対する拮抗体2.5mgで、または人の血清アルブミンまたは賦形剤で血小板(ml当り109 )を処理した。標識paf結合は5×107 血小板に結合したfモルとして算出されるか、または未標識合成paf(50nモル)あるいはWEB2086(1μモル)で実証された 3H−paf特定結合のパーセントで表わされる。数値は3種の異なる実験の±1s.d.の平均である。
【0052】
図1は、人のリポプロティンにLA−pafが存在することを示している。2人の健康な男性有志(●○)から得たLDLからのLA−pafは、HPLC−留分中に(11〜15分)機能的に不活性なフォスフォコリンと共に溶出した。この保持時間は合成paf(21〜24分)のそれとは明らかに異なっている(図1)。
【0053】
LDL留分中のLA−paf活性を、血小板凝集を刺激するその能力からpaf標準と比較して算出すると、リポプロティンmg当り4.6±1.3ngLA−pafがmg当りVLDL3.4±0.6ngに対して形成され、またmg当りHDL2.5±1.3ngに対するリポプロティンが測定され、3人の健康な男性有志(平均±s.d.)から採取したリポプロティン不足血清中でのプロティンmg当り0.2±0.2ngと比較された。
【0054】
清浄な男性有志からの洗浄血小板を抽出すると109 血小板は3.1±0.5ngのLA−pafを含有していた(データは示していない)。人の洗浄血小板を凝集している間に(n=3)、外因性paf(50nモル)またはトロンピン(1U)に応答して、その1部は放出された。洗浄血小板のLA−paf濃度は、1分の凝集後109 血小板当り2.2±0.2及び2.1±0.1ngに減少したが、これらは細胞起因のLA−pafであることを示している。これら洗浄した人の血小板中にLDLが存在していることは、J.Lipid pes,1980年,19号,693〜700頁に記載されているSDSゲル電気泳動により本質的に証明された。凝集中血小板は無疵のままであった。なぜならLDL放出は全く検出されなかったからである(6.5±1.5%即ち±1.s.d.,n=3)。洗浄血小板と比較して、単核マクロファージ様U937細胞は109 細胞当り133ngを含有していた。
【0055】
図2にLA−pafに応答する兎の血小板凝集の投与応答曲線を示す。HPLCを使用する前に分別した種々濃度のLA−pafは(a:32pM,b:68pM,c:83pM,d:109pM,最終濃度)攪拌しながら血小板に添加し、合成pafの規定標準と比較した。各数値は3回の実験を示すものである。即ち、図2によると血小板凝集は、濃度と時間に応じて測定されるので、高光透過率(血小板凝集)の区域と再現可能な数値が得られる。図から明白なように、光透過率及び血小板凝集はLA−paf濃度と共に増加している。
【0056】
図3はアスピリンとCP/CPK処理後、拮抗剤WEB2086の濃度増加に応じたLA−paf(○)及び合成paf(●)による兎血小板の凝集抑制を示す。数値は3回の実験の±/s.d.平均である。パフ−アセタ拮抗剤としてのWEB2086が、LA−paf及びパフ−アセタに対して実質的な同一効果を示していることが分かる。即ち、WEB2086は、LA−pafにより起こった血小板凝集をパフ−アセタが血小板凝集に対するのと同程度に抑制する。
【0057】
図4は、洗浄した人の血小板に結合している 3H−pafに及ぼすLDLとLA−pafの効果を示している。LDLの有(■)、無(●)及び 3H−paf(0.065nモル)とを用いた。血小板の同時恒温培養は、 3H−pafの結合を促進した。LDL(ml当り20μg)は結合(paf賦形剤で評価する、100%)及び不特定結合(未標識paf(50nモル)で評価)で増加していた。図4の数値は特定paf拮抗剤WEB2086で得られた後記の表1の数値に対応している。
【0058】
図5に洗浄した人の血小板への特定paf結合の減感(desensitization)を示す。LDLとLA−pafとが受容体への 3H−paf結合を増加するように導いているのであれば、両物質を用いた血小板の予備恒温培養は、合成pafと比較して過剰未標識pafにより評価する、特定 3H−paf結合を減少させるはずである。実際にLA−paf(図5のb 1−3 )は、媒介物(図5のa 1−3 )と比較して、pafの2回目の攻撃に対して血小板を減感させた。
【0059】
