JP3712233B2 - 脚曲補正器具 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、O脚やX脚を補正すると共に運動をも行ない得る脚曲補正器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
日本やアジアにおいては、遺伝や生活上における風習等の問題により、脚部がO脚やX脚等の脚曲になっている人々が多く存在しており、中でも日本人においては、約90%以上の男女がこの脚曲であり、他国に比べて、圧倒的に多いのが現状である。
【0003】
この脚曲は、スタイルやファッションに敏感な女性においては、大きな悩みであり、殆どの女性はこのような脚曲は、補正できないものとしてあきらめているのが現状である。
【0004】
ところで近年では、健康の意識の高まりと共に運動不足の問題があり、殆どの男女は、気候等に左右されない室内運動器具を好む傾向が高く、例えば、室内運動器具としては、左右に回転用ペダル等の足置部材を備えて自転車漕ぎ運動を行ない得るようにした自転車型運動器具や、左右の足置部材を油圧シリンダーに支持させて交互或いは任意に上下移動させて山登り運動やステップ運動を行ない得るようにしたステップ型運動器具や、左右の揺動用ペダル等の足置部材が前後に揺動し得るように保持されて歩行運動を行ない得るようにした歩行型運動器具等があり、これらは何れも重宝されており、各使用者の運動目的に応じて適宜に使用されている。
【0005】
しかし、これらの各種運動器具においても、その目的が健康意識のみに頼るものである為、継続運動をさせる事が比較的困難であり、短期間で飽きてしまうという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明者は上記各問題点に鑑みて、脚曲の補正や継続運動を可能とする脚曲補正器具を開発したものである。
【0007】
すなわち本発明は、特に困難であるとされてきた脚曲の矯正が行なえ、しかも通常の運動器具としての使用をも可能とし、多くの目的意識により長期の継続使用が行なえる脚曲補正器具を提供する事を目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明の脚曲補正器具は、上記目的を達成すべく以下のように構成されるものである。
【0009】
すなわち、本発明の脚曲補正器具は、少なくとも一対の足置部材を備えた器具であって、該器具の足置部材を、内外一方向或いは両方向に傾斜下降する傾斜面を上面に形成した足置部と、該足置部の少なくとも傾斜面下降側に立設させた滑落防止用枠部材とで構成した事を特徴とするものである。
【0010】
また、本発明の脚曲補正器具は、少なくとも一対の足置部材を備えた器具において、該器具の各足置部材に脚曲補正板を嵌脱し得るよう構成した事を特徴とするものである。
【0011】
更に、本発明の脚曲補正器具は、少なくとも一対の足置部材を備えた器具の足置部材に嵌脱可能な脚曲補正板が、足置部材の内外一方向或いは両方向に傾斜下降する傾斜面を形成した脚曲補正板である事を特徴とするものである。
【0012】
更にまた本発明の脚曲補正器具は、少なくとも一対の足置部材を備えた器具の足置部材に嵌脱可能な脚曲補正板を、その表裏或いは前後を可逆使用できる形状に形成した事を特徴とするものである。
【0013】
【作用】
本発明の脚曲補正器具は、上記のように構成する事により、次のような作用をもたらす。
すなわち、本発明の脚曲補正器具は、少なくとも一対の足置部材を備えた器具の足置部材を、内外一方向或いは両方向に傾斜下降する傾斜面を上面に形成した足置部と、該足置部の少なくとも傾斜面下降側に立設させた滑落防止用枠部材とで構成している為、双方の傾斜面が内方向に傾斜する足置部を備えている一対の足置部材を備えた器具の場合には、両足置部材に使用者の両足を夫々載置させて使用する事で傾斜面から滑落する事なくO脚の補正ができる起立姿勢及び歩行運動が行なえ、また双方の傾斜面が各々外方向に対向状に傾斜させた足置部を備えている一対の足置部材を備えた器具の場合には、両足置部材に使用者の両足を夫々載置させて使用する事で傾斜面から滑落する事なくX脚の補正ができる起立姿勢及び歩行運動が行なえ、更に、内外両方向に傾斜下降する傾斜面を備えた一対の足置部材を備えた器具の場合には、両足置部材に使用者の両足を好みの傾斜面位置や水平位置に夫々任意に載置させて使用する事で傾斜面から滑落する事なくO脚やX脚の補正ができる起立姿勢及び歩行運動や通常の起立姿勢及び歩行運動が任意に行なえるのである。
