JP3701619B2 - 光送信器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般的に、光ファイバ通信システムに用いられる光送信器に関し、特に、電界吸収型(EA)光変調器やマッハツェンダ(MZ)型光変調器に適した駆動回路及び該駆動回路が適用される光送信器に関する。
【0002】
【従来の技術】
光ファイバ通信システムにおいては、伝送路の大容量化に伴い変調速度の増大が急務である。レーザダイオードの直接強度変調では、比較的大きな波長チャーピングが伝送距離及び変調速度を制限する。チャーピングのある信号光が色分散(波長分散)を有する光ファイバを通過すると、通常は波形の歪みが生じる。
【0003】
この問題を避けるために、チャーピングを生じさせにくい外部光変調器の使用に対する期待が高まっている。実用的な外部光変調器として、マッハツェンダ型光変調器(MZ変調器)が開発された。光源からの一定強度のキャリア光がMZ変調器に供給され、光の干渉を用いたスイッチング動作によって、強度変調された信号光が得られる。例えば、LiNbO3結晶を用いたMZ変調器や化合物半導体結晶を用いたMZ変調器が報告されている。
【0004】
またMZ変調器より低電力駆動が可能で小型化に適した外部光変調器として、電界吸収型光変調器(EA変調器)が提案されている。EA変調器は、印加電圧に応じてキャリア光を吸収することにより、強度変調された信号光を生成する。例えば、化合物半導体結晶を用いたEA変調器が報告されている。
【0005】
実用的なEA変調器は、半導体積層技術により半導体チップとして提供される。EA変調器は、キャリア光源として用いられるレーザダイオードとの一体化が容易である。従って、キャリア光源と変調器との間の結合損失の低減による高出力化や小型化が可能となる。例えば、DFB−LD(分布帰還型レーザダイオード)とEA変調器とをモノリシックに一体化したEA−DFBレーザ半導体チップが報告されている。
【0006】
一般的な光変調器とその駆動回路とを含む光送信器について、図14及び図15を参照して説明する。図14は変調器とその駆動回路とを含む光送信器の回路構成を示す図であり、図15は図14の光送信器の等価回路図である。
【0007】
図14に示すように、光送信器Xは、第1のパッケージ内にチップ実装された駆動回路100−1と、第1のパッケージとは異なる第2のパッケージ内にチップ実装された光変調器(EA変調器)100−2とを含んで構成されている。
【0008】
駆動回路100−1は、エミッタが共通接続された2つのバイポーラトランジスタ101−1、101−2と、それぞれのトランジスタと直列接続された負荷抵抗103−1,103−2とを含んでいる。共通接続されたエミッタは、電源電圧VEEに接続され、その間には電流源104−1が設けられている。負荷抵抗103−1,103−2側は、接地(GND)されている。2つのバイポーラトランジスタ101−1、101−2のそれぞれのベース端子には、DATA信号とその反転DATA信号とが入力される。いわゆる差動増幅器である。
【0009】
光変調器側100−2は、p−n接合ダイオード102と、p−n接合ダイオード102から分岐して形成される抵抗110とを有している。差動増幅器の出力端107−2と光変調器102のアノードとが接続され、差動増幅器からの出力電圧(駆動電圧)が光変調器102のアノードに印加され、入射光を変調して出力する。
【0010】
以上のように、光送信器Xにおける駆動回路100−1と光変調器100−2とは、一般的には別々のパッケージに実装される。パッケージ間は50Ωのコネクタ108(Z)やケーブルを用いるため、変調器−駆動回路間は50Ωの線路で結合されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、光変調器100−2と変調器を駆動する駆動回路100−1とは、別々にパッケージングされる。光変調器100−2用の駆動回路100−1の出力回路(出力段)としては、図14及び例えば特開平11−14951号公報にも記載されているコレクタ出力回路が用いられる。コレクタ出力回路を用いた場合のインピーダンスは、50Ω整合される。
【0012】
図15に示すように、上記の回路構成では、EA光変調器100−2自身が有する容量C12と配線容量などの他の寄生容量C11とによる容量(C)と終端抵抗(R)とにより大きなCR時定数を有する低域通過フィルタが形成され、CR時定数により帯域が制限され、高周波域の信号が遮断されてしまう。
【0013】
