JP4054702B2 - 光送信器 - Google Patents

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  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ファイバ通信システムなどに用いられる光送信器に関する。
【0002】
【従来の技術】
光ファイバ通信システムにおいては、データ伝送の大容量化及び長距離化が進んでいる。長距離伝送ではデータ伝送速度の高速化に伴い、電気領域でのRZ(Return to Zero)信号生成が困難になってきている。RZ信号でのデータ伝送は、伝送信号1bit毎にクロック周波数の成分を持っていることから、受信端でクロックの再生を容易に実現できるため、長距離データ伝送の一つの符号化方法として頻繁に利用されている。このため、何らかの方法により伝送信号のRZ符号化を実現させる必要がある。
【0003】
一方、光領域でのRZ符号化は、図3に示すように、2つの電界吸収型光変調器を直列接続することで比較的容易に実現可能である。一方の光変調器15に高周波データ信号としてNRZ(Non Return to Zero)信号を入力し、入力側光ファイバ41から入力された光CW(Continuous Wave)信号を一次光変調(データ変調)する。もう一方の光変調器16には高周波データ信号に同期したクロック信号を入力し、光ファイバ42から入力される上記光データ変調された信号を二次光変調(光信号でのRZ信号化)する。この二段の光変調より、出力側光ファイバ43からRZ符号化された光変調信号を出力することができる。
【0004】
図3に示した構造によりRZ符号化された光変調波を得ることができるが、その実現にはNRZ信号とクロック信号間の同期をとる必要がある。従って、同期補償装置が必要となり、高価な装置になる。また、駆動回路と光変調器間の高周波電気信号の伝送には高周波伝送線路が用いられるが、高周波伝送線路設計及び高周波伝送線路基板も光送信器のコスト高の原因となる。
【0005】
図4は、NRZ信号とクロック信号間の同期ずれの発生を回避するために考えられる構造を示す図である。2個の光変調器17,18を同一基板内に形成し、両者を同一基板内において光導波路によって直列接続する。このように光変調器17,18を直列集積化して2つの光変調器を近接配置することにより、同期ずれの発生を回避する。伝送線路61,62と光変調器17,18の間はボンディングワイヤ51,52で接続する。
【0006】
なお、電界吸収型(EA)光変調器やマッハツェンダ(MZ)型光変調器の動作原理などについては、例えば非特許文献1に記載されている。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−296552号公報参照
【非特許文献1】
山本杲也著「光ファイバ通信技術」日刊工業新聞社(1995年発行)、第130−133頁
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図4の構造を採用しても、光変調器と駆動回路を近接配置できないため、環境温度変化よる位相ずれが起こる。この位相ずれの影響を図5及び図6を用いて説明する。図5に示すように、RZ信号はNRZ信号とクロック信号の合成により生成される。図5(A)に示すNRZ信号と図5(B)に示すクロック信号が最適な位相で合成された場合、図5(C)に示すように理想的なRZ信号が得られる。しかし、両者の位相がずれると、図5(D)に示すように波形に劣化がみられる。図6は、位相ずれと受信感度劣化の関係をプロットした図である。このように位相ずれが感度劣化を引き起こすため、位相調整のための補償装置が必要となる。また、光変調器と駆動回路の高周波電気伝送にボンディングワイヤがあると、寄生インダクタンスによって電気波形の劣化が生じ、結局光波形劣化を引き起こす。
【0009】
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑み、電界吸収型光変調器やマッハツェンダ型光変調器を用い、RZ信号や位相多値信号、強度多値信号を簡素な構成で実現できる光送信器を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記従来技術の欠点を解消する光送信器の構造として、2つの光変調器を集積した基板を駆動回路基板上に実装する方法が考えられる。この構造によれば高周波伝送線路やボンディングワイヤなどは必要なく、部品数低減につながりコストが下がる。また、電気信号路が短くなり、2つの光変調器間への入力信号の環境温度変化による位相ずれを抑制できる。しかし、駆動回路基板上に光変調器を集積した基板を実装すると、駆動回路から放出される熱によって光変調器の性能が劣化する。従来は光変調器の駆動回路の消費電力が大きく、駆動回路と光変調器を近接配置すると駆動回路の発熱によって光変調器が性能劣化するため両者を近接配置することはできなかった。つまり、2つの光変調器を集積した基板を駆動回路基板上に実装するためには、駆動回路の低消費電力化が必須である。
【0011】
ここで従来の光変調器の駆動形式について検討する。図7は、従来の光送信器の一般的な回路図である。図7に示すように、従来の回路構成はコレクタ出力形式である。駆動回路と光変調器10はインピーダンスZの伝送線路91によって結合されている。この出力に着目して図7の回路を概略的に等価回路化したものが図8である。図8に示すように、光変調器10自身が有する容量C2と配線容量などの他の寄生容量C1とによる容量(C)と駆動回路の抵抗Z1と終端抵抗Z2による抵抗(R)とにより大きなCR時定数を有する低域通過フィルタが形成され、CR時定数により帯域が制限され、高周波域の信号が遮断されてしまう。
【0012】
例えば、図8において、光変調器の容量C2が0.5pFであり、寄生容量を含めた駆動回路側の容量C1が0.5pFであると仮定する。また、光変調器を駆動する駆動電圧を2Vとする。この場合、並列のZは共に50Ωが通常であるため、実質的な抵抗は25Ωとなる。従って、CR時定数は25psとなる。この場合には、動作周波数は最大(fm)でも10GHz程度が限界となってしまう。すなわち、高速(高周波域)で動作させた場合に、“0”と“1”の信号が切り替わる、いわゆる立ち上がり/立ち下がりに要する遅延時間が大きくなり、光送信器が正常に動作しなくなる可能性が高い。
【0013】
上記の回路においては、50Ω整合をとる必要があるためにRの値は固定されている。従って、CR時定数を小さくするためには容量Cを小さくする必要がある。容量Cを小さくするには、光変調器の容量C2を小さくする必要があるが、光変調器の容量C2を小さくすると駆動電圧を大きくしなければならなくなる。つまり動作帯域と駆動電圧とはトレードオフの関係にある。駆動電圧を大きくすると、駆動回路の高速動作に困難をきたす。また駆動電圧が大きいと駆動回路の消費電力が大きくなり、回路の周辺の温度上昇につながる。
【0014】
本発明では、光変調器自身が有する容量C2に関してはある程度の値を保ちつつ、高速性を追求できる回路構成とするため、まず第1に、CR時定数により動作周波数が制限される上記回路に代えて、新しい駆動方式の回路を用いる。具体的には、CR時定数制限を受けないエミッタフォロワ出力駆動回路を採用することにより、光変調器の低電圧駆動化による駆動回路の低消費電力化を実現する。エミッタフォロワ出力駆動回路では、光変調器の高速動作を維持しつつ光変調器の容量値を大きくでき、駆動電圧を小さくできる設計が可能である。これにより駆動回路を低消費電力化でき、駆動回路と光変調器の間の距離を短くしても光変調器の性能を温度劣化させずに光送信器を構成できる。
【0015】
すなわち、本発明による光送信器は、出力形式にエミッタフォロワ回路を採用した複数の駆動回路を集積した第1の半導体基板と、第1の半導体基板上に搭載され、複数の駆動回路によってそれぞれ駆動される複数の光変調器を直列に集積した第2の半導体基板とを備える。複数の駆動回路の少なくとも1つは電圧振幅を調整できる電圧調整回路及び/又は位相を調節できる位相調整回器を有するのが好ましい。光変調器は電界吸収型光変調器又はマッハツェンダ型光変調器とすることができる。
