JP3703478B1 - 釣り針及びそれを用いた自動釣り機 - Google Patents

釣り針及びそれを用いた自動釣り機 Download PDF

Info

Publication number
JP3703478B1
JP3703478B1 JP2005041464A JP2005041464A JP3703478B1 JP 3703478 B1 JP3703478 B1 JP 3703478B1 JP 2005041464 A JP2005041464 A JP 2005041464A JP 2005041464 A JP2005041464 A JP 2005041464A JP 3703478 B1 JP3703478 B1 JP 3703478B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fishing
connecting portion
fishing line
needle
axis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005041464A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006223199A (ja
Inventor
晴夫 高橋
信 大山
Original Assignee
株式会社三明
有限会社大山鉄工所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社三明, 有限会社大山鉄工所 filed Critical 株式会社三明
Priority to JP2005041464A priority Critical patent/JP3703478B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3703478B1 publication Critical patent/JP3703478B1/ja
Publication of JP2006223199A publication Critical patent/JP2006223199A/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mechanical Means For Catching Fish (AREA)

Abstract

【課題】所望の魚類等を自動的に釣り上げて自動的に取り外せる小型で構造の簡単な自動釣り機を実現する。
【解決手段】釣り針10は、Z軸上に所定間隔隔てて配置された釣り糸連結用の連結部11−1,11−2と、この連結部11−1と11−2との間を連結する針本体12−1,12−2と、連結部11−2からほぼU字状又はほぼV字状に湾曲した懐13−1が延設され、先端が先細になった針先14−1と、この針先14−1に対して反対方向に、連結部11−2からほぼU字状又はほぼV字状に湾曲した懐13−2が延設され、先端が先細になった針先14−2とを有している。針先14−1,14−2付近には、返りが設けられていない。この釣り針10を多数、釣り糸に連結した釣り糸セットを、自動いか釣り機の回転ドラムにて巻き取るようにすれば、釣り針10の針先14−1,14−2が下方向に回転して、これに掛かった魚類等が自重により自動的に外れる。
【選択図】図1

