JP3702905B2 - 浄水装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、処理槽の異なる複数の処理タンクを備え、上手側の処理タンクから源水を供給し下手側の処理タンクから処理済の水を取り出すようにした浄水装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、湖や池又は河川等の源水又は食品或いはその他洗浄物等を洗浄した後の源水等の浄化処理を行う浄水装置は、木炭及びゼオライトライト等を収容した複数の処理タンクを互いに連結し、その上手側の処理タンクから源水を給水ポンプで圧送送給し、最終の処理タンクから浄化水を強制排出するようにした浄水装置が公知であり、また近年このような浄水装置の最下手側にオゾンを供給し殺菌処理を行うようにした浄水装置が試みられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
然し、上記従来の浄水装置で、大量の有機物や種々の成分及び着色物等で汚染されている源水を処理する場合には、上手側の処理タンク内の木炭或いはゼオライトライト等の濾過体に有機物や着色物また雑菌等を大量に付着させるので、早期の目詰まり等が発生しその処理能力を低下させる欠点があると共に、該濾過体中を源水が強制的に圧送されると各処理槽における処理が充分に行われないまま排出され、上記濾過体の交換を頻繁に行う必要を生じランニングコストを高くする問題がある。
また上記のようにして処理された水に最終工程でオゾンを供給して処理をすると、この浄化水の中にしばらくの間オゾンが残留する問題があり、これを魚等を養殖している水槽或いは池等に直接的に放水すると、魚の餌食いが悪くなりその育成を阻害する問題等が認められた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記従来の問題点を解消するための本発明による浄水装置は、第1に処理槽に異なる複数の処理タンク1を備え、その上手側の処理タンク1から源水を供給し下手側の処理タンク1から処理済の水を取り出すようにした浄水装置Aにおいて、上記複数の処理タンク1のうち、上手側の処理タンク1をオゾンガスを供給して殺菌及び酸化処理を行うオゾンタンク4にすると共に、これに連結する次位の処理タンク1を木炭5aを収容して水中の混入物を付着させる木炭タンク5とし、該木炭タンク5に連結される下手側の処理タンク1をゼオライト6aを収容して混入物を吸着させるゼオライトタンク6とし、上記複数の処理タンク1の上部に給水口を下部に送水口をそれぞれ設け、相隣る処理タンク1の給水口と送水口とを連結管61,62で連結すると共に、相隣る上手側の給水口に対し下手側の給水口に落差H,hを設けて順次列設し、且つ最下手側の処理タンク1の送水口に接続されて水を下手側に排出する排出管7を立ち上げて設け、該排出管7の立ち上げ中途部に、前記落差hと同程度となる高さに下向きに折り返される屈折部71を設けて、最下手側の処理タンク1より水を落差により排出可能にしたことを特徴としている。
【0005】
第2に、各処理タンク1の上部に外気と通ずる通気口11を設けると共に、排出管7の屈折部71に外気と通ずる通気口72を設けたことを特徴としている。
【0006】
第3に、複数の処理タンク1のうち、オゾンタンク4の上手側に砂又は礫等の濾過槽95を収容し一次濾過を行う砂タンク9を設け、該砂タンク9をオゾンガスを供給して殺菌及び酸化処理を行うオゾンタンク4に連結したことを特徴としている。
【0007】
【作用】
以上の構成により、源水はオゾンタンク4内においてオゾンガスに接して脱色殺菌及び酸化処理等が行われ、難性分解成分を酸化分解して性分解を高められた状態になり、オゾンタンク4から次位の木炭タンク5及びゼオライトタンク6に落差によって送水され、上記処理により吸着され易い状態に分解された有機物等の処理が良好に行われる。
また砂タンク9内に送給される源水は濾過層95内を通過することにより、混入成分としての塵類及び濁り成分が除去されると共に、微生物の働きにより有機物が良好に分解される。そして、オゾンタンク4内でオゾンガスにより良好に処理される。
【0008】
【実施例】
本発明の実施例を図面に基づき説明する。図1は本発明に係わる処理槽の異なる複数の処理タンク1及び給水ポンプ2を有する浄水装置Aと、給水ポンプ2のみを備えた給水装置Bにより池Cの源水を汲み上げ、該浄水装置Aで処理した浄化水と給水装置Bによる非浄化水とを貯水槽Dに各別に給水し、経時変化を比較確認する実験装置の一例を示す。
後述するようにこの実験では、毎分50リットルの給水能力を有する各給水ポンプ2を用い、約2ヵ月にわたり連続運転を行い、各貯水槽D内の水質及び貯水槽Dの底に敷設した砂槽におけるヘドロ等の発生状況を確認した。
【0009】
上記浄水装置Aは図2,図3に示すように、機台1a上で源水を収容可能に形成して立設固定した円筒容器形状の複数の処理タンク1・・のうち、上手側のものをオゾン発生器3から発生させたオゾンを空気と適当量に混合させて供給するオゾンタンク4にすると共に、次位のものを適宜な大きさ(略30〜50ミリ程度)に粉砕した木炭5aを収容する木炭タンク5にし、また最下手側のものを適宜な大きさ(略5〜20ミリ程度)に粉砕されたゼオライト6aを収容したゼオライトタンク6に構成すると共に、相隣る処理タンク1を各連結管61,62を介して一連に連結し、給水ポンプ2で給水される源水を給水パイプ20を介して上記配置された処理タンク1に送給し、該処理タンク1の下手側から排出される浄化水を排出管7から貯水槽Dに排水するようにしている。
【0010】
尚、各処理タンク1の上部に開口する供給口10には通気口11を有する蓋12を開閉可能に設置し、メッシュ状の容器15に各収容された木炭5a並びにゼオライト6a等の濾過体を交換可能にしている。
また、各処理タンク1の底部の央部にはバルブ付のドレン13を設けて、必要によりタンク内の源水を排水すると共に、底部に溜まった蓄積物を排出しタンク内を適時に清掃可能にしている。14はタンク内底部に近設設置した清掃羽根であり、外部から回転操作することにより蓄積物を掻取り可能に構成している。
【0011】
以下に各処理タンク1の構成及びその連繋態様について説明する。
先ず、オゾンタンク4は、その最上部に前記給水パイプ20と連結する給水口40を開設すると共に、底部から所定距離だけ離間させた位置に送水口41を開設し、該送水口41の上部に前記オゾン発生器3に連通する多数のノズル孔31を有するガス管30を横設している。尚、該ガス管30はその管路の中途部を前記給水口40より高い位置において折り曲げることにより、オゾン発生器3への浸水を防止し機台1aに設置可能にしている。
【0012】
次に木炭タンク5は、上記オゾンタンク4の給水口40よりも落差Hだけ低くなる位置に給水口50を開設し、該送水口41と連結管61を介して連結すると共に、該送水口41と略同高さに送水口51を開設し、その間を木炭5aの収容部に形成している。
またゼオライトタンク6は、上記木炭タンク5の給水口50よりも落差hだけ低くなる位置に給水口60を開設し、該送水口51と連結管62を介して連結されると共に、該送水口51と略同高さに送水口63を開設し、その間をゼオライト6aの収容部に形成している。
【0013】
そして、上記送水口63に接続する排出管7は排出口70に至る中途部に立ち上げた屈折部71を形成し、該屈折部71の高さを前記ゼオライトタンク6の給水口60の落差hと略同程度の落差hを有するように構成すると共に、該給水口60の高さよりも高い位置に開口する通気管72を設置している。
尚、排出管7の管径は前記給水パイプ20の管径よりも大径にしてあり、後述する落差による自然濾過排出を円滑に行うようにしている。
1bは上記処理タンク1及び関連機器等の周囲を覆うカバーであり、メンテナンス作業を容易に行うことができるように開閉可能に設置されている。
【0014】
以上のように構成された浄水装置Aは以下のようにして源水を浄化処理することができる。
即ち、給水ポンプ2で汲み上げられた源水は、先ず給水口40からオゾンタンク4(実施例では直径55〜60センチ,高さ1.5メートル程度にした)内において、木炭タンク5の給水口50の高さとなるまで給水され、この高さに至るとオゾンタンク4内の源水は送水口41及び連結管61を介し、給水口40より落差Hだけ下方に位置する木炭タンク5の給水口50から同タンク内に給水される。
そして、木炭タンク5内にはゼオライトタンク6の給水口60との落差hを越えるまで給水され、次いで送水口51から連結管62を介しゼオライトタンク6の給水口60から同タンク内に給水される。
【0015】
次に、ゼオライトタンク6内の源水は排出管7の屈折部71との落差hを越える高さまで給水貯溜され、これ以上の高さとなるように上手側の処理タンク1から給水される源水により押圧されて、ゼオライトタンク6内の源水は送水口63から排出管7の屈折部71をのり越え、排出口70から前記給水ポンプ2の給水量と略等量の処理済の浄化水を自然濾過排出するようにしている。
この際、有機物等様々の混入物を含む源水は、先ず上手側のオゾンタンク4内に収容され、上方から下方に通過する間に多数のノズル孔31から空気と共に小さな泡状となって噴出しているオゾンガスに接して、脱色殺菌及び酸化処理作用等が行われた状態となる。
【0016】
この実施例では、源水に供給するオゾン濃度を100〜150PPM程度と比較的低濃度にすると共に、大気を混入させてエアレーション効果を奏するようにすることにより、有効な微生物を死滅させることなく活性にさせる状態で、水中の混入物の着色成分の分解及び雑菌の除去並びに鉄分を酸化させて、ヘドロの要因となる硫化鉄の発生を抑制するようにしている。
上記の処理が行われた源水は難性分解成分を、事前にオゾンで強制的に酸化分解して性分解を高められた状態になり、オゾンタンク4の送水口41から既述のように次位の木炭タンク5及びゼオライトタンク6に供給され、上記処理により吸着され易い状態に分解された有機物等の処理が良好に行われる。従って、農薬や洗剤等の化学的物質により汚染された源水をも良好に処理することができる利点を有する。
【0017】
即ち、木炭タンク5はその内部に20〜50ミリ程度に単粒化された木炭5aが通水可能に積層収容されており、木炭5aの表面及び内部の気孔に前記オゾンタンク4により処理負荷を軽減された状態の、源水の含有物中特に有機物が良好に吸着される。
そしてこの処理過程において、該有機物を分解するミジンコ等の微生物を良好に発生定住させ好適に増殖させることができ、木炭5aによる源水の有機物の吸着分解並びに鉄分の吸着処理を促進した状態で、下方に位置する送水口51から次位のゼオライトタンク6に送水する。
【0018】
また、ゼオライトタンク6はその内部に10〜20ミリ程度に単粒化されたゼオライト6aが通水可能に積層収容されており、ゼオライト6aにより前工程の木炭5aで処理不能な成分、例えば窒素物等をイオン交換作用によりゼオライト6aの表面及び気孔に吸着させて除去する。
この結果ゼオライトタンク6下方の送水口61から排出管7を介し排出口70から排出される源水は、叙上の浄化処理を好適に行われた清浄な浄化水となって所望箇所に良好に排出されるものである。従ってこの状態ではオゾンガスの残留は皆無又は僅少であり魚等の餌食いを損なうことがない。
【0019】
この浄化処理にあたり、各処理タンク1は最上手側の処理タンク1に源水を給水ポンプ2で供給し、これより下手側の各処理タンク1はポンプによる圧送を避け、既述のような落差H又はhによる送水を行い自然排出をすることができるので、各処理タンク1においてそれぞれの浄化処理が充分に行われた状態で一連の処理を完遂することができる。
【0020】
また上記浄水装置Aの運転中に給水ポンプ3等のトラブルにより給水が行われなくなったような場合、排出管7の屈折部71には少なくともその前位のゼオライトタンク6とで形成される落差hよりも高い位置で外気と通気可能な通気口72によってサイホン作用による排水は不能にされるので、ゼオライトタンク6内の源水は前記屈折部71の高さ以下には排出されないで貯水される。
その結果他の上手側の木炭タンク5及びオゾンタンク4内も適正な水位を維持することができ、これら各処理タンク1が空になることによる乾燥や有効な微生物を死滅させたりガス分の発生を防止することができる。
【0021】
次に、以上のように構成した浄水装置Aと該浄水装置Aを備えないものとを比較した既述図1の実験例について説明する。
この実験では、各給水ポンプ3の給水能力は50リットル毎分程度とし、貯水槽Bは縦4メートル,横2メートル,深さ0.5m程度とし、且つその底部に砂層を厚さ20センチに敷設した。そして各給水ポンプ3を夏季において約60日間連続運転を行い、貯水槽D内の水位上部分から自然排水をさせて常時一定量貯水するようにした。
この実験結果の比較データを参考までに表1に示す。これによれば、浄水装置Aによる貯水槽Bの処理水は良好に浄化され砂層内のヘドロの発生は皆無或いは僅少であり、一方非処理水の貯水槽Dでは砂層にヘドロが多く発生し堆積した。
【0022】
【表1】
【0023】
次に本発明の第2実施例を図4について説明する。この浄水装置Aは上述第1実施例と同様の各処理タンク1を同配列で備え、その最上手側に砂又は小石を収容した砂タンク9を設置している。
この実施例では、給水ポンプ3に通ずる給水パイプ20は砂タンク9の濾過層95の下方に開設した給水口90に連結させると共に、送水口91は該濾過層95の上部に開設し連結管63を介しオゾンタンク4の給水口40と連結させている。17は送水口91のやや下位に設けたバルブ付のオーバーフローパイプであり、運転時は閉鎖されており砂タンク9内の逆流洗浄(以下逆洗という)を行う場合には開放される。
【0024】
また上記濾過層95は砂タンク9内で上,中,下段に挿脱交換可能に積み重ねできるメッシュ状の各容器15内に、下層のものかから上層のものに至るほど大粒中粒小粒と、順次粒が小さくなる石又は砂を入れて構成している。
従って、砂タンク9内に送給される源水はその内部に混入する塵等の比較的大きな異物を濾過層95の下部において低部に沈澱させた状態で、順次小さくなる目合の濾過層95内を通過することにより塵類及び濁り成分が順次除去されると共に、濾過物の表面に生成するスライム(微生物膜)藻類並びにその中に定住する有効微生物の働きにより、前記濁り成分中の有機物の一部が良好に分解されることとなる。この1次処理によりオゾンタンク4は、その前工程において大きな塵類及び濁り成分が除去された状態で源水が供給されるので、可及的に少量なオゾンガスを供給するだけで源水のオゾン処理を好適に行うことができる特徴がある。
【0025】
そして、砂タンク9の底部には砂タンク9内の水を勢いよく速やかに排出可能な径大なドレンパイプ13と、洗浄水を圧送する給水装置(不図示)に連結可能なパイプ14とを併設し、タンク9内の逆洗を簡単且つ的確に行うことができるようにしている。
即ち、逆洗を行う場合には給水ポンプ2の運転を停止した状態において、先ずドレンパイプ13からバルブ13aを開いて源水を排出したのち、該バルブ13aを閉じてパイプ14から洗浄水をオーバフローパイプ17に至る程度に圧送給水し、該給水を停止した状態で上記バルブ13aを再び開き、タンク9内の洗浄水をドレンパイプ13から一挙に速やかに排出することにより、前記濾過層95は攪拌されると共に洗われて、これに付着した塵類等の付着物及び成長しすぎたスライムを強制的に除去排出し、簡単に再生使用することができる。
【0026】
以上のように構成した浄水装置Aは池及び河川並びに厨房排水等種々の源水に対し好適に処理をすることができるものであり、例えばゴルフ場に点在する池Cや排水施設等に設置する場合には、図5に示すように浄水装置Aを適宜にデザイン化又は装飾を施した覆体Fで覆うことにより、外景を損なうことなくマッチさせ、且つ池C内に直接的に設置することができる効果がある。
即ち、同図において浄水装置Aは池C内適所に施工された土台G上に設置すると共に、給水ポンプ2を給水パイプ20を介して水中に設け、該給水ポンプ2で汲み上げた池Cの源水を前述の各処理タンク1・・で既述の如く処理し、排出管7から浄化された処理水を池C内に還元するようにしている。
【0027】
上記池Cにはゴルフ場に散布される除草剤等の農薬や肥料等が流れ込んだり、また枯れ葉等の塵を多く混入することから、該池Cに設置される浄水装置Aは前記のような砂タンク9を備えることが好ましく、また池Cに設置する浄水装置Aを覆う覆体Fは例えば、松の木等適宜な植物或いは他の装飾物を施して小島状に形成することにより、外景にマッチさせてゴルフ場の雰囲気を損なうことなく装飾効果を向上させるようにすることができる。
これにより、浄水装置Aを地中に埋設させて源水を給水ポンプにより圧送することなく、自然濾過処理方式で源水の浄化を簡単に行うことを可能とする。
【0028】
また8は上記構成した浄水装置Aに必要によって装着される添加装置であり、源水中に含有する既述のような成分を分解促進する酵素或いは微生物を収容するタンク80から、タイマ付きバルブ81及び送給管82を介し砂タンク9及び木炭タンク5等の濾過処理タンクの何れか、或いは全部に上記のような添加剤を適時に点滴供給することにより、浄化作用を一層促進できる利点を有するものである。
【0029】
【発明の効果】
本発明は以上説明したように構成されているので、以下に記載するような効果を奏することができる。
【0030】
請求項1により、源水をオゾンタンクにより処理したのち、木炭タンク及びゼオライトタンクに送給し良好に処理することができるので、木炭タンク及びゼオライトタンクでの浄化性能を長期に渡り安定よく維持することができると共に、オゾンの残留を抑制することができる。
また省力的で取扱い易くランニングコストの廉価な浄水装置を提供することができる。
【0031】
さらに定量供給される源水を落差により排出させて各処理タンクにおいて、充分な浄化処理を安定よく行うことができる。
【0032】
請求項2により、各処理タンクに設けた通気口により源水の供給及び排水を的確に行うことができるとともに、排水管に設けた通気口により処理タンク内に常時適正量の源水を保持させて良好な浄水作業を行うことができる。
【0033】
請求項3により、源水をオゾンタンクの上手側で砂タンクにより一次濾過を行なわせ、大きな塵類及び濁り成分を除去した状態でオゾンタンクに供給するので、オゾン処理を好適に行うことができ、木炭タンク及びゼオライトタンクによる以後の浄化処理を良好に行うことができると共に、オゾンの残留を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の浄水装置の比較実験例を示す斜視図。
【図2】 図1の浄水装置の構成を示す正面図。
【図3】 図2の断面図。
【図4】 他の実施例を一部破断して示す正面図。
【図5】 浄水装置をゴルフ場或いは公園等の池(貯水池)に設置する場合の一例を示し、(A)はその斜視図、(B)は要部の断面図。
【符号の説明】
A 浄水装置
1 処理タンク
2 給水ポンプ
3 オゾン発生器
4 オゾンタンク
5 木炭タンク
5a 木炭
6 ゼオライトタンク
6a ゼオライト
7 排出管
9 砂タンク
40,50,60,90 給水口
41,51,61,91 送水口
61,62,63 連結管
H(h)落差
71 屈曲部
72 通気口
95 濾過槽
Claims (3)
- 処理槽に異なる複数の処理タンク(1)を備え、その上手側の処理タンク(1)から源水を供給し下手側の処理タンク(1)から処理済の水を取り出すようにした浄水装置(A)において、上記複数の処理タンク(1)のうち、上手側の処理タンク(1)をオゾンガスを供給して殺菌及び酸化処理を行うオゾンタンク(4)にすると共に、これに連結する次位の処理タンク(1)を木炭(5a)を収容して水中の混入物を付着させる木炭タンク(5)とし、該木炭タンク(5)に連結される下手側の処理タンク(1)をゼオライト(6a)を収容して混入物を吸着させるゼオライトタンク(6)とし、上記複数の処理タンク(1)の上部に給水口を下部に送水口をそれぞれ設け、相隣る処理タンク(1)の給水口と送水口とを連結管(61),(62)で連結すると共に、相隣る上手側の給水口に対し下手側の給水口に落差(H),(h)を設けて順次列設し、且つ最下手側の処理タンク(1)の送水口に接続されて水を下手側に排出する排出管(7)を立ち上げて設け、該排出管(7)の立ち上げ中途部に、前記落差(h)と同程度となる高さに下向きに折り返される屈折部(71)を設けて、最下手側の処理タンク(1)より水を落差により排出可能にしたことを特徴とする浄水装置。
- 各処理タンク(1)の上部に外気と通ずる通気口(11)を設けると共に、排出管(7)の屈折部(71)に外気と通ずる通気口(72)を設けたことを特徴とする請求項1の浄水装置。
- 複数の処理タンク(1)のうち、オゾンタンク(4)の上手側に砂又は礫等の濾過槽(95)を収容し一次濾過を行う砂タンク(9)を設け、該砂タンク(9)をオゾンガスを供給して殺菌及び酸化処理を行うオゾンタンク(4)に連結した請求項1又は2の浄水装置。
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