JP3701917B2 - 昇降制御手段 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、下端部に螺旋状の羽根を設けた鋼管杭などを、回転駆動装置によって回転させながらリーダに沿って昇降させる昇降装置の昇降制御手段に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば杭打機は、図6に示すように、下部走行体101に上部旋回体102が旋回可能に設けられ、上部旋回体102の前部にリーダ103がバックステーシリンダ104によって起伏可能に支持されている。立設されたリーダ103には、そのガイドパイプ105を摺動するように昇降装置110が装着され、その昇降装置110には鋼管杭などに回転を与えるオーガ120が一体に構成されている。従って、こうした杭打機100よれば、オーガ120に鋼管杭などを連結し、そのオーガ120によって回転を与えるとともに、昇降装置110がリーダ103に沿って下降することで鋼管杭などが地盤に回転圧入される。
【0003】
昇降装置110をリーダ103に沿って昇降させる方法としては、例えばリーダ103に取り付けられたラックに、昇降装置110自身が有する油圧モータ111で回転するピニオンを噛み合わせ、その油圧モータ111の駆動によって昇降装置をリーダ103に沿って昇降させるものがある。また、別の方法によって昇降装置110を昇降させるものとしては、リーダ103の上下に設けたスプロケットに昇降装置を連結したチェーンを掛け渡し、そのスプロケットを油圧モータで回転させることによってチェーンを所定方向に送り出して昇降装置をリーダに沿って昇降させるチェーン式などもある。
【0004】
ところで、鋼管杭が螺旋状の羽根を持つ場合、オーガ120によって回転さえ与えればその羽根が地盤に食い込んで鋼管杭が自ら推力を発生し、昇降装置110の押し込み力がなくてもオーガ120からの回転トルクによって自然と地盤に打ち込まれる。
一方、回転圧入する鋼管杭は周囲の地盤を圧密しながら地中へ打ち込まれるが、支持力を高めた杭を造るには周囲の地盤を乱すことなく回転圧入することが必要である。従って、そのためには鋼管杭に回転を与えて一緒に下降する昇降装置が、回転圧入時の鋼管杭を強く押し込んだり逆に圧入を制限して上方に引っ張ってしまうことのないように、その降下速度を鋼管杭の羽根ピッチに合わせる必要がある。
【0005】
こうした点については、油圧モータの駆動速度を調整して降下速度を鋼管杭の羽根ピッチに合わせることで対応が可能である。しかし、その操作には多大な労力を要し、しかも高度の熟練を要するという問題があった。そこで従来から、例えば特開平8−269964号公報(第1従来例)や特開2001−98879号公報(第2従来例)などには、昇降装置を昇降させるための油圧モータの回転をフリーにして、昇降装置110をオーガ120に連結させた鋼管杭に載せるように重量をあずけた格好としてしまい、鋼管杭の回転圧入に従って昇降装置を自由降下させるものが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、昇降装置の自由降下は、羽根付きの鋼管杭などを地盤を乱さずに回転圧入させる場合等に有効であるが、図6に示すようにリーダ103の所定位置にある昇降装置110を誤って自由降下させてしまったような場合には、昇降装置110が急降下して杭打機100が破損したり、危険な状況になることが予想される。
【0007】
こうした昇降装置の自由降下は、油圧モータに油圧ポンプからの作動油を供給するための油圧回路の切り換えによって行っている。前記第1及び第2従来例では、昇降装置の昇降を操作するコントロールバルブが中立の状態で、短絡弁が切り換えられることによって自由降下させるようにしている。そのため、その短絡弁が簡単なスイッチ操作によって切り換えられてしまうものであれば、スイッチが何らかのはずみで入ってしまい、不用意に昇降装置110が急降下することが考えられる。
また、前記第1及び第2従来例の場合、油圧モータを回転させて昇降させる上昇及び動力降下をコントロールバルブの操作により行う一方、自由降下の操作は切換弁によって行っている。そのため、自由降下を行っているときに急な停止が必要な場合に、とっさの判断で操作の区別がつかずに素早く適切に対応できない問題もあった。
