JP3706284B2 - 通信装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、音声通信と画像通信とが可能な通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、レシーバとマイクとを用いた音声通信とカメラを用いた画像通信とが可能な通信装置としては、例えば、テレビ電話装置等があり、このようなテレビ電話装置においては、レシーバとマイクとを用いた音声通信中にカメラを用いた画像通信を行わせるか否かは、使用者によるキー操作等に基づいて手動により設定していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来装置のように、カメラを用いた画像通信の可否をキー操作等に基づいて手動により設定するものでは、使用者において繁雑な操作を要するといった問題点があり、特に、単一の筺体内にレシーバとマイクとカメラとを備えた携帯型テレビ電話装置においては、レシーバとマイクとを用いた音声通信を、レシーバ及びマイクに耳及び口を接触又は接近させて行わせるときにカメラを用いた画像通信を停止させないと意味不明な画像が通信相手に送信されてしまうといった問題点があった。
【0004】
本発明は、使用者における繁雑な操作を要することなく、カメラを用いた画像通信の可否を設定することができる通信装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、レシーバとマイクとを用いた音声通信とカメラを用いた画像通信とが可能な通信装置において、レシーバ又はマイクに使用者の耳又は口が接触又は接近したことを検知する検知手段と、該検知手段によりレシーバ又はマイクに使用者の耳又は口が接触又は接近したことを検知したとき上記カメラを停止させる制御手段とを備え、上記制御手段は、上記検出手段からの検知結果に基づいてカメラを停止させたとき、予め登録された画像を通信相手に送信させる構成としたものである。
【0006】
従って、本発明によれば、検知手段によってレシーバ又はマイクに使用者の耳又は口が接触又は接近したことが検知されたとき、その検知結果に基づいて制御手段がカメラを停止させることにより、カメラを用いた画像通信の可否を自動的に設定することができる。又、本発明によれば、検知手段からの検知結果に基づいてカメラを停止させたとき、制御手段が予め登録された画像を通信相手に送信させることにより、正常な画像を通信相手に送信させることができる。
【0009】
又、本発明は、上記の構成に加え、通信相手から送信され受信された画像を表示させる表示部を備える一方、上記制御手段は、上記検知手段によりレシーバ又はマイクに使用者の耳又は口が接触又は接近したことを検知したとき上記表示部を停止させるよう構成したものである。
【0010】
従って、本発明によれば、検知手段によってレシーバ又はマイクに使用者の耳又は口が接触又は接近したことが検知されたとき、その検知結果に基づいて制御手段がカメラ及び表示部を停止させることにより、カメラ及び表示部を用いた双方向画像通信の可否を自動的に設定することができる。
【0011】
更に、本発明は、上記の何れかの構成に加え、レシーバとマイクとを用いた音声通信を、レシーバ及びマイクに耳及び口を接触又は接近させることなく行わせることが可能なハンズフリー通話機能を備える一方、上記制御手段は、上記検知手段によりレシーバ又はマイクに使用者の耳又は口が接触又は接近したことを検知したとき上記ハンズフリー通話機能を停止させるよう構成したものである。
【0012】
従って、本発明によれば、検知手段によってレシーバ又はマイクに使用者の耳又は口が接触又は接近したことが検知されたとき、その検知結果に基づいて制御手段がカメラ及びハンズフリー通話機能を停止させることにより、カメラを用いた画像通信及びハンズフリー通話機能の可否を自動的に設定することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0014】
図1は本発明の通信装置の一実施の形態である携帯型テレビ電話装置の構成を示す機能ブロック図、図2は同携帯型テレビ電話装置の外観を示す斜視図、図3は同携帯型テレビ電話装置における通信中の動作制御を示すフローチャートである。
【0015】
以下、本発明の一実施の形態である携帯型テレビ電話装置を図1乃至図3に基づいて説明する。
【0016】
図1及び図2において、1はアンテナ、2はアンテナ1を介して図示しない基地局との無線接続を行う無線部、3は無線部2によって復調された又は変調する音声信号の処理を行う音声処理部、4は外部音声を集音して音声処理部3に音声信号として供給するマイク、5は音声処理部3から供給された音声信号を音声として外部に放音するレシーバ、6は音声処理部3から供給された音声信号をレシーバ5より大きい音量によって音声として外部に放音するスピーカ、7はレシーバ5に使用者の耳が接触又は接近したことを圧力や赤外線により検知するセンサ、8はセンサ7からのデータを処理する検出部である。
【0017】
9は無線部2によって復調された又は変調する画像信号の処理を行う画像処理部、10は周囲の映像を撮影するカメラ、11はカメラ10からの映像データを所定のフォーマットに変換する画像信号変換部、12は画像処理部9又は画像信号変換部11から供給された画像信号を格納する画像データ格納部、13は画像処理部9又は画像信号変換部11更には画像データ格納部12から供給された画像信号を画像として表示する表示部、13は各種ソフトウェアの管理を行うソフト制御部、14はソフト制御部13からのソフトウェアに基づいて各種制御を行う制御部である。
【0018】
上記のように構成された携帯型テレビ電話装置について、通話中の動作を図3に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0019】
通話中において、制御部13はソフト制御部13からのソフトウェアに基づいてセンサ検出による切り替えが有効か判断し(ステップS1)、このとき、センサ検出による切り替えが有効であると判断された場合には、センサ7がレシーバ5に使用者の耳が接触又は接近したことを検知し、その検知結果が検出部8を介して通知されたとき(ステップS2)、画像信号変換部11によって変換されたカメラ10によって撮影された画像信号を送信するのを中止して画像データ格納部12に格納された画像信号を通信相手に送信する(ステップS3)と共に、音声処理部3から供給される音声信号がレシーバ5から放音され且つそのレシーバ5の音量とマイク4の音量を下げてハンズフリーOFFとなるよう設定する(ステップS4)。
【0020】
一方、センサ検出による切り替えが有効であると判断された場合において、センサ7がレシーバ5に使用者の耳が接触又は近接しなくなったことを検知し、その検知結果が検出部8を介して通知されたとき(ステップS2)、画像データ格納部12に格納された画像信号を送信するのを中止してカメラによって撮影され画像信号変換部11によって所定のフォーマットに変換された画像信号を通信相手に送信する(ステップS5)と共に、音声処理部3から供給される音声信号がスピーカ6から放音され且つそのスピーカ6の音量とマイク4の音量を上げてハンズフリーONとなるよう設定する(ステップS6)。
【0021】
従って、上記動作制御によれば、レシーバ5に使用者の耳が接触又は近接しているか否かに基づいて自動的に通信相手に送信する画像の変更及びハンズフリー通話機能のON/OFFを切り替えることができる。
【0022】
尚、上記実施の形態では、センサ7をレシーバ5の近傍に配置し、レシーバ5に使用者の耳が接触又は近接しているか否かを検知するようにしたが、これに限定されるものではなく、マイク4の近傍に赤外線センサを配置し、マイク4に使用者の口が近接しているか否かを検知するようにしても良い。
【0023】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、レシーバ又はマイクに使用者の耳又は口が接触又は接近したことが検知されたとき、その検知結果に基づいてカメラを停止させることにより、カメラを用いた画像通信の可否を自動的に設定することができるため、カメラを用いた画像通信の可否設定に伴う使用者における繁雑な操作を省略することができ、特に、単一の筺体内にレシーバとマイクとカメラとを備える携帯型テレビ電話装置においては、レシーバとマイクとを用いた音声通信を、レシーバ及びマイクに耳及び口を接触又は接近させて行わせたときに意味不明な画像が通信相手に送信されてしまうといったことを防止することができる。
【0024】
又、本発明によれば、検知結果に基づいてカメラを停止させたとき、予め登録された画像を通信相手に送信させることにより、レシーバとマイクとを用いた音声通信を、レシーバ及びマイクに耳及び口を接触又は接近させて行わせたときにも、正常な画像を通信相手に送信させることができるため、画像音声通信を行った場合において通信相手には常に正常な画像を送信することができる。
【0025】
又、本発明によれば、レシーバ又はマイクに使用者の耳又は口が接触又は接近したことが検知されたとき、その検知結果に基づいてカメラ及び表示部を停止させることにより、カメラ及び表示部を用いた双方向画像通信の可否を自動的に設定することができるため、カメラを用いた双方向画像通信の可否設定に伴う使用者における繁雑な操作を省略することができ、特に、単一の筺体内にレシーバとマイクとカメラと表示部を備える携帯型テレビ電話装置においては、レシーバとマイクとを用いた音声通信を、レシーバ及びマイクに耳及び口を接触又は接近させて行わせたときに意味不明な画像が通信相手に送信されてしまったり、使用者が目視することができないのに通信相手から送信され受信された画像を表示してしまうといったことを防止することができる。
【0026】
更に、本発明によれば、レシーバ又はマイクに使用者の耳又は口が接触又は接近したことが検知されたとき、その検知結果に基づいてカメラ及びハンズフリー通話機能を停止させることにより、カメラを用いた画像通信及びハンズフリー通話機能の可否を自動的に設定することができるため、レシーバとマイクとカメラを用いた画像音声通信の可否設定に伴う使用者における繁雑な操作を省略することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の通信装置の一実施の形態である携帯型テレビ電話装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図2】同携帯型テレビ電話装置の外観を示す斜視図である。
【図3】同携帯型テレビ電話装置における通信中の動作制御を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 アンテナ
2 無線部
3 音声処理部
4 マイク
5 レシーバ
6 スピーカ
7 センサ
8 検出部
9 画像処理部
10 カメラ
11 画像信号変換部
12 画像データ格納部
13 表示部
14 ソフト制御部
15 制御部
Claims (3)
- レシーバとマイクとを用いた音声通信とカメラを用いた画像通信とが可能な通信装置において、
レシーバ又はマイクに使用者の耳又は口が接触又は接近したことを検知する検知手段と、
該検知手段によりレシーバ又はマイクに使用者の耳又は口が接触又は接近したことを検知したとき上記カメラを停止させる制御手段とを備え、
上記制御手段は、上記検出手段からの検知結果に基づいてカメラを停止させたとき、予め登録された画像を通信相手に送信させること
を特徴とする通信装置。 - 通信相手から送信され受信された画像を表示させる表示部を備える一方、上記制御手段は、上記検知手段によりレシーバ又はマイクに使用者の耳又は口が接触又は接近したことを検知したとき上記表示部を停止させることを特徴とする請求項1記載の通信装置。
- レシーバとマイクとを用いた音声通信を、レシーバ及びマイクに耳及び口を接触又は接近させることなく行わせることが可能なハンズフリー通話機能を備える一方、上記制御手段は、上記検知手段によりレシーバ又はマイクに使用者の耳又は口が接触又は接近したことを検知したとき上記ハンズフリー通話機能を停止させることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の通信装置。
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