JP3702755B2 - 配管構造及び配管構造の解凍方法 - Google Patents

配管構造及び配管構造の解凍方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、配管構造およびその加熱冷却方法に関し、具体的には、家屋やビルなどの建物の床下、天井裏、間仕切り壁内、外壁内などに配置されるのに有用な配管構造およびその加熱冷却方法に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】
従来の配管構造およびその冷却方法としては、例えば、内部に液体を流動させる鋼製給水管を必要箇所に配設してなるものが採用されていたものであった。そして、この鋼製給水管の凍結が予想される地域では、万一、上記鋼製給水管の凍結が起これば、鋼製給水管に繋げられる電線を別途特別に用意して、鋼製給水管に上記電線から直接電流を流すようにして、この電流によって発生する抵抗熱を利用することによって、鋼製給水管の解凍を行っていたものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような配管構造およびその加熱冷却方法においては、上述の電線のような別途特別な部材を用いなければ、鋼製給水管の解凍や所望の温度への加熱を行うことができない上に、鋼製給水管を冷却したりする際には、さらに他の冷却用部材を用いなければ、行えないものであり、非常に面倒なものであった。
【0004】
また、近年普及してきたさや管工法では、主にポリブテン管や架橋ポリエチレン管といった樹脂管が用いられるものであり、解凍や所望の温度への加熱を行う際に、上述した電線から直接電流を流すというような方法をとることができないものである。そこで、樹脂管の解凍方法も色々と考えられている。例えば、温風による解凍方法では、温風を強制的、効果的に流通させるために特別な装置が必要となる等の点で、多大な手間がかかる。また、通電部材や、不凍液が循環する管材を給水管に添設しておく方法では、部材、施工、装置等の手間がかかるものであり、有効な対策ではなかった。
【0005】
本発明は、上述の事実に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、別途特別な部材を用いることなく、解凍をしたり、冷却を行ったりするような温度調整を配管の材質に関わらずに簡単にすることができる配管構造,配管構造に用いる部材及び配管構造の解凍方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の請求項1に係る配管構造は、給水管1と、給水管1が内方を挿通するように配設されるさや管2とを備えた配管構造において、上記さや管2の端部を連結すると共に給水管1を挿通した接続部材3を設け、上記接続部材3がさや管2と給水管1との間に液体を流通させるための流通部4を有し、この流通部4に中継管5の一端部を接続すると共に中継管5の他端部を床材6aや壁材6bに設けられた開口部9まで延出し、上記開口部9に中継管5の他端部を保持する保持部材19を設けたことを特徴とする。これにより、従来技術のように通電部材等の別途特別な部材を用いることなく、非常に簡単な構成の配管構造にすることができると共に、加熱用または冷却用の液体を流通部4より流入させると接続部材3を介してさや管2と給水管1との間の隙間Cに上記液体が流通し、給水管1の外周表面と上記液体とが直接接触することで熱交換が行われ、給水管1内を流れる液体の温度状態を簡略かつ効率良く変化させることができ、例えば、給水管1に水が流れる場合で冬季に上記水が凍結してしまった場合には、流通部4より高温液体を流入させることによって、給水管1内で凍結した水を確実に解凍することができるものである。そして、上記液体は床材6aや壁材6bに設けられた開口部9に臨ませた中継管5の他端部から流入させ、上記中継管5の一端部と接続する接続部材3の流通部4を介してさや管2と給水管1との間の隙間Cに流通させることができ、床材6aや壁材6bの内部に配設された給水管1とさや管2との間の隙間Cにも一般の人でも床材6aや壁材6bごしに容易に液体を流通させて給水管1内に流れる液体の温度調節や解凍をすることができるものである。
【0007】