【0008】
そこで本発明は、かかる課題を解決すべく、昇降装置の不用意な自由降下をなくし、操作性の良い昇降制御手段を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の昇降制御手段は、杭打機のリーダに装着された昇降装置を油圧モータの回転出力によって上昇又は動力降下させ、また油圧モータの回転をフリーにして自由降下させる各々の昇降動作を、油圧モータを駆動させる作動油の供給を制御する油圧回路及びその油圧回路を構成する流体制御機器を制御する電気回路から構成された制御回路と、各々の昇降動作を実行させる状態に制御回路を切り換える操作部とを有して行うものであり、前記操作部は、前記昇降装置の停止及び昇降を中立位置、上昇位置及び降下位置とに切り換えることによって操作可能な昇降レバーに、前記昇降装置を自由降下させる昇降フリースイッチを備え、前記上昇又は動力降下を昇降レバーの上昇位置又は降下位置への切り換えによって行い、前記自由降下を昇降レバーの降下位置への切り換えに加えて昇降フリースイッチの入力動作によって行うようにしたものであることを特徴とする。
【0010】
よって本発明によれば、オペレータが昇降装置を自由降下させる場合、昇降レバーを降下位置にして昇降フリースイッチを押す2段階の操作を行うようになっているため、単なるスイッチ操作だけの場合のように不用意に自由降下させてしまう誤操作が防止できる。
昇降装置を急速降下させるような作業の場合、動力降下と同様に昇降レバーを降下位置に切り換えるので、昇降フリースイッチを押す前に昇降装置が降下することを認識させることができ、オペレータに安全確保を促す効果がある。
【0011】
また本発明の昇降制御手段は、次のような実施態様であることが好ましい。
前記操作部は、前記昇降装置の自由降下の停止を昇降レバーの中立位置への切り換えによって行うようにしたものであること。
前記制御回路は、油圧ポンプからの作動油を前記油圧モータに供給する上昇状態及び動力降下状態と、前記油圧モータの入出力ポート間で作動油を循環させる自由降下状態とに前記油圧回路を切り換える電磁弁、及び前記昇降レバーを降下位置に切り換えた際に前記油圧モータへの作動油の供給を断つための電磁弁を備え、前記電気回路に接続された当該各電磁弁のソレノイドの電源との切り換えを前記昇降フリースイッチによって行うようにしたものであること。
【0012】
前記電気回路が、前記昇降レバーの降下位置への切り換えに応じて動作する第1リレーと、前記昇降フリースイッチのON操作によって動作する第2リレーとを有し、第1及び第2リレーの動作により前記各電磁弁のソレノイドを通電させ、また昇降フリースイッチを切っても第2リレーを動作状態に維持する自己保持回路を構成したものであること。
前記油圧回路には、前記昇降レバーが降下位置へ切り換えられた際にかかる油圧を検出してON状態になるプレッシャスイッチが接続され、前記第1リレーが、当該プレッシャスイッチのON状態によって動作するものであること。
前記電気回路が、前記昇降レバーが降下位置へ切り換えられた際にかかる油圧を検出してON状態になるプレッシャスイッチと前記昇降フリースイッチとが直列接続されたリレーを有し、そのリレーの動作によって前記各電磁弁のソレノイドを通電させるものであること。
前記電気回路が、前記各リレーの動作により、昇降装置の自由降下を知らせる確認部材を作動させるものであること。
【0013】
従って、動力降下と同じく自由降下する昇降装置の停止操作も昇降レバーを中立位置に戻すだけなので操作性が良く、緊急時におけるとっさの判断が必要な場合でも適切に対応することができる。
また、自己保持回路を構成したものであれば、昇降フリースイッチを一回押すだけで、後は昇降装置の自由降下が行われ、その際、確認部材が作動して例えば点灯或いは音を発することによってオペレータには動力降下でないことを確認させることができる。
