JP3713356B2 - 射出成形機の制御方法 - Google Patents

射出成形機の制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3713356B2
JP3713356B2 JP09582997A JP9582997A JP3713356B2 JP 3713356 B2 JP3713356 B2 JP 3713356B2 JP 09582997 A JP09582997 A JP 09582997A JP 9582997 A JP9582997 A JP 9582997A JP 3713356 B2 JP3713356 B2 JP 3713356B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compression
mold
toggle link
rotation
driven
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP09582997A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10286850A (ja
Inventor
吉哉 谷口
浩樹 蔵本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Machinery and Metal Co Ltd
Original Assignee
Toyo Machinery and Metal Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Machinery and Metal Co Ltd filed Critical Toyo Machinery and Metal Co Ltd
Priority to JP09582997A priority Critical patent/JP3713356B2/ja
Publication of JPH10286850A publication Critical patent/JPH10286850A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3713356B2 publication Critical patent/JP3713356B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、型締め駆動源(型開閉駆動源)としての型締め用サーボモータ(電動サーボモータ)と、この型締め用サーボモータの回転を直線運動に変換する回転−直線運動変換機構によって駆動されるダブルトグルリンク機構とを、備えた射出成形機の制御方法に係り、特に、型締め完了後にダブルトグルリンク機構のクロスヘッドを前進駆動することにより、ゲートカット動作、もしくは樹脂への圧縮動作を行なわせるようにした射出成形機の制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
金型の成形空間(キャビティ)内に射出・充填される溶融樹脂は、溶融樹脂の流路の断面積が小さくなるにしたがって流れにくくなり、樹脂種別等によって異なるが、通常は厚みが0.数mm程度となると、この薄肉の各部に完全に溶融樹脂が行き渡らなくなる。
【0003】
そこで、成形品の一部を0.数mm程度の薄肉とするために、金型の成形空間(キャビティ)内に溶融樹脂を射出・充填した後、樹脂が固化する前に、成形空間内の樹脂の所定部位を例えば圧縮中子によって圧縮して、部分的に薄肉部を得るようにした部分圧縮成形法が知られている。しかしながら、このような部分圧縮成形法によっても、達成できる薄肉部の厚みは、約0.16mmが限界であった。
【0004】
ところで、近時は電子機器の小型化,高機能化が進み、成形品の一部を0.15mm未満の超薄肉部とした部分超薄肉成形品への要求がある。このような部分超薄肉成形品としては、例えば切手サイズメモリカードと称される小型メモリカードのカード基体が挙げられる。この小型メモリカードのカード基体においては、厚みが0.13mmの超薄肉部と、厚みが0.4mmの薄肉部とをもつ、最大厚みが0.8mmのカード基体を成形することが求められる。
【0005】
上記した厚み0.13mmの超薄肉部は、従来から知られた通常の部分圧縮成形法では達成困難であり、また、大きな圧縮力を得ようとすると、圧縮駆動源として大型でパワーのあるものを必要とし、可動ダイプレートに搭載する圧縮メカニズムが大型化してしまう。さらに、上記したカード基体のように、厚み0.13mmの超薄肉部と厚み0.4mmの薄肉部とがある場合には、圧縮駆動源と圧縮メカニズムを2セット必要とする。
【0006】
そこで、本願出願人は、特願平8−189568号および特願平8−189569号において、1つの圧縮駆動源によって、厚み0.13mmの超薄肉部と厚み0.4mmの薄肉部とを得るようにした射出成形機を提案した。上記した先願による従来技術では、圧縮用サーボモータと、この圧縮用サーボモータの回転を直線運動に変換する回転−直線運動変換機構と、この回転−直線運動変換機構によって駆動される圧縮用のダブルトグルリンク機構とを備え、圧縮用のダブルトグルリンク機構による拡大された力を受ける第1の圧縮用部材によって、溶融樹脂の射出・充填の途上で第1の圧縮動作を行なって超薄肉部を得、溶融樹脂の射出・充填の完了後に、圧縮用のダブルトグルリンク機構のクロスヘッドによる前進力を受ける第2の圧縮用部材によって、第2の圧縮動作を行なって薄肉部を得るようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記した先願による従来技術においては、圧縮用のダブルトグルリンク機構にのリンクにより拡大された力を用いて(リンクが略デッドポイントに達した状態の最も大きな力を用いて)、第1の圧縮用部材による第1の圧縮動作を行ない、ダブルトグルリンク機構のリンクが略デッドポイントに達した後の、クロスヘッドの前進力を用いて(ダブルトグルリンク機構の入力端に加えられる力のみを用いて)、第2の圧縮用部材による第2の圧縮動作を行なうようにしている。すなわち、1つの圧縮用サーボモータ(圧縮駆動源)によって2段階に分けて圧縮動作を行なうようにしており、また、第1,第2の圧縮動作にダブルトグルリンク機構を共用しているので、圧縮メカニズムが簡素で小型のものにでき、しかも、ダブルトグルリンク機構のリンクにより拡大された大きな力によって圧縮を行なうこともできる。
