JP3712683B2 - 遠隔教育システムにおけるマスク形式問題作成装置、及びそのマスク形式問題作成プログラム、並びに記録媒体 - Google Patents

遠隔教育システムにおけるマスク形式問題作成装置、及びそのマスク形式問題作成プログラム、並びに記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遠隔教育システムにおけるマスク形式問題作成装置、及びそのマスク形式問題作成プログラム、並びに記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
インターネット技術を利用した遠隔教育システムは、ネットワーク環境の広帯域化により、従来のテキスト、静止画主体の教材から、動画や音声を利用したものが広く普及するようになってきた。
従来の動画メディア主体の遠隔教育システムは、テキストメディアや音声メディア、静止画メディア等を単体で、あるいは併用して、更にはそれらを統合したメディアを用いて学習及び試験を行っていた。
【0003】
ところで、未だ試験の回答形態はテキストによるものが主流であり、文章選択や自由記述が主であった。
例えば、マスク形式問題を作成しようとした場合、問題作成者は、静止画像教材/テキスト教材と、元のこれら教材の一部を伏せた別の静止画像教材/テキスト教材とを入れ替えて作成する必要があり、また、回答者は伏せられた部分に関連する回答を文章で入力し、文章や画像を選択して回答していた。更に、学習者に注目した場合、自己学習法として教材の見え方に変化を伴うような方法はその教材を編集することになるが、教材の管理上、学習者にはデータ変更が伴う編集が許可されておらず実現できなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
図9にスタンドアロン構成、図10にネットワーク構成が示されるように、従来の学習用教材(学習用教材情報DB)はいずれも試験用教材(試験用教材情報DB)とは別に管理、作成されており、その差異が僅かであったとしても、新たに教材情報を用意(複写を含む)した上でマスク問題を所望の位置に作成しており、教材の再利用性が低かった。
また、学習者が通常の書籍で学習を行う場合は、自分が覚えたい任意の箇所に特殊なインクでマーキングし、特殊なフィルム等で覆って見えなくして暗記できたか否かを確認する学習法があるが、動画教材での学習する場合、これに相当する学習法が上記の理由等により存在しなかった。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、遠隔教育システムにおいて、学習者が自学自習のために動画教材上にマスク(覆い)を貼付し、また、教材作成の役割を担う者が、試験用教材を作成する際に既存の学習用教材情報を利用することにより再利用性を高めてマスク形式問題を平易に作成することができ、学習者が教材を編集せずに見た目に変更を加えられる、遠隔教育システムにおけるマスク形式問題作成装置、及びそのマスク形式問題作成プログラム、並びに記録媒体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために本発明は、学習教材情報を蓄積し配信するメデイア配信装置とは通信網を介して接続されたメディア再生機能を持つ遠隔教育システムにおけるマスク形式問題作成装置であって、メデイア再生中、利用者によって指定される少なくとも画面上のマスク領域とその再生時刻とを取り込み、前記メディア配信装置へ送信すると共に、前記指定されたマスク領域にマスクデータを表示するマスク編集手段と、前記利用者のIDと映像IDに基づき前記メディア配信装置によって配信される学習教材情報を再生し、ならびにその情報に添付される問題情報を前記指定マスク領域に指定時刻に表示するメディア再生手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明において、前記マスク編集手段は、利用者により再生中のマスクが選択されたことを検出し、当該選択中のマスクの削除が確定した時点で当該マスクを削除することを特徴とする。
【0008】
また、本発明において、前記マスク編集手段は、利用者の操作による前記マスクへのポインタアクションを検出し、前記マスクの作成者ID、編集を許可するグループに対して付与されるIDと前記利用者のIDとを比較して編集の可否を判断し、編集可の場合に編集を施し、編集不可の場合にその旨利用者に通知すると共に、前記ポインタアクション以前の状態に復帰させることを特徴とする。
