JP3709410B2 - 金型用刻印装置 - Google Patents

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Description

本発明は、射出成形金型等の金型に、キャビティで成形される成形品に製造年月等の所定の表示を刻印するために挿設する刻印装置に関する。
従来、この種の刻印装置は、キャビティ側の先端面に表示用の刻印部を形成した刻印体で構成される。刻印体は、一般的に、筒状の外殻体と、外殻体に回動自在に内挿される指標体とで構成される。外殻体の先端面には、周方向に間隔を存して複数の表示用彫刻部、例えば、月を表す1〜12の数字の彫刻部が形成され、一方、指標体の先端面には、矢印用の彫刻部が形成される。そして、矢印が、外殻体の1〜12の数字の彫刻部のうち製造月に合致する数字の彫刻部を指し示すように、指標体を回動させることで、成形品に製造月を示す表示が刻印されるようにしている(例えば、特許文献1参照)。
ここで、従来は、金型のキャビティ側の面に、刻印体の外径より若干小径の凹穴を形成し、この凹穴に刻印体を締まり嵌めすることにより、刻印体を金型に挿設している。これにより、刻印体が成形品と一緒に金型から離脱することを防止している。
また、金型に、その外面から凹穴の底面に達する取り出し用の孔を形成し、金型の定期的なメンテナンスに際し、取り外し用の孔に棒状工具を挿入し、この工具により刻印体を凹穴から押し出している。
ここで、刻印体を押し出す際には、刻印体の外周面と凹穴の内壁面とのかじりが発生する。そして、刻印体の着脱を何回も行うと、凹穴の内壁面が摩耗して、刻印体を凹穴に締まり嵌めできなくなる。この場合は、金型を交換せざるを得ず、ランニングコストが高くなる。また、金型に刻印体を挿設する際には、刻印体の先端面を叩いて凹穴に締まり嵌めする必要があり、何度も刻印体の先端面を叩いているうちに、刻印体の先端面の彫刻部が潰れてしまうおそれもある。
ところで、従来、月を表す1〜12の数字の彫刻部が金型のキャビティ側の内面に直接形成されたものではあるが、刻印体の構成要素である指標体を金型の外面側から挿入し、金型の外側で指標体の回動操作を行い得られるようにしたものが知られている(例えば、参考文献2参照)。このものでは、指標体の尾端に、金型の外面に当接するフランジ部を形成し、指標体がキャビティ側に抜け出ないようにしている。
この技術を利用し、刻印体の尾端(外殻体と指標体とで構成される刻印体では外殻体の尾端)にフランジ部を形成すると共に、金型にその外面からキャビティに達する貫通孔を形成し、刻印体を貫通孔に金型の外側から挿入することが考えられる。この場合、刻印体の先端面が金型のキャビティ側の面と面一になったところで、刻印体の尾端のフランジ部が金型の外面に当接して、それ以上、刻印体が金型に挿入されないようにする必要がある。そのため、金型の厚さに合わせて、刻印体のフランジ部から先端面までの長さを変更しなければならない。
ここで、金型の厚さは千差万別であり、個々の金型の厚さに対応する長さの刻印体を製造しなければならない。このため、刻印体を大量生産することができず、刻印体のコストが高くなるという問題がある。
特開2000−229325号公報(第3頁、第3図) 実公昭55−20497号公報(第3頁、第2図、第4図)
本発明は上記背景を鑑みてなされたものであり、金型の厚さに容易に対応できコストを低廉に抑えることのできる金型用刻印装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の金型用刻印装置は、キャビティで成形される成形品に所定の表示を刻印するために金型に挿設する刻印装置であって、キャビティ側の先端面に前記表示用の彫刻部を有する刻印体を備え、刻印体を、筒状の外殻体と、外殻体に回動自在に内挿される指標体とで構成し、外殻体のキャビティ側の先端面に、周方向に間隔を存して複数の表示用刻印部を形成すると共に、指標体のキャビティ側の先端面に、外殻体の何れかの表示用彫刻部を指し示すための矢印の彫刻部を形成して成るものにおいて、刻印体の尾端に中継部材を介して着脱自在に連結されるベース部材を備え、ベース部材は、金型の外面に当接して刻印体の先端面が金型のキャビティ側の内面に面一となるように金型に対する挿入深さを規制する尾端のフランジ部を備え、中継部材は、外殻体に挿入されて刻印体に連結される先端側の軸部と、ベース部材に形成したねじ孔に螺入されてベース部材に連結される尾端側の軸部とを備えることを特徴とする。