【0008】
しかしながら、上述した従来技術においては、リンクにより拡大された力を用いる第1の圧縮動作の直後に、クロスヘッドの前進力のみを用いる第2の圧縮動作を行なっている。したがって、非常に大きな圧縮力による圧縮動作→これより小さな圧縮力による圧縮動作の順でしか動作を行なうことができず、逆の順番の2段圧縮動作や、2つの圧縮動作を時間的にダブらせる動作を行なわせることができず、動作順序とそのタイミングに制約のあるものであった。
【0009】
また、上述した従来技術においては、成形空間内の樹脂が完全に固化する前に行なうゲートカット動作については考慮が払われておらず、ゲートカット動作と圧縮動作とを時間的にダブらせて行なったり、ゲートカット動作の後に大きな力で圧縮動作を行なわせることもできなかった。
【0010】
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、圧縮駆動源の数を増すことなく、ゲートカット動作と圧縮動作、もしくは2つの圧縮動作を行なうことを可能とし、しかも、動作順序やそのタイミングに制約のない、射出成形機を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記した目的を達成するため、型締め駆動源(型開閉駆動源)としての型締め用サーボモータと、この型締め用サーボモータの回転を直線運動に変換する回転−直線運動変換機構と、この回転−直線運動変換機構によって駆動されるダブルトグルリンク機構と、このダブルトグルリンク機構によって前後進駆動される可動ダイプレートとを備えた射出成形機において、
型締めサーボモータの駆動力がなくても、ダブルトグルリンク機構自体によって型締め力が維持可能な状態である上記ダブルトグルリンク機構が略突っ張った状態で、金型内に溶融樹脂を射出・充填し、
溶融樹脂の射出・充填の途上もしくは射出・充填の完了後に、上記ダブルトグルリンク機構の力の入力端たるクロスヘッドを前進させて、このクロスヘッドの前進動作で、ゲートカット動作、もしくは樹脂への圧縮動作を行なわせるようにし、
さらに、金型内の樹脂を圧縮するため圧縮用駆動源と、この圧縮用駆動源によって駆動される圧縮用部材とを備え、
上記した溶融樹脂の射出・充填の途上もしくは射出・充填の完了後の上記クロスヘッドの前進動作と、上記圧縮用駆動源による上記圧縮用部材の前進動作とによって、ゲートカット動作と圧縮動作、もしくは2つの圧縮動作を行なわせるように、される。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて説明する。
図1および図2は、本発明の第1実施形態に係る射出成形機の型開閉系メカニズムの構成図で、図1は金型の成形空間内に樹脂を射出・充填した直後の状態を示し、図2はゲートカット動作を行なった時の状態を示している。
【0013】
図1および図2において、1は固定側金型2を取り付けた固定ダイプレート、3は型締め用(型開閉用)サーボモータ4などを搭載した保持盤(テールストック)で、固定ダイプレート1と保持盤3との間には複数本のタイバー5が掛け渡されている。6は可動側金型7を取り付けた可動ダイプレートで、各タイバー5に挿通されタイバー5に沿って前後進可能であるように配設されている。
【0014】
8は保持盤3にベアリング9を介して回転可能に保持されたナット体、10はナット体8に固着されたプーリ、11はナット体8に螺合されたボールネジ軸である。プーリ10は、型締め用サーボモータ4の出力軸に固着された図示せぬ駆動プーリと、図示せぬタイミングベルトを介して連結されていて、型締め用サーボモータ4によって回転駆動されるようになっている。また、プーリ10と一体回転するナット体8と、ボールネジ軸11とによって、回転運動を直線運動に変換する回転−直線運動変換機構を構成しており、ナット体8の回転によってボールネジ軸11が前後進移動(直線移動)するようになっている。
【0015】
12はボールネジ軸11によって伸長あるいは折畳み駆動される公知のダブルトグルリンク機構で、可動ダイプレート6にその一端を回転可能に保持されたAリンク12aと、保持盤3にその一端を回転可能に保持され、その他端がAリンク12aの他端と回転可能に連結されたBリンク12bと、その一端がBリンク12bに回転可能に連結されたCリンク12cと、ボールネジ軸11の先端に固着され、Cリンク12cの他端を回転可能に連結した、ダブルトグルリンク機構の力の入力端たるクロスヘッド12dとからなっている。そして、ボールネジ軸11によってクロスヘッド12dが前進駆動されると、ダブルトグルリンク機構12は折畳み状態から伸長されて、これによって可動ダイプレート6が前進駆動されて、型閉じ,型締めが行なわれ、また、ボールネジ軸11によってクロスヘッド12dが後退駆動されると、ダブルトグルリンク機構12は伸長状態から折畳みされて、これによって可動ダイプレート6が後退駆動されて、型開きが行なわれるようになっている。
【0016】
13はその一端をクロスヘッド12dに固着された駆動軸で、後記するボールネジ軸18の中心穴に遊挿され、ボールネジ軸18に対して前後進移動するようになっている。そして、型締め完了後の駆動軸13の前進動作(クロスヘッド12dの前進動作)によって、後述するようにゲートカット動作や樹脂への圧縮動作を行なうようになっている。