一方で、プレッシャスイッチと昇降フリースイッチとを直列接続した非自己保持型では、自由降下の間常に昇降フリースイッチを押さえ続けていなければならないが、オペレータが現在の作業が自由降下であることを認識することができ、作業の安全からは好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る昇降制御手段の一実施形態について、図面を参照しながら以下に説明する。先ず、図1に示すように昇降装置1はオーガ6と一体に構成されており、本実施形態では、その昇降装置1をリーダに沿って昇降させる方法にラック・ピニオン式が用いられている。昇降装置1は、リーダのラックを両側から挟み込む一対のピニオンギヤ2a〜2dを上下に設け、計4個でラックに噛合するものであり、各ピニオンギヤ2a〜2dには独立して駆動する油圧モータ3a〜3dがそれぞれに設けられている。一方、この昇降装置1に対して一体に構成されたオーガ6は、ギヤケース7から下方アタッチメント8が突設され、それに連結された鋼管杭などに油圧モータ9からの回転が減速機を介して伝達されるようになっている。
【0015】
なお、本実施形態ではラック・ピニオン式のものを挙げて説明するが、昇降装置1を昇降させる方法としては、この他にも前述したようにリーダの上下端に配置したスプロケットにチェーンを掛け渡したチェーン式や、昇降装置1にワイヤロープを連結して巻き上げ及び押込力を付与するウインチ式のものがあり、こうした構造のものに対しても同じように、本発明に係る昇降制御手段を適用することができる。
【0016】
本実施形態の昇降制御手段は、図1に示す昇降装置1を図6に示すように杭打機100のリーダ103に昇降可能に装着した場合、その昇降装置1を昇降させるための油圧モータ3a〜3dの回転制御を行うものである。更に具体的には、油圧モータ3a〜3dへ作動油を供給する油圧ポンプ間の油圧回路を、その油圧回路に設けられた電磁弁を動作させるソレノイドなどが接続された電気回路やオペレータが直接扱う操作部分の操作によって制御するようにしたものである。昇降制御手段は、こうした制御回路部(油圧系及び電気系)と操作部とから構成されたものであり、特にオペレータが直接扱う操作部の操作性や安全性に特徴を有している。図2は、そうした操作部を示した図である。
【0017】
操縦室には、操縦席に座ったオペレータの手が届く位置に、図示するように油圧モータ3a〜3dの回転、すなわち昇降装置1の昇降及び停止を操作する昇降レバー10が設置されている。昇降レバー10は、図の実線で示した中立位置と、前方(図面左側)に倒した上昇位置、そして後方側(図面右側)に倒した降下位置に切り換えられるようになっている。更に本実施形態では、オペレータが昇降レバー10上端のノブ11に手をかけた際、指で操作できる位置に昇降フリースイッチ12が設置されている。
【0018】
昇降フリースイッチ12は、油圧モータ3a〜3dを駆動させる上昇や動力降下の場合とは異なり、油圧モータ3a〜3dの回転をフリーにして昇降装置1を自重によって自由降下させるためのものである。すなわち、昇降フリースイッチ12が入れられた場合に、所定の油圧モータ3a〜3d同士の入出力ポートが連結し、降下に伴って回転する油圧モータ3a〜3d間で作動油を循環させるようにするためのものである。しかし、単に昇降フリースイッチ12を押しただけでは回転フリーにはならず、後述する制御回路によって、昇降レバー10が降下側に傾いた状態にあることが条件とされ、昇降レバー10が中立位置にあるときには昇降フリースイッチ12は効かないようになっている。
【0019】
従って、本実施形態の昇降制御手段は、昇降レバー10と昇降フリースイッチ12とによって、油圧モータ3a〜3dを駆動させた上昇、動力降下、及び自由降下の3パターンの切り換えを行うことができるようにしたものである。そして、操作部には昇降フリー確認ランプ13が設けられ、自由降下状態の場合に点灯してオペレータが確認できるようになっている。
【0020】
次に、オペレータによる操作部の具体的な操作について説明する。昇降レバー10が図2の実線で示す中立位置にある場合、油圧モータ3a〜3dは作動油が供給されず回転も規制され、昇降装置1はリーダの所定位置で停止している。そこで昇降装置1を上昇又は降下させる場合には、操縦席に座ったオペレータが昇降レバー10を図の二点鎖線で示すように前方或いは後方側に倒す。昇降レバー10が前方に倒されれば、作動油が供給された油圧モータ3a〜3dに所定方向の回転が生じてピニオンギヤ2a〜2dがラックを転動し、昇降装置1がリーダに沿って上昇する。逆に昇降レバー10が後方に倒されれば、油圧モータ3a〜3dから逆方向の回転が出力され、それによってピニオンギア2a〜2dがラックを転動して昇降装置1がリーダに沿って降下する。