例えば、図15において、光変調器の容量C12が0.5pFであり、寄生容量を含めた駆動回路側の容量C11が0.5pFであると仮定する。また、光変調器を駆動する駆動電圧を2Vとする。この場合、並列のZ1(103−2)とZ2(110)とが共に50Ωとすると、実質的な寄生抵抗は25Ωとなる。従って、CR時定数は、25psとなる。この場合には、動作周波数は最大(fm)でも10GHz程度が限界となってしまう。すなわち、高速(高周波域)で動作させた場合に、“0”と“1”の信号が切り替わる、いわゆる立ち上がり/立ち下がりに要する遅延時間が大きくなり、光送信器が正常に動作しなくなる可能性が高い。
【0014】
上記の回路においては、50Ω整合をとる必要があるためにRの値は固定されている。従って、CR時定数を小さくするためにはCを小さくする必要がある。Cを小さくするには、光変調器の容量C12を小さくする必要があるが、光変調器の容量C12を小さくすると駆動電圧を2Vよりも大きくしなければならなくなる。つまり動作帯域と駆動電圧とはトレードオフの関係にある。駆動電圧を大きくすると、駆動回路の高速動作に困難をきたす。
【0015】
加えて、光変調器の容量C12を小さくすると光変調器の出力光のパワーも制限されてしまう。出力光のパワーが小さいと、光通信システム上で光アンプを必要とし、システム全体が高価になるなどの点で不利である。
【0016】
本発明は、光ファイバ通信システムにおける光送信器の高速化をはかることを目的とする
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明の一観点によれば、印加される駆動電圧に応じて入力光を変調させて出力する光変調器と、該光変調器に対して前記駆動電圧を出力する駆動回路であって、該駆動回路の出力段にエミッタフォロワ回路を有する駆動回路とを備え、前記エミッタフォロワ回路の出力端子と前記光変調器の電圧入力端子との間を接続する配線の長さLが、前記光送信器の最大動作周波数fmにおいて、前記駆動回路と前記光変調器とを集中定数的に取り扱える距離以下であることを特徴とする光送信器が提供される。
【0018】
上記光送信器によれば、光変調器の容量値を維持しつつ高速化を図ることができる。
【0019】
本発明の他の観点によれば、基板と、該基板にそれぞれ形成され、印加される駆動電圧に応じて入力光を強度変調させて出力する光変調器と、該光変調器に対して前記駆動電圧を出力する駆動回路であって、該駆動回路の出力段にエミッタフォロワ回路を有する駆動回路とを備え、前記エミッタフォロワ回路の出力端子と前記光変調器の電圧入力端子との間を接続する配線の長さLが、前記光送信器の最大動作周波数fmにおいて、前記駆動回路と前記光変調器とを集中定数的に取り扱える距離以下であることを特徴とする光送信器が提供される。
【0020】
本発明の光送信器によれば、駆動回路と光変調器とを同一基板上に集積化したので、両者の間を接続する配線の距離を短くすることが容易になる。
【0021】
【発明の実施の形態】
本明細書においてエミッタフォロワ回路との記載は、バイポーラトランジスタをスイッチング素子として用いた場合を前提としたものであるが、電界効果型トランジスタ(FET)を用いた場合には、ソースフォロワ回路で置換することができる。従って、本願明細書においては、「エミッタフォロワ回路」との用語は、ソースフォロワ回路をも含む。ソースフォロワを出力段に用いた回路も本願の権利範囲内である。
【0022】
本発明の実施の形態について説明する前に、発明が行った考察について説明する。発明者は、光変調器自身が有する容量を小さくすると光変調器の性能が低下することから、CR時定数τにより最大動作周波数fmが制限される図14に示す駆動回路構成による高性能化には限界があることに気が付いた。すなわち、fm=1/2πτ=1/2πCR(τ=CR)の式から最大動作周波数が求まる。従って、光変調器の性能によりCの値をあまり小さくできない状況下では、最大動作周波数fmは、CR時定数でリミットされる。
【0023】
発明者は、光変調器自身が有する容量(C12)に関しては、ある程度の値を保ちつつ、高速性を追求できる回路構成を思いついた。まず第1に、CR時定数により動作周波数が制限される上記回路に代えて、新しい駆動方式を有する回路を用いる。発明者の考えついた回路構成について図2を参照して説明する。光変調器としてEA型(Electric Field Absorption Type)光変調器を用いた例を示す。EA型光変調器は、印加電圧(駆動電圧)に応じてキャリア光の吸収量を調整することにより、強度変調された信号光を生成する。
【0024】
図2は、発明者の考えついた光送信器の一部の回路構成を示す概略的な等価回路図である。図2に示すように、光送信器Aは、駆動回路A−1側の出力段(出力回路)であるエミッタフォロワ型回路A−3と、光変調器A−2側のEA変調器(ここでは、容量C2(9−2)のみを示している。)とを含む。
【0025】
エミッタフォロワ型回路A−3は、例えばバイポーラトランジスタ1−4と電流源4−3とを有している。バイポーラトランジスタ1−4のエミッタ側の出力端T1は、EA型光変調器9−2の電圧入力端子T2と接続されている。EA型光変調器9−2の電圧入力端子T2の他端T3は接地(GND)されている。この際、エミッタフォロワ型回路A−3は、駆動電圧VmをEA型光変調器9−2の電圧入力端子T2に印加する。
【0026】
上記の光送信器Aにおいては、遅延時間τ1は基本的にエミッタフォロワに流す電流Iと、EA型光変調器9−2の容量C2とにより決まる。すなわち、C2×V=Q=Iτ1である。従ってEA型光変調器9−2の容量C2を小さくしなくても、エミッタフォロワに流す電流Iの大きさに反比例して、遅延時間τ1を小さくすることができる。駆動回路の出力回路(出力段)にエミッタフォロワ回路を用いればCR時定数による高速性の制限を受けにくい。
【0027】
以上のように、駆動回路の出力回路(出力段)にエミッタフォロワ型回路を配置すれば、遅延時間(最大動作周波数)は、エミッタフォロワ型回路に流す電流Iと光変調器の容量Cの充放電時間によりほぼ決まるため、エミッタフォロワに電流をより多く流すことにより高速化が可能となる。このとき、通常用いられる光変調器側の終端抵抗は必要ない。
【0028】
とりわけ、駆動回路-光変調器間の距離を、光送信器の最大動作周波数fmにおいて、駆動回路と光変調器とを集中定数的に取り扱える距離以下にするのが好ましい。高周波信号が駆動回路-光変調器間の距離を感じなければ、多重反射を防ぐことができ、50Ωのインピーダンス整合を考えずに回路を設計できる。このような回路では、CR時定数制限のある駆動方式から容量の低インピーダンス駆動に置き換わる。高速性の制限はエミッタフォロワに流す電流と光変調器の容量の充放電時間に置き換わるため、エミッタフォロワに電流をより多く流すことにより高速性が上がる。このとき、通常用いられる光変調器側の終端抵抗は必要ない。
【0029】
より詳細には、集中定数とみなせる距離Lとは、電気信号(電磁波)の波長λが光送信器の最大動作周波数fmから求められる波長よりも短い距離であり、より好ましくは、fmから求められる波長λよりも十分に短い距離である。この距離Lについて以下により具体的に説明する。
【0030】
λ=c/f、C=(μ0ε0)-0.5である。ここで、λは波長であり、fは周波数、Cは容量、μ0は真空透磁率であり、1.256×10-6(H/m)である。με0は真空誘電率であり、8.85×10-12(F/m)である。光速cは、2.998×10-8(m/s)である。
【0031】
例えば、動作周波数fが10GHzであれば、波長λは、約3cmとなる。動作周波数fが40GHzであれば、波長λは、約7.5mmとなる。誘電率が異なる場合は比誘電率εsの平方根で上記の式を除算すれば良い。実際の距離Lは、上記の式により求まる波長λより小さいことが好ましい。好ましくは、例えばλの1/3、より好ましくは1/10以下である。
【0032】
比誘電率εsは、エミッタフォロワ型出力回路の出力端とEA型光変調器の電圧入力端子との間を接続する配線の周辺材料により決まる。例えば、InP基板上に素子を形成し、Auで配線を行えば、電界がもれているInP層(比誘電率εs=12.1)と空気層(比誘電率ε=1)とのほぼ平均的な値(配線形状などにより多少変化する)が実効的な比誘電率となる。
【0033】
以上の考察に基づき、本発明の第1の実施の形態による光送信器について、図1から図4までを参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態による光送信器の回路図であり、その出力段は図2の等価回路により表される。図3は、本発明の第1の実施の形態による光送信器の構造を示す斜視図であり、図4(A)は概略化した平面図、図4(B)は図4(A)のIVIBa−VIBb線沿う断面図である。
【0034】
図1に示すように、パッケージPK1内には、駆動回路A−1と光変調器A−2とを有する光送信器Aが集積化されている。
【0035】
駆動回路A−1は、差動増幅器A−3−1と、その差動出力端子に接続された第1エミッタフォロワ回路A−3−2と、反転出力端子に接続された第2のエミッタフォロワ回路A−3−3とを有している。差動増幅器は、エミッタが共通接続された2つのバイポーラトランジスタ1−1、1−2と、それぞれのトランジスタと直列接続された負荷抵抗3−1,3−2とを含んでいる。共通接続されたエミッタは、電源電圧VEEに接続され、その間には電流源(例えば、エミッタ−ベース間が接続されたバイポーラトランジスタなど)4−1が設けられている。負荷抵抗3−1,3−2のバイポーラトランジスタ1−1、1−2と反対側の端子は、接地(GND)されている。2つのバイポーラトランジスタ1−1、1−2のそれぞれのベース端子には、DATA信号とその反転DATA信号とが入力される。