【0017】
14は可動ダイプレート6にベアリング15を介して回転可能に保持されたスリーブ、16はスリーブ14に固着されたナット体、17はナット体16に固着されたプーリ、18はナット体16に螺合されたボールネジ軸、19は可動ダイプレート6に搭載された圧縮用駆動源たる圧縮用サーボモータである。プーリ17は、圧縮用サーボモータ19の出力軸に固着された図示せぬ駆動プーリと、図示せぬタイミングベルトを介して連結されていて、圧縮用サーボモータ19によって回転駆動されるようになっている。また、プーリ17と一体回転するナット体16と、ボールネジ軸18とによって、回転運動を直線運動に変換する回転−直線運動変換機構を構成しており、ナット体16の回転によってボールネジ軸18が前後進移動(直線移動)するようになっている。
【0018】
また、20は固定側金型2と可動側金型7とで形成される成形空間(キャビティ)、21は金型内に射出・充填された樹脂、7aは可動側金型7の一部を構成し可動側金型7の本体に対して前後進可能な第1の可動中子、7bは可動側金型7の一部を構成し可動側金型7の本体に対して前後進可能な第2の可動中子である。第1の可動中子7aと第2の可動中子7bは、成形空間20内に樹脂21が射出・充填される前には、図示せぬバネ手段等によって後退限位置に保持されるようになっており、第1の可動中子7aは駆動軸13によって前進駆動され、第2の可動中子7bはボールネジ軸18によって前進駆動されるようになっている。
【0019】
上述した構成をとる本実施形態の動作について、次に説明する。
ダブルトグルリンク機構12が折畳まれた図示せぬ型開き状態において、型閉じ開始タイミングに至ると、型締め用サーボモータ4が所定方向に回転駆動され、これにより、プーリ10,ナット体8が回転駆動される。ナット体8が回転すると、これに螺合されたボールネジ軸11が前進駆動され、ボールネジ軸11と一体のクロスヘッド12dも前進駆動される。クロスヘッド12dが前進すると、ダブルトグルリンク機構12は折畳まれた状態から伸長駆動されて、これにより、可動ダイプレート6が前進駆動されて、可動側金型7が固定側金型2に接触するまで(金型タッチまで)の型閉じ行程が行なわれる。金型タッチ後も、ボールネジ軸11(クロスヘッド12d)は引き続いて前進駆動され、ダブルトグルリンク機構12のAリンク12aとBリンク12bとが略一直線となったデッドポイント近傍で、ボールネジ軸11(クロスヘッド12d)の前進が停止される。このとき、ダブルトグルリンク機構12のAリンク12aとBリンク12bはデッドポイント近傍の状態であるので、リンクの力の拡大率は最大近傍にあって、タイバー5が引き伸ばされた型締め状態となる。図1はこの型締め完了状態を示しており、型締め用サーボモータ4を停止しても、ダブルトグルリンク機構12によって型締め力が維持されるようになっている。
【0020】
型締め完了後の所定秒時において、射出開始タイミングとなると、図示せぬ射出系メカニズムのノズルから、樹脂(溶融樹脂)21が成形空間20内に射出・充填される。そして、射出・充填された樹脂21が完全に固化する前に(樹脂21が柔らかい状態において)、型締め用サーボモータ4によってボールネジ軸11(クロスヘッド12d)がさらに所定量だけ前進駆動され、これによって、クロスヘッド12dと一体の駆動軸13が、第1の可動中子7aを前進駆動して、第1の可動中子7aによってゲートカット動作が行なわれる。図2はこのゲートカット完了後の状態を示している。
【0021】
図3は、型締め完了状態からのクロスヘッド12dの前進ストロークと型締め力との関係を示しており、ここでは、型締め完了位置において30tonの型締め力が発生するようになっている。図3に示すように、型締め完了位置からクロスヘッド12dが、例えば0.7mm前進してゲートカットを行なっても、型締め力はごく微小に変化するのみで、実質的には変化しないものと見做せる。すなわち、本発明では、型締め力が実質的に変化しない範囲で、型締め完了位置から、型締め用のダブルトグルリンク機構のクロスヘッドを前進させることによって、金型内の樹脂に力を付与するようにしている。
【0022】
本実施形態においては、例えば、上記したゲートカットの終了後もしくはゲートカットの終了手前で、圧縮用サーボモータ19が所定方向に所定量だけ回転駆動されて、プーリ17,ナット体16が回転駆動される。ナット体16が回転すると、ナット体16に螺合されたボールネジ軸18が所定量だけ前進駆動され、これによって、第2の可動中子7bが所定量だけ前進駆動されて、金型内の樹脂21に所定の圧縮応力が付加される圧縮行程が行なわれる。
【0023】
なお、圧縮用サーボモータ19は、型開き完了後もしくは型開きの途上で、図示せぬエジェクト部材を突き出し駆動する、エジェクト用駆動源に兼用することも可能である。
【0024】
本実施形態においては、上述したようにゲートカット動作と圧縮動作とを行なうが、ゲートカット動作の駆動源(型締め用サーボモータ4)と圧縮動作の駆動源(圧縮用サーボモータ19)とが別個に設けられているので、ゲートカット動作の開始タイミングと圧縮動作の開始タイミングを、成形品に応じた最適タイミングにそれぞれ設定することが可能となり、しかも、ゲートカット動作と圧縮動作を時間的にダブらせることも可能となる。また、ゲートカット動作のための前進ストロークと圧縮動作のための前進ストロークも、互いに依存しない最適値に設定することが可能である。
【0025】
