JP3707881B2 - 軒樋受け具 - Google Patents
軒樋受け具 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3707881B2 JP3707881B2 JP29025496A JP29025496A JP3707881B2 JP 3707881 B2 JP3707881 B2 JP 3707881B2 JP 29025496 A JP29025496 A JP 29025496A JP 29025496 A JP29025496 A JP 29025496A JP 3707881 B2 JP3707881 B2 JP 3707881B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- eaves
- receiving member
- driving rod
- rod
- driving
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Building Awnings And Sunshades (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、軒樋を建物に取り付けるのに使用する軒樋受け具であって、特に、打込み杆を備えた軒樋受け具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、打込み杆を備えた軒樋受け具としては、例えば、実開昭56−3934号公報に記載されているように、樋受け部材の底部に設けた貫通孔に座金を介して打込み杆の頭部をかしめたものや、実公昭61−32036号公報に記載されているように、樋受け部材の底部に設けた貫通孔に嵌合リングを介して打込み杆の頭部をかしめたものが知られている。また、これらの軒樋受け具は、樋受け部材と打込み杆が共に金属で形成されているが、これは、樋受け部材の材質を樹脂にすると、打込み杆よりも樋受け部材の方が硬度が落ちるため、かしめが十分にできなくなり、打込み杆と樋受け部材との間に必要な結合強度が得られず、耐荷重性能が維持できなくなるためである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
つまり、上記した従来の軒樋受け具にあっては、樋受け部材と打込み杆を共に金属で形成しなければならないために、意匠の自由度が低いと共に、コストが高く、また、製造手間もかかるという問題があった。
【0004】
そこで、本発明は、上記のような問題に着目し、耐荷重性能を維持しながら、意匠の自由度が高く、低コストで、製造手間のかからない軒樋受け具を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明では、建物に打込む打込み杆と、その打込み杆によって建物に取り付けられる樹脂製の軒樋受け部材と、からなる軒樋受け具において、前記打込み杆に、前記軒樋受け部材の下面に沿った形状の受け部材取付部が設けられていると共に、この受け部材取付部の先端に折曲部が上向きに設けられ、前記軒樋受け部材の下面に、前記受け部材取付部を嵌着可能な嵌着溝が設けられ、この嵌着溝の底面に、前記折曲部を差込可能な差込孔が設けられている構成とした。
また、請求項2記載の発明では、請求項1記載の発明において、前記差込孔が凹部を介して孔上部と孔下部とに分割され、前記軒樋受け部材が前記凹部に嵌合可能な嵌合ピンを有し、前記嵌合ピンと前記打込み杆の折曲部に、前記打込み杆の上下移動を規制する係合部が設けられている構成とした。
更に、請求項3記載の発明では、請求項1または2記載の発明において、前記嵌着溝の前端部が前記軒樋受け部材の前方に開口し、前記差込孔が前記嵌着溝の前端部に配置されている構成とした。
【0006】
【作用】
請求項1記載の軒樋受け具では、軒樋受け部材の差込孔に打込み杆の折曲部を差し込ませると共に、軒樋受け部材の嵌着溝に打込み杆の受け部材取付部を嵌着させると、軒樋受け部材は、前記折曲部によって横方向への移動が規制され、かつ、前記受け部材取付部によって上下方向への移動が規制された状態で打込み杆に結合される。
【0007】
