JP3701471B2 - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パラレル型のハイブリッド車両に関する。
【0002】
【従来の技術】
パラレル型のハイブリッド車両は、その推進源として、エンジンとこのエンジンの出力軸にロータを連接した電動機とを具備している。そして、例えば車両の加速走行時等にエンジンの駆動力と共に電動機の駆動力を車両の駆動輪に伝達し、これにより車両の要求される加速性能を確保しつつ、エンジンの出力を抑制しエンジンの燃料消費量や排ガスの生成量を低減するようにしている。
【0003】
この種のハイブリッド車両では、例えば車両の減速走行時に、車両の運動エネルギーにより電動機のロータを回転駆動することで、該電動機の回生発電を行い、その発電エネルギーを電動機の電源エネルギーを貯蔵する蓄電装置(バッテリ、コンデンサ等)に充電することが一般に行われている。
【0004】
また、該ハイブリッド車両では、例えば特開平9−280091号公報に本願出願人が開示しているように、エンジンのアイドリング運転時に、エンジンの駆動力によって電動機の回生発電を行い、その発電エネルギーを前記蓄電装置に充電する場合もある。
【0005】
この場合、電動機の目標発電量は、例えば前記蓄電装置の残容量に応じて可変的に設定され、その目標発電量での電動機の回生発電が行われる。また、このとき、電動機の回生発電のために使用されるエンジンの出力を確保するために、電動機の目標発電量に応じてエンジンのスロットル弁の開度を調整する(目標発電量が大きくなる程、スロットル弁の開度を大きくする)ようにしている。
【0006】
しかしながら、上記のような技術では、電動機の目標発電量に応じて一義的にスロットル弁の開度を決定して該スロットル弁を駆動するようにしているため、電動機の発電量の変化に対して、エンジンの吸入空気量の遅れを生じ易い。この結果、電動機の発電量を変化させたとき、エンジンのアイドリング回転数の変動を生じ易いものとなっていた。また、電動機の目標発電量が一定に保持されているような状態であっても、このとき、スロットル弁の開度は一定に保持されるため、エンジンのフリクションの変動等が生じると、エンジンのアイドリング回転数の変動を生じ易いものとなっていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はかかる背景に鑑み、エンジンのアイドリング運転に際して、該エンジンのアイドリング回転数を所望の回転数に安定に維持しつつ、該エンジンにより駆動する電動機の適正な回生発電を行うことができるハイブリッド車両の制御装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明のハイブリッド車両の制御装置はかかる目的を達成するために、車両の推進源としてエンジンと該エンジンの出力軸にロータを連接した電動機とを備えたハイブリッド車両において、前記エンジンのアイドリング運転時に該エンジンの吸入空気量を調整しつつ前記電動機の回生発電を所定の目標発電量で行わしめる制御装置であって、前記電動機の電源エネルギーを貯蔵した第1蓄電装置と、該第1蓄電装置の電圧よりも低い電圧で動作する電子機器の電源エネルギーを貯蔵し、前記第1蓄電装置の電力または前記電動機の回生電力を受けるべく前記第1蓄電装置に降圧器を介して接続された第2蓄電装置と、前記第1蓄電装置の蓄電量と前記降圧器の入力電力とを検出し、検出した蓄電量があらかじめ定めた該蓄電量の目標値に所定の範囲内でほぼ一致しているときには、前記電動機の目標発電量を前記降圧器の入力電力に等しい発電量に設定し、且つ前記検出した蓄電量が前記目標値よりも小さい値で前記範囲を逸脱しているときには、前記電動機の目標発電量を前記降圧器の入力電力よりも所定量だけ大きな発電量に設定し、且つ前記検出した蓄電量が前記目標値よりも大きい値で前記範囲を逸脱しているときには、前記電動機の目標発電量を0に設定する手段と、前記エンジンの目標アイドリング回転数を前記電動機の目標発電量に応じて設定する手段と、前記電動機の実発電量と前記目標発電量とを一致させるように前記エンジンの吸入空気量をフィードバック制御により調整する吸入空気量調整手段と、前記エンジンの実回転数を前記目標アイドリング回転数に一致させるように前記電動機の回生トルクをフィードバック制御により調整する回生トルク調整手段とにより構成したことを特徴とする。
【0009】
かかる本発明によれば、前記エンジンのアイドリング運転時に、前記吸入空気量調整手段は、前記電動機の実発電量と前記目標発電量とを一致させるように前記エンジンの吸入空気量をフィードバック制御により調整する(例えば実発電量>目標発電量であればエンジンの吸入空気量を減少させ、実発電量<目標発電量であればエンジンの吸入空気量を増加させる)。これによりエンジンは、電動機の前記目標発電量での回生発電を行い得る出力を発生する。そして、このような吸入空気量の調整を行いつつ、前記回生トルク調整手段が、エンジンの実回転数を前記目標アイドリング回転数に一致させるように前記電動機の回生トルクをフィードバック制御により調整することで、前記電動機の実発電量がほぼ目標発電量に一致するようになると共に、エンジンの実回転数もほぼ前記目標アイドリング回転数に一致するようになる。