ここで、本実施形態においては、型締め完了位置から、型締め用のダブルトグルリンク機構12のクロスヘッド12dを前進させることによって、ゲートカット動作を行なうようにしているが、このゲートカット動作に代替して圧縮動作を行なわせるようにしてもよい。この場合には、型締め用サーボモータ4によって第1の圧縮動作を行なわせ、圧縮用サーボモータ19によって第2の圧縮動作またはゲートカット動作を行なわせることになる。そして、この際にも、第1の圧縮動作と、第2の圧縮動作またはゲートカット動作とを、任意のタイミングでそれぞれ行なうことができ、しかも、第1の圧縮動作と、第2の圧縮動作またはゲートカット動作とを、時間的にダブらせることも可能となり、かつ、第1の圧縮動作ための前進ストロークと、第2の圧縮動作またはゲートカット動作とゲートカット動作のための前進ストロークとを、互いに依存しない最適値に設定することが可能となる。なお、型締め用サーボモータ4による圧縮動作は、射出・充填の途上で開始させることも、場合によっては可能である。
【0026】
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態は、圧縮用サーボモータ19の回転を直線運動に変換する回転−直線運動変換機構と、この回転−直線運動変換機構によって駆動される圧縮用のトグルリンク機構とを備え、この圧縮用のトグルリンク機構によって、大きな圧縮力が得られるようにしたものである。
【0027】
図4は、本発明の第2実施形態に係る射出成形機の射出系メカニズムにおける、圧縮用サーボモータ19による駆動メカニズムの構成図であり、同図において先の第1実施形態と均等な構成要素には同一符号を付し、その説明は重複を避けるため割愛する。
【0028】
図4において、30は、前記した圧縮用サーボモータ19の回転で前進駆動されるボールネジ軸18によって、伸長あるいは折畳み駆動される圧縮用のダブルトグルリンク機構であり、可動ダイプレート6に搭載されている。また、31は圧縮駆動ピン32を植設し、可動ダイプレート6に前後進可能であるように搭載された圧縮駆動プレートである。上記圧縮用のダブルトグルリンク機構30は、圧縮駆動プレート31にその一端を回転可能に保持されたAリンク30aと、可動ダイプレート6にその一端を回転可能に保持され、その他端がAリンク30aの他端と回転可能に連結されたBリンク30bと、その一端がBリンク30bに回転可能に連結されたCリンク30cと、ボールネジ軸18の先端に固着され、Cリンク30cの他端を回転可能に連結した、ダブルトグルリンク機構の力の入力端たるクロスヘッド30dとからなっている。なお、ボールネジ軸18,クロスヘッド30d,圧縮駆動プレート31には、前記した駆動軸13が遊挿されていて、駆動軸13は、各部材18,30d,31に対して、相対的に前後進可能とされている。
【0029】
上記した構成において、圧縮用サーボモータ19が所定方向に回転駆動されると、プーリ17,ナット体16が回転駆動されると、ナット体16に螺合したボールネジ軸18が前進駆動される。ボールネジ軸18が前進すると、これと一体のクロスヘッド30dが前進駆動され、ダブルトグルリンク機構30は折畳み状態から伸長されて、これによって、圧縮駆動プレート31および圧縮駆動ピン32が前進駆動されて、図示せぬ圧縮用部材を介して金型内の樹脂に圧縮力を付与するようになっている。ここで、ダブルトグルリンク機構30のAリンク30aとBリンク30bとが略一直線となるデッドポイント近傍が、圧縮駆動プレート31および圧縮駆動ピン32の前進限位置となるように設定されていて、ダブルトグルリンク機構30のリンクの力の拡大率が最も大きくなる状態で、樹脂に大きな圧縮力を付与できるように構成してある。
【0030】
したがって、本実施形態では、圧縮用のダブルトグルリンク機構30によって大きな圧縮力を付与できるので、前述したような0.13mm程度の超薄肉部を形成することも可能となる。
【0031】
なお、本実施形態においても、圧縮用サーボモータ19による圧縮動作の他に、前記した型締め用サーボモータ9によって、型締め完了位置から型締め用のダブルトグルリンク機構12のクロスヘッド12dを前進させることにより、金型内の樹脂に力を付与し、ゲートカット動作や圧縮動作を行なわせるようになっていることは言うまでもない。よって、例えば、ゲートカット動作の後に、非常に大きな力で圧縮動作を行なわせることも可能となる。
【0032】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、圧縮駆動源の数を増すことなく、ゲートカット動作と圧縮動作、もしくは2つの圧縮動作を行なうことを可能とし、しかも、動作順序やそのタイミングに制約のない、射出成形機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る射出成形機の型開閉系メカニズムの構成図で、金型の成形空間内に樹脂を射出・充填した直後の状態を示す図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る射出成形機の型開閉系メカニズムの構成図で、ゲートカット動作を行なった時の状態を示す図である。
【図3】本発明の第1実施形態における、型締め完了状態からの型締め用ダブルトグルリンク機構のクロスヘッドの前進ストロークと、型締め力との関係の1例を示す説明図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係る射出成形機の射出系メカニズムにおける、圧縮用サーボモータによる駆動メカニズムの構成図である。
【符号の説明】
1 固定ダイプレート
2 固定側金型
3 保持盤(テールストック)
4 型締め用(型開閉用)サーボモータ
5 タイバー
6 可動ダイプレート
7 可動側金型
8 ナット体
9 ベアリング
10 プーリ
11 ボールネジ軸
12 型締め用のダブルトグルリンク機構
12d クロスヘッド
13 駆動軸
14 スリーブ
15 ベアリング
16 ナット体
17 プーリ
18 ボールネジ軸
19 圧縮用サーボモータ
20 成形空間(キャビティ)
21 樹脂
30 圧縮用のダブルトグルリンク機構
31 圧縮駆動プレート
32 圧縮駆動ピン

