JP3705775B2 - モータドライバ構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータドライバ構造に関し、特に、放熱板に取付ねじを介して取り付けるドライブIC及び3端子レギュレータに対して、セメント抵抗器及び電解コンデンサの取付位置を前記各取付ねじの各ねじ頭の各内側の各内側面間の領域内に設けることにより、各取付ねじの取付時の電動ドライバとの干渉が発生しないようにし、マイナス穴又は十字穴付きねじを用いることができるようにするための新規な改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、用いられていたこの種のモータドライバ構造としては、図2で示される構成が採用されていた。
すなわち、図2において符号1で示されるものはシャーシ1Aの一辺1Aaに取付けられた放熱板であり、この放熱板1の内面には、取付ねじ6を介してドライブIC2及び3端子レギュレータ3が取付けられている。
前記シャーシ1A上のプリント基板30には、セメント抵抗器4及び電解コンデンサ5並びにコネクタ10の他に電子部品11,12,13等が設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のモータドライバ構造は、以上のように構成されていたため、次のような課題が存在していた。
すなわち、ドライブIC及び3端子レギュレータを取付ける取付ねじに対応した手前位置にセメント抵抗器及び電解コンデンサが位置しているため、この取付ねじの取付けには電動ドライバを用いることができず、かつ、取付ねじも高価な6角穴付きボルトとし、特殊な6角ボール付きレンチを用いて締め付けなければならず、コストアップとなると共に、組立て作業効率を向上させることが困難であった。
【0004】
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、特に、放熱板に取付ねじを介して取付けるドライブIC及び3端子レギュレータに対して、セメント抵抗器及び電解コンデンサの取付位置を前記各取付ねじの各ねじ頭の各内側の各内側面間の領域内に設けることにより、各取付ねじの取付時の電動ドライバとの干渉が発生しないようにし、マイナス穴又は十字穴付きねじを用いることができるようにしたモータドライバ構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明によるモータドライバ構造は、シャーシの一辺に設けられた放熱板にドライブIC及び3端子レギュレータを取付ねじを介して固定し、前記シャーシ上のプリント基板に一対のセメント抵抗器及び一対の電解コンデンサを設けるようにしたモータドライバ構造において、
前記セメント抵抗器及び電解コンデンサは、前記ドライブICの前記各取付ねじの各ねじ頭の各内側の各内側面間の幅でかつ前記シャーシの前記一辺と反対側の他辺側に延びて形成された領域内に配設され、前記各セメント抵抗器は前記放熱板の幅方向に沿って並設され、前記各電解コンデンサは前記幅方向に対して直交する方向に縦列配置されかつ前記放熱板に対して前記セメント抵抗器よりも前記他辺側に配置されている構成であり、また、前記取付ねじ(6)は、マイナス穴又は十字穴付きねじよりなる構成である。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図面と共に本発明によるモータドライバ構造の好適な実施の形態について説明する。尚、従来例と同一又は同等部分については同一符号を用いて説明する。
図1において符号1で示されるものはシャーシ1Aの一辺1Aaに取付けられた放熱板であり、この放熱板1の内面には、取付ねじ6を介してモータを駆動するためのドライブIC2及び3端子レギュレータ3が取付けられている。
【0007】
前記シャーシ1A上のプリント基板30には、セメント抵抗器4及び電解コンデンサ5並びにコネクタ10の他に各種の電子部品11,12,13等が設けられている。
【0008】
前記各セメント抵抗器4は、前記ドライブIC2の各取付ねじ6,6の各ねじ頭6Aの各内側の各内側面6Aaの間の幅Wでかつ前記シャーシ1Aの前記一辺1Aaと反対側の他辺1Ab側に延びて形成された領域20に位置し、かつ、放熱板1の幅方向におけるほぼ中央位置に配設され、前記各電解コンデンサ5は、前記領域20に位置すると共に、前記放熱板1の幅方向Aに対して直交する方向に縦列配置されかつ前記放熱板1に対して前記セメント抵抗器4よりも前記他辺1Ab側に配置されている。また、前記各セメント抵抗器4は前記放熱板1の幅方向Aに沿って並設されている。
【0009】
前記領域20は、前記ドライブIC2の各取付ねじ6及び3端子レギュレータ3の取付ねじ6を周知の電動ドライバ(図示せず)でねじ締めする場合に、セメント抵抗器4及び電解コンデンサ5がその操作の障害となることがないように前述のように配置されて空間が確保されている。
【0010】
前記各取付ねじ6は、前述のように、電動ドライバが容易に配置できるように空間が確保されているため、従来のような高価な6角穴付きボルト等を用いる必要がなく、安価なマイナス穴又は十字穴付きのねじを用いることができる。
【0011】
【発明の効果】
本発明によるモータドライバ構造は、以上のように構成されているため、次のような効果を得ることができる。
すなわち、シャーシ上に配置するセメント抵抗器及び電解コンデンサをドライブICの各取付ねじの各ねじ頭の各内側の各内側面間の幅でかつシャーシの一辺と反対側の他辺側に延びて形成された領域に配設しているため、電動ドライバによるねじ締め作業が可能となり、ねじ締め作業の容易化及びねじ締め時のトルク管理が容易となって製品に対する信頼性の大幅な向上を達成することができる。
また、電動ドライバによるねじ締め作業が可能となることによって取付ねじも安価なマイナス穴又は十字穴付きねじを用いることができ、大幅なコストダウンを達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるモータドライバ構造を示す平面図である。
【図2】従来構成を示すための平面図である。
【符号の説明】
1 放熱板
1A シャーシ
1Aa 一辺
2 ドライブIC
3 3端子レギュレータ
4 セメント抵抗器
5 電解コンデンサ
6 取付ねじ
20 領域
30 プリント基板
W 幅
1Ab 他辺
A 幅方向
6A ねじ頭
6Aa 内側面

Claims (2)

  1. シャーシ(1A)の一辺(1Aa)に設けられた放熱板(1)にドライブIC(2)及び3端子レギュレータ(3)を取付ねじ(6)を介して固定し、前記シャーシ(1A)上のプリント基板(30)に一対のセメント抵抗器(4)及び一対の電解コンデンサ(5)を設けるようにしたモータドライバ構造において、
    前記セメント抵抗器(4)及び電解コンデンサ(5)は、前記ドライブIC(2)の前記各取付ねじ(6)の各ねじ頭 (6A) の各内側の各内側面 (6Aa)間の幅Wでかつ前記シャーシ (1A) の前記一辺 (1Aa) と反対側の他辺 (1Ab) 側に延びて形成された領域(20)内に配設され、前記各セメント抵抗器 (4) は前記放熱板 (1) の幅方向 (A) に沿って並設され、前記各電解コンデンサ (5) は前記幅方向 (A) に対して直交する方向に縦列配置されかつ前記放熱板 (1) に対して前記セメント抵抗器 (4) よりも前記他辺 (1Ab) 側に配置されていることを特徴とするモータドライバ構造。
  2. 前記取付ねじ(6)は、マイナス穴又は十字穴付きねじよりなることを特徴とする請求項1記載のモータドライバ構造。
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