JP3704137B2 - ポリテトラメチレンカーボネートジオールを用いた熱可塑性ポリウレタン及びポリテトラメチレンカーボネートジオールの製造法 - Google Patents

ポリテトラメチレンカーボネートジオールを用いた熱可塑性ポリウレタン及びポリテトラメチレンカーボネートジオールの製造法 Download PDF

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Description

本発明は、ポリテトラメチレンカーボネートジオールを用いた、塗料、接着剤、ラテックス、成型品として有用な、耐オレイン酸性、耐加水分解性、耐アルコール性に優る熱可塑性ポリウレタンに関するものであり、さらには該ポリウレタンと有機溶剤よりなるコーティング剤組成物、そして該コーティング剤組成物を用いて加工した前記特性を有する合成皮革及び人工皮革に関するものであり、さらに加えて該熱可塑性ポリウレタンに用いるポリテトラメチレンカーボネートジオールの製造法に関するものである。
一般に、現在市販されているポリウレタン製品は、黄変タイプのポリウレタンを用いたものが多いが、近年になり、熱可塑性ポリウレタンの強靭性、耐油性、耐摩耗性等の特性が高く評価され、その市場性が拡大されるにつれ、無黄変タイプのポリウレタンに対する要求が高まっている。例えば、ポリウレタン成型材料の用途では、ファッション性の高い時計バンド等の用途においては、従来の黄変タイプのポリウレタンを用いた製品の場合、その経時による変色を目立たなくするために黒色に着色したものが一般的であったが、近年になり、ピンク、白といった淡色が好まれる様になると、無黄変タイプのポリウレタンが用いられる様になった。
すると、黄変タイプのポリウレタンを用いていた時にはそれほど問題にならなかった、耐汗性が大きくクローズアップされる様になり、この原因を究明すると、時計バンドのような人の皮膚に直接触れる製品においては、汗に含まれる皮脂成分のオレイン酸でポリウレタンが劣化する為であることが判明し、これらに用いるポリウレタンにおいては、耐オレイン酸性が重要な物性であることが認識されるようになった。特に無黄変タイプのポリウレタンにおいて、黄変タイプのポリウレタンに匹敵する耐オレイン酸性を有する製品の開発が望まれている。このような製品の例としてはその他に、自動車部品のステアリングホイール、ギアシフトレバー等が挙げられる。
また、ポリウレタンコーティング剤は、合成皮革、人工皮革等のレザー分野でも、熱可塑性ポリウレタンの、耐摩耗性、風合い、外観等が高く評価され、靴、鞄、ベルト、手袋、ソファー、自動車のシート等の各種用途において使用されてきた。しかしながら、これらの製品において用いられるポリウレタンは、そのほとんどがポリエステルあるいはポリエーテル系ポリウレタンであるため、数々の問題が発生している。例えば、ソファーや事務用椅子等の家具、あるいは自動車座席シート等長期間人体と接触使用される用途においては、ポリエステル系ポリウレタン樹脂の加水分解により、表面が粘着性を帯び、ベタツキが発生したり、著しいものにあっては、ポリウレタン樹脂層が劣化して、基材より剥離してしまう等の現象が発生し、長期間の使用には到底耐え得ない物であった。
また、ポリエーテル系ポリウレタンの場合は、耐加水分解性は優れているものの、耐オレイン酸性が不十分であるばかりではなく、このような用途においては非常に重要な特性である、人の整髪料に含まれるアルコールに対する耐性も不十分であるため、やはり使用期間が長くなるとポリウレタン樹脂層が劣化して使用に耐えられなくなる。これらの問題を解決するために、ポリカーボネート系ポリウレタンの使用が提案されている(特開昭56−63079号公報、特開昭59−100778号公報、特開昭59−100779号公報)。
しかしながら、これら1,6−ヘキサンジオールを用いたポリカーボネート系ポリウレタンは、耐光性が劣るため長期間使用すると変色が著しく、樹脂層の劣化も起こる。また、これらを解決しようとすると、耐アルコール性、耐オレイン酸性において充分とは言えず、実用上問題があり解決が望まれている。また、一方では、ポリカーボネートジオールが高価であることも、大きな問題であり、一般に工業化され、市販されている1、6−ヘキサンジオールを用いたポリカーボネートジオールに変わる、性能的にも優れ、価格的にも優位なポリカーボネートジオールが望まれている。その一環として、ポリエステル、ポリウレタン、アルキド樹脂等の原料として、また工業薬品として大量に用いられている1、4−ブタンジオールを原料として用いた、ポリテトラメチレンカーボネートジオールの製造方法が検討されている。従来のポリテトラメチレンカーボネートジオールの製造法としては、市販されているポリヘキサメチレンカーボネートジオールと同様に、特開昭55−56124号公報、特開昭63−12896号公報等に示される様な、1,4−ブタンジオールとジアルキルカーボネート、またはジアリールカーボネート、またはアルキレンカーボネートをエステル交換させる方法が知られている。
しかしながら、これらの方法で反応を行うと、カーボネート化剤とブタンジオールまたは生成した低分子量の末端が反応してテトラヒドロフランを副生し、分子量があがりにくく、生産性に問題があった。これを防ぐために反応温度を下げる等の工夫がなされてきたが、この場合はブチレンカーボネートが副生し、やはり分子量が上がりにくく、生産性を向上させると言った観点からは問題は解決されなかった。
また、副生するテトラヒドロフランのために減圧反応が困難となり、さらには真空ポンプを通して大気中に放出されるテトラヒドロフランの濃度を下げるために吸収塔等の設備が必要となり、工業的には不可能であった。そのため、ポリテトラメチレンカーボネートジオールを用いたポリウレタンに関してはあまり知られていない。例えば、架橋タイプのポリウレタンに関しては、Polymer、1992、Vol.33No.7、1384〜1390に報告があるが、これら架橋タイプのポリウレタンは、射出成型、押出成型等の用途では成型性に劣り問題がある。またコーティング剤の用途でも塗料粘度が高くなり実用的でない。また、エマルジョンの用途でも安定性に問題があるといった欠点となるため好ましくない。
一方、熱可塑性ポリウレタンに関しては、イタリア特許710940およびPolymer(Korea)1990、Vol.14、No.5、487〜496に記述があるが、いずれも有機ジイソシアネートとしての芳香族イソシアネートである4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートを用いた黄変タイプのポリウレタンに関するものであり、依然として上記の問題を残している。
本発明の目的は、ポリテトラメチレンカーボネートジオールを用いた耐光性、耐加水分解性、耐アルコール性、耐オレイン酸性に優れた熱可塑性ポリウレタン、ならびに該ポリウレタンよりなるコーティング剤、該コーティング剤を用いて製造した合成皮革、人工皮革、さらには該熱可塑性ポリウレタンに用いるポリテトラメチレンカーボネートジオールの工業的に有利な製造方法を提供することにある。
本発明者等は従来技術のもつ課題解決のため、鋭意研究を重ねた結果、ポリカーボネートポリオールとして、従来市販されている、1,6−ヘキサンジオールを原料としたポリヘキサメチレンカーボネートジオールに代えて、1,4−ブタンジオールを用いたポリテトラメチレンカーボネートジオールを用いると、驚くべきことに、今までのポリカーボネート系ポリウレタンでは達成出来なかった耐加水分解性、耐アルコール性、耐オレイン酸性に優れた無黄変タイプの熱可塑性ポリウレタンが得られることを見出した。
さらにポリテトラメチレンカーボネートジオールの工業的に有利な製造方法について鋭意検討を加えた結果、製造工程に酸性化合物を用いることにより、今までに達成し得なかったポリテトラメチレンカーボネートジオールの製造法を見出し、本発明をなすに至った。
すなわち、本発明は、
1.ポリテトラメチレンカーボネートジオールと有機ジイソシアネートからなるプレポリマー(A)が鎖延長剤により延長されてなる熱可塑性ポリウレタンであって、
(a)ポリテトラメチレンカーボネートジオールの分子量が500〜10000であり、
(b)有機ジイソシアネートが脂肪族ジイソシアネート、脂環族ジイソシアネートから選ばれたジイソシアネートであり、
(c)プレポリマー(A)が下記(1)式で示される構造を有し、
(d)鎖延長剤が分子量300以下のジオール、ジアミン、ヒドラジン、水から選ばれたものであり、
(e)分子量が3万〜20万であり、
(f)ゲルが5%以下である
ことを特徴とする熱可塑性ポリウレタン。
Figure 0003704137
2.ポリテトラメチレンカーボネートジオールを用いたポリウレタンと有機溶剤とからなるコーティング剤組成物。
3.上記のコーティング剤組成物を用いて得られる合成皮革。
4.上記のコーティング剤組成物を用いて得られる人工皮革。
5.ブタンジオールとジアルキルカーボネート、ジアリールカーボネート、アルキレンカーボネートの中から選ばれた1種類を反応させポリテトラメチレンカーボネートジオールを得る反応において、酸性化合物を用いることを特徴とする下記(2)式に示されるテトラメチレンカーボネートジオールの製造法である。
Figure 0003704137
以下に本発明を説明する。
本発明の熱可塑性ポリウレタンに用いるプレポリマー(A)の一つの原料となるポリテトラメチレンカーボネートジオール(a)は、分子量が500〜10000のものが用いられ、800〜5000のものが好ましい。
本発明の熱可塑性ポリウレタンに用いるプレポリマー(A)の他の原料となる脂肪族ジイソシアネート(b)としては、脂肪族基の炭素数が4〜13のジイソシアネートが好ましく、直鎖、分岐、環状のものいずれも用い得る。具体的にはテトラメチレンジイソシアネート、ペンタメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、オクタメチレンジイソシアネート等が挙げられる。また、脂環族ジイソシアネートとしては、1−メチルシクロヘキサン−2,4−ジソシアネート(水添TDI)、1,2−ジメチルシクロヘキサン−ω,ω’−ジイソシアネート(水添XDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネート(水添MDI)等が挙げられる。
脂肪族ジイソシアネートに代えて芳香族ジイソシアネートを用いると、実施例7〜9と比較例5〜6とを比較して分かるように、比較例5〜6は耐光性が劣るため、実用に供し得ない。
本発明のポリウレタンのプレポリマー(A)は前記(1)式で示されるように、ジイソシアネートで構成され、両末端にイソシアネート基を有する直鎖状プレポリマーであり、非架橋タイプであり、熱可塑性を示す。(1)式において、n、mの数値はそれぞれ、1〜50、3〜43が適当であり、目的とするポリウレタンの分子量(3万〜20万)から、当業者が適宜選択すればよい。
また、本発明の熱可塑性ポリウレタンに用いる鎖延長剤(d)としては、分子量(数平均分子量)300以下の鎖延長剤が用いられ、具体的にはエチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオール等のジオール類、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、トリレンジアミン、キシリレンジアミン、ジフェニルジアミン、ジアミノジフェニルメタン、ジアミノシクロヘキシルメタン、ピペラジン、2−メチルピペラジン、イソホロンジアミン等の各種ジアミン、ヒドラジン及び水等が挙げられる。
これら鎖延長剤を用いることにより、本発明のポリウレタンは非架橋のポリウレタンであり、熱可塑性を示し、成形加工が容易に可能となる。また、コーテイング材として使用する場合にも安定な塗工性を示す。ちなみに、比較例11に示すように、鎖延長剤として架橋性のトリオールを用いた場合、溶液の粘度が反応中に上昇し、安定なコーティング剤が得られない。
なお、鎖延長剤(d)の活性水素とプレポリマー(A)の−NCOとのモル比は2〜0.5(但し、1は除く)、好ましくは1.2〜0.8(但し、1は除く)の範囲で選べばよい。
本発明の熱可塑性ポリウレタンは必要に応じて、末端停止剤により末端を封鎖することが出来る。その際に用いる末端停止剤としては、メタノール、エタノールに代表される低級脂肪族モノアルコール、あるいはエチレンアミン、イソプロピルアミン、ジエチルアミン、2−エチルヘキシルアミン等に代表される炭素数2〜12程度のアルキルアミン等が挙げられる。
本発明の熱可塑性ポリウレタンを製造する方法としては、ポリウレタン業界で公知のウレタン化反応の技術が用いられる。例えば、ポリテトラメチレンカーボネートジオールと有機ジイソシアネートを反応させることによりNCO末端のウレタンプレポリマー(A)を合成し、これに鎖延長剤を加え、高分子量化して、目的とする熱可塑性ポリウレタンを得るプレポリマー法が用いられる。
この反応においては、当然のことながら、必要に応じて、適当量の三級アミンや錫、チタンの有機金属塩等で代表されるウレタン化反応において公知の重合触媒を用いることも可能である。例えば、岩田敬治著”ポリウレタン技術”(日刊工業新聞社刊行)第23〜32頁に記載の各種重合触媒が挙げられる。
またこれらの反応は、溶媒を用いて行ってもよく、好ましい溶媒としては、ジメチルホルムアミド、ジエチルホルムアミド、ジメチルスルフォキシド、ジメチルアセトアミド、テトラヒドロフラン、メチルイソブチルケトン、ジオキサン、シクロヘキサノン、ベンゼン、トルエン等のイソシアネート不活性溶媒の一種または二種以上が挙げられる。さらには、溶媒としてイソシアネート不活性の溶媒を用いて前記プレポリマーを合成し、該プレポリマーを乳化分散した後で鎖延長剤を加えて高分子量化し、さらに脱溶剤して得られるポリウレタンラテックスを得る方法もある。
本発明の熱可塑性ポリウレタンの分子量は3〜20万が好ましく、より好ましくは4〜10万である。分子量が3万未満の場合、得られた熱可塑性ポリウレタンの機械的物性が充分ではなく、比較例4に示す如く耐光性テストに耐えられない。また20万を越えると、加工性が劣り、かつ比較例10に示す様に、コーティング剤組成物の粘度が高くなり実用的ではない。
また、本発明の熱可塑性ポリウレタンのゲル%は5%以下が好ましく、実質的に0であることが更に好ましい。ゲル%が5%を越えると、加工性が問題となり実用的でない。また溶剤に対する溶解性が劣り、安定な粘度を有するコーティング剤組成物が得られない。
また本発明のコーティング剤組成物は、本発明の熱可塑性ポリウレタンを上記した、イソシアネート不活性の溶媒を用いて合成したものをそのまま使用することも出来るが、粘度調整、乾燥性コントロール等の目的で、エタノール、ブタノール、イソプロパノ−ル、等のアルコールを加えることも可能である。
本発明の熱可塑性ポリウレタン及びコーティング剤組成物の耐熱性、耐光性、加工性等を改良する目的で、一般公知の各種添加剤の使用を行うことが出来る。例えば、これらの添加剤としてフェノール系酸化防止剤、アミン系酸化防止剤、硫黄系酸化防止剤、りん系酸化防止剤あるいは、ベンゾフェノン系、サリチレート系、ベンゾトリアゾール系、金属錯塩系、ヒンダードアミン系の紫外線吸収剤、さらには、強化繊維、充填剤、着色剤、離型剤、難燃剤等がある。
本発明の合成皮革は、図2に示す様に、本発明で得られるコーティング剤組成物を合成皮革用基材(以下基材)上に塗布して、表皮層としたものである。
本発明の合成皮革製造に用いられる基材としては、例えば綿などの天然繊維、ビスコースレーヨンなどの再生人造繊維、ポリエステル、ナイロン、ビニロン、アクリルなどの合成繊維を単独あるいは2種以上からなる混紡繊維の編織物が挙げられる。
本発明の合成皮革は通常の方法で製造される。例えば、基材に本発明のコーティング剤組成物を直接塗布するか、中間層または接着層を介して塗布するかした後、溶剤を除去する。さらに、本発明のコーティング剤組成物を基材に接着剤を介して貼り合わせるか、離型材の上に塗布された本発明のコーティング剤組成物の皮膜を接着層を介して基材に貼り合わせた後に、離型材を剥離して合成皮革としてもよい。上記方法のうち、離型材の上に塗布された本発明のコーティング剤組成物の皮膜を、接着層を介して基材に貼り合わせた後に、離型材を剥離して合成皮革とする方法が好ましい。
本発明の合成皮革製造に使用される接着剤としては、例えば本発明のコーティング剤組成物そのものを用いてもよいし、あるいはそれ以外の他のポリウレタン樹脂を用いてもよい。
接着方法としては、本発明のコーティング剤組成物を単独あるいは、これにポリイソシアネート等の硬化剤を混合したものを接着剤として用い、基材または本発明のコーティング剤組成物の皮膜にこれらの接着剤を塗布し貼り合わせた後に溶剤を揮発させる。また、上記の接着剤を基材または本発明のコーティング剤組成物の皮膜にそれぞれ塗布し、溶剤を揮発させた後に基材と組成物の皮膜とを圧着してもよい。
本発明に使用される離型材としては、例えばシリコン系離型紙、ポリプロピレン系離型紙、ポリエステルフィルムなどが挙げられる。
一方、本発明の人工皮革は、上記の合成皮革のように基材の表面が、本発明のコーティング剤組成物で覆われているものではなく、人工皮革用基材の内部にコーティング剤組成物を含浸させ、その固形物を上記基材中に保持しているものである。
本発明の人工皮革は通常の方法で製造される。例えば布はく、特に後処理で溶解除去できるポリビニルアルコール(PVA)繊維を一部含む極細繊維を起毛繊維とした起毛不織布を人工皮革用基材として、この基材にカルボキシメチルセルロース(CMC)をコーティングした後、本発明のコーティング剤組成物を浸漬し、乾燥させてCMC、PVA繊維を抽出することにより得られる。
本発明の人工皮革の基材となる起毛布はくの起毛部分を構成する極細繊維は、素材、繊維長などは任意に選択可能であるが、繊度はスエード調やヌバック調のシート状物の表面品位の緻密さやライティング効果を得るためには、0.5デニール以下であることが好ましい。素材としては、ポリエステル、ポリアミド、ポリアクリロニトリル、セルロース、キュプラ等が好ましい例である。繊維長としては、1〜50mmにカットされた短繊維状のものや、100mm以上あるいは実質的に長繊維状のものなど目的に応じて使い分けられる。この様な極細繊維の製造方法としては、公知の海島繊維法、混合繊維法、直接紡糸法、メルトブロー法、スパンボンド法等を用いることが出来る。
本発明の人工皮革の基材となる起毛布はくを補強するシートとしては、横編ニット、トリコット等の編物、平織等の組織を持った織物などが好ましく用いられる。これらの編織物の構成原糸としてはストレート糸、仮撚加工糸などが好ましい。
以上の極細繊維と編織物からなる起毛布はくを得るには、例えばランダムウェーバーやクロスレイヤーあるいは抄造法等により不織布を形成し、編織物類をまんなかに挿入するなどして積層し、ニードルパンチや高圧柱状水流などのより極細繊維同士および極細繊維と編織物類相互を一体化することにより得られる。
本発明のポリテトラメチレンカーボネートジオールの製造に用いるジアルキルカーボネートとしては、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジブチルカーボネート等があり、ジアリールカーボネートとしては、ジフェニルカーボネート、ジナフチルカーボネート等があり、アルキレンカーボネートとしてはエチレンカーボネート、プロピレンカーボネート等がありこれらの中から選択される。
本発明のポリテトラメチレンカーボネートジオールの製造において使用するブタンジオールは、1,4−ブタンジオールが好ましく、このブタンジオールと前記のカーボネートとの比率は通常モル比で10:1〜1:10、好ましくは1:2〜2:1の範囲で選ばれる。
本発明におけるポリテトラメチレンカーボネートジオールの合成反応を一般式で表すと下記式(3)、(3’)の様になる。
Figure 0003704137
(但し、X、Yはアルコキシ基、フェノキシ基から選ばれる基であり、XとYは同じでもよい。また、n=3〜138の整数、a、b、c、d、eは化学量論で定まる定数、p=整数。)
この反応は、ブタンジオールとカーボネート化剤のエステル交換反応であり、また平衡反応であるため、副生するアルコール類を系から除去することにより反応が進行する。この反応における副生物としてはテトラヒドロフラン(THF)とブタンジオールの環状カーボネートであるブチレンカーボネート(BC)があり、その生成メカニズムとしては、2つのパスが考えられる。即ちパス1は、下記式(4)、(4’)で示されるように、ブタンジオールとカーボネート化剤からの直接脱炭酸や直接環化によりTHFとBCが生成するパスであり、ブタンジオールまたはカーボネート化剤の濃度の高い反応初期において支配的であり、パス2は、下記式(5)で示されるようにポリテトラメチレンカーボネートの末端が環化及び環化脱炭酸して生成するパスであり、ポリマー濃度の高い反応後期において支配的である。
Figure 0003704137
(但し、X、Yはアルコキシ基、フェノキシ基から選ばれる基であり、XとYは同じでもよい。また、a、b、c、d、eは化学量論で定まる定数、p=整数。)
Figure 0003704137
(但し、n=3〜138の整数)
このようにポリテトラメチレンカーボネートジオールの合成反応においては、反応初期では副反応により反応速度が低下し、反応後期ではポリマーの末端が副反応により切断され、分子量が上がりにくく、ポリテトラメチレンカーボネートジオールを効率良く生成させることが困難となる。
これらの副反応の原因としては、詳細はあきらかでないが、通常の熱分解、微量金属による分解、微量アルカリによる分解、反応触媒による分解促進などが考えられる。この抑制法としての反応温度の低下や、触媒を使用しない方法は反応速度の低下をもたらすため有用ではなく、微量成分を除去する方法も副反応が熱分解反応であることを考えると、充分に副生物を抑制できるとは言えず有効であるとは考えられない。
しかしながら、実施例1〜6と比較例1〜3との比較から分かるように、本発明における酸性化合物の添加により、詳細は明かでないが高温での副反応を抑制するばかりではなく、特に上記式(5)に示されるパスを完全に抑制し、THFの生成量が著しく低下し、数平均分子量が500〜10000((2)式において、n=3〜138に対応)、好ましくは500〜5000のポリテトラメチレンカーボネートジオールが高収率で得られるという、工業的に極めて有利な製造法を見出し得たことは全くの予想外であった。
本発明におけるポリテトラメチレンカーボネートジオールの反応の方法は、前記式(3)、(3’)に示すようなブタンジオールとカーボネート化剤をエステル交換する方法、
下記式(6)、(6’)に示すようなブタンジオールとカーボネート化剤をエステル交換し、数平均分子量が300〜1000程度の低分子量のポリテトラメチレンカーボネートジオールを合成し、未反応モノマーを除去した後、再びカーボネート化剤を加え鎖延長反応を行う方法、
下記式(7)、(7’)に示すような(6)、(6’)の方法と同様に未反応モノマーを除去した低分子量ポリテトラメチレンカーボネートジオールどうしを自己縮合する方法があり、どの方法を用いてもよい。
Figure 0003704137
(但し、X、Yはアルコキシ基、フェノキシ基から選ばれる基であり、XとYは同じでもよい。また、m=2〜8、n=3〜138の整数、a、b、c、d、eは化学量論で定まる定数、p=整数。)
Figure 0003704137
(但し、X、Yはアルコキシ基、フェノキシ基から選ばれる基であり、XとYは同じでもよい。また、m=2〜8、n=3〜138の整数、a、b、c、d、eは化学量論で定まる定数、p=整数。)
本発明のポリテトラメチレンカーボネートジオールの反応は、平衡反応であるため副生するアルコール類や塩化水素を系外に除去することにより反応が進行する。選択的にこれらを除去するために、反応器に蒸留塔をつけて反応を行うことが効率的である。
反応温度は、反応方法により異なるがブタンジオールが多く残存する反応初期は、副反応を抑えるため通常80℃〜200℃の間で適当に選択し、ポリマー濃度が増す反応後期は、120℃〜250℃の間で適当に選択する。
反応圧力は、副生するアルコール類や塩化水素が効率よく除去できる常圧〜01mmHgの範囲で適当に選択する。
反応形式は、回分式、半回分式、連続式のいずれでも好い。
本発明のポリテトラメチレンカーボネートジオールの製造に用いられる酸性化合物としては、燐酸、亜燐酸、酸性亜燐酸エステル、亜燐酸エステル、燐酸エステル等が好ましい。具体的には、ホスホン酸メチル、ホスホン酸ジメチルホスホン酸エチル、ホスホン酸ジエチル、ホスホン酸プロピル、ホスホン酸ジプロピル、ホスホン酸イソプロピル、ホスホン酸ジイソプロピル、ホスホン酸ブチル、ホスホン酸ジブチル、ホスホン酸ラウリル、ホスホン酸ジラウリル、ホスホン酸ステアリル、ホスホン酸ジステアリル、ホスホン酸ジベンジル、ホスホン酸ジオクチル、ホスホン酸ジオレイル、ホスホン酸ジフェニル等の酸性燐酸エステル、亜燐酸モノメチル、亜燐酸ジメチル、亜燐酸(2−エチルヘキシル)、亜燐酸ジ(2−エチルヘキシル)、亜燐酸(ラウリルフェニル)等の亜燐酸エステル、燐酸ジベンジル、燐酸ジ−n−ブチル、燐酸ジセチル、燐酸ジデシル、燐酸ジ(2−エチルヘキシル)、燐酸ジヘキサデシル、燐酸ジフェニル等の燐酸エステルを挙げることが出来る。
これらの中から選ばれた酸性化合物の添加量は特に制限はないが、あまり多すぎると反応を阻害し、少なすぎると効果が無いため通常は原料の仕込全量に対して1ppm〜10000ppm、好ましくは5〜500ppmの範囲で用いられ、反応中一括して、または連続的に添加する。また、この酸性化合物の添加時期は反応中のいつでもよいが、一般的には分子量が増加する工程または、副反応がおこる工程で添加するのが効果的である。
本発明のポリテトラメチレンカーボネートジオールの製造においては、無触媒でも反応は進行するが、触媒を用いて反応することも出来る。使用する触媒としては、公知のエステル交換触媒が用いられる。例を挙げれば、酢酸鉛、酸化亜鉛ジエトキシ鉛、ジプロポキシ鉛等の鉛化合物、チタニウムテトラプロポキシド、チタニウムテトラプトキシド等のチタン化合物、ナトリウム、カリウム、リチウム、ルビジウム、セシウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、アルミニウム、コバルト、ゲルマニウム、セリウム、マンガン、アンチモン、錫、亜鉛等の金属、塩、酸化物、錯体、アルコキシド等が挙げられる。
このようにして得られたポリテトラメチレンカーボネートジオールは、ポリウレタン、熱可塑性エラストマーのソフトセグメント、高分子可塑剤等の用途に使用が可能である。
ポリテトラメチレンカーボネートジオールを用いると耐光性、耐加水分解性、耐オレイン酸性、耐アルコール性に優れた熱可塑性ポリウレタンが得られ、このポリウレタンを含有するコーティング剤組成物を用いて製造した合成皮革、人工皮革も上記特性を有する。また、ブタンジオールジアルキルカーボネート、ジアリールカーボネート、アルキルカーボネートの中から選ばれた1種類を反応させて、ポリテトラメチレンカーボネートジオールを得る反応において、酸性化合物を用いると、ポリテトラメチレンカーボネートジオールが工業的に有利に得られる。
次に、本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが、本発明は実施例になんら限定されるものではない。また実施例中の部は重量部を意味する。
実施例中の熱可塑性ポリウレタンの物性は、以下の方法で評価した。
(耐光性):
試料(幅10mm、長さ60mm、厚み100μm)を、スガ試験機(株)製のフェドメータを用いて、63℃×100時間、暴露テストを実施した後、取り出し、黄変度、フィルム強度保持率を、以下の方法で測定した。
黄変度(△E値):ミノルタ(株)製、色彩色差計CR−200を用いて測定。
強度保持率(%)=(K2/K1)×100
K1:フェドメータ暴露前のフィルム強度(Kg/cm2
K2:フェドメータ暴露後のフィルム強度(Kg/cm2
なお、フィルムの強度は、上記試料を用いて、以下の条件で、JISK−7311に準じて測定した。
測定機:テンシロン引っ張り試験機
(株)オリエンテック社製RTA−100
把握長:30mm
引っ張り速度:300mm/分
測定雰囲気:25℃×65%RH
(耐オレイン酸性):
試料(幅10mm、長さ60mm、厚み100μm)をオレイン酸中に室温にて1週間浸漬後、膨潤度と機械的物性(強度、伸び、100%モジュラス:100%MD)の保持率を下記式により求めた。
膨潤度(%)={(W2−W1)/W1}×100
W1:浸漬前の空気中の質量(g)
W2:浸漬後の空気中の質量(g)
強度保持率(%)=(S2/S1)×100
S1:浸漬前のフィルム強度(Kg/cm2
S2:浸漬後のフィルム強度(Kg/cm2
なお、機械的物性は、試料(幅10mm、長さ60mm、厚み100μm)を用いて、以下の条件で、JISK−7311に準じて測定した。
測定機:テンシロン引っ張り試験機
(株)オリエンテック社製RTA−100
把握長:30mm
引っ張り速度:300mm/分
測定雰囲気:25℃×65%RH
(耐アルコール性):
試料(幅10mm、長さ60mm、厚み100μm)をエタノール中に室温にて1週間浸漬後、膨潤度と機械的物性(強度、伸び、100%モジュラス:100%MD)の保持率を下記式により求めた。
膨潤度(%)={(W2−W1)/W1}×100
W1:浸漬前の空気中の質量(g)
W2:浸漬後の空気中の質量(g)
機械的物性の保持率(%)=(S2/S1)×100
S1:浸漬前のフィルムの機械的物性
S2:浸漬後のフィルムの機械的物性
なお、機械的物性は、試料(幅10mm,長さ60mm、厚み100μm)を用いて、以下の条件で、JIS K−7311に準じて測定した。
測定機:テンシロン引っ張り試験機
(株)オリエンテック社製RTA−100
把握長:30mm
引っ張り速度:300mm/分
測定雰囲気:25℃×65%RH
(耐加水分解性):
試料(幅10mm、長さ60mm、厚み100μm)を100℃熱水中7日間浸漬し分子量の保持率を下記式で求めた。
分子量保持率(%)=(M2/M1)×100
M1:浸漬前のフィルムの分子量(GPCで測定)
M2:浸漬後のフィルムの分子量(GPCで測定)
(ポリウレタンの数平均分子量測定):
得られたポリウレタンのジメチルホルムアミド(DMF)1重量%溶液を作成し、GPCを用いて以下の条件にて、標準ポリスチレン換算の数平均分子量を求める。
カラム 昭和電工 Shodex
KD−804&DD805(2本直列)
カラムオーブン 島津 CTO−6A
温度 40℃
流速 1ミリリットル/分
検出器 示差屈折計 島津RID−6A
データ処理装置 東ソー(株)製 CP−8000
(ポリウレタンのゲル%):
得られたポリウレタン10gを200ミリリットルの三角フラスコに秤量し、DMF90gを加えて、50℃に温調したシェーカーにて60分振とうした後、400メッシュ金網にてろ過し、未溶解分をろ別する。該未溶解分を乾燥後、重量を測定して、下記式にてゲル%を求めた。
ゲル%=(X/10)×100
X:未溶解分の重量(g)
[実施例1]
撹拌機、温度計、分溜管を備えた3リットル反応器に、エチレンカーボネート1584g(18モル)、1,4ーブタンジオール1440g(16モル)、酢酸鉛3mgを入れ、温度が130℃、圧力が35mmHg〜17mmHgで10時間反応させた。この際、分溜管の塔頂から共沸組成のエチレンカーボネートとエチレングリコールが留出し、また真空ポンプ用のトラップには仕込のブタンジオールに対して2モル%のTHF(テトラヒドロフラン)の生成が見られた。次に圧力を常圧に戻し、エチレンカーボネートを317g(3.6モル)を添加した後、温度を150℃に上げ、圧力35mmHg〜17mmHgで8時間反応させた。この時も分溜管の塔頂からは共沸組成のエチレンカーボネートとエチレングリコールが留出し、コールドトラップには、仕込のブタンジオールに対して2モル%のTHFが生成していた。この時反応器内には1800gのポリテトラメチレンカーボネートジオールがあり、その分子量はGPC(ゲルパーミュエーションクロマトグラフィー)にて測定した結果は約1500(水酸基価=77.3mg・KOH/g)であった。
次に再び圧力を常圧にし、燐酸ジ(2ーエチルヘキシル)を0.1g添加し、分溜管を取り外し、直接排気できるようにした後、圧力を6mmHgにして1時間で未反応モノマーを分離した。次に圧力を4mmHgにし、反応温度を190℃とし、ブタンジオールを留出させながら5時間反応させ、分子量が2050(水酸基価=54.6mg・KOH/g)のポリテトラメチレンカーボネートジオールを1740g得た。このとき、THFは仕込のブタンジオールに対して、1モル%生成していた。反応初期からの副生THFの全量は5モル%であった。生成したポリマーのIRスペクトルチャートを図1に示す。
[比較例1]
実施例1と同様の反応器にブタンジオールとエチレンカーボネートを実施例1と同様の条件で仕込み、130℃、圧力35mmHg〜17mmHgで10時間反応させた。実施例1と同様に分溜管の塔頂からは共沸組成のエチレンカーボネートとエチレングリコールが留出した。発生したTHFは仕込みのブタンジオールに対して2モル%であった。
次に圧力を常圧に戻し、エチレンカーボネートを317g(3.6モル)添加し、圧力35mmHg〜17mmHg、温度を150℃にして18時間反応させた。この時におけるポリテトラメチレンカーボネートジオールの量は1820gであり、分子量は1450(水酸基価=80mg・KOH/g)であった。また、THFは仕込のブタンジオールに対して4%副生していた。次に分溜管を取り外し、直接排気できるようにした後、圧力を6mmHgにし、3時間で未反応モノマーを分離した。圧力を4mmHgにし反応温度を190℃にして反応を行ったが、THFの副生が多く減圧度が6mmHgより下がらなかったため、6mmHの条件でブタンジオールを留出させながら10時間反応させた。
THFの副生はモノマー分離時に4モル%、ブタンジオール留出時に8モル%であり、分子量が1500(水酸基価=77.3mg・KOH/g)であるポリテトラメチレンカーボネートジオールを1530g得た。さらに反応を続けたがポリマーの分解が激しく高分子量化は困難であった。なお、反応初期からの副生THFの全量は16モル%と多かった。
[実施例2]
燐酸ジ(2ーエチルヘキシル)を0.5g(実施例1の5倍)添加すること以外は、実施例1と同様にして分溜管の塔頂から共沸組成のエチレンカーボネートとエチレングリコールを留出させて、THFをコールドトラップで回収した。反応器内には分子量1480のポリテトラメチレンカーボネートジオールが生成しており、副生したTHFは4モル%であった。
次に分溜管を取り外し、直接排気できるようにしたのち圧力を6mmHgにして1時間で未反応モノマーを分離した。次に圧力を4mmHgにし反応温度を190℃としブタンジオールを留出させながら5時間反応させ、分子量が2150(水酸基価=52.1mg・KOH/g)のポリテトラメチレンカーボネートジオールを1710g得た。この時THFは仕込みのブタンジオールに対して0.4モル%生成していた。反応初期からの副生THFの全量は、4.4モル%であった。
[実施例3]
反応後半のモノマー分離の後の条件を、圧力3mmHg、温度200℃、反応時間10時間とする以外は、実施例1と同様の方法で反応を行った。その結果、分子量が3500(水酸基価=32mg・KOH/g)のポリテトラメチレンカーボネートジオールを1500g得た。この時副生したTHFの全量は、仕込のブタンジオールに対して5.5%であった。
[実施例4]
酸性化合物として、燐酸ジ−n−ヘキサデシルを0.2g用いること以外は、実施例1と同様の方法で反応を行った。その結果、分子量が1900(水酸基価=58.9mg・KOH/g)のポリテトラメチレンカーボネートジオールを1700g得た。この時副生したTHFの全量は、仕込のブタンジオールに対して4.8%であった。
[実施例5]
酸性化合物として、亜燐酸を0.2g用いること以外は、実施例1と同様の方法で反応を行った。その結果、分子量が2000(水酸基価=58.0mg・KOH/g)のポリテトラメチレンカーボネートジオールを1730g得た。この時副生したTHFの全量は、仕込みのブタンジオールに対して4.9モル%であった。
[実施例6]
比較例1の方法で製造した分子量1500のポリテトラメチレンカーボネートジオール200gを500ミリリットルのナスフラスコにとり、そこに燐酸ジ(2ーエチルヘキシル)10mgを加え、190℃、3mmHgで2時間ブタンジオールを留出させながら反応した。生成したポリテトラメチレンカーボネートジオールの数平均分子量は2500(水酸基価=46.4mg・KOH/g)であった。
[比較例2]
実施例6と同様に分子量1500のポリテトラメチレンカーボネートジオールを200gとり、190℃、3mmHgで2時間反応させたが、THFが5g生成し分子量の増加は見られなかった。
[比較例3]
比較例2と同様にして、200℃、2mmHgで10時間反応させたが、THFが10g生成し、分子量の増加は見られなかった。
[実施例7]
実施例1で得られたポリテトラメチレンカーボネートジオール205部、ヘキサメチレンジイソシアネート100.8部を撹拌装置、温度計、冷却管のついた反応器に仕込み、100℃で4時間反応し、NCO末端のプレポリマーを得た。このプレポリマーに鎖延長剤の1,4ーブタンジオール44.63部、末端停止剤のn−ブタノール0.60部、触媒としてジブチル錫ジラウレート0.007部を加えて、ニーダー内蔵のラボ用万能押出機:(株)笠松化工研究所製LABO用万能押出機KR−35型にて170℃にて2時間反応させた後、スクリューで押し出しストランドにし、ペレタイザーにかけペレットを作製した。得られたポリウレタンペレットの数平均分子量(Mn)は85000、ゲル%は0であった。
このポリウレタンペレットを用いて、加圧成型機にて厚さ100μmのシートを作製した。このシートより作製したテストピースを用いて、耐光性を測定した。その結果を表1に示した。
[実施例8]
実施例1で得たポリテトラメチレンカーボネートジオール205部、4,4'ーメチレンビスシクロヘキシルジイソシアネート(水添MDI)52.4部、ジブチル錫ジラウレート0.013部を撹拌装置、温度計、冷却管のついた反応器に仕込み、120℃で4時間反応し、NCO末端のプレポリマーを得た。このプレポリマーに鎖延長剤の1,4−ブタンジオール8.15部と反応停止剤のn−ブタノール1.5部を加え、ニーダー内蔵のラボ用万能押出機(笠松化工研究所製、LABO用万能押出機KR−35型)にて170℃で3時間反応させた後、スクリュータイプの押出機でストランドにした後、ペレタイザーにかけてペレットを作製した。得られたポリウレタンペレットの数平均分子量(Mn)は80000、ゲル%は0であった。
このポリウレタンペレットを用いて、加圧成型機にて、厚さ100μmのシートを作製した。このシートより作製したテストピースを用いて、耐光性を測定した。その結果を表1に示した。
[実施例9]
実施例7と同様にして、数平均分子量(Mn)が40000、ゲル%0のポリウレタンペレットを得た。このポリウレタンペレットを用いて、加圧成型機にて厚さ100μmのシートを作製した。このシートより作製したテストピースを用いて、耐光性を測定した。その結果を表1に示した。
[比較例4]
実施例7と同様にして、数平均分子量(Mn)が20000、ゲル%0のポリウレタンペレットを得た。このポリウレタンペレットを用いて、加圧成型機にて厚さ100μmのシートを作製した。このシートより作製したテストピースを用いて、耐光性を測定した。その結果を表1に示した。
[比較例5]
実施例1で得たポリテトラメチレンカーボネートジオール679.6部、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)110.5部を撹拌装置、温度計、冷却管のついた反応器に仕込み、60℃で2時間反応し、NCO末端のプレポリマーを得た。(株)オートマシーン開発社製の二液混合機:TT−1001を用いて、80℃に加温したプレポリマー溶液と、常温の鎖延長剤1,4−ブタンジオール8.15部と末端停止剤のn−ブタノール1.5部の混合液をミキシングした後、ニーダー内蔵のラボ用万能押出機(笠松化工研究所製のLABO用万能押出機:KR−35型)にて120℃にセットしたスクリューで押し出し、ストランドにした後、ペレタイザーにかけてペレットを作製した。得られたポリウレタンの数平均分子量(Mn)は80000、ゲル%は0であった。
このポリウレタンペレットを用いて、加圧成型機にて、厚さ100μmのシートを作製した。このシートより作製したテストピースを用いて、耐光性を測定したところ、シートが溶融してしまい物性測定が不能であった。その結果を表1に示した。
[比較例6]
ポリオールとしてポリヘキサメチレンカーボネートジオール(東亜合成(株)製のカルボジオール:D−2000)を用いた以外は比較例5と同様にして、数平均分子量(Mn)は80000、ゲル%0のポリウレタンペレットを得た。このポリウレタンペレットを用いて、加圧成型機にて、厚さ100μmのシートを作製した。このシートより作製したテストピースを用いて、耐光性を測定した。その結果を表1に示した。
[実施例10]
実施例1の合成例で得られたポリテトラメチレンカーボネートジオール2055部、ジメチルフォルムアミド6396部を還流冷却器、温度計及び撹拌装置を有する反応器に入れ、充分に混合撹拌した後、4,4' −メチレンビス(シクロヘキシルジイソシアネート:水添MDI)524部、ジブチル錫ジラウレート20ppmを添加しして、80℃で3時間反応し、NCO末端のプレポリマーを得た。イソフォロンジアミン(IPDA)163.06添加して、2時間程度鎖延長反応を行った後、反応停止剤としてジブチルアミン8.85部を添加してさ1時間反応を続けた。得られたポリウレタン溶液は固形分30%、数平均分子量(Mn)=80000、ゲル%0であった。
ガラス板上に、得られたポリウレタン溶液を塗工し、80℃で15時間乾燥後、減圧下で50℃で4時間乾燥して、膜厚100μmのシートを得た。得られたシートを用いて、耐加水分解性、耐オレイン酸性、耐アルコール性を測定し、その結果を表2に示した。
[実施例11]
ジイソシアネートをイソフォロンジイソシアネートに代えた以外は、実施例10と同様にして、固形分30%、数平均分子量(Mn)=80000、ゲル%0のポリウレタン溶液を得た。このポリウレタン溶液をガラス板上に塗工し、実施例9と同様にして、膜厚100μmのシートを得た。得られたシートを用いて、耐加水分解性、耐オレイン酸性、耐アルコール性を測定し、その結果を表2に示した。
[比較例7]
ポリテトラメチレンカーボネートジオールをポリヘキサメチレンカーボネートジオール(東亜合成(株)製:D−2000)に代えた以外は、実施例10と同様にしてポリウレタン溶液を得た。このポリウレタン溶液をガラス板上に塗工し、実施例9と同様にして、膜厚100μmのシートを得た。得られたシートを用いて、耐加水分解性、耐オレイン酸性、耐アルコール性を測定し、その結果を表2に示した。
[比較例8〜9]
ポリテトラメチレンカーボネートジオールをポリカプロラクトンジオール(ダイセル化学(株)製:プラクセル220N)、ポリテトラメチレングリコール(三菱化成(株)製:PTMG−2000)に代えた以外は、実施例10と同様にしてポリウレタン溶液を得た。このポリウレタン溶液をガラス板上に塗工し、実施例9と同様にして、膜厚100μmのシートを得た。得られたシートを用いて、耐加水分解性、耐オレイン酸性、耐アルコール性を測定し、その結果を表2に示した。
[比較例10]
実施例10と同様にして、固形分30%、数平均分子量(Mn)=250000のポリウレタン溶液を製造した。合成中に粘度が上昇し、撹拌不能となった。
[比較例11]
鎖延長剤としてトリメチロールプロパンを用いた以外は、実施例10と同様にしてポリウレタン溶液の合成を試みた。その結果、鎖延長剤をいれて延長反応を始めると、やがて粘度が急激に上昇し、撹拌棒にポリマーが巻き付き、撹拌不能となった。
[実施例12]
シリコンペーパー表面に、実施例10で合成したポリウレタン溶液を乾燥厚みが45μmになるように塗布し、これを加熱乾燥し、ポリウレタン皮膜層とした。このポリウレタン皮膜層上にIPDI/PTMG−2000/N−(2−ヒドロキシエチル)プロピレンジアミン/モノエタノールアミン/ヒドラジンヒドラート=2/1/0.5/0.4/0.2よりなる主材に、水添加キシリレンジイソシアネートを架橋剤として添加したPTMG系二液型ポリウレタン接着剤を、目付け量130g/m2 、厚み118μmで塗布してポリウレタン接着層とした。この接着層に合成皮革用基材としての綿起毛布の起毛面を貼り合わせ、120℃にて4分間加熱し、接着剤を反応固化させた後、シリコンペーパー離型紙を剥離し、合成皮革Aを得た。得られた該合成皮革の物性を評価し、その結果を表3に示す。
[実施例13]
シリコンペーパー表面に、実施例11で合成したポリウレタン溶液を乾燥厚みが45μmになるように塗布し、これを加熱乾燥し、ポリウレタン皮膜層とした。このポリウレタン皮膜層上にIPDI/PTMG−2000/Nー(2ーヒドロキシエチル)プロピレンジアミン/モノエタノールアミン/ヒドラジンヒドラート=2/1/0.5/0.4/0.2よりなる主材に、水添加キシリレンジイソシアネートを架橋剤として添加したPTMG系二液型ポリウレタン接着剤を目付け量130g/m2 、厚み118μmで塗布してポリウレタン接着層とした。この接着層に合成皮革用基材としての綿起毛布の起毛面を貼り合わせ、120℃にて4分間加熱し、接着剤を反応固化させた後、シリコンペーパー離型紙を剥離し、合成皮革Aを得た。得られた該合成皮革の物性を評価し、その結果を表3に示す。
[比較例12]
比較例7で得たポリウレタン溶液を用いた以外は、実施例12と同様にして合成皮革Bを得た。得られた該合成皮革の物性を評価し、その結果を表3に示す。
[比較例13〜14]
比較例8、9で得たポリウレタン溶液を用いた以外は、実施例12と同様にして合成皮革C、Dを得た。得られた該合成皮革の物性を評価し、その結果を表3に示す。
[実施例14]
直接紡糸法によって得られた単糸繊度0.1デニールのポリエチレンテレフタレート(以下PET)繊維を3mmにカットした。一方、単糸繊度1デニールのポリビニルアルコール(以下PVA)を3mmにカットした短繊維を準備し、PET繊維/PVA繊維比率=70/30重量%で混合し、抄造法にて目付け80g/m2 のシートを得た。
このシート2枚の間に75デニール/36フィラメントのPET繊維の仮撚加工糸からなる平織組織の目付け量50g/m2 の織物を、サンドイッチ状に挿入し積層シートとした。この積層シートの表面および裏面から交互に、O.2mmのオリフィスを有する多数のノズルから15Kg/cm2 の圧力の噴射水で処理し、極細繊維と織物とを充分に三次元交絡させた。
次いで、この交洛シートを乾燥後、240メッシュのエメリーペーパーを装着したベルトサンダーで表面及び裏面を起毛した。このシートの裏面の起面にカルボキシメチルセルロース(CMC)を厚さ0.1mmにドクターナイフでコートし乾燥した。
実施例10で得たポリウレタン溶液の固形分をジメチルフォルムアミドで15%に調整し、整泡剤(東レ・ダウコーニングシリコン(株)製:SF8427)を上記ポリウレタン溶液の固形分に対して10重量%添加してポリウレタンのコーティング組成物を得た。
CMCをコーテイングした上記交洛シートをこのポリウレタンコーティング組成物の溶液に含浸した後、20℃の水中で凝固させた後、乾燥した。その後、沸騰水中で約20分かけて、PVA繊維およびCMCを抽出乾燥した。
こうして得たシート状物をロコ式染色機で分散染料(住友化学工業(株)製、商品名:SumikaronRedーSBL)10%owfで染色し、続いてハイドロサルファイトソーダー5%owfで還元洗浄した。さらに、アクリル酸エステル系の制電剤(NicepoleFE−18(日華化学(株)製))とシリコン系の撥水剤(ASAHI−GUARDAG−770(旭硝子(株)製)との量比が1:1の1%水分散液にシートを含浸し、マングルで絞液後、140℃の温度に設定したピンテンタードライヤーで、3%のオーバーフィード率で5分間の滞留時間で乾燥した。
得られたシート状物Aは、スエード調の緻密な表面立毛を有し、優れたライティング効果を持ち、ベトツキの無い優れた手触りを示した。このシート状物を用いて耐加水分解性、耐オレイン酸性、耐アルコール性を評価した。その結果を表4に示す。
[実施例15]
実施例11で得たポリウレタン溶液を用いた以外は実施例14と同様にして、シート状物Bを得た。このシート状物を用いて耐加水分解性、耐オレイン酸性、耐アルコール性を評価した。その結果を表4に示す。
[比較例15]
比較例7で得たポリウレタン組成物を用いる以外は実施例14と同様にしてシート状物Bを得た。該シート状物を用いて耐加水分解性、耐オレイン酸性、耐アルコール性を評価した。その結果を表4に示す。
[比較例16〜17]
比較例8、9で得たポリウレタン組成物を用いる以外は実施例14と同様にしてシート状物C、Dを得た。このシート状物を用いて耐加水分解性、耐オレイン酸性、耐アルコール性を評価した。その結果を表4に示す。
Figure 0003704137
Figure 0003704137
Figure 0003704137
Figure 0003704137
本発明のポリテトラメチレンカーボネートジオールのIRスペクトルを示す図である。 本発明の合成皮革(実施例12)の実施態様の拡大断面図である。
符号の説明
1 合成皮革用基材
2 ポリウレタン接着層
3 ポリウレタン皮膜層

Claims (2)

  1. ブタンジオールとジアルキルカーボネート、ジアリールカーボネート、アルキレンカーボネートの中から選ばれた1種類を反応させポリテトラメチレンカーボネートジオールを得る反応において、酸性亜燐酸エステル、亜燐酸エステル、燐酸エステルから選ばれる酸性化合物を添加することを特徴とするポリテトラメチレンカーボネートジオールの製造方法。
  2. 酸性亜燐酸エステル、亜燐酸エステル、燐酸エステルから選ばれる酸性化合物が、ホスホン酸メチル、ホスホン酸ジメチルホスホン酸エチル、ホスホン酸ジエチル、ホスホン酸プロピル、ホスホン酸ジプロピル、ホスホン酸イソプロピル、ホスホン酸ジイソプロピル、ホスホン酸ブチル、ホスホン酸ジブチル、ホスホン酸ラウリル、ホスホン酸ジラウリル、ホスホン酸ステアリル、ホスホン酸ジステアリル、ホスホン酸ジベンジル、ホスホン酸ジオクチル、ホスホン酸ジオレイル、ホスホン酸ジフェニル等の酸性燐酸エステル、亜燐酸モノメチル、亜燐酸ジメチル、亜燐酸(2−エチルヘキシル)、亜燐酸ジ(2−エチルヘキシル)、亜燐酸(ラウリルフェニル)等の亜燐酸エステル、燐酸ジベンジル、燐酸ジ−n−ブチル、燐酸ジセチル、燐酸ジデシル、燐酸ジ(2−エチルヘキシル)、燐酸ジヘキサデシル、燐酸ジフェニル等の燐酸エステルから選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1に記載の製造方法。
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