Claims (3)

  1. 型締め駆動源(型開閉駆動源)としての型締め用サーボモータと、この型締め用サーボモータの回転を直線運動に変換する回転−直線運動変換機構と、この回転−直線運動変換機構によって駆動されるダブルトグルリンク機構と、このダブルトグルリンク機構によって前後進駆動される可動ダイプレートとを備えた射出成形機において、
    型締めサーボモータの駆動力がなくても、ダブルトグルリンク機構自体によって型締め力が維持可能な状態である上記ダブルトグルリンク機構が略突っ張った状態で、金型内に溶融樹脂を射出・充填し、
    溶融樹脂の射出・充填の途上もしくは射出・充填の完了後に、上記ダブルトグルリンク機構の力の入力端たるクロスヘッドを前進させて、このクロスヘッドの前進動作で、ゲートカット動作、もしくは樹脂への圧縮動作を行なわせるようにし、
    さらに、金型内の樹脂を圧縮するため圧縮用駆動源と、この圧縮用駆動源によって駆動される圧縮用部材とを備え、
    上記した溶融樹脂の射出・充填の途上もしくは射出・充填の完了後の上記クロスヘッドの前進動作と、上記圧縮用駆動源による上記圧縮用部材の前進動作とによって、ゲートカット動作と圧縮動作、もしくは2つの圧縮動作を行なわせるようにしたことを特徴とする射出成形機の制御方法。
  2. 請求項1記載において、
    前記圧縮用駆動源は圧縮用サーボモータであり、この圧縮用サーボモータの回転を直線運動に変換する回転−直線運動変換機構の直線移動部材によって、前記圧縮用部材を駆動するようにしたことを特徴とする射出成形機の制御方法。
  3. 請求項記載において、
    前記圧縮用駆動源は圧縮用サーボモータであり、この圧縮用サーボモータの回転を直線運動に変換する回転−直線運動変換機構と、この回転−直線運動変換機構によって駆動される圧縮用のトグルリンク機構とを備え、この圧縮用のトグルリンク機構によって、前記圧縮用部材を駆動するようにしたことを特徴とする射出成形機の制御方法。
JP09582997A 1997-04-14 1997-04-14 射出成形機の制御方法 Expired - Fee Related JP3713356B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09582997A JP3713356B2 (ja) 1997-04-14 1997-04-14 射出成形機の制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09582997A JP3713356B2 (ja) 1997-04-14 1997-04-14 射出成形機の制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10286850A JPH10286850A (ja) 1998-10-27
JP3713356B2 true JP3713356B2 (ja) 2005-11-09

