JP3040534U - 貝類の吊り養殖用吊りロープ - Google Patents

貝類の吊り養殖用吊りロープ

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JP3040534U
JP3040534U JP1997001167U JP116797U JP3040534U JP 3040534 U JP3040534 U JP 3040534U JP 1997001167 U JP1997001167 U JP 1997001167U JP 116797 U JP116797 U JP 116797U JP 3040534 U JP3040534 U JP 3040534U
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hanging
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JP1997001167U
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幸次 村田
誠 蒲生
了造 柿山
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誠 蒲生
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/80Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
    • Y02A40/81Aquaculture, e.g. of fish

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  • Farming Of Fish And Shellfish (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高品質の貝を生育し、低コスト化を図り、海
中での揺れを抑制して互いの絡みを防止する。 【解決手段】 吊り養殖用吊りロープ1は吊りロープ本
体11と引張兼用の補助ロープ12とから構成する。吊
りロープ本体11は両端部に重り13、14とループ状
の取り付け部15、16を設ける。補助ロープ12の一
端部を幹綱5に取り外し可能に取り付け、補助ロープ1
2の他端部に吊りロープ本体11の一方の取り付け部1
5を取り外し可能に取り付ける。吊りロープ本体11に
挿通したピン2等にホタテ貝3を取り付け、各吊りロー
プ1を海中で下垂させる。養殖期間の半ばで各吊りロー
プ1等を洗浄した後、他方の取り付け部16を補助ロー
プ12に取り付け、上下反転させて海中で垂下させる。
長い吊りロープ本体11と短い補助ロープ12とに分割
し、吊りロープ本体11が上下両端部の重り13、14
の間で平行移動するようにして海中での揺れを抑制す
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、ホタテ貝等の貝類の吊り養殖に用いる吊りロープに関する。
【0002】
【従来の技術】
ホタテ貝の養殖には、内湾系の波の穏やかな海域で利用される耳吊り養殖と、 波浪の荒い海域で利用される丸かご養殖とがある。このうち、耳吊り養殖は、図 8、図9に示すように、ポリエチレン製の三つ撚ロープ、若しくはポリエチレン 製の中空の組紐から成り、長さが約14.5m程度の吊りロープ1に基部側約2 m程度の補助部1aを残して所望間隔で多数のピン(アゲピン)2、若しくはテ グス(ナイロンモノフィラメント系)を通し、これらのピン2の両側突出部、若 しくはテグスにホタテ貝3をその耳に開けた穴を利用して取り付け、各吊りロー プ1の補助部1aの基端部を浮子4a、4bが取り付けられた幹綱5に約30〜 40cmの間隔で取外し可能に取り付け、必要に応じて吊りロープ1の先端(下 端)に重り6を取り付ける。そして、浮子4a、4bにより幹綱5を海面7の下 方に張り、海中で垂下する吊りロープ1からホタテ貝3を耳吊り状態にする。
