JP3706747B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば電子写真方式或は静電記録方式を用いて像担持体上に静電潜像を形成し、この静電潜像を可視画像とするために一成分現像剤を用いる現像装置を備えた、例えば複写機、プリンタなどの画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4は従来の電子写真方式を用いた画像形成装置の一例の概略構成を示す。
【0003】
従来、画像形成装置には、その中心部に像担持体としてのドラム状の電子写真感光体、即ち、感光ドラム1が回転可能に支持されており、感光ドラム1の矢印A方向への回転に伴い、該感光ドラム1の外周面は帯電ローラ2によって一定電位に帯電される。次に、例えばレーザスキャナ、LEDなどの露光装置5により画像信号に対応した露光3を感光ドラム1に照射して、感光ドラム1の外周面上に静電潜像を形成する。続いて、現像装置4によりトナー(現像剤)を用いて静電潜像を現像し、トナー像(可視画像)として可視化する。得られたトナー像は、転写手段である転写ローラ12を用いて、感光ドラム1上のトナー像形成に同期して搬送された記録材13上に転写する。その後、未定着トナー像を担持した記録材13は定着装置15まで搬送され、そこで加圧、加熱されて、未定着トナー像は記録材13上に融着、固定して永久画像となる。
【0004】
一方、トナー像の転写後の感光ドラム1は、クリーニング手段としてブレード14aを備えたクリーニングユニット14のにより残留したトナーの除去、清掃を受けて、次の画像形成に供される。
【0005】
従来、感光ドラム1上の静電潜像を可視化するための現像装置4には、比較的構成が簡単な一成分現像方式が知られている。この方式の現像装置4は、現像容器6内に現像剤として一成分現像剤、即ち、トナーを収容しており、トナーとしては、通常粉砕法による粒径5〜8μmの非磁性トナーが用いられる。
【0006】
現像装置4は、現像容器6に矢印B方向に回転可能に支持される、現像剤担持体としての現像スリーブ8を有し、該現像スリーブ8は、現像装置4と感光ドラム1の対向する現像領域において現像容器6に設けられている開口部6aから一部を現像容器6外に露出するようにして配置される。
【0007】
又、現像容器6内の、開口部6aとは反対側の奥には、トナーを攪拌及び搬送する手段としての攪拌羽根7が矢印方向に回転可能に設けられており、RSローラ11、即ち、現像スリーブ8の外周面上へのトナー供給(Supply)及び現像スリーブ8の外周面上からのトナーの剥ぎ取り(Remove)を行う現像剤供給及び剥ぎ取り手段へ向けて、トナーを攪拌しながら搬送する。
【0008】
ここで、以下に詳述するが、RSローラ11は例えばウレタンなどのスポンジローラであり、現像スリーブ8とは逆方向(カウンター方向)に、そして現像スリーブ8に対して一定の周速差にて当接回転している。RSローラ11を現像スリーブ8に対してカウンター方向に当接回転させるのは、現像スリーブ8からのトナーの剥ぎ取り効果が、順方向の当接回転よりも効率的であるためである。
【0009】
攪拌羽根7によってRSローラ11に向けて搬送されたトナーは、RSローラ11と現像スリーブ8の接触部(ニップ部)において、両者間の周速差にもとづく摩擦により予備的に帯電されながら、現像スリーブ8上に供給、塗布(コート)される。現像スリーブ8上のトナーは、現像スリーブ8の回転に伴ってトナーの層厚を規制するための手段である層厚規制ブレード9の位置まで搬送され、所定の層厚に規制された後、感光ドラム1と対向した現像領域に搬送される。
【0010】
現像領域では、感光ドラム1と現像スリーブ8の対向する面は同方向、即ち、順方向に移動しており、感光ドラム1と現像スリーブ8両方の回転に伴って、感光ドラム1上の静電潜像にトナーが静電的に飛翔し、トナー像の形成が行われる。
【0011】
上記のRSローラ11の2つの機能、すなわちトナーの供給(Supply)と剥ぎ取り(Remove)の機能について、更に詳しく説明する。
【0012】
先ず、1つ目の機能であるトナーの供給機能については、従来より、ソリッドゴム材、ブラシ材、発泡ゴム材などを用いた提案が多数なされている。しかし、ソリッドゴム材は表面が平滑であるために十分なトナー搬送性が得られ難い。ブラシ材はトナー供給能は優れているが、ブラシ繊維の抜けや、切断などの問題がある。一方、特開平2−191974号によれば発泡ゴム材は表面に形成された発泡孔によりトナー搬送性がソリッドゴム材に比べ大幅に向上することを開示している。更に、搬送力を向上させる技術として、特開平5−61350号に開示されるトナー供給部材が知られている。これはトナー供給装置におけるトナーホッパーから現像装置へのトナー供給部材である発泡弾性体表面に凹凸形状を持たせるというものである。即ち、熱線カット法によりフォーム体を加工し、ロール表面に凹凸形状を持たせるとされていた。作用としては凹部を形成し、より多くのトナーを取り込み搬送することを主眼としたもので、トナーをとらえ易く、且つ、放ち易いものであれば形状は特に限定はないとされていた。
【0013】
次に、2つ目の機能であるトナーの剥ぎ取り機能については、従来より、発泡弾性体ローラを被当接部材に当接させて、トナーを力学的に剥ぎ取る方法や、特開平2−191974号に開示されているように、発泡弾性体ローラにバイアスを印加し、被当接部材から静電気的な力でトナーを剥ぎ取る方法が知られている。
【0014】
以上のように、この2つの機能を考え合わせて、一般的に一成分現像装置のRSローラ11には、発泡弾性体ローラ(例えばウレタンスポンジローラ)が広く用いられている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、近年、粉砕トナーに比べて、粒径が均一で転写効率が非常に高いという理由から、重合法で製造された重合トナーが使用されるようになってきたことから以下のような問題点が出てきた。
【0016】
重合トナーは、製法上、その形状が粉砕トナーに比べて限りなく球形に近く、表面の凹凸がないのが特徴である。このような重合トナーは、流動性が非常に良くなるが、表面の凹凸がない分、表面エネルギーが小さくなり、トナーの流動性向上や電荷付与のためにトナー表面に添加される外添剤が、トナー表面から遊離し易い傾向がある。このため、重合トナーは、現像スリーブ8とRSローラ11との摺擦によって、粉砕トナーでは起こらなかった外添剤の遊離によるトナーの劣化という問題を引き起こしやすい。その結果、重合トナー使用時は、RSローラ11による現像スリーブ8表面からのトナーの剥ぎ取り及び供給を、粉砕トナー使用時のようにバランス良く行えず、現像スリーブ8にトナーのコートムラ(塗布ムラ)やコートすじが発生することがあった。
【0017】
又、形状が球形であるため、チャージアップしたトナーが現像スリーブ8の表面に付着した場合、より最密充填に付着して、鏡映力が大きくなり非常に剥ぎ取りが困難となる。その結果、現象スリーブ8表面がチャージアップトナーで被覆されてしまい、新たに現像スリーブ上に供給されるトナーと現像スリーブ8表面との接触機会が殆どなくなり、トナー同士の摩擦帯電が増加して、トリボが小さい、或は本来帯電すべき極性とは逆極性に帯電したトナーを多く作ってしまい、感光ドラム1上のかぶりが増加することがあった。
【0018】
ここで、現像スリーブ8表面からRSローラ11がトナーを剥ぎ取る性能を向上させるために、力学的な力を利用するならば、例えば現像スリーブ8へのRSローラ11の侵入量を増やす、当接幅(ニップ幅)を増やす、及びRSローラ11の回転数を増やすなどの手法がある。しかし、トナーへのストレスが増加してしまい、トナーの劣化による帯電不良や融着及び固化、或は、発泡弾性体にて構成されるRSローラ11、及び現像スリーブ8の劣化及び損傷といった問題を招いてしまう。上述のように、特に形状が実質的に球形な重合トナーを現像剤として使用する場合は粉砕トナーに比べてさらにトナー劣化の度合いが大きい。
【0019】
又、静電的な力を利用して上記問題点を解決しようとするならば、RSローラ11を構成する発泡弾性体を導電化しなければならず、導電物の添加により発泡弾性体の物性が改悪されやすい。又、RSローラ11に接続するためのバイアス電源などが必要となり、構成が複雑、且つ生産費が高くなってしまう。
【0020】
従って、本発明の目的は、例えば重合トナーのような実質的に球形な一成分現像剤を使用して現像を行う場合に、静電的な力を利用せず、又、現像剤劣化を招くことなく、現像剤担持体への現像剤の搬送性を維持しながら、現像剤担持体からの現像剤の剥ぎ取りを安定且つ十分に行うことが可能であり、従って現像剤担持体上のコートすじ及び像担持体上のかぶりを防止し、常に安定でムラのない高品質の画像を形成することができる画像形成装置を提供することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、像担持体上に形成する静電潜像を可視画像とするために、一成分現像剤を用いる現像装置を備えた画像形成装置において、前記現像装置は、現像領域へ前記現像剤を担持搬送す現像剤担持体と、前記現像剤担持体の表面に当接し、前記現像剤担持体の表面への前記現像剤の供給及び前記現像剤担持体表面からの前記現像剤の剥ぎ取りを行回動する現像剤供給及び剥ぎ取り手段と、を有し、前記現像剤供給及び剥ぎ取り手段は、表面において周方向に凹凸を設けた発泡体を有し、凹凸の凸部の断面が台形状であり、前記現像剤は、形状係数SF−1が100〜140であることを特徴とする画像形成装置である。
【0023】
本発明の他の実施態様によると、前記現像剤は、重合法で製造される重合トナーである。
【0024】
本発明の他の実施態様によると、前記現像剤供給及び剥ぎ取り手段の最外層に設けられる凹凸の凸部は、0.2mm以上、2.0mm以下の高さを有する。
【0025】
本発明の他の実施態様によると、前記現像剤供給及び剥ぎ取り手段の最外層に設けられる凹凸の繰り返しピッチは、0.6mm以上、3.0mm以下、凸部の頂部幅は0.2mm以上、2.4mm以下、凹部の底部幅は0.1mm以上、2.0mm以下とされる。
【0026】
本発明の他の実施態様によると、前記現像剤供給及び剥ぎ取り手段は、最外層に設けられる凹凸の凸部及び凹部が完全に前記現像剤担持体表面に当接するように前記現像剤担持体に押圧して設けられる。
【0027】
本発明の他の実施態様によると、前記発泡体のセル径は200μm〜600μmである。
【0028】
更に、本発明の他の実施態様によると、前記現像剤供給及び剥ぎ取り手段は、ローラ状或はベルト状の回転体とされる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明するが、本発明は図面の画像形成装置に限定されるものでないことを理解されたい。
【0030】
実施例1
図2に本発明に係る画像形成装置の一実施例を示す。
【0031】
本実施例によると、像担持体としてのドラム状の電子写真感光体、即ち感光ドラム1の表面は帯電ローラ2によって一様にVD=−600Vに帯電され、次に感光ドラム1の上にはレーザービームを光源とする露光装置5により画像情報に基づいた露光3が行われて、感光ドラム1上にVL=−150Vの静電潜像が形成される。本実施例によると画像形成装置は、負極性の非磁性一成分現像剤、即ち、トナーを用いる現像装置4を備えており、感光ドラム1上に形成した静電潜像はこの現像装置4にて反転現像されて、トナー像となる。その後、感光ドラム1上のトナー像は転写ローラ12に至り、感光ドラム1上のトナー像の形成に同期して搬送されてきた記録材13上に転写される。この未定着トナー像を担持した記録材13は定着装置15まで搬送されて、加圧及び加熱されることにより未定着トナー像の定着を受け、記録材13上には永久画像が形成する。一方、トナー像の転写の終了した感光ドラム1は、ブレード状のクリーニング手段14aを備えたクリーニングユニット14によって、表面に付着した残留トナーなどの除去を受けて、続く画像形成に供される。
【0032】
本実施例の画像形成装置のプロセススピードは100mm/secであり、A4サイズの紙を記録材13とするとき、毎分12枚に画像形成することが可能である。
【0033】
次に、本実施例にて画像形成装置が備える現像装置について更に詳しく説明する。
【0034】
本実施例によると現像装置4には、感光ドラム1と対向する部分に開口部6aが設けてあり、開口部6aから一部現像容器6外に露出するようにして、現像剤担持体としての現像スリーブ8が回転可能に支持されている。一成分トナーを収容する現像容器6内部には、トナーを攪拌及び搬送する手段としての攪拌羽根7が設けられており、現像スリーブ8の表面へのトナーの供給(Supply)及び現像スリーブ8の表面からのトナーの剥ぎ取り(Remove)を行う本実施例ではローラ状とされる現像剤供給及び剥ぎ取り手段、即ち、RSローラ10に向けて、トナーを攪拌しながら搬送している。
【0035】
攪拌羽根7によって攪拌及び搬送されたトナーは、現像スリーブ8に対して相対速度を有するように、又、現像スリーブ8の回転とはカウンター方向に回転するRSローラ10と現像スリーブ8の接触部(ニップ部)において、両者間の周速差にもとづく摩擦により予備的に帯電されながら、現像スリーブ8上に供給、塗布(コート)される。現像スリーブ8の矢印方向の回転に伴い、現像スリーブ8上のトナーは、現像スリーブ8上に塗布されたトナーの層厚を規制するための手段としての、リン青銅などの弾性を有する部材にウレタンゴムなどのシート状の部材が張り付けてある層厚規制ブレード9の位置まで搬送され、所定の層厚に規制された後、感光ドラム1と対向した現像領域に搬送される。
【0036】
現像領域では、感光ドラム1と現像スリーブ8の対向する面は同方向、即ち、順方向に移動しており、感光ドラム1と現像スリーブ8両方の回転に伴って、感光ドラム1上の静電潜像にトナーが静電的に飛翔し、トナー像の形成が行われる。
【0037】
本実施例によると、現像スリーブ8の直径は16mmとし、非磁性のアルミニウムに、グラファイトを分散させたフェノール樹脂をコートしたスリーブを用いている。そして、十分な画像形成濃度を達成させるべく、感光ドラム1の周速に対して約180%の周速で回転するように、現像スリーブ8の回転数は毎分250回転とした。
【0038】
次に、本実施例にて用いられるトナーについて詳しく説明する。
【0039】
上述のように、本実施例では、負極性の非磁性一成分トナーを用いている。このトナーは懸濁重合法により製造され、且つ重合時に極性樹脂及び重量性単量体に対して5〜30重量%の低軟化添物質を添加して重合されたものであり、形状係数SF−1は、100〜140、より好ましくは100〜125とした球形トナーである。
【0040】
ここで、上記の形状係数SF−1とは、図3にて理解されるように、球状物質の形状の丸さの割合を示す数値であり、球状物質を2次元平面上に投影してできる楕円状図形の最大長さMXLNGの二乗を図形面積AREAで除して、これに100π/4を乗じた値で表現される。即ち、形状係数SF−1は次式、
SF−1={(MAXLNG)2 /AREA}×(100π/4)
にて定義されるものである。
【0041】
本実施例では、日立製作所FE−SEM(S−800)を用いて、トナー像を100回無作為にサンプリングし、その画像情報をインターフェースを介して、ニコレ社製画像解析装置(LUSEX3)に導入して解析し、前述の式により形状係数SF−1を算出した。
【0042】
次に、本実施例のRSローラ10について更に詳しく説明する。図1は本実施例のRSローラ10を示す。
【0043】
本実施例によると、RSローラ10は、高離型性を有する型に芯金17とウレタンの原料を入れ発泡後、除膜処理を行い、外周面のセルに開孔を持たせたウレタンスポンジローラ(スポンジローラ)16を含む。
【0044】
RSローラ10を構成するスポンジローラ16のセル径は約200μm〜600μmが適当であり、又、RSローラ10の外径(D)は17mmとし、芯金17の直径(d)は5mmとした。スポンジローラ16外周表面に周方向に交互に凸部21と、凹部22とを形成した。凸部21の高さ(H)は0.5mm、凸部21の頂部の幅(W1)は0.5mm、凹部22の底部の幅(W2)は0.5mmとし、又、凹凸の繰り返しピッチ(P)、即ち、凸部21の高さの1/2位置(H/2)を通る円直径で計ったピッチは1.5mmとした。ここで、RSローラの外径(D)とは凸部21の頂上部を外插した円の径である。
【0045】
RSローラ10は、現像スリーブ8にスポンジローラ16が侵入量1.5mmとなるように当接されている。即ち、当接部において、凸部21のみならず凹部22も完全に現像スリーブ8に当接している。トナーを現像スリーブ8の表面から十分に剥ぎ取るためには、凹部22の底部も完全に現像スリーブ8の表面に当接させることが望ましいからである。又、凸部21の高さ(H)は、十分な剥ぎ取り性能を得るためには、0.2mm以上の高さを持つことが望ましい。しかし、この凸部21は、機械的強度、ねじれ強度の観点から、2.0mm以下であることが望ましい。又、凸部21の頂部幅(W1)、凹部22の底部幅(W2)、更にはピッチ(P)は、上記実施例に限定されるものではなく、例えば、W1=0.2mm〜2.4mm、W2=0.1mm〜2.0mm、P=0.6mm〜3.0mmにて好結果を得ることができた。
【0046】
本実施例によれば、RSローラ10の形成時に型に予め凹凸を持たせておき、それをスポンジ表面に転写することにより、図1に示すような表面に凹凸のある複雑な形状であっても、高精度で表面にウレタンの溶融物などもないスポンジローラ16を製造することが可能である。
【0047】
本実施例では、本発明の効果をより明確にする趣旨で、上記の表層に凹凸が設けられたスポンジローラ16を有するRSローラ10を備えた現像装置の他に、該スポンジローラ16と外径が同じ17mmで、表層が滑らかな、ウレタンスポンジローラを有し、現像スリーブ8に対する侵入量を変化させた、従来用いられているような3種類のRSローラX、Y及びZを備えた現像装置を用意して、それぞれ画像耐久試験を行った。画像耐久試験では、現像スリーブ8上のトナーの塗布(コート)状態、感光ドラム1のかぶりの違いを比較し、表1に示す結果を得た。
【0048】
表1に示す画像耐久試験の内、コートすじは、温度30℃、湿度80%の環境で、500枚程度画像形成した時点での現像スリーブ8上のコート状態を示したものであり、耐久かぶりは、温度23℃、湿度60%の環境で5000枚程度画像形成を行った結果の感光ドラム1上のかぶりである。
【0049】
尚、表1に示す比較試験において、RSローラ10、X、Y及びZは全て同じ硬度及びセル数のウレタンスポンジを材料としたウレタンスポンジローラを有しており、RSローラの芯金17も同じものでありその直径は5mmである。又、トナー、現像スリーブ8及び層厚規制ブレード9の材料及び設定も等しくした。ここで、凹凸を設けたスポンジローラ16を有するRSローラ10の外径とは、前述のように、凸部21を外插した円の径であり、従って、凹部22の底部を結んだ円の径は16mmである。
【0050】
【表1】
Figure 0003706747
【0051】
RSローラXは、現像スリーブ8への侵入量を0.5mmと少なくしたものであるが、現像スリーブ8上のトナーの剥ぎ取り能力が不足して、コートすじが発生した。
【0052】
RSローラYは、現像スリーブ8への侵入量を1.0mmと、RSローラXより大きく設定したが、それでも現像スリーブ8上のトナーの剥ぎ取り能力が不足して、コートすじが発生した。
【0053】
そこで、RSローラZでは現像スリーブ8への侵入量を1.5mmに設定したところ、トナーの剥ぎ取り能力が十分であり、コートすじは発生しなかった。しかしながら、画像耐久試験を継続するうちに徐々に感光ドラム1上のかぶりが増加し、トナーの飛散が多くなり、記録材13上のかぶりも許容できないレベルに増加してしまった。
【0054】
この耐久試験後のトナーを電子顕微鏡で拡大してみると、試験前のトナーに比べて外添剤がトナー表面に殆ど無い、或は表面に埋め込まれた形態でしか存在していないことが確認された。これは、RSローラZ使用時に、トナーへのダメージが大きかった結果である考えられる。
【0055】
一方、本発明に係るRSローラ10、即ち、スポンジローラ16の表面に凹凸を設けたものでは、この凹凸を設けたことによって見かけ上RSローラ10の硬度が低下しているにも拘わらず、現像ローラ8への侵入量をRSローラZの場合と同じに設定しても十分なトナーの剥ぎ取りが可能である。従って、コートすじは発生しない。更に、見かけ上RSローラ10の硬度は下がっているので、トナーに与えるダメージも少なく、外添剤の遊離も発生し難い。従って、耐久かぶりも悪化せずに良好な画像を長期に亙って形成することが可能となった。
【0056】
このように、発明に係る画像形成装置によれば、現像スリーブ8上のコートすじ及び感光ドラム1上のかぶりを防止することができる。
【0057】
尚、本実施例では、現像剤供給及び剥ぎ取り手段はRSローラとし、トナーは重合法で作成した非磁性一成分現像剤であるとして説明しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、RSローラの代わりにベルト状回転体とすることもでき、又、現像剤は粉砕法で作製したトナーを熱や機械的な力で後処理して球形とし、形状係数SF−1が100〜140であるようにしたトナーを用いても、本発明は同様の効果を発し得る。
【0058】
又、本発明は非磁性現像剤使用時に限定されるものではなく、磁性一成分現像剤についても適用可能であることも理解されたい。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る画像形成装置は、像担持体上に形成する静電潜像を可視画像とするために、一成分現像剤を用いる現像装置を備えた画像形成装置において、現像装置は、現像領域へ現像剤を担持搬送す現像剤担持体と、現像剤担持体の表面に当接し、現像剤担持体の表面への現像剤の供給及び現像剤担持体表面からの現像剤の剥ぎ取りを行回動する現像剤供給及び剥ぎ取り手段と、を有し、現像剤供給及び剥ぎ取り手段は、表面において周方向に凹凸を設けた発泡体を有し、凹凸の凸部の断面が台形状であり、現像剤は、形状係数SF−1が100〜140である構成とされるので、例えば重合トナーのような実質的に球形な一成分現像剤を使用して現像を行う場合に、静電的な力を利用せず、又、現像剤劣化を招くことなく、現像剤担持体への現像剤の搬送性を維持しながら、現像剤担持体からの現像剤の剥ぎ取りを安定且つ十分に行うことが可能であり、従って現像剤担持体上のコートすじ及び像担持体上のかぶりを防止し、常に安定でムラのない高品質の画像を形成することができる画像形成装置を提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置に備えられるRSローラの一実施例を示す斜視図である。
【図2】本発明に係る画像形成装置の一実施例を示す概略構成図である。
【図3】球状物質の形状係数SF−1の測定法を説明するための図である。
【図4】従来の画像形成装置を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 感光ドラム(像担持体)
2 帯電ローラ
4 現像装置
5 露光装置
6 現像容器
7 攪拌羽根
8 現像スリーブ(現像剤担持体)
9 層厚規制ブレード
10 RSローラ(現像剤供給及び剥ぎ取り手段)
12 転写ローラ
13 記録材
14 クリーニングユニット
15 定着装置
16 ウレタンスポンジローラ
17 芯金
21 凸部
22 凹部

Claims (7)

  1. 像担持体上に形成する静電潜像を可視画像とするために、一成分現像剤を用いる現像装置を備えた画像形成装置において、
    前記現像装置は、現像領域へ前記現像剤を担持搬送す現像剤担持体と、前記現像剤担持体の表面に当接し、前記現像剤担持体の表面への前記現像剤の供給及び前記現像剤担持体表面からの前記現像剤の剥ぎ取りを行回動する現像剤供給及び剥ぎ取り手段と、を有し、
    前記現像剤供給及び剥ぎ取り手段は、表面において周方向に凹凸を設けた発泡体を有し、凹凸の凸部の断面が台形状であり、
    前記現像剤は、形状係数SF−1が100〜140であることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記現像剤は、重合法で製造される重合トナーであることを特徴とする請求項の画像形成装置。
  3. 前記現像剤供給及び剥ぎ取り手段の最外層に設けられる凹凸の凸部は、0.2mm以上、2.0mm以下の高さを有することを特徴とする請求項1又は2の画像形成装置。
  4. 前記現像剤供給及び剥ぎ取り手段の最外層に設けられる凹凸の繰り返しピッチは、0.6mm以上、3.0mm以下、凸部の頂部幅は0.2mm以上、2.4mm以下、凹部の底部幅は0.1mm以上、2.0mm以下とされることを特徴とする請求項1、2又は3の画像形成装置。
  5. 前記現像剤供給及び剥ぎ取り手段は、最外層に設けられる凹凸の凸部及び凹部が完全に前記現像剤担持体表面に当接するように前記現像剤担持体に押圧して設けられることを特徴とする請求項1〜のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  6. 前記発泡体のセル径は200μm〜600μmであることを特徴とする請求項1〜のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  7. 前記現像剤供給及び剥ぎ取り手段は、ローラ状或はベルト状の回転体とされることを特徴とする請求項1〜のいずれかの項に記載の画像形成装置。
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