JP3703025B2 - 電池式の自動販売機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電池式の自動販売機に関する。
【0002】
【従来の技術】
100円硬貨の投入使用によって、500円の商品を販売する電池式の自動販売機は公知であり、これでは硬貨選別器と収金ボックスとの上下相互間に介在する硬貨保留器の正規硬貨落下通路が、100円硬貨の合計5枚分を保留できる深さに設定されていると共に、その正規硬貨落下通路の下端出口部を開閉する回転シャッターが、専用の駆動モーターによって約90度づつ回転されるようになっている。
【0003】
又、上記正規硬貨落下通路の上端入口部には販売単価の最終的な5枚目の投入硬貨を位置検知する販売単価センサーと、その真下位置には4枚目の投入硬貨を位置検知するリーチセンサーとが臨まされている。
【0004】
そして、最初の100円硬貨が投入されると、その通過を検知した上記販売単価センサーのスイッチオン作用により、駆動モーターが回転シャッターを約90度だけ回転させ、正規硬貨落下通路を閉鎖状態に保って、最初の投入硬貨を受け止め保留する。
【0005】
その後、4枚目の100円硬貨がリーチセンサーにより位置検知されたスイッチオン状態のもとで、上記販売単価センサーが最終的な5枚目の100円硬貨を位置検知した時にのみ、その出力電気信号を受けた商品搬出用の駆動モーターが回転始動して、商品ストッカー内の商品を搬出する一方、上記回転シャッター用駆動モーターが回転シャッターを更に約90度回転させて、その開放した正規硬貨落下通路から収金ボックスへ、商品の販売単価に相当する500円分の投入硬貨を落下・収金するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような公知の自動販売機では販売単価が500円の商品に限られた専用機種であり、その1基を同じ額面硬貨の投入による販売単価の異なる商品販売仕様として、便利良く変更使用することができない。
【0007】
又、商品ストッカーから商品を搬出する駆動モーターのほかに、正規硬貨落下通路の下端出口部を開閉する回転シャッターの駆動モーターも必要とし、未だ複雑な機構であるため、量産効果に劣る。
【0008】
殊更、上記自動販売機の硬貨保留器には正規な投入硬貨の返金通路がなく、4枚目の100円硬貨まで投入後、最終の5枚目が投入されないと、その合計4枚分の100円硬貨は何時までも目詰まり状態に保留されて、返金されない結果、その自動販売機の管理人に通報することが必要となり、電池の寿命が早期に無くなる問題もある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明はこのような課題の抜本的な解決を企図しており、そのための構成上硬貨選別器と収金ボックスとの上下相互間に介在する硬貨保留器の正規硬貨落下通路を、同じ額面硬貨が商品の販売単価に相当する枚数分だけ保留される深さとして設定し、
【0010】
上記硬貨選別器から正規硬貨落下通路に落下した最初の投入硬貨を、その下端出口部の閉鎖により受け止め保留した状態のもとで、引き続き販売単価の最終的な投入硬貨を上記正規硬貨落下通路の上端入口部に臨む販売単価センサーにより位置検知した時、
【0011】
その出力電気信号を受けて回転始動する商品搬出用駆動モーターにより、商品ストッカー内の商品を商品取出し口へ搬出する一方、上記正規硬貨落下通路の下端出口部を開放させて、上記投入硬貨の合計枚数を収金ボックスへ落下・収金する電池式の自動販売機において、
【0012】
上記正規硬貨落下通路における中途高さ位置の一側面を起伏的に回動操作できる可動ライナープレートによって規定すると共に、上記販売単価センサーを正規硬貨落下通路の上端入口部に臨む高い位置から、その対応的な中途部に臨む低い位置へ、又はその逆に付け替えることができるように構成して、
【0013】
上記可動ライナープレートの伏倒操作により開放させた正規硬貨落下通路の中途高さ位置へ、上記販売単価センサーを付け替えることにより、販売単価が低い商品の販売仕様として変更使用できるように定めたことを特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
図面は本発明を適用した好ましい実施形態として、100円硬貨の投入使用により、販売単価が高い500円の商品と、同じく低い300円の商品との2種に仕様変更して販売できる電池式の自動販売機(V)を例示している。
【0015】
その500円の商品を販売する仕様に設定された状態の図1〜11に基き、本発明の具体的構成を詳述すると、(1)は自動販売機(V)の機筐本体であって、その機筐本体(1)内の中央部には商品ストッカー(2)が左右一対の2列として区画形成されており、その1列当りに20個程度の商品(A)が左右均等に積み上げられるようになっている。
【0016】
(3)は両商品ストッカー(2)内に並列状態として積み上げられている商品(A)を、その最下段から順次1個づつ搬出するエジェクターであって、商品搬出用の駆動モーター(4)(図3ではそのモーター収納ボックスを示しているにとどまる。)により左右方向へ往復運動され、上記両商品ストッカー(2)内の商品(A)を左右交互に突き出す。
【0017】
その突き出された商品(A)は図3の鎖線で示す如く、両商品ストッカー(2)と連通する商品落下シュート(5)の左右一対を迂回して、上記駆動モーター収納ボックスの下部位置に設けられた商品受け皿(6)の内部へ、自づと滑り落ちることになる。(7)はその商品受け皿(6)の中央部に切り欠かれた商品取出し連通口であり、後述する開閉扉側の商品取出し口と対応合致する。
【0018】
又、(8)は商品売り切れセンサーであって、上記商品ストッカー(2)内の最終又はその近傍(例えば2個手前)の商品(A)と接触するアクチュエーター(8a)を備えたリミットスイッチから成り、その売り切れ状態を検知した出力電気信号に基いて、商品売り切れ表示ランプ(9)が点滅するようになっている。
【0019】
その場合、2列の商品ストッカー(2)から商品(A)が上記エジェクター(3)によって左右相互に突き出されるようになっている関係上、その1列のみに商品売り切れセンサー(8)を臨ませれば足りる。
【0020】
(10)は上記機筐本体(1)内における商品ストッカー(2)の周辺部に取り付けられた基板収納ボックス、(11)は同じく周辺部に設置された所要数の電池ホルダーであり、その基板収納ボックス(10)には制御基板(12)が、電池ホルダー(11)には例えば9Vの電源(13)となる合計6個の単一乾電池が各々収納されている。
【0021】
その電源(13)を機筐本体(1)に内蔵する電池式の自動販売機(V)として、全体的な小型軽量化やその持ち運びによる据え置き場所の自由な変更を行なえる限りでは、上記電源(13)として乾電池に代る蓄電池や2次電池を採用しても良い。
【0022】
他方、(14)は上記機筐本体(1)へ長い蝶番(15)によって枢着された開閉扉、(16)はその開閉扉(14)内の一側端部へシリンダー錠(17)を介して枢支された上下一対の昇降ロック杆であり、そのシリンダー錠(17)のキー孔(18)へ表側から差し込み回動操作されるキー(図示省略)によって、閉扉状態を施錠することになる。上記商品売り切れ表示ランプ(9)もキー孔(18)と同じく、開閉扉(14)の表面に露出していることは勿論である。
【0023】
(19)は開閉扉(14)の下部中央に切り欠かれた商品取出し口であり、上記機筐本体(1)側の商品取出し連通口(7)と合致連通し、その機筐本体(1)側の商品受け皿(6)へ搬出された商品(A)を、購入者が開閉扉(14)側の商品取出し口(19)から取り出せる。(20)は商品取出し口(19)の開閉カバー、(21)はその商品取出し口(19)の横隣り位置に並列する関係状態として、上記開閉扉(14)内へ係脱自在に係止された収金ボックスであり、これを開閉扉(14)から取りはずして集金することができる。
【0024】
又、(22)は同じく開閉扉(14)内の最上段位置に取り付けられた硬貨導入ガイド、(S)はその導入ガイド(22)の下段位置へ係脱自在に係止された硬貨選別器であり、上記開閉扉(14)に切り欠かれた硬貨投入口(23)からの投入硬貨(C)が、その硬貨導入ガイド(22)内を落下して、硬貨選別器(S)の内部へ自づと導入されることになる。
【0025】
硬貨選別器(S)自身は公知であり、図示の実施形態において投入硬貨(C)が100円硬貨よりも径小な不正硬貨の場合には、その硬貨選別器(S)から上記商品取出し口(19)へ落下・返却される一方、同じく投入硬貨(C)が100円硬貨よりも径大な不正硬貨として、その硬貨選別器(S)の内部へ目詰まりした場合には、開閉扉(14)の表側から硬貨返却レバー(24)を回動操作し、硬貨選別器(S)の裏側を開放することによって、上記径大な不正硬貨もやはり商品取出し口(19)へ落下・返却されるようになっている。(25)は硬貨返却レバー(24)との一体的な回動アーム、(26)はそのリターンバネを示している。
【0026】
(R)は上記開閉扉(14)における収金ボックス(21)と商品取出し口(19)との左右相互間へ跨がる関係状態として、硬貨選別器(S)の真下位置に取り付けられた硬貨保留器であり、その硬貨選別器(S)の下端出口部から落下する選別後の正規な投入硬貨(C)(図示の実施形態では100円硬貨)を、商品(A)の販売単価に達する合計枚数まで一旦保留すべく、上記商品取出し口(19)並びに収金ボックス(21)と次のとおり作用的に連結されている。
【0027】
即ち、その硬貨保留器(R)を抽出した図4〜11の拡大図において、(27)(28)はほぼ四角形なベースプレートとそのカバープレートとの表裏一対であり、器体として正規な硬貨(C)の厚み(T)を保つ状態に結合一体化されている。
【0028】
カバープレート(28)又はベースプレート(27)は複数づつの取付座(29)と固定ビス(30)によって、上記開閉扉(14)内へ取り付けられているが、そのカバープレート(28)における上記商品取出し口(19)と対応位置する一側端部は、硬貨選別器(S)に連通する不正硬貨落下通路(31)として、平面視のほぼU字型に大きく曲げ起されており、上記不正硬貨が商品取出し口(19)へ自づと落下・返却されるようになっている。
【0029】
(32a)(32b)(32c)(32d)(32e)は上記ベースプレート(27)とそのカバープレート(28)との表裏相互間に介在する複数の硬貨通路規定用ライナープレートであり、これらによって正規な硬貨(C)の直径と対応する一定開口幅(W)の正規硬貨落下通路(33)が区画形成されている。
【0030】
しかも、その正規硬貨落下通路(33)は上記硬貨選別器(S)の下端出口部に直通するほぼ垂直路(33a)と、その下端部から連続して収金ボックス(21)に向かう傾斜路(33b)とが中途高さ位置での鈍角(θ)な屈曲形態をなしている。
【0031】
そして、上記正規硬貨落下通路(33)の上端入口部は余剰硬貨の溢出返金通路(34)として、上記不正硬貨落下通路(31)と連通するように分岐されている一方、同じく正規硬貨落下通路(33)の下端出口部が上記収金ボックス(21)に向かう収金通路(35)と、上記商品取出し口(19)に向かう返金通路(36)との二叉状に分岐されている。
【0032】
この点、図4〜11では500円の商品(A)を販売する仕様として、その正規硬貨落下通路(33)の硬貨保留深さが100円硬貨の合計5枚分に設定されており、その6枚目の余剰硬貨は図11に示す如く、上記溢出返金通路(34)から不正硬貨落下通路(31)を経て、自づと商品取出し口(19)へ落下・返却されることになる。
【0033】
更に言えば、上記正規硬貨落下通路(33)のほぼ垂直路(33a)と傾斜路(33b)は、図4や図7、8、11に示す左側の比較的大きな第1ライナープレート(32a)と、同じく右側に点在分布する第2〜4ライナープレート(32b)(32c)(32d)との向かい合う左右相互間に、一定の開口幅(W)として区画形成されており、その右側の最上段に位置する第2ライナープレート(32b)が、上記溢出返金通路(34)の床面をなしている。
【0034】
又、上記収金ボックス(21)に向かう傾斜路(33b)の一側面を規定しているほぼ三角形の第4ライナープレート(32d)と、最下段に位置するほぼ直角三角形の第5ライナープレート(32e)との向かい合う上下相互間に、上記商品取出し口(19)への返金通路(36)がほぼ同じ一定の開口幅(W)として区画形成されており、その第5ライナープレート(32e)はカバープレート(28)の折曲げ片(図9参照)と相俟って、収金ボックス(21)への収金通路(35)も画定している。
【0035】
その場合、上記硬貨通路規定用の第1〜5ライナープレート(32a)(32b)(32c)(32d)(32e)は悉く、カバープレート(28)からベースプレート(27)への差し込み貫通状態として螺合締結された少なくとも2本づつの固定ビス(37)により、その両プレート(27)(28)へ取り付け一体化されているが、特に上記正規硬貨落下通路(33)の中途高さ位置へほぼ垂立姿勢状態に臨んで、そのほぼ垂直路(33a)の一側面を規定している第3ライナープレート(32c)だけは、商品(A)の販売単価を切り替えるための可動ライナープレートとして、正規硬貨落下通路(33)の垂直路(33a)を開閉できるように枢着されている。
【0036】
つまり、第3ライナープレート(32c)を上記ベースプレート(27)とカバープレート(28)へ取り付けている2本の固定ビス(37a)(37b)のうち、その下側の固定ビス(37b)を若干緩めることにより、これを第3ライナープレート(32c)の回動支点ビス(37b)として、残る上側の固定ビス(37a)も若干緩めた上、その支点ビス(37b)の廻りに第3ライナープレート(32c)を図4、5、11の垂立姿勢状態から、図12、13のような傾斜姿勢状態へ伏倒させることができるようになっており、その逆に起立させることも可能である。
【0037】
(38)は上記支点ビス(37b)からの一定な回動半径を保つ円弧形態として、上記カバープレート(28)に切り欠かれた回動ガイド溝レールであり、一旦緩めた上側の固定ビス(37a)を、第3ライナープレート(32c)の上記回動操作後に、その回動ガイド溝レール(38)の下死点を通じて、ベースプレート(27)へ差し替え状態に締め付けると共に、下側の固定ビス(37b)も再度締め付けることにより、その第3ライナープレート(32c)の伏倒姿勢状態を固定維持すれば良い。(39a)(39b)は上記回動ガイド溝レール(38)の上死点と下死点に対応位置する分布状態として、ベースプレート(27)に加工された一対のネジ孔であり、上記固定ビス(37a)を螺合状態に受け入れる。
【0038】
上記商品(A)の販売単価切り替え用第3ライナープレート(32c)が伏倒された固定状態では、正規硬貨落下通路(33)の中途高さ位置が図12、13のように、不正硬貨落下通路(31)に連通する余剰硬貨の溢出返金通路(34a)として開放され、その正規硬貨落下通路(33)の硬貨保留深さが浅くなるため、商品(A)の販売単価が低い仕様の自動販売機(V)として変更使用できることになる。
【0039】
この点、図12、13では上記正規硬貨落下通路(33)の浅い硬貨保留深さが、同じ100円硬貨の合計3枚分に設定されており、300円の商品(A)を販売する仕様として、その4枚目の余剰硬貨が正規硬貨落下通路(33)の中途高さ位置に開設された溢出返金通路(34a)から、不正硬貨落下通路(31)を経て自づと商品取出し口(19)へ落下・返却されるようになっている。上記傾斜姿勢状態に伏倒された第3ライナープレート(32c)が、その溢出返金通路(34a)の床面をなすわけである。
【0040】
更に、図1〜11の符号(40)は上記正規硬貨落下通路(33)の下端出口部に臨む硬貨保留センサーであって、最初に投入された正規硬貨(C)と接触するアクチュエーター(40a)を備えたリミットスイッチから成り、後述の収金ブロッカーと返金ブロッカーによって受け止め保留された最初の投入硬貨(C)を位置検知し、予じめ決められている一定の硬貨保留時間経過後に、その後述の返金ブロッカーを開放させる。その硬貨保留時間は一例として約5秒であり、上記電源(13)となる乾電池や蓄電池などの浪費を防ぐことに寄与する。
【0041】
(41)はその硬貨保留センサー(40)の支持ブラケットであり、上記カバープレート(28)へ固定ビス(42)によって取り付けられている。(43)は上記正規硬貨落下通路(33)の下端出口部に位置しつつ、そのベースプレート(27)とカバープレート(28)に貫通形成されたアクチュエーター用逃し長孔であり、上記硬貨保留センサー(40)のアクチュエーター(40a)を逃し入れる。
【0042】
又、(44)は同じく正規硬貨落下通路(33)の上端入口部に臨む販売単価センサーであって、販売単価の最終的に投入された正規硬貨(C)と接触するアクチュエーター(44a)を備えたリミットスイッチから成り、その最終の投入硬貨(C)を位置検知して、上記商品搬出用の駆動モーター(4)を回転始動させるが、特にこの販売単価センサー(44)は上記硬貨通路規定用第3ライナープレート(32c)の回動操作による販売単価の切り替えと対応して、その最終的な投入硬貨(C)の検知位置を変更できるようになってもいる。
【0043】
つまり、販売単価センサー(44)の支持ブラケット(45)は少なくとも2本の固定ビス(46a)(46b)によって、上記カバープレート(28)へ取り付けられているが、その2本の固定ビス(46a)(46b)のうち、下側の固定ビス(46b)を受け入れる昇降ガイド溝レール(47)が、上記支持ブラケット(45)に細長く切り欠かれている。
【0044】
そして、その下側の固定ビス(46b)を若干緩める一方、残る上側の固定ビス(46a)を一旦抜き取って、上記支持ブラケット(45)をその昇降ガイド溝レール(47)に沿い下降させた後、その抜き取った固定ビス(46a)を再度別個な下段位置へ差し替え状態に締め付けることにより、その販売単価センサー(44)を図4のような上記正規硬貨落下通路(33)の上端入口部に臨む高い位置から、図13のように同じく硬貨落下通路(33)の中途部へ臨む低い位置に付け替えるのである。
【0045】
そうすれば、図4〜11のような500円の商品(A)を販売する仕様において、その最終的な5枚目の投入硬貨(C)を位置検知する販売単価センサー(44)が、図12、13のような300円の商品(A)を販売する変更仕様では、同じく最終的な3枚目の投入硬貨(C)を位置検知することになる。その何れの仕様においても、販売単価センサー(44)は最初に投入された正規硬貨(C)の通過を検知した出力電気信号により、後述の返金ブロッカーをすばやく閉鎖するようになっている。
【0046】
(48a)(48b)は上記差し替えられる固定ビス(46a)の受け入れ孔であり、その上下一対がベースプレート(27)とカバープレート(28)並びに第1ライナープレート(32a)の貫通状態として開口分布されている。(49)は上記販売単価センサー(44)のアクチュエーター用逃し長孔であり、正規硬貨落下通路(33)の上端入口部から中途高さ位置まで延在する長さとして、やはり上記ベースプレート(27)とカバープレート(28)に貫通形成されている。
【0047】
但し、販売単価の高低2種に対応する自動販売機(V)の仕様として、商品(A)の販売単価センサー(44)をその販売単価に応じた高さ位置へ付け替えることができる限りでは、上記支持ブラケット(45)に対する昇降ガイド溝レール(47)の切り欠きを省略して、その支持ブラケット(45)を取り付ける下側の固定ビス(46b)も上側の固定ビス(46a)と同じく、ベースプレート(27)とカバープレート(28)並びに第1ライナープレート(32a)の別個な位置に開口分布された受け入れ孔(図示省略)へ、差し替え状態に締め付けるように設定してもさしつかえない。
【0048】
又、上側固定ビス(46a)の受け入れ可能な昇降ガイド溝レール(図示省略)を、上記カバープレート(28)と第1ライナープレート(32a)に切り欠いて、一旦上側の受け入れ孔(48a)から緩めた固定ビス(46a)を、下側の受け入れ孔(48b)へ再度差し替え状態に締め付けるように設定しても良い。
【0049】
(50)は上記収金ボックス(21)に向かう収金通路(35)と、正規硬貨落下通路(33)との分岐点に臨む収金ブロッカーであって、その収金通路(35)の開閉作動用進退ロッド(50a)を備えたソレノイドから成り、商品(A)の販売待機中には図9のように収金通路(35)を閉鎖し、上記商品搬出用駆動モーター(4)の回転停止と同時に、その収金通路(35)を開放するようになっている。
【0050】
(51)は商品取出し口(19)に向かう返金通路(36)と、同じく正規硬貨落下通路(33)との分岐点に臨む返金ブロッカーであって、その返金通路(36)の開閉作動用進退ロッド(51a)を備えたソレノイドから成り、商品(A)の販売待機中には図9のように返金通路(36)を開放し、上記販売単価センサー(44)が最初に投入された正規硬貨(C)の通過を検知するや否や、その出力電気信号を受けて、返金通路(36)をすばやく閉鎖するようになっている。
【0051】
そして、このような収金ブロッカー(50)と返金ブロッカー(51)は共通の支持ブラケット(52)へ、左右一対として並列状態に設置されており、その支持ブラケット(52)が複数の固定ビス(53)によって、上記カバープレート(28)へ取り付けられているのである。
【0052】
図14は本発明における自動販売機(V)の電気配線図、図15は同じく電気制御回路を示しており、これに基いて販売単価が高い500円の商品販売動作を説明すると、その商品(A)の販売待機状態では図9のように、上記収金ブロッカー(50)が収金ボックス(21)への収金通路(35)を閉鎖している一方、返金ブロッカー(51)は商品取出し口(19)への返金通路(36)を開放している。
【0053】
そこで、正規な最初の100硬貨(C1)が投入されると、上記正規硬貨落下通路(33)の上端入口部において、その投入硬貨(C1)の通過を検知した販売単価センサー(44)のスイッチオン作用により、上記返金ブロッカー(51)が図16〜19に示す如く、その返金通路(36)を瞬時に閉鎖する。そのため、予じめ収金通路(35)を閉鎖している収金ブロッカー(50)と相俟って、上記最初の投入硬貨(C1)が正規硬貨落下通路(33)の下端出口部に一旦安定良く受け止め保留され、その硬貨保留センサー(40)による位置検知作用を受けることとなる。
【0054】
その硬貨保留センサー(40)のスイッチオン作用によって計測開始される投入硬貨(C1)の保留時間は、先に例示した約5秒として設定されており、2枚目の100円硬貨(C2)が投入されるまでに、その約5秒間を経過した場合、上記返金ブロッカー(51)が自づと図20のように開放されてしまい、合計2枚の投入硬貨(C1)(C2)は正規のそれであるにも拘らず、返金通路(36)を経て商品取出し口(19)へ落下・返却されるのである。
【0055】
その後、最初の投入硬貨(C1)から2枚目の投入硬貨(C2)に至る経過時間は取り消されて、再度約5秒の一定な硬貨保留時間が自づとリセットされることになり、このことが販売単価センサー(44)によって最終の投入硬貨(C5)を位置検知するまで繰り返される。
【0056】
このようにして、最初の投入硬貨(C1)が保留継続されている間に、商品(A)の販売単価を満たす2枚目から5枚目までの100円硬貨(C2)(C3)(C4)(C5)が、図21、22のように順次すばやく投入されると、その最終的な投入硬貨(C5)を位置検知した販売単価センサー(44)からの出力電気信号により、商品搬出用の駆動モーター(4)が回転始動されて、商品ストッカー(2)内の商品(A)を商品受け皿(6)へ搬出する一方、その駆動モーター(4)の回転停止と同時に、収金ブロッカー(50)が図23、24のように開放されて、上記商品(A)の販売単価に相当する500円分の投入硬貨(C1)〜(C5)を収金通路(35)から収金ボックス(21)へ落下・収金することになる。
【0057】
つまり、図15から明白なように、硬貨保留センサー(40)がスイッチオン状態として最初の投入硬貨(C1)を一定時間だけ保留継続している際中に、販売単価センサー(44)が最終的な投入硬貨(C5)を位置検知してスイッチオンした時にのみ、駆動モーター(4)により商品(A)を搬出する一方、その商品(A)の販売単価に相当する合計枚数の投入硬貨(C1)〜(C5)を収金するようになっているわけである。最終の硬貨(C5)を投入してから商品(A)が搬出されるまでの所要時間は、一例として約3秒である。
【0058】
上記収金後には当初の販売待機状態に復帰して、収金ブロッカー(50)が収金通路(35)を閉鎖する一方、返金ブロッカー(51)は返金通路(36)を開放し、その状態から上記と同じ商品販売動作を反復する。
【0059】
やがて、売り切れセンサー(8)によって商品(A)の売り切れ状態が検知された場合には、正規な100円硬貨を投入するも、上記返金ブロッカー(51)が返金通路(36)を閉鎖せず、その開放状態の返金通路(36)から商品取出し口(19)へ、投入硬貨(C)が落下・返却されるようになっている。その際、投入硬貨(C)の通過を検知した販売単価センサー(44)の出力電気信号により、商品売り切れ表示ランプ(9)が点滅されるのである。
【0060】
又、販売待機中電源(13)をなす乾電池や蓄電池などの寿命が無くなった場合には、上記商品売り切れ表示ランプ(9)も点滅しなくなるが、その商品(A)の売り切れ状態と同じ動作を行なって、投入硬貨(C)を返金通路(36)から商品取出し口(19)へ落下・返却させるようになっている。
【0061】
更に、例えば商品(A)の目詰まり現象により駆動モーター(4)が完全に回転せず、商品(A)の搬出ミスを生じた場合には、上記商品売り切れ状態と同じ動作を実行し、投入硬貨(C)が返金通路(36)から商品取出し口(19)へ落下・返却される一方、商品売り切れ表示ランプ(9)が点滅されるようになっており、目詰まり商品を人為的に除去して、テストによる正常動作の確認後、当初の販売待機状態に復帰させるのである。
【0062】
このような一連の商品販売動作は、300円の商品(A)を販売する自動販売機(V)の変更仕様においても同じであり、その変更仕様では正規硬貨落下通路(33)の中途高さ位置が余剰硬貨の溢出返金通路(34a)として、その硬貨通路規定用第3ライナープレート(32c)の伏倒的な回動操作により開放状態に保たれ、上記正規硬貨落下通路(33)の硬貨保留深さが同じ100円硬貨の合計3枚分に浅く設定されている。
【0063】
併せて、販売単価センサー(44)がやはり最終的な3枚目の100円硬貨を位置検知すべく、上記正規硬貨落下通路(33)の上端入口部へ臨む高い位置から、その中途部へ臨む低い位置に付け替えられている。
【0064】
そのため、図21と対応する図25に示唆する如く、最初の投入硬貨(C1)が一定時間だけ保留継続されている間に、商品(A)の販売単価を満足する2枚目と3枚目の100円硬貨(C2)(C3)が、順次すばやく投入された場合に限り、やはり販売単価センサー(44)からの出力電気信号を受けた商品搬出用の駆動モーター(4)が回転始動されて、商品ストッカー(2)内の商品(A)を商品受け皿(6)へ搬出する一方、その商品(A)の販売単価に相当する300円分の投入硬貨(C1)(C2)(C3)が、開放状態の収金通路(35)を経て収金ボックス(21)へ落下・収金されることになる。
【0065】
尚、図25の状態から逆に第3ライナープレート(32c)を起立させて、その正規硬貨落下通路(33)の中途高さ位置を閉鎖することにより、図21の状態へ復帰的に仕様変更できることは言うまでもない。
【0066】
上記の説明から理解されるように、本発明では硬貨保留器(R)の正規硬貨落下通路(33)を規定する可動ライナープレート(32c)の開閉操作と、これに対応する販売単価センサー(44)の取り付け位置替えを行なうだけで、自動販売機(V)の1基を同じ額面硬貨の投入による販売単価が異なる2種の商品販売仕様として、容易に便利良く変更使用することができ、互換性に優れる。
【0067】
つまり、図示の実施形態では100円硬貨を投入使用する自動販売機(V)として、その販売単価が500円の商品と300円の商品に仕様変更できるようになっているが、例えば同じ100円硬貨の投入使用による600円の商品と200円の商品との2種に仕様変更したり、更には500円硬貨を正規の投入使用硬貨として、販売単価が1500円の商品と1000円の商品との2種に仕様変更したりすることも可能である。
【0068】
【発明の効果】
以上のように、本発明では硬貨選別器(S)と収金ボックス(21)との上下相互間に介在する硬貨保留器(R)の正規硬貨落下通路(33)を、同じ額面硬貨(C)が商品(A)の販売単価に相当する枚数分だけ保留される深さとして設定し、
【0069】
上記硬貨選別器(S)から正規硬貨落下通路(33)に落下した最初の投入硬貨(C)を、その下端出口部の閉鎖により受け止め保留した状態のもとで、引き続き販売単価の最終的な投入硬貨(C)を上記正規硬貨落下通路(33)の上端入口部に臨む販売単価センサー(44)により位置検知した時、
【0070】
その出力電気信号を受けて回転始動する商品搬出用駆動モーター(4)により、商品ストッカー(2)内の商品(A)を商品取出し口(19)へ搬出する一方、上記正規硬貨落下通路(33)の下端出口部を開放させて、上記投入硬貨(C)の合計枚数を収金ボックス(21)へ落下・収金する電池式の自動販売機において、
【0071】
上記正規硬貨落下通路(33)における中途高さ位置の一側面を起伏的に回動操作できる可動ライナープレート(32c)によって規定すると共に、上記販売単価センサー(44)を正規硬貨落下通路(33)の上端入口部に臨む高い位置から、その対応的な中途部に臨む低い位置へ、又はその逆に付け替えることができるように構成して、
【0072】
上記可動ライナープレート(32c)の伏倒操作により開放させた正規硬貨落下通路(33)の中途高さ位置へ、上記販売単価センサー(44)を付け替えることにより、販売単価が低い商品(A)の販売仕様として変更使用できるように定めてあるため、冒頭に述べた従来技術の課題を根本的に解決できる効果がある。
【0073】
即ち、本発明の上記構成によれば、硬貨保留器(R)の正規硬貨落下通路(33)における中途高さ位置の一側面が、起伏的に回動操作できる可動ライナープレート(32c)によって規定されている一方、販売単価の最終的な投入硬貨(C)を位置検知する販売単価センサー(44)が、上記正規硬貨落下通路(33)の上端入口部に臨む高い位置から、その中途部に臨む低い位置へ、又は逆にその低い位置から高い位置へ付け替えることができるようになっている。
【0074】
そのため、上記可動ライナープレート(32c)を起立させて、正規硬貨落下通路(33)における中途高さ位置の一側面を閉鎖した規制状態では、その正規硬貨落下通路(33)の硬貨保留深さが深くなり、同じ額面硬貨(C)の保留枚数は増加する結果、これに応じて上記販売単価センサー(44)をその正規硬貨落下通路(33)の上端入口部へ臨む高い位置に取り付ければ、その自動販売機(V)を販売単価が高い商品(A)の販売仕様として使用できるのである。
【0075】
又、同じく可動ライナープレート(32c)を伏倒させて、上記正規硬貨落下通路(33)における中途高さ位置の一側面を開放状態に保てば、その正規硬貨落下通路(33)の硬貨保留深さが浅くなり、同じ額面硬貨(C)の保留枚数は減少する結果、これに応じて上記販売単価センサー(44)をその正規硬貨落下通路(33)の中途部へ臨む低い位置に取り付けることにより、上記自動販売機(V)の1基を販売単価が低い商品(A)の販売仕様として容易に変更使用することができ、互換性と利便性に著しく優れる。
【0076】
更に、請求項2の構成を採用するならば、上記正規硬貨落下通路(33)内における投入硬貨(C)の保留時間が予じめ一定に決められており、その一定な硬貨保留時間の経過後には返金通路(36)を自づと開放して、それまでの投入硬貨(C)を商品取出し口(19)へ落下・返却するようになっているため、電源(13)となる乾電池や蓄電池などの浪費を防止することができ、電池式の自動販売機(V)として頗る有益である。
【0077】
その場合、特に請求項3の構成を採用するならば、投入硬貨(C)を収金ブロッカー(50)と返金ブロッカー(51)との並列する左右一対により極めて安定良く受け止め保留して、その硬貨保留センサー(40)により確実な位置検知を行なえ、しかも商品搬出用駆動モーター(4)のほかに、正規硬貨落下通路(33)の下端出口部を開閉する特別な駆動モーターが不要となり、上記収金ブロッカー(50)と返金ブロッカー(51)を販売単価センサー(44)からの検知出力信号に基いて、電気的に開閉作動させることができるため、量産効果にも優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動販売機の正面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】開扉状態の内部を示す正面図である。
【図4】図3の硬貨保留器を抽出して示す拡大正面図である。
【図5】図4の背面図である。
【図6】図4の平面図である。
【図7】図4の7−7線断面図である。
【図8】図4の8−8線断面図である。
【図9】図4の9−9線断面図である。
【図10】図4の10−10線断面図である。
【図11】投入硬貨の流通作用を示す図4に対応する正面図である。
【図12】自動販売機の仕様変更状態を示す図3対応する正面図である。
【図13】図12の硬貨保留器を抽出して示す拡大正面図である。
【図14】自動販売機の電気配線図である。
【図15】自動販売機の電気制御回路図である。
【図16】硬貨保留器のカバープレートを取りはずして示す図4に対応する正面図である。
【図17】硬貨保留器へ最初の硬貨が投入された状態を示す側断面図である。
【図18】図17に続く投入硬貨の受け止め保留状態を示す側断面図である。
【図19】図18の19−19線断面図である。
【図20】投入硬貨の返金過程を示す断面平面図である。
【図21】販売単価に相当する合計枚数の投入硬貨が保留された状態を示す図16に対応する正面図である。
【図22】図21の22−22線断面図である。
【図23】投入硬貨の収金過程を示す図22に対応する側断面図である。
【図24】図23の24−24線断面図である。
【図25】仕様変更した硬貨保留器を示す図21に対応する正面図である。
【符号の説明】
(1)・機筐本体
(2)・商品ストッカー
(4)・商品搬出用駆動モーター
(6)・商品受け皿
(8)・商品売り切れセンサー
(9)・商品売り切れ表示ランプ
(12)・制御基板
(13)・電源(電池)
(14)・開閉扉
(19)・商品取出し口
(21)・収金ボックス
(22)・硬貨導入ガイド
(23)・硬貨投入口
(27)・ベースプレート
(28)・カバープレート
(31)・不正硬貨落下通路
(32a)・第1ライナープレート
(32b)・第2ライナープレート
(32c)・第3ライナープレート(可動ライナープレート)
(32d)・第4ライナープレート
(32e)・第5ライナープレート
(33)・正規硬貨落下通路
(34)(34a)・溢出返金通路
(35)・収金通路
(36)・返金通路
(37a)・固定ビス
(37b)・回動支点ビス
(38)・回動ガイド溝レール
(40)・硬貨保留センサー
(43)・アクチュエーター用逃し長孔
(44)・販売単価センサー
(45)・支持ブラケット
(46a)・固定ビス
(46b)・固定ビス
(47)・昇降ガイド溝レール
(49)・アクチュエーター用逃し長孔
(50)・収金ブロッカー
(51)・返金ブロッカー
(A)・商品
(C)(C1)(C2)(C3)(C4)(C5)・硬貨
(R)・硬貨保留器
(S)・硬貨選別器
(V)・自動販売機

Claims (3)

  1. 硬貨選別器(S)と収金ボックス(21)との上下相互間に介在する硬貨保留器(R)の正規硬貨落下通路(33)を、同じ額面硬貨(C)が商品(A)の販売単価に相当する枚数分だけ保留される深さとして設定し、
    上記硬貨選別器(S)から正規硬貨落下通路(33)に落下した最初の投入硬貨(C)を、その下端出口部の閉鎖により受け止め保留した状態のもとで、引き続き販売単価の最終的な投入硬貨(C)を上記正規硬貨落下通路(33)の上端入口部に臨む販売単価センサー(44)により位置検知した時、
    その出力電気信号を受けて回転始動する商品搬出用駆動モーター(4)により、商品ストッカー(2)内の商品(A)を商品取出し口(19)へ搬出する一方、上記正規硬貨落下通路(33)の下端出口部を開放させて、上記投入硬貨(C)の合計枚数を収金ボックス(21)へ落下・収金する電池式の自動販売機において、
    上記正規硬貨落下通路(33)における中途高さ位置の一側面を起伏的に回動操作できる可動ライナープレート(32c)によって規定すると共に、上記販売単価センサー(44)を正規硬貨落下通路(33)の上端入口部に臨む高い位置から、その対応的な中途部に臨む低い位置へ、又はその逆に付け替えることができるように構成して、
    上記可動ライナープレート(32c)の伏倒操作により開放させた正規硬貨落下通路(33)の中途高さ位置へ、上記販売単価センサー(44)を付け替えることにより、販売単価が低い商品(A)の販売仕様として変更使用できるように定めたことを特徴とする電池式の自動販売機。
  2. 正規硬貨落下通路(33)の下端出口部を収金ボックス(21)に向かう収金通路(35)と、商品取出し口(19)に向かう返金通路(36)との二叉状に分岐して、その下端出口部へ硬貨保留センサー(40)を臨ませると共に、
    上記正規硬貨落下通路(33)の下端出口部に受け止め保留した最初の投入硬貨(C)を、その硬貨保留センサー(40)により位置検知してから一定時間だけ保留継続するように定めて、
    その一定時間の保留継続中において、販売単価の最終的な投入硬貨(C)を販売単価センサー(44)により位置検知した時には、上記収金通路(35)を開放させて、その販売単価に相当する合計枚数の投入硬貨(C)を収金ボックス(21)へ落下・収金する一方、
    一定な硬貨保留時間の経過後には、上記返金通路(36)を自づと開放させて、それまでの投入硬貨(C)を商品取出し口(19)へ落下・返却するように関係設定したことを特徴とする請求項1記載の電池式の自動販売機。
  3. 正規硬貨落下通路(33)と収金通路(35)との分岐点には、商品(A)の販売待機中その収金通路(35)を閉鎖状態に保つ収金ブロッカー(50)を設置する一方、
    同じく正規硬貨落下通路(33)と返金通路(36)との分岐点には、商品(A)の販売待機中その返金通路(36)を開放状態に保つ返金ブロッカー(51)を設置し、
    最初に投入された硬貨(C)の通過を検知した販売単価センサー(44)からの出力電気信号により、上記返金ブロッカー(51)をその返金通路(36)の閉鎖状態に作動させて、
    その返金ブロッカー(51)と上記収金ブロッカー(50)により受け止め保留された最初の投入硬貨(C)が一定時間の保留継続中において、販売単価の最終的な投入硬貨(C)を位置検知した上記販売単価センサー(44)からの出力電気信号により、上記収金ブロッカー(50)をその収金通路(35)の開放状態に作動させると共に、
    上記販売単価に相当する合計枚数の投入硬貨(C)を収金ボックス(21)へ落下・収金後、当初の販売待機状態へ復帰するように定めたことを特徴とする請求項2記載の電池式の自動販売機。
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