【0003】 ホタテ貝3が成長すると、吊りロープ1を幹綱5から外し、図6に示すように 、船8上で吊りロープ1を補助部1a側からラッパ状の通過阻止部材9に通過さ せ、補助部1aを船8上に支持された巻き取りローラ10に巻き付ける。そして 、巻き取りローラ10を回転させて吊りロープ1を強制的に巻き取りローラ10 に巻き取ることにより、通過阻止部材9で通過を阻止されたホタテ貝3はピン3 、若しくはテグスが切断することにより落下し、回収することができる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上記のように吊りロープ1を通過阻止部材9に通過させてホタテ貝3を強制的 に外す作業を行う際、吊りロープ1を通過阻止部材9に通過させて巻き取りロー ラ10に巻き付ける必要があり、このため、吊りロープ1の基端部にホタテ貝3 の耳吊りに使用しない補助部1aを引張代として必要とする。この補助部1aは 各吊りロープ1ごとに必要とし、しかも、比較的高価な三つ撚ロープ、中空組紐 の延長部により形成されているため、非経済的である。また、耳吊り状態におい て、海中の上部に位置するホタテ貝3と、海中の下部に位置するホタテ貝3とで は、海中における上下の水温差、日当りの差、海藻類や海洋生物の付着による餌 となるプランクトンの多寡等により成長にかなりの差が生じ、ホタテ貝の品質に ばらつきが生じる。
【0005】 更に、耳吊り養殖中に何度も海が荒れるが、その際、図7(b)に示すように 、吊りロープ1が幹綱5との取り付け部Aを中心として左右前後に大きく揺られ 、隣接する吊りロープ1と絡まるおそれがある。吊りロープ1が互いに絡まった 状態で上記のように船8上の通過阻止部材9に通して巻き取りローラ10により 巻き取ると、吊りロープ1が通過阻止部材9に引掛かって切断したり、作業員に 怪我を負わせるなど、作業に危険を伴う。これを防止するには、あらかじめ、絡 んでいる吊りロープ1同士を解かなければならず、ホタテ貝の回収作業能率に劣 る。
【0006】 本考案は、上記のような従来の問題を解決するものであり、高品質の貝類を多 く生育することができ、しかも、材質の選択によっては低コスト化を図ることが できるようにした貝類の吊り養殖用吊りロープを提供し、また、上記目的に加え 、海が荒れた際の揺れを少なく抑制することができ、互いに絡まるのを防止する ことができてその後の船上等での作業を能率的に、かつ安全に行うことができ、 しかも、損傷を防止して長寿命化を図ることができるようにした貝類の吊り養殖 用吊りロープを提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案の貝類の吊り養殖用吊りロープは、所望間隔 で貝類を吊り下げる吊りロープ本体と、幹綱に取り外し可能に取り付けられ、上 記吊りロープ本体の両端部を選択的に取り外し可能に取り付ける引張兼用の補助 ロープとを備えたものである。
【0008】 本考案の他の貝類の吊り養殖用吊りロープは、上記構成において、吊りロープ 本体が両端部に重りを有するものである。
【0009】 そして、上記各構成において、吊りロープ本体が両端部に補助ロープに取り付 けるためのループ状の取り付け部を有するのが好ましい。
【0010】 上記のように構成された本考案によれば、幹綱に取り外し可能に取り付ける引 張兼用の補助ロープと、この補助ロープに両端部を選択的に取り外し可能に取り 付ける吊りロープ本体とに分けているので、貝類を吊った吊りロープ本体を適当 な時期に上下が逆向きとなるように補助ロープに取り付け変えて貝類を養殖する ことができ、上下方向の各貝類の海中における温度条件、日当り条件、摂餌条件 等をほぼ均一化して全体の貝類をほぼ均一に生育することができる。また、上記 のように引張兼用の補助ロープと吊りロープ本体とに分けているので、補助ロー プには吊りロープ本体とは異なる雑ロープのような低コストの構成のものを用い ることもできる。
【0011】 また、吊りロープ本体の両端部に重りを備えることにより、海が荒れた際、補 助ロープ部分で幹綱との取り付け部を中心として揺動し、吊りロープ本体は上下 の重りによりほぼ平行移動するように揺動し、しかも、補助ロープの長さは短い ので、全体の揺れ幅を少なく抑制することができる。
【0012】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の一実施の形態について図面を参照しながら説明する。 図1は本考案の一実施の形態による貝類の吊り養殖用吊りロープをホタテ貝の 耳吊り養殖に使用している状態を示す説明図、図2(a)はその要部拡大図、図 2(b)は吊りロープ本体を上下反転させた状態を示す要部拡大図、図3は同吊 り養殖用吊りロープを示し、吊りロープ本体の端部におけるループ状の取り付け 部の形成および重り取り付けの一例を示す拡大図、図4(a)〜(c)は他のル ープ状の取り付け部の形成および重り取り付け例を示す拡大図、図5は同吊り養 殖用吊りロープを船上の洗浄機に通している状態を示す概略平面図、図6は同吊 り養殖用吊りロープから生育後のホタテ貝を回収している状態を示す概略側面図 、図7(a)は同吊り養殖用吊りロープの揺動状態を示し、図7(b)に示す従 来例の吊り養殖用吊りロープの揺動状態の説明図と対比するための説明図である 。