【0021】
更に、オペレータが昇降レバー10を後方に倒して昇降フリースイッチ12を押せば、作動油が油圧モータ3a〜3d間で循環し、回転がフリーになって昇降装置1が自由降下することになる。従って、例えば螺旋羽根の付いた鋼管杭などをオーガ6によって打ち込む際、鋼管杭の羽根ピッチと昇降装置1の降下速度が合わない場合には、動力降下のときと同様に昇降レバー10を倒して昇降フリースイッチ12を押せばよい。すると昇降装置1は、鋼管杭の上に載るようにしてその自重をあずけた状態になり、鋼管杭が螺旋羽根の推進力によって地盤に貫入していくのに従って降下する。そのため、鋼管杭には無理な押し込みや引き上げ力が作用せず、オーガ6の回転だけで地盤を乱さずに鋼管杭を回転圧入させることができる。
【0022】
なお、後述するような自己保持タイプの制御回路では、昇降フリースイッチ12を一回押せば後は動力降下と同じように昇降レバー10を傾けているだけなので、オペレータが作業中に動力降下を行っていると勘違いすことがある。そのため、自由降下の場合には昇降フリー確認ランプ13が点灯し、昇降装置1の降下状況を確認することができる。
一方、油圧モータ3a〜3dが駆動した上昇および動力降下、並びに油圧モータ3a〜3dの回転がフリーな自由降下は、いずれも昇降レバー10を中立位置に戻すことによって油圧モータ3a〜3dの回転が規制され、それに伴い昇降装置1の上昇又は降下が停止する。
【0023】
このように本実施形態の昇降制御手段では、オペレータが昇降装置1を自由降下させる場合、昇降レバー10の降下側への傾倒と、昇降フリースイッチ12をONする2段階の操作を行うようになっている。そのため、単なるスイッチ操作だけの場合のような不用意に自由降下させてしまう誤操作が防止できて安全である。
また、昇降装置1を落下させる作業を行うような場合、動力降下と同方向に昇降レバー10を傾かせるので、昇降フリースイッチ12を押す前に昇降装置1が降下することを認識させることができ、オペレータに安全確保を促す効果がある。
また、上昇、動力降下及び自由降下の停止操作がいずれも昇降レバー10を中立位置に戻すだけなので、緊急時におけるとっさの判断が必要な場合でも適切に対応することができる。
また、昇降レバー10のノブ11下に設けた昇降フリースイッチ12は操作性が良い。
【0024】
次に、こうした昇降レバー10及び昇降フリースイッチ12の操作により、昇降装置1を上昇及び動力降下並びに自由降下させるように油圧モータ3a〜3dの駆動を制御する制御回路の一例について説明する。
図3は、昇降制御手段を構成する制御回路部のなかでも、昇降装置1の油圧モータ3a〜3dに作動油を送り込むための油圧回路を示した図である。油圧モータ3a〜3dは、その回転を規制するネガブレーキ4a〜4dを有しており、スプリングの付勢力によってブレーキをかけ、油圧によってブレーキを解除するようにしたシリンダ5a〜5dが設けられている。油圧モータ3a〜3d及びシリンダ5a〜5dは、図1に示す昇降装置1に伴って昇降するため、リーダを介して垂らされた油圧ホースによって杭打機本体の油圧ポンプ21,22,23に接続されている。
【0025】
先ず、油圧モータ3a〜3dは、コントロールバルブ25を介して駆動用の油圧ポンプ21に接続され、コントロールバルブ25の切り換えによって油圧ポンプ21から送り出された作動油が油圧モータ3a〜3dに対してその上昇又は降下側のポートから供給されるようになっている。コントロールバルブ25と油圧モータ3a〜3dとの間にはカウンタバランス回路26が接続され、昇降装置1の降下時の位置保持と安定した昇降動作が行える様になっている。
【0026】
カウンタバランス回路26から油圧モータ3a〜3d側の上昇側流路41及び降下側流路42には電磁弁31,32が接続され、各油圧モータ3a〜3dの上昇側ポートへ連通する上昇側流路回路と、降下側ポートへ連通する降下側流路とを形成するとともに、切り換えによって油圧モータ3a,3bと油圧モータ3c,3dとの間で、一方の上昇側ポートを他方の降下側ポートに接続させて循環流路を形成するように配管されている。
一方、カウンタバランス回路26の油圧ポンプ21側にはシャトル弁27が配管され、ネガブレーキ4a〜4dのシリンダ5a〜5dとの間に電磁弁33が接続されている。電磁弁33は、油圧モータ3a〜3dが回転する際に、シリンダ5a〜5dに油圧ポンプ21又は、パイロット圧用の油圧ポンプ22からの油圧が作用するようにしたものである。
【0027】
パイロット圧用の油圧ポンプ22には、図2に示した昇降レバー10の操作によって切り換え可能なリモコンバルブ28,29が接続され、そのリモコンバルブ28,29の切り換えによって油圧ポンプ22からのパイロット圧がコントロールバルブ25の操作ポートp1,p2に作用するように配管されている。なお、降下側のリモコンバルブ29とコントロールバルブ25との間には電磁弁34が配管され、コントロールバルブ25の降下側操作ポートp2をタンク38側に連通させることができるようになっている。また、コントロールバルブ25の操作ポートp2にかかるパイロット圧を検出するプレッシャスイッチ35が配管されている。
【0028】
ところで、油圧モータ3a〜3dが回転フリーとなる自由降下の際、モータリークによって作動油が不足し、バキューム現象によって油圧モータ3a〜3dに故障が生じるおそれがある。そこで、作動油の不足を補うためチャージ用の油圧ポンプ23が備えられており、昇降装置1を自由降下させる際には不足する作動油を油圧モータ3a〜3dへ送り込むようになっている。
【0029】
次に図4は、昇降制御手段を構成する制御回路部のなかでも、昇降フリースイッチ12によって操作する電気回路を示した図である。先ず、第1リレー41がプレッシャスイッチ35を介して、また第2リレー42が昇降フリースイッチ12を介して不図示の電源に接続されている。プレッシャスイッチ35は、前述したように、コントロールバルブ25にかかるパイロット圧を検出するものであり、昇降レバー10の降下操作によってON状態になる。また、昇降フリースイッチ12は、オペレータが押したときにON状態になるa接点であるが、電気回路は第1リレー41及び第2リレー42が自己保持回路を構成して、昇降フリースイッチ12が離されても動作状態が維持されるようになっている。更に第1リレーには電磁弁31,32,33,34の各ソレノイド31s,32s,33s,34s及び昇降フリー確認ランプ13が接続され、第1及び第2リレー41,42の動作によって通電するように構成されている。
【0030】
続いて、こうした昇降制御手段を構成する制御回路部により昇降装置1を上昇及び動力降下、並びに自由降下させる際の作用を場合を分けて以下に説明する。先ず、図2の実線で示すように昇降レバー10が中立位置にある場合、油圧回路は図3に示す流路が形成されている。すなわちコントロールバルブ25は、操作ポートp1,p2がリモコンバルブ28,29を介してタンク38に接続され、流路を切り換えるスプールにはパイロット圧が作用していない。そのため、コントロールバルブ25の流路では、油圧ポンプ21から送り出された作動油がコントロールバルブ25を出てタンク38へと戻され、油圧モータ3a〜3dには作動油が送られずカウンタバランス回路26によってブロックされ、かつネガブレーキ4a〜4dも効いたままの状態になっている。従って、このとき昇降装置1は、ピニオンギヤ2a〜2dがラックに噛み合てリーダの所定高さ位置に停止されている。
【0031】
次に、昇降装置1を上昇させる場合には、オペレータによって昇降レバー10が前方の上昇位置に倒される。昇降レバー10のこうした操作によって上昇側のリモコンバルブ28が切り換えられ、コントロールバルブ25の操作ポートp1に油圧ポンプ22が連通する。コントロールバルブ25は、操作ポートp1側に作用したパイロット圧でスプールが作動し、切り換えられた流路によって油圧ポンプ21から送り出された作動油が上昇側流路41へと流れることとなる。
【0032】
コントロールバルブ25から上昇側流路41に流れた作動油は、シャトル弁27によってパイロット流路43へと流れ、更に電磁弁33を通ってブレーキ流路44へと流れる。そのため、ブレーキ流路44に接続されたシリンダ5a〜5dが作動油によって加圧され、油圧モータ3a〜3dのネガブレーキ4a〜4dが解除される。一方、カウンタバランス回路26から更に上昇側流路41を流れる作動油は、油圧モータ3a,3bへは直接、そして油圧モータ3c,3dへは電磁弁31を介して各上昇側ポートへと送り込まれていく。そのため、油圧モータ3a〜3dがそれぞれ所定方向の回転を出力し、ラックに噛み合ったピニオンギヤ2a〜2dが転動して昇降装置1がリーダに沿って上昇する。
【0033】
この上昇を止める場合には、オペレータが昇降レバー10を中立位置に戻せばよい。これによってリモコンバルブ28が切り換えられ、油圧ポンプ22と遮断されたコントロールバルブ25が図3に示す状態に戻る。従って、油圧モータ3a〜3dは、油圧ポンプ21から作動油の供給が無くなるとともにカウンタバランス回路26でブロックされ、かつネガブレーキ4a〜4dがかかけられて回転が停止し、昇降装置1の上昇が止められる。
【0034】
次に、昇降装置1を動力降下させる場合には、オペレータによって昇降レバー10が後方の降下位置に倒される。昇降レバー10のこうした操作によって降下側のリモコンバルブ29が切り換えられ、コントロールバルブ25の操作ポートp2に油圧ポンプ22が連通する。コントロールバルブ25は、操作ポートp2側に作用したパイロット圧でスプールが作動し、切り換えられた流路によって油圧ポンプ21から送り出された作動油が降下側流路42へと流れることとなる。
【0035】
コントロールバルブ25から降下側流路42に流れた作動油は、シャトル弁27によってパイロット流路43へと流れ、更に電磁弁33を通ってブレーキ流路44へと流れる。そのため、ブレーキ流路44に接続されたシリンダ5a〜5dが作動油によって加圧され、油圧モータ3a〜3dのネガブレーキ4a〜4dが解除される。一方、カウンタバランス回路26から更に降下側流路42を流れる作動油は、油圧モータ3c,3dへは直接、そして油圧モータ3a,3bへは電磁弁32を介して各降下側ポートへと送り込まれていく。そのため、油圧モータ3a〜3dがそれぞれ所定方向の回転を出力し、ラックに噛み合ったピニオンギヤ2a〜2dが転動して昇降装置1がリーダに沿って動力降下する。
【0036】
そして、この動力降下を止める場合には、オペレータが昇降レバー10を中立位置に戻せば、上昇停止の場合と同様にコントロールバルブ25が図3に示す状態に戻され、油圧モータ3a〜3dの回転が停止して昇降装置1の動力降下が止められる。
【0037】
次に、自由降下を行う場合について説明する。昇降装置1を自由降下させる場合には、オペレータによって昇降レバー10が後方の降下位置に倒され、昇降フリースイッチ12が押される(昇降フリースイッチ12を押しながら昇降レバー10を倒しても良い)。
この場合、昇降レバー10が降下側に倒されればリモコンバルブ29が切り換えられ、そのままではコントロールバルブ25が切り換えられてしまう。また、リモコンバルブ29が切り換えられた場合には、その二次側にあるプレッシャスイッチ35がON状態になり、第1リレー41が電源に接続され、図4に示すスイッチe,fが切り換えられる。なお、昇降フリースイッチ12が押されていないこの段階では、油圧回路は前述の動力降下の場合と同じ状態である。
【0038】
一方、昇降フリースイッチ12が押されると、第2リレー42が電源に接続され、図4に示すスイッチg,hが切り換えられる。これにより、各リレー41,42のスイッチg,eを介して昇降フリー確認ランプ13、ソレノイド31s,32s,33s及びソレノイド34sが電源に接続され、油圧回路上にある各電磁弁31,32,33,34が切り換えられる。
【0039】
そこで、電磁弁34が切り換えられると、コントロールバルブ25の操作ポートp2は、油圧ポンプ21に接続されたリモコンバルブ29とは遮断されてタンク38に連通する。そのため、コントロールバルブ25は、オペレータが昇降レバー10を降下位置に倒したままでも中立位置に戻したと同様の状態になり、油圧ポンプ21からの作動油は油圧モータ3a〜3dへは供給されない。
また電磁弁33の切り換わりは、油圧ポンプ22がブレーキ流路44を介してシリンダ5a〜5dに連通し、そのパイロット圧でネガブレーキ4a〜4dが解除され、油圧モータ3a〜3dが回転フリー状態になる。
更に、電磁弁31,32の切り換えによって、上側一対の油圧モータ3a,3bと下側一対の油圧モータ3c,3dとに分けて、互いに一方の組の各油圧モータ3a,3b(3c,3d)の上昇側ポートが、他方の組の各油圧モータ3c,3d(3a,3b)の降下側ポートに接続した循環流路が形成される。
【0040】
こうして、油圧モータ3a〜3dの回転がフリーになった昇降装置1は、自らを支えることができずに自重で降下する自由降下状態となる。昇降装置1が自由降下する場合、ラックを転動するピニオンギヤ2a〜2dから逆に油圧モータ3a〜3dへ回転が与えられ、流路上の作動油が送り出される。そこで、油圧モータ3a,3bの上昇側ポートから送り出された作動油は、油圧モータ3c,3dの降下側ポートから入り、その上昇側ポートから送り出された作動油が再び油圧モータ3a,3bの降下側ポートに入って循環を繰り返す。なお、このとき各油圧モータ3a〜3dにおけるモータリークによって作動油が不足しないように、チャージ用の油圧ポンプ23からチャージ流路45を通って作動油が供給されている。
【0041】
電気回路では、昇降フリースイッチ12が離されてOFF状態になっても、スイッチh,fを介して第2リレー42には電源が接続された状態が維持され、スイッチg,hが切り換えられたままの自己保持状態となる。従って、昇降レバー10が降下側に倒されて昇降フリースイッチ12が押されると、昇降レバー10を戻してプレッシャスイッチ35がOFF状態にならない限り昇降装置1の自由降下が行われることとなる。そのため、昇降フリースイッチ12を押した後は、オペレータにとって動力降下の操作と異ならないので自由降下なのか分からなくなるおそれがあるが、昇降フリー確認ランプ13が点灯しているので自由降下であることが確認できる。
【0042】
昇降装置1の自由降下を停止させる場合には、オペレータが昇降レバー10を中立位置に戻せば、リモコンバルブ29が図3に示す状態に切り換えられて油圧ポンプ22との連通が遮断されてプレッシャスイッチ35がOFFになる。そのため第1リレー41の通電が遮断されてスイッチe,fが切り換えられ、第2リレー42の通電も遮断されてスイッチg,hが切り換えられる。そこで、昇降フリー確認ランプ13が消灯し、ソレノイド31s,32s,33s、及びソレノイド34sの励磁が解かれて各電磁弁31,32,33,34が図3に示す状態に切り換えられる。電磁弁31,32,33の切り換えにより作動油の循環が停止し、ネガブレーキ4a〜4dがかかり、油圧モータ3a〜3dの回転停止にともないピニオンギヤ2a〜2dの回転も停止して自由降下が止められる。
【0043】
以上、昇降制御手段の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
昇降レバー10などオペレータの操作に従って昇降を実行する制御回路については他の形態をとることも可能であり、例えば、電気回路について自己保持型とせず、図5に示すようにプレッシャスイッチ35と昇降フリースイッチ12のONによって作動する第2リレー42にソレノイド31sなどを接続させるようにしてもよい。この場合、オペレータは自由降下させている間、昇降フリースイッチ12を押さえている必要があるが、現在の作業が自由降下であることを認識することができて、作業の安全からは好ましい。
【0044】
また、例えば自由降下を知らせる確認部材には、昇降フリー確認ランプ13でなく確認音を発するものであってもよい。
また、油圧回路には、第1従来例のように、油圧モータの作動油の入出力ポートにそれぞれ接続された流路間を連通・遮断する短絡弁を設けたり、第2従来例のように、油圧モータの上昇側回路にタンクに接続されるバイパス回路を設け、バイパス回路に切換弁を設けるようにしたものであってもよい。
【0045】
【発明の効果】