【0036】
第1のエミッタフォロワ回路A−3−2は、トランジスタ1−4と電流源4−3との直列接続を有しており、第2のエミッタフォロワ回路A−3−3は、トランジスタ1−3と電流源4−2との直列接続を有している。トランジスタ1−4のベースに差動増幅器A−3−1の差動出力信号が入力され、トランジスタ1−3のベースに差動増幅器A−3−1の反転差動出力信号が入力される。電流源4−3及び電流源4−2のトランジスタと反対側の端子は、それぞれ電源電圧VEEに接続されている。両エミッタフォロワ回路のうちトランジスタ1−3,1−4のコレクタ側も、接地されている。
【0037】
上記駆動回路A−1においては、トランジスタ1−1、1−2と、抵抗3−1、3−2とに流れる電流で決まる出力電圧がトランジスタ1−3、1−4のベースに印加される。トランジスタ1−3、1−4はコレクタが接地された、いわゆるエミッタフォロワ形式である。このエミッタフォロワを出力回路として用いる駆動用回路A−1により電界吸収型光変調器2を駆動する。
【0038】
図1においては、第1のエミッタフォロワ回路A−3−2は、差動増幅器の出力と接続されて駆動回路A−1の出力段を構成している。その出力端子T1は、EA型光変調器2のアノード側の端子T2と、配線LINEにより接続されている。EA型光変調器2のカソード側の端子T3は接地(GND)されている。
【0039】
図3、図4(A)及び(B)を参照して、本実施の形態による光送信器の構造をより詳細に説明する。
【0040】
これらの図に示されるように、本実施の形態による光送信器Aは、パッケージPK1内に1チップCPの形態で収容されている。光送信器Aは、EA型光変調器6−1と、そのアノードに所定の駆動電圧を印加するための駆動回路5−1とを含む。前述のように、駆動回路5−1の出力段の出力端子と光変調器6−1の入力端子とは、長さLの配線LINEにより接続されている。
【0041】
図4(B)に示すように、本実施の形態による光送信器Aは、例えば、InP基板21に形成されている。半絶縁性InP基板21内に、n型不純物拡散層21aと、このn型不純物拡散層21aに近接してp型不純物拡散層21bとが形成されている。n型不純物拡散層21aとp型不純物拡散層21bとは、例えばイオン注入法などにより形成することも可能である。また、不純物拡散層形成領域を露出する開口部を同一マスクを用いて形成し、例えば開口部から露出したInP基板21にそれぞれn型とp型との半導体層を選択成長する方法などを用いて形成することもできる。同一マスクを用いてn型不純物拡散層21aとp型不純物拡散層21bとを形成すれば、位置合わせ工程が不要になり、ほぼマスク設計のよって決められた寸法通りに両不純物拡散層間の距離を設定することもできる。特に、両者の距離を短くする場合に上記選択成長工程を用いると有効である。
【0042】
n型不純物拡散層21a(エミッタ層)上には、p型半導体層25(ベース層)とn型半導体層26(コレクタ層)とが順次積層されており、いわゆるnpn型のバイポーラトランジスタがエミッタフォロワ回路のトランジスタ1−4として形成されている。
【0043】
一方、p型不純物拡散層21b(アノード層)上には、n型半導体層27(カソード層)が形成されており、いわゆるp−n接合を有するEA型光変調器6−1が形成される。
【0044】
エミッタフォロワ回路のトランジスタ1−4とEA型光変調器6−1とを覆って、例えば窒化珪素により絶縁膜22が形成されている。絶縁膜22に形成され、n型半導体層25の一部表面領域上を開口する開口部22aとp型半導体層26の一部表面領域上を開口する開口部22bとが形成され、開口部22a及び22b内に、第1電極23及び第2電極24がそれぞれ形成されている。これらの電極23・24間であって、絶縁膜22上にAuによる配線層28(図4(A)の配線LINE)が形成されている。 駆動回路の出力段のバイポーラトランジスタのエミッタ層(21a)とEA型光変調器6−1のアノード層(21b)とが接続される。
【0045】
本発明の第1の実施の形態による光送信器によれば、エミッタフォロワを出力回路として用いることにより、出力インピーダンスを低くできる。すなわち、駆動回路A−1の出力段にエミッタフォロワ型回路1−4を設けることにより、CR時定数制限のある駆動方式から容量の低インピーダンス駆動に置き換わる。
【0046】