Description

本発明は、釣り糸に複数個のいか釣り針が連結されたいか釣り用の釣り糸セットを巻き上げ又は巻き戻しして、海中のいかを自動的につり上げる自動いか釣り機を改良し、他の魚類(例えば、鯖、鱈、鰺、かんぱち、鰹、金目鯛、鰤等)を含めた水中動物を釣り上げるときには、この水中動物に適する釣り糸セットに取り替えることにより、所望の水中動物を自動的に釣ることができるようにした釣り針と、これを用いた自動釣り機に関するものである。
従来、釣り針とそれを用いた自動釣り機に関する技術としては、例えば、次のような文献に記載されるものがあった。
特開平10−229784号公報(名称;釣り針) 特開2000−60359号公報(名称;釣り針) 実用新案登録第3081077号公報(名称;釣り針) 特開2003−289757号公報(名称;軸頭部から針先まで一体式の釣り針の構造と製造方法) 特開平10−248437号公報(名称;自動鰹釣り装置及び自動鰹釣り方法) 特開平11−299392号公報(名称;自動鰹釣り装置) 特開2002−291388号公報(名称;自動いか釣り機) 特開2002−315483号公報(名称;複数本幹糸釣り装置)
特許文献1の図1には、鮎等の1本針型の釣り針の技術が記載され、更に、図3には、鮎の友掛け用引っ掛け針と言われれる2本針型の釣り針の技術が記載されている。図1の1本針型の釣り針では、釣り糸(「幹糸」又は「てぐす」等とも言う。)又は枝糸(「はりす」等とも言う。)を結ぶ上部の結合部から、U字状に湾曲した懐が延設され、この懐の先端に、返りのない針先が形成されている。又、図3の2本針型の釣り針では、釣り糸又は枝糸を結ぶ上部の結合部から、W字状に湾曲した2つの懐が延設され、この2つの懐の先端に、返りのない針先がそれぞれ形成されている。この特許文献1に記載された1本針型又は2本針型の釣り針では、これらを1個だけ使用する場合には、結合部に1本の釣り糸が接続される。複数個連結する場合には、各釣り針の結合部を枝糸に接続し、この複数本の枝糸を所定間隔隔てて釣り糸に接続する。この特許文献1の釣り針では、針先付近に返りがないので、釣った鮎等が外れ易くなっている。
特許文献2の図1には、餌の刺し込みが容易に行える1本針型の釣り針の技術が記載されている。この1本針型の釣り針では、釣り糸又は枝糸を結ぶ上部の結合部から、U字状に湾曲した懐が延設され、この懐の先端に針先が形成されている。針先には、餌の差し込みを容易にするために鋭利な刃先が形成され、更に、針先付近に、餌の脱落を防止するために顎状の突起部が形成されている。
特許文献3の図1には、針先の返りに枝糸が絡まることを防止した1本針型の釣り針の技術が記載されている。この1本針型の釣り針では、釣り糸又は枝糸を結ぶ上部の結合部から、U字状に湾曲した懐が延設され、この懐の先端に針先が形成されている。針先付近には、瘤状の突起部が形成され、この突起部により、取り付けた餌や、釣った魚の外れを防止すると共に、返りに枝糸が引っ掛かって仕掛けが絡まることを防止している。
特許文献4の図1には、枝糸の接続を容易にした所謂錨型と言われる2本針型の釣り針の技術が記載されている。この2本針型の釣り針では、枝糸を接続する筒状の結合部から、U字状に湾曲した懐が延設され、この懐の先端に返りのない針先が形成されている。結合部を筒状にして枝糸の接続を容易にしている。針先付近には、瘤状の突起部が形成され、この突起部により、取り付けた餌や、釣った魚の外れを防止すると共に、返りに枝糸が引っ掛かって仕掛けが絡まることを防止している。
特許文献5の図1、図2、図20、図21、図22、図23、図55等には、自動鰹釣り装置及び自動鰹釣り方法の技術が記載されている。この特許文献5では、図55に記載されているように、釣り竿の先端から吊した釣り糸の先端に、図20に示すような返りのない1本針型の釣り針を接続した釣り具を用いる、鰹1本釣り漁法に代えて、図1に示すような自動鰹釣り装置を提案している。図1の自動鰹釣り装置では、釣り竿に代えて、船上から海面側に所定の仰角で突出する鰹受け入れシュータ、このシュータの海面側に回転自在に取り付けられた鰹受け入れ回転駒、及び、シュータの船上側に設けられた釣り糸誘導駒及び釣り糸巻き上げローラ等を備え、更に、釣り針が接続された1本の釣り糸に代えて、ループ状の釣り糸セットが設けられている。ループ状の釣り糸セットは、図2に記載されているように、ループ状の幹糸と、枝糸にそれぞれ接続された返りのない複数個の1本針型の釣り針とを有し、これらの複数個の釣り針が各枝糸を介して所定間隔でループ状の幹糸に接続されている。ループ状の釣り糸セットは、船上に設置された鰹受け入れ回転駒、シュータ、釣り糸誘導駒、及び釣り糸巻き上げローラ等を経由して、図23に記載されているように海中においてほぼ水平にループ状に巡回させ、この巡回中に釣り針に掛かった鰹をシュータ内に導入して、このシュータ内で自動的に外して回収するようになっている。
鰹を釣り針から外す場合、例えば、鰹1本釣り漁法では、鰹が釣り上がった時に、鰹の進行方向とは反対の方向に釣り竿を返し、鰹の進行方向とは反対の方向に釣り糸を引いて鰹を釣り針から外している。これと同様の原理により、特許文献5の自動鰹釣り装置では、図21、図22に記載されているように、海中において幹糸の各枝糸に食い付いた鰹は、船上の鰹受け入れ回転駒を介して引き上げられる。引き上げられた鰹は、鰹受け入れシュータ内を滑り落ち、この鰹受け入れシュータの下部側に設けられた釣り糸誘導駒により幹糸が急激に上方に引き上げられ、釣り針に加わる運動方向が変化して、この釣り針から鰹が自動的に外れる。鰹が自動的に外された幹糸は、釣り糸巻き上げローラ等を経由して更に海中へと巡回して行く。これにより、鰹を連続して自動的に釣り上げ、自動的に取り外すことができる。
特許文献6には、特許文献5を改良した自動鰹釣り装置の技術が記載されている。
特許文献7の図1、図2、図5、及び図6等には、自動いか釣り機の技術が記載されている。この自動いか釣り機は、船上に設けられるものであり、複数個の返りのないいか釣り針、複数個の疑似餌、及び錘が釣り糸に連結された釣り糸セットを巻き上げ又は巻き戻しする回転ドラムと、この回転ドラムを回転駆動する駆動装置と、一端が回転ドラムの近傍に取り付けられ、他端が海面側に突出し、釣り上げられたいかを受ける流し台と、この流し台の他端側に回転自在に取り付けられ、釣り糸セットの巻き上げ又は巻き戻しを案内する前ローラとを備えている。この自動いか釣り機では、回転ドラムに巻装した釣り糸セットを前ローラから海中に垂らし、駆動装置により回転ドラムを回転させて釣り糸セットを巻き上げる際に、巻き上げ速度等を変化させてしゃくり動作をさせると、疑似餌が小魚に似た動作をするので、返りのない釣り針にいかが吸着する。吸着したいかは、釣り上げられて前ローラを通過した後に釣り針から外れ、流し台上に落下して船上に収容される。いかが外れた釣り糸セットは、釣り針に返りがないので、絡まずに回転ドラムに巻き取られて行く。これにより、いかを連続して自動的に釣り上げ、自動的に取り外すことができる。
特許文献8には、複数本幹糸釣り装置の技術が記載されている。この複数本幹糸釣り装置では、複数個の返りのない釣り針、及び錘を1本の幹糸に連結した釣り糸を複数本、所定間隔隔てて並列に配置して相互に接続した釣り糸セットを有している。この釣り糸セットを前ローラを介して回転ドラムに巻き上げて、多数のいか等を同時に釣り上げるようになっている。
しかしながら、従来の特許文献5、6の自動鰹釣り装置では、海面近くに群がる多数の鰹を連続して自動的に釣り上げ、自動的に取り外すことができるかもしれないが、釣り糸セットを海中においてほぼ水平にループ状に巡回させなければならないので、巡回させるための装置が大型化する。又、釣り糸セットを海中においてほぼ水平にループ状に巡回させて魚を釣り上げるので、水深の比較的深いところにいる鯖、鱈、鰺等を釣り上げることができず、漁獲魚が制限されるという欠点があった。
特許文献8の複数本幹糸釣り装置では、複数の釣り糸セットを並列に配置して相互に接続した網状の釣り糸セット群を、前ローラを介して回転ドラムに巻き上げて、多数のいか等を同時に釣り上げるようになっているので、特許文献5、6に比べて、理論上は、水深の比較的深いところにいる魚を釣り上げることも可能である。そのためには、釣り糸セット群の水深方向の長さを長くしなければならないが、しかし、長さを長くすると、これを巻き上げるための回転ドラム及びこの駆動装置が大型化すると共に、釣り糸セット間における絡まり等の問題が生じ、到底、実用化できるものではない。
