JP3712502B2 - ディ−ゼル機関の燃料噴射装置 - Google Patents

ディ−ゼル機関の燃料噴射装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料噴射ポンプを駆動する燃料カムを正・逆転両用に構成してなる自己逆転式ディ−ゼル機関の燃料噴射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
大型ディ−ゼル機関においては、カム軸に正転用カムと逆転用カムとを軸方向に並設し、機関を逆転する際には、該カム軸を移動装置によって正転位置から軸方向に移動させて、前記逆転用カムを作動位置に置いた後、起動空気を逆転させる方向(上死点別)にシリンダ内に投入してカム軸及びクランク軸を逆転させている。
【0003】
かかる従来のディ−ゼル機関の逆転装置を図11〜図13に示す。
図11〜図13において、6はカム軸でその軸方向に沿って、かつシリンダ毎に燃料カム1と排気カム2とが配設されている。13は燃料噴射ポンプで、これのすべり筒14に枢支されたロ−ラ3に前記燃料カム1が転接され、該燃料カム1の回転によりロ−ラ3及びすべり筒14を介して燃料噴射ポンプ13のプランジャ15が後述するようにリフトするようになっている。4は前記排気カム2に転接する排気弁(図示省略)用ロ−ラである。
【0004】
図12は前記燃料噴射ポンプ13の概略構造詳細を示す。
この燃料噴射ポンプ13は公知のジャ−ク式燃料噴射ポンプであり、図12において、131はポンプ本体、17は該ポンプ本体131に固定されたプランジャバレル、15は該プランジャバレル17内に往復摺動自在に嵌合されたプランジャ、132はプランジャスプリング、18はプランジャ室、16は給排油孔である。
【0005】
前記燃料噴射ポンプ13は、各シリンダ毎に前記燃料カム1に対応して設けられ、該燃料カム1がリフトすると、ロ−ラ3及びすべり筒14を介してプランジャ15が押し上げられ、該プランジャ15の上端縁が給排油孔16を閉じるとプランジャ室18内の燃料を高圧に加圧して燃料弁(図示省略)に送るようになっている。
かかるプランジャ15の上昇時において、該プランジャ15の最下位置(即ちカムリフトが”0”)から噴射始めまでがプランジャ15のプリストロ−クとなる。
【0006】
5は前記カム軸6の軸端部に設けられたカム軸移動装置で、シリンダ11と該シリンダ11内に往復摺動可能に嵌合されたピストン12とを有する。該ピストン12は前記カム軸6の軸端に固定され、また前記シリンダ11内には前記ピストン12により区画形成された空気室11aが設けられている。9、10は該空気室11aに連通する空気通路穴である。
【0007】
前記燃料カム1には、その軸方向に沿って正転用カム1aと逆転用カム1bとが並設されている。(かかる燃料カム1における正転用カム1aと逆転用カム1bとの関係については後述。)
【0008】
かかるディ−ゼル機関の運転時において、正転時には図11のように正転用カム1aが燃料噴射ポンプ13のロ−ラ3に接触している。図示省略の運転制御装置からの逆転用指令が出力されると、エアタンク(図示省略)からの圧縮空気が空気通路穴9から空気室11a内のピストン12の背側に流入するとともに、ピストン12の腹側の空気は空気通路穴10から排出される。
この空気圧力によりカム軸6は図11の左方向に移動せしめられ、逆転用カム1bの上に前記ロ−ラ3が載る。
これにより、カム軸6は逆転運転が可能な位置にセットされる。正転に戻すには上記と逆方向にピストン12を移動せしめる。
【0009】
7はカム歯車、8は該カム歯車7に噛合する中間歯車である。該中間歯車8は上記の様にカム軸6が軸方向に移動するため、その歯幅を、上記カム軸6の移動量に見合った量だけカム歯車7よりも大きく形成している。
【0010】
かかる燃料カム1において正転用カム1aと逆転用カム1bとは次のようにして形成される。
【0011】
図7は、前記燃料カム1の正転用カム1aのリフト線図(カムリフト〜カム回転角)及び速度線図(カム速度〜カム角)を示す。