請求項2記載の軒樋受け具では、軒樋受け部材の差込孔に打込み杆の折曲部を差し込ませると共に、軒樋受け部材の嵌着溝に打込み杆の受け部材取付部を嵌着させ、かつ、軒樋受け部材の凹部に嵌合ピンを嵌合させると、軒樋受け部材は、前記折曲部によって横方向への移動が規制され、かつ、前記受け部材取付部ならびに前記折曲部の係合部によって上下方向への移動が規制された状態で打込み杆に結合される。
【0008】
請求項3記載の軒樋受け具では、打込み杆と軒樋受け部材とを結合させると、打込み杆の受け部材取付部の前端部が軒樋受け部材の前方に表れるので、打込み杆と前記軒樋受け部材とを結合させてからでも打込み杆の受け部材取付部の前端部を金槌等で打つことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
まず、図1〜図6に基づいて、実施の形態1の軒樋受け具について詳述する。図1ならびに図2は実施の形態1の軒樋受け具を示す斜視図、図3ならびに図4は実施の形態1の軒樋受け具を示す側面図、図5は実施の形態1の軒樋受け具の要部断面図、図6は実施の形態1の軒樋受け具の施工状態を示す図である。
【0010】
この軒樋受け具Aは、建物に打込む金属製の打込み杆1と、この打込み杆1によって建物に取り付けられる樹脂製の軒樋受け部材2と、で構成されている。
【0011】
前記打込み杆1は、一端が尖った形状に形成されており、他端には、前記軒樋受け部材2の下面に沿った湾曲形状の受け部材取付部11が設けられていると共に、この受け部材取付部11の先端に折曲部12が上向きに設けられている。なお、この打込み杆1の断面形状は、四角形になっている。
【0012】
前記軒樋受け部材2は、軒樋3を嵌合可能な略U字形の湾曲形状に形成されており、その前面に、横断面略V字形の化粧板21が一体成形されている。
また、この軒樋受け部材2には、前記打込み杆1の受け部材取付部11を嵌着可能な嵌着溝22が下面に設けられていると共に、前記打込み杆1の折曲部12を差込可能な差込孔23が前記嵌着溝22の底面に設けられている。つまり、軒樋受け部材2の差込孔23に打込み杆1の折曲部12を差し込ませると共に、軒樋受け部材2の嵌着溝22に打込み杆1の受け部材取付部11を嵌着させると、軒樋受け部材2は、前記折曲部12によって横方向への移動が規制され、かつ、前記受け部材取付部11によって上下方向への移動が規制された状態で打込み杆1に結合されることになる。なお、前記嵌着溝22は、図5に示すように、側面がテーパを有していて底面幅w1よりも開口幅w2の方が狭くなっていると共に、開口幅w2が前記打込み杆1の受け部材取付部11の幅w3よりも若干狭くなっていることで、受け部材取付部11を嵌着できるようになっている。
なお、前記軒樋受け部材2の底面前部には、前記嵌着溝22の前端部が前方に開口した円弧状の窪み部24が設けられており、この嵌着溝22の前端部に差込孔23が配置されているので、前記打込み杆1と前記軒樋受け部材2とを結合させると、打込み杆1の受け部材取付部11の前端部が軒樋受け部材2の前方に表れるようになっている。
【0013】
更に、前記軒樋受け部材2の前側上端部と後側上端部のそれぞれには、軒樋3の前耳31の浮き上がりを規制する前耳係止部25と、軒樋3の後耳32の浮き上がりを規制する後耳係止部26とが設けられている。
【0014】
この軒樋受け具Aを建物に取り付ける場合には、まず、打込み杆1を金槌等で建物(例えば、図6に示すように鼻隠し板4)に打込んで固定し、それから、この打込み杆1に軒樋受け部材2を結合させるようにしてもよいし、打込み杆1と軒樋受け部材2とを結合させてから建物に打込み杆1を固定するようにしてもよい。なお、前記打込み杆1と前記軒樋受け部材2とを結合させると、打込み杆1の受け部材取付部11の前端部が軒樋受け部材2の前方に表れるようになっているので、打込み杆1と前記軒樋受け部材2とを結合させてからでも打込み杆1の受け部材取付部11の前端部を金槌で打つことができるので、後者の方法でも手際よく取り付け作業を行うことができる。
【0015】
このように、本実施の形態1の軒樋受け具Aにあっては、軒樋受け部材2が樹脂で形成されているので、軒樋受け部材2の前面に横断面V字形の化粧板21が一体成形された装飾性の高い形状であっても、製造手間をかけず、しかも低コストで製造することができる。また、軒樋受け部材2が樹脂で形成されていても、打込み杆1と軒樋受け部材2とを確実に結合することができるので、高い耐荷重性能を維持できる。
【0016】
次に、図7〜図12に基づき、実施の形態2の軒樋受け具について説明する。なお、実施の形態2を説明するにあたり、実施の形態と同一の構成については実施の形態1と同一の符号を図面に付して説明を省略する。図7〜図9は実施の形態2の軒樋受け具を示す斜視図、図10ならびに図11は実施の形態2の軒樋受け具を示す側面図、図12は実施の形態2の軒樋受け具の施工状態を示す図である。
【0017】
本実施の形態2の軒樋受け具Bは、軒樋受け部材2の差込孔23が凹部27を介して孔上部と孔下部とに分割され、前記軒樋受け部材2が、前記凹部27に嵌合可能な嵌合ピン5を有している。
前記嵌合ピン5は、割りリング状に形成されており、割れ目幅が打込み杆1の折曲部12の幅よりも小さくなっていて、打込み杆1の折曲部12に嵌合させた状態を保持できるようになっている。また、前記嵌合ピン5と前記打込み杆1の折曲部12のそれぞれには、前記打込み杆1の上下移動を規制する係合凸部51と係合凹部121が左右両側面に設けられている。
従って、打込み杆1と軒樋受け部材2とを、より高い強度で結合することができる。
【0018】
以上、本発明の実施の形態を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、実施の形態では、横断面V字形の化粧板が一体成形された軒樋受け部材を示したが、軒樋受け部材は、実施の形態に示した形状ならびに構造のものに限らず、化粧板の横断面が半円形になっていてもよいし、化粧板自体が設けられていない構造のものであってもよい。また、打込み杆の断面形状は四角形でなくてもよく、円形や六角形、八角形であってもよい。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の軒樋受け具にあっては、軒樋受け部材が樹脂で形成されているので、軒樋受け部材が装飾性の高い形状であっても、製造手間をかけず、しかも低コストで製造することができる。また、軒樋受け部材が樹脂で形成されていても、打込み杆と軒樋受け部材とを確実に結合することができるので、高い耐荷重性能を維持できるという効果が得られる。
【0020】
請求項2記載の軒樋受け具にあっては、差込孔が凹部を介して孔上部と孔下部とに分割され、前記軒樋受け部材が前記凹部に嵌合可能な嵌合ピンを有し、前記嵌合ピンと前記打込み杆の折曲部に、前記打込み杆の上下移動を規制する係合部が設けられているので、打込み杆と軒樋受け部材とを、より高い強度で結合することができるという効果が得られる。
【0021】
請求項3記載の軒樋受け具にあっては、嵌着溝の前端部が前記軒樋受け部材の前方に開口し、前記差込孔が前記嵌着溝の前端部に配置されているので、打込み杆と軒樋受け部材とを結合させてからでも建物に打込み杆を手際よく固定することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1の軒樋受け具を示す斜視図である。
【図2】 実施の形態1の軒樋受け具を示す斜視図である。
【図3】 実施の形態1の軒樋受け具を示す側面図である。
【図4】 実施の形態1の軒樋受け具を示す側面図である。
【図5】 実施の形態1の軒樋受け具の要部断面図である。
【図6】 実施の形態1の軒樋受け具の施工状態を示す図である。
【図7】 実施の形態2の軒樋受け具を示す斜視図である。
【図8】 実施の形態2の軒樋受け具を示す斜視図である。
【図9】 実施の形態2の軒樋受け具を示す斜視図である。
【図10】 実施の形態2の軒樋受け具を示す側面図である。
【図11】 実施の形態2の軒樋受け具を示す側面図である。
【図12】 実施の形態2の軒樋受け具の施工状態を示す図である。
【符号の説明】
A,B 軒樋受け具
1 打込み杆
11 受け部材取付部
12 折曲部
121 係合凸部(係合部)
2 軒樋受け部材
22 嵌着溝
23 差込孔
27 凹部
3 軒樋
4 鼻隠し板
5 嵌合ピン
51 係合凹部(係合部)
【発明の属する技術分野】
本発明は、軒樋を建物に取り付けるのに使用する軒樋受け具であって、特に、打込み杆を備えた軒樋受け具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、打込み杆を備えた軒樋受け具としては、例えば、実開昭56−3934号公報に記載されているように、樋受け部材の底部に設けた貫通孔に座金を介して打込み杆の頭部をかしめたものや、実公昭61−32036号公報に記載されているように、樋受け部材の底部に設けた貫通孔に嵌合リングを介して打込み杆の頭部をかしめたものが知られている。また、これらの軒樋受け具は、樋受け部材と打込み杆が共に金属で形成されているが、これは、樋受け部材の材質を樹脂にすると、打込み杆よりも樋受け部材の方が硬度が落ちるため、かしめが十分にできなくなり、打込み杆と樋受け部材との間に必要な結合強度が得られず、耐荷重性能が維持できなくなるためである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
つまり、上記した従来の軒樋受け具にあっては、樋受け部材と打込み杆を共に金属で形成しなければならないために、意匠の自由度が低いと共に、コストが高く、また、製造手間もかかるという問題があった。
【0004】
そこで、本発明は、上記のような問題に着目し、耐荷重性能を維持しながら、意匠の自由度が高く、低コストで、製造手間のかからない軒樋受け具を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明では、建物に打込む打込み杆と、その打込み杆によって建物に取り付けられる樹脂製の軒樋受け部材と、からなる軒樋受け具において、前記打込み杆に、前記軒樋受け部材の下面に沿った形状の受け部材取付部が設けられていると共に、この受け部材取付部の先端に折曲部が上向きに設けられ、前記軒樋受け部材の下面に、前記受け部材取付部を嵌着可能な嵌着溝が設けられ、この嵌着溝の底面に、前記折曲部を差込可能な差込孔が設けられている構成とした。
また、請求項2記載の発明では、請求項1記載の発明において、前記差込孔が凹部を介して孔上部と孔下部とに分割され、前記軒樋受け部材が前記凹部に嵌合可能な嵌合ピンを有し、前記嵌合ピンと前記打込み杆の折曲部に、前記打込み杆の上下移動を規制する係合部が設けられている構成とした。
更に、請求項3記載の発明では、請求項1または2記載の発明において、前記嵌着溝の前端部が前記軒樋受け部材の前方に開口し、前記差込孔が前記嵌着溝の前端部に配置されている構成とした。
【0006】
【作用】
請求項1記載の軒樋受け具では、軒樋受け部材の差込孔に打込み杆の折曲部を差し込ませると共に、軒樋受け部材の嵌着溝に打込み杆の受け部材取付部を嵌着させると、軒樋受け部材は、前記折曲部によって横方向への移動が規制され、かつ、前記受け部材取付部によって上下方向への移動が規制された状態で打込み杆に結合される。
【0007】
請求項2記載の軒樋受け具では、軒樋受け部材の差込孔に打込み杆の折曲部を差し込ませると共に、軒樋受け部材の嵌着溝に打込み杆の受け部材取付部を嵌着させ、かつ、軒樋受け部材の凹部に嵌合ピンを嵌合させると、軒樋受け部材は、前記折曲部によって横方向への移動が規制され、かつ、前記受け部材取付部ならびに前記折曲部の係合部によって上下方向への移動が規制された状態で打込み杆に結合される。
【0008】
請求項3記載の軒樋受け具では、打込み杆と軒樋受け部材とを結合させると、打込み杆の受け部材取付部の前端部が軒樋受け部材の前方に表れるので、打込み杆と前記軒樋受け部材とを結合させてからでも打込み杆の受け部材取付部の前端部を金槌等で打つことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
まず、図1〜図6に基づいて、実施の形態1の軒樋受け具について詳述する。図1ならびに図2は実施の形態1の軒樋受け具を示す斜視図、図3ならびに図4は実施の形態1の軒樋受け具を示す側面図、図5は実施の形態1の軒樋受け具の要部断面図、図6は実施の形態1の軒樋受け具の施工状態を示す図である。
【0010】
この軒樋受け具Aは、建物に打込む金属製の打込み杆1と、この打込み杆1によって建物に取り付けられる樹脂製の軒樋受け部材2と、で構成されている。