また、本発明の請求項2に記載の配管構造は、請求項1において、さや管2の一端側に配置した接続部材3の上記流通部4を液体を流入する流入口Aとなし、上記さや管2の他端側に配置した接続部材3の流通部4を液体を排出する排出口Bとなしたことを特徴とする。これにより、さや管2の一端側に配置した接続部材3の流通部4を液体を流入する流入口Aとして用いると共にさや管2の他端側に配置した接続部材3の流通部4を上記液体を排出する排出口Bとして用いるように流入口A及び排出口Bを明確に区分すると、さや管2の一端側の流入口Aから流入した液体をさや管2の他端側の排出口Bからスムーズに排出させることができて、その結果、上記液体をさや管2と給水管1との間の隙間Cにスムーズに流通させることができ、給水管1内を流れる液体の解凍や温度調整を、配管の材質に関わらず、また、従来に比べて簡単な配管構造で行い得るものである。
【0008】
た、本発明の請求項3に係る配管構造は、請求項1または2において、上記中継管5を開口部9から外方に引き出し得ると共に開口部9に収納可能なようにしたことを特徴とする。これにより、開口部9から外方に引き出した中継管5に液体を流入させることができて利便性が向上するものであり、また、上記中継管5は開口部9内に収納できて床材6aや壁材6bの外観の良さも維持することができるものである。
【0009】
また、本発明の請求項4に係る配管構造は、請求項1乃至請求項3のいずれかにおいて、上記接続部材3が、給水管1を挿通する挿通部7と、挿通部7の一端部に設けられると共にさや管2の端部が連結する連結部8と、挿通部7の周面から立設され挿通部7に連通する流通部4とを備え、上記流通部4は挿通部7の他端方向に傾斜させて立設したことを特徴とする。これにより、挿通部7に連通すると共に挿通部7の他端方向に傾斜した流通部4より流入された液体は、上記傾斜する流通部4の壁面に沿って挿通部7の一端側に位置する連結部8に向って流れると共に連結部8から給水管1とさや管2との間の隙間Cに流通するものであり、上記液体を滞りなく給水管1とさや管2との間の隙間Cに流通させることができるものである。
【0010】
また、本発明の請求項5に係る配管構造は、請求項1乃至請求項4のいずれかにおいて、上記保持部材19が、床材6aや壁材6bに設けられた開口部9に対して略直交する方向に中継管5を挿通すると共に上記開口部9の内方に収容される保持部10と、上記保持部10の端部に設けられて開口部9の周縁に取り付けられる取付部11と、保持部10の内部にて中継管5を係止する係止手段12とを備えたことを特徴とする。
【0011】
また、本発明の請求項6に係る配管構造は、請求項5において、上記係止手段12、中継管5の軸方向への変位を許容するように設けてなることを特徴とする。これにより、接続部材3の流通部4に接続される中継管5に液体を流入する際には中継管5を開口部9から引き出して液体を流入することができて利便性がよいものであり、また、液体を流入しない場合には中継管5を開口部9に収納することができて開口部9付近をコンパクト化すると共に外観も向上するものである。
【0012】
また、本発明の請求項7に係る配管構造は、請求項5または請求項6のいずれかにおいて、上記係止手段12、中継管5の軸方向の任意位置で係止するように設けてなることを特徴とする。これにより、中継管5を開口部9から引き出した状態で維持させたり、開口部9に収納した状態を維持させたりすることができるものであり、高温液体を流入する中継管5の利便性が向上するものである。
【0013】
また、本発明の請求項8に係る配管構造の解凍方法は、給水管1を被覆するように設けたさや管2を連結すると共に給水管1を挿通する接続部材3に上記さや管2と上記給水管1との間と連通する流通部4を設け、この流通部4に中継管5の一端部を接続すると共に中継管5の他端部を床材6aや壁材6bに設けられた開口部9まで延出し、上記開口部9に中継管5の他端部を保持する保持部材19を設けてなる配管構造であって、高温液体を中継管5の他端部から流通部4を介してさや管2と給水管1の間に流通させ、上記高温液体で給水管1を加熱することによりその給水管1内を流れる液体の凍結を解消することを特徴とする。これにより、壁材6aや床材6bの内部に配設された給水管1内を流れる液 体が凍結した場合でも、高温液体を中継管5の他端部から流通部4を介してさや管2と給水管1の間に流通させることで、給水管1の外周表面に上記高温液体が直接接触して給水管1内で凍結している液体と熱交換が行われるものであり、配管の材質に関係なく、給水管1内を流れる液体の凍結を確実に解凍することができるものであり、つまり、床材6aや壁材6bごしに高温液体を流入して給水管1内で凍結した液体を解凍することができ、利便性がよいものである。
【0014】