【0014】
また、本発明の脚曲補正器具は、少なくとも一対の足置部材を備えた器具において、該器具の各足置部材に脚曲補正板を嵌脱し得るよう構成している為、これにおいても、これら一対の足置部材に脚曲補正板を各々内方向に対向状に傾斜させるよう嵌着させて両足置部材に使用者の両足を夫々載置させて使用する事で、O脚の補正ができる起立姿勢及び歩行運動が行なえる。
【0015】
また、これら一対の足置部材に脚曲補正板を各々外方向に対向状に傾斜させるよう嵌着させて両足置部材に使用者の両足を夫々載置させて使用する事で。X脚の補正ができる起立姿勢及び歩行運動が行なえる。
【0016】
更に、前記器具の一対の足置部材から脚曲補正板を離脱させて両足置部材に使用者の両足を夫々載置させて使用する事で、正常な真直ぐな脚部状態での起立姿勢及び歩行運動が行なえる。
【0017】
更に、本発明の脚曲補正器具は、少なくとも一対の足置部材を備えた器具の足置部材に嵌脱可能な脚曲補正板を、足置部材の内外一方向或いは両方向に傾斜下降する傾斜面を形成した脚曲補正板にしている為、脚曲補正板を安価且つ容易に製造でき、前述と同様にこれら一対の足置部材に脚曲補正板を各々内方向や外方向に対向状に傾斜させるよう嵌着させて両足置部材に使用者の両足を夫々載置させて使用する事で。O脚やX脚の補正ができる起立姿勢及び歩行運動が行なえると共に、前記器具の一対の足置部材から脚曲補正板を離脱させて両足置部材に使用者の両足を夫々載置させて使用する事で、正常な真直ぐな脚部状態での起立姿勢及び歩行運動が行なえる。
【0018】
更にまた本発明の脚曲補正器具は、少なくとも一対の足置部材を備えた器具の足置部材に嵌脱可能な脚曲補正板を、その表裏或いは前後を可逆使用できる形状の脚曲補正板に形成している為、一対の足置部材に脚曲補正板を各々内方向に対向状に傾斜させた後、や外方向に対向状に傾斜させたい場合には、両脚曲補正板を裏返したり前後に180度回転させたりして嵌着するだけで良く、二種類の脚曲補正板を制作する必要が無く、安価で且つ容易に製造できる。
【0019】
また、これら上記の足置部材や脚曲補正板は、ステップ運動用の運動器具や、山登り運動用の運動器具の他、自転車漕ぎ運動用の運動器具、ボート漕ぎ運動用の運動器具及び歩行運動用の運動器具にも適用できるものであり、夫々器具の特性による運動機能と、O脚やX脚の補正機能を兼ね備えた脚曲矯正器具にする事ができるものである。
【0020】
【実施例】
以下、本発明の脚曲補正器具を、添付図面に示す一実施例に基づきこれを詳細に説明する。
図1・図2・図3は本発明の脚曲補正器具の一実施例を示す斜面図であり、図4は図3に示した本発明の脚曲補正器具における脚曲補正板の状態を示す説明図であり、図5は本発明の脚曲補正器具における足置部材の一実施例を示す斜面図であり、図6乃至図8は図5に示した本発明の脚曲補正器具における足置部材の説明図であり、図9乃至図12は本発明の脚曲補正器具における他の実施例を示す説明図であり、図13乃至図15は本発明の脚曲補正器具における脚曲補正板の一実施例を示す斜面図である。また図16は回転移動機構を設けた本発明の脚曲補正器具の一実施例を示す斜面図であり、図17は揺動移動機構を設けた本発明の脚曲補正器具の一実施例を示す斜面図である。
【0021】
すなわち、請求項1に係る本発明の脚曲補正器具は、少なくとも一対の足置部材11・11を備えた器具1であって、該器具1の足置部材11を、内外一方向或いは両方向に傾斜下降する傾斜面114を上面に形成した足置部111と、該足置部111の少なくとも傾斜面114下降側に立設させた滑落防止用枠部材112とで構成したものであり、図1乃至図4に示す実施例で例示している。
【0022】