【0010】
そして、このとき、エンジンの吸入空気量と電動機の回生トルクとを上記のようなフィードバック制御により調整することで、電動機の実発電量とエンジンの実回転数とをそれぞれ安定的に目標発電量及び目標アイドリング回転数に維持することが可能となる。
【0011】
例えば電動機の目標発電量が増加すると、前記吸入空気量調整手段によって吸入空気量が増量側に調整されるため、エンジンの実回転数が上昇しようとするが、このとき、前記回生トルク調整手段によって、電動機の回生トルクが増加側に調整される。このため、エンジンの実回転数の上昇傾向が抑えられると同時に、電動機の実発電量が目標発電量に近づくように増加される。
【0012】
また、例えばエンジンのフリクションが増加すると、エンジンの実回転数が下降しようとするが、前記回生トルク調整手段によって、電動機の回生トルクが減少側に調整される。同時に、電動機の回生トルクが減少側に調整されることで、該電動機の発電量が減少傾向となるが、前記吸入空気量調整手段によって、吸入空気量が増量側に調整される。この結果、エンジンの実回転数の下降傾向が抑えられると同時に、電動機の実発電量の減少傾向も抑えられる。
【0013】
従って、本発明によれば、エンジンのアイドリング回転数を所望の回転数に安定に維持しつつ、該エンジンにより駆動する電動機の適正な回生発電を行うことができる。また、電動機の目標発電量は、前述の如く第1蓄電装置の蓄電量に応じて設定するため、該第1蓄電装置の蓄電量を概ね所定の目標値の近傍の蓄電量に保持することができる。このため、第1蓄電装置は、その蓄電エネルギーが低圧系の前記電子機器により消耗されたりすることなく、所定の目標値の蓄電量を保持するようにして電動機の回生動作により充電される。
【0015】
また、本発明では、前記エンジンの目標アイドリング回転数は前記電動機の目標発電量に応じて設定するので、電動機を発電効率(エンジンから電動機に与えられる機械的な入力エネルギーに対する該電動機の出力エネルギー(発電エネルギー)の割合)が良好なものとなる回転数で動作させつつ該電動機の回生発電を行うことが可能となる。
【0016】
ところで、エンジンでは、例えばスロットル弁(吸入空気量制御弁)を設けた主たる吸気通路の他、該スロットル弁を迂回するバイパス通路(吸気通路)を備え、アイドリング運転時には、そのバイパス通路を介してエンジンの吸気を行うのが一般的である。そして、このバイパス通路にも吸入空気量制御弁を設け、例えばエンジンを始動した直後のアイドリング運転時には、車両走行後の通常的なアイドリング運転時よりも、上記バイパス通路の吸入空気量制御弁の開度を大きくして(エンジンの吸入空気量を増量する)、エンジンのアイドリング回転数を高めにすることが一般的に行われている。
【0017】
このように吸気通路を二つ備えて、それぞれの吸気通路に吸入空気量制御弁を設けたエンジンを搭載したハイブリッド車両に本発明を適用する場合、前記吸入空気量調整手段は、基本的には、いずれか一方の吸入空気量制御弁(例えばスロットル弁)の開度を調整することで、エンジンの吸入空気量を調整すればよい。この場合、他方の吸入空気量制御弁の開度を例えば上記のように通常のアイドリング運転時よりも大きくする(吸入空気量を増量させる)ような状況では、電動機の実発電量が目標発電量よりも大きい状態で、上記一方の吸入空気量制御弁の開度を最小開度まで小さくしても、電動機の実発電量が目標発電量まで減少しないという状況が生じることがある。そして、このような状況では、エンジンの回転数を通常の場合よりも高めるために、他方の吸入空気量制御弁の開度を通常のアイドリング運転時よりも大きくしているので、エンジンの回転数は、通常のアイドリング回転数よりも高めることが望ましい。
【0018】
そこで、本発明ではさらに、前記エンジンはそれぞれ吸入空気量制御弁を有する二つの吸気通路を介して空気を吸入可能とされ、前記吸入空気量調整手段は、前記二つの吸気通路のうちの一方側の吸気通路の吸気量制御弁の開度を調整することにより前記エンジンの吸入空気量を調整するものであり、さらに、前記二つの吸気通路のうちの他方側の吸気通路の吸入空気量制御弁は、その開度が、所定の条件下で前記エンジンのアイドリング運転時の回転数を上昇させるために該エンジンの吸入空気量を増量させるように調整されるものであるような場合には、前記回生トルク調整手段は、前記他方側の吸気通路の吸入空気量制御弁の開度が吸入空気量の増量側に調整された場合に、前記吸入空気量調整手段により前記一方側の吸気通路の吸入空気量制御弁の開度が最小開度まで調整されたとき、前記電動機の回生トルクをその減少側に制限する。