動作周波数は、エミッタフォロワに流す電流Iによる光変調器の容量Cの充放電時間によって決まるため、エミッタフォロワ型回路1−4に流れる電流Iを調整することにより、最大動作周波数を高くすることも可能である。この場合に、駆動回路A−1と光変調器A−2間は、最大動作周波数においても集中定数とみなせる距離に配置することが好ましい。
【0047】
尚、図1ではトランジスタとしてバイポーラトランジスタを用いているが、例えば、高移動度トランジスタ(ハイエレクトロンモビリティトランジスタ: HEMT)などの電界効果型トランジスタを用いても同様に構成することが可能である。
【0048】
前述のように、動作周波数がCR時定数で制限される(図14)場合には、例えばCR時定数は25psとなる。
【0049】
本実施の形態による光送信器の場合には、光変調器の容量と駆動電圧とで決まる電荷QはC×V=1pCである。例えばエミッタフォロワにI=50mAの電流を流すと、時定数は20psとなる。エミッタフォロワにI=100mAの電流を流すと、時定数は10psとなる。このように、エミッタフォロワに電流Iを多く流すことにより、容量値に対して時定数を小さくすることが可能となる。従って、光送信器の高速化が可能となる。
【0050】
本発明の一実施の形態による光送信器においては、光送信器の動作周波数を高くしても正常に動作させることが可能である。加えて、EA光変調器の容量Cを大きくしたままでも、光送信器の高速性を維持できる。従って、同じ動作周波数において光変調器の駆動電圧を下げることも可能であり、或いは、光変調器の出力パワーを大きくすることも可能である。
【0051】
同一基板上に、光変調器(EA型光変調器)と駆動回路とを形成することにより、両者の間の配線を短くすることができ、光送信器の高速化が可能となる。また、1チップに集積化することにより、チップサイズ自体も小さくすることができる。
【0052】
尚、本実施の形態による光送信器のうち、差動増幅器A−3−1のコレクタ側共通端子とエミッタフォロワ回路A−3−2、A−3−3のコレクタ側端子とは、いずれも接地(GND)されている例を示したが、両者に共通の一定電圧を印加することも可能である。或いは、差動増幅器とエミッタフォロワ回路とで異なる電圧を印加できるように構成しても良い。
【0053】
次に、本発明の第2の実施の形態による光送信器について図5及び図6(A)及び(B)を参照して説明する。適宜図1をも参照する。
【0054】
図5及び図6(A)に示すように、本実施の形態による光送信器は、駆動回路5−2が形成された第1のチップCP1と、第1のチップCP1上に形成されEA型光変調器6−2が形成された第2のチップCP2とを有している。駆動回路5−2の出力段の出力端子と光変調器6−2の入力端子とは、配線LINE2により接続されている。
【0055】
図6(B)に示すように、本実施の形態による光送信器Bは、例えば、InP基板31に形成されている。半絶縁性InP基板31内に、n型不純物拡散層21aが形成される。このn型不純物拡散層21aに近接して、p型のInP基板31bとn型導電層37との積層構造を有するEA型光変調器のチップがInP基板31上に搭載されている。
【0056】
より詳細には、n型不純物拡散層21a(エミッタ層)上には、p型半導体層25(ベース層)とn型半導体層26(コレクタ層)とが順次積層されており、いわゆるnpn型のバイポーラトランジスタがエミッタフォロワ回路のトランジスタ1−4として形成されている。
【0057】
一方、p型InP基板31b(アノード層)上には、n型半導体層37(カソード層)が形成されており、いわゆるp−n接合を有するEA型光変調器6−1が形成される。
【0058】
エミッタフォロワ回路のトランジスタ1−4を覆って、例えば窒化珪素により絶縁膜32が形成されている。絶縁膜32にn型半導体層35の一部領域上を開口する開口部32aが形成され、開口部32a内に、第3電極33が形成されている。第3電極33からEA型光変調器に向けて、絶縁膜32上にAuによる配線層32(図6(A)の配線LINE2)が形成されている。p型InP基板31b(アノード層)の下面と配線層32の上面とは、例えばハンダバンプ30により電気的に接続されている。
【0059】
以上の構造により、駆動回路の出力段のバイポーラトランジスタのエミッタ層(31a)とEA型光変調器6−2のアノード層(31b)とが接続される。
【0060】
光送信器の動作などに関しては、第1の実施の形態による光送信器の場合と同様である。
【0061】
次に、本発明の第3の実施の形態による光送信器について説明する前に、発明の行った第2の考察について図16を参照して説明する。
【0062】
図16に示す光送信器は、図14に示す光送信器に加えて、光変調器側と駆動回路側との間に、ハイレベルの調整回路を設けている。
【0063】