また、請求項2に係る本発明の脚曲補正器具は、少なくとも一対の足置部材11・11を備えた器具1において、該器具1の各足置部材11・11に脚曲補正板2を嵌脱し得るよう構成したものであり、図5乃至図12に示す実施例で例示している。
【0023】
更に、請求項3に係る本発明の脚曲補正器具は、少なくとも一対の足置部材11・11を備えた器具1の足置部材11に嵌脱可能な脚曲補正板2が、足置部材11の内外一方向或いは両方向に傾斜下降する傾斜面114を形成した脚曲補正板2にしたものであり、図13乃至図15に示す実施例で例示している。
【0024】
更にまた請求項4に係る本発明の脚曲補正器具は、少なくとも一対の足置部材11・11を備えた器具1の足置部材11に嵌脱可能な脚曲補正板2を、その表裏或いは前後を可逆使用できる形状に形成したものであり、図14及び図15に示す実施例で例示している。
【0025】
尚、本発明の少なくとも一対の足置部材11・11を備えた器具1は、図1乃至図3、図9乃至図12の実施例では、一対の足置部材11・11を、夫々上下移動可能にする上下移動機構5を設けて、山登り運動やステップ運動ができるよう構成したものを例示している。
【0026】
また本発明の少なくとも一対の足置部材11・11を備えた器具1は、図16の実施例では、一対の足置部材11・11を、夫々回転移動可能にする回転移動機構6を設けて、自転車漕ぎ運動をできるよう構成したものを例示している。
【0027】
更に本発明の少なくとも一対の足置部材11・11を備えた器具1は、図17の実施例では、一対の足置部材11・11を、夫々揺動移動可能にする揺動移動機構7を設けて、歩行運動ができるよう構成したものを例示している。
【0028】
図1乃至図3、図9乃至図12の実施例で示した本発明の器具1は、上面に載設される足置部材11・11を水平、或いは前部が下方になるよう稍傾斜させて安定させる基台12と、該基台12と共に各足置部材11・11を夫々上下移動可能にする上下移動機構5とで構成したものであり、該上下移動機構5は、前記両足置部材11・11を保持させて前部を支点として後部を上下に移動させ得る一対の上下可動部材13・13と、これら両上下可動部材13・13の後部側下部と前記基台12前部間に介設された油圧シリンダー等からなる各伸縮部材14・14とで構成したものを例示している。
【0029】
図1乃至図4に示す器具1の足置部材11は、使用者の両足を夫々載置させて交互に足踏みを行なう事で山登り運動やステップ運動が行なえるようにするものである。
【0030】
ところで、この各足置部材11・11は、図1のものでは、双方が内方向に傾斜下降する傾斜面114を各足置部111・111の上面に形成し、各足置部111・111の両側(少なくとも傾斜面114下降側のみで良い。)には、両足がこの各各足置部111・111からの離脱や滑落を防止し得る滑落防止用枠部材112がこれを覆うように立設されているものを例示しており、このような足置部材11を用いた器具1を使用して、起立姿勢や足踏運動を行なう事でO脚の補正を行なう事ができる。
【0031】
また、図2のものでは、前記した図1のものとは逆に、双方が外方向に傾斜下降する傾斜面114を各足置部111・111の上面に形成し、各足置部111・111の両側(少なくとも傾斜面114下降側のみで良い。)には、両足がこの各各足置部111・111からの離脱や滑落を防止し得る滑落防止用枠部材112がこれを覆うように立設されているものを例示しており、このような足置部材11を用いた器具1を使用して、起立姿勢や足踏運動を行なう事で、X脚の補正を行なう事ができる。
【0032】
更に、図3のものでは、中央に平面部を有し、内外両方向に傾斜下降する傾斜面114・114を上面に形成した各足置部111・111を備え、各足置部111・111の両側には、両足がこの各各足置部111・111から離脱や滑落を防止し得る滑落防止用枠部材112がこれを覆うように立設された図4のような足置部材11を配置したものを例示しており、このような足置部材11を用いた器具1を使用して、各足置部材11の双方内方向の傾斜面114に両足を載置して起立姿勢や足踏運動を行なう事で、O脚の補正が行なえ、各足置部材11の双方外方向の傾斜面114に両足を載置して起立姿勢や足踏運動を行なう事で、X脚の補正が行なえ、各足置部材11の中央平面部に両足を載置して起立姿勢や足踏運動を行なう事で、通常の山登り運動やステップ運動を行なう事ができるのである。
【0033】
図5乃至図12で示した本発明の脚曲補正器具は、前述したように器具1の各足置部材11・11に脚曲補正板2を嵌脱し得るよう構成したものであり、図5に示したものでは、足置部材11の前方側から、先端に刻設された雄螺子部42を有する図8に示したようなノブ螺子41をスプリング等の発條部材45を介して雄螺子部42が内部に突出し得るよう貫通させ、該足置部材11の前部に係止部材46で固定させた足置部材11を形成し、且つ、図6・図7に示したように脚曲補正板2の前後の少なくとも一方に雌螺子部23(図面では前後双方に雌螺子部23を設けたものを例示している。)を設け、図7に示したように脚曲補正版2を足置部材11に嵌入させて、該雌螺子部23にノブ螺子41の雄螺子部42を螺合させる事で、図6に示したように、脚曲補正板2を足置部材11に嵌着保持させるようにしたものを示している。尚、上記したノブ螺子41と雌螺子部23との螺合状態を解除する事で、脚曲補正板2を足置部材11から容易に離脱させる事ができる。
【0034】
図9に示したものは、前記したように、前後の少なくとも一方に雌螺子部23(図面では前後双方に雌螺子部23を設けたものを例示している。)を設けた脚曲補正板2を足置部材11に嵌入させて、足置部材11の前方側で前記雌螺子部23にノブ螺子41を螺合させて固定するようにした簡単な構造のものを例示している。
【0035】
図10に示した本発明の脚曲補正器具も、前述したように器具1の各足置部材11・11に脚曲補正板2を嵌脱し得るよう構成したものであり、滑落防止用枠部材112に包囲された足置部111に脚曲補正板2を嵌入載置して、例えば、双方が内方向に傾斜下降する傾斜面114を形成させて、各足置部材11・11の双方内方向の傾斜面114に両足を載置して起立姿勢や足踏運動を行なう事でO脚の補正が行なえ、また、この脚曲補正板2の状態から180回転させるか又は表裏を変換して、この脚曲補正板2の傾斜面114が各足置部材11の双方外方向に傾斜下降するよう嵌入載置し、この双方外方向の両傾斜面114に両足を載置して起立姿勢や足踏運動を行なう事でX脚の補正が行なえ、更に、脚曲補正板2を各足置部材11から離脱して、両足置部111・111に両足を載置して起立姿勢や足踏運動を行なう事で通常の山登り運動やステップ運動を行なう事ができるようにしたものを例示している。
【0036】
尚、前記脚曲補正板2は、少なくとも一対の足置部材11・11を備えた器具1の足置部材11に嵌脱可能にして少なくとも一方向に傾斜面114を形成させて脚曲を補正するものであるが、該脚曲補正板2は、該図9乃至図11に示されているような上面に一方向に傾斜下降する傾斜面114を形成したものや、この前後の少なくとも一方に雌螺子部23を設けたものであっても良く、その選択は脚曲補正器具の足置部材11の形状や脚曲補正板2の固定手段の有無により、適宜に決定されるものである。
【0037】
更に前記脚曲補正板2は、図13に示したように、上面中央に平面部を有し、内外両方向に傾斜下降する傾斜面114・114を形成した脚曲補正板2であってもよく、これを足置部111に嵌入載置させて、各足置部材11の双方内方向の傾斜面114に両足を載置して起立姿勢や足踏運動を行なう事で、O脚の補正が行なえ、各足置部材11の双方外方向の傾斜面114に両足を載置して起立姿勢や足踏運動を行なう事で、X脚の補正が行なえ、各足置部材11の中央平面部に両足を載置して起立姿勢や足踏運動を行なう事で、通常の山登り運動やステップ運動を行なう事ができる脚曲補正器具にする事ができる。
【0038】
更にまた、前記脚曲補正板2は、足置部材11に嵌脱可能で、且つその表裏或いは前後を可逆使用できる例えば平面視楕円状の形状にする事で、一種類のみの脚曲補正板2により、内外の何れの方向にも傾斜下降させる事のできる傾斜面114を備えた脚曲補正板2を形成できるものであり、例えば図14に示したように平面視楕円状で一方向に傾斜下降する傾斜面114を備えた形状に形成され、上面には複数の指圧用突起115・・を片面に配備させ、裏面側には図15に示したように傾斜面114の上面に滑り止めスリット116の複数を配備させた脚曲補正板2を採用する事で、該脚曲補正板2の表裏或いは前後を可逆使用できるのである。尚、前記した指圧用突起115や滑り止めスリット116は、必ずしも必要とするものではないが、これらを設ける事で、使用者の足部に指圧効果をもたらす事もできるようになる。
【0039】
図11に示した本発明の脚曲補正器具は、上記した器具1の各足置部材11・11に脚曲補正板2を嵌脱し得るよう構成し、且つ、一対の足置部材11・11の並設角度を夫々左右方向に位置可変させる事ができる並設角度可変機構3を備えたものを例示しており、この脚曲補正器具を使用する場合には、滑落防止用枠部材112に包囲された足置部111に脚曲補正板2を嵌入載置して使用する事で、前述したものと同様にO脚の補正やX脚の補正が行なえる山登り運動やステップ運動ができると共に、通常の山登り運動やステップ運動を行なう事ができ、更に並設角度可変機構3を利用して、並設角度を夫々左右方向に位置可変させて使用する事で、内股や外股の補正も行なえる山登り運動やステップ運動が行なえるものである。
【0040】
また、図12に示した本発明の脚曲補正器具は、滑落防止用枠部材112を覆うように立設された各足置部材11・11の設定角度を夫々少なくとも内外何れかの方向に傾斜可変可能にして、双方が内外方向に傾斜下降する傾斜面114を各足置部111・111の上面に形成させる事ができるようにした角度維持機構4を設けているものを例示しており、該器具1の角度維持機構4は、両上下可動部材13・13の後部に複数の切込部131・・を設け、足置部材11には、前記上下可動部材13に挿入し得るパイプ117を具備すると共に前記切込部131に嵌入して係合し得る係合ピン118を設けて構成され、切込部131に嵌入する角度を可変する事により、内外方向に傾斜下降する傾斜面114を形成する事ができ、O脚の補正やX脚の補正が行なえる山登り運動やステップ運動ができると共に、通常の山登り運動やステップ運動を行なう事ができる脚曲補正器具として使用できる。
【0041】
図16の実施例で示した本発明の脚曲補正器具は、前述した足置部材11・11を上面に保持させる一対の回転部材151と、これを夫々左右両側で回転可能に配設保持させるクランク15と、該クランク15の左右に保持された各足置部材11・11をクランク15に連動して回転移動可能にする回転移動機構6とで構成した器具1のものを例示しており、該回転移動機構6は、チェーンやベルトで抵抗を前記クランク15に伝達し得るようにした従来の自転車漕ぎ運動用の運動器具に採用されているもので良く、抵抗を前記クランク15に伝達し得る構成のものであればどのような者であっても良い。
【0042】
図17の実施例で示した本発明の脚曲補正器具は、前述した足置部材11・11を上面に安定載設した一対の揺動部材16と、各揺動部材16・16と共に各足置部材11・11を夫々揺動移動可能にする揺動移動機構7とで構成した器具1のものを例示しており、該揺動移動機構7は、配置基台17の前部に立設した支持部材18と、該支持部材18の左右で夫々一定間隔を存して吊持状に垂下した左右各一対の吊下部材19・19・19・19とから成り、各一対の吊下部材19・19と前記各揺動部材16とを枢止させる事で、各揺動部材16・16と共に各足置部材11・11を夫々揺動移動可能にして歩行運動ができるようにしたものを示した。
【0043】
尚、この該揺動移動機構7は、上記実施例で示したものに限らず、各足置部材11・11を夫々揺動移動可能にするものであれば、どのようなものであっても良い。
【0044】
【発明の効果】
よって本発明の脚曲補正器具は、従来から補正不可能と思われていたO脚やX脚等の脚曲を正常に補正できるものである。
【0045】
また、本発明の脚曲補正器具は、従来から補正不可能と思われていた内股や外股等の脚曲をも補正可能なものでもある。
【0046】