よって、本発明は、昇降装置の停止及び昇降を中立位置、上昇位置及び降下位置とに切り換えることによって操作可能な昇降レバーに、昇降装置を自由降下させる昇降フリースイッチを備え、上昇又は動力降下を昇降レバーの上昇位置又は降下位置への切り換えによって行い、自由降下を昇降レバーの降下位置への切り換えに加えて昇降フリースイッチの入力動作によって行うようにしたので、昇降装置の不用意な自由降下をなくし、操作性の良い昇降制御手段を提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】昇降装置を示した図である。
【図2】昇降制御手段の操作部を示した図である。
【図3】昇降制御手段の制御回路部のうち油圧回路を示した図である。
【図4】昇降制御手段の制御回路部のうち電気回路を示した図である。
【図5】昇降制御手段の制御回路部のうち電気回路を示した図である。
【図6】昇降装置を装着した杭打機を示した図である。
【符号の説明】
1 昇降装置
2a,2b,2c,2d ピニオンギヤ
3a,3b,3c,3d 油圧モータ
10 昇降レバー
12 昇降フリースイッチ
13 昇降フリー確認ランプ
21,22,23 油圧ポンプ
25 コントロールバルブ
28,29 リモコンバルブ
Claims (7)
- 杭打機のリーダに装着された昇降装置を油圧モータの回転出力によって上昇又は動力降下させ、また油圧モータの回転をフリーにして自由降下させる各々の昇降動作を、油圧モータを駆動させる作動油の供給を制御する油圧回路及びその油圧回路を構成する流体制御機器を制御する電気回路から構成された制御回路と、各々の昇降動作を実行させる状態に制御回路を切り換える操作部とを有して行うものであり、
前記操作部は、前記昇降装置の停止及び昇降を中立位置、上昇位置及び降下位置とに切り換えることによって操作可能な昇降レバーに、前記昇降装置を自由降下させる昇降フリースイッチを備え、前記上昇又は動力降下を昇降レバーの上昇位置又は降下位置への切り換えによって行い、前記自由降下を昇降レバーの降下位置への切り換えに加えて昇降フリースイッチの入力動作によって行うようにしたものであることを特徴とする昇降制御手段。 - 請求項1に記載する昇降制御手段において、
前記操作部は、前記昇降装置の自由降下の停止を昇降レバーの中立位置への切り換えによって行うようにしたものであることを特徴とする昇降制御手段。 - 請求項1又は請求項2に記載する昇降制御手段において、
前記制御回路は、油圧ポンプからの作動油を前記油圧モータに供給する上昇状態及び動力降下状態と、前記油圧モータの入出力ポート間で作動油を循環させる自由降下状態とに前記油圧回路を切り換える電磁弁、及び前記昇降レバーを降下位置に切り換えた際に前記油圧モータへの作動油の供給を断つための電磁弁を備え、前記電気回路に接続された当該各電磁弁のソレノイドの電源との切り換えを前記昇降フリースイッチによって行うようにしたものであることを特徴とする昇降制御手段。 - 請求項3に記載する昇降制御手段において、
前記電気回路は、前記昇降レバーの降下位置への切り換えに応じて動作する第1リレーと、前記昇降フリースイッチのON操作によって動作する第2リレーとを有し、第1及び第2リレーの動作により前記各電磁弁のソレノイドを通電させ、また昇降フリースイッチを切っても第2リレーを動作状態に維持する自己保持回路を構成したものであることを特徴とする昇降制御手段。 - 請求項4に記載する昇降制御手段において、
前記油圧回路には、前記昇降レバーが降下位置へ切り換えられた際にかかる油圧を検出してON状態になるプレッシャスイッチが接続され、前記第1リレーは、当該プレッシャスイッチのON状態によって動作するようにしたものであることを特徴とする昇降制御手段。 - 請求項3に記載する昇降制御手段において、
前記電気回路は、前記昇降レバーが降下位置へ切り換えられた際にかかる油圧を検出してON状態になるプレッシャスイッチと前記昇降フリースイッチとが直列接続されたリレーを有し、そのリレーの動作によって前記各電磁弁のソレノイドを通電させるものであることを特徴とする昇降制御手段。 - 請求項4乃至請求項6のいずれかに記載する昇降制御手段において、
前記電気回路は、前記各リレーの動作により、昇降装置の自由降下を知らせる確認部材を作動させるようにしたものであることを特徴とする昇降制御手段。
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