【0011】
前記打込み杆1は、一端が尖った形状に形成されており、他端には、前記軒樋受け部材2の下面に沿った湾曲形状の受け部材取付部11が設けられていると共に、この受け部材取付部11の先端に折曲部12が上向きに設けられている。なお、この打込み杆1の断面形状は、四角形になっている。
【0012】
前記軒樋受け部材2は、軒樋3を嵌合可能な略U字形の湾曲形状に形成されており、その前面に、横断面略V字形の化粧板21が一体成形されている。
また、この軒樋受け部材2には、前記打込み杆1の受け部材取付部11を嵌着可能な嵌着溝22が下面に設けられていると共に、前記打込み杆1の折曲部12を差込可能な差込孔23が前記嵌着溝22の底面に設けられている。つまり、軒樋受け部材2の差込孔23に打込み杆1の折曲部12を差し込ませると共に、軒樋受け部材2の嵌着溝22に打込み杆1の受け部材取付部11を嵌着させると、軒樋受け部材2は、前記折曲部12によって横方向への移動が規制され、かつ、前記受け部材取付部11によって上下方向への移動が規制された状態で打込み杆1に結合されることになる。なお、前記嵌着溝22は、図5に示すように、側面がテーパを有していて底面幅w1よりも開口幅w2の方が狭くなっていると共に、開口幅w2が前記打込み杆1の受け部材取付部11の幅w3よりも若干狭くなっていることで、受け部材取付部11を嵌着できるようになっている。
なお、前記軒樋受け部材2の底面前部には、前記嵌着溝22の前端部が前方に開口した円弧状の窪み部24が設けられており、この嵌着溝22の前端部に差込孔23が配置されているので、前記打込み杆1と前記軒樋受け部材2とを結合させると、打込み杆1の受け部材取付部11の前端部が軒樋受け部材2の前方に表れるようになっている。
【0013】
更に、前記軒樋受け部材2の前側上端部と後側上端部のそれぞれには、軒樋3の前耳31の浮き上がりを規制する前耳係止部25と、軒樋3の後耳32の浮き上がりを規制する後耳係止部26とが設けられている。
【0014】
この軒樋受け具Aを建物に取り付ける場合には、まず、打込み杆1を金槌等で建物(例えば、図6に示すように鼻隠し板4)に打込んで固定し、それから、この打込み杆1に軒樋受け部材2を結合させるようにしてもよいし、打込み杆1と軒樋受け部材2とを結合させてから建物に打込み杆1を固定するようにしてもよい。なお、前記打込み杆1と前記軒樋受け部材2とを結合させると、打込み杆1の受け部材取付部11の前端部が軒樋受け部材2の前方に表れるようになっているので、打込み杆1と前記軒樋受け部材2とを結合させてからでも打込み杆1の受け部材取付部11の前端部を金槌で打つことができるので、後者の方法でも手際よく取り付け作業を行うことができる。
【0015】
このように、本実施の形態1の軒樋受け具Aにあっては、軒樋受け部材2が樹脂で形成されているので、軒樋受け部材2の前面に横断面V字形の化粧板21が一体成形された装飾性の高い形状であっても、製造手間をかけず、しかも低コストで製造することができる。また、軒樋受け部材2が樹脂で形成されていても、打込み杆1と軒樋受け部材2とを確実に結合することができるので、高い耐荷重性能を維持できる。
【0016】
次に、図7〜図12に基づき、実施の形態2の軒樋受け具について説明する。なお、実施の形態2を説明するにあたり、実施の形態と同一の構成については実施の形態1と同一の符号を図面に付して説明を省略する。図7〜図9は実施の形態2の軒樋受け具を示す斜視図、図10ならびに図11は実施の形態2の軒樋受け具を示す側面図、図12は実施の形態2の軒樋受け具の施工状態を示す図である。
【0017】
本実施の形態2の軒樋受け具Bは、軒樋受け部材2の差込孔23が凹部27を介して孔上部と孔下部とに分割され、前記軒樋受け部材2が、前記凹部27に嵌合可能な嵌合ピン5を有している。
前記嵌合ピン5は、割りリング状に形成されており、割れ目幅が打込み杆1の折曲部12の幅よりも小さくなっていて、打込み杆1の折曲部12に嵌合させた状態を保持できるようになっている。また、前記嵌合ピン5と前記打込み杆1の折曲部12のそれぞれには、前記打込み杆1の上下移動を規制する係合凸部51と係合凹部121が左右両側面に設けられている。
