JP3713010B2 - 大型封筒等の蓋の閉塞に用いられる紐掛け具の製法並びに紐掛け具の製造装置 - Google Patents

大型封筒等の蓋の閉塞に用いられる紐掛け具の製法並びに紐掛け具の製造装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、大型の封筒、あるいは菓子箱、ダンボール箱等の蓋を掛け紐を用いて閉塞するときに用いられる紐掛け具の製法並びに紐掛け具の製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の紐掛け具は、封筒の場合は蓋側に取り付けられる紐付き掛け具と、これと対になる封筒本体側に取り付けられる紐無し掛け具で構成されており、その材質はポリエチレン、塩化ビニル等の樹脂製が殆んどである(実公平3−43155号、特公昭6−45203号参照)。
従来、このような樹脂製の紐掛け具は、封筒等と一緒に廃棄処分されていたが、近年、紙製の封筒や箱に樹脂製の紐掛け具が用いられていると、リサイクル時や廃棄された封筒等を焼却処分するときに塩素系ガス等の有害物質が排出されることから、封筒等側と紐掛け具側を分別することが求められている。しかし、封筒等と紐掛け具を分別する場合、コストのかかる手作業に頼らざるを得ないことから、紐掛け具を封筒等と一緒にリサイクルに廻したり、もしくは焼却が可能なものとすることが求められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、この線に沿って提案されるもので、封筒等と一緒にリサイクルに廻したり、焼却処分ができる紐掛け具であって、紐掛け具を効率よく、低コストで生産できる製法とその装置を提供するのが目的である。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明においては、大型の封筒等の蓋の閉塞に用いられる紐掛け具の製法において、
a.粘着剤層を介してシートテープ上に左右2列に紙製下皿を同一のピッチで貼り付けた 構成の下皿シートテープをリールに捲き取り、このリールから下皿シートテープを水平 方向に繰り出す下皿シートテープ繰り出し手段、
b.前記下皿シートテープ繰り出し手段から繰り出された下皿シートテープ上の下皿の中 心に接着剤を塗布する接着剤塗布手段、
c.単数又は複数おきに前記接着剤上を横断するするように掛け紐を張り、この掛け紐を 接着剤に接着させ、下皿シートテープの両側に延長されている掛け紐の長さを調節して この掛け紐をカットする掛け紐取付手段、
d.留め部を残して紙製上皿を前記下皿シートテープ側の下皿と同一のピッチで打ち抜い た上皿テープをリールに捲き取り、このリールから上皿テープを前記下皿シートテープ の進行方向であって、下皿の中心上に上皿の中心を合わせて繰り出す上皿テープ繰り出 し手段、
e.前記上皿テープ側の上皿と下皿シートテープ側の下皿を圧接して下皿と上皿を前記接 着剤の接着力で接着する接着手段、
f.前記上皿テープにおいて、下皿に接着された上皿のみを残し、上皿テープのスクラッ プを捲き取るスクラップ捲き取り手段、
g.前記下皿上に上皿が接着された状態で紐付き掛け具が2列に形成されている左右の紐 付き掛け具の中間で掛け紐をカットする掛け紐のセパレートカット手段、
h.前記セパレートカットされた紐付き掛け具と紐無し掛け具を1セットとして単数又は 複数セットごとに下皿シートテープを横断するようにカットして製品とするシートカッ ト手段、
i.から成る大型の封筒等の蓋の閉塞に用いられる紐掛け具の製造装置において、
j.前記掛け紐取付手段には、前記下皿シートテープの進行方向に対して直角方向から繰 り出される掛け紐を、下皿シートテープの進行方向に対して直角方向に向けられた紐ノ ズル内を経由してその先端を露出させると共に、この紐ノズル内に後方から圧搾空気を 供給することにより、前記露出した掛け紐の先端側を空気圧で直線状に流し、この先端 を下皿シートテープを挟んで紐ノズルと対向する側に前進及び後退自在に配置したクラ ンプバーでつかみ、このクランプバーを後退させることにより紐ノズルを経由して掛け 紐を引き出し、接着剤の中心上を掛け紐が横断するように張ると共に、前記下皿シート テープの進行方向の両サイドにおいて、上下運動自在に配置された紐長調整バーを下降 させて、掛け紐を上方から押し下げることによりU字状に形成し、この下降量で掛け紐 の長さを設定し、その上で掛け紐を紐ノズルの出口側でカットすると共に、クランプバ ーを開いてつかんでいた掛け紐を解放する手段が付加されていること、