【0013】 図1および図2に示すように、本考案の吊り養殖用吊りロープ(以下、単に吊 りロープと言う)1は、ホタテ貝3の耳吊りに用いる長い吊りロープ本体(約1 2.5m)11と、引張代として用いる短い引張兼用の補助ロープ(約2m)1 2とから構成されている。吊りロープ本体11は従来の吊りロープ1と同様、ピ ン2、若しくはテグスを挿通状態で保持しやすいように、ポリエチレン製の3つ 撚ロープ、8つ打中空組紐、芯入り組紐、若しくは16打丸打組紐等から成り、 両端部には鉛、鉄等から成る重り13、14と、吊りロープ本体11の端部、若 しくはこれとは別の合成繊維等のロープ、金属製のロープ、ワイヤ等から成るル ープ状の取り付け部15、16が一体的に設けられる。その一例として、図2( a)、(b)および図3に示すように、吊りロープ本体11の両端部に結び目1 7、18が形成され、その先方が重り13、14に貫通され、重り13、14の 外方突出部が湾曲状態で折り返され、この折り返し部における先端部が基部に金 属線19の巻き付けにより連結され、重り13、14が固定状態に保持されると ともに、ループ状の取り付け部15、16が形成されている。
【0014】 他の例として、図4(a)に示すように、吊りロープ本体11の両端部に結び 目17、18が形成され、その先方が重り13、14に貫通され、重り13、1 4の外方突出部が湾曲状態で折り返され、この折り返し部における先端部が基部 にステンレス製のプレート20の巻き付けにより連結され、重り13、14が固 定状態に保持されるとともに、ループ状の取り付け部15、16が形成されてい る。
【0015】 他の例として、図4(b)に示すように、吊りロープ本体11の両端部が重り 13、14に貫通され、重り13、14の外方突出部が湾曲状態で折り返され、 この折り返し部における先端部が重り13、14に挿入され、必要に応じて折り 返し部における先端部と基部が合成繊維等から成る糸21により縛られ、重り1 3、14の各両端部にかしめ加工22が施され、重り13、14が固定状態に保 持されるとともに、ループ状の取り付け部15、16が形成されている。
【0016】 更に他の例として、図4(c)に示すように、吊りロープ本体11の両端部が 重り13、14に貫通され、重り13、14の外方突出部が湾曲状態で折り返さ れ、この折り返し部における先端部が基部に合成繊維製の糸23により縛られ、 この糸23が重り13、14の側方を通ってそれらの内方で吊りロープ本体11 に縛られ、重り13、14が固定状態に保持されるとともに、ループ状の取り付 け部15、16が形成されている。
【0017】 吊りロープ本体11の重り13、14の外方突出部における先端部と基部とは 上記各例による連結方法のほかにも各種の方法、例えば、所謂「サツマ」を用い ることもでき、また、これらの連結方法と重り13、14の吊りロープ本体11 に対する固定方法も種々選択的に組み合わせることができる。
【0018】 補助ロープ12は合成繊維等から成る各種構成のロープを用いることができる が、結びやすさ、低コスト化を図るために一般的な撚り構造の雑ロープを用いる のが好ましい。補助ロープ12はその一端部が幹綱5に取り外し可能に取り付け られ、補助ループ12の他端部に吊りロープ本体11の両端部の取り付け部15 、若しくは16が選択的に取り外し可能に取り付けられる。また、補助ロープ1 2の幹綱5側端部にループ状の取り付け部24を設けておくことにより、吊りル ープ本体11の取り付け部15、16を選択的に幹綱5側の取り付け部24に取 り外し可能に取り付けることもできる。
【0019】 以上の構成において、以下、その使用要領について説明する。 まず、図1、図2(a)に示すように、吊りロープ本体11にその一端の重り 13の基部から長手方向に沿って所望間隔ごとで無駄なスペースが生じないよう に吊り具である合成樹脂製のピン2、若しくはテグスを長手方向と直交方向に挿 通する。一方、補助ロープ12の一端部を幹綱5に所望間隔ごとに結び25など により取り外し可能に取り付ける。その後、補助ロープ12の他端部に吊りロー プ本体11の両端部の取り付け部15、若しくは16のうちの一方、図示例では 取り付け部15を結び26などにより取り外し可能に取り付ける。そして、ピン 2の両側突出部、若しくはテグスにホタテ貝3をその耳に形成した穴を利用して 取り付け、幹綱5を浮子4a、4bを利用して海面7の下方に張り、各吊りロー プ1を海中で垂下させ、ホタテ貝3の耳吊り養殖を行う。
【0020】 耳吊り養殖期間の半ばで各吊りロープ本体11の取り付け部15を補助ロープ 12の結び26を解いて外し、図5に示すように、各吊りロープ本体11をホタ テ貝3等と共に船27上に導き、案内手段28、29を介して取り付け部15側 から船27上の洗浄機30に通し、水圧洗浄により海藻、生物等の付着物を洗い 落とす。洗浄機30を通過する各吊りロープ本体11は取り付け部15側から海 中に沈めていき、最後に洗浄機30を通過し、最初の耳吊り養殖時に最下端に位 置していた取り付け部16を図2(b)に示すように上端に位置させ、補助ロー プ12の他端部に結び26などにより取り外し可能に取り付け、各吊りロープ1 を最初の耳吊り養殖時とは上下反転させて海中で垂下させ、再びホタテ貝3の耳 吊り養殖を行う。
【0021】 上記のように耳吊り養殖期間の半ばで海藻、生物等の付着物を洗い落とすこと により、全体のホタテ貝3に対して栄養分がほぼ均一に行き渡るようにして成長 を促進することができる。また、上下(海面側、海中側)を反転させて水温、日 照、摂餌等の条件をほぼ均一にすることができ、しかも、最初に上部側(海面側 )の良好な環境である程度の大きさまで育ったホタテ貝3は下部側に移しても抵 抗力が備わっているので、それ以後、生育があまり遅れることはない。したがっ て、ホタテ貝3を上下の全体に亘り、平均的に成育の良好な状態で養殖すること ができる。試験した結果では、従来に比べて水揚げ重量を約13〜14%増し、 強く、大きなホタテ貝3を得ることができた。
【0022】 耳吊り養殖期間中において海は荒れるが、その際、吊りロープ1は吊りロープ 本体11の上下両端に重り13、14を備えているので、図7(a)に示すよう に、補助ロープ12部分で幹綱5との取り付け部Aを中心として揺動し、吊りロ ープ本体11は重り13、14であるB点、C点が上下にほぼ対向して平行移動 するように揺動し、しかも、補助ロープ12の長さは短いので、図7(b)に示 す従来例に比べて全体の揺れ幅を少なく抑制し、互いに絡むのを防止することが できる。また、上記のように吊りロープ本体11を安定させることにより、ホタ テ貝3は振動を受けないので、その生育に有利となる。
【0023】 耳吊り養殖後、吊りロープ1における補助ロープ12の結び25を解いて幹綱 5から外し、図6に示すように、船8上で吊りロープ1を補助ロープ12側から ラッパ状の通過阻止部材9に通過させ、引張代となる補助ロープ12を船8上に 支持された巻き取りローラ10に巻き付ける。そして、巻き取りローラ10を回 転させて吊りロープ1を強制的に巻き取りローラ10に巻き取ることにより、通 過阻止部材9で通過を阻止されたホタテ貝3はピン3、若しくはテグスが切断す ることにより落下し、回収することができる。
【0024】 上記においては、吊りロープ本体11の取り付け部15、16を補助ロープ1 2における幹綱5に対する離隔側の他端で取り外し可能に取り付ける使用例につ いて説明したが、吊りロープ本体11の取り付け部15、16を補助ロープ12 における幹綱5側のループ状の取り付け部24に取り外し可能に取り付けるよう にすることもできる。この使用例においては、養殖後のホタテ貝3を回収する際 、補助ロープ12における取り付け部24とは反対側から通過阻止部材9に挿通 させればよい。
【0025】 上記のように吊りロープ1に重り13、14、ループ状の取り付け部15、1 6、17を設けても、現在使用している洗浄機30、通過阻止部材9、巻き取り ローラ10等の漁労機械を変更することなく使用することができる。
【0026】 なお、吊りロープ1を幹綱5に取り付ける順序は上記実施形態に限定されない 。また、重り13、14は上記のように海が荒れた際の揺れを抑制することがで きるが、内湾のような穏やかな場所で使用する場合にはなくてもよく、この場合 、上記実施形態における重り13、14の固定手段が不要となる。また、吊りロ ープ本体11の両端部にループ状の取り付け部15、16を設けておけば補助ロ ープ12に対して容易に、かつ迅速に取り付けることができるが、必ずしもルー プ状に限定されない。このほか、本考案は、その基本的技術思想を逸脱しない範 囲で種々設計変更することができる。
【0027】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、幹綱に取り外し可能に取り付ける引張兼 用の補助ロープと、この補助ロープに両端部を選択的に取り外し可能に取り付け る吊りロープ本体とに分けているので、貝類を吊った吊りロープ本体を適当な時 期に上下が逆向きとなるように補助ロープに取り付け変えて貝類を養殖すること ができ、上下方向の各貝類の海中における温度条件、日当り条件、摂餌条件等を ほぼ均一化して全体の貝類をほぼ均一に生育することができる。したがって、高 品質の貝類を多く生育することができる。また、上記のように引張兼用の補助ロ ープと吊りロープ本体とに分けているので、補助ロープには吊りロープ本体とは 異なる雑ロープのような低コストの構成のものを用いることもでき、この場合、 低コスト化を図ることができる。
【0028】 また、吊りロープ本体の両端部に重りを備えることにより、海が荒れた際、補 助ロープ部分で幹綱との取り付け部を中心として揺動し、吊りロープ本体は上下 の重りによりほぼ平行移動するように揺動し、しかも、補助ロープの長さは短い ので、全体の揺れ幅を少なく抑制することができる。したがって、互いに絡まる のを防止してその後の船上等での作業を能率的に、かつ安全に行うことができ、 しかも、損傷を防止して長寿命化を図ることができる。
【0029】 また、吊りロープ本体が両端部に補助ロープに取り付けるためのループ状の取 り付け部を有することにより、補助ロープに対する取り付け作業を容易に、かつ 迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施形態による貝類の吊り養殖用吊
りロープをホタテ貝の耳吊り養殖に使用している状態を
示す説明図である。
【図2】(a)は図1に示す状態の要部拡大図である。
(b)は(a)における吊りロープ本体を上下反転させ
た状態を示す要部拡大図である。
【図3】同吊り養殖用吊りロープの吊りロープ本体の端
部におけるループ状の取り付け部の形成および重り取り
付けの一例を示す拡大図である。
【図4】(a)、(b)、(c)はそれぞれ同吊り養殖
用吊りロープの吊りロープ本体の端部におけるループ状
の取り付け部の形成および重り取り付けの他の例を示す
拡大図である。
【図5】同吊り養殖用吊りロープを船上の洗浄機に通し
ている状態を示す概略平面図である。
【図6】同吊り養殖用吊りロープから生育後のホタテ貝
を回収している状態を示す概略側面図である。
【図7】(a)は同吊り養殖用吊りロープの揺動状態を
示す説明図である。(b)は従来の吊り養殖用吊りロー
プの揺動状態を示す説明図である。
【図8】従来の貝類の吊り養殖用吊りロープをホタテ貝
の耳吊り養殖に使用している状態を示す説明図である。
【図9】図8に示す状態の要部拡大図である。
【符号の説明】
1 吊りロープ 2 ピン 3 ホタテ貝 5 幹綱 11 吊りロープ本体 12 補助ロープ 13 重り 14 重り 15 ループ状の取り付け部 16 ループ状の取り付け部

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所望間隔で貝類を吊り下げる吊りロープ
    本体と、幹綱に取り外し可能に取り付けられ、上記吊り
    ロープ本体の両端部を選択的に取り外し可能に取り付け
    る引張兼用の補助ロープとを備えた貝類の吊り養殖用吊
    りロープ。
  2. 【請求項2】 吊りロープ本体が両端部に重りを有する
    請求項1記載の貝類の吊り養殖用吊りロープ。
  3. 【請求項3】 吊りロープ本体が両端部に補助ロープに
    取り付けるためのループ状の取り付け部を有する請求項
    1または2記載の貝類の吊り養殖用吊りロープ。
JP1997001167U 1997-02-14 1997-02-14 貝類の吊り養殖用吊りロープ Expired - Lifetime JP3040534U (ja)

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