【0009】
また、本発明において、前記マスク編集手段は、利用者の操作による前記マスク領域上でのポインタの通過開始を検出し、前記ポインタが通過中の前記マスク領域におけるマスクデータを非表示状態に設定し、前記ポインタがマスク領域から外れたときに前記マスク領域におけるマスクデータを表示状態に復帰させること、を特徴とする。
【0010】
また、本発明において、前記マスク編集手段は、前記問題が添付されたマスク領域が利用者の操作により選択されたことを検出し、前記マスクに領域に設定されている問題と解答欄を備えたフォームデータをポップアップして前記問題に対する解答を促がして入力された解答を取り込み、前記問題と解答を組で記録すること、を特徴とする。
【0011】
本発明によれば、マスク編集手段により、教材作成者および学習者が、教材の任意の領域に任意の時間、マスクを設定してマスク領域に属する映像を隠すことができ、また設定したマスクを解除することもできる。更に、マスク作成者以外の利用者にも公開、提示することができ、なおかつ許可されたユーザグループ(問題作成者グループ、学習者グループ)以外は、マスクの削除、および属性の編集行為を禁止することができる。
また、マスクが設定される領域をポインティングデバイス等入力装置でコントロールされるポインタが通過する等のイベントでマスクが一時的に消去され隠されていた領域を再現するように制御することも可能である。また、公開型であって、かつ問題が付されたマスクの場合は、ポインタによる選択イベントで解答入力フォームがポップアップし、マスクされている領域に関連する問題に対しての解答を促がし、これを取り込むことも可能となる。
なお、ここで、「メディア」とは、動画、音声、時間情報を所有した静止画像、テキスト文書をいう。
【0012】
上記した課題を解決するために本発明は、学習教材情報を蓄積し配信するメデイア配信装置とは通信網を介して接続されたメディア再生機能を持つ遠隔教育システムにおけるマスク形式問題作成装置に用いられるマスク形式問題作成プログラムであって、メデイア再生中、利用者によって指定される少なくとも画面上のマスク領域とその再生時刻とを取り込み、前記メディア配信装置へ送信すると共に、前記指定されたマスク領域にマスクデータを表示するマスク編集ステップと、前記利用者のIDと映像IDに基づき前記メディア配信装置によって配信される学習教材情報を再生し、ならびにその情報に添付される試験問題情報を前記指定マスク領域に指定時刻に表示するメディア再生ステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0013】
上記した課題を解決するために本発明は、学習教材情報を蓄積し配信するメデイア配信装置とは通信網を介して接続されたメディア再生機能を持つ遠隔教育システムにおけるマスク形式問題作成装置に用いられるマスク形式問題作成プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、メデイア再生中、利用者によって指定される少なくとも画面上のマスク領域とその再生時刻とを取り込み、前記メディア配信装置へ送信すると共に、前記指定されたマスク領域にマスクデータを表示するマスク編集ステップと、前記利用者のIDと映像IDに基づき前記メディア配信装置によって配信される学習教材情報を再生し、ならびにその情報に添付される試験問題情報を前記指定マスク領域に指定時刻に表示するメディア再生ステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明のマスク形式問題作成装置が実現される遠隔教育システムの構成を示すブロック図である。
遠隔教育システムは、学習データ蓄積して配信するメディア配信装置1と、メディア再生機能を持つ学習者端末2で構成され、両者は、それぞれ内蔵するデータ送受信装置14、27を介し、例えばIP(Internet Protocol)網等の通信網3により接続されている。
メディア配信装置1は、学習管理部11を核に、学習用教材情報DB12と、試験用マスク情報DB13と、データ送受信装置14で構成される。学習用教材情報DB12には、教材が、テキスト、静止画、動画、音声等マルチメディアの形態で格納され、試験用マスク情報DB13には、試験用問題とその領域情報が差分情報として格納されており、共に学習管理部11によって管理される。学習管理部11は、学習用教材データと試験用マスクデータは別管理として教材の再生利用を保持する。データ送受信装置14は、通信網3とのインタフェースを担うもので、ここでは通信網3としてIP網を利用するため、TCP/IP(Transport Control Protocol/Internet Protocol)が実装されるものとする。
【0015】
学習者端末2は、学習者が学習を行う受講モードと、問題を受験するテストモードがあり、教材(問題)作成を担う者は、このテストモードを利用して問題を作成することとする。本発明のマスク形式問題作成装置は、このテストモードを実行する学習者端末2の中に実装され、マスク形式問題作成装置は、教材・マスク合成部21と、メディア再生部22と、マスク編集部23で構成される。
【0016】
教材・マスク合成部21は、図2に示されるように、入力解析部211と、リスト読出部212と、タイムカウンタ213で構成される。
教材・マスク合成部21は、メディア配信装置1からデータ送受信装置27を介して学習用教材(メデイアデータ)と試験用マスク情報を得、そのうち、試験用マスク情報は入力解析部211へ供給される。入力解析部211は、試験用マスク情報を解析し、その結果が再生リストとしてリスト読出部212に供給される。一方、リスト読出部212には、タイムカウンタ213によりタイムラインデータが再生動作に同期して供給されており、ここで、現在再生されている学習用教材のマスク設定された領域に差分情報(問題)をコンテンツ参照情報としてメディア再生部22へ出力する。このことにより、メディア再生部22ではメディアデータ(学習用教材)を再生出力すると共に、その差分である問題を後述するマスク設定領域に合成出力する。
【0017】
メディア再生部22は、利用者のIDと映像IDに基づきメディア配信装置1によって配信される学習教材情報を再生し、ならびにその情報に添付される問題情報を指定マスク領域に指定時刻に表示する機能を持つ。上記した利用者ID、映像ID、指定マスク領域、指定時刻等のパラメータ情報については後述する。
マスク編集部23は、メデイア再生中、利用者によって指定される少なくとも画面上のマスク領域とその再生時刻とを取り込み、メディア配信装置1へ送信すると共に、指定されたマスク領域にマスクデータを表示する機能を持つ。
【0018】
マスク編集部23は、また、利用者が入力装置26であるポインティングデバイス等を操作することによるポインタアクションにより、再生中のマスクが選択されたことを検出し、当該選択中のマスクの削除が確定した時点で当該マスクを削除する機能、更に、利用者の操作によるマスクへのポインタアクションを検出し、マスクの作成者ID、編集を許可するグループに対して付与されるIDと利用者のIDとを比較して編集の可否を判断し、編集可の場合に編集を施し、編集不可の場合にその旨利用者に通知すると共に、ポインタアクション以前の状態に復帰させる機能も併せ持つ。
マスク編集部23は、また、利用者の操作によるマスク領域上でのポインタの通過開始を検出し、ポインタが通過中のマスク領域におけるマスクデータを非表示状態に設定し、ポインタがマスク領域から外れたときにそのマスク領域におけるマスクデータを表示状態に復帰させる機能、更に、問題が添付されたマスク領域が利用者の操作により選択されたことを検出し、マスクに領域に設定されている問題と解答欄を備えたフォームデータをポップアップして、その問題に対する解答を促がして入力された解答を取り込み、問題と解答を組で記録する機能も併せ持つ。
【0019】
上記した教材・マスク合成部21、メディア再生部22、マスク編集部23は、いずれも具体的には、CPUとメモリを含む周辺LSIで構成され、CPUがメモリに記録されたプログラムを読み出し実行することにより、そのブロックが持つ機能を実現するものとする。
なお、24は液晶モニタ等表示装置、25はマウス等のポインティングデバイスから成る入力装置、26はスピーカ、27はデータ送受信装置である。
【0020】
図3乃至図8は、図1、図2に示す本発明実施形態の動作を説明するために引用したフローチャートであり、マスク編集部23によるマスク作成(図3)、メディア再生部22によるマスク表示(図4)、マスク編集部23によるマスク削除(図5)、マスク編集部23によるアクセスコントロール(編集を許可するか否か:図6)、マスク編集部23によるマスク表示並びにポインタアクション1(図7)、マスク編集部23によるマスク表示及びポインタアクション2(図8)のそれぞれを示す。いずれも具体的には、本発明のマスク形式問題作成プログラムの処理手順を示す図である。