Family

ID=14148294

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09582997A Expired - Fee Related JP3713356B2 (ja) 1997-04-14 1997-04-14 射出成形機の制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3713356B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10226301B4 (de) * 2002-06-13 2004-09-23 Preh Gmbh Vorrichtung und Verfahren zum Spritzprägen von Kunststoffartikeln sowie nach dem Verfahren hergestelltes Bauteil
KR102337561B1 (ko) * 2016-03-25 2021-12-10 스미도모쥬기가이고교 가부시키가이샤 사출성형기
CN113601802B (zh) * 2021-09-02 2023-04-25 东莞市科锦机械有限公司 一种注塑浇口剪切的瓶盖生产系统

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10286850A (ja) 1998-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2010001963A1 (ja) ダイカストマシン
US7316259B2 (en) Diecasting machine
JP3713356B2 (ja) 射出成形機の制御方法
JP3372766B2 (ja) 射出成形機
KR100724244B1 (ko) 성형품 분리장치를 구비한 사출성형기의 형체기구
JP3366180B2 (ja) 射出圧縮成形用の射出成形機
JP3258196B2 (ja) 射出成形機の制御装置
JP3328140B2 (ja) 部分超薄肉成形品の射出成形方法
JP3163311B2 (ja) 射出成形機
JP3304950B2 (ja) 成形機
JPH06126789A (ja) 射出圧縮成形機
JP3248097B2 (ja) 射出成形機の成形品突出し装置
JP2004009386A (ja) 電動射出成形機の型締装置
KR100545756B1 (ko) 사출 성형기의 성형품 취출장치
JP3432016B2 (ja) 射出成形機
JPH11320629A (ja) 射出エレメントを操作するための装置
JP4885589B2 (ja) 射出成形機
JPH06126790A (ja) 射出圧縮成形機の圧縮制御方法
JPH04312825A (ja) 射出成形機の制御方法
JP3356562B2 (ja) 射出成形機の型締機構
JP3273464B2 (ja) 成形機
JPH0929775A (ja) 射出成形機の制御方法
JP3247678B2 (ja) 射出成形機
JP3352351B2 (ja) 射出成形機
JP2003103590A (ja) 電動射出成形装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20040302

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20040302

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040412

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040511

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040611

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040705

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20040611

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050816

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050822

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090826

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100826

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100826

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110826

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120826

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120826

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130826

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees