JP3704344B2 - 磁気分離回収装置 - Google Patents
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Description
まず、図1から図4を参照して、実施の形態1における磁気分離回収装置について説明する。なお、図1は、本実施の形態における磁気分離回収装置100の構成を示す模式図であり、図2は、移動体120の内部構成を示す全体斜視図(内部構造の理解のため、一部破断している)であり、図3は、移動体120の内部に配置される永久磁石130の構成を示す断面模式図であり、図4は、移動体120に設けられる水受羽根124の形状を示す図である。
まず、図1を参照して、本実施の形態における磁気分離回収装置100の装置構成について説明する。この磁気分離回収装置100は、循環させて用いられる切削液に切屑等の磁性体が含まれた磁性体含有液体1から、磁性体を分離回収するためのものであり、側面から見た場合円形の環状流路110を有している。この環状流路110は、ドラム形状の筐体113の内周面と、この筐体113の内部において、回転可能に配設される円筒状ドラム122の外周面とによって規定される。円筒状ドラム122は、その軸を中心として回転するように筐体113に係合される。円筒状ドラム122の外周面には、環状流路110内において放射状に延びる水受羽根124が、所定のピッチで複数配置されている。本実施の形態においては、円筒状ドラム122および水受羽根124により移動体120を構成し、また、円筒状ドラム122の外周面が、環状流路110の内側壁を構成する。また、円筒状ドラム122および水受羽根124は、樹脂材料その他の非磁性体物質から構成される。なお、水受羽根124の詳細構造については後述する。
円筒状ドラム122の内周面の所定領域には、永久磁石130が複数配列され、磁気領域MAを形成している。本実施の形態において、この磁気領域MAは、環状流路110の磁性体含有液体導入流路112の上流側から、切削液排出流路(液体流路)114を超え、磁性体排出流路116が設けられる手前までの間の領域となるように、永久磁石130が配列されている。この永久磁石130は、円筒状ドラム122の回転には追従せず、配列位置において固定される。
次に、水受羽根124の構造について図4を参照して説明する。水受羽根124は磁性体含有液体1を受けて、磁性体含有液体1の持つ位置エネルギを円筒状ドラム122の回転エネルギに変換する役割を有している。したがって、磁性体含有液体1の位置エネルギを効率良く回収する観点からは、水受羽根124に穴を設けないほうが好ましいといえる。
次に、上記構成からる磁気分離回収装置100の動作について、再び図1を参照して説明する。工作機械中を循環し、切削屑を含む磁性体含有液体1は、磁性体含有液体導入流路112から、環状流路110に導入される。環状流路110に導入された磁性体含有液体1は水受羽根124によって受けられるとともに、磁性体含有液体1の自然落下による位置エネルギにより、移動体120を回転させる。また、磁性体含有液体1は、抵抗の少ない開口部126側を通過することにより、永久磁石130側に案内され、永久磁石130からの磁力により、磁性体含有液体1は、切削液(液体)1Aと切屑1Bとに分離される。
以上、本実施の形態における磁気分離回収装置100によれば、永久磁石130からの磁力を用いて、切削液1Aと切屑1Bとに分離する。また、切屑1Bは移動体120とともに移動するが、磁気領域MAを通過した後には、永久磁石130からの磁力が及ばなくなることを積極的に利用して、切屑1Bを所定位置に回収することを可能としている。
次に、図5を参照して、実施の形態2における磁気分離回収装置について説明する。なお、図5は、本実施の形態における磁気分離回収装置200の構成を示す模式図である。
本実施の形態における磁気分離回収装置200は、側面側から見た場合、略楕円形状の環状流路210を有している。この環状流路210は、斜め上下方向に配置されたプーリ221に捲きかけられた無端ベルト状部材222の内周面と、筐体213の内部において規定される。無端ベルト状部材222は、プーリ221に捲きかけられた状態で回転可能に設けられている。無端ベルト状部材222の外周面には、環状流路210内において放射状に延びる水受羽根224が、所定のピッチで複数配置されている。本実施の形態においては、無端ベルト状部材222および水受羽根224により移動体220を構成する。また、無端ベルト状部材222および水受羽根224は、樹脂材料その他の非磁性体物質から構成される。なお、水受羽根224の詳細構造は、上記実施の形態1において述べた水受羽根124と同様であるため、重複する説明は繰り返さないこととする。
プーリ221および無端ベルト状部材222の内周面の所定領域には、永久磁石230が複数配列され、磁気領域MAを形成している。本実施の形態において、この磁気領域MAは、環状流路210の磁性体含有液体導入流路212の上流側から、切削液排出流路(液体流路)214を超え、磁性体排出流路216が設けられる手前までの間の領域となるように、永久磁石230が配列されている。プーリ221に配置される永久磁石230は、プーリ221とともに回転し、無端ベルト状部材222の直線状部分の背面側には、固定的に配列されている。なお、永久磁石230の形態および配置条件は、上記実施の形態1における永久磁石130とおなじであるため、重複する説明は繰り返さないこととする。
次に、上記構成からる磁気分離回収装置200の動作について、図5を参照して説明する。工作機械中を循環し、切削屑を含む磁性体含有液体1は、磁性体含有液体導入流路212から、環状流路210に導入される。環状流路210に導入された磁性体含有液体1は水受羽根224によって受けられるとともに、磁性体含有液体1の自然落下による位置エネルギにより、移動体220を回転させる。また、磁性体含有液体1は、上記実施の形態1の場合と同様に、抵抗の少ない開口部側を通過することにより、永久磁石230側に案内され、永久磁石230からの磁力により、磁性体含有液体1は、切削液(液体)1Aと切屑1Bとに分離される。
以上、本実施の形態における磁気分離回収装置200によっても、上記実施の形態1における磁気分離回収装置100と略同様の作用効果を得ることができる。また、2つのプーリ221の間に無端ベルト状部材222を捲きかけて、直線部分を設ける構成を採用していることから、磁気領域MAにおいて、大きな切屑だけでなく、微粒子状の切屑であっても、十分に分離することができる。
次に、図6から図8を参照して、実施の形態3における磁気分離回収装置について説明する。なお、図6は、この実施の形態における磁気分離回収装置の構成を示す模式図であり、図7および図8は、この実施の形態における磁気分離回収装置の詳細構成を示す第1および第2模式図である。
まず、図6を参照して、本実施の形態における磁気分離回収装置300は、回転ドラム302と、この回転ドラム302の回転軸を構成するように、螺旋マグネット部材305およびこの螺旋マグネット部材305を包むように覆うマグネットカバー306を備えている。本実施の形態においては、回転ドラム302の回転軸は、水平方向に配置されているが、必要に応じて傾斜させることも可能である。
次に、上記構成からなる磁気分離回収装置300の磁性体含有液体1から、切屑を分離する動作について、図6を参照しながら説明する。まず、噴射ノズル301内に磁性体含有液体1を供給する。これにより、回転ドラム302の軸方向長さに沿って、回転ドラム302に磁性体含有液体1が送り込まれる。磁性体含有液体1に含まれる大型切屑1Cは、胴板302bにより選別され、所定の大きさ以下の切屑を含む磁性体含有液体1のみが、回転ドラム302内に送り込まれる。
以上、本実施の形態における磁気分離回収装置300によっても、上記実施の形態1における磁気分離回収装置100と略同様の作用効果を得ることができる。また、本実施の形態においては、マグネットカバー306の表面に螺旋磁気部材305からの磁力により磁着した磁性体1Bは、螺旋状に配置される螺旋磁気部材305に対するマグネットカバー306の軸周り回転により、螺旋状に所定の軸方向に搬送されることになる。その結果、送り方向の先端部においては、最終的には、螺旋マグネット部材305からの磁力が及ばなくなり、マグネットカバー306の表面から磁性体1Bが剥がれ、分離手段の軸方向先端側に、磁性体含有液体1から分離された磁性体1Bを回収することが可能となる。その結果、上下方向での磁性体含有液体1の落下距離を小さくすることが可能となるため、磁気分離回収装置300の高さ方向の小型化を図ることが可能になる。
次に、図11および図12を参照して、実施の形態4における磁気分離回収装置について説明する。なお、図11は、この実施の形態における磁気分離回収装置の構成を示す模式図であり、図12は、この実施の形態における磁気分離回収装置の詳細構成を示す模式図である。
本実施の形態における磁気分離回収装置400は、基本的構成は上記実施の形態3と同様であり、回転ドラム302の回転にともなって、螺旋マグネット部材305が回転し、マグネットカバー306は回転しない構成が採用されている点で、上記実施の形態3の磁気分離回収装置300と異なる。したがって、図中の右側に位置する側板302aが、螺旋マグネット部材305に連結し、マグネットカバー306は回転ドラム302から分離した構成が採用されている。
以上、本実施の形態における磁気分離回収装置400によっても、上記実施の形態1および3における磁気分離回収装置と略同様の作用効果を得ることができる。
次に、図13から図16を参照して、実施の形態5における磁気分離回収装置について説明する。なお、図13は、この実施の形態における磁気分離回収装置の構成を示す図であり、図14は、図13中XIV−XIV線矢視図であり、図15は、図13中XV−XV線矢視図である。また、図16は、図13中XIV−XIV線矢に対応する他の形態を示す図である。
本実施の形態における磁気分離回収装置500は、上記実施の形態3において示した、回転ドラム302の回転にともなってマグネットカバー306が回転し、螺旋マグネット部材305のマグネット固定筒305cが固定状態の場合のより詳細な構成を示している。
以上、本実施の形態における磁気分離回収装置500によっても、上記実施の形態3における磁気分離回収装置と略同様の作用効果を得ることができる。なお、図16に示すように、水受羽根304が、マグネットカバー306に接する構成を採用することも可能である。
次に、図17から図19を参照して、実施の形態6における磁気分離回収装置について説明する。なお、図17は、この実施の形態における磁気分離回収装置の構成を示す図であり、図18は、図17中XVIII−XVIII線矢視図であり、図19は、図17中XIX−XIX線矢視図である。
本実施の形態における磁気分離回収装置600は、マグネットカバー306の支持構造が、上記実施の形態5の磁気分離回収装置500と異なっている。具体的には、図17に示すように、マグネットカバー306の端部内周面と螺旋マグネット部材305のマグネット固定筒305cの外周面との間に軸受602を配置して、マグネットカバー306が軸周りに回転可能に軸支持されている。
以上、本実施の形態における磁気分離回収装置600によっても、上記実施の形態3、5における磁気分離回収装置と略同様の作用効果を得ることができる。
次に、図20から図22を参照して、実施の形態7における磁気分離回収装置について説明する。なお、図20は、この実施の形態における磁気分離回収装置の構成を示す図であり、図21は、図20中XX−XX線矢視図であり、図22は、図20中XXI−XXI線矢視図である。
本実施の形態における磁気分離回収装置700は、上記磁気分離回収装置600と比較した場合、図21に良く示されるように、噴射ノズル301の上部開口部に更なる上面フィルタ701を設けるようにすることで、大型切屑1Cをより事前に排除可能な構成を備えている。なおこの場合には、回転ドラム302の胴板302bに、開口孔302cを設けて上記各実施の形態の場合と同様にフィルタ機能を保持させることも可能であるが、上面フィルタ701を設けることから、胴板302bへのフィルタ機能付加を廃止し、水受羽根304を取付けることができるフレーム構造を採用することで、回転ドラム302内部への磁性体含有液体1の流入効率を向上させることが可能となる。
以上、本実施の形態における磁気分離回収装置700によっても、上記実施の形態3、5、6における磁気分離回収装置と略同様の作用効果を得ることができる。
次に、図23から図25を参照して、実施の形態8における磁気分離回収装置について説明する。なお、図23は、この実施の形態における磁気分離回収装置の構成を示す図であり、図24は、図23中XXIV−XXIV線矢視図であり、図25は、図23中XXV−XXV線矢視図である。
本実施の形態における磁気分離回収装置800は、上記磁気分離回収装置700と比較した場合、図24に良く示されるように、スクレーパ801の取付け位置を、回転ドラム302の下方領域ではなく、回転ドラム302の側方領域に設けるようにしたものである。これにより、装置の高さ方向寸法をさらに小さくすることが可能になる。
以上、本実施の形態における磁気分離回収装置800によっても、上記実施の形態3、5〜7における磁気分離回収装置と略同様の作用効果を得ることができる。
次に、図26から図28を参照して、実施の形態9における磁気分離回収装置について説明する。なお、図26は、この実施の形態における磁気分離回収装置の構成を示す図であり、図27は、図26中XXVII−XXVII線矢視図であり、図28は、図26中XXVIII−XXVIII線矢視図である。
本実施の形態における磁気分離回収装置900は、上記磁気分離回収装置800と比較した場合、図27および図28に良く示されるように、水受羽根901が、直線状ではく円弧形状に設けられている。これにより、効率良く磁性体含有液体1の落下による位置エネルギを回転エネルギに変換させることが可能となる。
以上、本実施の形態における磁気分離回収装置900によっても、上記実施の形態3、5〜8における磁気分離回収装置と略同様の作用効果を得ることができる。
次に、図29から図31を参照して、実施の形態10における磁気分離回収装置について説明する。なお、図29は、この実施の形態における磁気分離回収装置の構成を示す図であり、図30は、図29中XXX−XXX線矢視図であり、図31は、図29中XXXI−XXXI線矢視図である。
本実施の形態における磁気分離回収装置1000は、流路の上流側に設けられる第1受槽1002と、この第1受槽1002よりも下流側において、連絡通路1003により連通される第2受槽1004とを有している。第1受槽1002には、螺旋マグネット部材305とマグネットカバー306とが分離手段として配設されている。また、第2受槽1004には、放射状に設けられる水受羽根1007を複数備える回転軸1006が配設されている。
上記構成において、第1受槽1002に磁性体含有液体1を供給した場合、磁性体含有液体1は、連絡通路1003から第2受槽1004に供給される。第2受槽1004において、磁性体が除去された切削液1Aは水受羽根1007に当接して、回転軸1006を所定方向に回転させる。これにより、第2歯車1009が回転して、この第2歯車に噛み合う第1歯車1008が回転する。第1歯車の回転により、マグネットカバー306が回転する。その結果、螺旋マグネット部材305の磁力に基づき、切屑1Bが所定方向(左方)に搬送され、切屑1Bを磁性体含有液体1から分離回収することができる。
以上、本実施の形態における磁気分離回収装置1000によっても、上記実施の形態3、5〜9における磁気分離回収装置と略同様の作用効果を得ることができる。
次に、図32から図34を参照して、実施の形態11における磁気分離回収装置について説明する。なお、図32は、この実施の形態における磁気分離回収装置の構成を示す図であり、図33は、図32中XXXIII−XXXIII線矢視図であり、図34は、図32中XXXIV−XXXIV線矢視図である。
本実施の形態における磁気分離回収装置1100は、上記磁気分離回収装置1000と比較した場合、図32に良く示されるように、第1受槽1002、螺旋マグネット部材305およびマグネットカバー306が傾斜するように設けられている。具体的には、螺旋マグネット部材305による切屑1Bの排出側が、他の領域よりも高くなるように配設されている。このように、第1受槽1002を傾斜配置することにより、排出位置が高くなるため、第1受槽1002からの磁性体含有液体1のあふれを防止し、また切削粉等の貯蔵能力を向上させることが可能となる。
以上、本実施の形態における磁気分離回収装置1100によっても、上記実施の形態3、5〜10における磁気分離回収装置と略同様の作用効果を得ることができる。
次に、図35から図37を参照して、実施の形態12における磁気分離回収装置について説明する。なお、図35は、この実施の形態における磁気分離回収装置の構成を示す図であり、図36は、図35中XXXVI−XXXVI線矢視図であり、図37は、図35中XXXVII−XXXVII線矢視図である。
本実施の形態における磁気分離回収装置1200は、上記磁気分離回収装置1100と比較した場合、図36に良く示されるように、水受羽根1207が直線状ではなく円弧形状に設けられている。これにより、効率良く磁性体含有液体1の落下による位置エネルギを回転エネルギに変換させることが可能となる。
以上、本実施の形態における磁気分離回収装置1200によっても、上記実施の形態3、5〜11における磁気分離回収装置と略同様の作用効果を得ることができる。
次に、図38から図40を参照して、実施の形態13における磁気分離回収装置について説明する。なお、図38は、この実施の形態における磁気分離回収装置の構成を示す図であり、図39は、図38中XXXIX−XXXIX線矢視図であり、図40は、この発明に基づいた実施の形態13における磁気分離回収装置の構成を示す平面図である。
本実施の形態における磁気分離回収装置1300は、図38に示すように、流路を構成する筒状通路1316を有し、この筒状通路1316の上端には、導入口1315が設けられ、下端には排出口1317が設けられている。この筒状通路1316は、導入口1315から出口1317に向かって下方に傾斜するように設けられる。
上記構成において、筒状通路1316の導入口1315から磁性体含有液体1を供給した場合、磁性体含有液体1は、筒状通路1316内を下方に向かって落下する。その際、切削液1Aは、水受羽根1324に当接して、回転軸であるマグネットカバー306を直接所定方向に回転させる。その結果、螺旋マグネット部材305(マグネット固定筒305c,マグネット部材305m)の磁力に基づき、切屑1Bが所定方向(上方)に搬送され、切屑1Bを磁性体含有液体1から分離回収することができる。
以上、本実施の形態における磁気分離回収装置1300によっても、上記実施の形態3、5〜12における磁気分離回収装置と略同様の作用効果を得ることができる。
Claims (12)
- 液体中に含まれる磁性体を、磁力を用いて前記液体中から分離回収するための、磁気分離回収装置であって、
前記液体中に磁性体が含まれる磁性体含有液体を下方に向けて流すための流路と、
前記流路の途中領域に設けられ、前記磁性体含有液体の有するエネルギを回転エネルギに変換して、回転運動を得るための変換手段と、
前記流路の途中領域に設けられ、前記変換手段により得られた回転運動に基づき、磁力を用いて液体中に含まれる磁性体を所定方向に移動させることにより磁性体を回収して、前記液体中から前記磁性体を分離するための分離手段と、
前記磁性体含有液体から分離された前記磁性体を回収するための磁性体回収領域と、
を備える磁気分離回収装置。 - 前記分離手段は、
前記流路の所定領域の間において、前記磁性体含有液体に磁力を及ぼすための磁気領域(MA)を形成するために、前記流路の壁の外側に配設される磁気部材と、
前記流路内に設けられ、前記変換手段から得られた回転運動により前記磁気領域から前記磁性体回収領域に向かって移動可能に設けられる、非磁性部材からなる移動体と、を有し、
前記磁性体回収領域は、前記流路の前記磁気領域において、前記流路から分岐するように設けられ、
さらに、前記磁気領域よりも下流側に前記磁性体回収領域を備える、請求項1に記載の磁気分離回収装置。 - 前記流路は、環状流路を構成し、
前記移動体は、前記環状流路の内側壁を構成するとともに、前記磁性体含有液体が流れる方向に沿って回転可能に設けられ、その外周面には、前記磁性体含有液体の移動により当該移動体を回転させるため、前記流路内において放射状に延びる複数の水受羽根を有し、
前記環状流路の最頂部から回転方向にずれた位置には、前記環状流路に磁性体含有液体を導入するための導入流路が連結され、
前記環状流路の最下端部を含む位置には流体流路が連結され、
少なくとも前記液体流路が連結される領域を含むように、前記移動体の、流路とは反対側に前記磁気領域を形成するように前記磁気部材が配設され、
前記磁性体回収領域は、前記流路の前記前記磁気領域よりも下流側に設けられる、請求項2に記載の磁気分離回収装置。 - 前記水受羽根の選択された領域には、前記磁性体含有液体を通過させるための貫通穴が設けられている、請求項3に記載の磁気分離回収装置。
- 前記流路は、円形の環状流路を構成し、
前記移動体は、前記環状流路の内側壁を構成する円筒状部材を含む、請求項3または4に記載の磁気分離回収装置。 - 前記磁性部材は、永久磁石または電磁石であり、
前記磁性部材は、前記円筒状部材の内周面の所定領域に、前記移動体の回転とは関係なく固定される、請求項5に記載の磁気分離回収装置。 - 前記流路は、略楕円形状の環状流路を構成し、
前記移動体は、上下方向に配置された一対のプーリに捲きかけられる無端ベルト状部材を含む、請求項3または4に記載の磁気分離回収装置。 - 前記磁性部材は、永久磁石または電磁石であり、
前記磁性部材は、下方側に配置される前記プーリの内面側、および、前記無端ベルト状部材の直線状領域の背面側に配置される、請求項7に記載の磁気分離回収装置。 - 前記分離手段は、
前記磁性体含有液体に磁力を及ぼすため螺旋状に配置される螺旋磁気部材と、
前記螺旋磁気部材を筒状に包むように覆い、前記螺旋磁気部材からの磁力に基づきその表面に前記磁性体含有液体に含まれる磁性体を磁着させるとともに、前記螺旋磁気部材に対して軸周りに相対的に回転可能なマグネットカバーと、を有し、
前記変換手段は、前記螺旋磁気部材または前記マグネットカバーのいずれか一方を、軸周りに回転させるように設けられ、
前記分離手段の回転方向の先端側に、前記磁性体回収領域が設けられる、請求項1に記載の磁気分離回収装置。 - 前記流路を構成するとともに前記変換手段を構成するため、前記分離手段の軸周りを取囲むように設けられるとともに、前記分離手段に対して放射状に設けられる水受羽根が、その内周面側に複数設けられる回転ドラムを有し、
前記水受羽根で受けた前記磁性体含有液体の移動により前記回転ドラムを回転させて、前記螺旋磁気部材または前記マグネットカバーのいずれか一方を軸周りに回転させる、請求項9に記載の磁気分離回収装置。 - 前記流路の上流側に設けられ、前記分離手段を含む第1受槽と、
前記流路の下流側において、前記第1受槽に対して連絡通路により連通され、放射状に設けられる水受羽根を複数備える回転軸を含む第2受槽とを有し、
前記水受羽根で受けた前記磁性体含有液体の移動により前記回転軸を回転させ、この回転を伝達機構を介在させて、前記第1受槽内に設けられた前記螺旋磁気部材または前記マグネットカバーのいずれか一方を軸周りに回転させる、請求項9に記載の磁気分離回収装置。 - 前記流路を構成するように、前記分離手段を取囲むように設けられる筒状通路を備え、
前記通路内において、前記マグネットカバーの外表面に設けられ、前記マグネットカバーを回転軸とするタービンを構成するためのタービン翼を備え、
前記流路内を前記磁性体含有液体を移動させることにより、前記マグネットカバーを前記螺旋磁気部材の軸周りに回転させる、請求項9に記載の磁気分離回収装置。
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