図7において、正転時にはa点からスタ−トし、カム角が大きくなるにつれ、カムリフトつまり燃料噴射ポンプ13のプランジャリフト(以下プランジャリフトをカムリフトと読みかえる)が増加し、上記のようにプランジャ15が給排油孔16を閉じた時点つまりb点から加圧燃料が燃料弁から機関のシリンダ内に噴射される。
この噴射始め時期は、大型ディ−ゼル機関においては、上死点前2°程度が好適である。さらにカム角が進みc点になると噴射が制御される。
【0012】
その後プランジャ15は燃料カム1の正転用カム1aのプロファイルに沿って下がり、燃料噴射ポンプ13内に燃料を吸い込み、次の噴射に備える。カムリフトの下降時には、燃料カム1のプロファイルは、次の噴射までプランジャ15が下降していればよく、タイミングや期間は自由に設定できる。
【0013】
かかる特性を有する燃料カム1を単純に逆転すると、図においてカム角のd点からカムリフトが増加してプランジャ15が上昇し、e点(死点前180°程度)にて燃料を噴射することとなり実用に供し得ない。
【0014】
そこで、かかる従来の燃料噴射装置においては、図8に示すように、リフト線図がS1 となる正転用カム1aとリフト線図がS1 から所定の位相を存して設定されたS2 となる逆転用カム1bとを並設し、逆転用カム1bのリフト始めを、逆転時の噴射始めが最適噴射タイミング、例えば前記正転時のように、上死点(TDC)前2°程度となるような点d’に設定する。
【0015】
そして、かかる逆転用カム1bを正転用カム1aに並べて設け、両者の表面をロ−ラ3が軸方向に滑らかに移動できるように結合する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来技術にかかる自己逆転式デイ−ゼル機関の燃料噴射装置には次のような問題点がある。
【0017】
(1)正転用カム1aと逆転用カム1bとは、カム軸の軸方向に並設され、正・逆転切り換え時に双方の面上を燃料噴射ポンプ13のロ−ラ3が軸方向に転動されるため、前記両カム1a、1bの結合面の曲面成形加工が必要となり、カム軸6の加工工数が増加しコストが高くなる。
【0018】
(2)カム軸6を軸方向に移動せしめるため、カム歯車7と噛み合う中間歯車8の歯幅を該カム軸6の移動分に見合う量だけ大きく形成することを要し、該中間歯車が大型化するとともに重量も増大し、機関が大型化する。
【0019】
(3)正・逆転の切り換え時にカム軸6を移動させるためのカム軸移動装置5を装備する必要があり、装置が大型化するとともに、部品点数が増加し高コストとなる。
【0020】
(4)カム軸6を移動させる際に、ロ−ラ3がカム面上を転動するため、カム面に損傷が発生し易い。
【0021】
本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、カム軸を移動することなく正・逆転の切り換えを可能として、機械加工工数が低減されるとともに部品点数が低減され、また、装置が小型化、軽量化され、さらにはカム面の損傷等の発生が無く強度的な信頼性の高い自己逆転式ディ−ゼル機関の燃料噴射装置を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明はかかる課題を解決するため、クランク軸に連動されるカム軸に形成された燃料カムに燃料噴射ポンプのプランジャを接触させて該燃料カムの回転(正転及び逆転を含む)により、前記プランジャを揺動させ、該プランジャの端部と該プランジャが嵌合するプランジャバレルの内周との間に形成されたプランジャ室内の燃料を燃料弁に圧送するように構成されたディーゼル機関において、前記燃料噴射ポンプのプランジャの最下ストローク位置と接触するカムリフト”0”(ゼロ)位置と接するカム中心に対して同心円からなる仮想円をベース円と設定し、前記燃料カムは、前記ベース円上の一点の両側に、正転用カムと逆転用カムとを同一円周上に形成するとともに、該正転用カムと逆転用カムとの前記カムリフト”0”のベース円以外の部位は最大カムリフトの同心円で結合されてなり、上記プランジャバレルに設けられた給排油孔側には、前記カムリフトの”0”から逆転用カムのリフト位置においてプランジャがプランジャバレルの給排油孔を閉じるまでの期間前記給排油孔を閉じて燃料の噴射を可能とする給油孔開閉弁を設けてなることを特徴とするディーゼル機関の燃料噴射装置を提案する。