上記本発明の刻印装置を金型に挿設するときは、金型にその外面からキャビティ側の内面に貫通する挿入孔を形成し、この挿入孔に刻印装置を挿入する。この場合、ベース部材の尾端のフランジ部が金型の外面に当接するため、刻印装置を挿入孔に締まり嵌めしなくても、刻印装置が成形品と一緒に金型から離脱することを防止することができる。従って、刻印体を金型の凹穴に締まり嵌めする従来例のような不具合、即ち、刻印体の脱着時の凹穴の摩耗で金型の寿命が短くなったり、刻印体の先端面の叩きにより彫刻部が潰れるといった不具合を解消できる。
また、ベース部材の尾端のフランジ部が金型の外面に当接した状態で、刻印体の先端面が金型のキャビティ側の内面と面一になるように、金型の厚さに合わせて刻印装置の長さを設定する必要がある。ここで、刻印装置の長さは、ベース部材を長さの異なるものに取り替えることで変更できる。従って、ベース部材を取り替えることにより様々な厚さの金型に対応できる。刻印体は先端面に彫刻が施されるため高価であるが、ベース部材を取り替えるだけで金型の厚さに合わせることができるため、刻印体自体の長さは全て統一することができ、このため、刻印体を大量生産してコストを削減することができる。また、ベース部材は、彫刻を施す必要がないため、低廉に製造することができる。このため、全体として低廉な金型用刻印装置を提供することができる。
ここで、刻印体とベース部材とを連結するには、ベース部材の先端面に、刻印体に挿入されてこれに連結される軸部を突設する方式と、刻印体の尾端面に、ベース部材に挿入されてこれに連結される軸部を突設する方式とが考えられる。ところで、ベース部材の尾端のフランジ部から刻印体の先端面までの長さが金型の厚さに正確に対応していない場合、刻印装置の長さを微調節することが必要になる。この場合、刻印体の尾端面を研削することも考えられるが、研削に際しての刻印体の傷付きで、高価な刻印体が使用不能になる可能性がある。そのため、ベース部材の先端面を研削せざるを得ない。しかし、ベース部材の先端面に軸部を突設する方式では、ベース部材の先端面の研削が軸部の存在で困難になる。
一方、刻印体の尾端面に軸部を突設する方式では、ベース部材の先端面に軸部が存在しないため、ベース部材の先端面を平面研削盤により容易に研削することができ、刻印装置の長さの微調節を容易に行うことができ、有利である。
然し、前記刻印体が、本発明のように、筒状の外殻体と、外殻体に回動自在に内挿される指標体とで構成され、外殻体のキャビティ側の先端面に、周方向に間隔を存して複数の表示用刻印部を形成すると共に、指標体のキャビティ側の先端面に、外殻体の何れかの表示用彫刻部を指し示すための矢印の彫刻部を形成して成るものである場合、外殻体が筒状であるため、その尾端面に軸部を突設することができない。
この場合、本発明の金型用刻印装置のように、外殻体に挿入されて刻印体に連結される先端側の軸部と、ベース部材に形成したねじ孔に螺入されてベース部材に連結される尾端側の軸部とを備える中継部材を設け、この中継部材を介して刻印体とベース部材とを連結するように構成すれば、ベース部材の先端面に連結用の軸部を突設しなくても、刻印体とベース部材とを連結できる。その結果、ベース部材の先端面を平面研削盤で用意に研削できるようになり、金型の厚さに合わせた刻印装置の長さの微調節が容易になる。尚、中継部材の尾端側の軸部とベース部材との連結を、これら軸部とベース部材とに形成した軸方向に直交する横孔にクロスピンを挿通する、クロスピン方式で行うことは、ベース部材の先端面を研削した場合、軸部の横穴とベース部材の横穴とが軸方向にずれてしまうため、不可能である。そのため、中継部材の尾端側の軸部をベース部材に形成したねじ孔に螺入する、ねじ方式で軸部をベース部材に連結することが必要になる。
また、キャビティには例えば成形材料の分解ガス等の気体が発生し、この気体が外殻体と指標体との隙間を介して刻印体内に流入して滞留すると、気体に含まれるやに状のガス成分が外殻体と指標体との間に堆積し易くなる。ガス成分がある程度堆積すると、指標体をうまく回動できなくなるため、刻印体を分解してガス成分を除去するメンテナンス作業を頻繁に行うことが必要になる。
そのため、前記中継部材と前記ベース部材とに、前記刻印体内に連通し、ベース部材の尾端のフランジ部の尾端面に開口する通気孔を形成することが好ましい。
かかる構成によれば、外殻体と指標体との隙間を介してキャビティから刻印体内に流入した気体が刻印体内から通気孔を介して速やかに外部に放出される。そのため、外殻体と指標体との間にやに状のガス成分が堆積しにくくなり、刻印体のメンテナンス周期を引き伸ばすことができ、生産性の向上を図れる。
