JP3706853B2 - 生体データ観測装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、生体データ観測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、血圧値を連続して測定する方法としては測定の初期段階においてカフにより被験者の血圧値を実測しておき、その後は光電センサから得られる光電容積脈波の推移に基づいて血圧値を算出するものが知られている(特許文献1)。すなわち、測定の初期段階においてはカフと光電センサとが併用され、光電センサから得られる光電容積脈波(相対値)とカフから得られる圧脈波(絶対値)とを関連づけるためのキャリブレーションが行われるが、一旦キャリブレーションが行われるとその後はカフによる測定を行うことなく、光電センサによる測定のみで被験者の血圧値を算出することが出来る。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−172095公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、カフによる測定は測定のやり直し等があると、数度動脈の圧迫を行うこととなり被験者に苦痛を強いらせる。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、カフによる予備測定を行うことなく血圧値を算出することが出来る生体データ観測装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、被験者の血管へ所定波長の光を照射可能な投光部とこの照射光による透過光あるいは反射光の光量変化を光電容積脈波として検出可能な受光部を備えた光電センサが少なくとも含まれて構成される測定手段と、前記測定手段により測定された測定結果が入力されるとともに、これに基づいて演算処理を行う演算手段と、前記光電容積脈波の波形を心拍毎に積分する事で得られる脈波面積を絶対値である血圧値に変換するために前記脈波面積と前記血圧値との対応付けを行った血圧変換データ及び、前記脈波面積を絶対値である流速値に変換するために前記脈波面積と流速値との対応付けを行った流速変換データとが少なくとも記憶されたメモリ領域と、算出された結果を表示する表示手段とからなる生体データ観測装置であって、前記血圧・流速変換データを算出するために標準体型をしたサンプリング対象者の安静状態を擬似的に再現した擬似人体測定モデルは、血液、或いはその均等物が移送可能とされるとともに、その内径が前記サンプリング対象者における前記光電センサによって実際に測定がなされる測定部位の血管の内径とほぼ同一に形成された移送管と、前記サンプリング対象者の安静時の心拍時間毎に前記血液等を圧送するとともに、圧送する際の圧力設定が調整可能とされた液体給送手段と、前記移送管内の血液等の圧力が実測可能とされた圧力測定部と、前記心拍時間毎に前記血液等の流量を測定可能な流量測定部とから構成されるとともに、前記演算手段は、測定の開始に先立って一時的に安静な測定基準状態とされた被験者より得られる光電容積脈波に基づいて脈波面積Soを算出し、更に、算出された脈波面積So及び前記血圧変換データ、流速変換データに基づいて基準となる血圧値Po、流速値Voを算出する一方、この基準となる血圧値Po及び流速値Voが算出された以降の任意時期においては、測定基準時の流速値Vo、光電容積脈波の波高値Do及び任意時期の光電容積脈波の波高値Dt、及び定数kを(a)式に代入することにより任意時期の流速Vtを算出し、更に、流速値Vo、Vt及び血液の密度ρを(b)の右辺に代入して測定基準時に対する任意時期の血圧値の変動である血圧変動量ΔPを算出し、
Vt=(Do/kDt)2×Vo・・・・・・・・・・・・(a)
ΔP=Pt−Po=ρ/2(Vo2−Vt2)・・・・・・・(b)
算出された血圧変動量ΔPと測定基準時の血圧値Poから任意時期の血圧値Ptを算出する演算処理を行う構成であるところに特徴を有する。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記移送管は前記被験者の個体間のばらつきに対応して径サイズの異なる複数個が設けられるとともに、各移送管毎に前記血圧変換データの算出がなされ、前記メモリ領域には複数のデータテーブルが設けられるとともに、各データテーブルにはそれぞれ移送管の径ごとに前記血圧・流速変換データが書き込まれる一方、前記測定手段は前記光電センサに加えて、前記被験者の血管径の測定が可能とされた血管径測定部を有し、前記演算手段は、前記血管測定部から得られる前記被験者の安静状態の血管径測定結果に基づいて前記データテーブルの中からその血管径のサイズに近似した移送管の血圧変換データが記憶されたデータテーブルを選択可能な構成であるところに特徴を有する。