【0019】
すなわち、前記電動機の実発電量が前記目標発電量よりも大きい状態で前記吸入空気量調整手段により前記一方側の吸気通路の吸入空気量制御弁の開度が最小開度まで調整されたときには(このとき、前記電動機の実発電量は前記目標発電量よりも大きい状態である)、他方側の吸気通路の吸入空気量制御弁の開度が通常の場合よりも大きくされて、エンジンの吸入空気量が増量されている状態であるので、前記電動機の回生トルクをその減少側に制限する。これによりエンジンの回転数を適正に高めることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を図1乃至図6を参照して説明する。
【0021】
図1は本実施形態の制御装置を具備したハイブリッド車両の全体的システム構成を模式化して示しており、図中、1はエンジン、2は電動機、3はクラッチ4を含む変速装置、5は第1蓄電装置、6は第2蓄電装置、7は車両走行用の駆動輪、8はエンジンコントローラ、9は発電電動機コントローラ、10は変速装置コントローラ、11は電源系コントローラ、12は統括管理コントローラである。
【0022】
エンジン1は、車両の主たる推進源であり、その駆動力を図示しない出力軸(クランク軸)から電動機2のロータ(図示しない)及び変速装置3を介して駆動輪7に伝達することで、車両を走行させる。
【0023】
この場合、エンジン1は、図2に模式化して示す如く、該エンジン1の主たる吸入空気量制御弁であるスロットル弁1aを備えた主吸気通路30と、該スロットル弁1aを迂回するバイパス吸気通路31とを介して空気の吸入を行うようになっている。そして、バイパス吸気通路31には、これを通る空気の流量を調整するための吸入空気量制御弁1b(以下、バイパス弁1bという)が備えられている。尚、図2中、32はエンジン1のピストン、33は吸気バルブ、34は排気バルブである。
【0024】
図1の説明に戻って、このエンジン1には、該エンジン1の回転数NEや吸気圧PB、機関温度TW、スロットル弁1aの開度θth(以下、スロットル開度θthという)を含むエンジン1の動作状態を検出するための検出装置13(以下、E/Gセンサ13という)が付設されている。このE/Gセンサ13による回転数NE等の検出データはエンジンコントローラ8に与えられる。
【0025】
さらに、エンジン1には、これを動作させるための駆動機構として、エンジン1に供給される燃料及び空気の混合気に点火する点火装置14aや、エンジン1に燃料を供給する燃料供給装置14b、前記スロットル弁1aを駆動するアクチュエータ14c、前記バイパス弁1bを駆動するアクチュエータ14dが付設されている。以下、これらの駆動機構14a〜14dを総称的にエンジン駆動装置14と称する。
【0026】
電動機2は、そのロータ(図示しない)がエンジン1の出力軸に同軸に連結され、また、該電動機2の電機子コイル(図示しない)がレギュレータ/インバータ回路等により構成された通電制御回路15(以下、PDU15という)を介して第1蓄電装置5の正負の電源端子に電気的に接続されている。
【0027】
この電動機2は、第1蓄電装置5に蓄えられている電力をエネルギー源としてエンジン1の出力を補助する補助出力(エンジン1の出力と併せて駆動輪7に伝達する補助的な車両推進力)を生成する電動機としての動作(以下、アシスト動作という)と、車両の減速時に駆動輪7側から伝達される運動エネルギー、あるいは車両のクルーズ走行時もしくはアイドリング運転時のエンジン1の出力の一部をエネルギー源として第1蓄電装置5もしくは第2蓄電装置6に充電する電力を回生発電する発電機としての動作(以下、回生動作という)とを選択的に行うものである。それぞれの動作は、電動機2と第1蓄電装置5もしくは第2蓄電装置6との間の電力授受を上記PDU15を介して制御することで行われる。
【0028】
また、電動機2に付随して、該電動機2の電機子コイルの電流Igm 及び電圧Vgmを検出するための検出装置16(以下、G/Mセンサ16という)が備えられ、このG/Mセンサ16による検出データは、電動機2の回生動作時の実発電量等を把握するために電動機コントローラ9に与えられる。
【0029】
第1蓄電装置5は、電動機2のアシスト動作用の電源として例えば100〜180V程度の高電圧の電力を貯蔵するものであり、本実施形態では、電気二重層コンデンサにより構成されている。この第1蓄電装置5に付随して、該蓄電装置5の充放電電流Ib(第1蓄電装置5の正負の電源端子間に流れる電流)及び端子電圧Vb(蓄電装置5の正負の電源端子間の発生電圧)をそれぞれ検出するための検出装置17(以下、U/Cセンサ17という)が備えられ、このU/Cセンサ17による検出データは第1蓄電装置5の蓄電量を把握するためのデータとして電源系コントローラ11に与えられる。この場合、U/Cセンサ17が検出する充放電電流Ibは、第1蓄電装置5に流入する充電電流と第1蓄電装置5から流出する放電電流とがあり、該センサ17は、それらの電流を区別して検出可能としている。尚、本実施形態では第1蓄電装置5として、電気二重層コンデンサを使用しているが、バッテリ等の二次電池を使用してもよい。