本発明の実施の形態を図1から図7を参照して説明する。図1は本発明の第1実施形態の金型用刻印装置の斜視図、図2は第1実施形態の金型用刻印装置の分解斜視図、図3は第1実施形態の金型用刻印装置の外殻体の断面図、図4は第1実施形態の金型用刻印装置の断面図、図5は本実施形態の金型用刻印装置を金型に挿設した状態を示す断面図、図6は第2実施形態の金型用刻印装置の分解斜視図、図7は第2実施形態の金型用刻印装置の断面図である。
第1実施形態の金型用刻印装置1は、図1に示すように、刻印体2と、中継部材3と、ベース部材4とからなる。刻印体2は、図2に示すように、筒状の外殻体5と、外殻体5に回動自在に内挿される指標体6とで構成される。外殻体5の先端面には、周方向に等間隔で製造月を表示するための1〜12の数字の彫刻部5aが形成されている。また、指標体6の先端面には、製造年を示す彫刻部61aと矢印を示す彫刻部61bとが形成されている。そして、外殻体5の製造月に合致する数字の彫刻部5aを矢印の彫刻部6bが指し示すように指標体6を回動し、これにより、製造年及び製造月を示す表示を成形品に刻印するようにしている。
外殻体5には、図3に示すように、先端から尾端に向かって順に、大内径部51と、小内径部52と、中内径部53と、大内径部54とが設けられている。一方、指標体6には、図2に示すように、先端から尾端に向かって順に、大径部61と、中径部62と小径部63とが設けられている。図4に示すように、指標体6の大径部61は外殻体5の大内径部51に嵌り、また、指標体6の中径部62、小径部63は、それぞれ外殻体5の小内径部52、中内径部53に挿入される。中径部62には軸方向に直交する凹穴62aが形成され、この凹穴62aにスプリング62bと鋼球62cとが挿入されて、鋼球62cがスプリング62bにより中径部62の周面から突出するように付勢される。小内径部52には、周方向に等間隔で12本の溝52aが形成され、図2に示すように、矢印の彫刻部6bが外殻体5の1〜12の各数字の彫刻部5aを指し示す回動位置で鋼球62cが各溝52aに係合して指標体6が各回動位置に弾力的に係止されるようにしている。
図3に示すように、中内径部53には、その内周面に形成した溝53aに係合する外周の爪71aを有するディスク71(図2参照)が、中内径部53と小内径部52との間の段部との間に介設するばね72(図2参照)により尾方に付勢された状態で装着されている。そして、図2に示すように、指標体6の小径部63を雄ねじに形成し、この小径部63をディスク71の中心に形成したねじ孔71bに螺合させ、図4に示すように、ばね72によりディスク71を介して指標体6が尾方に付勢されるようにしている。
中継部材3は、図2に示すように、先端側の軸部31と、中間のフランジ部32と、尾端側の軸部33とで構成されている。先端側の軸部31は、外殻体5の尾端側の大内径部54に、フランジ部32が外殻体5の尾端面に当接するまで挿入される。このとき、軸部31の先端は、図3に示す中内径部53と大内径部54との間の段部に当接するか、その近傍に到達し、図4に示すように、ディスク71が中内径部53から抜け出ることを防止するストッパとして機能する。そして、ディスク71が中内径部53から抜け出なければ、ディスク71の爪71aが中内径部53の溝53aに係合して回り止めされるため、ディスク71に先方から指標体6の小径部63を螺合させることができる。
尾端側の大内径部54には、外殻体5の外周面から対向する外周面に亘って軸方向に直交する横孔54aが形成されている。また、図2に示すように、先端側の軸部31にも、上記横孔54aに対応する位置に、軸方向に直交する横孔31aが形成されている。そして、両横孔54a,31aにクロスピン8を挿入することにより、図4に示すように、外殻体5に中継部材3が連結される。
このように、中継部材3の先端側の軸部31と外殻体5との連結は、これら軸部31と外殻体5とに形成した両横孔54a,31aにクロスピン8を挿通する、クロスピン方式で行うことが可能である。一方、中継部材3の尾端側の軸部33とベース部材4との連結をクロスピン方式で行うことは、後述するようにベース部材4の先端面を研削した場合、軸部33の横穴とベース部材4の横穴とが軸方向にずれてしまうため、不可能である。
そこで、中継部材3の尾端側の軸部33は、図2に示すように、雄ねじに形成されている。また、ベース部材4の先端には、軸部33に対応するねじ孔41が形成されている。中継部材3のフランジ部32の外周には、一対の平面部32aが形成されている。そして、平面部32aにスパナ等の工具を係合させて中継部材3を回転させることにより、中継部材3とベース部材4とを螺合できるようにしている。このとき、ベース部材4の先端面は、フランジ部32に当接している。また、ベース部材4の尾端には、フランジ部42が形成されている。
第1実施形態の金型用刻印装置1を挿設する金型9には、図5に示すように、ベース部材4の尾端のフランジ部42に対応する外面の座ぐり部91からキャビティ9a側の内面に貫通する挿入孔92が形成されている。そして、刻印装置1を刻印体2側から挿入孔92に挿入する。この場合、ベース部材4の尾端のフランジ部42が金型9の外面たる座ぐり部91の内底面に当接し、金型用刻印装置1の金型9に対する挿入深さが規制される。なお、フランジ部42は、図5(a)に表れるA−A線から見た矢視図を表す図5(b)に示すように、非円形に形成され、座ぐり部91も非円形に形成されて、フランジ部42、即ち刻印装置1が金型9に対し回り止めされる。また、図5(a)に示すように、金型9の外面に、フランジ部42の尾端面に当接する押さえ板10を取り付け、刻印装置1が金型9の外方に抜け出ることを防止する。
ところで、フランジ部42から刻印体2の先端面までの長さは、フランジ部42が座ぐり部91の内底面に当接した際に、刻印体2の先端面が金型9のキャビティ9a側の面に面一になるように設定する必要がある。ここで、刻印体2の先端面が、金型の製造公差等により金型9のキャビティ9a側の面から僅かに突出している場合には、ベース部材4の先端面を研削して、ベース部材4の尾端のフランジ部42から先端面までの長さを微調節することが必要になる。本実施形態では、ベース部材4の先端面に軸部が突設されていないため、ベース部材4の先端面を平面研削盤等により容易に研削することができ、金型用刻印装置1の長さの微調整が容易になる。
また、金型用刻印装置1は、フランジ部42が、座ぐり穴91の内底面と当接し、かつ、押さえ板10と当接しているため、締まり嵌めをせずに隙間嵌めでも金型用刻印装置1が挿入孔92から内外何れの側にも抜けることがない。このように本実施形態においては、隙間嵌めを採用することができるため、金型用刻印装置1の着脱時の挿入孔92とのかじりによる挿入孔92の内周面の摩耗を防止することができ、金型9の寿命を延ばすことができる。
なお、キャビティ9a内には成形材料の分解ガス等の気体が発生する。この気体が外殻体5と指標体6との隙間から刻印体2内に流入して滞留すると、気体に含まれるやに状のガス成分が外殻体5と指標体6との間に堆積し易くなる。ガス成分がある程度堆積すると、指標体6をうまく回動できなくなるため、刻印体2を分解してガス成分を除去するメンテナンス作業を頻繁に行うことが必要になる。
そこで、第1実施形態では、中継部材3に、図4に示す如く、刻印体2内に連通し、軸方向に貫通する貫通孔34を形成し、また、ベース部材4のねじ孔41をフランジ部42の尾端面まで貫通させている。また、図5に示すように、金型用刻印装置1が金型9から脱落しないように係止している押さえ板10には、ベース部材4のねじ孔41に対応する位置に透孔10aが形成されている。これにより、キャビティ9aから外殻体5と指標体6との隙間を介して刻印体2内に流入した気体は、外殻体5とディスク71との隙間、及びディスク71と中継部材3との隙間とを経由して貫通孔34とねじ孔41とからなる通気孔と透孔10aとを介して速やかに金型9の外部に放出される。このため、外殻体5と指標体6との間にやに状のガス成分が堆積しにくくなる。その結果、刻印体2のメンテナンス周期を引き伸ばすことができ、生産性の向上を図れる。
また、第1実施形態によれば、ベース部材4を取り替えることにより様々な厚さの金型に対応できる金型用刻印装置1を提供できる。例えば、金型9の厚さが薄い場合には、ベース部材4を、図2に示す長さの短いベース部材4’に取り替えることにより対応することができる。
ここで、刻印体2は先端面に製造月の彫刻部5aや製造年の彫刻部6a、矢印の彫刻部6bが施され、また構造が複雑であり高価である。しかし、本実施形態によれば、ベース部材4を取り替えるだけで金型9の厚さに合わせて金型用刻印装置1の長さを変えることができるため、刻印体2自体の長さは全て同じでよい。このため、刻印体2を大量生産してコストを削減することができる。
また、ベース部材4は、彫刻部を施していないため、低廉に製造することができる。また中継部材3も全て同一形状であるため大量生産してコストを削減することができる。よって、全体として低廉な金型用刻印装置1を提供することができる。
なお、第1実施形態においては、外殻体5と中継部材3の軸部31との連結に、クロスピン8を外殻体5と軸部31との横孔54a,31aに挿入するクロスピン方式を採用しているが、これに限られず、例えば、外殻体5の尾端部にねじ孔を形成し、中継部材3の先端側の軸部31を雄ねじに形成して、軸部31と外殻体5の尾端部に形成されたねじ孔とを螺合させることにより、外殻体5と中継部材3とを連結するようにしてもよい。
また、第1実施形態においては、ベース部材4に形成されたねじ孔41は、尾端面まで貫通しているが、ねじ孔41は、先端面から軸方向尾方に中継部材3の尾端側の軸部33の長さよりも若干長い長さまで形成し、ねじ孔41の内底面に、ベース部材4の尾端面まで貫通する貫通孔を形成するようにしてもよい。この場合、中継部材3の貫通孔34と、ベース部材4の貫通孔により、キャビティ9aからの気体を排出する通気孔が構成される。
次に図6、図7を参照して第2実施形態の金型用刻印装置1’について説明する。第2実施形態の金型用刻印装置1’は、円柱状の刻印体2とベース部材4とで構成される。刻印体2の先端面には、リサイクルマークの彫刻部21が施されている。また、刻印体2の尾端面には、雄ねじに形成された軸部22が形成されている。ベース部材4の先端面には、軸部22が螺入されるねじ孔41が形成されている。ベース部材4の尾端には、フランジ部42が形成されている。
このように第2実施形態の金型用刻印装置1’は、刻印体2の構成が異なり、第1実施形態の中継部材3が存在しないこと以外は全て第1実施形態と同様である。そして、第1実施形態の特有の作用である刻印体2内に流入した気体の排出の点を除き、第1実施形態のものと同様の作用効果が得られる。
本発明の第1実施形態の金型用刻印装置の斜視図。 第1実施形態の金型用刻印装置の分解斜視図。 第1実施形態の金型用刻印装置の外殻体の断面図。 第1実施形態の金型用刻印装置の断面図。 第1実施形態の金型用刻印装置を金型に挿設した状態を示す断面図。 第2実施形態の金型用刻印装置の分解斜視図。 第2実施形態の金型用刻印装置の断面図。
符号の説明
1…第1実施形態の金型用刻印装置、 2…刻印体、 3…中継部材、 31…軸部、 31a…貫通孔、 32…フランジ部、 32a…平面部、 33…軸部、 34…貫通孔、 4…ベース部材、 41…ねじ孔、 42…フランジ部、 5…外殻体、 51…大内径部、 52…小内径部、 52a…溝、 53…中内径部、 53a…溝、 54…大内径部、 54a…貫通孔、 6…指標体、 61…大径部、 61a…製造年、 61b…矢印、 62…中径部、 62a…凹穴、 62b…スプリング、 62c…鋼球、 63…小径部、 71…ディスク、 71a…爪、 71b…ねじ孔、 72…ばね、 8…クロスピン、 9…金型、 9a…キャビティ、 91…座ぐり部、 92…挿入孔、 10…押さえ板、 10a…貫通孔、 1’…第2実施形態の金型用刻印装置、 21…リサイクルマークの彫刻部、 22…軸部。

Claims (2)

  1. キャビティで成形される成形品に所定の表示を刻印するために金型に挿設する刻印装置であって、キャビティ側の先端面に前記表示用の彫刻部を有する刻印体を備え、刻印体を、筒状の外殻体と、外殻体に回動自在に内挿される指標体とで構成し、外殻体のキャビティ側の先端面に、周方向に間隔を存して複数の表示用刻印部を形成すると共に、指標体のキャビティ側の先端面に、外殻体の何れかの表示用彫刻部を指し示すための矢印の彫刻部を形成して成るものにおいて、
    刻印体の尾端に中継部材を介して着脱自在に連結されるベース部材を備え、ベース部材は、金型の外面に当接して刻印体の先端面が金型のキャビティ側の内面に面一となるように金型に対する挿入深さを規制する尾端のフランジ部を備え、
    中継部材は、外殻体に挿入されて刻印体に連結される先端側の軸部と、ベース部材に形成したねじ孔に螺入されてベース部材に連結される尾端側の軸部とを備えることを特徴とする金型用刻印装置。
  2. 前記中継部材と前記ベース部材とに、前記刻印体内に連通し、ベース部材のフランジ部の尾端面に開口する通気孔を形成することを特徴とする請求項記載の金型用刻印装置。
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