JP3705124B2 - 端末装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、端末装置、具体的には、ISDN端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ISDNのサービスの1つに、着信転送サービスがある。これは、発信者が受信者に電話をかけても、受信者が不在で応答できない場合に、あらかじめ受信者が指定した転送先端末に電話が転送されるサービスである。このような着信転送サービスは便利ではあるが、あらかじめ、通信業者と、この着信転送サービスの提供を受ける契約を結ばなければならない。
【0003】
これに対し、通信業者と上記のような契約を結ばずに、疑似的に着信転送を実現する疑似着信転送機能を有するISDN端末装置がある。この疑似着信転送機能とは、ISDN回線が、2本のBチャネル(ユーザー情報チャネル)を有することを利用して、1本のBチャネルを介して、発信者からISDN端末装置に着信があった場合に、もう1本のBチャネルを利用して、ISDN端末装置から転送先端末に転送を行い、発信者と転送先端末との通話を可能にする機能である。
なお、以下の説明では、疑似着信転送を、単に着信転送と記す。
【0004】
図4は、上記のISDN端末装置の動作の一例を示すフローチャートである。
なお、以下の説明におけるS201等の符号は、フローチャート中のステップを表す。まず、処理フローの先頭において、ISDN端末装置への着信の有無が調べられる(S201)。着信が無かった場合(NO)には、処理フローは終了させられる。着信が有った場合(YES)には、ISDN端末装置が転送モードにあるか否かが調べられる(S202)。転送モードにはない場合(NO)には、ISDN端末装置の配下に接続されたアナログ電話機に呼出信号が送出される(S203)。転送モードにある場合(YES)には、着信転送処理が行われる(S204)。
【0005】
次に、転送先端末からISDN端末装置へ応答信号が返ってきたかどうかが調べられる(S205)。転送先端末から応答信号が返ってきた場合(YES)には、2本のBチャネルを介して発信者端末と転送先端末との通話が接続される(S206)。転送先端末から応答信号が返ってこない場合(NO)には、処理フローは終了させられる。
【0006】
ところで、このISDN端末装置によって着信転送を行う場合には、ユーザー(受信者)は、ISDN端末装置を転送モードにする必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のISDN端末装置は、ユーザー(受信者)が外出先から戻ってきた時等に、転送モードを解除し忘れると、着信があった場合に、転送先端末のみを呼び出し、ISDN端末装置の配下に接続された端末を呼び出すことがない。従って、ユーザー(受信者)が、ISDN端末装置の配下に接続された端末の近くに居たとしても、ISDN端末装置への着信に気付かない可能性がある。
【0008】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、ユーザーが、転送モードを解除し忘れた場合であっても、端末装置への着信に気付かないことを防ぐことができる端末装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
発明は、電話の音声等のユーザー情報を、回線が有する複数のユーザー情報チャネルを介して送受信可能なユーザー情報チャネル処理部と、呼の設定を開始することを要求する発呼信号等の制御信号を、回線が有する制御チャネルを介して送受信可能な制御チャネル処理部と、この制御チャネル処理部に、回線が有する制御チャネルを介して着信した発呼信号を、転送する場合の転送先である転送先端末の番号が記憶された転送先番号記憶部と、前記制御チャネル処理部に、回線が有する制御チャネルを介して着信した発呼信号を、前記転送先番号記憶部に記憶された番号へ転送させる着信転送処理を実行する制御部とを有する端末装置であって、この端末装置の配下に接続される端末に呼出信号を送出可能な端末呼出部と、前記端末装置が、着信転送処理を実行する転送モードにあるか、着信転送処理を実行しない非転送モードにあるかが記憶されたモード記憶部とを有し、このモード記憶部に、端末装置が非転送モードにあることが記憶されているときに、前記制御チャネル処理部が、回線が有する制御チャネルを介して発呼信号を着信したら、前記制御部は、前記端末呼出部から、端末装置の配下に接続された端末に呼出信号を送出させ、前記モード記憶部に、端末装置が転送モードにあることが記憶されているときに、前記制御チャネル処理部が、回線が有する制御チャネルを介して発呼信号を着信したら、前記制御部は、着信転送処理を実行すると同時に、前記端末呼出部から、端末装置の配下に接続された端末に呼出信号を送出させることを特徴とする端末装置である。
【0010】
上記構成によれば、端末装置が非転送モードにあるときに回線から着信があったら、端末装置の配下に接続された端末が呼び出され、端末装置が転送モードにあるときに回線から着信があったら、着信転送処理が実行され、転送先端末が呼び出されると同時に、端末装置の配下に接続された端末も呼び出される。
【0011】
従って、ユーザー(受信者)が外出先から戻ってきた時等に、端末装置の転送モードを解除し忘れたとしても、転送先端末と、端末装置の配下に接続された端末との両方が同時に呼び出される(例えば、両方の端末が同時に呼出音を発する)ので、ユーザー(受信者)が、端末装置への着信に気付かない確率を下げることができ、応答する確率を上げることができる。
【0012】
発明は、前記制御部が、着信転送処理を実行する際に、前記制御チャネル処理部から転送先端末への発呼信号の送信を継続する時間を計測するタイマーを有し、前記モード記憶部に、端末装置が転送モードにあることが記憶されているときに、前記制御チャネル処理部が、回線が有する制御チャネルを介して発呼信号を着信したら、前記制御部は、まず、着信転送処理を実行し、前記タイマーが計測する時間が、所定の時間に達しても、転送先端末から応答がない場合に、前記端末呼出部から、端末装置の配下に接続された端末に呼出信号を送出させることを特徴とする。
【0013】
上記構成によれば、端末装置が転送モードにあるときに回線から着信があったら、まず、着信転送処理が実行され、転送先端末が呼び出され、所定の時間が経過しても転送先端末から応答がない場合に、端末装置の配下に接続された端末が呼び出される。
【0014】
従って、ユーザー(受信者)が外出先から戻ってきた時等に、端末装置の転送モードを解除し忘れたとしても、転送先端末が呼び出され、所定の時間が経過しても転送先端末から応答がない場合に、端末装置の配下に接続された端末が呼び出される(例えば、転送先端末が、所定の時間、呼出音を発した後に、端末装置の配下に接続された端末が呼出音を発する)ので、ユーザー(受信者)が、端末装置への着信に気付かない確率を下げることができ、応答する確率を上げることができる。
【0015】
発明は、前記モード記憶部に、端末装置が転送モードにあることが記憶されているときに、前記制御チャネル処理部が、回線が有する制御チャネルを介して発呼信号を着信したら、前記制御部は、まず、着信転送処理を実行し、前記タイマーが計測する時間が、所定の時間に達しても、転送先端末から応答がない場合に、前記モード記憶部に記憶された転送モードを非転送モードに変更することを特徴とする。
【0016】
上記構成によれば、端末装置が転送モードにあるときに回線から着信があったら、まず、着信転送処理が実行され、転送先端末が呼び出され、所定の時間が経過しても転送先端末から応答がない場合に、転送モードが解除されるので、その結果、端末装置の配下に接続された端末が呼び出される。
【0017】
従って、ユーザー(受信者)が外出先から戻ってきた時等に、端末装置の転送モードを解除し忘れたとしても、転送先端末が呼び出され、所定の時間、応答がなければ、転送モードが解除され、その結果、端末装置の配下に接続された端末が呼び出されるので、ユーザー(受信者)が、端末装置への着信に気付かない確率を下げることができ、応答する確率を上げることができる。同時に、転送モードの解除し忘れを自動的に解消することができる。
【0018】
発明は、前記モード記憶部に、端末装置が転送モードにあることが記憶された状態のときに、前記制御チャネル処理部が、回線が有する制御チャネルを介して発呼信号を着信し、転送先端末または端末装置の配下に接続された端末から応答がないまま、発呼信号を送信した発信者が回線を切断したら、前記制御部は、前記モード記憶部に記憶された転送モードを非転送モードに変更することを特徴とする。
【0019】
上記構成によれば、端末装置が転送モードにあるときに回線から着信があり、転送先端末または端末装置の配下に接続された端末から応答がないまま、発信者が回線を切断したら、端末装置の転送モードが解除されるので、転送モードの解除し忘れを自動的に解消することができる。
【0020】
発明は、前記制御部は、前記モード記憶部に記憶された転送モードを非転送モードに変更したら、前記制御チャネル処理部に、回線が有する制御チャネルを介して、端末装置の転送モードが解除されたことを、前記転送先番号記憶部に記憶された番号に通知させることを特徴とする。
【0021】
上記構成によれば、何らかの原因で端末装置の転送モードが解除されたら、「端末装置の転送モードが解除されたこと」が、転送先端末に通知されるので、ユーザー(受信者)が、端末装置の転送モードが解除されたことに気付かない確率を下げることができる。
【0022】
発明は、転送モードの解除の通知を繰り返す周期を計測するタイマーを有し、前記制御部は、前記モード記憶部に記憶された転送モードを非転送モードに変更したら、前記制御チャネル処理部に、回線が有する制御チャネルを介して、端末装置の転送モードが解除されたことを、前記タイマーが計測する周期で、繰り返し、前記転送先番号記憶部に記憶された番号に通知させることを特徴とする。
【0023】
上記構成によれば、何らかの原因で端末装置の転送モードが解除されたら、「端末装置の転送モードが解除されたこと」が、転送先端末に、所定の周期で繰り返し通知されるので、ユーザー(受信者)が、端末装置の転送モードが解除されたことに気付かない確率を、さらに下げることができる。
【0024】
発明は、前記制御部は、前記モード記憶部に記憶された転送モードを非転送モードに変更した後、前記制御チャネル処理部が、回線が有する制御チャネルを介して発呼信号を着信し、着信した発呼信号に含まれる発信者番号が、前記転送先番号記憶部に記憶された番号と一致することを検出した場合に、前記モード記憶部に記憶された非転送モードを転送モードに戻すことを特徴とする。
【0025】
上記構成によれば、何らかの原因で端末装置の転送モードが解除され、例えば、ユーザーが、転送モードが解除されたことの通知を認識し(例えば、転送先端末の表示部に表示される通知を見て)、端末装置の転送モードを復活させたい場合に、転送先端末から端末装置に電話をかけると、端末装置の転送モードを復活させることができる。
【0026】
発明は、着信転送処理の対象となる転送対象者の番号が記憶された転送対象者記憶部を有し、前記モード記憶部に、端末装置が転送モードにあることが記憶されているときに、前記制御チャネル処理部が、回線が有する制御チャネルを介して発呼信号を着信したら、前記制御部は、前記制御チャネル処理部が着信した発呼信号に含まれる発信者番号が、前記転送対象者記憶部内に記憶されているかどうかを調べ、記憶されている場合にのみ、着信転送処理を実行することを特徴とする。
【0027】
上記構成によれば、端末装置が転送モードにあるときに回線から着信があったら、発信者が転送対象者である場合にのみ、着信転送処理が実行されるので、例えば、発信者が重要な相手である場合にのみ、転送先端末への転送を実行することができ、転送先端末への転送数を制限することができる。
【0028】
発明は、非転送モードであっても着信転送処理の対象となる強制転送対象者の番号が記憶された強制転送対象者記憶部を有し、前記モード記憶部に、端末装置が非転送モードにあることが記憶されているときに、前記制御チャネル処理部が、回線が有する制御チャネルを介して発呼信号を着信したら、前記制御部は、前記制御チャネル処理部が着信した発呼信号に含まれる発信者番号が、前記強制転送対象者記憶部内に記憶されているかどうかを調べ、記憶されている場合には、着信転送処理を実行することを特徴とする。
【0029】
上記構成によれば、発信者が強制転送対象者である場合には、端末装置が非転送モードにあるときであっても、着信転送処理が実行されるので、例えば、発信者が重要な相手である場合には、端末装置が非転送モードにあるときであっても、転送先端末への転送が実行され、重要な相手からの電話を取り損なう確率を下げることができる。
【0030】
発明は、前記制御チャネル処理部が、回線が有する制御チャネルを介して発呼信号を着信し、転送先端末または端末装置の配下に接続された端末から応答がないまま、発呼信号を送信した発信者が回線を切断したら、前記制御部は、前記制御チャネル処理部に、回線が有する制御チャネルを介して、端末装置に着信があったことを、前記転送先番号記憶部に記憶された番号に通知させることを特徴とする。
【0031】
上記構成によれば、端末装置が転送モードにあるときに回線から着信があり、転送先端末または端末装置の配下に接続された端末から応答がないまま、発信者が回線を切断したら、端末装置から転送先端末に「端末装置に着信があったこと」が通知される。
従って、ユーザー(受信者)は、端末装置への着信に応答できなかった場合であっても、「端末装置に着信があったこと」の通知を受け取ることができ、例えば、この通知に応じて、発信者に電話をかけ直すことができる。従って、発信者と受信者との通話が接続される確率が上がる。
【0032】
発明は、端末装置に着信があったことの通知を繰り返す周期を計測するタイマーを有し、前記制御チャネル処理部が、回線が有する制御チャネルを介して発呼信号を着信し、転送先端末または端末装置の配下に接続された端末から応答がないまま、発呼信号を送信した発信者が回線を切断したら、前記制御部は、前記制御チャネル処理部に、回線が有する制御チャネルを介して、端末装置に着信があったことを、前記タイマーが計測する周期で、繰り返し、前記転送先番号記憶部に記憶された番号に通知させることを特徴とする。
【0033】
上記構成によれば、端末装置が転送モードにあるときに回線から着信があり、転送先端末または端末装置の配下に接続された端末から応答がないまま、発信者が回線を切断したら、端末装置から転送先端末に「端末装置に着信があったこと」が、所定の周期で繰り返し通知される。
従って、ユーザー(受信者)は、「端末装置に着信があったこと」の通知を、繰り返し受け取ることができるので、ユーザー(受信者)が通知を認識する(例えば、転送先端末の表示部に表示される通知を見る)確率が上がる。そして、例えば、この通知に応じて、発信者に電話をかけ直すことができるので、発信者と受信者との通話が接続される確率が、さらに上がる。
【0034】
発明は、端末装置に着信があったことの通知の対象となる通知対象者の番号が記憶された通知対象者記憶部を有し、前記制御チャネル処理部が、回線が有する制御チャネルを介して発呼信号を着信したら、前記制御部は、前記制御チャネル処理部が着信した発呼信号に含まれる発信者番号が、前記通知対象者記憶部内に記憶されているかどうかを調べ、記憶されている場合にのみ、前記制御チャネル処理部に、回線が有する制御チャネルを介して、端末装置に着信があったことを、前記転送先番号記憶部に記憶された番号に通知させることを特徴とする。
また、発信者が通知対象者である場合にのみ、「端末装置に着信があったこと」が転送先端末に通知されるので、転送先端末への通知数を制限することができる。
【0035】
上記構成によれば、端末装置が転送モードにあるときに回線から着信があり、転送先端末または端末装置の配下に接続された端末から応答がないまま、発信者が回線を切断したら、この発信者が通知対象者である場合にのみ、端末装置から転送先端末に「端末装置に着信があったこと」が通知される。
従って、ユーザー(受信者)は、端末装置への着信に応答できなかった場合であっても、発信者が通知対象者である場合には、「端末装置に着信があったこと」の通知を受け取ることができるので、例えば、重要な相手からの着信に応答できなかった場合に、「端末装置に着信があったこと」の通知を受け取ることができる。そして、例えば、この通知に応じて、発信者に電話をかけ直すことができるので、重要な相手との通話が接続される確率が上がる。
また、発信者が通知対象者である場合にのみ、「端末装置に着信があったこと」が転送先端末に通知されるので、転送先端末への通知数を制限することができる。
【0036】
発明は、前記回線は、ISDN回線であり、前記端末装置は、ISDN端末装置であることを特徴とする。
【0037】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第1の実施形態におけるISDN端末装置1を含む通信システムの構成を示すブロック図である。ISDN端末装置1はISDN回線2に接続され、同様にISDN回線2に接続された発信者端末3や転送先端末4と通信可能となっている。ISDN端末装置1の配下には、アナログ電話機5が接続される。なお、ISDNとは、Integrated Services Digital Networkの略語であり、総合サービスデジタル通信網を意味する。
【0038】
発信者端末3とは、本実施形態における発信者が使用する端末である。また、本実施形態における受信者は、ISDN端末装置1、アナログ電話機5、転送先端末4を使用する。受信者は、通常、アナログ電話機5を使用するが、外出時には転送先端末4を使用する。転送先端末4とは、例えば携帯電話機である。
【0039】
すなわち、通常は、発信者が発信者端末3からISDN端末装置1へ電話をかけると、このISDN端末装置1の配下に接続されたアナログ電話機5が呼出音を発する。受信者は、外出の際には、ISDN端末装置1を転送モードにする。
すると、ISDN端末装置1に電話がかかってきた場合に、配下のアナログ電話機5が呼出音を発すると同時に、転送先端末4も呼出音を発する。
【0040】
さらに、受信者がどちらの端末にもでないまま、発信者が電話を切った場合には、ISDN端末装置1は、転送先端末4に、「ISDN端末装置1に着信があったこと」を通知する。この通知は、所定の周期で繰り返し行われる。
【0041】
ISDN端末装置1は、CPU6、操作部7、タイマー8、メモリ9、ISDNインタフェース10、Dチャネル処理部11、Bチャネル処理部12、アナログ・インタフェース13、アナログ電話機状態検出部14を有する。
【0042】
CPU(Central Processing Unit)6は、ISDN端末装置1全体の動作を制御する。操作部7は、ユーザーがISDN端末装置1に各種の入力を行うためのものである。各種の入力とは、例えば、転送モードの設定である。タイマー8は、CPU6によって制御され、各種の時間を計測する。各種の時間とは、例えば、転送モード時に、転送先端末4の呼び出しを継続する時間や、転送先端末4に「ISDN端末装置1に着信があったこと」を繰り返し通知する際の、繰り返しの周期である。
【0043】
メモリ9もまた、CPU6によって制御され、各種の情報を記憶する。このため、メモリ9は、モード記憶領域、発信者番号記憶領域、転送先番号記憶領域、転送対象者リスト、強制転送対象者リスト、通知対象者リストを有する。モード記憶領域には、ISDN端末装置1が通常モード(非転送モード)にあるか転送モードにあるかが記憶される。発信者番号記憶領域には、ISDN端末装置1に着信があった場合の発信者の電話番号が記憶される。転送先番号記憶領域には、転送先端末4の電話番号が記憶される。
【0044】
転送対象者リストには、転送対象者の電話番号等が記憶される。転送対象者とは、ISDN端末装置1が転送モードにあるとき、転送の対象となる発信者である。すなわち、この転送対象者リストを活用する場合、ISDN端末装置1は、転送モード時、転送対象者から電話がかかってきた時にのみ、転送先端末4への転送を行う。
【0045】
強制転送対象者リストには、強制転送対象者の電話番号等が記憶される。強制転送対象者とは、ISDN端末装置1が転送モードにないときであっても、転送の対象となる発信者である。すなわち、この強制転送対象者リストを活用する場合、ISDN端末装置1は、転送モードにないときであっても、強制転送対象者から電話がかかってきた時には、転送先端末4への転送を行う。
【0046】
通知対象者リストには、通知対象者の電話番号等が記憶される。通知対象者とは、ISDN端末装置1が転送モードにあるとき、転送先端末4への転送を行っても応答がなく、また配下のアナログ電話機5も応答せず、発信者が電話を切ってしまった場合に、「ISDN端末装置1に着信があったこと」の通知の対象となる発信者である。なお、ここでいう通知とは、Bチャネルを用いた通話ではなく、Dチャネルを用いた情報の通知を意味する。
【0047】
ISDNインタフェース10は、ISDN端末装置1をISDN回線2に接続するためのものである。Dチャネル処理部11は、Dチャネル(制御チャネル)を介して伝送される各種の制御信号を処理する。Bチャネル処理部12は、Bチャネル(ユーザー情報チャネル)を介して伝送される音声等のユーザー情報を処理する。なお、ISDN回線2においては、1本の回線が複数のチャネルをもつ。例えば、1本のDチャネルと、2本のBチャネル(B1チャネル、B2チャネル)とをもつ。アナログ・インタフェース13は、ISDN端末装置1の配下にアナログ電話機5を接続するためのものである。
【0048】
アナログ電話機状態検出部14は、ISDN端末装置1の配下に接続されるアナログ電話機5の状態を検出する。アナログ電話機5の状態とは、例えば、アナログ電話機5がオフ・フック(OFF HOOK)の状態であるか否かである。
このため、アナログ電話機状態検出部14は、アナログ電話機5が発するオフ・フック信号を検出する。
【0049】
図2は、本実施形態におけるISDN端末装置1の動作を示すフローチャートである。ISDN端末装置1内のCPU6が、このフローチャートに示された「START」から「END」までの処理フローを繰り返し実行する。なお、以下の説明におけるS1等の符号は、フローチャート中のステップを表す。
【0050】
CPU6は、処理フローの先頭において、ISDN端末装置1への着信の有無を調べる(S1)。具体的には、CPU6は、Dチャネル処理部11を用いて、ISDN回線2のDチャネルを介して発呼信号が送られてきていないかどうかを調べる。発呼信号が送られてきていない、すなわち着信が無かった場合(NO)には、CPU6は、処理フローを終了させ、再度「START」から処理フローを実行する。すなわち、CPU6は、この処理フローを、ISDN端末装置1への着信が有るまで繰り返し実行する。
【0051】
発呼信号が送られてきた、すなわち着信が有った場合(YES)には、CPU6は、Dチャネル処理部11を用いて、送られてきた発呼信号に含まれている呼設定情報の中から、発信者の電話番号を取り出し、メモリ9内の発信者番号記憶領域に記憶させる(S2)。
【0052】
次に、CPU6は、ISDN端末装置1が転送モードにあるか否かを調べる(S3)。具体的には、CPU6は、メモリ8内のモード記憶領域を調べる。転送モードにはない場合(NO)には、アナログ・インタフェース13から、ISDN端末装置1の配下に接続されたアナログ電話機5に呼出信号を送出させる(S4)。転送モードにある場合(YES)には、配下のアナログ電話機5に呼出信号を送出させると同時に、着信転送処理を開始する(S5)。着信転送処理の開始とは、ISDN端末装置1から転送先端末4にDチャネルを介して発呼信号を送る動作である。その結果、転送先端末4と、配下のアナログ電話機5とが、同時に呼出音を発する。
【0053】
次に、CPU6は、Dチャネル処理部11を用いて、転送先端末4からISDN端末装置1へDチャネルを介して応答信号が返ってきたかどうかを調べる(S6)。転送先端末4から応答信号が返ってきた場合(YES)には、CPU6は、Bチャネル処理部12を用いて、2本のBチャネルを介して発信者端末3と転送先端末4との通話を接続させる(S7)。詳細には、発信者端末3とISDN端末装置1との通話を、1本のBチャネル(以下、このチャネルをB1チャネルとする)を介して接続させ、ISDN端末装置1と転送先端末4との通話を、もう1本のBチャネル(以下、このチャネルをB2チャネルとする)を介して接続させ、さらに、B1チャネルとB2チャネルとを、ISDN端末装置1内のBチャネル処理部12で連結させる。
【0054】
転送先端末4から応答信号が返ってこない場合(NO)には、CPU6は、配下のアナログ電話機5から応答信号が返ってきたかどうかを調べる(S8)。配下のアナログ電話機5から応答信号が返ってきた場合(YES)には、CPU6は、Bチャネル処理部12を用いて、1本のBチャネル(例えばB1チャネル)を介して発信者端末3と、配下のアナログ電話機5との通話を接続させる(S9)。
【0055】
配下のアナログ電話機5から応答信号が返ってこない場合(NO)には、CPU6は、Dチャネル処理部11を用いて、発信者端末3からDチャネルを介して切断信号が送られてきたかどうかを調べる(S10)。発信者端末3から切断信号が送られてくる場合とは、例えば、受信者が応答しないので、発信者があきらめて電話を切った場合である。切断信号が送られてこなかった場合(NO)には、CPU6は、処理ステップをステップS6へ戻し、再度ステップS6、S8、S10を実行する。そして、転送先端末4から応答信号が返ってくるか(S6)、配下のアナログ電話機5から応答信号が返ってくるか(S8)、あるいは発信者端末3から切断信号が送られてくる(S10)まで、ステップS6、S8、S10の実行を繰り返す。
【0056】
発信者端末3から切断信号が送られてきた場合(YES)には、CPU6は、発信者が通知対象者であるか否かを調べる(S11)。具体的には、CPU6は、メモリ9内の通知対象者リストに、発信者の電話番号があるか否かを調べる。
発信者が通知対象者ではなかった場合(NO)には、CPU6は、処理フローを終了させる。発信者が通知対象者であった場合(YES)には、CPU6は、Dチャネル処理部12を用い、Dチャネルを介して転送先端末4に、「ISDN端末装置1に着信が有ったこと」を通知する(S12)。詳細には、Dチャネルのユーザ・ユーザ情報格納領域を用いて通知する。この通知は、所定の周期で繰り返し行われる。繰り返しの周期は、タイマー8が計測する。
【0057】
以上の動作により、本実施形態におけるISDN端末装置1は、転送モード時に着信した場合には、転送先端末4に発呼信号を送信すると同時に、配下に接続されたアナログ電話機5に呼出信号を送出するので、転送先端末4と、配下のアナログ電話機5との両方が同時に呼出音を発する。そして、どちらか応答が早い方に呼を接続する。従って、例えば、ユーザー(受信者)が外出先から戻った時に、ISDN端末装置1の転送モードを解除するのを忘れたとしても、配下のアナログ電話機5が呼出音を発し、このアナログ電話機5に呼を接続することができるので、呼が接続される確率が高まる。
【0058】
さらに、受信者がどちらの端末にもでないまま、発信者が電話を切った場合には、ISDN端末装置1は、転送先端末4に、「ISDN端末装置1に着信があったこと」を所定の周期で繰り返し通知する。この通知は、Bチャネルを用いた通話ではなく、Dチャネルを用いた情報の通知である。従って、この通知は、例えば、転送先端末4の表示部に表示される。受信者は、通知を受け取るために、電話にでる必要はない。また、この通知は、所定の周期で繰り返し行われるので、この通知を受信者に確実に伝えることができる。
【0059】
次に、本発明の第2の実施形態におけるISDN端末装置について説明する。
本実施形態におけるISDN端末装置の構成は、図1に示したISDN端末装置1と同様である。
【0060】
本実施形態におけるISDN端末装置1が転送モードにあるとき、発信者が発信者端末3からISDN端末装置1へ電話をかけると、まず、転送先端末4が呼出音を発し、所定の時間、応答が無かった場合に、転送先には受信者がいないものとみなされ、配下のアナログ電話機5が呼出音を発する。
【0061】
さらに、受信者がどちらの端末にもでないまま、発信者が電話を切った場合には、ISDN端末装置1は、転送先端末4に、「ISDN端末装置1に着信があったこと」を通知する。この通知は、所定の周期で繰り返し行われる。
【0062】
図3は、本実施形態の動作を示すフローチャートである。ISDN端末装置1内のCPU6が、このフローチャートに示された「START」から「END」までの処理フローを繰り返し実行する。なお、以下の説明におけるS101等の符号は、フローチャート中のステップを表す。また、図2に示したフローチャート中のステップと同一のステップについては、その説明を省略する場合がある。
【0063】
処理フローの先頭におけるステップS101〜S104は、図2のステップS1〜S4と同一である。すなわち、S101はS1と、S102はS2と、S103はS3と、S104はS4と同一である。従って、S101〜S104の説明は省略する。
【0064】
次のステップS105では、CPU6は、着信転送処理を開始すると同時に、タイマー8をスタートさせ、転送先端末4の呼び出しを継続する時間の計測を開始する。着信転送処理の開始とは、ISDN端末装置1から転送先端末4にDチャネルを介して発呼信号を送る動作である。その結果、転送先端末4が呼出音を発する。
【0065】
次に、CPU6は、Dチャネル処理部11を用いて、転送先端末4からISDN端末装置1へDチャネルを介して応答信号が返ってきたかどうかを調べる(S106)。転送先端末4から応答信号が返ってきた場合(YES)には、CPU6は、Bチャネル処理部12を用いて、2本のBチャネルを介して発信者端末3と転送先端末4との通話を接続させる(S107)。詳細には、発信者端末3とISDN端末装置1との通話をB1チャネルを介して接続させ、ISDN端末装置1と転送先端末4との通話をB2チャネルを介して接続させ、さらに、B1チャネルとB2チャネルとを、ISDN端末装置1内のBチャネル処理部12で連結させる。
【0066】
転送先端末4から応答信号が返ってこない場合(NO)には、CPU6は、転送先端末4の呼び出しを継続する時間が満了したか否か、すなわちタイマー8が計測している時間が所定の時間に達したか否かを調べる(S108)。所定の時間に達していない、すなわち満了していなければ(NO)、CPU6は、処理ステップをステップS106に戻し、再度ステップS106、S108を実行する。そして、転送先端末4から応答信号が返ってくるか(S106)、あるいはタイマー8が満了する(S108)まで、ステップS106、S108の実行を繰り返す。
【0067】
タイマー8が満了したら(YES)、CPU6は、転送先には受信者がいないものとみなし、アナログ・インタフェース13から、ISDN端末装置1の配下に接続されたアナログ電話機5に呼出信号を送出させる(S109)。
【0068】
そして、CPU6は、配下のアナログ電話機5から応答信号が返ってきたかどうかを調べる(S110)。配下のアナログ電話機5から応答信号が返ってきた場合(YES)には、CPU6は、Bチャネル処理部12を用いて、1本のBチャネル(例えばB1チャネル)を介して発信者端末3と、配下のアナログ電話機5との通話を接続させる(S111)。
【0069】
配下のアナログ電話機5から応答信号が返ってこない場合(NO)には、CPU6は、Dチャネル処理部11を用いて、発信者端末3からDチャネルを介して切断信号が送られてきたかどうかを調べる(S112)。発信者端末3から切断信号が送られてくる場合とは、例えば、受信者が応答しないので、発信者があきらめて電話を切った場合である。切断信号が送られてこなかった場合(NO)には、CPU6は、処理ステップをステップS110へ戻し、再度ステップS110、S112を実行する。そして、配下のアナログ電話機5から応答信号が返ってくるか(S110)、あるいは発信者端末3から切断信号が送られてくる(S112)まで、ステップS110、S112の実行を繰り返す。
【0070】
発信者端末3から切断信号が送られてきた場合(YES)には、CPU6は、処理ステップをステップS113へ進める。ステップS113、S114は、図2のステップS11、S12と同一なので、説明を省略する。
【0071】
なお、上記実施形態におけるステップS108で、転送先端末4の呼び出しを継続する時間が満了、すなわちタイマー8が満了したら(YES)、ISDN端末装置1の転送モードを解除するようにしてもよい。
【0072】
また、第1の実施形態におけるステップS10、または第2の実施形態におけるステップS112で、受信者が応答しないまま発信者が電話を切ったら(YES)、ISDN端末装置1の転送モードを解除するようにしてもよい。
【0073】
また、転送モードを解除したら、「転送モードを解除したこと」をDチャネルを介して転送先端末4に通知するようにしてもよい。さらに、この通知を、所定の周期で繰り返し行ってもよい。この周期の測定は、タイマー8を用いて行えばよい。さらに、受信者が「転送モードを解除したこと」の通知を見て、転送先端末4からISDN端末装置1に電話をかけると、解除された転送モードが復活するようにしてもよい。
【0074】
また、ISDN端末装置1を転送モードにすると、特定の発信者から電話がかかってきた時にのみ、転送先端末4に電話を転送するようにしてもよい。特定の発信者に関する情報、例えば、特定の発信者の電話番号は、メモリ9内の転送対象者リストに記憶させればよい。
【0075】
また、特定の発信者から電話がかかってきた時には、ISDN端末装置1が転送モードになくても、転送先端末4に電話を転送するようにしてもよい。特定の発信者に関する情報、例えば、特定の発信者の電話番号は、メモリ9内の強制転送対象者リストに記憶させればよい。
【0076】
また、特定の発信者から電話がかかってきた時にのみ、転送先端末4に「ISDN端末装置1に着信があったこと」を通知するようにしてもよい。特定の発信者に関する情報、例えば、特定の発信者の電話番号は、メモリ9内の通知対象者リストに記憶させればよい。
【0077】
なお、以上の第1および第2の実施形態では、ISDN回線2に接続される装置を例に挙げたが、本発明は、ISDN回線2に限定されるものではなく、1本の回線が複数のチャネルをもつ回線であれば、適用可能である。
【0078】
【発明の効果】
本発明によれば、端末装置が非転送モードにあるときに回線から着信があったら、端末装置の配下に接続された端末が呼び出され、端末装置が転送モードにあるときに回線から着信があったら、着信転送処理が実行され、転送先端末が呼び出されると同時に、端末装置の配下に接続された端末も呼び出される。
従って、ユーザー(受信者)が外出先から戻ってきた時等に、端末装置の転送モードを解除し忘れたとしても、転送先端末と、端末装置の配下に接続された端末との両方が同時に呼び出される(例えば、両方の端末が同時に呼出音を発する)ので、ユーザー(受信者)が、端末装置への着信に気付かない確率を下げることができ、応答する確率を上げることができる。
また、端末装置が転送モードにあるときに回線から着信があり、転送先端末または端末装置の配下に接続された端末から応答がないまま、発信者が回線を切断したら、端末装置の転送モードが解除されるので、転送モードの解除し忘れを自動的に解消することができる。
【0079】
また、本発明によれば、端末装置が転送モードにあるときに回線から着信があったら、まず、着信転送処理が実行され、転送先端末が呼び出され、所定の時間が経過しても転送先端末から応答がない場合に、端末装置の配下に接続された端末が呼び出される。
従って、ユーザー(受信者)が外出先から戻ってきた時等に、端末装置の転送モードを解除し忘れたとしても、転送先端末が呼び出され、所定の時間が経過しても転送先端末から応答がない場合に、端末装置の配下に接続された端末が呼び出される(例えば、転送先端末が、所定の時間、呼出音を発した後に、端末装置の配下に接続された端末が呼出音を発する)ので、ユーザー(受信者)が、端末装置への着信に気付かない確率を下げることができ、応答する確率を上げることができる。
【0082】
また、本発明によれば、何らかの原因で端末装置の転送モードが解除されたら、「端末装置の転送モードが解除されたこと」が、転送先端末に通知されるので、ユーザー(受信者)が、端末装置の転送モードが解除されたことに気付かない確率を下げることができる。
【0083】
また、本発明によれば、何らかの原因で端末装置の転送モードが解除されたら、「端末装置の転送モードが解除されたこと」が、転送先端末に、所定の周期で繰り返し通知されるので、ユーザー(受信者)が、端末装置の転送モードが解除されたことに気付かない確率を、さらに下げることができる。
【0084】
また、本発明によれば、何らかの原因で端末装置の転送モードが解除され、例えば、ユーザーが、転送モードが解除されたことの通知を認識し(例えば、転送先端末の表示部に表示される通知を見て)、端末装置の転送モードを復活させたい場合に、転送先端末から端末装置に電話をかけると、端末装置の転送モードを復活させることができる。
【0085】
また、本発明によれば、端末装置が転送モードにあるときに回線から着信があったら、発信者が転送対象者である場合にのみ、着信転送処理が実行されるので、例えば、発信者が重要な相手である場合にのみ、転送先端末への転送を実行することができ、転送先端末への転送数を制限することができる。
【0086】
また、本発明によれば、発信者が強制転送対象者である場合には、端末装置が非転送モードにあるときであっても、着信転送処理が実行されるので、例えば、発信者が重要な相手である場合には、端末装置が非転送モードにあるときであっても、転送先端末への転送が実行され、重要な相手からの電話を取り損なう確率を下げることができる。
【0087】
また、本発明によれば、端末装置が転送モードにあるときに回線から着信があり、転送先端末または端末装置の配下に接続された端末から応答がないまま、発信者が回線を切断したら、端末装置から転送先端末に「端末装置に着信があったこと」が通知される。
従って、ユーザー(受信者)は、端末装置への着信に応答できなかった場合であっても、「端末装置に着信があったこと」の通知を受け取ることができ、例えば、この通知に応じて、発信者に電話をかけ直すことができる。従って、発信者と受信者との通話が接続される確率が上がる。
【0088】
また、本発明によれば、端末装置が転送モードにあるときに回線から着信があり、転送先端末または端末装置の配下に接続された端末から応答がないまま、発信者が回線を切断したら、端末装置から転送先端末に「端末装置に着信があったこと」が、所定の周期で繰り返し通知される。
従って、ユーザー(受信者)は、「端末装置に着信があったこと」の通知を、繰り返し受け取ることができるので、ユーザー(受信者)が通知を認識する(例えば、転送先端末の表示部に表示される通知を見る)確率が上がる。そして、例えば、この通知に応じて、発信者に電話をかけ直すことができるので、発信者と受信者との通話が接続される確率が、さらに上がる。
【0089】
また、本発明によれば、端末装置が転送モードにあるときに回線から着信があり、転送先端末または端末装置の配下に接続された端末から応答がないまま、発信者が回線を切断したら、この発信者が通知対象者である場合にのみ、端末装置から転送先端末に「端末装置に着信があったこと」が通知される。
従って、ユーザー(受信者)は、端末装置への着信に応答できなかった場合であっても、発信者が通知対象者である場合には、「端末装置に着信があったこと」の通知を受け取ることができるので、例えば、重要な相手からの着信に応答できなかった場合に、「端末装置に着信があったこと」の通知を受け取ることができる。そして、例えば、この通知に応じて、発信者に電話をかけ直すことができるので、重要な相手との通話が接続される確率が上がる。
また、発信者が通知対象者である場合にのみ、「端末装置に着信があったこと」が転送先端末に通知されるので、転送先端末への通知数を制限することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態におけるISDN端末装置1を含む通信システムの構成を示すブロック図。
【図2】 本発明の第1の実施形態におけるISDN端末装置1の動作を示すフローチャート。
【図3】 本発明の第2の実施形態におけるISDN端末装置1の動作を示すフローチャート。
【図4】 従来のISDN端末装置の動作の一例を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 ISDN端末装置(端末装置)
2 ISDN回線(回線)
3 発信者端末
4 転送先端末
5 アナログ電話機(端末)
6 CPU(制御部)
7 操作部
8 タイマー
9 メモリ(転送先番号記憶部、モード記憶部)
10 ISDNインタフェース
11 Dチャネル処理部(制御チャネル処理部)
12 Bチャネル処理部(ユーザー情報チャネル処理部)
13 アナログ・インタフェース(端末呼出部)
14 アナログ電話機状態検出部

Claims (11)

  1. 電話の音声等のユーザー情報を、回線が有する複数のユーザー情報チャネルを介して送受信可能なユーザー情報チャネル処理部と、
    呼の設定を開始することを要求する発呼信号等の制御信号を、回線が有する制御チャネルを介して送受信可能な制御チャネル処理部と、
    この制御チャネル処理部に、回線が有する制御チャネルを介して着信した発呼信号を、転送する場合の転送先である転送先端末の番号が記憶された転送先番号記憶部と、
    前記制御チャネル処理部に、回線が有する制御チャネルを介して着信した発呼信号を、前記転送先番号記憶部に記憶された番号へ転送させる着信転送処理を実行する制御部とを有する端末装置であって、
    この端末装置の配下に接続される端末に呼出信号を送出可能な端末呼出部と、
    前記端末装置が、着信転送処理を実行する転送モードにあるか、着信転送処理を実行しない非転送モードにあるかが記憶されたモード記憶部とを有し、
    このモード記憶部に、端末装置が非転送モードにあることが記憶されているときに、前記制御チャネル処理部が、回線が有する制御チャネルを介して発呼信号を着信したら、前記制御部は、前記端末呼出部から、端末装置の配下に接続された端末に呼出信号を送出させ、
    前記モード記憶部に、端末装置が転送モードにあることが記憶されているときに、前記制御チャネル処理部が、回線が有する制御チャネルを介して発呼信号を着信したら、前記制御部は、着信転送処理を実行すると同時に、前記端末呼出部から、端末装置の配下に接続された端末に呼出信号を送出させ
    前記モード記憶部に、端末装置が転送モードにあることが記憶された状態のときに、前記制御チャネル処理部が、回線が有する制御チャネルを介して発呼信号を着信し、転送先端末または端末装置の配下に接続された端末から応答がないまま、発呼信号を送信した発信者が回線を切断したら、前記制御部は、前記モード記憶部に記憶された転送モードを非転送モードに変更することを特徴とする端末装置。
  2. 前記制御部が、着信転送処理を実行する際に、前記制御チャネル処理部から転送先端末への発呼信号の送信を継続する時間を計測するタイマーを有し、
    前記モード記憶部に、端末装置が転送モードにあることが記憶されているときに、前記制御チャネル処理部が、回線が有する制御チャネルを介して発呼信号を着信したら、前記制御部は、まず、着信転送処理を実行し、前記タイマーが計測する時間が、所定の時間に達しても、転送先端末から応答がない場合に、前記端末呼出部から、端末装置の配下に接続された端末に呼出信号を送出させることを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
  3. 前記制御部は、前記モード記憶部に記憶された転送モードを非転送モードに変更したら、前記制御チャネル処理部に、回線が有する制御チャネルを介して、端末装置の転送モードが解除されたことを、前記転送先番号記憶部に記憶された番号に通知させることを特徴とする請求項に記載の端末装置。
  4. 転送モードの解除の通知を繰り返す周期を計測するタイマーを有し、
    前記制御部は、前記モード記憶部に記憶された転送モードを非転送モードに変更したら、前記制御チャネル処理部に、回線が有する制御チャネルを介して、端末装置の転送モードが解除されたことを、前記タイマーが計測する周期で、繰り返し、前記転送先番号記憶部に記憶された番号に通知させることを特徴とする請求項に記載の端末装置。
  5. 前記制御部は、前記モード記憶部に記憶された転送モードを非転送モードに変更した後、前記制御チャネル処理部が、回線が有する制御チャネルを介して発呼信号を着信し、着信した発呼信号に含まれる発信者番号が、前記転送先番号記憶部に記憶された番号と一致することを検出した場合に、前記モード記憶部に記憶された非転送モードを転送モードに戻すことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の端末装置。
  6. 着信転送処理の対象となる転送対象者の番号が記憶された転送対象者記憶部を有し、
    前記モード記憶部に、端末装置が転送モードにあることが記憶されているときに、前記制御チャネル処理部が、回線が有する制御チャネルを介して発呼信号を着信したら、前記制御部は、前記制御チャネル処理部が着信した発呼信号に含まれる発信者番号が、前記転送対象者記憶部内に記憶されているかどうかを調べ、記憶されている場合にのみ、着信転送処理を実行することを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の端末装置。
  7. 非転送モードであっても着信転送処理の対象となる強制転送対象者の番号が記憶された強制転送対象者記憶部を有し、
    前記モード記憶部に、端末装置が非転送モードにあることが記憶されているときに、前記制御チャネル処理部が、回線が有する制御チャネルを介して発呼信号を着信したら、前記制御部は、前記制御チャネル処理部が着信した発呼信号に含まれる発信者番号が、前記強制転送対象者記憶部内に記憶されているかどうかを調べ、記憶されている場合には、着信転送処理を実行することを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の端末装置。
  8. 前記制御チャネル処理部が、回線が有する制御チャネルを介して発呼信号を着信し、転送先端末または端末装置の配下に接続された端末から応答がないまま、発呼信号を送信した発信者が回線を切断したら、前記制御部は、前記制御チャネル処理部に、回線が有する制御チャネルを介して、端末装置に着信があったことを、前記転送先番号記憶部に記憶された番号に通知させることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の端末装置。
  9. 端末装置に着信があったことの通知を繰り返す周期を計測するタイマーを有し、
    前記制御チャネル処理部が、回線が有する制御チャネルを介して発呼信号を着信し、転送先端末または端末装置の配下に接続された端末から応答がないまま、発呼信号を送信した発信者が回線を切断したら、前記制御部は、前記制御チャネル処理部に、回線が有する制御チャネルを介して、端末装置に着信があったことを、前記タイマーが計測する周期で、繰り返し、前記転送先番号記憶部に記憶された番号に通知させることを特徴とする請求項に記載の端末装置。
  10. 端末装置に着信があったことの通知の対象となる通知対象者の番号が記憶された通知対象者記憶部を有し、
    前記制御チャネル処理部が、回線が有する制御チャネルを介して発呼信号を着信したら、前記制御部は、前記制御チャネル処理部が着信した発呼信号に含まれる発信者番号が、前記通知対象者記憶部内に記憶されているかどうかを調べ、記憶されている場合にのみ、前記制御チャネル処理部に、回線が有する制御チャネルを介して、端末装置に着信があったことを、前記転送先番号記憶部に記憶された番号に通知させることを特徴とする請求項8または9に記載の端末装置。
  11. 前記回線は、ISDN回線であり、前記端末装置は、ISDN端末装置であることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の端末装置。
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