【0021】
図3に示すフローチャート(マスク作成)において、まず、マスク編集部23は、学習者端末2がメディア再生部22によるメディア再生中に、利用者により、マスク設定される画面上の領域(座標データ)、再生時刻、公開/非公開の別、編集許可グループ、問題添付の有無、問題文から成るパラメータが指定され、これを取り込む(S301)。指定がない場合は、システムがデフォルトで持つ規定値とする。
次に、マスク編集部23は、上記したパラメータ(領域、時間、映像ID、作成者のユーザID、公開非公開の別、編集を許可するグループのID、問題付/無の別、問題文)をメディア配信装置1に送る(S302)。同時に学習者端末2では、メディア再生部22により、指定された領域、再生時刻パラメータをもとにマスクを表示する(S303)。
【0022】
図4に示すフローチャート(マスク表示)において、あるユーザIDと指定された映像IDに基づき学習者端末2のメディア再生部22が起動される(S401)。
このことにより、メディア再生部22は、まず、そのユーザIDと、映像IDをメディア配信装置1へ送信する(S402)。メディア配信装置1では、受信した映像IDに基づき対応する映像データを学習者端末2へ送り返すと共に、その映像に添付されたマスクのデータのうち、ユーザIDにより表示許可されたもののみを選択して学習者端末2に送る。これを受信した(S403、S404)学習者端末2では、メディア再生部22でその映像の再生、及び与えられたマスクデータから個々のマスクを指定領域、指定時刻に表示する(S405)。
【0023】
図5に示すフローチャート(マスク削除)において、マスク編集部23は、利用者によって表示中のマスクが選択されたことを検出する(S501)。これはマウス等ポインティングデバイスの操作により行なわれる。
また、マウス等のドラック行為等により、選択中のマスクへユーザイベントが選択から継続的に削除操作へ移行したことを検出することで、マスクを削除する(S502、S503)。マスクの削除にあたり、自身で持つマスクはもとより、再生終了後にメディア配信装置1が持つマスクも一括して試験用マスク情報DB13から削除する。
【0024】
図6に示すフローチャート(アクセスコントロール)において、マスク編集部23は、まず、利用者によって表示されているマスクへのポインタアクションを検出する(S601)。
次に、マスク編集部23は、ポインタアクションを検出したマスクの作成者ユーザID、例えば、問題作成者や学習者の属性等によりグルーピングされた編集を許可するグループのIDと現在プログラムを起動しているユーザIDを比較して編集の可否を判断する(S602)。ここで、編集可の場合はポインタアクションに対する適切なアクションを起こし(S603、S604)、編集不可の場合は編集不可である旨を告げるメッセージを表示し、ポインタアクション以前のプログラム状態(教材の再生等)を継続する(S603、S605)。
【0025】
このことにより、教材作成者および学習者が、教材の任意の領域に任意の時間、マスクを設定してマスク領域に属する映像を隠すことができ、また設定したマスクを解除することもできる。
更に、マスク作成者以外の利用者にも公開、提示することができ、なおかつ許可されたユーザグループ(問題作成者グループ、学習者グループ)以外は、マスクの削除、および属性の編集行為を禁止することができる。
【0026】
図7に示すフローチャート(マスク表示/ポインタアクション1)において、マスク編集部23は、まず、マスク上でのポインタ通過開始を認識する(S701)。そして、これを認識したところで、ポインタ通過中のマスクを非表示に設定する(S702)。次に、マスク編集部23は、マスク上からポインタが外れたことを検出する(S703)。そして、再び表示状態に設定する(S704)。
このことにより、マスクが設定される領域をポインティングデバイス等入力装置26でコントロールされるポインタが通過する等のイベントでマスクが一時的に消去され隠されていた領域を再現するように制御することが可能になる。
【0027】
図8に示すフローチャート(マスク表示/ポインタアクション2)において、マスク編集部23は、まず、問題付きマスクが利用者によって選択されたことを検出する(S801)。そして、クリックしたマスクに設定されている問題文と解答欄を備えたフォームをポップアップする(S802)。
