JP3704839B2 - コンバイン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、農業機械であるコンバインに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来からコンバインのエンジンは、作業中に発生する藁屑や塵埃から保護して長期間の使用を可能にするために、露出状態で搭載するものはほとんどなく、普通、上側の操縦座席と外側の吸気用の防塵網とからなる開閉自由のエンジンカバ−によって被覆されている。そして、エンジンカバ−は、エンジンのメンテナンスに際して外方に開放して、エンジンを露出し、点検、整備を行う構成になっている。
【0003】
そして、エンジンカバ−は、吸気面積を極力広くして多量の空気を吸入し、冷却効果を高めるために、凹凸形状の吸気面に構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来型の構成においては、吸気面を構成する凹凸形状が横向きに配置され、冷気の吸気作用にともなって吸気面に吸着される藁屑や塵埃が凹状の溝にひっかかって落下しにくく、吸気障害を起す問題点があった。また、従来型の防塵網は、清掃にあたっても、横向きの凹状の溝に付着している藁屑や塵埃の取り除きが困難で、メンテナンス時には手数がかかっていた。
また、エンジン,ラジエータ,冷却ファン等の点検作業が面倒であった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した課題を解決するために次の如き技術手段を講ずるものである。すなわち、走行車体1に搭載されたエンジン2とこれに付属するラジエ−タ−3及び冷却ファン23とを、その上方に位置させた操縦座席4と側方に位置させた吸気用の防塵網5とを一体的に枠組みして構成したエンジンカバ−6で囲んで設け、該エンジンカバ−6を、走行車体1の支持部7の一端に枢着するにあたり、該支持部7に縦軸周りに回動自由に支持して構成して前記エンジン2とラジエ−タ−3及び冷却ファン23とを被覆する位置から走行車体1の外方の開放する位置へと前開き回動させる構成とし、前記エンジンカバ−6を構成する防塵網5は、凹凸形状が連続する吸気面aに形成して、その凹凸形状を縦方向に配置して構成し、さらに、前記操縦座席4を囲んで設けているキャビン24のキャビンドア25は、後縁を枢着して前開き可能に構成し、前記ラジエ−タ−3は、走行車体1の支柱22に縦軸周りに回動自由に枢着して前開き回動させる構成とし、前記キャビンドア25を前開きさせた後、エンジンカバ−6とラジエ−タ−3を順番に前開き回動させてエンジン2と冷却ファン23とを開放させるように構成し、前記防塵網5は、基準面bより外方位置に凹凸面が位置するように全体を外側に張り出させて吸気面積を広くし、藁屑が落下し易くなるように構成し、前記キャビンドア25とキャビンルームとの接合面には全周に渡ってシール27を設け、該シール27は前記エンジンカバー6に装着する部分27aとキャビンルーム側に装着する部分27bとを別々に構成したことを特徴とするコンバインとしたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
まず、その構成について説明する。
コンバインは、クロ−ラ8を有する走行車体1の前部に、刈取前処理装置9を設け、上部には脱穀装置10を搭載して構成している。
そして、刈取前処理装置9は、前部の分草杆11と、引起しラグ12aを備えた穀稈引起し装置12と、低部の刈取装置13と、穀稈搬送装置14とを一体的に刈取フレ−ム15に取り付けて構成し、走行車体1の前部に回動自由に枢着して設けている。油圧シリンダ16は、刈取前処理装置9と走行車体1との間に設け、刈取前処理装置9を昇降する構成としている。そして、穀稈搬送装置14は、始端部分を刈取装置13の近傍位置に臨ませ、終端部分を脱穀装置10のフィ−ドチエン17の始端部分に穀稈の受け渡しができるように接近させて構成している。
【0007】
脱穀装置10は、上述のフィ−ドチエン17を有する扱室18の下方に選別室19を設け、供給された刈取穀稈を脱穀して選別する構成としている。
グレンタンク20は、脱穀装置10の側方に併設し、脱穀選別された穀粒を貯溜できる構成としている。21は穀粒の排出オ−ガ−である。
そして、エンジン2は、走行車体1の前部一側で、上述したグレンタンク20の前方位置に搭載し、機体の回転各部を伝動できるように構成している。ラジエ−タ−3は、循環してきたエンジン2の冷却水を冷却できるようにエンジン2の外側において、冷気の通過位置に臨ませて配置している。なお、ラジエ−タ−3は、図5に示すように、走行車体1の支柱22に回動自由に枢着し、メンテナンスが容易にできる構成としている。23は冷却ファンを示す。
【0008】
そして、エンジンカバ−6は、上述したエンジン2の上側に位置する操縦座席4と走行車体1の外側で、前記ラジエ−タ−3の前面に位置した吸気用の防塵網5とを一体的に枠組みして、前記エンジン2やラジエ−タ−3を囲んで被覆した構成としている。更に、エンジンカバ−6は、走行車体1の支持部7に縦軸周りに回動できるように枢着し、エンジン2を被覆する位置から開放する外側の位置に回動できる構成としている。
【0009】
そして、防塵網5は、図1及び図2に示すように、吸気面aを網による凹凸形状に形成して、しかも、その凹凸形状を上下方向にして構成している。なお、防塵網5は、基準面bより外方位置に凹凸面が位置するように全体を外側に張り出させた構成とし(図2参照)、吸気面積が極力広く取れる配慮をしている。
つぎに、操縦座席4を囲んで設けているキャビン24について説明する。
【0010】
キャビンドア25は、後縁を機枠26に枢着して前開きに構成し、キャビンル−ムとの接合面には全周に渡ってシ−ル27を設けて気密保持ができる構成としている。この場合、シ−ル27は、図9に示すように、エンジンカバ−6に装着する部分27aとキャビンル−ム側に装着する部分27bとを別々に構成し、エンジンカバ−6が自由に回動できる構成としている。
【0011】
なお、シ−ル27は、ドア側に装着しても、機体側に装着するも自由であるが、機体側に装着する場合には上述のとおり分割して装着する。
また、シ−ル27の構成は、図11に示すように、エンジンカバ−6に広幅の受け面28aを形成したシ−ル受け具28を装着し、これの対応位置にキャビンドア25のシ−ル27を押圧すると、平面度が確保できて密着し気密性を高めることができる。
【0012】
つぎに、その作用を説明する。
まず、エンジン2を始動しながら機体の回転各部を駆動して刈取脱穀作業を開始すると、圃場に植っている穀稈は、前進してくる走行車体1の前部にある刈取前処理装置9によって刈り取られ搬送された後、脱穀装置10に供給されて脱穀処理される。すなわち、穀稈は、前部の分草杆11によって分草された後、低部から上方に向かって回動している引起しラグ12aに係止されて引起し作用を受け、倒伏状態から直立状態に引き起こされ株元が刈取装置13に達して刈り取られる。
【0013】
このようにして、刈り取られた穀稈は、穀稈搬送装置14によって搬送されてフィ−ドチエン17の始端部分に受け継がれて脱穀装置10に供給される。そして、穀稈は、扱室18において脱穀された脱穀物が下方の選別室19に落下供給されて選別作用を受け、排稈は、さらに搬送されて後部から排藁カッタ−を経て機外に排出される。
【0014】
以上のようにして、脱穀選別された穀粒は、一番揚穀装置を介してグレンタンク20に供給され貯溜される。
このような一連の刈取脱穀作業中において、エンジン2は、農作業特有の藁屑や塵埃が多量に発生している圃場において、エンジンカバ−6によって被覆されて防塵されている。そして、外部の冷気は、常時駆動されている冷却ファン23の吸引作用にともなって防塵網5を通ってラジエ−タ−3に達し、冷却作用が行っている。この場合、防塵網5は、凹凸形状にして吸気表面積が拡大されているから多量の外気を吸引できて冷却効率を上げており、更に、防塵網5の外表面に吸着されてくる藁屑や塵埃は、凹凸形状が上下方向に配置されているから自然落下により落ちて網面に付着することが少ない。
【0015】
そして、防塵網5は、上述のとおり凹凸形状が上下方向になっているから、仮に、付着している藁屑や塵埃があっても、清掃によってごく簡単に落すことができる。
なお、防塵網5は、実施例のように(図2参照)、基準面bより外方位置に凹凸面が位置するように全体を外側に張り出させた構成としておけば、吸気面積を更に、広く取れるのは勿論、藁屑等の落下も容易にできる利点がある。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、走行車体1に搭載されたエンジン2とこれに付属するラジエ−タ−3及び冷却ファン23とを、その上方に位置させた操縦座席4と側方に位置させた吸気用の防塵網5とを一体的に枠組みして構成したエンジンカバ−6で囲んで設け、該エンジンカバ−6を、走行車体1の支持部7の一端に枢着するにあたり、該支持部7に縦軸周りに回動自由に支持して構成して前記エンジン2とラジエ−タ−3及び冷却ファン23とを被覆する位置から走行車体1の外方の開放する位置へと前開き回動させる構成とし、前記エンジンカバ−6を構成する防塵網5は、凹凸形状が連続する吸気面aに形成して、その凹凸形状を縦方向に配置して構成し、さらに、前記操縦座席4を囲んで設けているキャビン24のキャビンドア25は、後縁を枢着して前開き可能に構成し、前記ラジエ−タ−3は、走行車体1の支柱22に縦軸周りに回動自由に枢着して前開き回動させる構成とし、前記キャビンドア25を前開きさせた後、エンジンカバ−6とラジエ−タ−3を順番に前開き回動させてエンジン2と冷却ファン23とを開放させるように構成し、前記防塵網5は、基準面bより外方位置に凹凸面が位置するように全体を外側に張り出させて吸気面積を広くし、藁屑が落下し易くなるように構成し、前記キャビンドア25とキャビンルームとの接合面には全周に渡ってシール27を設け、該シール27は前記エンジンカバー6に装着する部分27aとキャビンルーム側に装着する部分27bとを別々に構成したものであるから、防塵網表面において藁屑や塵埃の落下が容易にできて付着することが少なく、吸気障害を未然に防止できる特徴を有する。また、エンジン,ラジエータ,冷却ファン等の点検作業が容易に可能となる。そして、キャビンルーム内の密閉性とエンジンカバー6の回動が両立可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例であって、防塵網の正面図である。
【図2】 本発明の一実施例であって、防塵網の縦断面図である。
【図3】 本発明の一実施例であって、要部の側面図である。
【図4】 本発明の一実施例であって、要部の平面図である。
【図5】 本発明の一実施例であって、要部の作用を示す平面図である。
【図6】 本発明の一実施例であって、コンバインの側面図(右)である。
【図7】 本発明の一実施例であって、コンバインの側面図(左)である。
【図8】 本発明の一実施例であって、斜面図である。
【図9】 本発明の一実施例であって、一部の側面図である。
【図10】 本発明の一実施例であって、作用を示す斜面図である。
【図11】 本発明の一実施例であって、一部の断面図である。
【符号の説明】
1 走行車体 2 エンジン 3 ラジエ−タ−
4 操縦座席 5 防塵網 6 エンジンカバ−
7 支持部 22 支柱 23 冷却ファン
24 キャビン 25 キャビンドア 27 シール
27a シール 27b シール a 吸気面
b 基準面。
Claims (1)
- 走行車体1に搭載されたエンジン2とこれに付属するラジエ−タ−3及び冷却ファン23とを、その上方に位置させた操縦座席4と側方に位置させた吸気用の防塵網5とを一体的に枠組みして構成したエンジンカバ−6で囲んで設け、該エンジンカバ−6を、走行車体1の支持部7の一端に枢着するにあたり、該支持部7に縦軸周りに回動自由に支持して構成して前記エンジン2とラジエ−タ−3及び冷却ファン23とを被覆する位置から走行車体1の外方の開放する位置へと前開き回動させる構成とし、前記エンジンカバ−6を構成する防塵網5は、凹凸形状が連続する吸気面aに形成して、その凹凸形状を縦方向に配置して構成し、さらに、前記操縦座席4を囲んで設けているキャビン24のキャビンドア25は、後縁を枢着して前開き可能に構成し、前記ラジエ−タ−3は、走行車体1の支柱22に縦軸周りに回動自由に枢着して前開き回動させる構成とし、前記キャビンドア25を前開きさせた後、エンジンカバ−6とラジエ−タ−3を順番に前開き回動させてエンジン2と冷却ファン23とを開放させるように構成し、前記防塵網5は、基準面bより外方位置に凹凸面が位置するように全体を外側に張り出させて吸気面積を広くし、藁屑が落下し易くなるように構成し、前記キャビンドア25とキャビンルームとの接合面には全周に渡ってシール27を設け、該シール27は前記エンジンカバー6に装着する部分27aとキャビンルーム側に装着する部分27bとを別々に構成したことを特徴とするコンバイン。
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JPH10113031A JPH10113031A (ja) | 1998-05-06 |
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