更に、本発明の脚曲補正器具は、O脚やX脚等の脚曲補正や内股や外股等の脚曲補正を安定した姿勢で安全に行なえる。
【0047】
更にまた本発明の脚曲補正器具は、少なくとも一対の足置部材を備えた器具の足置部材に嵌脱可能な脚曲補正板を、その表裏或いは前後を可逆使用できる形状の脚曲補正板に形成している為、一対の足置部材に脚曲補正板を各々内方向に対向状に傾斜させた後、や外方向に対向状に傾斜させたい場合には、両脚曲補正板を裏返したり前後に180度回転させたりして嵌着するだけで良く、二種類の脚曲補正板を製作する必要が無く、安価で且つ容易に製造できるものである。
【0048】
また、足置部材や脚曲補正板を備えた本発明の脚曲補正器具は、上記従来の単なる運動器具とは異なり、ステップ運動用の運動器具や、山登り運動用の運動器具の他、自転車漕ぎ運動用の運動器具、ボート漕ぎ運動用の運動器具及び歩行運動用の運動器具等、足置部材を有するものであれば各種の運動器具にも適用できるものであり、夫々器具の特性による運動機能としての使用は勿論であるが、O脚やX脚の補正機能や内股や外股等の脚曲補正機能を兼ね備えた脚曲矯正器具にする事ができるものである為、使用者が脚曲補正という明確な目的意識により長期の継続使用及び継続運動を可能にする事ができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の脚曲補正器具の一実施例を示す斜面図である。
【図2】本発明の脚曲補正器具の一実施例を示す斜面図である。
【図3】本発明の脚曲補正器具の一実施例を示す斜面図である。
【図4】図3に示した本発明の脚曲補正器具における脚曲補正板の状態を示す説明図である。
【図5】本発明の脚曲補正器具における足置部材の一実施例を示す斜面図である。
【図6】図5に示した本発明の脚曲補正器具における足置部材の説明図である。
【図7】図5に示した本発明の脚曲補正器具における足置部材の説明図である。
【図8】図5に示した本発明の脚曲補正器具における足置部材の説明図である。
【図9】本発明の脚曲補正器具における他の実施例を示す説明図である。
【図10】本発明の脚曲補正器具における他の実施例を示す説明図である。
【図11】本発明の脚曲補正器具における他の実施例を示す説明図である。
【図12】本発明の脚曲補正器具における他の実施例を示す説明図である。
【図13】本発明の脚曲補正器具における脚曲補正板の一実施例を示す斜面図である。
【図14】本発明の脚曲補正器具における脚曲補正板の一実施例を示す斜面図である。
【図15】本発明の脚曲補正器具における脚曲補正板の一実施例を示す斜面図である。
【図16】回転移動機構を設けた本発明の脚曲補正器具の一実施例を示す斜面図である。
【図17】揺動移動機構を設けた本発明の脚曲補正器具の一実施例を示す斜面図である。
【符号の説明】
1 器具
11 足置部材
111 足置部
112 滑落防止用枠部材
114 傾斜面
2 脚曲補正板
3 並設角度可変機構
4 角度維持機構
5 上下移動機構
6 回転移動機構
7 揺動移動機構

Claims (3)

  1. 一対の足置部材が可動する運動器具における各足置部材を、中央に平面部を有し内外両方向に傾斜下降する傾斜面を上面に形成した足置部と該足置部の少なくとも傾斜面下降側に立設させた滑落防止用枠部材とを一体的に形成し、運動器具による運動と内外任意の脚曲補正を単独或いは同時に行なえるようにした事を特徴とする脚曲補正器具。
  2. 一対の足置部材が可動する運動器具における各足置部材を、足置部と該足置部の両側に立設させた滑落防止用枠部材とを一体的に形成すると共にこれに中央に平面部を有し内外両方向に傾斜下降する傾斜面を上面に形成した脚曲補正板を嵌脱し得るよう構成し、各足置部材に脚曲補正板を適宜に嵌脱して、運動器具による運動と脚曲補正板による内外任意の脚曲補正を単独或いは同時に行なえるようにした事を特徴とする脚曲補正器具。
  3. 前記脚曲補正板が、表裏及び前後を可逆使用できる形状に形成した脚曲補正板である事を特徴とする請求項2記載の脚曲補正器具。
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