【0007】
請求項3の発明は、被験者の血管へ所定波長の光を照射可能な投光部とこの照射光による透過光あるいは反射光の光量変化を光電容積脈波として検出可能な投光部をそれぞれ備えた第1、第2の光電センサが少なくとも含まれて構成される測定手段と、前記測定手段により測定された測定結果が入力されるとともに、これに基づいて演算処理を行う演算手段と、前記第1の光電センサより得られる光電容積脈波の波形を心拍毎に積分する事で得られる脈波面積を絶対値である血圧値に変換するために前記脈波面積と前記血圧値との対応付けを行った血圧変換データが少なくとも記憶されたメモリ領域と、算出された結果を表示する表示手段とからなる生体データ観測装置であって、前記血圧変換データを算出するために標準体型をしたサンプリング対象者の安静状態を擬似的に再現した擬似人体測定モデルは、血液、或いはその均等物が移送可能とされるとともに、その内径が前記サンプリング対象者における前記光電センサによって実際に測定がなされる測定部位の血管の内径とほぼ同一に形成された移送管と、前記サンプリング対象者の安静時の心拍時間毎に前記血液等を圧送するとともに、圧送する際の圧力設定が調整可能とされた液体給送手段と、前記移送管内の血液等の圧力が実測可能とされた圧力測定部とから構成されるとともに、前記第2の光電センサは単数の投光部に対して複数個の受光部を備え、かつ、これら各受光部は前記被験者の同一血管の長さ方向に沿ってそれぞれが離間して配置される一方、前記演算手段は測定の開始に先立って一時的に安静な測定基準状態とされた被験者より得られる第1の光電センサの光電容積脈波に基づいて脈波面積Soを算出し、更に、算出された脈波面積So及び前記血圧変換データに基づき血圧値Poを算出するとともに、前記第2の光電センサを構成する各受光部から得られる各光電容積脈波間の位相差及び各受光部間の距離に基づいて測定基準状態における流速値Voを算出し、更に、同演算手段は基準となる血圧値Po及び流速値Voが算出された以降の任意時期においては、前記第2の光電センサを構成する各受光部から得られる各光電容積脈波間の位相差及び各受光部間の距離に基づいて任意時期における流速値Vtを算出するとともに流速値Vo、Vt及び血液の密度ρを(b)式の右辺に代入して測定基準時に対する任意時期の血圧値の変動である血圧変動量ΔPを算出し、
ΔP=Pt−Po=ρ/2(Vo2−Vt2)・・・・・・・(b)
算出された血圧変動量ΔPと測定基準時の血圧値Poから任意時期の血圧値Ptを算出する演算処理を行う構成であるところに特徴を有する。
【0008】
【発明の作用及び効果】
<請求項1の発明>
請求項1の発明によれば、メモリ領域13には予め血圧変換データ、流量変換データが書き込まれている。そのため、被験者5が測定基準状態(安静状態)であれば、これら両変換データより基準となる流速値Vo、血圧値Poが算出される。更に、この基準となる流速値Vo、血圧値Poが算出された以降の任意時期においては、測定基準時に対する任意時期の血圧値の変動である血圧変動量ΔPを光電容積脈波の波高値Do、Dt及び測定基準時の流速値Voから演算により算出することが出来、これに基づいて任意時期の血圧値Ptが算出される。
このように、一旦、基準となる流速値Vo、血圧値Poが算出されれば、被験者の安静状態・非安静状態に拘わらず演算に基づいて血圧値Ptを算出することが出来る。かくして、被験者に対しカフ等による圧脈波の測定を行うことなく光電センサによる光電容積脈波の測定のみで任意時期の血圧値Ptを算出することが出来、測定手順の簡素化が図られる。
尚、非安静時とは測定の経過に伴って被験者の身体的なコンディション等が変化し被験者の血管径が安静時に比べて収縮或いは拡張した場合をいう。
【0009】
<請求項2の発明>
請求項2の発明によれば、複数のデータテーブルの中より被験者に合致した血流・流速データが書き込まれたデータテーブルを選択可能な構成としたから、被験者の個体間のバラツキによる誤差を排斥することが出来、より精度の高い血圧値を得ることが出来る。
【0010】
<請求項3の発明>
請求項3の発明によれば、第1の光電センサから得られる光電容積脈波の脈波面積Soとメモリ領域に書き込まれた血圧変換データに基づいて測定基準時の血圧値Poを算出することが出来る。また、第2の光電センサは単数の投光部に対して複数の受光部を設けており、更に、これら各受光部は同一血管の長さ方向に沿ってそれぞれ離間して配されている。従って、各受光部から得られる光電容積脈波間の位相差と各受光部間の距離に基づいて流速値Vo、Vtを算出することが出来る。このようにPo、Vo、Vtが算出されれば演算処理を行うことで被験者の血圧値Ptを算出することが出来る。
【0011】
【発明の実施の形態】
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態を図1ないし図7によって説明する。
生体データ観測装置は図1に示すように脈波測定器20と、この脈波測定器20の出力ラインに接続されて演算処理を行うデータ処理装置10と、データ処理装置10によって算出された結果を表示するモニタ(本発明の表示手段に相当する)30により構成されている。また、詳細については後述するが、脈波測定器20は被験者5の血管へ所定波長の光を照射しこの照射光による透過光あるいは反射光の光量変化を光電容積脈波として検出する光電センサ26(本発明の測定手段を構成する)を含んで構成されている。
【0012】
データ処理装置10はA/Dコンバータ11、CPU12(本発明の演算手段に相当する)、メモリ領域13を備えている。脈波測定器20で検出された光電容積脈波はA/Dコンバータ11を介してディジタル化されCPU12に連続的に取り込まれる。すると、CPU12がディジタル化された光電容積脈波及びメモリ領域13に書き込まれた後述する血圧変換データ、流速変換データ等に基づいて演算処理することで被験者5の血圧値を心拍毎に算出し、モニタ30が心拍単位の血圧波形及び光電容積脈波の波形を表示する。
【0013】
図2に示すように、脈波測定器20はリストバンド21及び本体部22とを主体として構成されている。リストバンド21は、例えば両端部が結合可能となっており被験者5の手首に固定することが出来る。本体部22は手首に宛われる側が開放した筐体23に、開口部分を塞ぐ板部材24を備えている。この板部材24は筐体23との間に設けられたばね部材25によって弾性支持されており、常には被験者5の皮膚側に押圧されている。
【0014】
この板部材24には複数の貫通孔が形成されており、これら貫通孔には光電センサ26が板部材24の奥側から差し込まれた状態で固定されている。光電センサ26は被験者5の血流の相対的な変化を光量の変化として検出するものであり、投光部26Aとして発光LEDと、受光部26Bとしてのフォトトランジスタとから構成されている。従って、発光LEDとしては血流量に対応した出力がフォトトランジスタを介して得られるものであればよく、例えば、血液中の酸化ヘモグロビン及び還元ヘモグロビンの双方に対して吸収・反射される波長帯域の光(波長が約640mmのもの等)を使用する。この場合には、フォトトランジスタの出力は血液中のヘモグロビンの含有量の変化量に追随して推移するため、得られる出力は血流量の相対的な変化量に対応するものとなる。
また、脈波測定器20には投光部26Aを駆動するための駆動回路(図示せず)及び受光部26Bの出力信号を処理する受信回路(図示せず)を備えており、得られた光電容積脈波は出力ラインを介してデータ処理装置10に伝達される。
【0015】
ところで、本実施形態では被験者の血圧値Ptを主として演算処理(詳細には後述する)によって算出するが、その際には演算処理に必要な基準となるデータ(血圧値Po、流速値Vo)が必要となる。そのため、メモリ領域13には血圧値Po、流速値Voを算出するための血圧変換データ、流速変換データが書き込まれている。これら両変換データは以下に説明する擬似人体測定モデル40による実験より得られる。
擬似人体測定モデル40は標準体型をしたサンプリング対象者の安静状態を擬似的に再現して測定を行うものであり、血液均等物(人の血液と成分が似たものであればよく、例えば、動物の血液等を使用すればよい。)49が貯められたタンク41と、血液均等物49を循環・移送するためのチューブ(本発明の移送管に相当し、人の血管を想定したもの)42と、このチューブ42に血液均等物49を標準心拍時間(サンプリング対象者の安静時の心拍時間であり、例えば0.75秒)毎に圧送するとともに、その圧力設定が調整可能とされたポンプ43(本発明の液体給送手段に相当する)を備えている。
【0016】
更に、チューブ42の途中には標準心拍時間あたりの血液均等物49の流量を計測する流量センサ44(本発明の流量測定部に相当する)、チューブ内の血液均等物49の流量変化を光量変化として検出する光電センサ45及び圧力測定部46が設けられている。圧力測定部46はゴム製の圧力弁47Aによって上下2室に仕切られた容器47と、容器47の下室側に接続された圧力センサ48によって構成されるとともに、上室には前記チューブ42が接続されており前記血液均等物49が上室内を循環可能とされている。
【0017】
ところで、チューブ42の内径はサンプリング対象者が安静状態にある時の手首の血管の内径と同一に形成され、本実施形態ではφ2.5mmの設定としてある。ここで、「安静状態」としたのは擬似人体測定モデル40がサンプリング対象者の安静状態を再現したものであるからであり、「手首の血管」としたのは被験者5に対して実際に測定を行う際の測定部位が「手首」だからである。尚、脈波測定器20の光電センサ26と擬似人体測定モデル40の光電センサ45は同種のものであることが望ましい。
【0018】
かくして、血液均等物49が圧送されると圧力弁47Aが下方に変位して下室側の圧力が変動し最大となる。この圧力(人体における安静時の最高血圧に相当)が圧力センサ48によって計測される。一方、血液均等物49が圧送された後には圧力弁47Aが上室側へ移動し下室側の圧力が変動し最小となり、この圧力(人体における安静時の最低血圧に相当)が圧力センサ48によって計測される。また、光電センサ45、流量センサ44、圧力センサ48の出力ラインはそれぞれA/Dコンバータ11に接続されている。以上のようにして構成された擬似人体測定モデル40において、ポンプ43により血液均等物49を圧送する圧力設定を種々変更して、各設定毎に光電センサ45及び圧力センサ48によって光電容積脈波及び血液均等物49の圧力値の測定を行い、次の血圧変換データ、流速変換データが算出される(図4参照)。
【0019】
血圧変換データは、チューブ42に対する光電容積脈波の波形を心拍ごとに積分して得られる「脈波面積」と圧力センサ48から得られる「血液均等物の圧力値」とを対応付けしたものであり、最高血圧、最低血圧毎に算出される(図4のc参照)。一方、流速変換データは前記「脈波面積」と「流速値」との対応づけを行ったものである(図4のb参照)。尚、流速値については流量センサ44によって測定された流量をチューブ42の断面積で除すことで得られる。
【0020】
続いて、任意時期の血圧値Ptの算出方法について、図5のフローチャートを参照して説明する。まず、被験者5に対しリストバンド21を巻き付けて光電センサ26が被験者5の血管と対応した位置となるように脈波測定器20をセットする。セットの完了に続いて被験者5を一時的に安静な測定基準状態(測定基準時)に保ち、光電センサ26によって被験者5の光電容積脈波の測定を行う。測定された光電容積脈波はA/Dコンバータ11を介してCPU12に取り込まれる(a工程)。
【0021】
この状態では被験者5は安静な状態にある。従って、被験者5の血管の内径は幾らか変動はあるが、その平均値はチューブ42の内径とほぼ同じ値をとる。そのため、血圧・流速変換データに基づいて基準となる血圧値Po、流速値Voを算出することが出来る(逆に言えば、被験者が安静状態から非安静な状態に移行し血管が安静時に比べ拡張・収縮した結果、血管の内径がチューブ42の内径と異なる状況となった場合には、両変換データを使用することは出来ない)。具体的に血圧値Po、流速値Voの算出手順について説明すると、被験者5の光電容積脈波(相対値)に基づいて心拍当たりの脈波面積が算出され、更に、心拍あたりの脈波面積を前記した標準心拍時間当たりに換算する処理が合わせて行われる(b工程)。例えば、被験者5の心拍時間をt1、標準心拍時間をt2とし、心拍当たりの被験者5の脈波面積をs1とすると、標準心拍時間t2に換算した脈波面積s2は次のようになる。
s2=s1×t2/t1
以下、この標準心拍時間に換算した換算脈波面積s2をSとする。
【0022】
この換算脈波面積Sと図4の(b)に示す流速変換データから被験者5の測定基準状態での流速値(絶対値)が算出される(c工程)。例えば、被験者5の換算脈波面積SがSoであれば、流速値はVoとなる。また、換算脈波面積Sと図4の(c)に示す血圧変換データから被験者5の測定基準状態での血圧値(絶対値)が算出される(c工程)。換算脈波面積がSoの場合、血圧値Poは最高血圧値がPhoとなり、最低血圧値がPLoとなる。
【0023】
このようにして基準となる血圧値Po及び流速値Voが算出されると、それ以降の任意時期においては、次に説明する演算処理に基づいて被験者5の血圧値Ptが算出される。具体的に説明すると、出願人の知見によれば、血管の径と光電容積脈波の波高値との間には対応関係がある。例えば、測定基準時の光電容積脈波の波高値をDo、血管径をφo、それ以降の任意時期の光電容積脈波の波高値をDt、血管径をφtとすると、以下の関係が成り立つ。
Do/Dt=k×φo/φt・・・・・・・・・・・・・・・・(1)
従って、光電容積脈波の波高値Do、Dtに基づいて任意時期における被験者5の血管径φtを算出することが出来る。更に、管内を流れる液体はその断面積と流速値との積が常に一定であることから測定基準時の血液の流速値Voと任意時期の血液の流速値Vtとの間には以下の式が成り立つ。
π(φo/2)2×Vo=π(φt/2)2×Vt・・・・・・・(2)
従って、(1)、(2)式に基づいて(3)式が得られ、任意時期における被験者5の流速値Vtを算出することが出来る。
Vt=(Do/kDt)2×Vo・・・・・・・・・・・・・・・(3)
【0024】
続いて、算出された任意時期の流速値Vt及び測定基準時の流速値Vo及び血圧値Poに基づいて測定基準時に対する任意時期の血圧値の変動である血圧変動量ΔPを算出する(d工程)。すなわち、測定基準時の流速値Vo及び血圧値Poと、任意時期の流速値Vt及び血圧値Ptとの間には、次の(4)式の関係が成り立ち、これより(5)式が得られる。尚、ρは血液の密度である。
Po+ρVo2/2=Pt+ρVt2/2・・・・・・・・・・・(4)
ΔP=Pt−Po=ρ/2(Vo2−Vt2)・・・・・・・・・(5)
Pt=Po+ΔP・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(6)
従って、(5)式に基づいて血圧変動量ΔPを算出することが出来る。これより、任意時期の心拍あたりの最高血圧Phtを算出するには(6)式のPoに測定基準状態の最高血圧値Phoを代入すればよく、任意時期の心拍あたりの最低血圧PLtを算出するにはPoに測定基準状態の最低血圧値PLoを代入すればよい(e工程)。
【0025】
このようにメモリ領域13には予め血圧変換データ、流量変換データが書き込まれている。そのため、被験者5が測定基準状態(安静状態)であれば、これら両変換データより基準となる流速値Vo、血圧値Poが算出される。更に、この基準となる流速値Vo、血圧値Poが算出された以降の任意時期においては、測定基準時に対する任意時期の血圧値の変動である血圧変動量ΔPを光電容積脈波の波高値Do、Dt及び測定基準時の流速値Voから演算により算出することが出来、これに基づいて任意時期の血圧値Ptが算出される。
このように、一旦、基準となる流速値Vo、血圧値Poが算出されれば、被験者5の安静・非安静状態に拘わらず演算に基づいて血圧値Ptを算出することが出来る。かくして、被験者5に対しカフ等による圧脈波の測定を行うことなく光電センサ26による光電容積脈波の測定のみで任意時期の血圧値Ptを算出することが出来、測定手順の簡素化が図られる。
尚、非安静時とは測定の経過に伴って被験者5の身体的なコンディション等が変化し被験者5の血管径が安静時に比べて収縮或いは拡張した場合をいう。
【0026】
ところで、図3に示すように本実施形態の擬似人体測定モデル40にはレーザー変位計95が組み込まれている。レーザー変位計95はチューブ42に対してレーザー光を照射しその反射光をレンズを介して受光面上に焦点が出来るように集光するとともに、受光面上に現れる焦点の位置の変位量を測定することによりチューブ42の径の変動を測定するものである。すなわち、チューブ径は試験を行う前の状態ではφ2.5であるが実際に試験が行われている際には血液均等物49がチューブ42中を圧送されるため、その圧力変動に追随してチューブ42が拡張・収縮する。従って、自然状態においてチューブ径がφ2.5であったとしても、試験中のチューブ径の平均値がφ2.5でない虞がある。そのため、レーザー変位計95によって試験中のチューブ径を実測するとともに測定されたチューブ径の平均値を算出し、算出されたチューブ径がφ2.5以外の数値である場合には、当該チューブ42によって測定された血圧・流速変換データをφ2.5相当のデータとなるよう補正・換算する。そのため、チューブ42に加わる圧力変動に伴うチューブ径の誤差を排斥でき、正確な血圧値が算出可能な構成となっている。
【0027】
また、レーザー変位計95を使用することによって、前述した(6)式に基づいて算出された任意時期(特に非安静な状態)の血圧値が正しいものであったか、否かを擬似人体測定モデル40によって検証することも可能である。すなわち、非安静時には安静時に比べて血管径が拡張あるいは縮小する。例えば、安静時において血管径の平均値がφ2.5であった被験者5が、非安静状態に移行することにより血管径の平均値がφ4.0に変動した場合の検証方法としては、擬似人体測定モデル40に対してチューブ42の径がφ2.5のものを組み込むとともに、ポンプによって圧力調整を行いチューブ径の平均値がφ4.0となるように調整する。そして、この場合の、血液均等物49の流量、圧力を流量センサ44及び圧力センサ48によって測定し、測定結果と(6)式に基づいて算出された血圧値とを比較することで血圧値が正しいものであることを実験的に検証出来る。尚、(6)式に基づいて算出された血圧値と、実験により実測された血圧値とを比較することで計算値を実測値と整合させるための補正係数等も得られる。
【0028】
また、本実施形態の血圧・流速変換データはチューブ径がφ2.5のデータに基づくものであるが、被験者5の個体間のばらつきを考慮して異なるチューブ径の血圧・流速変換データを設けておくものであってもよい。例えば、生体データ観測装置のメモリ領域13に複数のデータテーブルを設けておく。その一方で、擬似人体測定モデル40においてはφ2.0、φ2.5、φ3.0等のサイズのチューブ42を用意しておく。これら各チューブ42をそれぞれ擬似人体測定モデル40に組み替えて計測を行い、各チューブ42ごとに血圧変換データ、流速変換データを算出し、これを各データテーブルに書き込んでおく。更に、測定手段として被験者5の血管径を測定可能な血管径測定部を設けておき、算出結果に基づいてデータテーブルの中より被験者5の血管径に合致するチューブ径のデータテーブルを選択(図6のg工程参照)する構成としておく。そうすれば、被験者5の個体間のばらつきを排斥することができ、より精度の高い血圧値を得る事が出来る。
【0029】
尚、血管径測定部としては、例えば、光電センサ26を人の指先に装着して指先の整脈へ所定波長の光を照射し、この照射光による透過光を検出するものであってもよい。この場合には、透過光が血管径中のヘモグロビン等の成分に吸収される波長帯域のものであれば、得られる出力は血管径の変動に対応するものとなる。更に、流速値Vtの変動に基づき血管径を算出することも出来る。すなわち、血管径の変動に追随して流速値Vtも変動する関係(同一血管であれば血管径が細くなる部位では流速が早くなり、血管径が太くなる部位では流速が遅くなる)にあるため、同一血管に対し複数箇所で流速を測定し、各部位間の流速値Vtの差に基づいて血管径を知ることが出来る。
【0030】
<第2実施形態>
第1実施形態では測定手段を光電センサ26によって構成したが、第2実施形態は光電センサ26に加えて、第2の光電センサ96を追加した構成となっている。そして、第1実施形態では被験者5の流速値Vo、Vtを流速変換データに基づいて算出したが、第2実施形態では第2の光電センサ96から複数の光電容積脈波を検出し、その位相差に基づいて流速値Vo、Vtを算出するものである。その他の構成については、第1実施形態と同一であるため説明を省略するもののとする。尚、第1実施形態で説明した光電センサ26が本発明の第1の光電センサに該当する。
【0031】
第2の光電センサ96は例えば被験者5の手首部分に装着されるとともに、図8に示すように単数個の投光部97と複数個の受光部98A、98B、98Cとから構成されている。これら各受光部98A〜98Cは同一血管の長さ方向にそれぞれ等間隔L離れて配置されており、投光部97から照射された光の反射光(図8は説明を簡単にするために便宜的に透過光としてある)を同時に検出するようになっている。尚、受光部間の距離Lは数mmから数十mm程度に設定される。このように各受光部98を配置する間隔を短くすることによって、血流が受光部98Aと対応した位置からから受光部98Cと対応した位置まで移動するのに必要とされる移動時間と光電容積脈波の周期とをほぼ等しく設定することが出来る。このように設定しておけば、各グラフの位相差から血流が受光部間を移動する移動時間を算出することが出来る。図9は各受光部98から得られる光電容積脈波の推移を示したグラフであるが、例えば、ta、tb、tcはそれぞれ各受光部98A、98B、98Cにおける光電容積脈波のピーク値である。従って、血流が受光部98Aと対応した位置から受光部98Bと対応した位置に移動するのに必要とされる時間はtaーtbであり、各受光部間の距離はLであるため、流速値Vtは以下の(7)式から算出可能である。
V=(ta−tb)/L・・・・・・・・・・・・・・(7)
【0032】
従って、(7)式に測定基準時及び任意時期の光電容積脈波の位相差(ta−tb)を代入すれば、それぞれVo及びVtを得ることが出来る。尚、本実施形態において受光部98を3個としたのは受光部98A、98B間の流速値と、受光部98B、98C間の流速値をそれぞれ算出し、両流速値の平均値をもって本実施形態の流速値とするためである。
一方、測定基準時の血圧値Poについては第1実施形態と同様に、第1の光電センサ26により検出された光電容積脈波から得られる換算脈波面積Soと血圧変換データに基づいて算出することができる。従って、Po、Vo、Vtが得られれば(5)式に基づいて血圧変動量ΔP、更には任意時期の血圧値Ptを算出することが出来る。
ΔP=Pt−Po=ρ/2(Vo2−Vt2)・・・・・・・(5)
【0033】
また、出願人の知見によれば、流速値Vtと光電センサ26、96より検出される光電容積脈波の周期との間にも関連性がある。従って、光電容積脈波の周期(例えば、図9中のtw)に着目すれば、受光部98を複数個設ける構成としなくても光電容積脈波の周期から流速値Vtの推移を算出することも出来る。
【0034】
ところで、第1、第2実施形態では共に被験者5の血圧値を測定することを目的としたが、例えば、血圧・流速変換データから被験者5の血流量を算出することも出来る。具体的には、測定手段として光電センサ26の変わりに被験者測定用圧力センサ(本発明の血圧測定部に相当する)を備える構成としておく。まず、測定基準時においては、被験者測定用圧力センサから血圧値Poが得られ、更に、血圧・流速変換データから被験者5の換算脈波面積So、ひいては流速値Voを算出することが出来る。続いて、測定開始後の任意時期においては、(4)式にPt、Po、Voを代入することによりVtを算出し、更に、(2)式にφo、Vo、Vtを代入することによりφtを算出する。これにて、被験者5の血管径φt及び血液の流速値Vtに基づいて被験者5の任意時期における血流量を算出することが出来る。
【0035】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【0036】
(1)第1、第2実施形態では、擬似人体測定モデル40を工学的に構成したが、図7に示すように動物を使用するものであってもよい。
【0037】
(2)第1、第2実施形態では、光電センサ26は単一波長のものを使用したが、複数の波長によるもの(例えば、2波長式のもの、3波長式のもの)であってもよい。
【0038】
(3)第1、第2実施形態では、血圧・流速変換データを使用する際には、被験者5の光電容積脈波から算出された脈波面積を一旦、標準心拍時間当たりに換算する処理を行ったが、この換算処理を行わず、血圧・流速変換データに直接脈波面積の当てはめを行い血圧値、流速値を算出するものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における生体データ観測装置のブロック図
【図2】脈波測定器の断面図
【図3】擬似人体測定モデルのブロック図
【図4】(a)は、光電容積脈波の波形図である。
(b)は、脈波面積と流速の相関関係を示すグラフである。
(c)は、脈波面積と血圧の相関関係を示すグラフである。
【図5】被験者の血圧値の算出手順を示すフローチャート
【図6】被験者の血圧値の算出手順を示すフローチャート
【図7】擬似人体部分を動物によって構成した擬似人体測定モデルのブロック図
【図8】第2の光電センサの構成を示す概念図
【図9】受光部から得られる光電容積脈波の推移を示すグラフ
【符号の説明】
12…CPU(演算手段)
13…メモリ領域
26…光電センサ(測定手段)
30…モニタ(表示手段)
40…擬似人体測定モデル
42…チューブ(移送管)
43…ポンプ(液体給移送手段)
44…流量センサ(流量計測部)
45…光電センサ
46…圧力測定部

Claims (3)

  1. 被験者の血管へ所定波長の光を照射可能な投光部とこの照射光による透過光あるいは反射光の光量変化を光電容積脈波として検出可能な受光部を備えた光電センサが少なくとも含まれて構成される測定手段と、
    前記測定手段により測定された測定結果が入力されるとともに、これに基づいて演算処理を行う演算手段と、
    前記光電容積脈波の波形を心拍毎に積分する事で得られる脈波面積を絶対値である血圧値に変換するために前記脈波面積と前記血圧値との対応付けを行った血圧変換データ及び、前記脈波面積を絶対値である流速値に変換するために前記脈波面積と流速値との対応付けを行った流速変換データとが少なくとも記憶されたメモリ領域と、
    算出された結果を表示する表示手段とからなる生体データ観測装置であって、
    前記血圧・流速変換データを算出するために標準体型をしたサンプリング対象者の安静状態を擬似的に再現した擬似人体測定モデルは、
    血液、或いはその均等物が移送可能とされるとともに、その内径が前記サンプリング対象者における前記光電センサによって実際に測定がなされる測定部位の血管の内径とほぼ同一に形成された移送管と、
    前記サンプリング対象者の安静時の心拍時間毎に前記血液等を圧送するとともに、圧送する際の圧力設定が調整可能とされた液体給送手段と、
    前記移送管内の血液等の圧力が実測可能とされた圧力測定部と、
    前記心拍時間毎に前記血液等の流量を測定可能な流量測定部とから構成されるとともに、
    前記演算手段は、測定の開始に先立って一時的に安静な測定基準状態とされた被験者より得られる光電容積脈波に基づいて脈波面積Soを算出し、更に、算出された脈波面積So及び前記血圧変換データ、流速変換データに基づいて基準となる血圧値Po、流速値Voを算出する一方、
    この基準となる血圧値Po及び流速値Voが算出された以降の任意時期においては、測定基準時の流速値Vo、光電容積脈波の波高値Do及び任意時期の光電容積脈波の波高値Dt、及び定数kを(a)式に代入することにより任意時期の流速Vtを算出し、更に、流速値Vo、Vt及び血液の密度ρを(b)の右辺に代入して測定基準時に対する任意時期の血圧値の変動である血圧変動量ΔPを算出し、
    Vt=(Do/kDt)2×Vo・・・・・・・・・・・・(a)
    ΔP=Pt−Po=ρ/2(Vo2−Vt2)・・・・・・・(b)
    算出された血圧変動量ΔPと測定基準時の血圧値Poから任意時期の血圧値Ptを算出する演算処理を行う構成であることを特徴とする生体データ観測装置。
  2. 前記移送管は前記被験者の個体間のばらつきに対応して径サイズの異なる複数個が設けられるとともに、各移送管毎に前記血圧・流速変換データの算出がなされ、
    前記メモリ領域には複数のデータテーブルが設けられるとともに、各データテーブルにはそれぞれ移送管の径ごとに前記血圧・流速変換データが書き込まれる一方、
    前記測定手段は前記光電センサに加えて、前記被験者の血管径の測定が可能とされた血管径測定部を有し、
    前記演算手段は、前記血管測定部から得られる前記被験者の安静状態の血管径測定結果に基づいて前記データテーブルの中からその血管径のサイズに近似した移送管の血圧変換データが記憶されたデータテーブルを選択可能な構成であるところを特徴とする請求項1記載の生体データ観測装置。
  3. 被験者の血管へ所定波長の光を照射可能な投光部とこの照射光による透過光あるいは反射光の光量変化を光電容積脈波として検出可能な投光部をそれぞれ備えた第1、第2の光電センサが少なくとも含まれて構成される測定手段と、
    前記測定手段により測定された測定結果が入力されるとともに、これに基づいて演算処理を行う演算手段と、
    前記第1の光電センサより得られる光電容積脈波の波形を心拍毎に積分する事で得られる脈波面積を絶対値である血圧値に変換するために前記脈波面積と前記血圧値との対応付けを行った血圧変換データが少なくとも記憶されたメモリ領域と、
    算出された結果を表示する表示手段とからなる生体データ観測装置であって、
    前記血圧変換データを算出するために標準体型をしたサンプリング対象者の安静状態を擬似的に再現した擬似人体測定モデルは、
    血液、或いはその均等物が移送可能とされるとともに、その内径が前記サンプリング対象者における前記光電センサによって実際に測定がなされる測定部位の血管の内径とほぼ同一に形成された移送管と、
    前記サンプリング対象者の安静時の心拍時間毎に前記血液等を圧送するとともに、圧送する際の圧力設定が調整可能とされた液体給送手段と、
    前記移送管内の血液等の圧力が実測可能とされた圧力測定部とから構成されるとともに、
    前記第2の光電センサは単数の投光部に対して複数個の受光部を備え、かつ、これら各受光部は前記被験者の同一血管の長さ方向に沿ってそれぞれが離間して配置される一方、
    前記演算手段は測定の開始に先立って一時的に安静な測定基準状態とされた被験者より得られる第1の光電センサの光電容積脈波に基づいて脈波面積Soを算出し、更に、算出された脈波面積So及び前記血圧変換データに基づき血圧値Poを算出するとともに、前記第2の光電センサを構成する各受光部から得られる各光電容積脈波間の位相差及び各受光部間の距離に基づいて測定基準状態における流速値Voを算出し、
    更に、同演算手段は基準となる血圧値Po及び流速値Voが算出された以降の任意時期においては、前記第2の光電センサを構成する各受光部から得られる各光電容積脈波間の位相差及び各受光部間の距離に基づいて任意時期における流速値Vtを算出するとともに流速値Vo、Vt及び血液の密度ρを(b)式の右辺に代入して測定基準時に対する任意時期の血圧値の変動である血圧変動量ΔPを算出し、
    ΔP=Pt−Po=ρ/2(Vo2−Vt2)・・・・・・・(b)
    算出された血圧変動量ΔPと測定基準時の血圧値Poから任意時期の血圧値Ptを算出する演算処理を行う構成であることを特徴とする生体データ観測装置。
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