特許文献7の自動いか釣り機では、回転ドラムに巻装された釣り糸セットを海中において上下動させていかを釣り上げるので、特許文献5、6のような自動鰹釣り装置に比べて装置を小型化できるが、いか以外の魚類(例えば、鯖、鱈、鰺、かんぱち、鰹、金目鯛、鰤等)を自動的に釣り上げで自動的に取り外すことができない。その理由は、釣り糸セットに設けられたいか釣り針は返りがないので、これらを絡ませることなく回転ドラムに巻き取ることができる。しかし、いか以外の魚類(例えば、鯖、鱈、鰺、かんぱち、鰹、金目鯛、鰤等)を多数連続的に釣り上げるためには、例えば、それに適する返りのある釣り針を枝糸を介して多数、幹糸に連結しなければならないが、釣り針に返りがあるので、回転ドラムで巻き取ると、釣り針、幹糸、及び枝糸が絡んでしまい、回転ドラムをスムーズに回転させることができないし、返りのある釣り針に掛かった魚を自動的に取り外すことが困難になる。
この解決策として、特許文献1〜4に記載されているような、返りのない1本針型又は2本針型の釣り針を使用することが考えられる。このような返りのない釣り針を枝糸を介して多数、幹糸に連結した場合、巻き取り時における釣り針、幹糸、及び枝糸の絡みは少なくなるものの、魚の自重による張力が掛からない釣り針に接続された枝糸は、幹糸に対して自由に移動するので、依然として絡みの問題が残る。又、魚が掛かった釣り針でも、幹糸に対して移動するので、前ローラから回転ドラムまでの比較的短い区間において魚を自動的に取り外す構造にすることが難しい。この場合、例えば、特許文献5、6に記載された鰹の自動取り外し構造を適用することも考えられるが、流し台に代えて、長い鰹受け入れシュータ及び釣り糸誘導駒を設けるとなると、自動いか釣り機全体を大幅に改造しなければならず、装置が大型化すると共に構造が複雑になり、実用化が相当困難である。
本発明は、このような従来技術の持つ課題を解決し、漁獲対象となる魚類等の水中動物に適する釣り糸セットを取り替えることにより、所望の水中動物を自動的に釣り上げて自動的に取り外せる小型で構造の簡単な自動釣り機を実現するために、これに適する釣り針と、これを用いた自動釣り機を提供することを目的とする。
本発明の釣り針では、直交する第1の軸及び第2の軸のうちの第1の軸上に所定間隔隔てて配置された釣り糸連結用の第1の連結部及び第2の連結部と、前記第1の連結部と前記第2の連結部との間を連結する針本体と、前記第2の連結部からほぼU字状又はほぼV字状に湾曲した懐が延設され、先端が先細になった第1の針先と、前記第1の針先に対して反対方向に、前記第2の連結部からほぼU字状又はほぼV字状に湾曲した懐が延設され、先端が先細になった第2の針先とを備えている。
本発明の他の釣り針では、直交する第1の軸及び第2の軸のうちの第1の軸上に所定間隔隔てて配置された釣り糸連結用の第1の連結部及び第2の連結部と、前記第1の連結部と前記第2の連結部との間を連結する針本体と、前記第2の連結部からほぼU字状又はほぼV字状に湾曲した懐が延設され、先端が先細になった針先とを備えている。
本発明の自動釣り機では、前記釣り針が複数個、前記第1の軸上において所定間隔隔てて配列され、上段の前記釣り針の第2の連結部と下段の前記釣り針の第1の連結部とが釣り糸により連結され、且つ、前記釣り糸に錘が取り付けられた釣り糸セットと、前記釣り糸を中心軸にして前記釣り針を前記第2の軸方向に所定角度回転させつつ前記釣り糸セットを巻き上げ又は巻き戻しする回転ドラムと、前記回転ドラムの回転方向及び回転速度を制御して前記回転ドラムを回転駆動する駆動装置と、一端が前記回転ドラムの近傍に取り付けられ、他端が水面側に突出し、釣り上げられた魚類等の水中動物を受ける流し台と、前記流し台の他端側に回転自在に取り付けられ、前記釣り糸を中心軸にして前記釣り針を前記第2の軸方向に所定角度回転させつつ前記釣り糸セットの巻き上げ又は巻き戻しを案内する前ローラとを備えている。
そして、前記前ローラと前記回転ドラムとの間に縣架された前記釣り糸セットの前記針先は、これに引っ掛けられた前記水中動物の自重により下方向に回転して前記水中動物を外し、前記流し台上に落下させ、前記回転ドラムによる前記釣り糸セットの巻き戻しの際に、前記針先を下方向に向けてこれに掛かった前記水中動物をこの自重により外す構成になっている。
請求項1〜7に係る発明の釣り針によれば、第1の連結部に接続される第1の釣り糸と、第2の連結部に接続される第2の釣り糸とに、第1の軸上において反対方向の張力を掛け、この第1の軸を角度90°以上回転させて針先を下方向に向ければ、これに掛かった魚類等の水中動物をこの自重により自動的に外すことができる。
請求項8に係る発明の自動釣り機によれば、次の(a)、(b)のような効果がある。
(a) 釣り針を複数個連結した釣り糸セットを、前ローラを介して回転ドラムにて巻き上げ又は巻き戻しする構成にしたので、釣った魚類等の水中動物を前ローラと回転ドラムとの間、或いは、回転ドラムの背面側において自動的に外すことができる。しかも、釣り針は、第1及び第2の連結部を中心軸にして針先が回転可能な構成になっているので、前ローラをスムーズに通過できると共に、針先付近に返りがないので、回転ドラムにて絡まずに容易に巻き取ることができる。
(b) 釣り針を複数個連結した釣り糸セットを、回転ドラムにて巻き上げ又は巻き戻しすることにより、魚類等の所望の水中動物を自動的に釣り上げ、自動的に取り外すことができるので、小型で漁獲効率の高い自動釣り機を提供できる。しかも、従来の自動いか釣り機をそのまま用いて、いか釣り用の釣り糸セットを、他の水中動物釣り用の釣り糸セットに取り替えるだけで、いか、及び、他の魚類(例えば、鯖、鱈、鰺、かんぱち、鰹、金目鯛、鰤等)等の所望の水中動物を容易に釣ることができ、その経済効果は極めて大きい。
本発明の最良の形態の釣り針では、直交する第1の軸及び第2の軸のうちの第1の軸上に所定間隔隔てて配置された釣り糸連結用の第1の連結部及び第2の連結部と、前記第1の連結部と前記第2の連結部との間を連結する針本体と、前記第2の連結部からほぼU字状又はV字状に湾曲した懐が延設され、先端が先細になった第1の針先と、前記第1の針先に対して反対方向に、前記第2の連結部からほぼU字状又はV字状に湾曲した懐が延設され、先端が先細になった第2の針先とを備えている。
他の釣り針では、直交する第1の軸及び第2の軸のうちの第1の軸上に所定間隔隔てて配置された釣り糸連結用の第1の連結部及び第2の連結部と、前記第1の連結部と前記第2の連結部との間を連結する針本体と、前記第2の連結部からほぼU字状又はほぼV字状に湾曲した懐が延設され、先端が先細になった針先とを備えている。
自動釣り機は、前記釣り針が複数個、釣り糸により連結され、且つ、前記釣り糸に錘が取り付けられた釣り糸セットを用い、前記釣り糸セットを巻き上げ又は巻き戻しする回転ドラムと、前記回転ドラムの回転方向及び回転速度を制御して前記回転ドラムを回転駆動する駆動装置と、一端が前記回転ドラムの近傍に取り付けられ、他端が水面側に突出し、釣り上げられた魚類等の水中動物を受ける流し台と、前記流し台の他端側に回転自在に取り付けられ、前記釣り糸を中心軸にして前記釣り針を前記第2の軸方向に所定角度回転させつつ前記釣り糸セットの巻き上げ又は巻き戻しを案内する前ローラとを備えている。
図1(A)〜(C)は、本発明の実施例1を示す2本針型の釣り針の構成図であり、同図(A)は正面図、同図(B)は同図(A)の釣り針に疑似餌を取り付けた正面図、及び同図(C)は釣り針の他の形状の正面図である。
図1(A)の2本針型の釣り針10は、直交する第1の軸(例えば、垂直方向のZ軸)及び第2の軸(例えば、水平方向のX軸)のうちのZ軸上に所定間隔隔てて配置された釣り糸連結用の第1の連結部(例えば、上部連結部)11−1及び第2の連結部(例えば、下部連結部)11−2を有している。上部連結部11−1はほぼ逆U字状、下部連結部11−2は円形のリング状をしており、これらの上部連結部11−1と下部連結部11−2との間が、針本体(例えば、細長い2本の第1、第2の針本体)12−1,12−2により連結されている。第1の針本体12−1の下部連結部11−2箇所から、ほぼU字状に湾曲した懐13−1が延設され、この懐13−1の先端に、先細の第1の針先14−1が形成されている。第2の針本体12−2の下部連結部11−2箇所から、懐13−1に対して反対方向に、ほぼU字状に湾曲した懐13−2が延設され、この懐13−2の先端に、先細の第2の針先14−2が形成されている。第1、第2の針先14−1,14−2は、Z軸に対してX軸上対称の位置に配置され、Z軸寄りに少し傾斜している。これらの針先14−1,14−2の付近には、返りが設けられていない。
図1(A)の釣り針10は、例えば、ステンレス、鋼、チタン合金、真鍮等の金属材を用いて、プレス加工、鋳造等により一体的に形成されている。この製造方法としては、例えば、金属線を用いた曲げ加工等により、上部連結部11−1、針本体12−1,12−2、懐13−1,13−2、及び針先14−1,14−2を一体的に形成した後、第1の針本体12−1の下部と第2の針本体12−2の下部との間に、リング状の下部連結部11−2を半田付けや溶接等により固着すれば、2本針型の釣り針10を比較的簡単に製造できる。本発明では、これらの製造方法に限定されず、種々の製造方法を採用でき、又、使用する材料も金属材に限定されず、強化プラスチック、セラミックス等を用いて製造しても良い。