LA−paf(図5のb 1−3 )、合成paf(図5のc)またはLDL(図5のd,500μl当り85μg)を用いた3分間の予備恒温培養後にも同様の効果が観測された。同様に、血小板を人のリポプロティン(図5のa2 ,b2 ,109 血小板当り2.5mg,20℃で40分間)に対する拮抗体で前処理すると、非合成でpaf(図5のa2 )のLA−paf(図5のb2 )介在効果(effects)は、部分的に阻止された。
【0060】
抗体賦形剤(図5のa1 ,b1 )と比較して、人の血清アルブミン(図5のa3 ,b3 )に対するポリクロナル拮抗体を用いた前処理は、合成pafによる2回目の攻撃に対抗してLA−paf介在の減感を修正しなかった。リポプロティンに対する拮抗体が、合成pafの2回目の攻撃に対抗して、LA−pafが誘引した減感または 3H−paf結合を阻止したとの観察結果は、リポプロティンが原因として関係していることを示唆し、従ってLA−paf中のリポプロティン部位を示す。下記表1はLA−paf、LDL、合成パフ−アセタ及び賦形剤の存在下で、無疵の洗浄人血小板への標識パフ−アセタの結合を示す。LA−paf、合成paf(1nモル)、LDL(30μg/ml)または賦形剤(0.2%エタノールを含有する水)は、BSA緩衝液に添加した。 3H−paf(0.065nモル)の特定結合は、過剰WEB2086(1μモル)の存在下または不存在下でそれぞれ確認された。数値は108 血小板に結合したfモルで表わされ、3回の異なる実験の平均±1s.d.である。
【0061】
【0062】
表1から未標識パフ−アセタが予想通り、賦形剤(191±14fモル)と比較して標識 3H−pafの血小板(137±10fモル)への総結合を低下させたことがわかる。一方262±23、247±29fモルを使用するLA−pafとLDLとは、それぞれ血小板への 3H−pafの総結合を増加させた。不特定結合及び特定結合についても同じことが言える。
【0063】
従って、LA−paf用の血小板上の結合部位は少なくとも2つあり、1結合部位はリポプロティン(通常のまたは修飾体)とLA−pafのみが接近可能であって、その部位には、どうしてもパフ−アセタは、近づけない。
【0064】
下掲の表2は、リポプロティン存在下での 3H−pafの異化作用及びリポプロティンと血小板存在下での 3H−LA−pafへの、その代謝を示すものである。血小板は添加 3H−pafを減成(degrade)しないが、LDLが存在すると 3H−pafの一部が 3H−リゾ−pafに減成された。同様の減成(degradation)は、VLDL存在下でも得られたが、HDL存在下と比較すると、より高濃度(最終濃度0.04%対0.17%,重量/体積)で得られた。特定paf受容体拮抗剤WEB2086(40nモル)は、リポプロティン存在下の 3H−paf減成を妨害しなかった(表2参照)。
【0065】
3H−pafは、WEB2086(40nモル)使用または不使用で、LD+またはVLDL(最終濃度、0.04%,0.03%または0.17%体積/体積)を含有するBSA緩衝剤中の洗浄人血小板に添加された。前述したフォスフォリピド分析は、HPLCを使用して行われた。各別のHPLC停滞時間の放射能は、背景値(ボイド ボリウム;void volumeでない)を減殺してから総標識のパーセントとして算出した。数値は3人の健康な男性有志(平均±1s.d.)から採取したLDL、VLDL及びHDLによって得た平均±1s.d.である。
【0066】
【0067】
標識LA−paf(5.0±1.7%)の総量は、 3H−pafが緩衝液を含んでいるLDL及びBSA中に血小板懸濁液を添加する時に、形成される(20℃,30分)。これは、またその細胞起因性(cellufar origin)を指すものである。
【0068】
アセチルヒドロラーゼ活性の特殊性は、pH8.0のEDTA緩衝液にLDL(500μl当たり20μg)を添加して測定された。LDLの存在下では、賦形剤または変性LDLと比較して(100℃,10分)、54%の 3H−アセテートが 3H−アセチル−pafから放出された(5μモル,37℃,10分)。
LA−pafの存在は、 3H−アセチルpafからの 3H−アセテートの形成には至らなかった。このことは、LA−paf存在下での血小板への標識リゾpafの不特定結合の可能性を排除するものである(データは示さず)。
【0069】
5.単核マクロファージ様細胞の培養と刺激
5%CO2 と95%空気の加湿雰囲気下37℃で、10%FCSと2mモルL−グルタミンを含有するRPMI 1640培養基中の静止懸濁培養液中で、単核マクロファージ様U937が培養された。U937細胞は、1週間に2回希釈された(1/10,体積/体積)。培養から3日後、U937細胞は、10%の脱脂FCS(CPR1)と2mM L−グルタミンを含有する培養基中で、3種のLDL標本(10μg/ml)、コレステロール(10〜60μg/ml)、LDL−緩衝液またはエタノール(最終濃度、0.5%体積/体積)を用いて、2時間、4時間及び24時間の恒温培養をされた。
【0070】
6.単核マクロファージ様細胞によるpaf結合検査
U937細胞は、遠心分離(100g×10分)を用いた沈降の後2度洗浄された。細胞は、最後の洗浄後、0.25%BSA含有のCa2+のないタイロード(Tyrode)緩衝液において懸濁された。すべての結合の分析が1.3mモルCa2+,1.0mモル MgCl2 及び0.25%BSA存在下のpH7.4で行われた。種々濃度の(0.35〜5.6nモル) 3H−paf(50μl)が過剰WEB2086(1μm)の存在下と不存在下で400μlの緩衝液に添加された。懸濁液(最終濃度1.25×106 )中50μlの細胞を使用して反応が開始された。U937細胞が、40℃、1時間の恒温培養後、真空濾過により上澄みから分離された。
【0071】
図6は、LDL添加後の 3H−paf結合の投与応答曲線を示すものである。3回の洗浄前に、脱脂培養基3種類のLD+標本(10μg/ml,24時間)が添加された。U937細胞への 3H−paf結合(1.2×106 細胞当りfモル)は、WEB2086有(○)と無(●)(1μモル)で測定された。細胞は、4℃の1時間の恒温培養後、真空濾過で分離された。特定結合(■)は、総数間の差から算出され、また不特定結合が、WEB2086(1μモル)の存在下で確認された。数値は、3回の異なる実験の平均±1s.d.である。
【0072】
図7は、3回の洗浄前にLDL緩衝液を含む脱脂培養基中で、24時間保持したU937細胞への 3H−paf結合の投与応答曲線を示す。U937細胞への 3H−paf結合(1.25×106 細胞当りfモル)は、WEB2086有(◆)と無(●)で測定された。細胞は、1時間の恒温培養後、真空濾過で分離された。特定結合(■)は、総数間の差から算出され、また不特定結合はWEB2086(1μモル)の存在下で確認された。数値は、3回の異なる実験の平均±1s.d.である。
【0073】
図8は、コレステロール添加後の 3H−paf結合の投与応答曲線を示す。コレステロール(60μg/ml,24時間)は、3回の洗浄前に脱脂細胞培養基中のU937細胞へ添加された。U937細胞への 3H−paf(1.25×106 細胞当りfモル)結合は、WEB2086有(◆)と無(●)で行なわれた。細胞が4℃1時間の恒温培養後、真空濾過で分離された。特定結合(■)は、総数間の差から算出され、不特定結合は、WEB2086(1μモル)の存在下で確認された。数値は、3回の異なる実験の平均±1s.d.である。
【0074】
図9は、U937細胞数を増やしながら添加した 3H−アセチルpafから放出された 3H−アセテートをパーセントで示したものである。U937細胞は、3種類のLDL標本(10μg/ml,24時間)の不存在下(A)または存在下(B)での脱脂培養基中で恒温培養された。3回洗浄してから、大量の無疵細胞が、WEB2086(1μモル)有(▲)と無(●)で、37℃、15分間、 3H−アセチルpaf(5μモル)を用いて恒温培養され、氷浴中に入れて反応を終了した。プロティンは、過剰BSAで10分間恒温培養後、TCA(14%、体積/体積)の添加により変性され、遠心分離された。放出 3H−アセテートは、上澄み中で測定された。データは、 3H−アセチルpaf総添加量に対するパーセントで表され、3回の異なる実験の平均±1s.d.となっている。
【0075】
LDLを用いた恒温培養後の 3H−パフ−アセタの特定結合について
単核マクロファージ様U937細胞(1.25×106 )は、4℃/1時間の恒温培養後、濃度依存の態様で 3H−パフ−アセタと結合したが、プラトー(plateau)に達していない(図6と7)。3回の洗浄の前に、脱脂培養基中のU937細胞に3種類のLDL標本を添加すると(10μg/ml,24時間)、LDL担体(図7)との不特定結合と比較して特定 3H−paf結合(図6)を示した。
【0076】
3H−パフ−アセタの総結合は、LDL処理U937細胞対コントロールU937細胞(1.25×106 U937細胞当り 33.3±5.7対31.9±3.3fモル)で類似していた。WEB2086(1μモル)の存在下で証明された不特定結合は、LDL処理細胞の中では減少している。このようにして、LDL処理細胞中に 3H−パフ−アセタの添加2.8nモルで、特定結合は1.8±0.8から4.6±2.1fモル(マン・ウイトニィ(Mann Whitney)テストでP<0.01,n=3)に重要な手段(significant manner)で増加した。
【0077】
(総結合)−(不特定結合)と定義した特定 3H−パフ−アセタ結合は、 3H−パフ−アセタを添加した1.4〜2.8nモルの間で、プラトー値に達した。
短期間の恒温培養(2時間、4時間)のLDL添加試料は、パフ−アセタ用特定結合部位を示さなかった。これはまたWEB2086を用いて証明された(下記表3を参照)。LDL処理細胞とコントロール細胞のどちらも、添加 3Hアセチルpaf(5μモル,1時間)を4℃の結合条件下では異化(catabolise)しなかった(図示していない)。
【0078】
コレステロールを用いた恒温培養後の特定 3H−パフ−アセタ結合について脱脂培養基中のU937細胞にコレステロールを添加(60μg/ml,24時間)すると、LDLが示したのと同様に、特定 3H−パフ−アセタ結合部位を示した(図8)。コントロール処理U937細胞への 3H−paf(5.6nモル)の総結合は、LDL処理細胞とコントロール細胞(34.4±4.2fモル対31.9±3.3及び33.3±5.7fモル、U937細胞に結合)について得たのと同じような数値に達した。
【0079】
WEB2086(1μモル)で証明した不特定結合は、コレステロール処理細胞に比べてコントロール中では34.4±4.2fモルから25.2±5.0fモルに減少した。コントロール細胞への特定結合皆無と比較すると、 3H−パフ−アセタ(5.6nモル)の特定結合は、LDL処理のU937細胞(9.3±3.6fモル対11.5±0.7fモル)へのそれと似ていた。 3H−パフ−アセタ濃度が2.8nモル以上で、特定 3H−パフ−アセタ結合は、コレステロール及びLDL処理細胞(6.2±2.9fモル対5.7±1.1fモル)と同様のプラトー値に達した。
【0080】
コレステロールは、濃度依存態様(concentration−dependent manner)で不特定結合を減らすことによって 3H−パフ−アセタ(0.7nモル)の特定結合を増やした(後記表4を参照)。コレステロールを脱脂培養基に2時間及び4時間添加した場合(表3)あるいは賦形剤添加後に脱脂培養基に添加した場合(表4)、やはり特定結合は全く検出されなかった。
【0081】
無疵U937細胞のアセチルヒドロラーゼ活性について
無疵U937細胞は、変性プロティン存在下または細胞の不存在下で 3H−アセチルpaf分解が皆無だったのと比較すると、20℃で細胞数(図9中のA、B)に依存して添加 3H−アセチルpaf(5μモル)を分解した。脱脂培養基中(B:10μg/ml,24時間)のU937細胞への3種類のLDL標本の添加は、コントロール細胞(12.0±1対13.5±1%)と比べて、無疵U937細胞のパフ−アセタ分解を阻まなかった(図9中のA、B)。更にパフ−アセタ受容体拮抗剤WEB2086は、無疵U937細胞の表面上での 3H−アセチル−paf分解を抑制しなかった。
【0082】
LDL恒温培養後の細胞内アセチルヒドロラーゼ活性について
アセチルヒドロラーゼ活性もまた、LDL処理後の洗浄U937細胞から得たリゼートで、コントロール細胞と比較して測定された。細胞リゼート(5μl)は、440μlの等張性Hepes/EDTA緩衝液(pH8.0)が添加され、そして37℃、5分間の予備恒温培養後 3H−アセチル−pafを用いて反応が開始された。37℃による10分間の恒温培養後氷浴中で過剰BSAを用いて反応が止められてから、更に10分間の恒温培養の後、TCA(最終濃度 9%、体積/体積、0℃)によりプロティンが変性させられた。遠心分離の後、上澄み中の放出 3H−アセテートが測定された。データはプロティンmg当りのnモルで示された。
【0083】
アセチルヒドロラーゼ活性は、最後の10分間で、110μg/ml迄はプロティン濃度と一次関係にあった。賦形剤含有の脱脂培養基中で24時間保持したコントロール細胞の酵素運動は、LDL処理細胞とは異なっていた。
【0084】
ラインウェーバ・ブルク・プロット(Lineweaver−Bark−Plots)から算出したKmとVmax値は(後記の表5を参照)、脱脂培養基(10μg/ml,24時間)への3種類のLDL標本の添加後に増加した。細胞プロティンmg当りのVmaxの増加は、LDL存在下の恒温培養中のU937細胞にアセチルヒドロラーゼが豊富になったことを意味する。LDLを用いた恒温培養後のKm値は、血漿中であらわれたこれらのものに似ていた。
【0085】
下記の表3は、3人の健康な男性有志から得たLDL標本(10μg/ml)またはコレステロール(60μg/ml)を脱脂培養基中のU937細胞に添加後2時間と4時間の、特定 3H−パフ−アセタ結合の不足を賦形剤と比較して示すものである。細胞は3回洗浄され、WEB2086(1μモル、1時間、4℃、0.25%BSA)の有、無で、 3H−パフ−アセタ結合(1.6nモル)を形成させてから細胞が真空濾過で分離された。特定結合は(総結合)−(WEB2086で証明した不特定結合)と定義する。数値は1.25×106 U937細胞当りfモルで表し、3種類の異なる実験の平均±1s.d.である。
【0086】
【0087】
下記の表4は、U937細胞(24時間)への特定 3H−パフ−アセタ結合のコレステロール投与依存度を示す。コレステロールは、賦形剤(0.5%エタノール、体積/体積)と比較して、脱脂培養基中のU937細胞に添加され、そして細胞は、24時間恒温培養後に3回洗浄された。 3H−パフ−アセタ結合(0.7nモル)は、WEB2086(1μモル,1時間,4℃,0.25%BSA)有・無で形成させてから、細胞は、真空濾過で分離された。特定結合は、(総結合)−(WEB2086で証明した不特定結合)と定義し、数値は、1.25×106 U937細胞当りfモルで表された。これらは、3回の異なる実験の平均±1s.d.である。
【0088】
【0089】
下記の表5は、3人の健康な男性有志(10μg/ml)から得たLDL標本を脱脂培養基に添加後、24時間溶解したU937細胞のアセチルヒドロラーゼ酵素運動を賦形剤と比べて示したものである。U937細胞は、3回洗浄後、超音波処理(3回、30分間)により溶解され、37℃、10分間の恒温処理中に 3H−アセチルpafからの放出 3H−アセテートが確認された。反応は、過剰BSAとプロティン変性(TCA,9%,体積/体積,0℃)により停止された。Km及びVmax値は、3種類の異なる実験で得たラインウェーバ・バーク・プロットから算出され、3種類の実験の平均±1s.d.で表されている。
【0090】
【図面の簡単な説明】
【図1】人間のリポプロティンに、LAーpafが存在することを示すグラフである。
【図2】LAーpafに応答する兎の血小板凝集の投与応答曲線を示すグラフである。
【図3】LAーpaf及び合成pafによる兎の血小板の凝集抑制を示すグラフである。
【図4】洗浄した人間の血小板に結合している 3Hーpafに及ぼすLDLとLAーpafの効果を示すグラフである。
【図5】洗浄した人間の血小板への、特定paf結合の減感を示すグラフである。
【図6】LDL添加後の 3Hーpaf結合の投与応答曲線を示すグラフである。
【図7】U937細胞への 3Hーpaf結合の投与応答曲線を示すグラフである。
【図8】コレステロール添加後の 3Hーpaf結合の投与応答曲線を示すグラフである。
【図9】U937細胞数を増やしながら添加した 3Hーアセチルpafから放出された 3Hーアセテートをパーセントで示したグラフである。
Claims (16)
- パフ拮抗剤の調整方法であって、以下のステップ、
a)リポプロティン、LA−paf及び/又はコレステロールの存在下で、清浄細胞と、放射性、着色化若しくは蛍光化標識パフ又は標識若しくは無標識パフ類似体及び測定すべき拮抗剤とを混合するステップ、
b)リポプロティン、LA−paf及び/又はコレステロールの存在下で、ステップa)で用いたものと同じタイプの清浄細胞と、放射性、着色化若しくは蛍光化標識パフとを、測定すべき拮抗剤の不存在下で混合するステップ、
c)上記の混合物a)とb)各々から細胞を分離するステップ、
d)上記細胞に結合した放射性、着色化若しくは蛍光化標識パフの量を測定するステップ、及び
e)拮抗剤の有効性を、上記a)での拮抗剤存在下で細胞に結合した標識パフ量と、上記b)での拮抗剤不存在下で細胞に結合した標識パフ量との関係から判定するステップ、
を含んでなる有効パフ拮抗剤の調製方法。 - 上記清浄細胞がアセチルサリチル酸の存在下で洗浄又はゲルろ過されることにより得られることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
- 上記清浄細胞が、脱脂した血清アルブミンを含有しカルシウムイオンを全く含まない等張緩衝液中に分散された血小板であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
- 上記清浄細胞が、上記a)及びb)のステップで使用される前に、カルシウムイオン及びマグネシウムイオンの存在下で数回濃縮された血小板であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
- 上記清浄細胞が、上記a)及びb)のステップにおいて20℃の温度で混合され、その後該細胞がc)のステップで分離される前に10分以上恒温培養されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
- 上記清浄細胞が、血清含有培養基中で培養された単核マクロファージ様細胞であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
- 上記培養基が子牛胎児血清を含有することを特徴とする、請求項6に記載の方法。
- 上記培養基がL−グルタミンを含有することを特徴とする、請求項6又は7のいずれか1項に記載の方法。
- 上記単核マクロファージ様細胞が、培養後脱脂した血清又は脱脂した子牛胎児血清を含有する培養基中で数時間恒温培養され、該細胞が恒温培養開始の24時間後にLDL又はコレステロールの添加によって刺激されることを特徴とする、請求項6から8のいずれか1項に記載の方法。
- 培養及び恒温培養が20℃の温度で行われることを特徴とする、請求項6から9のいずれか1項に記載の方法。
- 上記単核マクロファージ様細胞が、U937細胞であることを特徴とする、請求項6から10のいずれか1項に記載の方法。
- 上記のLA−pafがインビトロで、リポプロティンとともに細胞を恒温培養し、LA−pafを分離し、LA−pafを精製することを含む方法によって調製されることを特徴とする、請求項1から11のいずれか1項に記載の方法。
- 上記の調製されたLA−pafが、標識LA−pafであることを特徴とする、請求項12に記載の方法。
- 請求項1から13のいずれか1項に記載の方法によって得られるパフ拮抗剤であって、WEB 2086又はWEB 2098であり、リポプロテイン及びLA−pafがサイトに結合するのを抑制する、LA−paf及びリポプロテインに起因する高コレステロール血症又はLDL介在性血小板活性化の治療及び予防用パフ拮抗剤。
- 請求項1から13のいずれか1項に記載の方法によって得られるパフ拮抗剤であって、WEB 2086又はWEB 2098であり、BN52020、B N52021、BN52022からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物又はこれら化合物の混合物とともに、LDL介在性血小板活性化の治療及び予防用物質の調製に用いられるパフ拮抗剤。
- WEB 2086の化学構造が、3−(4−(2−クロロフェニル)−9−メチル−6H−チエノ(3,2−f)(1,2,4)トリアゾロ−(4,3−a)−(1,4)ジアゼピン−2イル)−1−(4−モルフォリニル)−1−プロパノンであり;WEB 2098の化学構造が、3−(4−(2−クロロフェニル)−9−シクロプロピル−6H−チエノ(3,2−f)−(1,2,4)トリアゾロ−(4,3−a)−(1,4)ジアゼピン−2イル)−1−(4−モルフォリニル)−1−プロパノンであり;BN52020の化学構造が、9H−1,7a−(エポキシメタノ)−1H,6aH−シクロペンタ[c]フロ[2,3−b]フロ−[3’,2’:3,4]シクロペンタ[1,2−d]フラン−5,9,12(4H)−トリオン,3−tert−ブチルヘキサヒドロ−4,7b−ジヒドロキシ−8−メチルであり;BN52021の化学構造が、9H−1,7a−(エポキシメタノ)−1H,6aH−シクロペンタ[c]フロ[2,3−b]フロ−[3’,2’:3,4]シクロペンタ[1,2−d]フラン−5,9,12(4H)−トリオン,3−tert−ブチルヘキサヒドロ−4,4b−11−トリヒドロキシ−8−メチルであり;BN52022の化学構造が9H−1,7a−(エポキシメタノ)−1H,6aH−シクロペンタ[c]フロ[3’,2’:3,4]シクロペンタ[1,2−d]フラン−5,9,12(4H)−トリオン,3−tert−ブチルヘキサヒドロ−2,4,7b,11−テトラヒドロキシ−8−メチルであることを特徴とする、請求項14又は15に記載のパフ拮抗剤。
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