図16に示すように、駆動回路100−1と光変調器100−2との間の配線LINE100の途中(駆動回路100−1の出力回路の出力端子と光変調器100−2の入力端子との間)にレベル調整回路141を設けている。レベル調整回路141により電流を流すことでハイレベルの調整を行うことができる。しかしながら、レベル調整回路141を設けると寄生容量が増え、最大動作周波数fmが低くなるという問題がある。
【0064】
そこで、発明者は、駆動回路の出力段の出力端子と光変調器の入力端子との間にレベル調整回路を設けなくてもハイレベルの調整を行うことができるレベル調子機能を有する光送信器を考案した。本発明の実施の形態によるレベル調整機能付き光送信器について図7Aを参照して説明する。
【0065】
図7Aに示すように、図7Aに示すレベル調整機能付き光送信器Cは、基本的には図1に示す本発明の第1の実施の形態による光送信器と同様の構成、すなわち、光変調器を駆動する駆動回路の出力段としてエミッタフォロワ回路を設けた回路である。
【0066】
図7Aに示す光送信器が、図1に示される光送信器と異なる点は、差動増幅器A−3−1の共通コレクタ端子に、所望の電圧を印加できる電圧発生回路LCCが設けられている点である。電圧発生回路LCCにより共通コレクタ端子に印加される電圧VCC1が可変であるため、差動増幅器A−3−1の共通コレクタ端子とVEEとの間に印加される電圧を調整するレベル調整機能を発揮させることができる。これにより、駆動回路A−1のハイレベルを調整することが可能になる。この構成によれば、エミッタフォロワ回路A−3−2、A−3−3の出力端子T1と光変調器2の電圧入力端子T2との間の容量を増加させることがないため、動作速度に与える影響は少ない。
【0067】
尚、図7Bに示すように、エミッタフォロワ回路のコレクタ端側に上記LCCから付与される電圧VCC1とは異なる電圧VCC2を付与することも可能である。電圧VCC1とは異なる電圧VCC2を付与するように構成すると、ある程度VCE(コレクタ−エミッタ間電圧)を小さくすることができ、エミッタフォロワとなるトランジスタ1−3、1−4のトランジスタの性能を十分に引き出すことができる。
【0068】
次に、本発明の第4の実施の形態による光送信器について図8から図10までを参照して説明する。図8は図3に対応する図であり、図3に示す光送信器に加えて、さらに、1チップCPに、光変調器6−1とエミッタフォロワ回路を出力回路とする駆動回路5−1とともに、キャリア光を発するレーザダイオードLD1を集積化した構造を有する。
【0069】
レーザダイオードLD1も、例えばInP系の材料により形成することができる。レーザダイオードLD1から出射されEA型光変調器6−1に入射されたキャリア光(入力光)が、駆動回路5−1から印加された駆動電圧により変調され出射光(変調光)を出射する。
【0070】
図9に、図8に示すチップCP(図9では符号16(CP)で示される)内に集積化された、光源−光変調器集積−エミッタフォロワ駆動回路モジュール16と、多重回路(MUX:Mutiplexer)モジュール12とを有する。n:1多重のMUXモジュール12からの電気信号を本実施の形態によるモジュール16(CP)に入力させることにより、光源からのキャリア光を変調し光ファイバ15−2を介して外部に光を出力することができる。
【0071】
図10は、図9に示すモジュールを用いることにより得られた動作波形例を示す図である。図10に示すように、符号1011で示される本実施の形態によるモジュールの動作波形は、立ち上がり時間t1と立ち下がり時間t3との和が、ほぼ5psと、“0”と“1”との切り替わりの周期(25ps)と比べて小さい値が得られ、正常に動作していることが判る。一方、従来の回路を用いた場合には、符号1001に示すように、立ち上がり時間t2と立ち下がり時間t4との和が、ほぼ20psと周期(25ps)と同等の値となってしまうため、“0”と“1”との識別が難しくなっている。このように、動作周波数fが50GHz程度になると、他の条件が同じ場合でも、本実施の形態によるモジュールがきわめて有利であることがわかる。
【0072】
次に、本発明の第5の実施の形態による光送信器について図11及び図12を参照して説明する。図11は図3に対応する図であり、図3に示す光送信器に加えて、さらに、エミッタフォロワ回路を出力回路とする駆動回路5−2が形成されたチップCP1上に、光変調器6−2が形成された別のチップCP2と、キャリア光を発するレーザダイオードLD2が形成されたさらに別のチップCP3とが搭載されている。
【0073】
レーザダイオードLD2から出射され導波路を介してEA型光変調器6−2に入射されたキャリア光(入力光)が、駆動回路5−2から印加された駆動電圧により変調され出射光(変調光)を出射する。
【0074】
図12に、図11に示す光変調器集積−エミッタフォロワ駆動回路モジュール14(CP1及びCP2)と、光源13(CP3)と、光変調器集積−エミッタフォロワ駆動回路モジュール14(CP1及びCP2)と光源13(CP3)とを結合する光ファイバ15−1と、多重回路(MUX:Mutiplexer)モジュール12とを有する。n:1多重のMUXモジュール12からの電気信号を本実施の形態によるモジュールに入力させることにより、光源からのキャリア光を変調し光ファイバ15−2を介して外部に光を出力することができる。それぞれの素子を別チップとすることにより、個々の特性に応じて適したチップを選択すれば、全体としての光送信器の高性能化が可能である。
【0075】
尚、本実施の形態による光送信器においても、多重回路(MUX:Mutiplexer)モジュール12をCP1と同一チップ内に集積化しても良い。
【0076】
次に、本発明の第1から第5までの各実施の形態による光送信器の変形例について図13を参照して説明する。図13に示す光送信器は、基本的には本発明の第1から第5までの実施の形態による光送信器と同様の構成を有している。但し、光変調器として、EA型光変調器の代わりにマッハツェンダ型光変調器D−2を用いている点が異なる。マッハツェンダ型光変調器D−2は、例えば、入力光を受け入れるための第1導波路RT1と、この第1導波路RT1から第2導波路RT2と第3導波路RT3とに分岐した分岐路と、第2導波路RT2と第3導波路RT3とが合流して形成された第4導波路RT4とを有している。第4導波路RT4から光が出射する。
【0077】
例えば第2導波路RT2に対して、駆動回路A−1の出力段からの駆動電圧を印加するための電極E1が形成されている。駆動回路A−1から印加される駆動電圧により、第2導波路RT2を通る光の位相が変調される。光の位相の変調の度合いは、駆動回路A−1から印加される駆動電圧により調整することができる。第3導波路RT3を通る光の位相は変調されない。従って、第2導波路RT2を通る光と第3導波路RT3を通る光が第4導波路RT4において合流して出射される際に入射光とは異なる位相を有することになる。
【0078】
EA型光変調器の代わりにマッハツェンダ型光変調器を用いた場合にも、電極E1に電圧を印加するための駆動回路の出力回路としてエミッタフォロワ型の出力回路を用いると、マッハツェンダ型光変調器が有する容量Cとはほぼ独立に光送信器の最大動作周波数fmを向上させることができる。
【0079】
この場合にも、駆動回路-光変調器間を高周波においても集中定数とみなせる短い距離に配置するのが好ましい必要がある。
【0080】
その他の構成及び応用については、第1から第5の実施の形態における説明と同様である。
【0081】
以上、実施の形態に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。その他、種々の変更、改良、組み合わせが可能なことは当業者に自明であろう。
【0082】
【発明の効果】
光変調器用の駆動回路の出力にエミッタフォロワ回路を適用することにより、CR時定数による帯域制限を受けずに、光変調器を高速化することが可能になる。同一基板に駆動回路と光変調器を集積化すると、さらに高速化と高集積化とが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による光送信器の回路図である。
【図2】図1の概略的な等価回路図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態による光送信器の斜視図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態による光送信器の構造を示す図であり、図4(A)は平面図、図4(B)は図4(A)のIVBa−IVBb線に沿う断面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態による光送信器の斜視図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態による光送信器の構造を示す図であり、図6(A)は平面図、図6(B)は図4(A)のVIBa−VIBb線に沿う断面図である。
【図7】図7(A)は本発明の第1の実施の形態による光送信器の回路図であり、図7(B)は図7(A)の変形例を示す回路図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態による光送信器の斜視図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態による光送信器の全体構成を示す機能ブロック図である。
【図10】図9の光送信器の高速動作波形例を示す図である。合わせて一般的な光送信器の高速動作波形を示す。
【図11】本発明の第4の実施の形態による光送信器の斜視図である。
【図12】本発明の第4の実施の形態による光送信器の全体構成を示す機能ブロック図である。
【図13】本発明の各実施の形態による光送信器の変形例を示す回路図である。
【図14】一般的な光送信器の回路図の例である。
【図15】図14の概略的な等価回路図である。
【図16】図14の回路にハイレベル調整回路を付した構成を有する回路図である。
【符号の説明】
1−1〜1−4…トランジスタ、2…電界吸収(EA)型光変調器、3−1、3−2…抵抗、4−1〜4−3…電流源、5…(エミッタフォロワ出力変調器)駆動回路、6…光変調器、7、21…半導体基板、LINE、28…配線(伝送線路)、9−1〜9−2…容量、LCC…ハイレベル調整回路、12…多重回路(MUX:Mutiplexer)、13…光源(レーザダイオード)、14…光変調器−エミッタフォロワ出力変調器駆動回路集積モジュール、15−1、15−2…光ファイバ、16…光源-光変調器-エミッタフォロワ出力変調器駆動回路集積モジュール。
Claims (10)
- 印加される駆動電圧に応じて入力光を変調させて出力する光変調器と、該光変調器に対して前記駆動電圧を出力する駆動回路であって、該駆動回路の出力段にエミッタフォロワ回路を有する駆動回路とを備え、前記エミッタフォロワ回路の出力端子と前記光変調器の電圧入力端子との間を接続する配線の長さLが、前記光送信器の最大動作周波数fmにおいて、前記駆動回路と前記光変調器とを集中定数的に取り扱える距離以下であることを特徴とする光送信器。
- 印加される駆動電圧に応じて入力光を変調させて出力する光変調器と、該光変調器に対して前記駆動電圧を出力する駆動回路であって、該駆動回路の出力段にエミッタフォロワ回路を有する駆動回路とを備え、前記エミッタフォロワ回路の出力端子と前記光変調器の電圧入力端子との間を接続する配線の長さLが、前記光送信器の最大動作周波数fmにおいて、前記駆動回路と前記光変調器とを集中定数的に取り扱える距離以下であって、前記Lは、以下の(1)式で表される距離であることを特徴とする請求項1に記載の光送信器。
L=(μ0ε0εs)-0.5/fm (1)
但し、μ0は真空の透磁率であり、ε0は真空の誘電率、εsは前記エミッタフォロワ回路の出力端子と前記光変調器の電圧入力端子との間を接続する配線周りの材料の実効的な比誘電率である。 - 前記光変調器側に終端抵抗を有しないことを特徴とする請求項1又は2に記載の光送信器。
- 前記駆動回路は増幅器を含み、該増幅器の入力側に該増幅器の電圧振幅を調整できる電圧調整回路を有する請求項1に記載の光送信器。
- 前記増幅器は出力端子と反転出力端子とを有する差動増幅器であり、前記出力端子又は前記反転出力端子のいずれか一方に前記エミッタフォロワ回路が接続されている請求項4に記載の光送信器。
- 前記変調器は、電界吸収型光変調器又はマッハツェンダ型光変調器である請求項1に記載の光送信器。
- 基板と、該基板にそれぞれ形成され、印加される駆動電圧に応じて入力光を強度変調させて出力する光変調器と、該光変調器に対して前記駆動電圧を出力する駆動回路であって、該駆動回路の出力段にエミッタフォロワ回路を有する駆動回路とを備え、前記エミッタフォロワ回路の出力端子と前記光変調器の電圧入力端子との間を接続する配線の長さLが、前記光送信器の最大動作周波数fmにおいて、前記駆動回路と前記光変調器とを集中定数的に取り扱える距離以下であることを特徴とする光送信器。
- 基板と、該基板にそれぞれ形成され、印加される駆動電圧に応じて入力光を変調させて出力する光変調器と、該光変調器に対して前記駆動電圧を出力する駆動回路であって、該駆動回路の出力段にエミッタフォロワ回路を有する駆動回路とを備え、前記エミッタフォロワ回路の出力端子と前記光変調器の電圧入力端子との間を接続する配線の長さLが、前記光送信器の最大動作周波数fmにおいて、前記駆動回路と前記光変調器とを集中定数的に取り扱える距離以下であって、前記Lは、以下の(1)式で表される距離であることを特徴とする請求項7に記載の光送信器。
L=(μ0ε0εs)-0.5/fm (1)
但し、μ0は真空の透磁率であり、ε0は真空の誘電率、εsは前記エミッタフォロワ回路の出力端子と前記光変調器の電圧入力端子との間を接続する配線周りの材料の実効的な比誘電率である。 - 光変調器側に終端抵抗を有しないことを特徴とする請求項7又は8に記載の光送信器。
- さらに、前記基板に形成され前記光変調器に入射する光を出射する光源を含む請求項7に記載の光送信器。
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