次に、マスク編集部23は、問題文に対する解答をフォーム解答欄に入力されたものを取得し、問題と解答を組で記録する(S803、S804)。
すなわち、公開型であって、かつ問題が付されたマスクの場合は、ポインタによる選択イベントで解答入力フォームがポップアップし、マスクされている領域に関連する問題に対しての解答を促がし、これを取り込むことが可能となる。
【0028】
以上説明のように本発明は、既に存在する教材を編集(変更)することなく、教材上の任意の領域に対し任意の時間だけマスク設定を行うことで見た目に変更を加えることができ、また、設定したマスク領域に対して、IDや公開種別を付して、公開選択性とアクセスコントロール性を持たせ、かつ、ポインタアクションにより、恒久的なデータ削除をすることなく、一時的に隠された領域を再現可能とするものである。
なお、上記した教材・マスク合成部21、メディア再生部22、マスク編集部23のそれぞれで実行される手順をコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、本発明の遠隔教育システムにおけるマスク形式問題作成装置が実現されるものとする。ここでいうコンピュータシステムとは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものである。
【0029】
更に、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読取り可能な記録媒体」とは、ROMの他に、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のシステムやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
【0030】
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【0031】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【0032】
【発明の効果】
以上説明のように本発明によれば、遠隔教育システムにおいて、学習者が自学自習のために動画教材上にマスクを貼付し、また、教材作成の役割を担う者が、試験用教材を作成する際に既存の学習用教材情報を利用することにより再利用性を高めてマスク形式問題を平易に作成することができ、学習者が教材を編集せずに見た目に変更を加えられる。
【0033】
具体的に、教材作成者および学習者が、教材の任意の領域に任意の時間、マスクを設定してマスク領域に属する映像を隠すことができ、また設定したマスクを解除することもできる。更に、マスク作成者以外の利用者にも公開、提示することができ、なおかつ許可されたユーザグループ(問題作成者グループ、学習者グループ)以外は、マスクの削除、および属性の編集行為を禁止することができる。
なお、マスクが設定される領域をポインティングデバイス等入力装置でコントロールされるポインタが通過する等のイベントでマスクが一時的に消去され隠されていた領域を再現するように制御することも可能である。また、公開型であって、かつ問題が付されたマスクの場合は、ポインタによる選択イベントで解答入力フォームがポップアップし、マスクされている領域に関連する問題に対しての解答を促がし、これを取り込むことも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のマスク形式問題作成装置が実現される遠隔教育システムの構成を示すブロック図である。
【図2】 図1に示す教材・マスク合成部21の詳細構造を説明するために引用したブロック図である。
【図3】 本発明実施形態の動作を説明するために引用したフローチャートである。
【図4】 本発明実施形態の動作を説明するために引用したフローチャートである。
【図5】 本発明実施形態の動作を説明するために引用したフローチャートである。
【図6】 本発明実施形態の動作を説明するために引用したフローチャートである。
【図7】 本発明実施形態の動作を説明するために引用したフローチャートである。
【図8】 本発明実施形態の動作を説明するために引用したフローチャートである。
【図9】 従来におけるスタンドアロン構成のマスク形式問題作成装置を示す構成ブロック図である。
【図10】 従来におけるネットワーク構成のマスク形式問題作成装置を示す構成ブロック図である。
【符号の説明】
1…メディア配信装置、2…学習者端末、3…通信網、11…学習管理部、12…学習用教材情報DB、13…試験用マスク情報DB、21…教材・マスク合成部、22…メディア再生部、23…マスク編集部

Claims (7)

  1. 学習教材情報を蓄積し配信するメデイア配信装置とは通信網を介して接続されたメディア再生機能を持つ遠隔教育システムにおけるマスク形式問題作成装置であって、
    メデイア再生中、利用者によって指定される少なくとも画面上のマスク領域とその再生時刻とを取り込み、前記メディア配信装置へ送信すると共に、前記指定されたマスク領域にマスクデータを表示するマスク編集手段と、
    前記利用者のIDと映像IDに基づき前記メディア配信装置によって配信される学習教材情報を再生し、ならびにその情報に添付される問題情報を前記指定マスク領域に指定時刻に表示するメディア再生手段と、
    を備えたことを特徴とする遠隔教育システムにおけるマスク形式問題作成装置。
  2. 前記マスク編集手段は、
    利用者により再生中のマスクが選択されたことを検出し、当該選択中のマスクの削除が確定した時点で当該マスクを削除することを特徴とする請求項1に記載の遠隔教育システムにおけるマスク形式問題作成装置。
  3. 前記マスク編集手段は、
    利用者の操作による前記マスクへのポインタアクションを検出し、前記マスクの作成者ID、編集を許可するグループに対して付与されるIDと前記利用者のIDとを比較して編集の可否を判断し、編集可の場合に編集を施し、編集不可の場合にその旨利用者に通知すると共に、前記ポインタアクション以前の状態に復帰させることを特徴とする請求項1または2に記載の遠隔教育システムにおけるマスク形式問題作成装置。
  4. 前記マスク編集手段は、
    利用者の操作による前記マスク領域上でのポインタの通過開始を検出し、前記ポインタが通過中の前記マスク領域におけるマスクデータを非表示状態に設定し、前記ポインタがマスク領域から外れたときに前記マスク領域におけるマスクデータを表示状態に復帰させること、を特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の遠隔教育システムにおけるマスク形式問題作成装置。
  5. 前記マスク編集手段は、
    前記問題が添付されたマスク領域が利用者の操作により選択されたことを検出し、前記マスクに領域に設定されている問題と解答欄を備えたフォームデータをポップアップして前記問題に対する解答を促がして入力された解答を取り込み、前記問題と解答を組で記録すること、を特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の遠隔教育システムにおけるマスク形式問題作成装置。
  6. 学習教材情報を蓄積し配信するメデイア配信装置とは通信網を介して接続されたメディア再生機能を持つ遠隔教育システムにおけるマスク形式問題作成装置に用いられるマスク形式問題作成プログラムであって、
    メデイア再生中、利用者によって指定される少なくとも画面上のマスク領域とその再生時刻とを取り込み、前記メディア配信装置へ送信すると共に、前記指定されたマスク領域にマスクデータを表示するマスク編集ステップと、
    前記利用者のIDと映像IDに基づき前記メディア配信装置によって配信される学習教材情報を再生し、ならびにその情報に添付される試験問題情報を前記指定マスク領域に指定時刻に表示するメディア再生ステップと、
    をコンピュータに実行させるマスク形式問題作成プログラム。
  7. 学習教材情報を蓄積し配信するメデイア配信装置とは通信網を介して接続されたメディア再生機能を持つ遠隔教育システムにおけるマスク形式問題作成装置に用いられるマスク形式問題作成プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
    メデイア再生中、利用者によって指定される少なくとも画面上のマスク領域とその再生時刻とを取り込み、前記メディア配信装置へ送信すると共に、前記指定されたマスク領域にマスクデータを表示するマスク編集ステップと、
    前記利用者のIDと映像IDに基づき前記メディア配信装置によって配信される学習教材情報を再生し、ならびにその情報に添付される試験問題情報を前記指定マスク領域に指定時刻に表示するメディア再生ステップと、
    をコンピュータに実行させるマスク形式問題作成プログラムを記録した記録媒体。
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