【0030】
第2蓄電装置6は、前記各コントローラ8〜12や、点火装置14a、図示しないオーディオ装置等、車両に搭載された低圧系電子機器18(第1蓄電装置5の電圧よりも低い電圧(例えば12V)の電源を用いて動作する電子機器(回路を含む))を動作させるための電力を貯蔵するものであり、本実施形態では、例えば12Vのバッテリ(鉛蓄電池等の二次電池)により構成されている。
【0031】
この第2蓄電装置6の正負の電源端子は、低圧系電子機器18に接続されている他、第1蓄電装置5もしくは回生動作中の電動機2から電力を受けるべく降圧器19(DC/DCコンバータ)を介して第1蓄電装置5の正負の出力端子に接続されている。
【0032】
尚、本実施形態では、第2蓄電装置6としてバッテリを使用しているが、第1蓄電装置5と同様に電気二重層コンデンサ等を使用してもよい。
【0033】
また、降圧器19に付随して、この降圧器19に第1蓄電装置5もしくは回生動作中の発電電動機2から入力される電力を検出するために該降圧器19への入力電流Ii 及び入力電圧Viを検出するセンサ21が備えられている。そして、このセンサ21による入力電流Ii 及び入力電圧Viのそれぞれの検出データは、電源系コントローラ11に与えられ、それらの検出値Ii ,Viの積により降圧器19への入力電力(=Ii ・Vi。これは12V系の消費電力に相当する)を検出可能としている。
【0034】
変速装置3は、クラッチ4の動作によってエンジン1及び発電電動機2と駆動輪6との間の動力伝達を継断したり、その動力伝達の変速を行うものであり、この変速動作やクラッチ4の継断動作を行わしめるアクチュエータ22が付設されている。さらに、該変速装置3には、その動作状態を車両の運転者が設定するための図示しない変速操作レバーの操作ポジションSP等、変速装置3の動作状態を検出する検出装置23(以下、T/Mセンサ23という)が付設され、このT/Mセンサ23の検出データは変速装置コントローラ10に与えられる。
【0035】
前記各コントローラ8〜12は、マイクロコンピュータを用いて構成されたものであり、相互に各種のデータ授受を行うことができるようにバスラインBLを介して接続されている。
【0036】
これらのコントローラ8〜12のうち、エンジンコントローラ8はエンジン1の動作を前記エンジン駆動装置14を介して制御するコントローラ、電動機コントローラ9は電動機2の動作を前記PDU15を介して制御するコントローラ、変速装置コントローラ10は変速装置3(クラッチ4を含む)の動作を前記アクチュエータ22を介して制御するコントローラである。
【0037】
また、電源系コントローラ11は、前記U/Cセンサ16の検出データ(蓄電装置5の充放電電流Ib及び端子電圧Vb)に基づく第1蓄電装置5の蓄電量(残容量)の把握等を行うコントローラである。
【0038】
この場合、第1蓄電装置5の蓄電量の把握は例えば次のように行われる。すなわち、U/Cセンサ16の検出データである充放電電流Ibと端子電圧Vbとの積、すなわち第1蓄電装置5の充放電電力(放電電力を正、充電電力を負とする)を、第1蓄電装置5の満充電状態から逐次算出して積算(累積加算)していく。そして、この積算値を、第1蓄電装置5の満充電状態において放出可能な全エネルギー量(満充電状態での容量)から減算することで第1蓄電装置5の蓄電量(残容量)を把握する。尚、第1蓄電装置5の蓄電量を把握するための手法は、この他にも種々の手法があり、例えば第1蓄電装置5の温度に応じた補正を行いつつ蓄電量を把握するようにしてもよく、あるいは、端子電圧Vbのみにより第1蓄電装置5の蓄電量を把握するようにしてもよい。
【0039】
また、統括管理コントローラ12は、本実施形態のシステムの統括的な動作管理処理を担うコントローラであり、車両の要求される運転状態を把握したり、その把握した運転状態に対応したエンジン1や電動機2の目標動作状態(具体的にはエンジン1の目標出力や目標回転数、発電電動機2のアシスト動作時の目標補助出力あるいは回生動作時の目標発電出力等)を決定して、それをエンジンコントローラ8や電動機コントローラ9に指示する等の処理を行う。
【0040】
この統括管理コントローラ12には、その処理を行うために、他のコントローラ8〜11から各種データ(例えばエンジン1の回転数NEや、第1蓄電装置5の蓄電量等のデータ)が与えられる他、車速Vcar を検出するセンサ24や車両の図示しないアクセルペダルの操作量Ap(以下、アクセル操作量Apという)を検出するセンサ25の検出データが与えられる。
【0041】
尚、本発明の構成に対応させると、統括管理コントローラ12及びエンジンコントローラ8は吸入空気量制御手段を構成し、統括管理コントローラ12及び電動機コントローラ9は回生トルク制御手段を構成するものである。
【0042】
次に、本実施形態のハイブリッド車両の作動、特にエンジン1のアイドリング運転時の作動を説明する。
【0043】
統括管理コントローラ12は、センサ24により検出される車速Vcar がVcar ≒0で、且つセンサ25により検出されるアクセル操作量ApがAp≒0であるとき(Vcar ,Apがそれぞれ所定値以下の十分に小さい値であるとき)、エンジン1のアイドリング運転状態であると判断し、このとき、図3のフローチャートに示す処理を所定の制御サイクルで行う。
【0044】
すなわち、統括管理コントローラ12は、まず、電源系コントローラ11から第1蓄電装置5の蓄電量(残容量)や、降圧器19の入力電力(12V系の消費電力)の検出データを取得する(STEP3−1)。
【0045】
次いで、統括管理コントローラ12は、STEP3−1で取得した第1蓄電装置5の現在の蓄電量を、あらかじめ定めた蓄電量の目標値Cmよりも所定量δ(>0)だけ小さな所定値(Cm−δ)と比較する(STEP3−2)。そして、蓄電量<Cm−δである場合、すなわち、蓄電量が前記目標値Cmよりもある程度以上、小さくなった場合には、電動機2の回生動作による目標発電量Pobj を、STEP3−1で取得した降圧器19の現在の入力電力(=Ii・Vi)よりも所定量α1だけ大きな値に設定する(STEP3−3)。尚、この場合における上記所定量α1は、本実施形態では、固定値(一定値)としているが、エンジン1の運転状態等に応じて適宜、可変的に設定するようにしてもよい。
【0046】
一方、STEP3−2で蓄電量≧Cm−δである場合には、統括管理コントローラ12は、さらに、第1蓄電装置5の現在の蓄電量を、前記目標値Cmよりも前記所定量δだけ大きな所定値(Cm+δ)と比較し(STEP3−4)、蓄電量≧Cm+δである場合、すなわち、蓄電量が前記目標値Cmよりもある程度以上、大きくなったとき、電動機2の回生動作による目標発電量Pobj を「0」に設定する(STEP3−5)。
【0047】
また、STEP3−4で蓄電量<Cm+δである場合(このとき、Cm−δ≦蓄電量<Cm+δである)、すなわち、蓄電量≒Cmである場合には、電動機2の回生動作による目標発電量Pobj を降圧器19の現在の入力電力に設定する(STEP3−6)。
【0048】
次いで、統括管理コントローラ12は、上記のように設定した目標発電量Pobj から図6のデータテーブルに従ってエンジン1の目標アイドリング回転数Nobj (これは本実施形態では電動機2の目標回転数に等しい)を求める(STEP3−7)。この場合、エンジン1の目標アイドリング回転数Nobj は、基本的には、上記目標発電量Pobj での電動機2の回生発電を行う際に、該電動機2の発電効率(電動機2への機械的な入力エネルギーに対する発電エネルギー(出力エネルギー)の割合)が、最も大きくなるような回転数に定められている。
【0049】
以上のようにして、電動機2の回生動作による目標発電量Pobj とエンジン1の目標アイドリング回転数Nobj を設定した統括管理コントローラ12は、その目標発電量Pobj と目標アイドリング回転数Nobj とをエンジンコントローラ8及び電動機コントローラ9に与える(STEP3−8)。
【0050】
一方、上記のように目標発電量Pobj 及び目標アイドリング回転数Nobj を与えられたエンジンコントローラ8は図4のフローチャートに示す処理を所定の制御サイクルで行う。
【0051】
すなわち、エンジンコントローラ8は、まず、前記電動機コントローラ9が前記G/Mセンサ16の検出データ(電動機2の電流Igm及び電圧Vgmの検出データ)により把握する電動機2の現在の実発電量Pgのデータを電動機コントローラ9から取得する(STEP4−1)。
【0052】
次いで、エンジンコントローラ8は、この実発電量Pgを統括管理コントローラ12から前述の如く与えられる目標発電量Pobj と比較すると共に、該目標発電量Pobj が「0」であるか否かを判断する(STEP4−2)。
【0053】
このとき、Pg>Pobj であるか、あるいは、Pobj =0である場合には、前記エンジン駆動機構14(より詳しくはアクチュエータ14c)に与えるスロットル開度θthの指令値を、現在値から所定量Δθ(例えば0.01度)だけ減少させた値に更新する(STEP4−3)。尚、この場合、スロットル開度θthの最小値(下限値)は「0」(スロットル弁1aの全閉状態)であり、STEP4−3で更新されるスロットル開度θthの指令値が「0」を下回るときには、該指令値は「0」に制限される。
【0054】
また、前記STEP4−2において、Pg≦Pobj で且つPobj ≠0である場合には、エンジンコントローラ8は、スロットル開度θthの指令値を、現在値から前記所定量Δθだけ増加させた値に更新する(STEP4−4)。尚、この場合、STEP4−4で更新されるスロットル開度θthの指令値が所定の上限開度(例えばスロットル弁1aの全開状態の開度)を上回るような場合には、該指令値はその上限開度に制限される。
【0055】
このようにしてスロットル開度θthの指令値を決定した後、エンジンコントローラ8は該指令値をエンジン駆動機構14に出力する(STEP4−5)。
【0056】
このとき、エンジン駆動機構14のアクチュエータ14cは、スロットル開度θthの指令値に従って、スロットル弁1aを駆動する。また、エンジン1の燃料供給量や点火時期は通常的なエンジンのアイドリング運転の場合と同様に制御される。
【0057】
尚、エンジン1の通常的なアイドリング運転状態(例えば車両走行後の停車中のアイドリング運転)においては、エンジンコントローラ8は、スロットル弁1aの全閉状態(本実施形態では、基本的には電動機2の目標発電量Pobj =0のとき、スロットル弁1aが全閉状態とされる)において、エンジン1の回転数NEが所定のアイドリング回転数(これは図6でPobj =0に対応する目標回転数Nobj である)となるような量の空気が前記バイパス吸気通路31を介してエンジン1に吸入されるように前記バイパス弁1bの開度を前記アクチュエータ14dを介して調整している。但し、例えばエンジン1の始動直後のアイドング運転時には、通常のアイドリング運転時よりもエンジン1の回転数NEを高くするために、バイパス弁1bの開度が通常の場合よりも大きな開度に調整される。
【0058】
上記のようなエンジンコントローラ8の制御処理によって、エンジン1のスロットル開度θth、ひいてはエンジン1の吸入空気量は、電動機2の実発電量Pgが目標発電量Pobj に一致するようにフィードバック制御により調整されることとなる。この場合、本実施形態では、実発電量Pgの目標発電量Pobj に対する大小関係の比較に応じてスロットル開度θthを所定量Δθづつ漸次増減させる(吸入空気量を所定量づつ漸次増減する)ので、上記フィードバック制御は、所謂、積分制御的に行われることとなる。そして、このような制御によって、エンジン1の出力は、電動機2の回生発電を目標発電量Pobj で行い得る出力に調整される。
【0059】
また、上記のようなエンジンコントローラ8の制御処理と並行して、電動機2の目標発電量Pobj 及びエンジン1の目標アイドリング回転数Nobj を前記統括管理コントローラ12から与えられた電動機コントローラ9は図5のフローチャートに示す処理を所定の制御サイクルで行う。
【0060】
すなわち、電動機コントローラ9は、まず、エンジン1の現在の回転数NEの検出データとスロットル開度θthの指令値とをエンジンコントローラ8から取得する(STEP5−1)。
【0061】
さらに、電動機コントローラ9は、STEP5−1で取得したエンジン1の現在の回転数NEと統括管理コントローラ12から与えられた目標アイドリング回転数Nobj との偏差ΔNE(=NE−Nobj )を求める(STEP5−2)。
【0062】
そして、電動機コントローラ9は、この偏差ΔNEと、該偏差ΔNEの現在までの積算値ΣΔNE(ΔNEの積分値)とから次式(1)のPI制御(比例積分制御)の演算処理により、回生動作を行う電動機2の回生トルクMtの指令値を決定する(STEP5−3)。
【0063】
Mt=kp ・ΔNE+ki ・ΣΔNE ……(1)
ここで、式(1)中のkp 、ki はそれぞれ比例項のゲイン定数、積分項のゲイン定数である。
【0064】
このようにして求められる回生トルクMtの指令値は、エンジン1の実回転数NEを目標アイドリング回転数Nobj に一致させるために電動機2の回生動作により発生させるべき回生トルクである。
【0065】
次いで、電動機コントローラ9は、STEP5−1で取得したスロットル開度θthの指令値が「0」であるか否か(スロットル弁1aが全閉状態であるか否か)を判断する(STEP5−4)。
【0066】
このとき、θthの指令値≠0である場合には、STEP5−3で求めた回生トルクMtの指令値を所定の上限値Mtmax以下に制限するリミット処理(回生トルクMtの指令値が上限値Mtmaxを上回っていた場合に、該指令値を強制的に上限値Mtmaxに制限する処理)を施した後(STEP5−5)、その指令値の回生トルクMtを発生させるように電動機2の通電制御をPDU15を介して行う(STEP5−6)。
【0067】
このような制御処理により、電動機2の回生トルクMtは、基本的には、エンジン1の実回転数NEが目標アイドリング回転数Nobj に一致するようにフィードバック制御(PI制御)により調整される。そして、このとき、エンジン1の出力は、前述のようなスロットル開度θthの調整(吸入空気量の調整)によって、電動機2の目標発電量Pobj に見合った出力に調整されているので、電動機2の実発電量Pg(これは、概ね回生トルクMtと実回転数NEとの積に等しい)もほぼ、目標発電量Pobj に一致するようになる。
【0068】
一方、前述した如くエンジン1の始動直後のアイドリング運転時のように前記バイパス弁1bの開度が吸入空気量の増量側に調整されている状態で、上記のようにフィードバック制御(PI制御)により調整される電動機2の回生トルクは、通常のアイドリング運転時よりも大きくなる。このため、電動機2の実発電量Pgが目標発電量Pobj よりも大きな状態に維持され易い。そして、このような状態では、前述したエンジンコントローラ8の制御処理(図4を参照)によって、スロットル開度θthが減少されていき、最終的にはθth=0(スロットル弁1aの全閉状態)となる(前記STEP5−4でYES)。
【0069】
このとき、電動機コントローラ9は、電動機2の実発電量Pgが目標発電量Pobj よりも大きいか否かを判断し(STEP5−7)、Pg>Pobj である場合には、バイパス弁1bの開度が吸入空気量の増量側に調整されている状態であるので、前記STEP5−5のリミット処理で用いる回生トルクMtの上限値Mtmaxを所定量ΔMtだけ小さい値に変更する(STEP5−8)。そして、その後に、前記STEP5−5のリミット処理を行う。尚、この場合、変更後の回生トルクMtの上限値Mtmaxが「0」を下回った場合には、Mtmax=0とする。
【0070】
このような制御処理によって、バイパス弁1bの開度が吸入空気量の増量側に調整されることによって、スロットル開度θthが「0」まで減少された状態では、回生トルクMtの上限値Mtmaxが所定量ΔMtづつ減少されることとなる。このため、前記STEP5−6で制御する電動機2の回生トルクMtは、減少側に制限されることとなる。この結果、エンジンの回転数NEは目標アイドリング回転数Nobj よりも高い回転数に上昇することとなる。
【0071】
尚、電動機コントローラ9は、上記のように回生トルクMtの上限値Mtmaxを減少させることで、STEP5−7においてPg≦Pobj となった場合には、上限値Mtmaxを所定量ΔMtづつ復帰させていく(STEP5−9)。この場合、該上限値Mtmaxがあらかじめ定めた所定値(上限値Mtmaxの最大値)まで復帰したら該上限値Mtmaxをその所定値に保持する。
【0072】
以上説明したスロットル開度θthと電動機2の回生トルクMtとの制御処理によって、エンジン1のアイドリング運転時には、基本的には、エンジン1の回転数NEを目標アイドリング回転数Nobj に安定して制御しつつ、電動機2の回生動作をほぼ目標発電量Pobj の発電量で行うことができる。
【0073】
この場合、電動機2の目標発電量Pobj は、前述の如く第1蓄電装置5の蓄電量に応じて設定するため、該第1蓄電装置5の蓄電量を概ね所定の目標値Cmの近傍の蓄電量に保持することができる。すなわち、第1蓄電装置5の蓄電量が目標値Cmよりもある程度以上小さい場合(蓄電量<Cm−δ)には、電動機2の目標発電量Pobj は、降圧器19の入力電力(12V系の消費電力)に所定量α1 を加算した値に設定され、また、第1蓄電装置5の蓄電量が目標値Cmにほぼ等しい場合(Cm−δ≦蓄電量<Cm+δ)には、電動機2の目標発電量Pobj は、降圧器19の入力電力(12V系の消費電力)に設定される。さらに、第1蓄電装置5の蓄電量が目標値Cmよりもある程度以上大きい場合(蓄電量≧Cm+δ)には、目標発電量Pobj は「0」とされる。このため、第1蓄電装置5は、その蓄電エネルギーが12V系の電子機器により消耗されたりすることなく、所定の目標値Cmの蓄電量を保持するようにして電動機2の回生動作により充電される。
【0074】
また、アイドリング運転時のエンジン1の目標回転数Nobj は、電動機2の回生動作時の発電効率が良好となるような回転数に設定されるため、エンジン1の出力を効率よく発電エネルギーに変換することができ、ひいては、エンジン1の燃料消費を抑制することができる。
【0075】
さらに、エンジン1の始動直後のアイドリング運転時のようにエンジン1の回転数NEを通常のアイドリング運転時よりも高くするために、前記バイパス弁1bの開度が吸入空気量の増量側に調整されている場合には、電動機2の回生トルクMtが減少側に制限されるため、エンジン1の回転数NEを電動機2により過度に制限することなく、適正に上昇させることができる。
【0076】
尚、本明細書では、詳細な説明を省略するが、本実施形態のハイブリッド車両では、例えば車両の加速走行時には、電動機2の目標出力(機械的な回転駆動力)が第1蓄電装置5の蓄電量等に応じて設定されると共に、この電動機2の目標出力とエンジン2の出力との総和が車両のアクセル操作量Apに応じた車両推進出力になるようにエンジン2の目標出力が設定される。そして、エンジン1及び電動機2はそれらの目標出力に応じて制御される。
【0077】
また、例えば車両の減速時には、エンジン1のフュエルカットが行われると共に、車両の運動エネルギーを電動機2に伝達することで、電動機2の回生動作を行う。そして、このとき、電動機2の目標発電量は、車速Vcar 等に応じて設定され、その目標発電量に応じて電動機2の回生動作の制御が行われる。
【0078】
以上説明した本実施形態では、スロットル開度θthの調整(吸入空気量の調整)を積分制御的に行うようにしたが、電動機2の回生トルクの制御の場合と同様にして、スロットル開度θthの指令値を、電動機2の実発電量Pgと目標発電量Pobj との偏差からPI制御の演算処理によって決定するようにしてもよい。
【0079】
また、前記実施形態では、電動機2の実発電量Pgを目標発電量Pobj に一致させるような吸入空気量の調整をスロットル開度θthの調整により行うようにしたが、この吸入空気量の調整をバイパス弁1bの開度の調整により行うようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のハイブリッド車両の制御装置の一実施形態のシステム構成図。
【図2】図1のハイブリッド車両に搭載したエンジンの構成を模式的に示す説明図。
【図3】図1の装置の作動を説明するためのフローチャート。
【図4】図1の装置の作動を説明するためのフローチャート。
【図5】図1の装置の作動を説明するためのフローチャート。
【図6】図1の装置の作動を説明するための線図。
【符号の説明】
1…エンジン、1a…スロットル弁(吸入空気量制御弁)、1b…バイパス弁(吸入空気量制御弁)、2…電動機、5…蓄電装置、8…エンジンコントローラ(吸入空気量調整手段)、9…電動機コントローラ(回生トルク調整手段)、12…統括管理コントローラ(吸入空気量調整手段、回生トルク調整手段)。

Claims (2)

  1. 車両の推進源としてエンジンと該エンジンの出力軸にロータを連接した電動機とを備えたハイブリッド車両において、前記エンジンのアイドリング運転時に該エンジンの吸入空気量を調整しつつ前記電動機の回生発電を所定の目標発電量で行わしめる制御装置であって、前記電動機の電源エネルギーを貯蔵した第1蓄電装置と、該第1蓄電装置の電圧よりも低い電圧で動作する電子機器の電源エネルギーを貯蔵し、前記第1蓄電装置の電力または前記電動機の回生電力を受けるべく前記第1蓄電装置に降圧器を介して接続された第2蓄電装置と、前記第1蓄電装置の蓄電量と前記降圧器の入力電力とを検出し、検出した蓄電量があらかじめ定めた該蓄電量の目標値に所定の範囲内でほぼ一致しているときには、前記電動機の目標発電量を前記降圧器の入力電力に等しい発電量に設定し、且つ前記検出した蓄電量が前記目標値よりも小さい値で前記範囲を逸脱しているときには、前記電動機の目標発電量を前記降圧器の入力電力よりも所定量だけ大きな発電量に設定し、且つ前記検出した蓄電量が前記目標値よりも大きい値で前記範囲を逸脱しているときには、前記電動機の目標発電量を0に設定する手段と、前記エンジンの目標アイドリング回転数を前記電動機の目標発電量に応じて設定する手段と、前記電動機の実発電量と前記目標発電量とを一致させるように前記エンジンの吸入空気量をフィードバック制御により調整する吸入空気量調整手段と、前記エンジンの実回転数を前記目標アイドリング回転数に一致させるように前記電動機の回生トルクをフィードバック制御により調整する回生トルク調整手段とから成ることを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  2. 前記エンジンはそれぞれ吸入空気量制御弁を有する二つの吸気通路を介して空気を吸入可能とされ、前記吸入空気量調整手段は、前記二つの吸気通路のうちの一方側の吸気通路の吸気量制御弁の開度を調整することにより前記エンジンの吸入空気量を調整するものであり、さらに、前記二つの吸気通路のうちの他方側の吸気通路の吸入空気量制御弁は、その開度が、所定の条件下で前記エンジンのアイドリング運転時の回転数を上昇させるために該エンジンの吸入空気量を増量させるように調整されるものであり、前記回生トルク調整手段は、前記他方側の吸気通路の吸入空気量制御弁の開度が吸入空気量の増量側に調整された場合において、前記吸入空気量調整手段により前記一方側の吸気通路の吸入空気量制御弁の開度が最小開度まで調整されたとき、前記電動機の回生トルクをその減少側に制限することを特徴とする請求項1記載のハイブリッド車両の制御装置。
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