k.前記掛け紐取付手段であって、掛け紐がカットされる位置及びクランプバーから解放 される位置の下方には、下皿シートテープの進行方向に向けてエアーノズルを配置し、 このエアーノズルから噴出するエアーの力で前記カットされた掛け紐及びクランプバー から解放され、下方に垂下した掛け紐の遊端側を下皿シートテープの進行方向に流すこ とにより、掛け紐の遊端側がからみつくのを防止するからみつきを防止する手段が付加 されていること、
l.を特徴とするものである。
【0013】
【作用】
下皿シートテープには、任意の大きさと形状に打ち抜かれた下皿が粘着剤層で左右2列に貼り付けられていて、このシートテープは、下皿シートテープリールに捲き取られており、ここから間欠的に繰り出される。
繰り出された下皿シートテープの上面の中心には、予めマークの印刷がしてあり、このマークを光電管等のセンサが拾うと、接着剤注出手段から接着剤がマークのところに注出塗布される。
【0014】
接着剤が塗布された下皿シートテープは、次に掛け紐取付手段のところに移動して停止する。次に、この停止中に接着剤の真上を横断するように掛け紐が張られ、次にこの掛け紐が下降して接着剤に接着せられる。この下降に合わせて、紐長調整バーが下降して張られている掛け紐をU字状に形成し、次にこのU字状に形成された掛け紐が紐ノズル側において紐カッターでカットされる。このU字状に形成する深さの位置を紐長調整バーで調整することにより、完成後の掛け紐の長さを任意に調節することができる。
次に、下皿シートテープが移動する間、先程カットした掛け紐の遊端側に後方からエアーを吹きつけて掛け紐の遊端側を進行方向に流す。
【0015】
次に、下皿シートテープが移動している間、これに同期して上皿テープリールから上皿テープが繰り出され、上皿が下皿シートテープ上の下皿に重ね合わされると共に圧接されて上皿は接着剤により下皿上に接着される。
次に、下皿シートテープと上皿テープが移動している間に、上皿テープのスクラップがスクラップリールに捲き取られ、上皿のみが残る。
次に、下皿シートテープ上において、左右に並んでいる紐付き掛け具の中間において、掛け紐がセパレートカッターでカットされる。
次に、下皿シートテープ上の紐付き掛け具と紐無し掛け具を1セットとして単数セット又は複数セットごとに下皿シートテープがシートカッターでカットされ、製品となる。
【0016】
紐付き掛け具と紐無し掛け具は、一連の製造工程の中では、掛け紐取付手段が作動して掛け紐が取り付けるものと、取り付けられないものとを交互に形成することによって製造される。また、紐付き掛け具だけを一連に製造する場合には、すべての下皿上の一次接着剤に掛け紐を取り付け、紐無し掛け具の場合には、この反対に、すべての下皿上の接着剤に掛け紐を取り付けないで下皿シートテープを移動させ、直接下皿上に上皿を接着する。
【0017】
上記紐掛け具を例えば封筒に取り付ける場合には、下皿シートテープから下皿部分を剥がし、紐付き掛け具側を蓋の中央に粘着剤層を利用して貼り付け、紐無し掛け具側は封筒本体側に同じように粘着剤層を利用して貼り付ける。但し、本発明により製造された紐掛け具の用途は任意である。それ故に、用途に応じて紐付きと紐無し掛け具で1シートとする場合と、紐付きのみ、あるいは紐無しのみで1シートを構成し、これで製品として仕上げられる場合がある。
なお、本発明において、掛け紐には、これも紙製の掛け具と一緒に廃棄しても心配のないレーヨンが用いられているが、その他、封筒と一緒にリサイクルあるいは焼却処分ができる材質ならば、木綿紐あるいは紙紐等でも良く、紐の材質はレーヨンに限定されない。
【0018】
【実施例1】
請求項1〜9に記載した本発明の実施例を、図1〜図18に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明に係る紙製の紐掛け具を大型の封筒aに用いた例、図2はダンボール箱bに用いた例を示す説明図、図3は紐掛け具の製造装置を正面から見た図、図4(A)は装置の平面図、(B)は製造工程における製品の出来上り状態の説明図、図5は装置を下皿シートテープ繰り出し側から見た図である。図1、図2において、1は紐付き掛け具、2は紐無し掛け具、3は掛け紐であって、紐付き掛け具1、紐無し掛け具2は紙製で、掛け紐3はレーヨン製である。
【0019】
図3、図5において、Aは下皿シートテープ繰り出し手段であって、この手段Aは、下皿シートテープ8を捲き取った下皿シートテープリール6と、このリール6にクラッチ6a(図4、5参照)である程度のフリクションをかけながら回転するように支持しているリール支持枠7から成る。
なお、リール6に捲きとられている下皿シートテープ8は、図6(A)(B)に示すように、シートテープ8aの表面に、中心にマーク8cを印刷した紙製円形の下皿8bを粘着剤層8dを用いて等間隔で左右2列に貼り付けた構成から成る。
【0020】
Bは一次接着剤塗布手段であって、この塗布手段Bは、一次接着剤注出ノズル9と、前記下皿8bのマーク8cをセンサ9aが検出するとこのマーク8c上にノズル9から一次接着剤9cを図7(A)(B)に示すように注出して塗布形成する構成である。
【0021】
Cは掛け紐取付手段であって、この取付手段Cは、図8(A)(B)に示すように、圧搾エアを供給する圧搾エア供給口11を有する紐ノズル10を5本並べ、この5本の紐ノズル10に縦軸(斜軸)12aを中心に回転する紐捲コーン12と、前記紐ノズル10に対して下皿シートテープ8を間にして対向配置され、先端にクランプ14を有し、水平方向に前進して掛け紐15の先端15bをクランプ14でつかみ(図9(A))、後退しながら掛け紐15を引っ張って下皿8bの一次接着剤9c上に張る(図9(B))クランプバー13と、図10に示すように、掛け紐15を下方に押し下げてU字状15aに円曲して長さを調節する紐長調整バー16と、紐長を調節した後に、この掛け紐15を紐ノズル10側においてカットする紐カッター17と、掛け紐15をカットし、クランプ14が掛け紐を解放したのち、図11に示すように、掛け紐15の遊端15a側を進行方向に吹いて流し、一次接着剤9cに付着したり、周囲にからみつくのを防止するエアノズル18とから成る。
図8〜図10において、35は下皿8bの中心を掛け紐15が通るようにガイド溝36を5本形成したガイドロール、図5において、37は掛け紐15の押えであり、この押え37で長さ調節の終った掛け紐15を押えつけて紐カッター17で掛け紐15を紐ノズル10側でカットする。38は前記紐長調整バー16、紐カッター17、押え37を取り付けた取付バー39を上下動するエアシリンダー、40は機体の左右において前記取付バー39の上下動をガイドするスライドガイドである。
【0022】
Dは二次接着剤注出手段であって、この注出手段Dは、図12に示すように、二次接着剤注出ノズル20から成り、掛け紐15を含む一次接着剤9cの上に二次接着剤20aを注出塗布する構成である。但し、この二次接着剤塗布は、一次接着剤の塗布だけでは不十分な場合、特に掛け紐15がある場合には、利用されるが、一次接着剤や掛け紐15の太さ等によっては、必ずしも実施されない。特に、紐無しの場合には、一次接着剤だけで十分な場合もある。
Eは上皿テープ繰り出し手段であって、この手段Eは、図13(A)(B)に示すように、上皿テープ21aにおいて、上皿21bを留め部を残して打ち抜いた構成の上皿テープ21を捲き取った上皿テープリール22(図3参照)と、図3及び図14に示すように、上皿テープリール22から繰り出された上皿テープ21を下皿シートテープ8と一緒に押えプレート23と23a間に挟み、移動する間に下皿8bと上皿21bを接着する圧着手段で構成されている。23b、23cは下皿シートテープ8と上皿テープ21の繰り出し用ピンチローラー、23dはピンチローラー23b、23cの駆動モータである。
【0023】
Fはスクラップ捲き取り手段であって、この手段Fは、図3に示すように、上皿21bを一次接着剤9cと二次接着剤20aで下皿8bに接着した後の上皿テープ21のスクラップ21cを捲き取るスクラップ捲き取りリール24と、この支持手段25から成る。
Gは掛け紐のセパレートカット手段であって、この手段Gは、図3、図15に示すように、左右2列の紐付き掛け具の中間で、掛け紐15をカットするセパレートカッター26と、このカッター26を上下動する駆動装置27から成る。
Hは下皿シートテープ8をカットするシートカット手段であって、このシートカット手段Hは、実施例の場合、図17に示すように、10個の紐付き掛け具1と10個の紐無し掛け具2を以って1シートとなるように下皿シートテープ8をカットするシートカッター28(図16参照)と、この駆動装置29(図3参照)から成る。
なお、実施例の紐掛け具は、図17に示すように、紐付き、紐無し各10個で1シートにカットされているが、この数(組)は任意である。又、紐付きだけ、あるいは紐無しだけの構成としても良い。又、紐付きを実施例の装置で例えば3個単位で製造する場合には、3個の紐捲きコーン12と、3本の紐ノズル10と、3本のクランプバー13だけを用いて掛け紐15を取り付け、この紐付きと紐無しを繰り返すようにして連続的に紐掛け具を形成し、紐付き、紐無し3個ずつで1シートとなるように下皿シートテープ8をカットする。
【0024】
図3において、30、30aは下皿シートテープ8の繰り出しロール、31は製品シュート、32、32aは送り出しピンチロール、33は製品受け箱、34は電装機器、35は空圧機器、図4において30bは繰り出しロール駆動モータである。
なお、本実施例は、2列構成で紐掛け具を製造しているが、1列構成としても良い。又、紐付きと紐無し掛け具は下皿シートテープ8において、同数ずつ交互に形成しているが、これを左右において紐付きと紐無しに分けて製造するようにしても良い。
図18(A)は、紐付き掛け具1の説明図、図18(B)は紐無し掛け具の説明図である。
【0025】
【発明の効果】
本発明は以上の如き構成から成り、次の効果を奏する。
1.請求項1〜9に記載の発明により製造された紐掛け具は、紙製のため、封筒や箱と一緒にリサイクルあるいは焼却処分できるため、いちいち廃棄時に分別の必要がない。
2.請求項1〜9に記載の発明によると、紙製の紐付き及び紐無し掛け具を能率よく、すべて自動生産ができるので、大量生産によるコストの低減が可能である。
3.請求項1〜9に記載の発明によると、一つのラインにおいて、紐付きと紐無しの掛け具を連続的に生産できる。
4.請求項3に記載の発明によると、紐付きと紐無しの掛け具で1シートを構成しているため、取引上及び封筒等に取り付ける際に数が一致していて便利である。
5.請求項4に記載の発明によると、紐ノズルの先端から露出している掛け紐の先端は、エアの力で直線状に流されているので、容易にクランプできる。
6.請求項7に記載の発明によると、カット後の掛け紐の遊端側がエアで前方に流されているため、一次接着剤に付着したり、周囲にからみついたりしない。
7.請求項8に記載の発明によると、掛け紐を縦(斜)軸に装着のコーン型捲き取り具に捲き取り、ここから供給するため、掛け紐をスムーズに引き出すことができる。
8.請求項9に記載の発明によると、掛け紐の長さは自由に設定することができると共に、掛け紐を張る本数を選択することにより、紐付き掛け具の製造数を自由に選択できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】紐掛け具付封筒の説明図
【図2】紐掛け具付ダンボール箱の説明図
【図3】本発明に係る紐掛け具製造装置の正面図
【図4】(A)は本発明に係る紐掛け具製造装置の平面図
(B)は紐掛け具の製造工程の説明図
【図5】本発明に係る紐掛け具製造装置の側面図
【図6】(A)は下皿シートテープの斜面図
(B)は下皿シートテープの断面図
【図7】(A)は一次接着剤ノズルの説明図
(B)は一次接着剤を下皿上に塗布した状態の説明図
【図8】(A)は掛け紐ノズルとクランプバーの説明図
(B)は掛け紐ノズルとクランプバーの平面図
【図9】(A)は掛け紐の先端をクランプした状態の説明図
(B)は掛け紐を下皿シートテープ上に張った状態の説明図
【図10】掛け紐の長さ調節バー及び紐カッターの説明図
【図11】掛け紐送りエアノズルの説明図
【図12】二次接着剤ノズルの説明図
【図13】(A)は上皿テープの平面図
(B)は上皿テープの断面図
【図14】下皿の上に上皿を接着している状態の説明図
【図15】紐カッターの説明図
【図16】カッターの説明図