【0016】
駆動回路の出力端子と光変調器の電圧入力端子との間隔Lは、当該光送信器の最大動作周波数fmにおいて集中定数とみなせる距離(後述する)以下であるのが好ましい。
【0017】
また、第1の半導体基板は複数の駆動回路の前に集積された多重回路を有し、多重回路に入力された入力電気信号のデータ速度やクロック速度より速いデータ速度の光信号を生成するようにすることもできる。その際、多重回路の出力段をエミッタフォロワ回路とすると、多重回路の出力によって光変調器を直接駆動することも可能である。この場合には、独立した駆動回路は特に必要とされず、多重回路が複数の駆動回路を兼用することになる。
【0018】
本発明によると、光送信器の動作周波数を高くしても正常に動作させることが可能である。加えて、EA光変調器の容量Cを大きくしたままでも光送信器の高速性を維持できる。従って、同じ動作周波数において光変調器の駆動電圧を下げることも可能であり、駆動回路の低消費電力化が可能である。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。理解を容易にするため、以下の図において同じ機能部分には同じ符号を付して説明する。
【0020】
最初に、エミッタフォロワ出力駆動回路について説明する。図9は、本発明で採用した、駆動回路の出力にエミッタフォロワを用いて光変調器を駆動する光送信器の回路例を示す図である。光変調器としてEA型(Electro Absorption Type)光変調器を用いた例を示す。EA型光変調器は、印加電圧(駆動電圧)に応じてキャリア光の吸収量を調整することにより、強度変調された信号光を生成する。
【0021】
図9に示すように、パッケージPK1内には、駆動回路A1と光変調器A2とを有する光送信器Aが集積化されている。駆動回路A1は、差動増幅器A3−1と、その差動出力端子に接続された第1エミッタフォロワ回路A3−2と、反転出力端子に接続された第2のエミッタフォロワ回路A3−3とを有している。差動増幅器A3−1は、エミッタが共通接続された2つのバイポーラトランジスタ81,82と、それぞれのトランジスタと直列接続された負荷抵抗91,92とを含んでいる。共通接続されたエミッタは、電源に接続され、その間には電流源(例えば、エミッタ−ベース間が接続されたバイポーラトランジスタなど)12−1が設けられている。負荷抵抗91,92のバイポーラトランジスタ81,82と反対側の端子は、接地(GND)されている。2つのバイポーラトランジスタ81,82のそれぞれのベース端子には、DATA信号とその反転DATA信号とが入力される。
【0022】
第1のエミッタフォロワ回路A3−2は、トランジスタ84と電流源12−3との直列接続を有しており、第2のエミッタフォロワ回路A3−3は、トランジスタ83と電流源12−2との直列接続を有している。トランジスタ84のベースに差動増幅器A3−1の差動出力信号が入力され、トランジスタ83のベースに差動増幅器A3−1の反転差動出力信号が入力される。電流源12−3及び電流源12−2のトランジスタと反対側の端子は、それぞれ電源に接続されている。両エミッタフォロワ回路のうちトランジスタ83,84のコレクタ側も、接地されている。
【0023】
上記駆動回路A1においては、トランジスタ81,82と、抵抗91,92とに流れる電流で決まる出力電圧がトランジスタ83,84のベースに印加される。トランジスタ83,84はコレクタが接地された、いわゆるエミッタフォロワ形式である。このエミッタフォロワを出力回路として用いる駆動用回路A1により光変調器A2を駆動する(ここではEA型光変調器を用いる)。第1のエミッタフォロワ回路A3−2は、差動増幅器の出力と接続されて駆動回路A1の出力段を構成している。その出力端子T1は、EA型光変調器10のアノード側の端子T2と、配線により接続されている。EA型光変調器2のカソード側の端子T3は接地(GND)されている。
【0024】
エミッタフォロワを出力回路として用いることにより、出力インピーダンスを低くできる。すなわち、駆動回路A1の出力段にエミッタフォロワ型回路A3−2を設けることにより、CR時定数制限のある駆動方式から容量の低インピーダンス駆動に置き換わる。動作周波数は、エミッタフォロワに流す電流Iによる光変調器の容量Cの充放電時間によって決まるため、エミッタフォロワ型回路A3−2に流れる電流Iを調整することにより、最大動作周波数を高くすることも可能である。この場合に、駆動回路A1と光変調器A2間は、最大動作周波数においても集中定数とみなせる距離に配置することが好ましい。このとき、通常用いられる光変調器側の終端抵抗は必要ない。
【0025】
なお、図9の回路例ではトランジスタとしてバイポーラトランジスタを用いているが、例えば、高移動度トランジスタ(ハイエレクトロンモビリティトランジスタ:HEMT)などの電界効果型トランジスタを用いても同様に構成することが可能である。また、図9には、差動増幅器A3−1のコレクタ側共通端子とエミッタフォロワ回路A3−2,A3−3のコレクタ側端子とが、いずれも接地(GND)されている例を示したが、両者に共通の一定電圧を印加することも可能である。或いは、差動増幅器A3−1とエミッタフォロワ回路とで異なる電圧を印加できるように構成しても良い。
【0026】
図10は、図9の回路の概略的な等価回路図である。図10に示すように、光送信器Aは、駆動回路A1側の出力段(出力回路)であるエミッタフォロワ型回路A3−2と、光変調器A2側のEA変調器(ここでは、容量C2のみを示している)A2とを含む。エミッタフォロワ型回路A3−2は、駆動電圧VmをEA型光変調器の電圧入力端子T2に印加する。
【0027】
上記の光送信器Aにおいては、遅延時間τ1は基本的にエミッタフォロワに流す電流Iと、EA型光変調器の容量C2とにより決まる。すなわち、C2×V=Q=Iτ1である。従ってEA型光変調器の容量C2を小さくしなくても、エミッタフォロワに流す電流Iの大きさに反比例して、遅延時間τ1を小さくすることができる。駆動回路の出力回路(出力段)にエミッタフォロワ回路を用いればCR時定数による高速性の制限を受けにくい。
【0028】
このとき、駆動回路−光変調器間の距離を、光送信器の最大動作周波数fmにおいて、駆動回路と光変調器とを集中定数的に取り扱える距離以下にするのが好ましい。高周波信号が駆動回路−光変調器間の距離を感じなければ、多重反射を防ぐことができ、50Ωのインピーダンス整合を考えずに回路を設計できる。集中定数とみなせる距離Lとは、光送信器の最大動作周波数fmから求められる電気信号(電磁波)の波長λよりも短い距離であり、より好ましくは、fmから求められる波長λよりも十分に短い距離である。この距離Lについて以下により具体的に説明する。
【0029】
λ=c/f、
c=(μ0ε0-0.5
である。ここで、λは波長であり、fは周波数、cは真空中の光速、μは真空透磁率であり、1.256×10-6(H/m)である。εは真空誘電率であり、8.85×10-12(F/m)である。真空中の光速cは、2.998×108(m/s)である。
【0030】
例えば、動作周波数fが10GHzであれば、真空中を伝播する電気信号の波長λは、約3cmとなる。動作周波数fが40GHzであれば、波長λは、約7.5mmとなる。誘電率が異なる場合は比誘電率εsの平方根で上記の式を除算すれば良い。比誘電率εsは、駆動回路の出力端とEA型光変調器の電圧入力端子との間を接続する配線の周辺材料により決まる。例えば、InP基板上に素子を形成し、Auで配線を行えば、電界がもれているInP層(比誘電率εs=12.1)と空気層(比誘電率ε=1)とのほぼ平均的な値(配線形状などにより多少変化する)が実効的な比誘電率となる。実際の距離Lは、上記の式により求まる波長λより小さいことが好ましい。好ましくは、例えばλの1/3、より好ましくは1/10以下である。
【0031】
以上の考察に基づき、図1と図2を参照して、本発明の第1の実施形態による光送信器について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態による光送信器の概略斜視図である。図2は、この光送信器の機能ブロック図である。
【0032】
本実施形態による光送信器は、光変調器が直列に集積された半導体基板31と2つの駆動回路21,22が形成された半導体基板32とを有する。半導体基板32上に形成された2つの駆動回路21,22は、いずれも上記で説明した出力段にエミッタフォロア回路を採用した駆動回路である。また、駆動回路21,22は増幅器を含む。一方の駆動回路は光変調器の最適な条件で駆動できるために電圧振幅を調整できる電圧調整回路を有し、他方の駆動回路は電圧調整回路を有し、さらに2つの変調器間の位相を最適な条件で合わせるために増幅器の位相を調整できる位相調整回路を有する。このように2つの駆動回路21,22が形成された半導体基板32に光変調器が直列に集積された半導体基板31を搭載した光送信器の構成は、駆動回路21,22として出力段にエミッタフォロア回路を採用した駆動回路を採用することによって始めて可能になったものである。
【0033】
入力側光ファイバ41から光送信器に入射されたキャリア光は、Xbit/sデータ電気信号が入力された駆動回路21の出力によって駆動される光変調器11を通って光変調され、続いてXHzクロック電気信号が入力された駆動回路22の出力によって駆動される光変調器22で更に光変調される。こうして、出力側光ファイバ43にXbit/sのRZ光信号が出力される。本発明の第1の実施形態によれば、RZ光送信器が簡易な構造で提供される。
【0034】
次に、図11を参照して、本発明の第2の実施形態による光送信器について説明する。図11にブロック図を示すこの光送信器の構成は基本的に第1の実施形態と同じであるが、第1の実施形態での駆動回路への入力信号がNRZ信号とクロック信号であったのに対し、この第2の実施形態では2つの異なるNRZ信号を駆動回路21,22の入力とする。この時、2つの駆動回路21,22の出力振幅を異なる振幅とすることで、2つの光変調器11,12によってNRZの強度多値光信号を生成できる。位相調整に関しては第1の実施形態と同じく、どちらかの駆動回路に位相調整機能を設ける。
【0035】
本発明の第2の実施形態によれば、NRZの強度多値光送信器が簡易な構造で提供される。なお、多値変調技術自体については、例えば、文献「Sheldon Waklin and Jan Conradi, "Multilevel Signaling for Increasing the Reach of 10Gb/s Lightwave Systems", Journal of Lightwave technology, Vol.17, No.11,
pp.2235-2248, 1999」に紹介されている。
【0036】
また、図11にブロック図を示した光送信器において、光変調器11.12の一方を、いままで述べてきた強度光変調器から位相変調器に代えることで、位相多値光送信器が構成できる。
【0037】
次に、図12を参照して、本発明の第3の実施形態による光送信器について説明する。ブロック図を図12に示した光送信器は、第1の実施形態における駆動回路21,22の前に多重回路(Multiplexer:MUX)7を集積したものである。MUX回路7はデータ信号とクロック信号の2つを扱う回路であるため、同期のとれたデータ信号とクロック信号を出力できる。本実施形態ではn:1MUX回路を集積することにより入力信号速度を出力信号速度に対して1/nに低速化することが可能である。つまり、劣化の大きい高周波の電気信号をモジュールの外に出さずに、高周波でも劣化の少ない光信号に変換できる。
【0038】
次に、図13を参照して、本発明の第4の実施形態による光送信器について説明する。図13にブロック図を示した本例の光送信器は、第3の実施形態のMUX回路7の出力段にこれまで考察したエミッタフォロア駆動形式を導入し、光変調器の駆動電圧を小さくするように設計したものである。これにより、MUX回路が駆動回路を含む構成となり、独立した駆動回路が不要となる。このような構成の光送信器は、光変調器の高速動作を維持しつつ光変調器の容量値を大きくでき、駆動電圧を小さくできる設計が可能なエミッタフォロア駆動形式の採用により始めて実現できたものである。MUX回路7は、電圧調整機能、位相調整機能を有するものとする。