【0023】
かかる発明によれば、同一円周上に正転用カムと逆転用カムとをカムリフト”0”のベ−ス円の両側に形成しているので、機関の逆転時において逆転用カムを使用する際にはプランジャの上昇開始つまりカムリフト”0”の状態から該プランジャがプランジャバレルの給排孔を閉じるまでの期間、すなわち従来のブリストロ−ク期間中、給孔開閉弁により給孔(給排孔)を閉じて燃料の噴射を行ない、プランジャが給排孔を閉じて従来のような燃料噴射始めとなると同時に前記給油孔開閉弁を開いてプランジャのリ−ドによる通常の燃料制御を行なう。
【0024】
これにより、逆転時においてはプランジャがカムリフト”0”から上昇し始めると同時に燃料の噴射が開始されることとなり、正転用カムと逆転用カムとを連設したことによる逆転時の噴射タイミング遅れが無くなり、逆転時においても正転時と同様な噴射タイミングで以って噴射がなされる。
従って、かかる発明によれば、同一円周上に正転用カムと逆転用カムとを設ければ、上記給油孔開閉弁との共働により容易に逆転運転が可能となり、従来技術のようにカム軸を軸方向に移動することを要しない。
これにより、従来技術のようなカム軸移動装置が不要となるとともに、カム軸駆動用中間歯車の歯幅も拡くすることを要さず、構造が簡単化され、さらには機関の全長が短縮されるとともに軽量化され、製造コストが低減される。
【0025】
またカム軸の同一円周上に正転用カムと逆転用カムとを形成するので、従来技術のような正転用カムと逆転用カムを軸方向に並設することによって形成されるロ−ラの軸方向への転動面が不要となり、曲面加工が不要となってカムの機械加工が容易化され、加工コストが低減される。また、上記転動面をロ−ラが移動する際における転動面の損傷の発生も無く、耐久性、信頼性の大なる燃料カムが得られる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態を例示的に詳しく説明する。但しこの実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がないかぎりは、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
【0027】
図1は本発明の第1実施形態に係るディ−ゼル機関の燃料噴射装置の燃料カム軸心に直角方向の断面図、図2は給油孔開閉弁取付部(図1のY部)の拡大断面図、図3は図1のA矢視図、図4は給気孔開閉弁の開閉タイミング線図、図5は給気孔開閉弁の制御ブロック図である。
【0028】
図1において、6はカム軸で、その軸方向に沿って、かつシリンダ毎に燃料カム1と排気カム2(図11参照)とが配設されている。13は燃料噴射ポンプで、これのすべり筒14に枢支されたロ−ラ3に前記燃料カム1が転接され、該燃料カム1の回転によりロ−ラ3及びすべり筒14を介して燃料噴射ポンプ13でのプランジャ15が後述するようにリフトするようになっている。Mはカム軸6の軸心である。
【0029】
この燃料噴射ポンプ13は公知のジャ−ク式燃料噴射ポンプであり、図1において、131はポンプ本体、17は該ポンプ本体131に固定されたプランジャバレル、15は該プランジャバレル17内に往復摺動自在に嵌合されたプランジャ、132はプランジャスプリング、18はプランジャ室、16は給排油孔である。
前記燃料噴射ポンプ13は、各シリンダ毎に前記燃料カム1に対応し設けられ、該燃料カム1がリフトすると、ロ−ラ3及びすべり筒14を介してプランジャ15が押し上げられ、該プランジャ15の上端像が給排油孔16を閉じるとプランジャ室18内の燃料を高圧に加圧して燃料弁(図示省略)に送るようになっている。
かかるプランジャ15の上昇時において、該プランジャ15の最下位置(即ちカムリフトが”0”)から噴射始めまでが、プランジャ15のプリストロ−クとなる。
【0030】
19は上記燃料噴射ポンプ13に取付けられた給油孔開閉弁である。
該給油孔開閉弁19はプランジャバレル17の給排油孔16に対向して設けられている。かかる給油孔開閉弁19の詳細を示す図2において、195は弁ケ−スで燃料噴射ポンプ13のポンプ本体131にねじ込まれ固定されている。191は弁体で前記弁ケ−ス195内に摺動自在に嵌合され、先端の斜状部がプランジャバレル17の給排孔16に進入し該給排孔16を完全に閉塞可能となっている。
【0031】
192は前記弁体191の端部に固定されたピストンで、シリンダ196内に摺動自在に嵌合されている。194は前記ピストン192の作動面が臨む油室で弁駆動装置33(図5参照)からの作動油が作動油管20を経て導入され、あるいは排出されるようになっている。193は前記ピストン192の戻しばねである。
【0032】
次に前記燃料カム1は次のように構成されてる。
図1において、1aは正転用カム、1bは逆転用カムであり、該正転用カム1aと逆転用カム1bとは、カムのベ−ス円1C、つまりカムリフトが”0”(ゼロ)の円に滑らかに接するように設けられている。そして該正転用カム1aと逆転用カム1bとは図3に示すようにカム軸6の長手方向において従来技術のように軸方向に並設されることなく同一円周上に設けられる。
【0033】
上記燃料カム1のプロファイルは、図9(a)に示すように正転用カム1aと逆転用カム1bとをカムリフト”0”のベ−ス円1C(図1参照)、図9(b)のa点において結合している。また正転用カム1aと逆転用カム1bとは最大リフト:L0 到達後はこの最大リフト期間を保持して1回転中に2回のリフトがなされないようにしている。
【0034】
かかる燃料噴射装置を備えたディ−ゼル機関の逆転運転を行う際の動作を図1〜図2及び図5に示す制御ブロック図を参照して説明すると、図5において正逆転切換スイッチ31から逆転運転の指令信号が弁制御装置100の正逆転判定部101に入力されると、該正逆転判定部101は逆転運転を判定し、その判定信号を弁開閉時期算出部102に入力する。
【0035】
ここで該弁開閉時期算出部102にはクランク角検出器32から機関クランク角の検出信号が入力されている。
また、前記弁開閉時期算出部102には、基準開閉時期設定部103から前記給油孔開閉弁19の最適開閉タイミングが入力されている。かかる、給油孔開閉弁19の最適開閉タイミングは、図4に示すように、逆転用カム1bがリフトを始め、つまりプランジャ15が上昇過程に入ると、給油孔開閉弁19が給油孔16を閉じ、プランジャ15の頂面が給排油孔16を閉じる位置に来たとき、つまり通常の噴射始め位置にきたときに開き、以後は上記逆転用カム1bのリフト始めまで開放されるように設定されている。
【0036】
前記弁開閉時期算出部102においては、前記基準開閉時期設定部103に設定された給油孔開閉弁19の最適開閉タイミングとクランク角検出器32にて検出された機関のクランク角即ちカム角とにより、最適開閉タイミング(大型2サイクルディ−ゼル機関においては)のカム角において前記給油孔開閉弁19を開くような制御信号を弁駆動装置33に出力する。
該弁駆動装置33は給油孔開閉弁19の駆動油圧を該給油孔開閉弁19に送る。
【0037】
このように、かかる実施形態においては、燃料カム1を正転用カム1aと逆転用カム1bとが図9に示すようにカムリフト”0”(ゼロ)の点aをはさんで滑らかに結合する。
そして、この状態では図10に示すように、正転時の噴射開始がA1 点(TDC(上死点)前5°程度)であるのに対し、逆転時の噴射開始がA2 点となり噴射タイミングに大幅な遅れが生ずるので逆転用カム1bのリフト開始時、つまりプランジャ15の上昇開始時に給油孔開閉弁19により給排油孔16を閉じて燃料噴射を行なうようにする。
これによって逆転時の噴射開始は図10のA3 点となり、逆転時にも正常な燃料噴射がなされる。
【0038】
図6は本発明の第2実施形態を示す。
この実施形態においては、図1に示す第1実施形態における油圧式の給油孔開閉弁19に代えて電磁弁21を用いている。即ち図6において21は電磁弁でありON動作となったとき前記給排油孔16を全閉にし、OFF動作となったとき該給排油孔16を全開とする。
【0039】
この電磁弁21の開閉制御は図5に示す制御ブロック図の弁駆動装置33及び給排油孔開閉弁19を電磁弁21に置き換えることにより、前記第1実施形態と同様な開閉制御が可能となる。
その他の構成は図1に示す第1実施形態と同様であり、これと同一の部材は同一の符号にて示す。
【0040】
かかる第2実施形態においては、電磁弁21によって給排油孔16を開閉するので、図1に示す第1実施形態における油圧式給油孔開閉弁19に較べ応答性が向上するとともにシステム全体が小型コンパクト化される。
【0041】
【発明の効果】
以上記載のごとく本発明によれば、同一円周上に設けられた正転用カムと逆転用カムと、上記給油孔開閉弁との協働により容易に逆転運転が可能となり、従来技術のようにカム軸を軸方向に移動することを要しない。
これにより、従来技術のようなカム軸移動装置が不要となるとともに、カム軸駆動用中間歯車の歯幅も拡くすることを要さず、構造が簡単化され、さらには機関の全長が短縮されるとともに軽量化され、製造コストを低減することができる。
【0042】
またカム軸の同一円周上に正転用カムと逆転用カムとを形成するので、従来技術のような正転用カムと逆転用カムを軸方向に並設することによって形成されるロ−ラの軸方向への転動面が不要となり、曲面加工が不要となってカムの機械加工が容易化され、加工コストが低減される。
また、上記転動面をロ−ラが移動する際における転動面の損傷の発生も無く、耐久性、信頼性の大なる燃料噴射装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る自己逆転式ディ−ゼル機関の燃料噴射装置のカム軸心線に直角方向の断面図である。
【図2】上記第1実施形態における給油孔開閉弁の拡大断面図(図1のY部詳細図)である。
【図3】図1のA矢視図である。
【図4】本発明の第1・第2実施形態における給油孔開閉弁の弁開閉タイミング説明図である。
【図5】本発明の第1実施形態における弁制御装置の制御ブロック図である。
【図6】本発明の第2実施形態を示す図1に応当する図である。
【図7】燃料カムの速度及びリフト線図である。
【図8】燃料カムの正転用カムと逆転用カムの結合態様の1例を示すリフト線図である。
【図9】本発明の第1・第2実施形態に係る燃料カム(a)とそのリフト線図(b)である。
【図10】正転用燃料カムと逆転用燃料カムの速度線図である。
【図11】従来技術に係る自己逆転式ディ−ゼル機関のカム軸の断面図である。
【図12】上記従来例おける燃料噴射ポンプの要部断面図である。
【図13】上記従来例における燃料カムのプロファイル図である。
【符号の説明】
1 燃料カム
1a 正転用カム
1b 逆転用カム
1C ベ−ス円
3 ロ−ラ
6 カム軸
13 燃料噴射ポンプ
14 すべり筒
15 プランジャ
16 給排油孔
17 プランジャバレル
18 プランジャ室
19 給油孔開閉弁
21 電磁弁
32 クランク角検出器
131 ポンプ本体
132 プランジャスプリング
191 弁体
192 ピストン
193 ばね
194 油室
196 シリンダ

Claims (1)

  1. クランク軸に連動されるカム軸に形成された燃料カムに燃料噴射ポンプのプランジャを接触させて該燃料カムの回転(正転及び逆転を含む)により、前記プランジャを揺動させ、該プランジャの端部と該プランジャが嵌合するプランジャバレルの内周との間に形成されたプランジャ室内の燃料を燃料弁に圧送するように構成されたディーゼル機関において、
    前記燃料噴射ポンプのプランジャの最下ストローク位置と接触するカムリフト”0”(ゼロ)位置と接するカム中心に対して同心円からなる仮想円をベース円と設定し、前記燃料カムは、前記ベース円上の一点の両側に、正転用カムと逆転用カムとを同一円周上に形成するとともに、該正転用カムと逆転用カムとの前記カムリフト”0”のベース円以外の部位は最大カムリフトの同心円で結合されてなり、上記プランジャバレルに設けられた給排油孔側には、前記カムリフトの”0”から逆転用カムのリフト位置においてプランジャがプランジャバレルの給排油孔を閉じるまでの期間前記給排油孔を閉じて燃料の噴射を可能とする給油孔開閉弁を設けてなることを特徴とするディーゼル機関の燃料噴射装置。
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