JP4726085B2 - 血圧測定装置及び血圧測定装置制御方法 - Google Patents

血圧測定装置及び血圧測定装置制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、血圧を測定する血圧測定装置及び血圧測定装置制御方法に関する。
高齢化が進み、成人の生活習慣病への対応が社会的に大きな課題となっている。特に高血圧に関連する疾患の場合、長期の血圧データの収集が非常に重要である点が認識されている。このような観点から、血圧をはじめとした各種の生体情報の測定装置が開発されている(例えば、非特許文献1参照。)。
血圧値は、厳密に言えば心拍一拍ごとに変化している。また、動脈硬化が進んだ患者においては、一拍分の血圧上昇によって死に至る危険性も孕んでいる。例えば、脳血管の動脈硬化が進んだ患者においては、瞬時的な血圧上昇により脳血管障害を引き起こす可能性があり、脳梗塞の発症を招く恐れがある。また、通常の血圧値がさほど高くない場合でも、瞬時的に血圧値が上昇することが頻発すると、通常の血圧値にも影響が出ると考えられる。つまり、血圧値を常時モニタリングして一拍ごとの血圧変動を把握して一刻も早くこれらの予兆を察知することが重要となる。
従来、血圧値を常時モニタリングする方法としては、直接法や容積補償法等の測定方法により実現されている。なお、本明細書において、外耳の名称は非特許文献2、3による。直接法とは、血管内にカテーテルを挿入したときに、カテーテル内に流入する血液の液面の高さから血圧値を測定する方法である。また、容積補償法とは、カフにより血管外から液体または空気によって血管を圧迫し、血管の脈動を打ち消すようにカフの内部の圧力を制御することにより、連続血圧値と波形を得る方法である。
山越 憲一、戸川 達男著、「生体センサと計測装置」、日本エム・イー学会編/ME教科書シリーズ A−1、39頁〜52頁 Sobotta 図説人体解剖学第1巻(監訳者:岡本道雄)、p.126、(株)医学書院、1996年10月1日発行 からだの地図帳(The Atlas of Human Body)、p.20、(株)講談社、2004年1月29日第35刷発行
しかし、前述の直接法では、カテーテルを使用する必要があることから侵襲的であり、被検者に身体的な負荷がかかってしまう。また、被検者への身体的負荷が存在することから、長時間の継続した測定には不向きである。一方、容積補償法では、測定部位が指に限定されてしまうため身体の動きに敏感でノイズが混入し易い。また、測定部位を強く圧迫して血流を閉鎖する必要があり、容積補償法においても、長時間の継続した測定には不向きである。
そこで、本発明では、被検者への身体的負担が少なく、動き易い指以外でも測定することができ、且つ長時間安定した血圧値のモニタリングが可能な血圧測定装置及び血圧測定装置制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明では、被検体の末梢血管の末梢血管抵抗を一定に維持しつつ当該末梢血管内に流れる血液の血流量から血圧値を求めることにした。
まず初めに、本発明に係る血圧測定装置及び血圧測定装置制御方法の基本原理について説明する。
図1に、生体の皮下の血管の構造を示す。また、図2に、生体の血液循環系を電気回路に摸擬した場合の回路構成図を示す。なお、図1は、上記非特許文献3の116頁の1.皮膚の構造の一部を抜粋した図である。
図1に示すように、生体の皮下構造は、表皮141、真皮142及び皮下組織143の順で形成されている。特に、生体の皮下の血管に着目すると、生体の皮下構造は、比較的血管径が大きい動脈131が存在する動脈領域121、血管径が動脈領域121に存在する血管の血管径より小さい細動脈132が存在する細動脈領域122、血管径が細動脈領域122に存在する血管の血管径より小さい毛細血管133が存在する毛細血管領域123の順で形成されている。このように、血管は、動脈131から、細動脈132、毛細血管133と構造を変化させるに従って血管径が小さくなり、また血圧値が降下する。動脈131から細動脈132への血圧値の降下が最も大きく、毛細血管133に至ると血圧は約20mmHgまで降下する。このことにより、細動脈132は、電気回路でいう電気抵抗のような性質を有していると考えられている。なお、本明細書において、細動脈を「末梢血管」と称することもある。
一般に、血圧は、心拍出量と末梢血管抵抗の積であると簡単に表すことができる。左心室(不図示)から拍出された血液は、どの部位に流れ込むにせよ必ず大動脈(不図示)、動脈131、細動脈132及び毛細血管133を通り静脈134を通って右心室(不図示)へ戻る。つまり、血液循環系を電気回路で考えると、図2に示すように、血液を拍出する心臓が電源105、心臓と生体の各臓器や脳、四肢、筋肉及び皮膚等の組織の血管とを結ぶ動脈が回路106、生体の各臓器や脳、四肢、筋肉及び皮膚等の各組織における血管抵抗が電源105に並列に接続された電気抵抗107a〜107e、生体の各臓器や脳、四肢、筋肉及び皮膚等の組織の血管と心臓とを結ぶ静脈が回路108であり、生体の血圧が電源105の電圧、動脈から生体の各臓器や脳、四肢、筋肉及び皮膚等の組織の血管及び静脈を通って心臓に戻る血液が電気回路110全体に流れる電流109であると摸擬することができる。
従って、並列的に分布する末梢血管の一部において末梢血管の血管抵抗と当該末梢血管に流れる血流の変化が分かれば、その積である血圧値の変動が分かることになる。しかし、末梢血管抵抗、すなわち細動脈の血管抵抗は、自律神経の働きに伴う細動脈の筋繊維の収縮によって変化する。そして、自律神経系の影響は、緊張やリラックス、ストレス、呼吸など種々の要因によって現れる。そのため、生体の末梢部において血流を計測する場合、心拍出量や一拍内の脈動だけではなく、末梢血管抵抗の変化によって血流量が変化することになる。このような自律神経系の影響は、末梢血管抵抗と血流量変化を介して血圧変動に影響するため、連続血圧を測定する際には、好ましいものではない。
そこで、本発明に係る血圧測定装置及び血圧測定装置制御方法では、並列的に分布する末梢血管の局所における血管抵抗を加圧により一定に維持し、当該加圧される局所に流れる血流量変化から血圧値を推定することにした。つまり、図2でいう電気抵抗107a〜107eのうち一つの電気抵抗(例えば、電気抵抗107c)の抵抗値が一定という条件で電気抵抗107cに流れる電流の電流値を求め、電圧値を算出することに等しい。
具体的には、本発明に係る血圧測定装置は、被検体の末梢血管の末梢血管抵抗の脈一拍中における平均値を略一定に維持する末梢血管抵抗維持手段と、前記末梢血管抵抗維持手段により末梢血管抵抗が維持された末梢血管の内部に流れる血液の血流量変化を検出する血流量変化検出手段と、前記血流量変化検出手段の検出した血流量変化から前記被検体の血圧値を推定する血圧推定手段と、を備える血圧測定装置である。
本発明の血圧測定装置により、被検者への負担が少なく、低ノイズでかつ安定に血圧測定が可能になる。
上記血圧測定装置において、前記末梢血管抵抗維持手段は、前記被検体の一部である外耳に装着され前記外耳を加圧する外耳装着部を備え、前記外耳装着部の前記外耳への加圧力を制御して前記外耳の前記末梢血管の末梢血管抵抗の脈一拍中における平均値を略一定に維持することが望ましい。
本発明の血圧測定装置により、頭位での血圧値を、低ノイズでかつ安定に測定が可能になる。
また、上記血圧測定装置において、前記末梢血管抵抗維持手段は、前記被検体を加圧し前記被検体の加圧される被加圧部下の末梢血管の脈一拍中における平均体積が略一定になるように前記被検体への加圧力を制御して前記末梢血管抵抗の脈一拍中における平均値を略一定に維持することが望ましい。
また、上記血圧測定装置において、前記末梢血管抵抗維持手段は、前記被加圧部下の末梢血管の脈一拍中における平均体積として、前記被加圧部下の末梢血管の瞬時血液量の脈一拍中における平均値を算出することが望ましい。
また、上記血圧測定装置において、前記末梢血管抵抗維持手段は、前記血流量変化検出手段の検出する血流量から前記末梢血管の瞬時血液量の脈一拍中における平均値を算出することが望ましい。
また、上記血圧測定装置において、前記末梢血管抵抗維持手段は、前記被加圧部下に出射光を照射し、前記被加圧部下に照射された出射光のうち前記被検体を透過した透過光又は前記被検体の内部で散乱した散乱光を受光する光電センサを備え、末梢血管の脈一拍中における前記光電センサの前記透過光又は散乱光の平均受光量が一定となるように前記被検体への加圧力を制御することが望ましい。
また、上記血圧測定装置において、前記末梢血管抵抗維持手段は、前記末梢血管の末梢血管抵抗の脈一拍中における平均値を略一定に維持する際に、前記血流量変化検出手段による血流量変化の検出に関わる毛細血管を閉塞することが望ましい。
また、上記血圧測定装置において、前記末梢血管抵抗維持手段は、前記被検体を加圧し前記被検体の加圧される被加圧部下の前記毛細血管を閉塞するほどの圧力以上に維持することが望ましい。
また、上記血圧測定装置において、前記血流量変化検出手段は、前記被加圧部下に照射光を照射し、前記被加圧部下に照射された照射光のうち前記被検体で反射した反射光を受光し前記反射光の前記照射光に対するドップラーシフト量から前記被検体の末梢血管の内部に流れる血液の血流量変化を検出する血流センサを備えることが望ましい。
また、上記血圧測定装置において、前記血流量変化検出手段は、前記被検体の末梢血管の内部に流れる血液の血流量を検出し、前記血圧推定手段は、前記血流量変化検出手段により検出された血流量と前記末梢血管抵抗維持手段により維持された末梢血管抵抗の抵抗値とを乗算して前記被検体の血圧値を算出することが望ましい。
また、上記血圧測定装置において、前記血圧推定手段は、前記血流量変化検出手段により検出された血流量と前記末梢血管抵抗維持手段により維持された末梢血管抵抗の抵抗値との乗算から算出される血圧値と標準測定法で測定した血圧値との差を補正することが望ましい。
ここで、標準測定法とは、カテーテルによる直接法、カフコロトコフ法、カフオシロメトリック法、触診法、フラッシュ法、超音波法、容積振動法、容積補償法、トノメトリ法などである。
また、本発明に係る血圧測定装置制御方法は、末梢血管抵抗維持手段に被検体の末梢血管の末梢血管抵抗の脈一拍中における平均値を略一定に維持させ、前記末梢血管抵抗維持手段により末梢血管抵抗の維持された末梢血管の内部に流れる血液の血流量変化を血流量変化検出手段に検出させ、前記血流量変化検出手段により検出された血流量変化から前記被検体の血圧値を血圧推定手段に推定させる血圧測定装置制御方法である。
本発明の血圧測定装置制御方法により、被検者への負担が少なく、低ノイズでかつ安定に血圧測定が可能になる。
上記血圧測定装置制御方法において、前記末梢血管抵抗維持手段に、前記被検体の一部である外耳に装着され前記外耳を加圧する外耳装着部の前記外耳への加圧力を制御させて前記外耳の前記末梢血管の末梢血管抵抗の脈一拍中における平均値を略一定に維持させることが望ましい。
本発明の血圧測定装置制御方法により、頭位での血圧値を、低ノイズでかつ安定に測定が可能になる。
また、上記血圧測定装置制御方法において、前記末梢血管抵抗維持手段に、前記末梢血管抵抗維持手段の加圧する前記被検体の被加圧部下の末梢血管の脈一拍中における平均体積が略一定になるよう前記被検体への加圧力を制御させて前記末梢血管抵抗の脈一拍中における平均値を略一定に維持させることが望ましい。
また、上記血圧測定装置制御方法において、前記末梢血管抵抗維持手段に、前記被加圧部下の末梢血管の脈一拍中における平均体積として、前記被加圧部下の末梢血管の瞬時血液量の脈一拍中における平均値を算出させることが望ましい。
また、上記血圧測定装置制御方法において、前記末梢血管抵抗維持手段に、前記血流量変化検出手段の検出する血流量から前記末梢血管の瞬時血液量の脈一拍中における平均値を算出させることが望ましい。
また、上記血圧測定装置制御方法において、前記末梢血管抵抗維持手段に、前記被検体に照射された光のうち前記被検体を透過した透過光又は前記被検体の内部で散乱した散乱光を受光する光電センサの末梢血管の脈一拍中における前記透過光又は散乱光の平均受光量が一定となるように前記被検体への加圧力を制御させることが望ましい。
また、上記血圧測定装置制御方法において、前記末梢血管抵抗維持手段に前記末梢血管の末梢血管抵抗の脈一拍中における平均値を略一定に維持させる際に、前記末梢血管抵抗維持手段に、前記血流量変化検出手段による血流量変化の検出に関わる毛細血管を閉塞させることが望ましい。
また、上記血圧測定装置制御方法において、前記末梢血管抵抗維持手段に、前記末梢血管抵抗維持手段の加圧する前記被検体の被加圧部下の圧力を前記毛細血管が閉塞するほどの圧力以上に維持させることが望ましい。
また、上記血圧測定装置制御方法において、前記血流量変化検出手段に、前記被検体に照射された照射光のうち前記被検体で反射した反射光を受光させ前記反射光の前記照射光に対するドップラーシフト量から前記被検体の末梢血管の内部に流れる血液の血流量変化を検出させることが望ましい。
また、上記血圧測定装置制御方法において、前記血流量変化検出手段に、前記被検体の末梢血管の内部に流れる血液の血流量を検出させ、前記血圧推定手段に、前記血流量変化検出手段により検出された血流量と前記末梢血管抵抗維持手段により維持された末梢血管抵抗の抵抗値とを乗算させ前記被検体の血圧値を算出させることが望ましい。
また、上記血圧測定装置制御方法において、前記血圧推定手段に、前記血流量変化検出手段により検出された血流量と前記末梢血管抵抗維持手段により維持された末梢血管抵抗の抵抗値との乗算から算出される血圧値と標準測定法で測定した血圧値との差を補正させることが望ましい。
本発明に係る血圧測定装置及び血圧測定装置制御方法では、被検者への身体的負担が少なく、動き易い指以外でも測定することができ、且つ長時間安定に血圧測定が可能になる。
添付の図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。以下に説明する実施の形態は本発明の構成の例であり、本発明は、以下の実施の形態に制限されるものではない。
(第一実施形態)
図3に、本実施形態に係る血圧測定装置111の概略構成図を示す。
図3の血圧測定装置111は、被検体120の細動脈82(末梢血管)の末梢血管抵抗の脈一拍中における平均値を略一定に維持する末梢血管抵抗維持手段と、末梢血管抵抗維持手段により末梢血管抵抗が維持された細動脈82の内部に流れる血液85の血流量変化を検出する血流量変化検出手段と、血流量変化検出手段の検出した血流量変化から被検体120の血圧値を推定する血圧推定手段と、を備える。
本実施形態では、末梢血管抵抗維持手段として、被検体120を加圧する加圧手段11(図3における11aと11b、以下同じ)と、加圧手段11に空気を送出し加圧手段11の内部の圧力を増加させるポンプ61と、加圧手段11の内部の空気を排出し加圧手段11の内部の圧力を減少させるバルブ63と、加圧手段11によって加圧する被検体120の被加圧部下に照射された出射光91aのうち細動脈82の内部で散乱した散乱光91bを受光する光電センサ22と、光電センサ22の受光量に基づいてポンプ61及びバルブ63を制御して加圧手段11の被検体120への加圧力を制御する制御部64と、を備える。なお、制御部64は、後述するように被検体120の血圧を推定する機能も有している。
加圧手段11は、被検体120である生体の腕、足又は指に巻きついて当該腕を加圧手段11の内部の空気圧により加圧するカフや、被検体120である生体の腕、足、指又は外耳を挟んで左右から加圧手段11の内部の空気圧により加圧するカフを適用することができる。本実施形態では、加圧手段11は、加圧手段11の内部の空気圧により被検体120を加圧することにしているが、空気ではなく特定の気体でもよいし、加圧手段11の内部の油圧又は水圧により被検体120を加圧することにしてもよい。加圧手段11の内部の空気圧により被検体120を加圧することにした場合には、外部から空気を取り入れて簡易な構成で被検体への押圧力を調整することができる。また、加圧手段11の内部の油圧又は水圧により被検体120を加圧することにした場合には、被検体120への押圧力の調整を迅速にすることができる。油圧又は水圧による加圧では空気の場合と比較して強い圧力を出力することができるため、設定圧力への加圧、減圧を素早く行うことができるためである。
ポンプ61は、後述の制御部64からの指令に応じてパイプ52を介して空気を加圧手段11の内部に送出する。これにより、加圧手段11の内部の圧力が増加するため、加圧手段11は、被検体120への加圧力を増加することができる。バルブ63は、後述の制御部64からの指令に応じて加圧手段11の内部からパイプ52を介して排出した空気を排気パイプ53から排出する。空気の排出により、加圧手段11の内部の圧力が減少するため、加圧手段11は、被検体120への加圧力を減少することができる。本実施形態では、ポンプ61は、空気を送出することにしているが、加圧手段11が加圧手段11の内部の水圧又は油圧により被検体120を加圧する場合には、加圧する方法に応じて水又は油を送出することにする。また、バルブ63も同様に、空気を排出することにしているが、加圧手段11が加圧手段11の内部の水圧又は油圧により被検体120を加圧する場合には、加圧する方法に応じて水又は油を排出することにする。
光電センサ22は、加圧手段11によって加圧する被検体120の被加圧部下に向けて出射光91aを照射する発光素子14と、発光素子14から照射した出射光91aのうち細動脈82の内部で散乱した散乱光91bを受光する受光素子15と、を備える。発光素子14としては、例えばレーザダイオードやLEDを適用でき、加圧手段11によって加圧する被検体120の被加圧部下に向けて出射光91aとしてのレーザ光やLED光を照射する。また、受光素子15としては、フォトダイオードを適用でき、散乱光91bの受光量に応じた電気信号を制御部64に向けて出力する。光電センサ22と制御部とは信号線51bとで接続されている。本実施形態では、発光素子14及び受光素子15は、加圧手段11の内部に設けられているが、加圧手段11によって加圧する被検体120の被加圧部下に照射できれば発光素子14は、いずれの位置でも設けることができる。また、受光素子15についても散乱光91bを受光できればいずれの位置でも設けることができる。また、本実施形態では、受光素子15は、散乱光91bを受光することにしているが、被検体120を透過した透過光を受光することにしてもよい。この場合、受光素子15は、例えば発光素子14に対向するように設けられる。本実施形態では、受光素子15は、被検体120に設けたため、被検体120の内部で散乱し被検体120から放射される散乱光91bを受光する。
制御部64は、光電センサ22の受光素子15からの電気信号の大きさが一定となるように、つまり、受光素子15における散乱光91bの脈一拍中の平均受光量が一定となるように被検体120への加圧力をポンプ61の空気の送出量及びバルブ63の空気の排出量を調節して制御する。散乱光91bの強度は、細動脈82の血管の太さによって、散乱光91bの強度は異なる。発光素子14からの光が血液によって反射される場合は、血管が太いほど散乱光91bの強度は大きく、血管が細いほど散乱光91bの強度は小さくなる。反対に、発光素子14からの光が血液によって吸収される場合は、血管が太いほど散乱光91bの強度は小さく、血管が細いほど散乱光91bの強度は大きくなる。このように、散乱光91bの強度は、発光素子14からの出射光91aの細動脈82の血管内部における散乱量に応じて変化するためである。受光素子15が散乱光91bではなく被検体120を透過した透過光を受光する場合においても同様である。制御部64は、受光素子15の散乱光91bの脈一拍中の平均受光量が一定となるように被検体120への加圧力を制御すると、細動脈82の体積を略一定に、つまり細動脈82の血管径を略一定にすることができる。細動脈82の血管抵抗は細動脈82の血管の血管径によって決定されるため、上記のように、受光素子15における散乱光91bの脈一拍中の平均受光量が一定となるように被検体120への加圧力を制御することで、制御部64は、被検体120の自律神経系の影響によらず細動脈82の血管の血管抵抗の脈一拍中における平均値を略一定に維持することができる。
また、制御部64は、受光素子15からの電気信号から所定速度以上で移動する血球成分を検出し、その総和から細動脈82の瞬時血液量を求めて細動脈82の体積を算出することもできる。なお、この算出方法では、細動脈82の瞬時血液量を「細動脈82(末梢血管)の体積」とみなして制御系を構成する。ここで、所定速度とは、反射光90bのドップラーシフトから演算した血球84の速度のうち静止しているとみなされる上限速度である。例えば、所定速度は、概ね2.0mm/sである。つまり、血球84のうち、概ね2.0mm/s以上で移動している成分を検出対象の血球とし、その成分の総和から瞬時血液量を検出することができる。瞬時血液量は、制御部64において受光素子15からの電気信号をパワースペクトルに変換した後、当該パワースペクトルを積分することによって算出することができる値である。制御部64は、血管の瞬時血液量の脈一拍中における算出した平均値が一定となるように被検体120への加圧力をポンプ61、圧力センサ62及びバルブ63を作動させて制御することにより、細動脈82の血管径を略一定にして、被検体120の自律神経系の影響によらず細動脈82の血管の血管抵抗の脈一拍中における平均値を略一定に維持することができる。なお、ドプラーシフトを測定する場合の発光素子はレーザダイオードが好ましい。
また、本実施形態では、血流量変化検出手段として、被検体120の加圧手段11によって加圧する被加圧部下に照射された照射光90aのうち被検体120で反射した反射光90bを受光する血流センサヘッド21と、加圧手段11の内部の圧力を検出する圧力センサ62と、圧力センサ62からの検出圧力に基づいてポンプ61及びバルブ63を制御して加圧手段11の被検体120への加圧力を制御する制御部64と、を備える。また、制御部64は、血流センサヘッド21からの電気信号を基に反射光90bの照射光90aに対するドップラーシフト量から被検体120の細動脈82の内部に流れる血液85の血流量変化を検出する機能も有している。
血流センサヘッド21は、被検体120の加圧手段11によって加圧する被加圧部下に向けて照射光90aを照射する発光素子12と、発光素子12からの照射光90aのうち細動脈82で反射した反射光90bを受光する受光素子13と、を備える。発光素子12としては、例えばレーザダイオードを適用でき、加圧手段11によって加圧する被検体120の被加圧部下に向けて照射光90aとしてのレーザ光を照射する。また、受光素子13としては、フォトダイオードを適用でき、反射光90bの受光量に応じた電気信号を制御部64に向けて出力する。血流センサヘッド21と制御部64とは、信号線51aで接続されている。本実施形態では、発光素子12及び受光素子13は、加圧手段11の内部に設けられているが、加圧手段11によって加圧する被検体120の被加圧部下に照射できれば発光素子12は、いずれの位置でも設けることができる。また、受光素子13についても反射光90bを受光できればいずれの位置でも設けることができる。本実施形態では、受光素子13は、被検体120に設けたため、被検体120で反射し被検体120から放射される反射光90bを受光する。
細動脈82の内部には血液85が流れており、照射光90aは、細動脈82の内部に流れる血液85に含まれる血球84で反射し反射光90bとなる。反射光90bは、波動のドップラー効果により、血球84の速度、つまり血流の速度に応じて周波数シフトを受ける。この周波数シフト量を検出すれば、細動脈82の内部に流れる血液85の血流速度を求めることができ、血流速度の変化から血流量の変化を求めることができる。具体的には、制御部64は、受光素子13からの電気信号のパワースペクトルを求めて周波数を掛け合わせて積分することにより血流量を求めることができる。
圧力センサ62は、パイプ52を介して加圧手段11の内部の空気の圧力を検出する。例えば、圧電型の圧力センサを適用することができる。ここで、制御部64は、細動脈82の血管の血管抵抗の脈一拍中における平均値を略一定に維持する際に、血流センサヘッド21による血流量変化の検出に関わる毛細血管81を閉塞することが望ましい。具体的には、制御部64は、圧力センサ62からの検出圧力に応じて、加圧手段11の内部の空気の圧力を毛細血管81が閉塞するほどの圧力以上に維持する。毛細血管81が閉塞するほどの圧力は、実験的に予め調べておくことができる。本実施形態では、圧力センサ62による検出圧力を基に毛細血管81が閉塞するほどの圧力を検出するが、例えば、血流センサヘッド21からのノイズ量を基にノイズ量が一定値以下となる圧力を毛細血管81が閉塞するほどの圧力とすることもできる。制御部64が加圧手段11の内部の空気の圧力を毛細血管81が閉塞するほどの圧力以上に維持することで、細動脈82の血管抵抗を加圧により略一定とすると同時に毛細血管81を閉塞することができる。また、毛細血管81を閉塞することで、細動脈82の内部に流れる血流量測定の際のノイズとなりうる毛細血管81の血流を排除することができ、血圧を推定するための血流量推定精度を向上させることができる。
なお、血流量変化の検出に関わる毛細血管、つまり被検体120の加圧手段11による被加圧部下の毛細血管81を閉塞したとしても毛細血管81の吻合により血流そのものが阻害されるわけではない。血管の吻合とは、複数の血管同士が互いに連絡していることをいう。
また、本実施形態では、血圧推定手段として、受光素子13からの電気信号を基に検出した細動脈82の血流量変化から被検体120の血圧値を推定する制御部64を備える。細動脈82の血管抵抗は加圧手段11により略一定に維持されるため、制御部64は、血流量変化を測定することにより、被検体120の血圧値を推定することができる。具体的には、受光素子13からの電気信号を基に検出した細動脈82の血流量と加圧手段11により維持された細動脈82の血管抵抗の抵抗値とを乗算して被検体120の血圧値を推定する。
本実施形態において、末梢血管抵抗は各人によって異なるため、標準測定法で測定した血圧値との差を補正することによって、正確な血圧値を求めてもよい。具体的には、制御部64が、予め標準測定法と前述した測定による血圧値との差分を記憶しておき、受光素子13からの電気信号を基に検出した細動脈82の血流量と加圧手段11により維持された細動脈82の血管抵抗の抵抗値とを乗算して被検体120の血圧値を求めた後、記憶した差分値を加算して正確な血圧値を算出するものである。また、例えば、一次式や多次式を用いて補正してもよい。
血圧測定装置111が上記の標準測定法によって血圧値を測定する機能を備えてもよい。このような機能を備えることによって、予め標準測定法と前述した測定による血圧値との差分を容易に求めることができる。
本装置では、加圧部位が小さくてもよいため、装置を小型軽量化することができる。また、加圧制御は脈動よりも遅い周期で制御すれば足りるため、装置を簡易化することができる。さらに、動きやすい指以外でも血圧を測定することができる。
以上説明したように、本血圧測定装置は、被検者への身体的負担が少なく、低ノイズで、且つ長時間安定した血圧の測定が可能である。
次に、本実施形態に係る血圧測定装置制御方法のフロー図を図4に示す。図4において、ステップS1は標準測定法によって血圧値を、本血圧測定装置によって血流量を測定するステップ、ステップS2は上記で説明した血圧値と血流量から末梢血管抵抗値を算出し、制御部に記憶させるステップ、ステップS3は被加圧部における脈一拍中の平均細動脈血管径を略一定とするため、受光素子の脈一拍中の平均受光量の目標値を取得するステップ、ステップS4は受光素子の脈一拍中の平均受光量の平均値が目標値と一致するように加圧調整するステップ、ステップS5は血流量を測定するステップ、ステップS6は先に求めた末梢血管抵抗値から血圧値を推定するステップ、ステップS7は標準測定法によって測定した血圧値と血流量からステップS6で求めた血圧値を補正するステップ、ステップS8は測定を終了するかどうかを判断するステップである。
ステップS1は標準測定法によって血圧値を本血圧測定装置によって血流量を測定するステップである。末梢血管抵抗は各人によって異なるため、血圧の連続測定を行う前に、ステップS1において、標準測定法によって予め血圧値と血流量を計測する。標準測定法のうち単回計測による血圧測定部位は、上腕や手首でもよいが、耳珠で計測することにより頭位での血圧値が得られるため、脳血管障害の予防という観点からは最適である。このため、標準測定法、例えばカフオシロメトリック法などを採用した血圧計で予め血圧値を、本血圧測定装置によって血流量を計測する。本血圧測定装置が標準血圧法による血圧測定機能を持っていれば、本血圧測定装置で標準測定法による血圧値を測定することができる。このステップでは、被検者は座位安静の状態が望ましい。
ステップS2では、上記で説明した血流量と血圧値を測定し、血圧測定装置の制御部に記憶させる。図4では、ステップS1及びステップS2はステップS3の前に実行しているが、ステップS1及びステップS2はステップS6の前に実行すれば足りる。
ステップS3では、被加圧部における脈一拍中の平均細動脈血管径を略一定とするため、受光素子の受光量の目標値を取得する。このとき、被検者は座位安静の状態で、被加圧部への加圧は被加圧部の毛細血管を閉塞する程度が望ましい。この状態で前記光電センサから得られた受光量の脈一拍当たりの平均値を、連続計測時の加圧制御の目標値とする。
ステップS4からステップS6までは連続計測モードである。ステップS4において、脈一拍中における受光量の平均値が目標値に一致するように、加圧調整が行われる。加圧調整は、末梢血管抵抗維持手段が被検体の末梢血管抵抗の脈一拍中における平均値を略一定に維持する。具体的には被検体の末梢血管の脈一拍中における平均体積が一定になるように被検体への圧力を制御して末梢血管抵抗の脈一拍中における平均値を略一定に維持する。例えば、被検体に照射された光のうち被検体を透過した透過光又は被検体の内部で散乱した散乱光を光電センサに受光させ、透過光又は散乱光の脈一拍中の平均受光量が一定になるように被検体への加圧力を制御する。末梢血管の末梢血管抵抗の脈一拍中における平均値を略一定に維持させる際には、末梢血管抵抗維持手段に毛細血管を閉塞させることが望ましく、特に毛細血管を閉塞させる圧力以上に維持することが望ましい。末梢血管の末梢血管抵抗の脈一拍中における平均値を略一定に維持するために脈一拍中における平均受光量が一定になるように被検体への加圧力を制御する制御系では、人間の緊張やリラックス、ストレス、呼吸など自律神経系への変化に追従する応答速度があればよい。例えば、1秒前後である。
ステップS5では血流量を測定する。末梢血管抵抗維持手段により末梢血管抵抗の維持された末梢血管の内部に流れる血液の血流量変化を血流量変化検出手段に検出させる。血流量変化は血流量変化検出手段に、被検体に照射された照射光のうち被検体で反射した反射光を受光させ、照射光に対する反射光のドップラーシフト量から被検体の末梢血管の内部に流れる血流の血流量変化を検出させればよい。血流量変化は一定間隔で測定され、測定頻度は主に血流計の演算時間に律束されるが、自律神経系の変化に比較して十分な高速であればよい。例えば、0.02秒間隔である。
ステップS6では血圧推定手段にステップS5で求めた血流量変化から被検体の血圧値を推定させる。具体的には、ステップS5で血流量変化検出手段により検出させた血流量と末梢血管抵抗の抵抗値を乗算することにより血圧値が算出される。被検体の末梢血管抵抗を略一定とすることによって、脈動に伴う血流量の変化が一回拍出量の変化を反映し、この結果血圧値の変化を求めることができる。脈一拍中の血流量の極大値、極小値は、同じ脈一拍中の収縮期血圧値と拡張期血圧値を反映する。本方法では脈一拍ごとに収縮期血圧値と拡張期血圧値を推定することができるため、測定開始前、測定開始中、又は測定開始後に、被検体の血圧値を標準測定法で計測し、血圧値と血流量の関係を算出することで末梢血管抵抗が求まる。
必要であれば、ステップS7を設けて標準測定法によって測定した血圧値からステップS6で求めた血圧値を補正することとしてもよい。補正によって血圧値がより正確に求まる。図4では、ステップS7はステップS4とステップS8との間で実行しているが、連続計測モードが終わったステップS8の次に実行してもよい。
最後に、ステップ8において、測定終了判断をし、YESであれば測定を終了し、NOであればステップS4に戻ることになる。
本方法によれば、被加圧部への加圧を制御して被加圧部下の末梢血管の末梢血管抵抗の脈一拍中における平均値を略一定とするが、装着による被加圧部への圧力を厳密に決まった値に制御する必要はなく、このため被検体への装着は容易となる。また、加圧制御は脈動よりも遅い周期で制御することで足りるため、高速の制御は必要としない。
(第二実施形態)
図5に、本実施形態に係る血圧測定装置112の概略構成図を示す。
図5の血圧測定装置112は、被検体の外耳、特に、耳珠に装着する装着部70と本体部71とを備える。装着部70は、第1のアーム31、第2のアーム32、第1のアームに装着された第1のカフ18a、第2のアームに装着された第2のカフ18b、第1のアーム31と第2のアーム32の角度を調整して第1のカフ18aと第2のカフ18bとで耳珠を挟みこんで耳珠に加圧させる接合部35、第1のカフ18aに内蔵された血流センサヘッド21、及び第2のカフに内蔵された光電センサ22を備える。
本体部71は、第1のカフ18a及び第2のカフ18bに空気を送出し内部の圧力を増加させるポンプ61と、第1のカフ18a及び第2のカフ18bの内部の空気を排出し内部の圧力を減少させるバルブ63と、光電センサ22の受光量に基づいてポンプ61、第1のカフ18a及び第2のカフ18bの内部の圧力を検出する圧力センサ62、第1のカフ18a及び第2のカフ18bの内部からパイプ52を介して排出した空気を外部に排出する排気パイプ53、及び携帯可能なようにするために血圧測定装置112の電気系に直流電圧を供給するバッテリ65及びバルブ63を制御してカフ18aとカフ18bによる被検体への加圧力を制御する制御部64を備える。なお、制御部64は、後述するように被検体の血圧を推定する機能も有している。また、制御部64は、血流センサヘッド21からの電気信号を基に血液の血流量変化を検出する機能も有している。
装着部70と本体部71とは信号線51a、51bを介して接続されている。信号線51aは血流センサヘッド21と制御部64とを接続する。信号線51bは光電センサ22と制御部64とを接続する。排気パイプ52は第1のカフ18a及び第2のカフ18bとポンプ61、圧力センサ62及びバルブ63とを接続する。
装着部70と本体部71とは一体型としてもよいし、別体型としてもよい。また、バッテリ65からの電力供給によらず、交流電源から電力供給してもよい。
図5において、接合部35が第1のアーム31と第2のアーム32との角度αを可変する。この可変機構により、個人差のある耳珠への装着を容易とする。一方のカフ内に光電センサ22、他方のカフ内に血流センサヘッド21が配置されているが、一方のカフ内に双方が配置されてもよいし、光電センサ22の一部あるいは血流センサヘッド21の一部がそれぞれ分離して配置されてもよい。また、耳道内に挿入されるカフは第1のカフ18aでもよいし、第2のカフ18bでもよいが、血流センサヘッド21が配置されたカフが耳道内に挿入されることが望ましい。
本血圧測定装置112における血圧測定の機構及び手順は第一実施形態で説明した血圧測定装置111における血圧測定機構及び血圧測定装置制御方法のフローと同様である。
本血圧測定装置112は、血流量から算出した血圧値を図示していない記憶部に記憶してもよい。また、血圧値を図示していない表示部に表示してもよい。さらに、血圧値を図示していない送信部により外部に送信してもよい。このような機構を備えることにより、被検者は自身の健康保持や健康診断のために蓄積された血圧値データを参照することができる。
以上説明したように、本血圧測定装置は、外耳への装着が容易であるので、頭位での血圧値を長時間安定して連続測定することができる。
(第三実施形態)
図6に、本実施形態に係る血圧測定装置113の概略構成図を示す。なお、図2で説明した血圧測定装置111と符号が同一の構成要素については、相互に同一のものを示すとして説明を省略する。
図6の血圧測定装置113では、図2の血圧測定装置111の制御部64に代えて制御部66を設け、これにより、図2の光電センサ22を省くことが可能となる点が図2の血圧測定装置111と異なっている。なお、ポンプ61、圧力センサ62及びバルブ63がそれぞれ制御部66からの指令に応じて各機能を発揮させることは図2の制御部64の場合と同じである。
制御部66は、受光素子13からの電気信号を基に細動脈82に内に流れる血液85の瞬時血液量を算出して、この算出値の平均値が一定となるように被検体120への加圧力をポンプ61、圧力センサ62及びバルブ63により制御する。
血圧測定装置113では、血流センサヘッド21の発光素子12がレーザダイオードであることを利用し、所定速度以上で移動する血球成分を検出し、その総和から細動脈82の瞬時血液量を求める。なお、血圧測定装置113では、細動脈82の瞬時血液量を第一及び第二実施形態で説明した「細動脈82(末梢血管)の体積」とみなして制御系を構成する。以下、「細動脈82(末梢血管)の体積」を「血管体積」と呼ぶこととする。ここで、所定速度は、第一実施形態と同様で、例えば、概ね2.0mm/sである。つまり、血球84のうち、概ね2.0mm/s以上で移動している成分を検出対象の血球とし、その成分の総和から瞬時血液量を検出することができる。瞬時血液量は、制御部66において受光素子13からの電気信号をパワースペクトルに変換した後、当該パワースペクトルを積分することによって算出することができる値である。
このように、血圧測定装置113では、図2の血圧測定装置111で血流量変化検出手段として使用した血流センサヘッド21にさらに血管体積をモニタする機能を持たせて末梢血管抵抗維持手段として使用することができる。血流センサヘッド21は、図2の血圧測定装置111の血流センサヘッド21と同様に、血流量変化検出手段としての機能も当然に有しているため、血圧測定に必要な瞬時血液量と血流量を制御部66における演算処理によって算出することが可能である。そのため、瞬時血液量と血流量とを個別の光学素子で検出する場合と比較して光学素子の数を減らすことができる。
本実施形態の瞬時血液量の検出方法を第一実施形態の血管体積の検出方法と比較すると、第1実施形態においては図3の細動脈82の体積を検出するのに血液85中の血球84からの散乱強度の総和を用いるのに対し、本実施形態では図6の細動脈82の瞬時血液量を検出するのに血液85中を移動する血球84の速度を検出し、速度成分の総和から瞬時血液量を検出する。そのため、両者は、原理的に異なるものといえる。
図7に、本実施形態に係る血圧測定装置制御方法のフロー図を示す。なお、図4で説明したフロー図と同じステップ番号を付したステップについては、相互に同一のステップを示すものとして説明を省略する。
図7では、脈一拍中の平均細動脈血管径を略一定とするため、ステップS9において所定速度以上で運動している血球成分の総和の目標値を算出する工程であるのみ点が図4と異なっている。このとき、被検者は座位安静の状態で、被加圧部への加圧は被加圧部の毛細血管を閉塞する程度が望ましい。この状態で図6の血流センサヘッド21から得られた血流量より算出した脈一拍当たりの瞬時血液量の平均値を、連続計測時の加圧制御の目標値とする。
ステップS10、ステップS5及びステップS6の一連の動作は連続計測モードである。ステップS10において、瞬時血液量の脈一拍中における平均値が目標値に一致するように、加圧調整が行われる。これにより、被検体の末梢血管の脈一拍中における平均体積が一定になるように被検体への圧力を制御して末梢血管の末梢血管抵抗の脈一拍中における平均値を略一定に維持することができる。末梢血管の末梢血管抵抗の脈一拍中における平均値を略一定に維持させる際には、末梢血管抵抗維持手段に毛細血管を閉塞させることが望ましく、特に毛細血管を閉塞させる圧力以上に維持することが望ましい。末梢血管の末梢血管抵抗の脈一拍中における平均値を略一定に維持するために瞬時血液量の脈一拍中における平均値が一定になるように被検体への加圧力を制御する制御系では、人間の緊張やリラックス、ストレス、呼吸など自律神経系への変化に追従する応答速度があればよい。例えば、1秒前後である。
(第四実施形態)
図8に、本実施形態に係る血圧測定装置114の概略構成図を示す。なお、図5及び図6で説明した血圧測定装置112,113と符号が同一の構成要素については、相互に同一のものを示すものとして説明を省略する。なお、本実施形態においても、血圧測定装置114では、第三実施形態と同様に、末梢血管の瞬時血液量を第一及び第二実施形態で説明した「末梢血管の体積」とみなして制御系を構成する。
図8の血圧測定装置114は、図5の血圧測定装置112同様、外耳に装着して血圧測定することが可能の場合の構成例である。血圧測定装置114は、血流センサヘッド21に血流量を検出する機能とともに、さらに瞬時血液量をモニタする機能を合わせて持たせている点が図5の血圧測定装置112と異なっている。これにより、瞬時血液量と血流量とを個別の光学素子で検出する場合と比較して光学素子の数を減らすことができる。
本発明に係る血圧測定装置及び血圧測定装置制御方法は、水中作用などの危険な環境下にある被検者の安全管理のための血圧測定、健康保持や健康診断のための血圧測定、或いは美容施設や娯楽施設における血圧測定に利用することができる。
生体の皮下の血管の構造 生体の血液循環系を電気回路に摸擬した場合の回路構成図 一実施形態に係る血圧測定装置の概略構成図 一実施形態に係る血圧測定装置制御方法のフロー図 一実施形態に係る血圧測定装置の概略構成図 一実施形態に係る血圧測定装置の概略構成図 一実施形態に係る血圧測定装置制御方法のフロー図 一実施形態に係る血圧測定装置の概略構成図
符号の説明
11a、11b:加圧手段
12:発光素子
13:受光素子
14:発光素子
15:受光素子
18a:第1のカフ
18b:第2のカフ
21:血流センサヘッド
22:光電センサ
31:第1のアーム
32:第2のアーム
35:接合部
51a、51b:信号線
52:パイプ
53:排気パイプ
61:ポンプ
62:圧力センサ
63:バルブ
64,66:制御部
65:バッテリ
70:装着部
71:本体部
81:毛細血管
82:細動脈(末梢血管)
84:血球
90a:照射光
90b:反射光
91a:出射光
91b:散乱光
105:電源
106、108:回路
105:電源
107a〜107e:電気抵抗
109:電流
110:電気回路
111、112:血圧測定装置
120:被検体
121:動脈領域
122:細動脈領域
123:毛細血管領域
131:動脈
132:細動脈
133:毛細血管
134:静脈
141:表皮
142:真皮
143:皮下組織

Claims (17)

  1. 被検体の末梢血管の末梢血管抵抗の脈一拍中平均値を複数の脈拍間で略一定に維持する末梢血管抵抗維持手段と、
    前記末梢血管抵抗維持手段により末梢血管抵抗が維持された末梢血管の内部に流れる血液の血流量を検出する血流量変化検出手段と、
    前記血流量変化検出手段の検出した血流量と前記末梢血管抵抗維持手段により維持された末梢血管抵抗の抵抗値とを乗算して前記被検体の血圧値を推定する血圧推定手段と、
    を備える血圧測定装置。
  2. 前記末梢血管抵抗維持手段は、前記被検体の一部である外耳に装着され前記外耳を加圧する外耳装着部を備え、前記外耳装着部の前記外耳への加圧力を制御して前記外耳の前記末梢血管の末梢血管抵抗の脈一拍中平均値を複数の脈拍間で略一定に維持することを特徴とする請求項1に記載の血圧測定装置。
  3. 前記末梢血管抵抗維持手段は、前記被検体を加圧し前記被検体の加圧される被加圧部下の末梢血管の脈一拍中平均体積が複数の脈拍間で略一定になるように前記被検体への加圧力を制御して前記末梢血管抵抗の脈一拍中平均値を複数の脈拍間で略一定に維持することを特徴とする請求項1又は2に記載の血圧測定装置。
  4. 前記末梢血管抵抗維持手段は、前記被加圧部下の末梢血管の脈一拍中平均体積として、前記被加圧部下の末梢血管の瞬時血液量の脈一拍中平均値を算出することを特徴とする請求項3に記載の血圧測定装置。
  5. 前記末梢血管抵抗維持手段は、前記血流量変化検出手段の検出する血流量から前記末梢血管の瞬時血液量の脈一拍中平均値を算出すること特徴とする請求項4に記載の血圧測定装置。
  6. 前記末梢血管抵抗維持手段は、前記被加圧部下に出射光を照射し、前記被加圧部下に照射された出射光のうち前記被検体を透過した透過光又は前記被検体の内部で散乱した散乱光を受光する光電センサを備え、末梢血管の脈一拍中前記光電センサの前記透過光又は散乱光の平均受光量が複数の脈拍間で略一定となるように前記被検体への加圧力を制御することを特徴とする請求項3に記載の血圧測定装置。
  7. 前記末梢血管抵抗維持手段は、前記末梢血管の末梢血管抵抗の脈一拍中平均値を複数の脈拍間で略一定に維持する際に、前記血流量変化検出手段による血流量の検出に関わる毛細血管を閉塞することを特徴とする請求項1又は2に記載の血圧測定装置。
  8. 前記末梢血管抵抗維持手段は、前記被検体を加圧し前記被検体の加圧される被加圧部下の前記毛細血管を閉塞するほどの圧力以上に維持することを特徴とする請求項7に記載の血圧測定装置。
  9. 前記血流量変化検出手段は、前記被加圧部下に照射光を照射し、前記被加圧部下に照射された照射光のうち前記被検体で反射した反射光を受光し前記反射光の前記照射光に対するドップラーシフト量から前記被検体の末梢血管の内部に流れる血液の血流量を検出する血流センサを備えることを特徴とする請求項3、4、5、6、又は8のいずれかに記載の血圧測定装置。
  10. 前記血圧推定手段は、前記血流量変化検出手段により検出された血流量と前記末梢血管抵抗維持手段により維持された末梢血管抵抗の抵抗値との乗算から算出される血圧値と標準測定法で測定した血圧値との差を補正することを特徴とする請求項に記載の血圧測定装置。
  11. 末梢血管抵抗維持手段に被検体の末梢血管の末梢血管抵抗の脈一拍中平均値を複数の脈拍間で略一定に維持させ、前記末梢血管抵抗維持手段により末梢血管抵抗の維持された末梢血管の内部に流れる血液の血流量を血流量変化検出手段に検出させ、血圧推定手段に、前記血流量変化検出手段により検出された血流量と前記末梢血管抵抗維持手段により維持された末梢血管抵抗の抵抗値とを乗算させ前記被検体の血圧値を推定させる血圧測定装置制御方法。
  12. 前記末梢血管抵抗維持手段に、前記被検体の一部である外耳に装着され前記外耳を加圧する外耳装着部の前記外耳への加圧力を制御させて前記外耳の前記末梢血管の末梢血管抵抗の脈一拍中平均値を複数の脈拍間で略一定に維持させることを特徴とする請求項11に記載の血圧測定装置制御方法。
  13. 前記末梢血管抵抗維持手段に、前記末梢血管抵抗維持手段の加圧する前記被検体の被加圧部下の末梢血管の脈一拍中平均体積が複数の脈拍間で略一定になるよう前記被検体への加圧力を制御させて前記末梢血管抵抗の脈一拍中平均値を複数の脈拍間で略一定に維持させることを特徴とする請求項11又は12に記載の血圧測定装置制御方法。
  14. 前記末梢血管抵抗維持手段に、前記被加圧部下の末梢血管の脈一拍中平均体積として、前記被加圧部下の末梢血管の瞬時血液量の脈一拍中平均値を算出させることを特徴とする請求項13に記載の血圧測定装置制御方法。
  15. 前記末梢血管抵抗維持手段に、前記血流量変化検出手段の検出する血流量から前記末梢血管の瞬時血液量の脈一拍中平均値を算出させること特徴とする請求項14に記載の血圧測定装置制御方法。
  16. 前記末梢血管抵抗維持手段に前記末梢血管の末梢血管抵抗の脈一拍中平均値を複数の脈拍間で略一定に維持させる際に、前記末梢血管抵抗維持手段に、前記血流量変化検出手段による血流量の検出に関わる毛細血管を閉塞させることを特徴とする請求項11に記載の血圧測定装置制御方法。
  17. 前記末梢血管抵抗維持手段に、前記末梢血管抵抗維持手段の加圧する前記被検体の被加圧部下の圧力を前記毛細血管が閉塞するほどの圧力以上に維持させることを特徴とする請求項16に記載の血圧測定装置制御方法。
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