JP3712213B2 - トンネル用洗浄装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、トンネルの内壁面を洗浄するのに用いられるトンネル用洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
地中に作られる道路トンネル,鉄道トンネル,水路トンネルなどのトンネルの内壁面では、交通の種類や頻度あるいは自然的影響(例えば地下水の漏出)などによって、長期に亘って塵埃や化学物質が付着堆積し、これが自然落下することによって、前記交通などの障害になる場合がある。
【0003】
このため、前記トンネルの内壁面を定期的に洗浄処理する必要があり、これまではトンネル内にホースを引いたり、予め敷設されたパイプを通じて、噴水装置により洗浄水を前記内壁面に噴射して内壁面に付着した塵埃の堆積物などを剥離,洗浄するという方法などが試みられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる方法ではトンネル内にホースやパイプを引くことが作業上および経済上困難な場合が多く、しかも、連続的かつ均一に洗浄を行うことが難しく、洗浄能率が上がらないという課題があった。
【0005】
また、前記トンネルの内壁面等の被洗浄面を洗浄するためには、予め決められたレベルの洗浄水の噴射圧力及び洗浄されない部分が残らない広さの拡散面積を持つ噴射等が必要であるところ、その洗浄水の噴射ノズルなどを前記内壁面等に対し常時最適距離に保持することができず、洗浄効率を上げることが難しく、所期の十分な洗浄結果が得られないなどの課題があった。
【0006】
この発明は前記のような従来の課題に着目して為されたものであり、噴射ノズルを被洗浄面に対し洗浄が常に最適となる位置に配置することで、被洗浄面の洗浄を効率的に実施できるトンネル用洗浄装置を得ることを目的とする。
【0007】
請求項1の発明にかかるトンネル用洗浄装置は、被洗浄面に向かって三次元方向に移動及び伸縮するブームの先端に設けられ噴射距離が洗浄に適する設定距離になるように位置調整される複数個の噴射ノズルと、該それぞれの噴射ノズル側にこれと一体移動するように互いに位置をずらして複数のマーカライトを設け、これらのマーカライトから、前記噴射ノズルから前記設定距離にある前記被洗浄面上の一点で焦点を結ぶ互いに異なる少なくとも二種類の光を照射するようにしたものである。
【0008】
請求項2の発明に係るトンネル用洗浄装置は、被洗浄面に照射される前記マーカライトからの光の形状を互いに異ならせるようにしたものである。
【0009】
請求項3の発明にかかるトンネル用洗浄装置は、被洗浄面に照射される前記マーカライトからの光の色を互いに異ならせるようにしたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施形態について説明する。図1はこの発明のトンネル用洗浄装置の具体例を示し、同図において、1はトンネル、2は路面、3はトンネル1内の路面2上に敷設された軌条、4はこの軌条3上を走行する洗浄装置を搭載した洗浄車である。
【0011】
また、この洗浄車4はその荷台5上に水タンク6および高圧ポンプユニット7を搭載しており、これらに隣接して、さらに洗浄装置載荷用のフレーム8が配置されている。
【0012】
そして、このフレーム8上には、前記トンネル1の内壁面(被洗浄面)15に向って三次元方向に移動および伸縮するブーム9が設置され、このブーム9の先端には複数個の噴射ノズル10を有する長尺のランス11が、例えば、前記トンネル1の天井部の形状に対応した形に成形して取り付けられている。
【0013】
なお、前記噴射ノズル10は、前記ランス11および図示しない高圧ホースを介して、前記高圧ポンプユニット7に接続され、これから高圧水が前記ランス11を介して前記各噴射ノズル10へ供給できるようになっている。
【0014】
また、前記ランス11の噴射ノズル10付近には、図2及び図3に示すように、例えば二個のマーカライト13,14が互いに位置をずらせて配設されている。
【0015】
すなわち、これらのマーカライト13,14は、一つまたは一列の複数の噴射ノズル10に対して、例えば、図3に示すごとく、一つの噴射ノズル10を中心として90度の角度位置にそれぞれ配置されている。すなわち、前記ランス11の同一面上において、図3に示すように上下および左右の各方向に互いにずれた位置にある。ここでは、一方のマーカライト14が噴射ノズル10に近接して設けられ、被洗浄面15に対し垂直方向の光を出射する。
【0016】
そして、これらの各マーカライト13,14の光の照射方向は、前記噴射ノズル10の先端から、洗浄液噴射による最適の洗浄状態が得られる被洗浄面15の一点Pに集中して焦点を結ぶ方向とされる。
【0017】
従って、前記各マーカライト13,14からの光が被洗浄面15上で洗浄液の噴射範囲から若干外れた、オペレータが視認し易い一点Pに集中した場合には、噴射ノズル10と洗浄面とは最適の洗浄距離Lに保たれたことが、その光の集中点を目視することで、トンネル内のような暗やみの中でも直ちに判別できることとなる。
【0018】
かかる構成になる洗浄装置では、トンネル1の内壁面15を洗浄する場合に、前記洗浄装置を搭載して洗浄車4を、トンネル1内の軌道上を一定のゆっくりした速度で走らせる。
【0019】
そして、前記フレーム8上のブーム9をオペレータが目視にて監視しながら伸縮,回動等の遠隔操作を行って、ランス11上の噴射ノズル10をトンネル1の内壁面15に近づけるように臨ませる。
【0020】
この場合において、前記噴射ノズル10とともに前記ランス11上に並設された二つのマーカライト13,14からレーザ光線などの直進性にすぐれた光を出射させる。ここでは、例えば上方のマーカライト13からは丸い点の光を、右側のマーカライト14からは一定長の横長の棒状の光を発生させる。
【0021】