従って、打込み杆1と軒樋受け部材2とを、より高い強度で結合することができる。
【0018】
以上、本発明の実施の形態を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、実施の形態では、横断面V字形の化粧板が一体成形された軒樋受け部材を示したが、軒樋受け部材は、実施の形態に示した形状ならびに構造のものに限らず、化粧板の横断面が半円形になっていてもよいし、化粧板自体が設けられていない構造のものであってもよい。また、打込み杆の断面形状は四角形でなくてもよく、円形や六角形、八角形であってもよい。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の軒樋受け具にあっては、軒樋受け部材が樹脂で形成されているので、軒樋受け部材が装飾性の高い形状であっても、製造手間をかけず、しかも低コストで製造することができる。また、軒樋受け部材が樹脂で形成されていても、打込み杆と軒樋受け部材とを確実に結合することができるので、高い耐荷重性能を維持できるという効果が得られる。
【0020】
請求項2記載の軒樋受け具にあっては、差込孔が凹部を介して孔上部と孔下部とに分割され、前記軒樋受け部材が前記凹部に嵌合可能な嵌合ピンを有し、前記嵌合ピンと前記打込み杆の折曲部に、前記打込み杆の上下移動を規制する係合部が設けられているので、打込み杆と軒樋受け部材とを、より高い強度で結合することができるという効果が得られる。
【0021】
請求項3記載の軒樋受け具にあっては、嵌着溝の前端部が前記軒樋受け部材の前方に開口し、前記差込孔が前記嵌着溝の前端部に配置されているので、打込み杆と軒樋受け部材とを結合させてからでも建物に打込み杆を手際よく固定することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1の軒樋受け具を示す斜視図である。
【図2】 実施の形態1の軒樋受け具を示す斜視図である。
【図3】 実施の形態1の軒樋受け具を示す側面図である。
【図4】 実施の形態1の軒樋受け具を示す側面図である。
【図5】 実施の形態1の軒樋受け具の要部断面図である。
【図6】 実施の形態1の軒樋受け具の施工状態を示す図である。
【図7】 実施の形態2の軒樋受け具を示す斜視図である。
【図8】 実施の形態2の軒樋受け具を示す斜視図である。
【図9】 実施の形態2の軒樋受け具を示す斜視図である。
【図10】 実施の形態2の軒樋受け具を示す側面図である。
【図11】 実施の形態2の軒樋受け具を示す側面図である。
【図12】 実施の形態2の軒樋受け具の施工状態を示す図である。
【符号の説明】
A,B 軒樋受け具
1 打込み杆
11 受け部材取付部
12 折曲部
121 係合凸部(係合部)
2 軒樋受け部材
22 嵌着溝
23 差込孔
27 凹部
3 軒樋
4 鼻隠し板
5 嵌合ピン
51 係合凹部(係合部)
Claims (3)
- 建物に打込む打込み杆と、その打込み杆によって建物に取り付けられる樹脂製の軒樋受け部材と、からなる軒樋受け具において、
前記打込み杆に、前記軒樋受け部材の下面に沿った形状の受け部材取付部が設けられていると共に、この受け部材取付部の先端に折曲部が上向きに設けられ、前記軒樋受け部材の下面に、前記受け部材取付部を嵌着可能な嵌着溝が設けられ、この嵌着溝の底面に、前記折曲部を差込可能な差込孔が設けられていることを特徴とする軒樋受け具。 - 前記差込孔が凹部を介して孔上部と孔下部とに分割され、前記軒樋受け部材が前記凹部に嵌合可能な嵌合ピンを有し、前記嵌合ピンと前記打込み杆の折曲部に、前記打込み杆の上下移動を規制する係合部が設けられている請求項1記載の軒樋受け具。
- 前記嵌着溝の前端部が前記軒樋受け部材の前方に開口し、前記差込孔が前記嵌着溝の前端部に配置されている請求項1または2記載の軒樋受け具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29025496A JP3707881B2 (ja) | 1996-10-31 | 1996-10-31 | 軒樋受け具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29025496A JP3707881B2 (ja) | 1996-10-31 | 1996-10-31 | 軒樋受け具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10131435A JPH10131435A (ja) | 1998-05-19 |
JP3707881B2 true JP3707881B2 (ja) | 2005-10-19 |
Family
ID=17753761
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29025496A Expired - Fee Related JP3707881B2 (ja) | 1996-10-31 | 1996-10-31 | 軒樋受け具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3707881B2 (ja) |
-
1996
- 1996-10-31 JP JP29025496A patent/JP3707881B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10131435A (ja) | 1998-05-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2824913B2 (ja) | フードインシュレータの取付構造 | |
EP1426509B1 (en) | Corner connector for wooden elements | |
JP3707881B2 (ja) | 軒樋受け具 | |
JP3939185B2 (ja) | 樹脂部品の取付け構造 | |
JP2825781B2 (ja) | 釘 | |
SK109697A3 (en) | Fastening element and its use for connecting a ridge batten and fastening bolt therefore | |
JP3522175B2 (ja) | ワイパブレードの爪付きヘッド保持具の改良 | |
JP4469114B2 (ja) | 部材間の仮止め構造 | |
JP3921003B2 (ja) | 留め付け金具 | |
JP3037543U (ja) | 索具係止部材及び索具係止具 | |
JP3878509B2 (ja) | 母屋と小屋梁との接続構造 | |
JPH074683U (ja) | 足場部材連結装置 | |
KR200275843Y1 (ko) | 창틀프레임 조인트 구조 | |
JP2533965Y2 (ja) | 軒樋支持装置 | |
JP3735094B2 (ja) | 外装材の取付構造 | |
KR950001418Y1 (ko) | 자동차문 외부패널에 보호대를 고정시키기 위한 클립 | |
JP2536986Y2 (ja) | 軒樋支持具 | |
JPH0573303U (ja) | 二部品間の連結構造 | |
JPH043122Y2 (ja) | ||
JPS6348743Y2 (ja) | ||
JP3047038U (ja) | 足場板の連結部およびその取り外し治具 | |
KR200152407Y1 (ko) | 출입문용 유리도어의 프레임 | |
JP3806213B2 (ja) | 樋受具 | |
JP3023705U (ja) | 改良された傘骨用ろくろ及びそれを用いた傘 | |
EP0785117A1 (en) | Improvements relating to wiper arm assemblies |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050215 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050706 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050802 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |