JP3712650B2 - 筆記具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、太い直線や太字の文字を筆記するための所謂サインペンと称する筆記具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
サインペンは、例えばインキが吸蔵された中綿が軸筒内に収容され、軸筒の先端開口に取り付けられた棒状のぺん体の尾端部が中綿に差し込まれている。そして、中綿内のインキがぺん体に伝達されて筆記されるが、この棒状のぺん体は、ポリエステル繊維やアクリル繊維などの繊維収束体を各種の形状に研磨したものや、ポリアセタール樹脂などの押し出し成形品を各種の形状に研磨したものが使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
かかるぺん体は、柔らかいために筆記感が滑らかであり、使い易い利点を有する。しかし一方で、耐磨耗性が不十分であり、長期間使用すると、ぺん体先端の磨耗によって筆跡の線幅が徐々に広くなる不具合がある。また、使用するにつれてほぐれて柔らかくなり、ぺん体が変形する「ヘタリ」現象が生じ易い。そして、中綿に吸蔵されるインキ量も少なく、また、中綿に吸蔵されたインキをエンドポイントまで完全に消費することができないので、筆記具の寿命が短く、比較的短期間で廃棄されるが、廃棄物処理の観点からも好ましくない。
【0004】
このため、インキをカートリッジ式にして補充可能にしたものも一部で実用化されているが、前述のとおり、繊維収束体や樹脂の押し出し成形品からなる棒状のぺん体の寿命が短いので、インキカートリッジ筒と交換用のぺん体をセットで販売し、ユーザーがインキカートリッジ筒とともにぺん体も交換するようになっている。従って、ユーザーの手間が大きく、また、廃棄されたぺん体の処理も問題である。
【0005】
また、棒状のぺん体の先端は通常は斜めに切截されている。従って、一定の太さの直線を筆記する場合は、ぺん体先端の全ての稜線が被筆記面に一様に当接するように、筆記具の傾き角度をぺん体先端の切截角度と同一にして筆記する必要がある。
【0006】
そこで本発明は、寿命が長くて廃棄物処理の問題が少なく、かつ筆記具の傾き角度を自由に変えても一定の太さの直線を筆記することが可能な筆記具を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、本発明の筆記具は、尾端部にインキカートリッジ筒を着脱自由に接続する接続部が形成された前軸内に、インキ溝と空気流通路および櫛歯状のインキ貯留部が形成されてインキ・空気置換機能および過剰インキの一時貯留機能を有するペン芯を配置し、このペン芯の先端の円盤状をしたジョイント部に、硬質合成樹脂からなり、複数のインキ流出孔が形成された半円柱状の筆記面を有するぺん体を回動自由に取り付ける。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下に、図面に基づいて本発明の実施の形態を具体的に説明する。図1において、合成樹脂で成形された前軸1に軸筒2が螺着されており、軸筒2の尾端開口には尾栓21が嵌着されている。前軸1の内部後端には、インキカートリッジ筒3を着脱自由に接続する接続部11が形成され、接続部11に続いて尾端が斜めに切截された突き刺し部12が形成されている。従って、先端開口が薄い閉塞栓31で覆われたインキカートリッジ筒13を突き刺し部12に差し込むと、閉塞栓31が破れるとともに、インキカートリッジ筒13の先端開口が接続部11に嵌合される。また、インキを消費したインキカートリッジ筒13を取り去るには、軸筒2を前軸1から取り外した後、インキカートリッジ筒13を接続部11から引き抜けばよい。
【0009】
前軸1内にペン芯4が配置されており、ペン芯4の先端部は前軸1から突出している。図2に示すように、ペン芯4の背部にはインキ溝41が軸線方向に設けられ、インキ溝41と対向する位置に空気流通路42が形成されている。そして、ペン芯4の腹部には、櫛歯状のインキ貯留部43が形成されている。従って、、インキ溝41からインキが流出すると、それと等量の空気が空気流通路42を通ってインキカートリッジ筒13内に流入する。また、インキカートリッジ筒13内が高圧になるなどして過剰のインキがインキカートリッジ筒13から流出すると、そのインキは一時的にインキ貯留部43に貯留され、インキのボタ落ちが防止される。つまり、ペン芯4は、インキ・空気置換機能およびインキ貯留機能を有する。そして、ペン芯4の先端には、厚い円盤状のジョイント部44が形成されている。
【0010】
ぺん体5は硬質合成樹脂で成形されており、図3に示すように、筆記面53が半円柱状である。また、筆記面53と対向する面から嵌め込み孔52が形成されている。そして、この嵌め込み孔52にペン芯4のジョイント部44が嵌め込まれて、ぺん体5がペン芯4に回動自由に取り付けられている。嵌め込み孔52から筆記面53にかけて、スリット状をした複数のインキ流出孔51が形成されており、ペン芯4のインキ溝41を通ってぺん体5に供給されたインキは、インキ流出孔51から流出して筆記に供される。
【0011】
このように、ぺん体5がペン芯4に回動自由に取り付けられているので、図4に示すように、軸筒2の被筆記面Pに対する角度を自由に変えても、ぺん体5の筆記面53は被筆記面Pに密着する。従って、軸筒2の被筆記面Pに対する角度にとらわれることなく、一定の字幅の直線を筆記することができる。
また、ぺん体5は硬質合成樹脂で成形されているので耐久性が高い。従って、インキカートリッジ筒3内のインキを消費すると、新たなインキカートリッジ筒3に交換すれば良く、極めて寿命の長い筆記具となり、廃棄物処理の問題も大幅に改善することができる。
【0012】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の筆記具は、尾端部にインキカートリッジ筒を着脱自由に接続する接続部が形成された前軸内に、インキ溝と空気流通路および櫛歯状のインキ貯留部が形成されてインキ・空気置換機能および過剰インキの一時貯留機能を有するペン芯を配置し、このペン芯の先端の円盤状をしたジョイント部に、硬質合成樹脂からなり、複数のインキ流出孔が形成された半円柱状の筆記面を有するぺん体を回動自由に取り付けたので、寿命が長くて廃棄物処理の問題が少なく、かつ筆記具の傾き角度を自由に変えても一定の太さの直線を筆記することが可能な筆記具とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の断面図である。
【図2】(A)はペン芯の平面図、(B)は断面図である。
【図3】(A)はぺん体の平面図、(B)は側面図、(C)は正面図、(D)は底面図である。
【図4】使用状態の説明図である。
【符号の説明】
1 前軸
11 接続部
12 突き刺し部
2 軸筒
21 尾栓
3 インキカートリッジ筒
31 閉塞栓
4 ぺん芯
41 インキ溝
42 空気流通路
43 インキ貯留部
44 ジョイント部
5 ぺん体
51 インキ流出孔
52 嵌め込み部
53 筆記面
P 被筆記面
Claims (1)
- 尾端部にインキカートリッジ筒を着脱自由に接続する接続部が形成された前軸内に、インキ溝と空気流通路および櫛歯状のインキ貯留部が形成されてインキ・空気置換機能および過剰インキの一時貯留機能を有するペン芯が配置され、該ペン芯の先端の円盤状をしたジョイント部に、硬質合成樹脂からなり、複数のインキ流出孔が形成された半円柱状の筆記面を有するぺん体が回動自由に取り付けられたことを特徴とする筆記具。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2001295230A JP3712650B2 (ja) | 2001-09-27 | 2001-09-27 | 筆記具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001295230A JP3712650B2 (ja) | 2001-09-27 | 2001-09-27 | 筆記具 |
Publications (2)
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JP2003094880A JP2003094880A (ja) | 2003-04-03 |
JP3712650B2 true JP3712650B2 (ja) | 2005-11-02 |
Family
ID=19116697
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2001295230A Expired - Fee Related JP3712650B2 (ja) | 2001-09-27 | 2001-09-27 | 筆記具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3712650B2 (ja) |
-
2001
- 2001-09-27 JP JP2001295230A patent/JP3712650B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003094880A (ja) | 2003-04-03 |
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