JP3704957B2 - インジェクタ - Google Patents

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    • F02M2547/003Valve inserts containing control chamber and valve piston

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディーゼルエンジン等に適用される燃料噴射用インジェクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ディーゼルエンジンや直噴式ガソリンエンジン等においては、高圧噴射が可能で噴霧微粒化に有利なコモンレール式燃料噴射装置が用いられる。一般にコモンレール式燃料噴射装置では高圧ポンプで加圧された燃料をコモンレール(蓄圧室)に一旦貯留しておき、これをインジェクタから所定タイミングで所定量ずつ、各気筒内に噴射するようになっている。
【0003】
インジェクタは、その下端ないし先端に設けられた噴孔を、ニードル(針弁)の昇降により開閉し、燃料噴射を実行する。特に、ニードルを高圧燃料中に浸漬し、いわば浮かせた状態としておいて、ニードルにバネによる下向き(閉弁方向)の力を付与し、ニードル先端部をバルブシートに押し当てて閉弁させておくものがある。これにおいてはニードル上端に付加する下向きの燃圧を圧力制御室(バランスチャンバ)で制御し、圧力制御室の高圧燃料を適宜リークさせることにより、ニードルに対する圧力バランスを崩してニードルを上昇させ、開弁させるようになっている。
【0004】
また、ニードルは、インジェクタのノズルボディ内の穴に昇降自在に収容される。コモンレールから送られた高圧燃料は、穴とニードルとの隙間を通じて噴孔に導かれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、特開平3-395 号公報では、噴孔近傍の上記隙間を絞り、この絞り部を通じて噴孔に燃料を導くようにしている。こうすると燃料噴射時に絞り部の燃料流れ方向下流側が上流側より低圧となり、この差圧を利用して燃料噴射中、ニードルに閉弁方向の力を与えておくことができる。こうなると、燃料噴射終了時には、バネ力に上記閉弁力を加えてニードルを高速で閉じられ、応答性を高められると共に、弱いバネを用いることができるので開弁速度も上げることができる。
【0006】
しかし、このものでは噴孔近傍の小さな隙間を絞って圧力差を作るようになっているため、十分な閉弁力を得られないという欠点がある。即ち、同じ圧力差でも受圧面積が大きければ大きいほど大きな閉弁力を得られるが、小隙間を絞る限り大きな受圧面積がとれず、大きな閉弁力が得られない。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ノズルボディ内の穴にニードルを昇降自在に収容し、これら穴とニードルとの隙間を通じて噴孔に燃料を導くインジェクタにおいて、上記隙間を大隙間と小隙間とで形成し、上記大隙間に上記ニードルを閉弁方向に付勢するためのバネを収容し、上記ニードルに上記大隙間を塞ぐようにして上記バネのバネ受けと兼用される鍔部を設け、この鍔部に燃料を通過させるための絞り通路を設けたものである。
【0009】
また本発明は、ノズルボディ内の穴にニードルを昇降自在に収容し、これら穴とニードルとの隙間を通じて噴孔に燃料を導くインジェクタにおいて、上記隙間を大隙間と小隙間とで形成し、上記穴内壁に上記大隙間を塞ぐよう縮径部材を設け、この縮径部材に燃料を通過させるための絞り通路を設け、上記ニードルに上記絞り通路を通過した燃料を衝突させるための鍔部を設けたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を添付図面に基いて説明する。
【0011】
図1に本発明の実施形態そのものではないが、本発明に関連するインジェクタ1を示す。このインジェクタ1は、燃料供給通路2から供給された燃料が内部に充満するノズルボディ3を有する。燃料供給通路2には、図示しないコモンレールから高圧の燃料が供給され、この高圧燃料はノズルボディ3内を通って下端の噴孔16に導かれる。ノズルボディ3の内部には、高圧燃料に浸漬された状態でニードル4が昇降自在に収容されている。ニードル4は、当該ニードル4に圧入嵌合されたバネ受け5とノズルボディ3内部に形成された段差部6のバネ押え7との間に介設されたバネ8によって、閉弁方向に付勢されている。バネ受け5とバネ押え7には燃料を通過させるための穴(図示せず)が設けられる。
【0012】
ニードル4の頂面9が圧力制御室10に臨まされ、圧力制御室10には、燃料供給通路2から供給された高圧燃料が、ニードル4上端部と保持スリーブ30との隙間を通じて常時導かれる。なおこの隙間は所定の絞りを形成する程度に小さいものとされる。圧力制御室10内の燃料は、開閉弁11によってリーク穴12から選択的にリークされる。開閉弁11は、通常はバネ等によって下方へ付勢されてリーク穴12を塞ぎ、圧力制御室10内の燃圧を保持し、電磁ソレノイド13によって上方へ持ち上げられたときにリーク穴12を開放し、圧力制御室10内の燃料をリークさせる。
【0013】
開閉弁11を閉じたとき、ニードル頂面9に閉弁方向ないし下向きの燃圧が付与されるので、ニードル4が圧力バランスされ、バネ8の力によってニードル4が押し下げられる。こうなると図9に示すように、ニードル4が弁座15に着座して噴孔16を閉じる。よってこのときは無噴射状態となる。なお厳密にいえば、ニードル4が図9の如き閉弁位置にあるとき、ニードル下端において外周側のコーン状受圧面14のみが上向きの燃圧を受けており、その内周側では燃圧を受けてないので、圧力バランス的には若干下向きである。
【0014】
一方、開閉弁11を開いたとき、ニードル頂面9に付与される燃圧が下がるので、圧力バランスが崩れてニードル4が上昇し、ニードル4が弁座15から離れて噴孔16が開き、燃料噴射が実行される。
【0015】
ニードル4は一体の一本物で、ニードル上部4aに対しニードル下部4bが若干小径とされている。
【0016】
ノズルボディ3は、それぞれ筒状に形成された上部ボディ31と下部ボディ32とをリテーニングナット33で互いに組み付けて構成される。上部ボディ31に大径の上部穴21が、下部ボディ32に小径の下部穴34がそれぞれ同軸加工され、これら穴21、34にニードル上部4a、ニードル下部4bがそれぞれ挿入される。上部穴21と下部穴34とが本発明の穴をなし、上部穴21が本発明の大径穴、下部穴34が本発明の小径穴をなす。
【0017】
上部穴21とニードル上部4aとの間、下部穴34とニードル下部4bとの間にそれぞれ上部隙間37、下部隙間38が形成され、燃料供給通路2から供給された燃料がこれら隙間37,38を順に通じて噴孔16に導かれるようになっている。特に各隙間の径方向の大きさについて、下部隙間38は燃料を通過させ得る程度の大きさしかないが、上部隙間37はコイルスプリングであるバネ8を収容できるほどに大きい。従って上部隙間37が本発明の大隙間を、下部隙間38が本発明の小隙間をそれぞれ形成する。なお、特開平3-395 号公報では上記下部隙間38に相当する部分を絞っていた。
【0018】
ここで図4に示すように、ニードル下部4bは、下部穴34と同径の円柱をその表面部を一部残して三方切り欠いた断面略正三角状とされる。よって上記下部隙間38は切欠部18によって形成され、燃料はこの切欠部18を通じて噴孔16に導かれる。こうすることによって、ニードル下部4bと下部穴34との公差管理を厳密にしなくとも、燃料の流通を必ず確保でき、製作が容易となる。なお、通常同様、ニードル下部4bを断面円形としてその外周に環状の下部隙間38を設けてもよい。
【0019】
図1に示すように、ニードル4には、上部隙間37を塞ぐよう鍔部20が設けられる。鍔部20は上部隙間37内の下部ボディ32直上の位置、即ち下部隙間38の直上流側に設けられ、ニードル上部4aとニードル下部4bとの接続位置に設けられる。鍔部20は中心に穴を有する円板状の部材からなり、ニードル4に圧入によって取り付けられる。
【0020】
図2に示すように、鍔部20はその外周側が全周切り欠かれ、上部穴21内面との間に環状の絞り通路22を形成するようになっている。よって燃料は絞り通路22を通じて流下するようになる。なお図3に示すように、鍔部20と上部穴21内面とを燃料の通過なきよう当接させ、所謂軸シールの構成とし、代わりに鍔部20に上下貫通する絞り孔23を設け、これを絞り通路22としてもよい。絞り孔23の個数は任意である。
【0021】
これによれば、ニードル4が上昇して燃料噴射が実行されたとき、燃料が絞り通路22によって絞られ、絞り通路22下流側の燃料が燃料噴射に供せられることからも、その下流側圧力を上流側圧力より低下させられ、この差圧を利用してニードル4に閉弁方向の力を付与できる。よって噴射終了時にニードル4を高応答且つ高速で閉弁させられ、応答性を向上し、噴射切れを速やかに行える。
【0022】
ここで、鍔部20を下部隙間38に可能な限り接近させたので、絞り通路22下流側のボリュームを最小にでき、差圧を速やかに作れ、応答性を高められる。
【0023】
特に、かかる構成では、鍔部20を大きな上部隙間37に設けたので、受圧面を従来より拡大し、大きな閉弁力を得ることができる。即ち、閉弁力をF、受圧面積をA、差圧をΔPとすると、
F=A×ΔP
と表せ、同じ差圧でも受圧面積が大きいほど大きな閉弁力を得られる。従ってかかる構成の場合、従来より受圧面積が大きいので大きな閉弁力を得られ、応答性を向上できる。なお、例えば受圧面の半径を2倍にすれば4倍の閉弁力を得られる。また同じ閉弁力を得るには小さな差圧で済むことになり、絞り抵抗を軽減できるメリットもある。
【0024】
次に、以上説明したインジェクタ1に改良を加えた本発明(請求項1)の一実施形態について説明する。なお同一の構成については図中同一符号を付し、説明を省略する。
【0025】
図10に示すように、この実施形態においては鍔部20がバネ受け5と兼用されている。即ち、上部ボディ31の長さが短縮され、バネ8が鍔部20に当接されてニードル4を閉弁方向に付勢している。鍔部20は前記実施形態同様、下部隙間38の直上に位置されている。
【0026】
上部ボディ31と下部ボディ32との芯決めがガイドスリーブ47によってなされ、それらの周方向の位置決めがピン49によってなされる。ガイドスリーブ47は、上部ボディ31の上部穴21と、下部ボディ32の下部穴34上端部の拡径部48とに圧入される。ニードル4は上部4a、下部4bともに同径で断面円形とされ、下部隙間38がガイドスリーブ47及びニードル4内周側に全周形成される。
【0027】
ここでは鍔部20が2ピースで構成され、ニードル4に圧入固定されるリング状ストッパ部材45と、ストッパ部材45の上面にバネ8によって押し付けられるリング状押圧部材46とからなる。ストッパ部材45は上部隙間37を塞ぐほどの半径を有さず、上部穴21の内壁から離間されて燃料の通過を許容する。一方、押圧部材46は上部穴21の内壁に対し摺動可能で、この摺動部では燃料を通過させないが、ニードル4外周面との隙間で燃料の通過を許容するようになっている。ただし、押圧部材46がストッパ部材45上面の外周側に押し付けられ、当接しているので、この当接部がシールをなして燃料の通過を禁止する。結局、これら二つの部材で上部隙間37を塞ぐようになっており、両部材はニードル4の昇降に追従して一体に昇降する。
【0028】
そして、押圧部材46には縦貫通された絞り孔23(絞り通路22)が設けられ、この絞り孔23を通じて燃料が通過され、差圧を生じ、閉弁力を高めるようになっている。絞り孔23の出口はストッパ部材45と上部穴21の隙間に開口される。なお前記同様押圧部材46の外周側を全周切り欠いて絞り通路22を形成してもよい。
【0029】
これによれば、鍔部20がバネ受け5と兼用なので、部品点数が減少し、シンプル、低コストとなるメリットがある。また、ストッパ部材45は嵌合部となる内周側のみ、押圧部材46は摺動部となる外周側のみ、加工精度を満足させればよいので、一部材で内外周側の加工精度を同時に要求する図1の鍔部20に比べ、製作が容易となるメリットがある。
【0030】
また、絞り孔23の下流側では繰り返し行われる燃料噴射により圧力脈動が発生するが、これが押圧部材46の微小振動によって緩衝され、燃料噴射量の安定化、コモンレール圧のセンシングのバラツキ低減等を図ることができる。
【0031】
次に、図5及び図6に示す請求項2に係る発明の実施形態においては、上部穴21の内壁に上部隙間37を塞ぐよう縮径部材24が設けられ、縮径部材24の内周側を全周切り欠いて絞り通路25が形成されると共に、ニードル4に絞り通路25を通過した燃料を衝突させるための鍔部26が設けられている。縮径部材24及び鍔部26はそれぞれ板状かつリング状の部材からなり、これら部材がそれぞれ上部穴21及びニードル4に圧入により取り付けられる。縮径部材24及び鍔部26は互いにオーバーラップされ、衝突後の燃料を径方向外側に導く。なお絞り通路25は図3に示したような絞り孔で形成してもよい。
【0032】
この実施形態は、燃料が絞り通路25を通過するとき速度が増加されるので、この速い燃料を鍔部26に衝突させ、速度エネルギを利用してニードル4に閉弁力を付与しようというものである。よって鍔部26は全周の絞り通路25から速度エネルギを得られるよう、リング状に形成している。ただし絞り通路25を孔で形成した場合は孔の出口にのみ部分的に鍔部26を設けてもよい。この場合も鍔部26を大きな上部隙間37に設けたので、受圧面積を拡大し大きな閉弁力を得られる。
【0033】
この実施形態については図7に示すような変形も可能である。即ちここでは上部穴21の下端部が僅かに拡径され、この拡径部40にスリーブ部材41が圧入嵌合されると共に、スリーブ部材41の上端部が径方向内方に折曲されて縮径部材24を形成している。こうすると縮径部材24の軸方向の位置決めがより確実となる。鍔部26はニードル4に一体に形成される。ニードル下部4bは、上部42が図4に示したような断面略正三角状、下部43が断面円形状とされ、これら上部下部間にテーパ状受圧面27が形成され、この受圧面27が下部穴34に設けられた燃料溜り28に臨まされている。よってニードル4はテーパ状受圧面27でも燃圧を受け、上昇力を与えられる。
【0034】
また、図11に示すような変形も可能である。即ちここでは、図10に示したのと同様なガイドスリーブ47が縮径部材24を兼用している。この構成によっても独立した縮径部材24を必要とせず、部品点数の減少によりシンプル化、低コスト化が図れる。
【0035】
図8は本発明に係るインジェクタの効果を示すためのグラフで、横軸には時間が、縦軸には圧力制御室10の圧力がとってある。
【0036】
まず、区間Aで示されるように、電磁ソレノイド13がONとされ、開閉弁11がリフトして燃料リークが行われると圧力制御室10の圧力(以下室圧という)が落ちる。次に、区間Bで示されるように、ニードル4上昇による室内容積の減少により室圧は一旦上昇するが、リークは依然続行されているので、区間Cで示されるようにニードル4最大上昇後は室圧が落ちる。
【0037】
次に、時刻T0 で電磁ソレノイド13がOFF とされると、区間Dで示されるように、開閉弁11が閉じて燃料リークが中止され、室圧が上がる。そして区間Eで示されるように、ニードル4が下降し、室内容積が増大して室圧が一時的に減少するが、区間Fで示されるように圧力制御室10に燃料が導入され続けているので、ニードル4下降後は室圧が上がる。
【0038】
ここで、本発明によれば、ニードル上昇中に従来より大きな閉弁力をニードル4に与え続けられるので、破線で示すように、電磁ソレノイド13のOFF 後、従来(実線)よりΔTだけ早いタイミングで、且つ従来よりΔPだけ低い室圧から、ニードル4下降を開始することができる。このように本発明によれば燃料噴射終了時の応答性を向上できる。
【0039】
以上本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明の実施形態は他にも様々考えられる。また本発明は上述の如き圧力バランスタイプ以外のあらゆる種類のインジェクタに適用できる。
【0040】
【発明の効果】
本発明によれば以下の如き優れた効果が発揮される。
【0041】
(1) 受圧面積を増大でき、大きな閉弁力を得られる。
【0042】
(2) 燃料衝突による閉弁力を付与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に関連するインジェクタの縦断面図である。
【図2】 鍔部及び絞り通路の構成を示す図1のA−A線断面図である。
【図3】 鍔部及び絞り通路の他の構成を示す図1のA−A線断面図である。
【図4】 ニードル下部の横断面図である。
【図5】 本発明(請求項2)の実施形態に係るインジェクタの縦断面図である。
【図6】 図5の要部拡大縦断面図である。
【図7】 本発明の他の実施形態に係る変形例を示す縦断面図である。
【図8】 本発明の効果を示すためのグラフである。
【図9】 ニードル先端部付近を示す縦断面図である。
【図10】 本発明(請求項1)の一実施形態に係る変形例を示す縦断面図である。
【図11】 本発明の他の実施形態に係る変形例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 インジェクタ
3 ノズルボディ
4 ニードル
5 バネ受け
8 バネ
16 噴孔
20 鍔部
21 上部穴
22 絞り通路
23 絞り孔
24 縮径部材
25 絞り通路
26 鍔部
34 下部穴
37 上部隙間
38 下部隙間

Claims (2)

  1. ノズルボディ内の穴にニードルを昇降自在に収容し、これら穴とニードルとの隙間を通じて噴孔に燃料を導くインジェクタにおいて、上記隙間を大隙間と小隙間とで形成し、上記大隙間に上記ニードルを閉弁方向に付勢するためのバネを収容し、上記ニードルに上記大隙間を塞ぐようにして上記バネのバネ受けと兼用される鍔部を設け、該鍔部に燃料を通過させるための絞り通路を設けたことを特徴とするインジェクタ。
  2. ノズルボディ内の穴にニードルを昇降自在に収容し、これら穴とニードルとの隙間を通じて噴孔に燃料を導くインジェクタにおいて、上記隙間を大隙間と小隙間とで形成し、上記穴内壁に上記大隙間を塞ぐよう縮径部材を設け、該縮径部材に燃料を通過させるための絞り通路を設け、上記ニードルに上記絞り通路を通過した燃料を衝突させるための鍔部を設けたことを特徴とするインジェクタ。
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