このようにして製造された釣り針10の使用例としては、釣り糸20を用いて複数個の釣り針10を所定間隔に連結する。各釣り針10間の連結方法としては、上部連結部11−1に上段側の釣り糸20−1を通して結び、下部連結部11−2に下段側の釣り糸20−2を通して結び、これらを複数個連結する。
魚類等の水中動物(例えば、魚)を釣り上げる場合、垂直のZ軸方向に吊り下げられた釣り針10は、この上部連結部11−1が、上段側の釣り糸20−1により上方向に引っ張られ、下部連結部11−2が、下段側の釣り糸20−2により下方向に引っ張られるので、Z軸を中心にして水平のX軸方向に位置する針先14−1,14−2が、X軸及びこれに直交するY軸からなる水平面において回転可能な状態になる。つまり、針先14−1,14−2には力が働かないので、この針先14−1,14−2がZ軸を中心にして自由に回転可能な状態になり、これに掛かった魚が外れ易くなる。そこで、本実施例1では、釣り糸20−1,20−2を角度90°以上回転させて針先14−1,14−2を下に向け、これに掛かった魚を自動的に取り外すようにしている。これが本実施例1における魚の自動取り外しの原理である。
図1(B)では、釣り針10に擬餌餌30を取り付けた一例が示されている。疑似餌30は、例えば、金属、プラスチック等で形成された連結棒31を有し、この連結棒31の上部に、釣り糸連結用の上部連結部32−1が取り付けられると共に、連結棒31の下部に、釣り糸連結用の下部連結部32−2が取り付けられている。上部連結部32−1は、例えば、ほぼ逆U字状をなし、これに上段側の釣り糸20−3が結ばれる。下部連結部32−2は、例えば、円形リング状をなし、これに下段側の釣り糸20−1が結ばれる。連結棒31の外周には、樹脂等で形成された疑似餌用の飾り部材33が被着されている。
疑似餌30の取り付け位置としては、釣り糸20によって複数個の釣り針10が所定間隔隔てて連結されるので、この釣り糸20の任意の位置に複数個の疑似餌30を連結すれば良い。特に、図1(B)に示すように、釣り針10の上方に疑似餌30を連結して針先14−1,14−2を隠すようにすれば、魚の食い付きが良くなる。
図1(C)に示す他の形状の2本針型の釣り針10Aでは、図1(A)の釣り針10におけるリング状の下部連結部11−2に代えて、ほぼU字状又はほぼV字状の下部連結部11−2Aが設けられている点のみが異なる。下部連結部11−2AをほぼU字状又はほぼV字状の形状にすると、これに対する下段側の釣り糸20−2の接続作業が容易になるという利点がある。その他は、図1(A)の釣り針10とほぼ同様の作用、効果を奏する。
図2は、本発明の実施例2を示す1本針型の釣り針の正面図である。
この1本針型の釣り針40では、第1の軸(例えば、Z軸)上に所定間隔隔てて配置された釣り糸連結用の第1の連結部(例えば、上部連結部)41−1及び第2の連結部(例えば、下部連結部)41−2を有している。上部連結部41−1は、ほぼ円形のリング状をしており、ここに図1(A)に示す上段側の釣り糸20−1が結ばれる。下部連結部41−2は、円形のリング状をしており、ここに図1(A)に示す下段側の釣り糸20−2が結ばれる。上部連結部41−1の下部と下部連結部41−2の右側部との間は、X軸の右方向に少し湾曲した細長い1本の針本体42により連結されている。下部連結部41−2の右側部からほぼU字状に湾曲した懐43が延設され、この懐43の先端に、先細の針先44が形成されている。ほぼU字状の懐43には、下部連結部41−2の右側部から下部の方向に湾曲した湾曲部43aが形成され、この湾曲部43aの左側面がZ軸上に位置している。
針本体42、下部連結部41−2の右側部、及び湾曲部43aにかけてX軸の右方向に湾曲させているのは、下部連結部41−2をZ軸からX軸左方向に突出させると、魚類等の食い付きが悪くなることもあるからである。又、湾曲部43aの左側面をZ軸上に位置させているのは、下部連結部41−2に結ばれた釣り糸20−2に対してその湾曲部43aが障害にならないようにするためである。なお、湾曲部43aの左側面は、Z軸からX軸右方向に少し離れていても良い。懐43の先端に形成された針先44は、内側のZ軸方向に少し湾曲しており、この針先44付近には返りが設けられていない。
釣り針40は、例えば、ステンレス、鋼、チタン合金、真鍮等の金属材を用いて、プレス加工、鋳造等により一体的に形成されている。この製造方法としては、例えば、金属線を用いた曲げ加工等により、上部連結部41−1、針本体42、懐43、及び針先44を一体的に形成した後、針本体42の下部に、リング状の下部連結部41−2を半田付けや溶接等により固着すれば、1本針型の釣り針40を比較的簡単に製造できる。本発明では、これらの製造方法に限定されず、種々の製造方法を採用でき、又、使用する材料も金属材に限定されず、強化プラスチック、セラミックス等を用いて製造しても良い。
このようにして製造された釣り針40の使用例としては、実施例1と同様に、釣り針40の上部連結部41−1に上段側の釣り糸20−1を通して結び、下部連結部41−2に下段側の釣り糸20−2を通して結ぶ。
魚類等の水中動物(例えば、魚)を釣り上げる場合、実施例1と同様に、垂直のZ軸方向に吊り下げられた釣り針40は、この上部連結部41−1が、上段側の釣り糸20−1により上方向に引っ張られ、下部連結部41−2が、下段側の釣り糸20−2により下方向に引っ張られるので、Z軸を中心にして水平のX軸方向に位置する針先44が、X軸及びY軸からなる水平面において回転可能な状態になる。つまり、針先44には力が働かないので、この針先44がZ軸を中心にして自由に回転可能な状態になり、これに掛かった魚が外れ易くなる。そこで、本実施例2では、実施例1と同様の魚の取り外し原理に基づき、釣り糸20−1,20−2を角度90°以上回転させて針先44を下に向け、これに掛かった魚を自動的に取り外すようにしている。
本実施例2の釣り針40は、これを複数個用いて所定間隔隔てて釣り糸20に連結しても良いし、或いは、その釣り針40の上方に、図1(B)のような疑似餌30を連結しても良い。又、本実施例2の釣り針40と、実施例1の釣り針10又は10Aとを組み合わせて、釣り糸20に連結して使用しても良い。これらの使用方法は、魚種や漁場等に応じて適宜選択すれば良い。
(自動釣り機の構成)
図3は、本発明の実施例3を示す自動釣り機の全体の概略構成図である。図4は、図3の自動釣り機の要部を示す斜視図である。
本実施例3の自動釣り機は、釣り糸に複数個のいか釣り針が連結されたいか釣り用の釣り糸セットを巻き上げ又は巻き戻しして、海中のいかを自動的に釣り上げて自動的に取り外す従来の自動いか釣り機を利用して、他の魚類(例えば、鯖、鱈、鰺、かんぱち、鰹、金目鯛、鰤等)を含めた水中動物を釣り上げるときには、いか釣り用の釣り糸セットに代えて、その水中動物を釣り上げるのに適した複数個の釣り針を連結した釣り糸セット50に取り替えることにより、所望の水中動物を自動的に釣り上げて自動的に取り外すようにした装置であり、例えば、船60上に設置される。
釣り糸セット50は、釣り糸20の先端に錘51が接続され、この錘51の上に多数の釣り針が所定間隔隔てて連結されている。多数の釣り針として、図1や図2の釣り針10,10A,40の単体、、或いは、これらの任意の組み合わせが使用される。更に、図1の疑似餌30等も必要に応じて釣り糸20に連結される。
船60上には、自動釣り機の駆動装置70が設置され、この駆動装置70の両側に、回転軸99−1,99−2を介して丸型の回転ドラム100−1,100−2が取り付けられている。各回転ドラム100−1,100−2は、釣り糸セット50をそれぞれ巻き上げ又は巻き戻しするドラムであり、対向する2枚の円板101,102間に複数本のロッド103が円周方向に配設され、各回転軸99−1,99−2にそれぞれ軸着されている。回転ドラム100−1,100−2のサイズは、例えば、円周が1,300mmであり、この円周1,300mmに対して釣り糸セット50の下降水深を決めている。魚種等により、回転ドラム100−1,100−2の円周を変えて下降水深を合わせるために、他のサイズ(例えば、円周900mm等)の回転ドラムに、任意に取り替えが可能な構造になっている。駆動装置70は、両側の回転ドラム100−1,100−2の回転方向、回転速度、及び回転軸99−1,99−2方向の移動を制御してこの回転ドラム100−1,100−2を回転駆動する装置である。
回転ドラム100−1,100−2の下方に位置する船60上には、釣り上げた魚類等を搬送する搬送溝61が設けられている。更に、回転ドラム100−1,100−2の近傍の船60上に、釣り上げられた魚類等を受ける流し台62が取り付けられている。流し台62は、例えば、枠部材に網を張った構造をなし、この一端62aが、回転ドラム100−1,100−2の下方の船60上に、取付金具63により回転自在に取り付けられ、この流し台62の他端62bが、所定の仰角を持って水面(例えば、海面)65側に突出している。流し台62を使用しないときには、邪魔になるので、取付金具63を軸として他端62b側を立て掛けておき、使用時において、他端62b側を所定の仰角で海面65側へ突出するような構造になっているが、回転しない固定構造にしても良い。流し台62の他端62b側には、前ローラ64が回転自在に取り付けられている。前ローラ64は、釣り糸セット50の巻き上げ又は巻き戻しを案内するローラであり、対向する2枚の円板64a,64b間に円筒64cが軸着されている。
図5は、図4の駆動装置70を示す概略の構成図である。
駆動装置70は、各回転軸99−1,99−2を回転駆動すると共に軸方向に移動させる駆動部80、及び、この駆動部80を制御する制御部90等を備えている。駆動部80は、交流(以下「AC」という。)サーボモータ81を有している。ACサーボモータ81の回転力は、歯車等で構成された動力伝動部82により、回転軸99−1,99−2に伝える構造になっている。
制御部90は、信号伝送用のバス91を有している。バス91には、駆動部80をプログラム制御する中央処理装置(以下「CPU」という。)92、制御用のプログラムが格納されたプログラムメモリ93、ワーキングデータを格納するデータメモリ94、及び上限タイマ95が接続されている。バス91には更に、入/出力(以下「I/O」という。)インタフェース96等が接続され、このI/Oインタフェース96に、操作盤等の入力装置97、制御部80、及び外部の集中制御装置98等が接続されている。
例えば、船60上において複数台の自動釣り機を使用する場合、これらは右舷側と左舷側に等間隔に設置される。複数台の自動釣り機は、図5に示された集中制御装置98により、集中的に制御可能な構成になっている。例えば、複数台の自動釣り機を等間隔に設置した場合、隣接する自動釣り機で使用されている各釣り糸セット50間において、潮流によって針絡みを起こす虞がある。これを防止するために、相互に隣接する自動釣り機間において、釣り糸セット50を一定間隔にて下降(段差運転)させるといった制御等を、集中制御装置98にて行えるようになっている。又、各駆動装置70内の制御部90では、プログラムメモリ93に格納されたプラグラムの内容により、種々の制御が行える構成になっている。
図6(A)、(B)は、図5の制御部90における感応しゃくりの制御例を示す図である。
感応しゃくりとは、各回転ドラム100−1,100−2に巻装された釣り糸セット50を、1サイクル毎に下限110から上限(水深0m)112まで巻き上げずに、下限110から1段目しゃくり水深111までしゃくり114をして、「感応」又は「自動切替」115が働かなければその位置から下げ113に入り、下限110から再度しゃくり114を始める制御方法である。入力装置97により、「感応値」や「感応回数」等を設定可能な構成になっている。「感応値」とは、下限110での負荷量からどの位負荷が増えたら「感応」を働かせるかを決める設定値である。「感応回数」とは、感応(又は自動切替)115が働かなかった場合に、下限110から1段目しゃくり水深111までを何往復させてから巻き上げるかを決める設定回数である。「感応回数」で設定した回数分往復しても感応(又は自動切替)115が働かなければ、3段目までしゃくり114をして上限112まで巻き上げる。
図6(A)、(B)には、「感応回数」を2回に設定した場合の制御例が示されている。図6(A)において、感応(又は自動切替)115が働かなかった場合、下限110から1段目しゃくり水深111までを2往復した後、上限112まで巻き上げる。図6(B)において、感応(又は自動切替)115が働いた場合は、その時点でしゃくり114を止めて巻き上げる。
本実施例3で使用する自動釣り機の主要な機能或いは特徴をまとめると、下記の(1)〜(7)となる。
(1) 回転ドラム100−1,100−2は、従来から使用されている菱型形状ではなく、丸型形状のものを使用している。丸型を使用すると、上下動作の速度を速くでき、効率が良い。又、釣り糸トラブルが少ない。
(2) 駆動部80内にACサーボモータ81を使用している。これにより、微妙なしゃくり動作、速度変化に対してのスムーズな応答性が得られる。
(3) しゃくりの設定距離を繰り返し、負荷を感知した時に上昇する感応しゃくり制御が行える。
(4) 各回転ドラム100−1,100−2における1週のしゃくり距離を任意(例えば、cm単位)に設定できる。
(5) 連続しゃくり制御が行える。釣り針の変化を増やすため、上下動1回のしゃくり動作で1週毎のしゃくり動作を変えられる。
(6) 制御部90内に上限タイマ95を有している。複数台の自動釣り機を動作させた場合、各自動釣り機において釣り針から魚類等の取り外し時間が掛かるため、上限タイマ95により、段差運転時の0mでの待ち時間(例えば、最大999秒)を設定できる。
(7) 下降動作時の強制下降が必要である。図4の自動釣り機を用いた通常のいか釣り漁法では、2個の回転ドラム100−1,100−2に、図3のような錘51及び複数個のいか釣り針が連結されたいか釣り用の釣り糸セットをそれぞれ巻装し、この2個の回転ドラム100−1,100−2を同時に使用して、2組のいか釣り用の釣り糸セットに接続された2個の錘51の重みで回転ドラム100−1,100−2を逆回転させ、いか釣り用の釣り糸セットを下降させて使用する。これに対し、いか以外の他の魚類(例えば、鯖、鱈、鰺、かんぱち、鰹、金目鯛、鰤等)等の所望の水中動物を釣り上げる場合、魚種等により水中動物の動きが活発となり、隣接する釣り糸セット相互において針絡みを生じる虞がある。これを防止するために、2個の回転ドラム100−1,100−2を同時に使用せずに、回転ドラム100−1又は100−2に釣り糸セットを巻装して1個のみを使用することが望ましい。そのため、1個の錘51だけでは重みが減り、強制的な下降動作が必要となる。
(自動釣り機の動作)
図7〜図9は、図3、図4の動作を示す図であり、そのうち、図7、図8は、前ローラ64及び回転ドラム100−2付近の拡大斜視図、及び、図9は、回転ドラム100−2の拡大表面図である。
本実施例3の自動釣り機を用いて海中のいかを釣る場合は、駆動装置70の各回転ドラム100−1,100−2にいか釣り用の釣り糸セットをそれぞれ巻装し、従来と同様の方法によりいか釣り動作を行えば良い。
いか以外の他の魚類(例えば、鯖、鱈、鰺、かんぱち、鰹、金目鯛、鰤等)等の所望の水中動物を釣る場合は、この水中動物(例えば、魚)Fに適する釣り針10,10A,40等を装着した釣り糸セット50を、駆動装置70の回転ドラム(例えば、100−2)に巻装しておき、駆動装置70側の例えば入力装置97を操作して魚群の水深や、しゃくり動作の距離等を設定する。すると、制御部90で制御される駆動部80により、回転軸99−1,99−2を介して回転ドラム100−1,100−2が逆回転し、この回転ドラム100−2に巻装された釣り糸セット50が巻き戻され、前ローラ64を介して海面65(0m点)から設定水深まで降下する。制御部90で制御される駆動部80により、回転軸99−1,99−2を介して回転ドラム100−1,100−2が正回転し、釣り糸セット50が回転ドラム100−2に巻き取られてしゃくり動作にて上昇して行く。しゃくり動作が終了すると、釣り糸セット50が回転ドラム100−2に巻き上げられて0m点まで上昇する。
しゃくり動作中に魚Fが釣り針10,10A又は40に食い付くと、釣り糸セット50に負荷が加わるので、これが駆動装置70側で検出され、「感応」機能又は「自動切替」機能が働き、しゃくり動作が中止されて釣り糸セット50が回転ドラム100−2に巻き上げられて行く。釣り針10,10A,40に掛かった魚Fは、上昇して前ローラ64を通過する。この際、図8に示すように、魚Fの掛かっていない釣り針10,10A,40は、前ローラ64の円筒64c表面上においてこれとほぼ平行になるように所定角度回転するので、この釣り針10,10A,40が円筒64c表面に沿って滑り、前ローラ64をスムーズに通過して行く。
前ローラ64を通過後、魚Fの掛かった釣り針(例えば、10)は、図7、図8に示すように、釣り糸20によって両端の上部連結部11−1及び下部連結部11−2が相反する方向に引っ張られ、この上部連結部11−1及び下部連結部11−2を中心軸にして魚Fの掛かった針先(例えば、14−1)が魚Fの自重により下方向に回転し、針先14−1が真下方向を向く。すると、魚Fの自重により、針先14−1から魚Fが自動的に外れて流し台62上に落ち、この流し台62の傾斜面に沿って滑り落ちて、船60上の搬送溝61内へ収容される。針先14−1から外れなかった魚Fは、回転ドラム100−2へと導かれる。
図7〜図9に示されるように、回転ドラム100−2の背面側において針先14−1,14−2が下向きになるので、魚Fの自重により、針先14−1から魚Fが自動的に外れて落下し、搬送溝61内に収容される。魚Fが外れた釣り針10は、回転ローラ100−2の外周面上においてこれとほぼ平行になるように所定角度回転して巻き取られて行く。この際、釣り針10には返りがないので、釣り糸20に絡まずに回転ローラ100−2に巻き取られる。
(自動釣り機の効果)
本実施例3の自動釣り機では、次の(a)、(b)のような効果がある。
(a) 本実施例3の自動釣り機を用いていかを釣る場合は、いか釣り用の釣り糸セットを各回転ドラム100−1,100−2にそれぞれ巻装し、そのいか釣り用の釣り糸セットを巻き上げ又は巻き戻しすれば、従来の自動いか釣り機と同様に、自動的にいかを釣って自動的にそのいかを外すことができる。いか以外の他の魚類等の所望の水中動物(例えば、魚)Fを釣る場合は、この魚Fに適した釣り糸セット50を回転ドラム100−1又は100−2に巻装し、その魚F用の釣り糸セット50を回転ドラム100−1又は100−2にて巻き上げ又は巻き戻しすれば、釣った魚Fを前ローラ64と回転ドラム100−1又は100−2との間、或いは、回転ドラム100−1又は100−2の背面側において自動的に外すことができる。しかも、魚F用の釣り針10,10A,40は、上部連結部11−1,41−1及び下部連結部11−2,41−2を中心軸にして針先14−1,14−2,44が回転可能な構成になっているので、前ローラ64の円筒表面をスムーズに通過できると共に、針先付近に返りがないので、回転ドラム100−1又は100−2の外周面にて絡まずに容易に巻き取ることができる。
(b) 魚F用の釣り針10,10A,40を複数個連結した釣り糸セット50を、回転ドラム100−1又は100−2にて巻き上げ又は巻き戻しすることにより、魚Fを自動的に釣り上げ、自動的に外すことができるので、小型で漁獲効率の高い自動釣り機を提供できる。しかも、従来の自動いか釣り機をそのまま用いて、釣り糸セット50を取り替えるだけで、いかを含めて他の魚F等の所望の水中動物を容易に釣ることができ、その経済効果は極めて大きい。
図10(A)、(B)は、本発明の実施例4を示す他の形状の2本針型釣り針の正面図であり、実施例1を示す図1中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
図10(A)の2本針型釣り針10Bでは、図1(A)の釣り針10における上部連結部11−1に代えて、円形リング状の上部連結部11−1Bを設けると共に、図1(A)の2本の針本体12−1,12−2に代えて、1本の細長い針本体12Bを設けた点が異なっている。この釣り針10Bでは、図1の釣り針10よりも形状が簡単であるから、製造が容易になって低コスト化が可能になる。
図10(B)の2本針型釣り針10Cでは、図1(A)の釣り針10における針先14−1,14−2の内側に、釣った魚F等の水中動物の外れを抑制する角のない突部15−1,15−2を設けている点のみが異なっている。このような角のない突部15−1,15−2を設ければ、回転ドラム100−1又は100−2での巻き取り時においても釣り糸20等との絡みを無くし、釣り上げた魚F等の水中動物の取り逃がしを減少できる。
図11(A)〜(D)は、本発明の実施例5を示す他の形状の1本針型釣り針の正面図であり、実施例2を示す図2中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
図11(A)の1本針型釣り針40Aでは、図2の釣り針40における湾曲した針本体42及び湾曲部43aに代えて、直線状の針本体42Aを設けた点のみが異なっている。この釣り針40Aでは、図2の釣り針40とほぼ同様の作用、効果が得られる上に、形状が単純であるから、製造が容易になって低コスト化が可能になる。
図11(B)の1本針型釣り針40Bでは、図11(A)の釣り針40Aにおける円形リング状の下部連結部41−2に代えて、直線状の針本体42Bに、半円形リング状の下部連結部41−2Bを設けている点のみが異なっている。このような形状にしても、図11(A)の釣り針40Aとほぼ同様の作用、効果が得られる。
図11(C)の1本針型釣り針40Cでは、図2の釣り針40における湾曲した針本体42及び湾曲部43aに代えて、直線状の針本体42Cを設け、この針本体42Cの下部中に円形リング状の下部連結部41−2を形成した形状になっている。このような形状にしても、図2の釣り針40とほぼ同様の作用、効果が得られる。
図11(D)の1本針型釣り針40Dでは、図2の釣り針40における針先44の内側に、釣った魚F等の水中動物の外れを抑制する角のない突部45を設けている点のみが異なっている。このような角のない突部45を設ければ、回転ドラム100−1,100−2での巻き取り時においても釣り糸20等との絡みを無くし、釣り上げた魚F等の水中動物の取り逃がしを減少できる。
図12(A)、(B)は、本発明の実施例6を示す他の形状の釣り針の部分図である。
図1、図2、図10、図11に示す釣り針10,10A〜10C,40,40A〜40Dでは、懐13−1,13−2,43がほぼU字状に湾曲しているが、これらを図12(A) 、(B)に示すようなほぼV字状に湾曲している懐13A,13B,43A,43に変更しても良い。この懐13A,13B,43A,43Bに延設された先細の針先14A,14b,44A,44Bは、ほぼ直線状に外側に広がっているので、釣った魚F等の水中動物の取り外しが容易になるという利点がある。
なお、針先14A,14B,44A,44Bの内側に、釣った魚F等の水中動物の外れを抑制する角のない突部15A,15B,45A,45Bを設ければ、回転ドラム100−1,100−2での巻き取り時においても釣り糸20等との絡みを無くし、釣り上げた魚F等の水中動物の取り逃がしを減少できる。
図13は、本発明の実施例7を示す菱型の回転ドラムを示す斜視図である。
この菱型の回転ドラム100−3は、駆動装置70に着脱自在に軸着されるものであり、対向する2枚の菱型の板104,105間に複数本のロッド106が円周方向に配設されている。このような菱型の回転ドラム100−3を用いて、いか釣り用の釣り糸セットや、他の水中動物用の釣り糸セット50を巻き取ることも可能である。
本発明は、上記実施例1〜7に限定されず、種々の変形が可能である。この変形例としては、例えば、次の(1)、(2)のようなものがある。
(1) 釣り糸セット50は、魚種等に応じて図示以外のものに変更しても良い。又、釣り糸セット50に多数連結される釣り針10,・・・も、図示以外の形状のものに変更することも可能である。例えば、上部連結部11−1,・・・は、ほぼ逆U字状、ほぼV字状、又はほぼリング状等のいずれか1つの形状にしたり、或いは、下部連結部11−2,・・・は、ほぼリング状、ほぼU字状、又はほぼV字状等のいずれか1つの形状にしても良い。
(2) いか釣り用の釣り糸セット又は他の水中動物用の釣り糸セット50を巻き上げる回転ドラム100−1,100−2,100−3や、これを回転駆動する駆動装置70は、図示以外の構成のものに変更しても良い。
本発明の実施例1を示す2本針型の釣り針の構成図である。 本発明の実施例2を示す1本針型の釣り針の正面図である。 本発明の実施例3を示す自動釣り機の全体の概略構成図である。 図3の自動釣り機の要部を示す斜視図である。 図4の駆動装置70を示す概略の構成図である。 図5の制御部90における感応しゃくりの制御例を示す図である。 図3、図4の動作を示す前ローラ64及び回転ドラム100−2付近の拡大斜視図である。 図3、図4の動作を示す前ローラ64及び回転ドラム100−2付近の拡大斜視図である。 図3、図4の動作を示す回転ドラム100−2の拡大表面図である。 本発明の実施例4を示す他の形状の2本針型釣り針の正面図である。 本発明の実施例5を示す他の形状の1本針型釣り針の正面図である。 本発明の実施例6を示す他の形状の釣り針の部分図である。 本発明の実施例7を示す菱型の回転ドラムを示す斜視図である。
符号の説明
10,10A,10B,10C,40,40A,40B,40C,40D
釣り針
11−1,11−1B,11−2、11−2A,41−1,41−2,41−2B 連結部
12−1,12−2,12B,42,42A,42B,42C
針本体
13−1,13−2,13A,13B,43,43A,43B

14−1,14−2,14A,14B,44,44A,44B
針先
20,20−1,20−2,20−3 釣り糸
30 疑似餌
50 釣り糸セット
51 錘
60 船
62 流し台
64 前ローラ
70 駆動装置
80 駆動部
90 制御部
100−1,100−2,100−3 回転ドラム

Claims (8)

  1. 直交する第1の軸及び第2の軸のうちの第1の軸上に所定間隔隔てて配置された釣り糸連結用の第1の連結部及び第2の連結部と、
    前記第1の連結部と前記第2の連結部との間を連結する針本体と、
    前記第2の連結部からほぼU字状又はほぼV字状に湾曲した懐が延設され、先端が先細になった第1の針先と、
    前記第1の針先に対して反対方向に、前記第2の連結部からほぼU字状又はほぼV字状に湾曲した懐が延設され、先端が先細になった第2の針先と
    を備えたことを特徴とする釣り針。
  2. 請求項1記載の釣り針において、
    前記第1の連結部に接続される第1の釣り糸と前記第2の連結部に接続される第2の釣り糸とに、前記第1の軸上において反対方向の引張力を働かせ、且つ、前記第1の軸を水平になるようにしたときに、前記第1又は第2の針先に引っ掛けられた水中動物の自重により、前記第1又は第2の針先が、下方向に回転して前記水中動物を外し得る構成になっていることを特徴とする釣り針。
  3. 請求項1又は2記載の釣り針において、
    前記第1の軸を回転して前記第1及び第2の針先を下方向に向けたとき、前記第1又は第2の針先が、引っ掛かった水中動物をこの自重により外し得る構成になっていることを特徴とする釣り針。
  4. 直交する第1の軸及び第2の軸のうちの第1の軸上に所定間隔隔てて配置された釣り糸連結用の第1の連結部及び第2の連結部と、
    前記第1の連結部と前記第2の連結部との間を連結する針本体と、
    前記第2の連結部からほぼU字状又はほぼV字状に湾曲した懐が延設され、先端が先細になった針先と
    を備えたことを特徴とする釣り針。
  5. 請求項4記載の釣り針において、
    前記第1の連結部に接続される第1の釣り糸と前記第2の連結部に接続される第2の釣り糸とに、前記第1の軸上において反対方向の引張力を働かせ、且つ、前記第1の軸を水平になるようにしたときに、前記針先に引っ掛けられた水中動物の自重により、前記針先が下方向に回転して前記水中動物を外し得る構成になっていることを特徴とする釣り針。
  6. 請求項4又は5記載の釣り針において、
    前記第1の軸を回転して前記針先を下方向に向けたとき、前記針先が、引っ掛かった水中動物をこの自重により外し得る構成になっていることを特徴とする釣り針。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の釣り針において、
    前記第1の連結部は、ほぼ逆U字状、ほぼV字状、又はほぼリング状のいずれか1つの形状であり、
    前記第2の連結部は、ほぼリング状、ほぼU字状、又はほぼV字状のいずれか1つの形状であることを特徴とする釣り針。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の釣り針が複数個、前記第1の軸上において所定間隔隔てて配列され、上段の前記釣り針の第2の連結部と下段の前記釣り針の第1の連結部とが釣り糸により連結され、且つ、前記釣り糸に錘が取り付けられた釣り糸セットと、
    前記釣り糸を中心軸にして前記釣り針を前記第2の軸方向に所定角度回転させつつ前記釣り糸セットを巻き上げ又は巻き戻しする回転ドラムと、
    前記回転ドラムの回転方向及び回転速度を制御して前記回転ドラムを回転駆動する駆動装置と、
    一端が前記回転ドラムの近傍に取り付けられ、他端が水面側に突出し、釣り上げられた水中動物を受ける流し台と、
    前記流し台の他端側に回転自在に取り付けられ、前記釣り糸を中心軸にして前記釣り針を前記第2の軸方向に所定角度回転させつつ前記釣り糸セットの巻き上げ又は巻き戻しを案内する前ローラとを備えた自動釣り機であって、
    前記前ローラと前記回転ドラムとの間に縣架された前記釣り糸セットの前記針先は、これに引っ掛けられた前記水中動物の自重により下方向に回転して前記水中動物を外し、前記流し台上に落下させ、
    前記回転ドラムによる前記釣り糸セットの巻き戻しの際に、前記針先を下方向に向けてこれに掛かった前記水中動物をこの自重により外す構成になっていることを特徴とする自動釣り機。
JP2005041464A 2005-02-18 2005-02-18 釣り針及びそれを用いた自動釣り機 Expired - Fee Related JP3703478B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005041464A JP3703478B1 (ja) 2005-02-18 2005-02-18 釣り針及びそれを用いた自動釣り機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005041464A JP3703478B1 (ja) 2005-02-18 2005-02-18 釣り針及びそれを用いた自動釣り機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP3703478B1 true JP3703478B1 (ja) 2005-10-05
JP2006223199A JP2006223199A (ja) 2006-08-31

