JP3702101B2 - ガス焚きバーナ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガスタービンやディーゼルエンジンの排気又は大気のいづれをも燃焼用空気としてガス燃料を燃焼させることのできる排気再燃ガス焚きバーナに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えばガスタービン排気は酸度濃度が12〜15%程度で温度は400〜550℃であり、これをボイラなどにおけるバーナの燃焼用空気として使用することにより、ボイラの出力増加による高効率化、CO2 排出量の削減、さらにはガスタービン排気中のNOxが燃焼によって還元され更なる低NOxができるなどの利点を達成できる。
【0003】
従来、排気再燃ガス焚きバーナでは濃燃料ノズルを挟んで、排気を燃焼用空気として用いる淡燃料ノズルを配置した構造のものが使われている。一般に、濃燃料ノズルと淡燃料ノズルによって、それぞれ濃燃料火炎と淡燃料火炎を形成させるようにした、大気を燃焼用空気に使用したガス焚きバーナでは、燃料量の低下(燃焼用空気量も低下)に伴い、特に淡燃料ノズルにおいて火炎がバーナ内へ逆火する恐れがあった。
【0004】
燃焼用空気としてガスタービン等の排気を使用する場合には、空気量が多く、バーナ内の空気流速も早いので逆火の傾向は少いが、燃焼用空気を排気から大気に切り換えた場合は空気量が低下して流速も遅くなるので逆火し易くなる。
【0005】
一方、濃燃料ノズルが形成する濃燃料火炎は拡散炎であって前記したような逆火の恐れはないが、その着火性の優劣がバーナ全体の着火安定性を左右する。従来の排気再燃ガス焚きバーナでは濃燃料ノズルにおける保炎性能を確保するため点火トーチを使用するなどの手段を用いていた。そのため、濃燃料ノズルにおける着火安定性は点火トーチの性能に依存するものとなっており、点火トーチの使用で避けたい状況にあった。
【0006】
本発明は、排ガスを燃焼用空気としてガス燃料を燃焼させるバーナにおいて広範囲な燃料量の増減に対応して安定した着火・燃焼性も確保でき、併せて、燃焼用空気として大気を使用するよう切換えた場合も逆火を起こさず、ガス燃料の燃焼を広範囲な燃料量の増減に対応して常に安定した着火・燃焼性のもとに行えるようにした排気再燃ガス焚きバーナを提供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記課題を解決するため、濃燃料ノズルを挟んで淡燃料ノズルと補助排気ノズルを配置してなる排気再燃ガス焚きバーナにおいて、前記濃燃料ノズルは中央に空気吹出孔を有する保炎器の周りに燃料ノズルと排気供給通路を有し、前記淡燃料ノズルは内部に配置された燃料ノズル管から噴出された燃料を排気と混合して放出する予混合ノズルと周囲に排気噴出スリットを有し、前記補助排気ノズルは燃焼用空気として排気を使用する場合のみ本ノズルから排気を吹き込み、大気を使用する場合は本ノズルの過熱防止のために少量の大気を通気する排気再燃ガス焚きバーナを提供する。
【0008】
このように構成した本発明の排気再燃ガス焚きバーナにおいては、濃燃料ノズルは保炎器を有し、その保炎器の周りから高速度で吹き込まれる燃焼用一次排気によって保炎器背面には渦流(負圧ゾーン)が形成される。保炎器の周りに配された濃燃料ノズルから噴出されたガス燃料はその一部が保炎器背面の渦流へ巻き込まれ、渦流内で保炎器中央の空気吹出孔から吹き出す空気流と混合して着火し、これによって自己保炎性のよい安定した濃燃料火炎を形成する。
【0009】
一方、淡燃料ノズルでは、ノズル内部で噴出されたガス燃料が燃焼用二次排気と混合して予混合気が形成され、放出されて着火し、燃焼される。この予混合気は淡燃料ノズル出口部に設けられた噴出スリットから噴出される燃焼用二次排気によって淡燃料ノズルから噴出された直後の外周囲をシールされるのでノズル壁面との接触により生ずる予混合気表面の流速低下及び淀み部も無くなるので逆火が防止される。
【0010】
以上のようにして、本発明の排気再燃ガス焚きバーナにおいては、濃燃料ノズルで保炎器によって自己保炎性のよい安定した着火が行われ、その濃燃料ノズルの両側で予混合気が逆火の恐れなく、良好に燃焼するのである。
【0011】
また、本発明の排気再燃ガス焚きバーナにおいてガスタービン等の排気を燃焼用空気として使用する場合、それ等の排気は濃燃料、淡燃料及び補助の各コンパートメントへ夫々燃焼用一次排気、二次排気及び補助排気として送り込まれ、所定流速で炉内へ吹き込まれる。
【0012】
排気の送気が不可能となり燃焼用空気を排気から大気へ切り換える場合は空気量が減少して各ノズルから吹き込まれる空気の流速が低下するので補助コンパートメントへの送気量を調節して濃燃料ノズル及び淡燃料ノズルからの吹き込み流速が排気使用時と変わらぬように出来るので常に良好な燃焼性を維持できて好ましい。
【0013】
前記した本発明の排気再燃ガス焚きバーナにおいては、保炎器の中央における空気吹出孔は、保炎器の外面に沿って空気を吹き出すように構成すると、保炎器の周りの燃料ノズルから噴出される燃料ガスとの混合を良くして着火安定性を高めるので好ましい。
【0014】
更にまた、保炎器中央の空気吹出孔内にフレームスキャナを配置すると、そこを流れる空気流によってフレームスキャナを冷却すると共に燃焼生成物がフレームスキャナに付着したりしてフレームの検知に障害を来たすことがないものとすることができる。
【0015】
また、前記した本発明の排気再燃ガス焚きバーナにおいて濃燃料ノズルにおける燃料ノズルを保炎器の周縁に近接して取付けた構造にすると、燃料ノズルから噴出された燃料ガスが保炎器により着火し易くなって保炎性を高める上で好ましい。
【0016】
もし、この燃料ノズルが保炎器の周りから離れて保炎器周縁との間に隙間があるときは、その隙間をガスプロテクタで塞いで、燃料ノズルから噴出された燃料の一部が、保炎器の方に流れるのを、その隙間を流れる燃焼空気によって妨げられないようにすると保炎器における保炎機能を高める上で好ましい。
【0017】
また、本発明による排気再燃ガス焚きバーナにおいて、濃燃料ノズルにおける燃料噴出口の一部を保炎器の方向に向けて設けた構造にするのが保炎器上における燃料の着火を安定して行わせる上で好ましい。
【0018】
更にまた、本発明による排気再燃ガス焚きバーナにおいては、その淡燃料ノズルにおける燃料ノズル管の前後方向位置を調節可能な構成にすると予混合気の形成状態を調節できるものとなって好ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による排気再燃ガス焚きバーナを図示した実施の形態に基づいて具体的に説明する。図1において、ガスタービン或いはディーゼルエンジンから図示されていない風道を通して送られて来た排気はバーナへ入るが、バーナ内は中心部の濃燃料コンパートメント34を挟んで淡燃料コンパートメント35、更にその上下に補助コンパートメント36があって排気は濃燃料コンパートメント34には燃焼用一次排気37、淡燃料コンパートメント35には燃焼用二次排気38、補助コンパートメント36には燃焼用補助排気39として送り込まれる。
【0020】
ついで、図1、図2により、本実施形態による排気再燃ガス焚きバーナの全体構造を説明する。図1及び図2において、1は濃燃料ノズルで、この濃燃料ノズル1を挟んで淡燃料ノズル2と補助排気ノズル33が配置されている。
【0021】
濃燃料ノズル1の構造を図2に拡大して示してあり、これについて説明する。濃燃料ノズル1の中心には保炎器支持管3があり、その先端に保炎器4が取り付けられている。保炎器4は朝顔形で中央に開口5が設けられるとともに半径方向に8本のスリット6が形成されている。
【0022】
保炎器支持管3は、中空でその先端に空気吹出口7があり、この空気吹出口7から空気を噴出するよう空気源に連絡されている。また、保炎器支持管3の中にはフレームスキャナ(図示していない)が収納されていて保炎器支持管3内を流れる空気流で冷却されるようになっている。
【0023】
保炎器支持管3の外側に燃料導管8があり、燃料導管8の先端からは6本の燃料ノズル管9が保炎器4のまわりに伸びている。各燃料ノズル管9の先端にはそれぞれ6個の燃料噴出口10をもつ燃料ノズル11が設けられている。燃料導管8と燃料ノズル管9の外側を囲んで一次排気ノズル12が設けられ、この一次排気ノズル12と燃料導管8及び燃料ノズル管9の間を燃焼用一次排気37が流れる。
【0024】
濃燃料ノズル1は以上の構成を有しており、燃料導管8によって導かれたガス燃料は、燃料ノズル管9、燃料ノズル11を通って燃焼炉内に噴出される。噴出された燃料の一部は、保炎器4の周りから吹き込まれる一次排気によって保炎器4背面に形成された渦流(負圧ゾーン)へ巻き込まれ、保炎器4の中心から噴出される空気流と渦流内で混合して着火し燃料ノズル11から噴出される燃料全体を燃焼させる。
【0025】
次に、淡燃料ノズル2の構造を図3に拡大して示してあり、これについて説明する。図3において13は燃料管であり、この燃料管13にはヘダー管14を介して4本の燃料ノズル管15が連絡されている。各燃料ノズル管15には、上下にそれぞれ複数個の燃料噴出口16が形成されている。
【0026】
17は二次排気ノズルで、ガスタービン或はディーゼルエンジンからの排気を導き、燃料ノズル管15の燃料噴出口16から噴出される燃料と混合させ、形成された予混合気を先端から放出する。なお、図3の(a)に矢印で示すように、二次排気ノズル17内における燃料ノズル管15の前後位置を調整可能な構造とし、二次排気ノズル17の先端から所望状態に混合された予混合気を放出させるようにすることが好ましい。
【0027】
18はシール用側壁で、二次排気ノズル17との間に排気を導き、先端のスリット20から二次排気38の薄膜流を放出させ、淡燃料ノズル2から放出直後の予混合気を燃焼炉内で周囲からシールし、淡燃料ノズル2における逆火を防ぐ。なお、シール用排ガス量は、全排ガス量の5〜10%である。
【0028】
図1〜図3に示す排気再燃ガス焚きバーナは以上の構造を有し、濃燃料ノズル1では、燃料ノズル11から噴出されたガス燃料が保炎器4で着火し拡散炎を形成して燃焼する。一方、濃燃料ノズルを挟んで配設されている淡燃料ノズル2からは、燃料ノズル管15から噴出されて排ガスと混合された予混合気が放出され、前記した濃燃料ノズルが形成している拡散炎により着火され燃焼する。
【0029】
このように、図1〜図3のバーナでは、濃燃料ノズル1において、保炎器4の周りに配置された燃料ノズル11から噴出される燃料を確実に着火させて自己保炎性の良い燃焼炎を形成させ、その濃燃料ノズル1を挟んで配置された淡燃料ノズル2からは、周りをスリット20から噴出される排気によってシールされた予混合気を放出させ、その逆火燃焼を防ぎつつ安定した燃焼を行わせる。こうして着火安定性が良く、逆火防止が確実に行われた排気再燃ガス焚きバーナが提供される。
【0030】
以上、本発明による排気再燃ガス焚きバーナを実施の一形態について説明したが、本発明による排気再燃ガス焚きバーナは種々の変形を加えることができる。以下、それらのいくつかについて具体的に説明する。まず、図4に示す濃燃料バーナの変形例について説明する。
【0031】
図4において、21はキャップで、保炎器支持管3の先端に覆されている。保炎器支持管の先端には、中心の空気吹出口7と周囲の空気孔22が形成されている。キャップ21は2重管になっていて、中心の管は空気吹出口7と連通されている。一方、2重管の環状空間は空気孔21と連通している。
【0032】
キャップ21の周囲には6個の空気放出孔23が設けられ、空気孔22から流れて来た空気を保炎器4の外面に沿わせて放出する。なお、図において19は保炎器支持管3内に配置されたフレームスキャナを示している。その他の構成は図2に示した濃燃料ノズルの構成と同じである。
【0033】
前記した構成を持つ図4の濃燃料ノズルにおいて、保炎器支持管3内を流れて来た空気は、フレームスキャナ19を冷却して保炎器支持管3の先端の空気孔22からキャップ21の環状空間に入り、その周囲の空気放出孔23から保炎器4の外面に沿って流れる。これによって保炎器4の外面に形成される渦流における酸素濃度が増加し、燃料ノズル11から噴出された燃料ガスの一部を巻き込んでその着火安定性を増すことができる。
【0034】
次に、図5に示す変形例について説明する。図5において、30は空気吹出管で、保炎器支持管3の先端に取付けられている。空気吹出管30は保炎器支持管3の先端中心の空気吹出口7から供給された空気を空気吹出管30の中心軸に対し直角方向に保炎器4の外面に向け放出するように空気吹出孔31が形成されている。一方、燃料ノズル11は保炎器4の周囲に保炎器4の周縁に近接した状態で配置されている。その他の部分の構成は先の実施形態のものと同じなので説明を省略する。
【0035】
図5に示した排気再燃ガス焚きバーナでは、燃料ノズル11においては、燃料ノズル11が保炎器4の周縁に近接して配置されているので、燃料ノズル11と保炎器4の間に排気が流れず、燃料ノズル11から噴出された燃料の一部は保炎器4の内側に巻き込まれ易くなる。また、保炎器支持管3によって導かれた空気は空気吹出管30によって保炎器4の外面に沿って流されて前記した燃料の一部の着火を安定して行わせることとなる。
【0036】
次に、図6に示す変形例について説明する。図6に示すバーナでは、燃料ノズル11が保炎器4の周縁から間隔をおいて配置されており、各燃料ノズル11と保炎器4の周縁との間の隙間を塞ぐようにガスノズルプロテクタ32が取付けられている。その他の構成は図5に示すバーナと同じである。
【0037】
図6に示すバーナでは、燃料ノズル11を保炎器4のまわりに間隙を置いて配設されているが、その間隙をガスノズルプロテクタ32によって塞いでいるので、燃料ノズル11と保炎器4の間を排気が流れず、図5に示したバーナと同様、燃料ノズル11から噴出される燃料の一部を保炎器4の内面に流れ易くし着火安定性を向上させている。
【0038】
以上、本発明による排気再燃ガス焚きバーナを実施形態に基づいて具体的に説明したが、いづれの実施形態においても、保炎器支持管3内に空気を供給する以外は、濃燃料ノズル1における一次排気ノズル12、および淡燃料ノズル2における二次排気ノズル17、シール用側壁18内にはガスタービン等の排気を供給し燃焼用空気として用いる場合について説明したが、これらの燃焼用排気を通常の大気に切換えて燃焼させることもできる。
【0039】
即ち、本発明のバーナは排気再燃ガス焚きではあるが、排気を使うガスタービンやディーゼルエンジンが停止された状態等でも通常の大気を使って燃焼させることもできる。
【0040】
図7は排気、大気切換系統図を示したものである。ガスタービン或いはディーゼルエンジンから送られていた排気が何らかの事情により停止した場合でもボイラの運転は継続する必要があるため燃焼用空気はボイラ側の送風設備(図示されていない)から大気が送り込まれて来る。
【0041】
図7において図示されていない風道の途中には相互に逆の開閉動作をする排気、大気切換装置45が装着されていて、事前に発信される排気の送気停止の信号を受けて自動的に作動を開始し、最終的には排気側が全閉され、大気側が全開して完全に大気の送気に切り換わる。
【0042】
送られて来た大気は共通風箱40からバーナ内の濃燃料コンパートメント34、淡燃料コンパートメント35及び補助コンパートメント36へ分配され、夫々一次排気ノズル12、二次排気ノズル17及び補助排気ノズル33からボイラ火炉内へ噴出される。しかし、大気は含有酸素濃度(約21%)が排気(約12〜15%)に比べて多いため燃焼用空気流量(容積)としては減少(温度も低い)する。このため噴出速度が低下して燃焼性劣化及び淡燃料ノズル2内への逆火の可能性が高くなる。
【0043】
本発明では燃焼用空気流量減少による燃焼性劣化と淡燃料ノズル2内への逆火を防止するため大気へ切り換えた際には共通風箱40圧力と火炉圧力(図示されていない)を測定して風箱〜火炉差圧調節装置44により補助排気調節ダンパ43を作動し、燃焼用補助排気(大気)39流量を減少させて、風箱〜火炉差圧を常時、排気使用時と同一になるよう調節する。この結果、一次排気ノズル12と二次排気ノズル17からの大気噴出速度を排気使用じと同様の維持が可能となり燃焼性劣化及び逆火が防止できるので好ましい。
【0044】
また、前記した実施形態では、濃燃料ノズル1における燃料ノズル11に設けられた燃料噴出口10は、燃料ノズル11の先端から真直ぐに燃料ガスを噴出するものとして説明したが、燃料噴出口10の一部を保炎器4の外面向きに燃料ガスを噴出するように形成させると、保炎器4における燃料ガスの巻き込むが良くなり着火安定性を増す効果がある。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の排気再燃ガス焚きバーナは濃燃料ノズルを挟んで淡燃料ノズルと補助排気ノズルを配置してなる排気再燃ガス焚きバーナにおいて、濃燃料ノズルは中央に空気吹出孔を有する保炎器の周りに燃料ノズルと排気供給路を有し、淡燃料ノズルは内部に配置された燃料ノズル管から噴出された燃料を排気と混合して放出する予混合ノズルと周囲に排気噴出スリットを設けた構造としたものである。
【0046】
このバーナによれば、濃燃料ノズルでは保炎器の中央の空気吹出孔から吹出される空気により、保炎器外面での酸素濃度が高くなり、保炎器のまわりの燃料ノズルから噴出されて保炎器の外面に巻き込まれた燃料ガスの安定した着火を維持する。
【0047】
また、淡燃料ノズルからは排気と混合されて放出される予混合気が周りを排気の膜流でシールされ逆火を防止される。このように本発明によれば着火安定性が良く、かつ、逆火を防止された排気再燃ガス焚きバーナが提供される。
【0048】
また、本発明のバーナにおいて、保炎気中央の空気吹出孔を保炎器の外面に沿う方向に空気を吹き出すように設けた構造としたものでは保炎器外面での酸度濃度を高め燃料ガスの着火安定性を増す効果がある。
【0049】
また、本発明のバーナにおいて、濃燃料ノズルにおける燃料ノズルを保炎器の周縁に近接して配置したり、保炎器周縁との間隙を塞ぐことにより、或いは、燃料ノズルにおける燃料噴出口の一部を保炎器の外面向きに設けたものとすることにより着火安定性を増す効果を奏する。
【0050】
更にまた、本発明のバーナにおいて、保炎器支持管の内部にフレームスキャナを配置することによりフレームスキャナは保炎器支持管内を流れる空気流によって冷却されるとともにダスト類の付着が防がれ、フレームスキャナの作動を確実なものとすることができる。
【0051】
また、本発明のバーナにおいて、淡燃料ノズル内でガス燃料を噴出する燃料ノズル管の軸方向位置を調節可能としたものでは淡燃料ノズルにおける予混合気形成を所望の状態で行うことのできるものとなる効果がある。
【0052】
更にまた、本発明のバーナにおいて、燃焼用空気として排気以外に流量減少を伴う大気を使用しての燃焼も変わらぬ燃焼性の維持が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態によるガス焚きバーナの構造を示す図面で(a)は縦断面図、(b)は(a)のB矢視図。
【図2】図1のガス焚きバーナにおける濃燃料バーナの構造を拡大して示す図面で(a)は縦断面図、(b)は(a)のB矢視図。
【図3】図1のガス焚きバーナにおける淡燃料バーナの構造を拡大して示す図面で(a)は縦断面図、(b)は(a)のB矢視図。
【図4】本発明の実施の一形態によるガス焚きバーナにおける濃燃料バーナの変形例を示す図面で(a)は縦断面図、(b)は(a)のb−b線に沿う断面図、(c)は(a)のc−c線に沿う断面図。
【図5】本発明の実施の一形態によるガス焚きバーナにおける濃燃料バーナの他の変形例を示す図面で(a)は縦断面図、(b)は(a)のb−b線に沿う断面図。
【図6】本発明の実施の一形態によるガス焚きバーナにおける濃燃料バーナの更に他の変形例を示す図面で(a)は縦断面図、(b)は(a)のb−b線に沿う断面図。
【図7】本発明の実施の一形態によるガス焚きバーナにおける排気、大気切換系統図。
【符号の説明】
1 濃燃料ノズル
2 淡燃料ノズル
3 保炎器支持管
4 保炎器
5 開口
6 スリット
7 空気吹出孔
8 燃料導管
9 燃料ノズル管
10 燃料噴出口
11 燃料ノズル
12 一次排気ノズル
13 燃料管
14 ヘダー管
15 燃料ノズル管
16 燃料噴出口
17 二次排気ノズル
18 シール用側壁
19 フレームスキャナ
20 スリット
21 キャップ
22 空気孔
23 空気放出孔
30 空気吹出管
31 空気吹出孔
32 ガスプロテクタ
33 補助排気ノズル
34 濃燃料コンパートメント
35 淡燃料コンパートメント
36 補助コンパートメント
37 燃焼用一次排気
38 燃焼用二次排気
39 燃焼用補助排気
40 共通風箱
41 一次排気調節ダンパ
42 二次排気調節ダンパ
43 補助排気調節ダンパ
44 風箱〜火炉差圧調節装置
45 排気、大気切換装置

Claims (8)

  1. 濃燃料ノズルを挟んで淡燃料ノズルと補助排気ノズルを配置してなるガス焚きバーナにおいて、前記濃燃料ノズルは中央に空気吹出孔を有する保炎器の周りに燃料ノズルを有するとともに排気供給通路を有し、前記淡燃料ノズルは内部に配置された燃料ノズル管から噴出された燃料を排気と混合して放出する予混合ノズルとその周囲に排気噴出スリットを有することを特徴とするガス焚きバーナ。
  2. 前記保炎器中央の空気吹出孔は同保炎器の面に沿う空気流を吹き出すように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のガス焚きバーナ。
  3. 前記保炎器中央の空気吹出孔にフレームスキャナを配置したことを特徴とする請求項1に記載のガス焚きバーナ。
  4. 前記濃燃料ノズルにおける燃料ノズルが前記保炎器の周縁に近接して取付けてあることを特徴とする請求項1に記載のガス焚きバーナ。
  5. 前記濃燃料ノズルにおける燃料ノズルと前記保炎器の周縁との間の間隙をガスプロテクタで塞いだことを特徴とする請求項1に記載のガス焚きバーナ。
  6. 前記濃燃料ノズルにおける燃料ノズルの燃料噴出口の一部を前記保炎器の方向に向けて設けたことを特徴とする請求項1に記載のガス焚きバーナ。
  7. 前記淡燃料ノズルにおける燃料ノズル管の前後方向位置を調節可能としたことを特徴とする請求項1に記載のガス焚きバーナ。
  8. 燃焼用空気として使用している排気を大気に切換えた際、前記濃燃料ノズル及び淡燃料ノズルからの大気噴出速度を排気使用時と変わらぬ燃焼を維持出来る状態に調節可能なことを特徴とする請求項1に記載のガス焚きバーナ。
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