この二つのマーカライト13,14から出射した各光は、前記内壁面15に向って直進するが、前記噴射ノズル10から被洗浄面15までの距離が作業上最適な前記洗浄距離Lよりも大きく、互いに大きく離れている場合には、図4(a)に示すように、被洗浄面15における右側のマーカライト14からの棒状の光Qに対して、上方のマーカライト13からの丸い点の光Rが下方にずれることとなる。このため、噴射距離が遠過ぎることを暗やみの中でもオペレータが容易に目視にて判別できる。
【0022】
一方、噴射ノズル10から被洗浄面15までの距離が前記洗浄距離Lよりも小さく、近接している場合には、図4(b)に示すように、右側のマーカライト14からの棒状の光Qに対して、上方のマーカライト13からの丸い点の光Rが上方にずれることとなる。このため、噴射距離が近過ぎることをオペレータは容易に目視にて認識できる。
【0023】
そして、前記噴射ノズル10の被洗浄面15からの距離に応じた前記各光Q,Rを視察しながらブーム9を操作し、前記丸い点の光Rおよび棒状の光Qが図4(c)に示すように互いに重なった場合には、当初設定した最適な洗浄距離Lに前記被洗浄面15が位置していると目視判断できる。
【0024】
従って、オペレータによるこの目視判断結果に従って、高圧ポンプユニット7を作動させ、これにより水タンク6の水をホースを通してランス11および噴射ノズル10に送出し、その噴射ノズル10から洗浄水としての水を前記被洗浄面15に最適の水圧及び拡散面積にて噴射させることができる。
【0025】
この結果、被洗浄面15の洗浄が確実かつ効率的になされ、この間、前記洗浄車4を軌条2に沿ってゆっくり移動させることで、トンネル1の内壁面15の洗浄を連続的かつ均等に実施できる。
【0026】
なお、トンネル1が長距離におよぶ場合には、前記洗浄車4に別に水タンク車を連結することで、水タンク6への水の補充を任意に実施することができる。
【0027】
また、前記実施形態では、噴射ノズル10から被洗浄面15までの距離の判断を二つの光の形状が異なることで判断した場合について説明したが、二つの光のそれぞれの色を異ならせても、前記距離の判断を目視にて容易に行うことができ、前記実施の形態と同様の効果が得られる。
【0028】
この場合には、各マーカライトに色フィルタを用いたり、着色ランプを用いたりすることで、色の異なる色を容易に出射させることができる。
【0029】
なお、前記マーカライト13,14による照射状況の変化を、適宜のセンサーで読み取り、前記ブーム9を自動制御することもできる。
【0030】
また、前記実施の形態ではマーカライト13,14を噴射ノズル10を中心として90度の角度位置に配置した場合について述べたが、二つの光を被洗浄面の一点を集中させることができれば、前記位置に限られるものではなく、例えば噴射ノズル10を中心として180度の角度位置に配置してもよい。
【0031】
【発明の効果】
以上のように、請求項1の発明によれば、被洗浄面に向かって三次元方向に移動及び伸縮するブームの先端に設けられ噴射距離が洗浄に適する設定距離になるように位置調整される複数個の噴射ノズルを設け、該それぞれの噴射ノズル側にこれと一体移動するように互いに位置をずらしてマーカライトを設け、これらから、前記噴射ノズルからの前記設定距離にある前記被洗浄面上の一点で焦点を結ぶ互いに異なる少なくとも二種類の光を照射するように構成したので、噴射ノズルを被洗浄面に対し洗浄が最適となる位置に正確に配置することが容易となり、被洗浄面の洗浄を能率的に実施できるものが得られる効果がある。
【0032】
また、請求項2および請求項3の発明によれば、被洗浄面に照射する二つの光の形状や色を異ならせるようにすることで、被洗浄面におけるこれらの二つの光の配置を目視するだけで、噴射ノズルが被洗浄面に対して近過ぎるのか遠過ぎるのかを簡単に判別できるため、これらの二つの光を合致させるようにノズル位置調節操作することによって、噴射ノズルを速やかに予め設定した作業時最適距離に移動させることができる。
【0033】
この結果、被洗浄面を連続的に最適洗浄状態にて洗浄することができ、必要に応じ洗浄車に搭載して走行させることで、洗浄の作業効率を著しく高めることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態による洗浄装置の概略を示す後面図である。
【図2】図1における噴射ノズル付近の構成を示す側面図である。
【図3】図2に示す噴射ノズル付近の正面図である。
【図4】被洗浄面の照射形状の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
10 噴射ノズル
13,14 マーカライト
15 被洗浄面
L 設定距離
Q,R 光
P 一点(焦点)
Claims (3)
- 被洗浄面(15)に向かって三次元方向に移動及び伸縮するブーム(9)の先端に設けられ噴射距離が洗浄に適する設定距離(L)になるように位置調整される複数個の噴射ノズル(10)と、該それぞれの噴射ノズル(10)側にこれと一体移動するように互いに位置をずらして設けられて前記噴射ノズル(10)から前記設定距離(L)にある前記被洗浄面(15)上の一点(P)で焦点を結ぶ互いに異なる少なくとも二種類の光(Q)、(R)を照射するマーカライト(13)、(14)と、を備えたことを特徴とするトンネル用洗浄装置。
- 前記被洗浄面(15)に照射される前記マーカライト(13)、(14)からの光(Q)、(R)の形状を互いに異ならしめたことを特徴とする請求項1に記載のトンネル用洗浄装置。
- 前記被洗浄面(15)に照射される前記マーカライト(13)、(14)からの光(Q)、(R)の色を互いに異ならしめたことを特徴とする請求項1に記載のトンネル用洗浄装置。
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1995
- 1995-09-05 JP JP25198695A patent/JP3712213B2/ja not_active Expired - Fee Related
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