【0039】
次に、図14を参照して、本発明の第5の実施形態による光送信器について説明する。図14にブロック図を示した光送信器は、図1及び図2に示した光送信器の構成に加えて、さらに、半導体基板31に、光変調器11,12とともに、キャリア光を発するレーザダイオード(半導体レーザ)14を集積化したものである。レーザダイオード14から出射されたキャリア光は光変調器11に入射される。これにより光源も集積され、さらなる低コストや部品点数の減少が見込まれる。
【0040】
以上、実施の形態に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。その他、種々の変更、改良、組み合わせが可能なことは当業者に自明であろう。
【0041】
【発明の効果】
本発明によると、簡易かつコンパクトな構成によってRZ光信号や強度多値光信号あるいは位相多値光信号を生成することのできる光送信器が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による光送信器の概略斜視図。
【図2】図1の概略的なブロック図。
【図3】光領域でのRZ符号化された光変調信号の生成の例の説明図。
【図4】NRZ信号とクロック信号間の同期ずれの発生を回避するために考えられる構造を示す図。
【図5】RZ信号生成における位相ずれの波形への影響を示す図。
【図6】RZ信号生成における位相ずれの受信感度劣化への影響を示す図。
【図7】従来の光送信器の一般的な回路図。
【図8】図7の概略的な等価回路図。
【図9】駆動回路の出力にエミッタフォロワを用いて光変調器を駆動する光送信器の回路例を示す図。
【図10】図9の回路の概略的な等価回路図。
【図11】本発明の第2の実施形態による光送信器のブロック図。
【図12】本発明の第3の実施形態による光送信器のブロック図。
【図13】本発明の第4の実施形態による光送信器の全体構成を示す機能ブロック図。
【図14】本発明の第5の実施形態による光送信器の全体構成を示す機能ブロック図。
【符号の説明】
10,11,12…光変調器、21,22…駆動回路、31,32…半導体基板、41,42,43…光ファイバ、51,52…ボンディング、61,62…伝送線路、7…多重回路(MUX:Mutiplexer)、14…半導体レーザ,91…インピーダンスZの伝送線路

Claims (6)

  1. 出力にエミッタフォロワ回路を採用した第1の駆動回路と、出力段にエミッタフォロワ回路を採用した第2の駆動回路を集積した第1の半導体基板と、
    前記第1の半導体基板上に搭載され、前記第1の駆動回路によって駆動される第1の光変調器と、前記第2の駆動回路によって駆動される第2の光変調器を直列に集積した第2の半導体基板とを備える光送信器。
  2. 請求項1記載の光送信器において、前記第1及び第2の駆動回路の少なくとも1つは電圧振幅を調整できる電圧調整回路及び/又は位相を調節できる位相調整回器を有する光送信器。
  3. 請求項1記載の光送信器において、前記光変調器は電界吸収型光変調器又はマッハツェンダ型光変調器である光送信器。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項記載の光送信器において、前記駆動回路の出力端子と前記光変調器の電圧入力端子との間隔Lが、当該光送信器の最大動作周波数fmにおいて集中定数とみなせる距離以下である光送信器。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項記載の光送信器において、前記第1の半導体基板は前記第1及び第2の駆動回路の前に集積された多重回路を有し、前記多重回路に入力された入力電気信号のデータ速度やクロック速度より速いデータ速度の光信号を生成する光送信器。
  6. 請求項5記載の光送信器において、前記多重回路は出力段にエミッタフォロワ回路を有し、前記第1と第2の駆動回路を兼用する光送信器。
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