また、本発明の請求項9に係る配管構造の解凍方法は、請求項8において、上記さや管2の一端側に位置する接続部材3の流通部4に高温液体を流入し、さや管2の他端側に位置する接続部材3の流通部4から高温液体を排出させることを特徴とする。これにより、さや管2の一端側に位置する接続部材3の流通部4から流入した高温液体はさや管2の他端側に位置する接続部材3の流通部4から排出されるものであり、両接続部材3,3の間のさや管2と給水管1との間の隙間Cに高温液体を滞りなく流通させることができ、給水管1内で凍結した液体を効率良く、且つ、確実に解凍することができるものである。
【0015】
また、本発明の請求項10に係る配管構造の解凍方法は、請求項8または請求項9のいずれかにおいて、上記高温液体を、配管勾配を利用して流通させることを特徴とする。これにより、配管の勾配に沿って高温液体を滞りなくさや管2と給水管1との間の隙間Cに流通させることができ、さや管2と給水管1との間の隙間Cに上記高温液体を流通させるのに特別な装置を必要しないで済むものであり、配管構造の複雑化を避けることができるものである。
【0016】
また、本発明の請求項11に係る配管構造の解凍方法は、請求項8または請求項9のいずれかにおいて、上記高温液体を、さや管2の一端側から他端側へ強制的に流通させることを特徴とする。これにより、高温液体をさや管2と給水管1との間の隙間Cを短時問で流通させることができ、高温流体を流入する流通部4から離れた位置のさや管2と給水管1との間の隙間Cにも高温に保たれた高温流体を多く送り込むことができるものであり、給水管1内で凍結した液体を給水管1全体で略均等に解凍することができるものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明し、本発明の使用方法について説明する。
【0018】
本発明は従来技術の項で記載したさや工法を施した給水管を配設した配管構造に係るものであり、上記さや工法は、具体的には図4に示すように、給水管1よりも管径の大きいさや管2を給水管1と同軸上に、且つ、さや管2の内方に給水管1を挿通させて配設している配管構造である。ここで、さや管2と給水管1との間には若干の隙間Cを設けるものであるが、さや管2の端部に接続部材3を設けることで、さや管2を給水管1に固定すると共に上記さや管2と給水管1との間の隙間Cを閉空間にするものである。
【0019】
給水管1は、内部に流体を流動させるものである。この給水管1は、流体であれば、どのようなものであっても流動させることができるものであり、特に制限されるものではないが、一般には水道水等の水を流動させて給水管として使用することが多いものである。この給水管1自体の材質としても、特に制限されるものではなく、様々なものが採用され、例えば、鋼、ステンレス、鉄などの金属製のものであってもかまわないし、ポリブテンや架橋ポリエチレンといった樹脂製のものであってもかまわないものである。
【0020】
さや管2は、上記給水管1の周囲を覆って保護するように配設される給水管1より管径の大きな管である。このさや管2としては、給水管1の周囲を覆って保護するようになっていれば、その形状は、特に問われるものではなく、自由自在に設定することができるものである。例えば、単に管状のものであってもかまわないし、角柱状のものであってもかまわないものであり、本例では、蛇腹状に形成しているものである。そして、このさや管2の材質としては、上記給水管1の場合と同様に、様々なものが採用され、例えば、鋼、ステンレス、鉄などの金属製のものであってもかまわないし、ポリブテンや架橋ポリエチレンといった樹脂製のものであってもかまわないものである。
【0021】
接続部材3は、図1に示すように、一端にさや管2を嵌合する連結部8と、他端に給水管1を嵌合する給水管固着部14と、そして、上記連結部8と給水管固着部14とを連続的に連結する挿通部7とで形成している筒状体である。つまり、挿通部7は接続部材3の一端部と他端部の中間部に設けられているものである。また、挿通部7の周面からは上記挿通部7に接続し、接続部材3の他端方向に傾斜して立設するように流通部4を延出しているものである。ここで、流通部4は筒状の管であり、挿通部7の中空空間と挿通するものであり、この流通部4の他端方向への傾斜とは流通部4の軸線上に接続部材3の一端部があるような傾斜である。この接続部材3は、連結部8,挿通部7及び給水管固着部14に亘って給水管1を貫通し、さや管2の端部に配置され、さや管2と給水管1を固着するものである。詳述すると、接続部材3の一端部に設けられた連結部8でさや管2の一端部がパッキン15を介して挿入されて水密性を有して嵌合固着されるものであり、また、接続部材3の他端部に設けられた給水管固着部14で給水管1の外周面を水密性を有して嵌合固着しているものである。ここで、挿通部7はさや管2と給水管1との間の隙間Cを塞がない程度にさや管2の管径よりも若干小さく形成することが好ましく、このようにすると、さや管2を連結部8に挿入した際にさや管2の一端部が挿通部7の端部に当接し、さや管2の連結部8への挿入距離を安定させることができるものである。また、給水管固着部14では給水管1と接続部材3とが固着するものであるが、この固着手段は何ら特定するものではなく、例えば、接着剤を用いてもよいし、図2や図4に示すように管継手16を用いてもよいものである。ここで、この図4に示す管継手16はヘッダー架台17に載せられたヘッダー18と接続部材3やさや管2を連結することを期しているものである。また、図2に示す管継手16は床材6aや壁材6bに接続部材3や給水管1を取り付け、且つ、水道管23と給水管1を接続することを期しているものである。なお、上述したさや管2の一端部に配置した接続部材3の流通部4は流入口Aとして機能し、後述するように、上記流入口Aから液体を流入し、上記液体をさや管2と給水管1との間の隙間Cに流通させるものであるが、上記液体の排出口がないと液体の流れが滞るものであるので、図4に示すように、上記さや管2の他端部にも接続部材3を配置し、この接続部材3の流通部4を排出口Bとしているものである。
【0022】
このようにさや管2を接続部材3を介して給水管1に装着したさや工法を施した配管は、建物の床や壁の内部に配設されるものが多いものであり、この場合には、図2,3に示すように、流通部4から中継管5を接続すると共に床材6aや壁材6bを穿設して設けられた開口部9に上記中継管5の一端を臨ませているものである。ここで、中継管5は、本例では蛇腹状に形成した管を用いているものである。また、上記開口部9には保持部材19が装着されるものである。保持部材19は筒状の保持部10と保持部10の端部にフランジ状に形成した取付部11で構成される筒状体であり、上記保持部10を開口部9の内方に収納すると共に取付部11を開口部9の周縁に当接しているものである。更に、取付部11には床材6aまたは壁材6bに螺合される固定用ネジ24が挿通され、上述したように、保持部10が開口部9の内方に、且つ、取付部11が開口部9の前面に臨んだ状態で保持部材19は開口部9に装着されるものである。この保持部材19には開口部9に対して略直交する方向に中継管5が挿通し、上記中継管5の一端が開口部9の前面に臨むように挿通されるものである。ここで、保持部材19には上記中継管5を開口部9から引き出すと共に開口部9内に収納できるような係止手段12を設けているものである。この係止手段12は、例えば、保持部材19の保持部10に管径を小さくして形成した段部20を設けると共に中継管5の軸方向の任意位置にOリングやCリング等のストッパー21を装着して構成されるものである。図3(b)に示すように、中継管5を開口部9から引き出した場合には、ストッパー21は段部20から離れて中継管5と共に開口部9の外に引き出され、また、図3(a)に示すように、中継管5を開口部9に収納した場合にはストッパー21は保持部材19の段部20に係止し、それ以上中継管5を床材6a及び壁材6bの内方に入らないようにしているものである。ここで、ストッパー21は中継管5の軸方向の任意位置に装着されるものであるので、中継管5は軸方向の任意位置で保持部材19に係止できるものであり、中継管5の軸方向への変位を許容するようなものである。なお、このストッパー12は、中継管5を軸方向の任意位置で保持部材19に係止でき、且つ、中継管5の軸方向への変位を許容するようなものであればよいものであり、例えば、ストッパー21を段部20に固定してスライド自在に中継管5を挟持するようなものでもよいものである。また、このように保持部材19が装着された開口部9には、開口部9の前方から保持部材19及び中継管5を見えなくして外観の向上を図るために、保持部材19の前面に露出する部分を被覆するように化粧蓋22を着脱自在に装着することも好ましいものである。
【0023】
上述のように構成された配管構造では、以下のようにして使用されるものである。床材6aまたは壁材6bの開口部9に取り付けた保持部材19に臨ませた中継管5に液体を流入するものである。このとき、図3R>3(b)に示すように、中継管5を開口部9より引き出すことも好ましく、これにより、液体を中継管5に流入するのに利便性がよいものとできる。上記中継管5は開口部9側と反対側の端部で接続部材3の流通部4(流入口A)と接続しているので、上記中継管5に流入された液体は中継管5から接続部材3の流通部4(流入口A)に流入するものである。そして、この流通部4(流入口A)はさや管2と給水管1との間の隙間Cに連通するものであるので、上記流通部4(流入口A)に流入した液体は、さや管2と給水管1との間の隙間Cに流通するものである。上記隙間Cに流通した液体は、給水管1の外周表面に直接接触するものであり、給水管1及び給水管1内を流れる液体と熱交換を行うものである。このようにして、給水管1の材質に関わらず、給水管1内を流れる液体の温度を加熱または冷却して所望の温度に調整することができるものである。また、例えば、給水管1内を流れる水等の液体が凍結しているものであれば、中継管5に流体として高温液体を流入し、接続部材3の流通部4(流入口A)を介して、さや管2と給水管1との間の隙間Cに上記高温液体を流通させることで、給水管1内で凍結した水等の液体を効率良く、且つ、確実に解凍させることができるものである。なお、さや管2と給水管1との間の隙間Cに流通させる液体は、例えば、加熱用流体または冷却用流体または高温液体のいずれかでよいものであり、給水管1内を流れる水等の液体の解凍,加熱及び冷却に合わせて選択されるものである。そして、この液体はさや管2と給水管1との間の隙間Cを流通した後、さや管2の他端部に配置した接続部材3の流通部4(排出口B)から外部に排出されるものである。このように、流入口A及び排出口Bを明確に区分すると、さや管2と給水管1との間の隙間Cに液体を確実、且つ、迅速に流通させることができ、その後、液体をスムーズに排出することができ、その結果、給水管1を流れる液体の解凍や温度調整を確実に行うことができるものである。
【0024】
このように、本発明の配管構造では、従来技術のように通電部材等の別途特別な部材を用いることなく、構成としても非常に簡単なものとすることができ、また、本発明の配管構造の使用方法では、給水管1内を流れる水等の液体の解凍をしたり加熱や冷却を行ったりするような温度調整を、配管の材質に関わらず、確実に、且つ、簡単に行うことができるものである。
【0025】
ここで、さや管2の一端部を上方位置にすると共にさや管2の他端部を下方位置に配置し、さや管2のそれぞれの端部に接続部材3を配置したことも好ましいものである。つまり、さや管2の一端部に配置した接続部材3の流通部4(流入口A)が上方に位置すると共にさや管2の一端部に配置した接続部材3の流通部4(俳出口B)が下方に位置するように、給水管1及びさや管2が配管勾配を有するようにしたものである。このような構成を有する配管構造では、流入口Aから流入された液体はおのずとさや管2と給水管1との間の隙間Cを介して排出口Bへ流動するものであり、流入口Aから排出口Bに液体を流通させるのに特別な装置を必要しないで済むものであり、配管構造の複雑化を避けることができるものである。特に、図4に示すように、給水管1及びさや管2のカーブに傾斜を持たせることによっても、配管勾配を簡単に形成することができるものである。
【0026】
同様に、上記液体が上記流入口Aから上記排出口Bへ強制的に流動されているものであると、流入口Aから排出口Bへ強制的に流動される加熱用流体または冷却用流体をさや管2と給水管1との間の隙間Cを確実、かつ、迅速に流動させることができて、さや管2と給水管1との間の隙間Cの他端側にも給水管1と熱交換されていない加熱用流体または冷却用流体を多く送り込むことができるものであり、給水管1の全体で略均等に解凍をしたり、加熱や冷却を行ったりするような温度調整を給水管1等の配管の材質に関わらず、より一層簡単、かつ、確実に行うことができるものである。これは、例えば、ポンプなどを採用することにより実現するものである。
【0027】
また、接続部材3の流通部4に液体を長期間流入させないような場合では、図1に示すように、中継管5を流通部4から取り外してキャップ25等で流通部4を塞いでおいてもよいものである。
【0028】
【発明の効果】
上記のように本発明の配管構造にあっては、給水管と、給水管が内方を挿通するように配設されるさや管とを備えた配管構造において、上記さや管の端部を連結すると共に給水管を挿通した接続部材を設け、上記接続部材がさや管と給水管との間に液体を流通させるための流通部を有し、この流通部に中継管の一端部を接続すると共に中継管の他端部を床材や壁材に設けられた開口部まで延出し、上記開口部に中継管の他端部を保持する保持部材を設けたので、従来技術のように通電部材等の別途特別な部材を用いることなく、非常に簡単な構成の配管構造にすることができると共に、流通部より加熱用または冷却用の液体を流入させると接続部材を介してさや管と給水管との間に上記液体が流通し、給水管の外周表面と上記液体とが直接接触することで、配管の材料を問わず、給水管内を流れる水等の温度状態を簡略かつ効率良く変化させることができ、例えば、給水管に水が流れる場合で冬季に上記水が凍結してしまった場合には、流通部より高温液体を流入させることによって、給水管内で凍結した水を確実に解凍することができるものであり、そして、上記液体は床材や壁材に設けられた開口部に臨ませた中継管の他端部から流入させて、上記中継管の一端部と接続する接続部材の流通部を介してさや管と給水管との間の隙間に流通させることができ、床材や壁材の内部に配設されたさや管と給水管との間の隙間にも一般の人でも床材や壁材ごしに容易に液体を流通させて給水管内に流れる液体の温度調節や解凍をすることができるものである。
【0029】
また、さや管の一端側に配置した接続部材の流通部を液体を流入する流入口となし、上記さや管の他端側に配置した接続部材の流通部を液体を排出する排出口となすと、さや管の一端側に配置した接続部材の流通部から液体を流入するとさや管の他端側に配置した接続部材の流通部から上記液体が排出されるものであり、その結果、上記液体をさや管と給水管との間の隙間にスムーズに流通させることができ、給水管内を流れる液体の解凍や温度調整を、配管の材質に関わらず、また、従来に比べて簡単な配管構造で行い得るものである。
【0030】
また、上記中継管を開口部から外方に引き出し得ると共に開口部に収納可能なようにすると、開口部から外方に引き出した中継管に液体を流入させることができて利便性が向上するものであり、また、上記中継管を開口部内に収納できて床材や壁材の外観の良さも維持することができるものである。
【0031】
また、上記接続部材が、給水管を挿通する挿通部と、挿通部の一端部に設けられると共にさや管の端部が連結する連結部と、挿通部の周面から立設され挿通部に連通する流通部とを備え、上記流通部は挿通部の他端方向に傾斜させて立設すると、流通部に流入した液体を上記傾斜した流通部の壁面に沿って挿通部の一端側に位置する連結部に向って滞りなく流すことができて更に連結部から給水管とさや管との間の隙間に上記液体を滞りなく流通させることができるものである。
【0032】
また、上記保持部材が、床材や壁材に設けられた開口部に対して略直交する方向に中継管を挿通すると共に上記開口部の内方に収容される保持部と、上記保持部の端部に設けられて開口部の周縁に取り付けられる取付部と、保持部の内部にて中継管を係止する係止手段とを備え、上記係止手段は、中継管の軸方向への変位を許容するように設けると、接続部材の流通部に接続される中継管に液体を流入する際には中継管を開口部から引き出して液体を流入することができて利便性がよいものであり、また、液体を流入しない場合には中継管を開口部に収納することができて開口部付近をコンパクト化すると共に外観も向上するものである。
【0033】
また、上記係止手段は、中継管の軸方向の任意位置で係止するように設けると、中継管を開口部から引き出した状態で維持させたり開口部に収納した状態を維持させたりすることができるものであり、高温液体を流入する中継管の利便性が向上するものである。
【0034】
また、本発明の配管構造の解凍方法は、給水管を被覆するように設けたさや管を連結すると共に給水管を挿通する接続部材に上記さや管と上記給水管との間と連通する流通部を設け、この流通部に中継管の一端部を接続すると共に中継管の他端部を床材や壁材に設けられた開口部まで延出し、上記開口部に中継管の他端部を保持する保持部材を設けてなる配管構造であって、高温液体を中継管の他端部から流通部を介してさや管と給水管の間に流通させ、上記高温液体で給水管を加熱することによりその給水管内を流れる液体の凍結を解消するので、壁材や床材の内部に配設された給水管内を流れる液体が凍結した場合でも、中継管の他端部から高温液体を流入することでさや管と給水管との間の隙間に高温液体を流通させることができ、つまり、床材や壁材ごしに高温液体を流入して給水管内で凍結した液体を解凍することができ、利便性がよいものである。
【0035】
また、上記さや管の一端側に位置する接続部材の流通部に高温液体を流入し、さや管の他端側に位置する接続部材の流通部から高温液体を排出させると、さや管の一端側に位置する接続部材の流通部から流入した高温液体がさや管の他端側に位置する接続部材の流通部から排出されるものであり、両接続部材の間のさや管と給水管との間の隙間に高温液体を滞りなく流通させることができ、給水管内で凍結した液体を効率良く、且つ、確実に解凍することができるものである。
【0036】
また、上記高温液体を、配管勾配を利用して流通させると、配管の勾配に沿って高温液体をさや管と給水管との間の隙間に流通させることができ、高温液体をさや管と給水管との間の隙間に上記高温流体を流通させるのに特別な装置を必要しないで済むものであり、配管構造の複雑化を避けることができるものである。
【0037】
また、上記高温液体を、さや管の一端側から他端側へ強制的に流通させると、高温液体をさや管と給水管との間の隙間を短時問で流通させることができ、高温流体を流入する流通部から離れた位置のさや管と給水管との間の隙間にも高温に保たれた高温流体を多く送り込むことができるものであり、給水管内で凍結した液体を給水管全体で略均等に解凍することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の例を示す接続部材付近の正面断面図である。
【図2】同上の配置した状態を示す正面図である
【図3】同上の開口部部分を示すものであり、(a)は開口部の保持部材に中継管を収納した状態を示す正面断面図であり、(b)は開口部から中継管を引き出した状態を示す正面断面図である。
【図4】同上の斜視図である。
【符号の説明】
1 給水管
2 さや管
3 接続部材
4 流通部
5 中継管
7 挿通部
8 連結部
9 開口部
14 給水管固着部
19 保持部材
A 流入口
B 排出口
C 隙間

Claims (11)

  1. 給水管と、給水管が内方を挿通するように配設されるさや管とを備えた配管構造において、上記さや管の端部を連結すると共に給水管を挿通した接続部材を設け、上記接続部材がさや管と給水管との間に液体を流通させるための流通部を有し、この流通部に中継管の一端部を接続すると共に中継管の他端部を床材や壁材に設けられた開口部まで延出し、上記開口部に中継管の他端部を保持する保持部材を設けたことを特徴とする配管構造。
  2. さや管の一側端に配置した接続部材の流通部を液体を流入する流入口となし、上記さや管の他端部に配置した接続部材の流通部を液体を排出する排出口となしたことを特徴とする請求項1に記載の配管構造。
  3. 上記中継管を開口部から外方に引き出し得ると共に開口部に収納可能なようにしたことを特徴とする請求項1または2記載の配管構造。
  4. 上記接続部材は、給水管を挿通する挿通部と、挿通部の一端部に設けられると共にさや管の端部が連結する連結部と、挿通部の周面から立設され挿通部に連通する流通部とを備え、上記流通部は挿通部の他端方向に傾斜させて立設したことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の配管構造。
  5. 上記保持手段は、床材や壁材に設けられた開口部に対して略直交する方向に中継管を挿通すると共に上記開口部の内方に収容される保持部と、上記保持部の端部に設けられて開口部の周縁に取り付けられる取付部と、保持部の内部にて中継管を係止する係止手段とを備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の配管構造。
  6. 上記係止手段は、中継管の軸方向への変位を許容するように設けてなることを特徴とする請求項5に記載の配管構造。
  7. 上記係止手段は、中継管の軸方向の任意位置で係止するように設けてなることを特徴とする請求項5または請求項6のいずれかに記載の配管構造。
  8. 給水管を被覆するように設けたさや管を連結すると共に給水管を挿通する接続部材に上記さや管と上記給水管との間と連通する流通部を設け、この流通部に中継管の一端部を接続すると共に中継管の他端部を床材や壁材に設けられた開口部まで延出し、上記開口部に中継管の他端部を保持する保持部材を設けてなる配管構造であって、高温液体を中継管の他端部から流通部を介してさや管と給水管の間に流通させ、上記高温液体で給水管を加熱することによりその給水管内を流れる液体の凍結を解消することを特徴とする配管構造の解凍方法。
  9. 上記さや管の一端側に位置する接続部材の流通部に高温液体を流入し、さや管の他端側に位置する接続部材の流通部から高温液体を排出させることを特徴とする請求項8記載の配管構造の解凍方法。
  10. 上記高温液体を、配管勾配を利用して流通させることを特徴とする請求項8または請求項9のいずれかに記載の配管構造の解凍方法。
  11. 上記高温液体を、さや管の一端側から他端側へ強制的に流通させることを特徴とする請求項8または請求項9のいずれかに記載の配管構造の解凍方法。
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