JP3713376B2 - 変速操向装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、コンバインやブルトーザ等、左右に一対のクローラ走行手段を備えた車両の変速操向装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の変速操向装置としては、図2に示すように、エンジン1等の動力をトランスミッション2を介してシャフト5、傘歯車6a,6b、遊星歯車機構8A,8Bに直進動力として伝えるとともに、エンジン1に駆動される油圧ポンプ3からの油圧を操作弁14を介して油圧モータ15に供給して、油圧モータ15からの回転動力とトランスミッション2からの直進動力とを遊星歯車機構8A,8Bで差動機構として合成し、左右の出力軸13a,13bに回転速度差を与えて、変速させるようにしたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の装置では、油圧モータに油圧を供給する油圧ポンプは、エンジン等の動力源からトランスミッションを介して回転駆動されようになっている。したがって油圧モータは、エンジンに直に連結され、回転駆動されるため、車両が停止していても、エンジンの始動時や、エンジンのアイドリング時、あるいはエンジンからの動力を利用して別の作業をしている時など、常に回転している。そのために、エンジンの動力が無駄に浪費されるとともに、油圧ポンプから発生する音や振動による作業中の騒音も大きくなり、作業環境に悪影響を及ぼすという問題がある。
【0004】
そこで、この発明は、車両が停止中で、エンジンをアイドリング状態にしていたり、エンジンの動力を利用して別の作業をしていたり、エンジンを始動したりしているとき、変速操向用油圧ポンプを停止し、エンジンの動力を不必要に浪費しないようにして、省エネに役立てるとともに、油圧ポンプから発生する音や振動による作業中の騒音を減らして、作業環境へ与える影響を少なくすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明では、エンジンの出力を伝達するトランスミッションからなる直進走行用機械式駆動手段からの動力を左右の遊星歯車機構を介して出力軸に伝達させるよう構成するとともに、エンジンに駆動される油圧ポンプと油圧モータとからなる油圧式駆動手段からの動力を遊星歯車機構とに回転を付与するように伝達し、前記直進走行用機械式駆動手段と旋回用油圧式駆動手段との出力を合成し、左右の出力軸の駆動速度及び駆動方向を調節可能に構成した変速操向装置において、トランスミッションにクラッチ付のトランスミッションPTOを配設し、クラッチ付のトランスミッションPTOに前記油圧ポンプを連結し、エンジンからの回転動力をクラッチにより油圧ポンプに適宜に伝達する。また、上記油圧ポンプと油圧モータとの間に、手動式の制御弁を設け、この手動式の制御弁の切り換え位置に応じて油圧モータを正転あるいは逆転する構成にしている。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明するに、前記従来例と同一の構成には、同一の名称、符号を付して説明する。
【0007】
この実施の形態に関わる変速操向装置にあっては、図1に示すように、1は、エンジン等の原動機であり、原動機1の出力側には、メインクラッチ4a、トランスファ2a、ミッション2b、トランスファ2c、シャフト5a、トランスファ2d、サブクラッチ4bおよびシャフト5bが連設され、エンジン1からの回転動力を直接に伝える機械式駆動手段Mを構成している。
【0008】
このシャフト5bには、傘歯車6aが取り付けられているが、この傘歯車6aは、傘歯車6bと噛み合っている。
【0009】
傘歯車6bは、太陽軸7と結合し、太陽軸7には、第1,2の遊星歯車機構8A,8Bのそれぞれの腕輪9a,9bに接合されている。
【0010】
腕輪9a,9bには、回転自在に遊星歯車10a,10bがそれぞれ支承されている。
【0011】
遊星歯車10a,10bは、太陽軸7に同軸上に嵌挿した太陽歯車11a,11bとリングギャ12a,12bとにそれぞれ噛みあって回転するようになっている。
【0012】
リングギャ12a,12bには、出力軸13a,13bが結合され、出力軸13a,13bは、図示しないクローラと係合してエンジン1よりの回転動力が直接に伝わるようになっている。
【0013】
油圧ポンプ3は、前記ミッション2bに配設したトランスミッション2eのクラッチ付のトランスミションPTO2fに連結し、図示しないクラッチ操作によりエンジン1からの回転動力で回転駆動されようになっており、吸い込み側でタンクTに、吐出側で制御弁14と接続している。
【0014】
制御弁14は、手動式の4ポート(a,b,c,d)3位置(A,B,C)で、オープンセンタ型の制御弁である。
【0015】
制御弁14の上流側ポートaは、油圧ポンプ3の吐出側主管路20aに,ポートbは、タンクTに接続されている。
【0016】
制御弁14の下流側ポートc,dは、油圧モータ15に接続されており、油圧ポンプ3、制御弁14、油圧モータ15とで油圧式駆動手段Pを構成している。
【0017】
油圧モータ15の軸16には、変速歯車17a,17bが結合するとともにブレーキ18が設けられてある。
【0018】
そして、変速歯車17aは、歯車19を介して太陽歯車11aと、また,変速歯車17bは、太陽歯車11bとそれぞれ噛み合い、太陽歯車11a,11bは、前記遊星歯車10a,10bとも噛み合うようになっている。
【0019】
ブレーキ18は、図示しないアクチュエータにより、油圧モータ15の回転を制動するようになっている。
【0020】
トランスファ2a,2c,2dには、フルパワーPTO2g、トランスミッションPTO2hがそれぞれ設けられ、エンジン1からの回転動力を別の作業機器に利用できるようになっている。
【0021】
次に、その作用について説明する。今、図示しない車両が停止状態にあっては、メインクラッチ4a,サブクラッチ4bが遮断されているので、エンジン1からの回転動力がミッション2bには伝えられず、油圧ポンプ3は停止している。この状態で、油圧モータ15の軸16に設けたブレーキ18を動作させれば、油圧モータ15は完全に制止される
【0022】
次に、車両を直進走行する場合は、前記停止状態において遮断してあったメインクラッチ4a,サブクラッチ4bを除々に接続すると、エンジン1からの回転動力がメインクラッチ4a、トランスファ2a、ミッション2b、トランスファ2c、シャフト5a、トランスファ2d、サブクラッチ4b、シャフト5b、傘歯車6a,6b、太陽軸7、遊星歯車機構8A,8B、出力軸13a,13bに伝動し、図示しないクローラを駆動し、車両を直進走行させることができる。
【0023】
そして、車両を旋回操向させる場合、制御弁14を操作して旋回操向させるが、このときには、油圧モータ15の軸16に設けたブレーキ18を解除し、制御弁14を位置Aあるいは位置B側に切り換える。このように制御弁14をいずれかの位置に切り換えると、上記油圧モータ15は、上記制御弁14の切り換え方向に応じて正転あるいは逆転する。この油圧モータ15の正転あるいは逆転の回転力が、歯車17a,17b,19、太陽歯車11a,11bを介して遊星歯車10a,10bと共合する。したがって、上記モータ15の回転方向によって、出力軸13a,13bと回転に差が生じて、車両は、制御弁14の位置Aあるいは位置Bにより、左側あるいは右側に旋回操向することができる。
【0024】
また、車両を所定位置に停止させて、アイドリング状態にする場合は、メインクラッチ4を切って、エンジン1からの動力を絶ち、油圧ポンプ3を停止するとともに油圧モータ15の軸16に設けたブレーキ18を図示しないアクチュエータで作動させて、油圧モータ15を制動させる。このようにすれば、出力軸13a,13bは回転せず、車両は、アイドリング状態で停止している。
【0025】
さらに、車両を停止中に別の作業をする場合には、メインクラッチ4aを接続し、サブクラッチ4bを遮断すると、エンジン1からの回転動力がメインクラッチ4a、トランスファ2a、ミッション2b、トランスファ2c、シャフト5a、トランスファ2dへと伝わる。
【0026】
一方、トランスミッション2bに設けたクラッチ付のトランスミッションPTO2fのクラッチを切ると、エンジン1からの回転動力は油圧ポンプ3に伝わらず、油圧ポンプ3は停する。このとき、制御弁14を中立の位置Cに切り換えておけば、油圧モータ15は、センタオープに接続され、フローティング状態にあり、しかも、図示しないアクチュエータによりブレーキ18作動させておけば油圧モータ15の回転は完全に止められることになる。この停止状態で、各フルパワーPTO2g、あるいはトランスミッションPTO2hからの回転動力を利用して種々の作業機器を作動させて、作業することができる。
【0027】
このように、左右の出力軸13a,13bの駆動速度及び駆動方向を調節可能に構成した変速操向装置にあって、トランスミッション2eにクラッチ付のトランスミッションPTO2fを設け、クラッチ付のトランスミッションPTO2fに油圧ポンプ3を連結し、エンジン1からの回転動力をクラッチにより油圧ポンプ3に適宜に伝達するようにしたから、車両が停止していて、変速操向する必要のない場合に、エンジン1をアイドリング状態にしていたり、エンジンの動力を利用して別の作業をしていたり、エンジン1が始動されているときでも、常に、油圧ポンプ3を停止させておくことができ、エンジン1の動力が無駄に浪費されることがなく、また、油圧ポンプ3からの音や振動が発生することがなくなり、作業環境での騒音の軽減に役立てることができる。
【0028】
【発明の効果】
この発明によれば、車両が停止していて、変速操向する必要のない場合に、エンジンをアイドリング状態にしていたり、エンジンの動力を利用して別の作業をしていたり、エンジン始動したりしているときでも、常に、油圧ポンプは停止して、エンジンの動力が無駄に浪費されることがなく、また、油圧ポンプからの音や振動が発生することがなくなり、作業環境での騒音の軽減に役立てる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す変速操向装置の油圧回路図。
【図2】従来例を示す変速操向装置の油圧回路図である。
【符号の説明】
1 エンジン
2a,2c,2d トランスファ
2b ミッション
2e トランスミッション
2f クラッチ付のトランスミッションPTO
2g フルパワーPTO
3 油圧ポンプ
4a メインクラッチ
4b サブクラッチ
5a,5b シャフト
6a,6b 傘歯車
7 太陽軸
8A,8B 遊星歯車機構
9a,9b 腕輪
10a,10b 遊星歯車
11a,11b 太陽歯車
12a,12b リングギャ
13a,13b 出力軸
14 制御弁
15 油圧モータ
16 軸
17a,17b 変速歯車
18 ブレーキ
19 歯車
20a 主管路
M 機械式駆動手段
P 油圧式駆動手段
T タンク

Claims (1)

  1. エンジンの出力を伝達するトランスミッションからなる直進走行用機械式駆動手段からの動力を左右の遊星歯車機構を介して出力軸に伝達させるように構成するとともに、エンジンに駆動される油圧ポンプと油圧モータとからなる油圧式駆動手段からの動力を遊星歯車機構とに回転を付与するように伝達し、前記直進走行用機械式駆動手段と旋回用油圧式駆動手段との出力を合成し、出力軸の駆動速度及び駆動方向を調節可能に構成した変速操向装置において、前記トランスミッションにクラッチ付のトランスミッションPTOを設け、クラッチ付のトランスミッションPTOに前記油圧ポンプを連結し、エンジンからの回転動力をクラッチにより油圧ポンプに適宜に伝達する構成にするとともに、上記油圧ポンプと油圧モータとの間に、手動式の制御弁を設け、この手動式の制御弁の切り換え位置に応じて油圧モータを正転あるいは逆転する構成にした変速操向装置。
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