【図17】1シートにカットされて製品化された紐掛け具の説明図
【図18】(A)は紐付き掛け具の説明図
(B)は紐無し掛け具の説明図
【符号の説明】
1 紐付き掛け具
2 紐無し掛け具
3(15) 掛け紐
6 下皿シートテープリール
8 下皿シートテープ
8b 下皿
9 一次接着剤注出ノズル
9c 一次接着剤
10 紐ノズル
12 紐巻コーン
13 クランプバー
16 紐長調整バー
17 紐カッター
18 エアノズル
20 二次接着剤注出ノズル
20a 二次接着剤
21 上皿テープ
21b 上皿
26 セパレートカッター
28 シートカッター
A 下皿シートテープ繰り出し手段
B 一次接着剤塗布手段
C 掛け紐取付手段
D 二次接着剤注出手段
E 上皿テープ繰り出し手段
F スクラップ捲き取り手段
G 紐カット手段
H カット手段

Claims (1)

  1. a.粘着剤層を介してシートテープ上に左右2列に紙製下皿を同一のピッチで貼り付けた構成の下皿シートテープをリールに捲き取り、このリールから下皿シートテープを水平方向に繰り出す下皿シートテープ繰り出し手段、
    b.前記下皿シートテープ繰り出し手段から繰り出された下皿シートテープ上の下皿の中 心に接着剤を塗布する接着剤塗布手段、
    c.単数又は複数おきに前記接着剤上を横断するするように掛け紐を張り、この掛け紐を 接着剤に接着させ、下皿シートテープの両側に延長されている掛け紐の長さを調節して この掛け紐をカットする掛け紐取付手段、
    d.留め部を残して紙製上皿を前記下皿シートテープ側の下皿と同一のピッチで打ち抜い た上皿テープをリールに捲き取り、このリールから上皿テープを前記下皿シートテープ の進行方向であって、下皿の中心上に上皿の中心を合わせて繰り出す上皿テープ繰り出 し手段、
    e.前記上皿テープ側の上皿と下皿シートテープ側の下皿を圧接して下皿と上皿を前記接 着剤の接着力で接着する接着手段、
    f.前記上皿テープにおいて、下皿に接着された上皿のみを残し、上皿テープのスクラッ プを捲き取るスクラップ捲き取り手段、
    g.前記下皿上に上皿が接着された状態で紐付き掛け具が2列に形成されている左右の紐 付き掛け具の中間で掛け紐をカットする掛け紐のセパレートカット手段、
    h.前記セパレートカットされた紐付き掛け具と紐無し掛け具を1セットとして単数又は 複数セットごとに下皿シートテープを横断するようにカットして製品とするシートカッ ト手段、
    i.から成る大型の封筒等の蓋の閉塞に用いられる紐掛け具の製造装置において、
    j.前記掛け紐取付手段には、前記下皿シートテープの進行方向に対して直角方向から繰 り出される掛け紐を、下皿シートテープの進行方向に対して直角方向に向けられた紐ノ ズル内を経由してその先端を露出させると共に、この紐ノズル内に後方から圧搾空気を 供給することにより、前記露出した掛け紐の先端側を空気圧で直線状に流し、この先端 を下皿シートテープを挟んで紐ノズルと対向する側に前進及び後退自在に配置したクラ ンプバーでつかみ、このクランプバーを後退させることにより紐ノズルを経由して掛け 紐を引き出し、接着剤の中心上を掛け紐が横断するように張ると共に、前記下皿シート テープの進行方向の両サイドにおいて、上下運動自在に配置された紐長調整バーを下降 させて、掛け紐を上方から押し下げることによりU字状に形成し、この下降量で掛け紐 の長さを設定し、その上で掛け紐を紐ノズルの出口側でカットすると共に、クランプバ ーを開いてつかんでいた掛け紐を解放する手段が付加されていること、
    k.前記掛け紐取付手段であって、掛け紐がカットされる位置及びクランプバーから解放 される位置の下方には、下皿シートテープの進行方向に向けてエアーノズルを配置し、 このエアーノズルから噴出するエアーの力で前記カットされた掛け紐及びクランプバー から解放され、下方に垂下した掛け紐の遊端側を下皿シートテープの進行方向に流すこ とにより、掛け紐の遊端側がからみつくのを防止するからみつきを防止する手段が付加 されていること、
    l.を特徴とする大型の封筒等の蓋の閉塞に用いられる紐掛け具の製造装置。
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