Family

ID=35185094

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005041464A Expired - Fee Related JP3703478B1 (ja) 2005-02-18 2005-02-18 釣り針及びそれを用いた自動釣り機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3703478B1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102524204A (zh) * 2010-12-09 2012-07-04 李昌福 安全可视电子鱼钩
US20190069531A1 (en) * 2017-09-05 2019-03-07 Andrew Michael Ashmore Dropper hook
CN114885914A (zh) * 2022-04-11 2022-08-12 浙江省海洋水产研究所 一种带鱼延绳钓鱼钩分离装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7424786B1 (en) * 2007-01-29 2008-09-16 Bruce Carl Nelson Fishing lure having two or more hooks

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102524204A (zh) * 2010-12-09 2012-07-04 李昌福 安全可视电子鱼钩
US20190069531A1 (en) * 2017-09-05 2019-03-07 Andrew Michael Ashmore Dropper hook
CN114885914A (zh) * 2022-04-11 2022-08-12 浙江省海洋水产研究所 一种带鱼延绳钓鱼钩分离装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006223199A (ja) 2006-08-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4232470A (en) Fish hook
JP3703478B1 (ja) 釣り針及びそれを用いた自動釣り機
KR101952499B1 (ko) 선상용 멸치그물 털이 장치
US8109034B1 (en) Shoreline outrigger rod system
EP0063035A1 (en) Apparatus and method for baiting hooks of longline fishing gear
KR20060008845A (ko) 주낙용 투승장치
JP3810410B2 (ja) 釣り用仕掛及びこれに用いるおもり
CN207100225U (zh) 一种捕鱼钓具
US7007425B2 (en) Tangle free fishing pole
JP5270708B2 (ja) 船用釣竿装置
KR20220009717A (ko) 엔코더를 이용한 조업용 양승기 및 이를 이용한 조업 방법
JPH01501197A (ja) 道糸に鉤素を接続し又上記道糸を巻上げ又は繰出す方法及び装置
JP3040534U (ja) 貝類の吊り養殖用吊りロープ
CN217756354U (zh) 渔网异物缠绕警报器
KR102706497B1 (ko) 조상기 일체형 낚시용 장치
JP2902622B1 (ja) ビシ糸案内具及びそれを備えたビシ糸釣竿
JP3603202B2 (ja) イカ釣具
CA2090816C (en) Load supporting device useful as a fish stringer
JP3564125B1 (ja) 釣具
KR20230070802A (ko) 권취보빈 및 이를 이용한 어류 조획기
JP2004033196A (ja) 魚釣りの仕掛け装置
KR20230078149A (ko) 조상기 일체형 낚싯대
JP2003259781A (ja) 釣り用仕掛
KR20230132254A (ko) 권취보빈 및 이를 이용한 어류 조획기
KR200265195Y1 (ko) 우럭 낚시용 낚시줄의 구성

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050719

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050719

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080729

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080729

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110729

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees